第13回NHKマイルカップ(JpnI)。

1着ディープスカイ(2005.4.24)。スタート直後から道中は後方3番手。「稍重の馬場やけど、後方で大丈夫かな?」と思い見ていたら、栗毛の流星、馬場の内側を鮮やかに抜け出して来ました。荒れた馬場を嫌って馬場中央から外を回る馬が多い中、内のギリギリ馬場の良いところを突いた、四位洋文騎手らしからぬ「剛」の好騎乗でした。アタリの柔らかさを持ってして、馬に負担をかけず外を回ってくるイメージの強い彼ですが、今日は違いました。そして、鞍上の気概に応えた、鞍下の末脚も見事でした。上がり3ハロンの推定タイムは「33秒9」という、18頭中唯一の33秒台の鋭脚。1馬身4分の3抜け出したゴールは、ディープスカイ自身、深見敏男オーナー、そして昆貢調教師という3者のJRAジーワン初勝利の瞬間でした。おめでとうございました。

2着ブラックシェル(2005.1.31)。府中コースが合うのは間違いなし。何と言っても父クロフネ(1998.3.31)、母父ウイニングチケット(1990.3.21)、祖母父トウショウボーイ(1973.4.15)と3代続いて「府中GIの勝ち馬」が配されているのですから。道中は中段後方12番手、4コーナーで上手く内を突いて5番手まで進出。直線で逃げるゴスホークケン(2005.3.3)を捉えて放してすぐ、さらに内から来た勝ち馬の目標となってしまいました。そうなると、追われるものは辛い。それでも最後まで我慢強く伸びました。父仔制覇はなりませんでしたが、よく頑張りました。

3着ダノンゴーゴー(2005.4.5)。最後方から猛然と末を伸ばすも3着まで。しかし、生粋のスプリンターと思っていた彼がマイルジーワンで3着したのですから立派。彼もやはり馬場内側をキレイに抜けて来ました。藤岡佑介騎手の若い気合の入った追いっぷりも良かったです。

結局、「昆貢調教師」「金子真人オーナー」という昨年のNHKマイルカップ連対馬の関係者が1着、2着入れ替わっただけだった、第13回NHKマイルカップの結果でした。

ではでは、今日はこのへんで♪

#追記。ついで述べておくと、空胎後に名馬あり(其の四)で示した5頭のうち2頭の決着でした。「あー、何も考えずに、この5頭で良いような気がしてきました(笑)」というのも、あながち間違いではなかった、ということですね(苦笑)

コメント

  1. つのだ より:

    こんばんわ、先週に続きましておじゃまいたします。
    ようやく今週はJRAのレープロ解読に成功しました!!
    さて、今週土日のレープロに紹介されていたのは、
    第1回のNHKマイルC。タイキフォーチュン→ツクバシンフォニー→ゼネラリストと入った文字通りの○外ダービーでした。
    紹介文中にもありましたが、毎日杯1着をステップにした優勝馬、そしてクラシック路線の弥生賞で後の皐月賞馬を抑えて2着に来た準優勝馬について書かれてありました。そして3着馬は記述はなかったですが、当のゼネラリストは2歳暮れの朝日杯3着後、年明けシンザン記念優勝、アーリントンC7着、ニュージーランドT7着と来て・・・今回ではドリームシグナルが朝日杯4着後、年明けシンザン記念優勝、そして重賞2走が着外・・・と一番似ている戦績です。がもう1頭気になるのが、前走ニュージーランドT7着の上に、7枠の真ん中(14番枠)に入ったダノンゴーゴー。JRAのポスターは(大泉さんの)橙色で、さらに当日のゲストは榮倉奈々さんですから、ただ3連単馬券は気になる3着づけ3頭(もう1頭サトノプログレスを加えました)、本線はもちろん毎日杯優勝馬ディープスカイと弥生賞2着時に後の皐月賞馬を降しているブラックシェルのワンツー狙いで、直線はもう絶叫でした。(府中のスタンドなので、まわりの人も皆絶叫でしたが)
    中島御大の教え通り、結局のところJRAが一番馬のことを深く知っているのだと痛感した瞬間でもありました。
    ディープスカイはもちろんアーリントンC3着時から注目、母アビ内の牝馬クロスと、毎日杯の差し足、そして料の遺伝値の低さからローテにもなっとくの本命でした。
    ダービーに向け、中島理論の目で見て、さらに劇的なレースが見られそうだと思っております。それではまた。

  2. ゴリ より:

    ディープスカイ、強かったですね。にわかにダービーの中心馬になってきて、おもしろくなってきました。
    かたやファリダットは4角でバランスをくずしていたような・・それでも掲示板に載ったのですから、頑張ったと思います。次走に期待。

  3. オオハシ より:

    ◎ご両名
    いつもお世話になっております。折り返しが遅くなってしまい、恐れ入ります。

    ○つのだ様
    いつにも増しての詳細な解説、ありがとうございました。そしてNHKマイルカップ、的中おめでとうございます。第1回から丸12年。干支でいうとスタートである「子」に回帰した今年。結果も第1回に回帰するかのような「毎日杯勝ち馬」「弥生賞2着馬」による1着2着。三連単ゲットはお見事としか言いようがありません。配当116,880円、凄し!!

    色々な見方がある中で、JRAが一番馬のことを深く知っているということは、本当にその通りですね。なんと言っても、仕組そのものを構築している組織ですから。

    ディープスカイは日本ダービーに向けて調整しているようですね。結果的に同世代の内国産牡馬唯一のジーワン勝ち馬として挑む一戦、中島理論的な観点からも楽しみですね。

    ○ゴリ様
    ディープスカイ。毎日杯、NHKマイルカップ、そして日本ダービーというローテーション。その道のりからはクロフネを思い出しますが、果たして。

    ファリダット。ゴリ様の言と併せて、外を回っての結果でしたからね。またこれからに期待します♪

    ではでは、ご両名、わざわざのコメント、誠にありがとうございました。

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