空胎後に名馬あり(2008年版)-其の八-。

いつも変わらぬご愛顧ありがとうございます。コメントは徐々にお返ししたいと思います。あいすみません。

という訳で、毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) エイジアンウインズ 3連産目の3番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 ブルーメンブラット 5連産目の9番仔以降の仔
オークス(JpnI) トールポピー 4連産目の5番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 レジネッタ 4連産目の4番仔
日本ダービー(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 スマイルジャック 2連産目の2番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔

ここまでの結果を見ると、牡牝混合出走が可能なジーワンでは非連産の牡馬が頑張っている印象が強くなりました。まま、昨年、一昨年とあまり変わらない傾向ですね(笑)

という訳で、今回は第58回安田記念(GI)の出走予定馬のうち、母の前年産駒なし後に生産された仔を五十音順に確認したいと思います。

  1. アルマダ(2001.9.25)
    →母が空胎後の5番仔
  2. エアシェイディ(2001.2.20)
    →母の初仔
  3. ドリームジャーニー(2004.2.24)
    →母の初仔
  4. ラッキーブレイク(2001.4.5)
    →母が2年連続不受胎後の5番仔以降の仔
  5. レゴラス(2001.4.21)
    →母が空胎後の3番仔

以上の5頭が母の前年産駒なし後に生産された仔として確認できました。

なお、エイシンドーバー(2002.5.15)は母エイシンジョージア(1991.4.27)が米国に帰国後に生産された馬で、2001年度が「報告なし」の為に連産状況が分かりません。恐らく空胎後の仔か不受胎後の仔かとも思いますが、念の為、上のリストからは排しておきます。

また、「なんでアルマダの母の連産状況が分かるの?」と問われたならば、母Dance in Time(1990.11.16)が新国産馬で、その仔アルマダも新国産のため、ユーザー登録は必要ですけれどNZ RacingのWebページにて調べられるからです(笑)。故に近年の新国産馬の生産状況はフォローできます。良いね、ニュージーランドスタッドブック。有料になる前はオーストラリアンスタッドブックのページも良かったのですが……。

アルマダは母の前年産駒無し後の仔であると同時に、その4代血統構成も気になるところです。

  • 「Towkay(AUS)×Red Tempo(NZ)×★Balmerino(NZ)×▲Copsale(GB)」 
    =「ラストタイクーン系×Tudor Melody系×Brantome系×Fair Trial系」

祖母父までオセアニアの馬のため「誰ですか?」というような父ばかり。かろうじて祖母父Balmerino(1972.9.1)の名前を知っているくらいでしょうか。彼は非欧州調教馬として初めて凱旋門賞(仏GI)で連対を果たした馬ですね。アルマダはそのBalmerinoの0交配、曾祖母父Copsale(1963)の0.125交配により、近い代で先祖の消却を図られています。

#私は「祖母父の0交配+曾祖母父の0交配≒母父の0交配」くらいに思っています。まま、血統表上の色塗りの時に「あー、色を塗る面積がだいたい同じやなぁ」と思ったからですが(笑)。祖母父と曾祖母父の0交配が見られる顕著な馬といえば、トゥザヴィクトリー(1996.2.22)サイレントディール(2000.3.19)、クリスタルウイング(2005.3.18)姉弟というところでしょうか。

ではでは、今日はこのへんで♪

コメント

  1. ゴリ より:

    ブルー0のスーパーホーネットの軸で決心は固いのですが、
    受胎条件的にあてはまらないのが・・・エイシンドーバー、
    エアシェイディ、ドリームジャーニー、アルマダの4頭は
    連で押さえておきます。。

  2. オオハシ より:

    ◎ゴリ様
    いつもお世話になっております。

    >スーパーホーネット
    結果論ではありますが、京王杯SC、スワンSの快走ぶりから見ると、
    上級重賞では1400mで呼吸の合うタイプなのでしょう。

    ただ、マイル戦でも、平坦ならば、やはり現役最上位クラスと思います。
    秋のマイルCSで改めて期待しましょう。

    >エイシンドーバー、エアシェイディ、ドリームジャーニー、アルマダ
    なんだ言いながら、この4頭のうち3頭、アルマダ2着、エイシンドーバー3着、エアシェイディ4着ならば、
    空胎後に名馬ありの記事も時折役に立つということですね(笑)

    ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

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