天皇賞(GI)ウィークの今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。今日4月29日のお昼のTV帯番組でシンボリルドルフ(1981.3.13)と岡部幸雄さんを見たオオハシでございます。ええ、23年前の4月29日に行われた第91回天皇賞・春を制したのは、ルドルフと岡部さんのコンビでした。
レース名 | 1着馬 | 母の受胎条件 | 2着馬 | 母の受胎条件 | 3着馬 | 母の受胎条件 |
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フェブラリーS(GI) | ヴァーミリアン | 3連産目の3番仔 | ブルーコンコルド | 2連産目の2番仔 | ワイルドワンダー | 初仔 |
高松宮記念(GI) | ファイングレイン | 初仔 | キンシャサノキセキ | 双子流産後の仔 | スズカフェニックス | 2連産目の2番仔 |
桜花賞(JpnI) | レジネッタ | 4連産目の4番仔 | エフティマイア | 3連産目の3番仔 | ソーマジック | 2連産目の3番仔以降の仔 |
皐月賞(JpnI) | キャプテントゥーレ | 2連産目の2番仔 | タケミカヅチ | 2連産目の12番仔 | マイネルチャールズ | 3連産目の5番仔 |
皐月賞は「ロイヤルスキー(1974.5.24)3×4」クロスの持ち主の見事な逃走劇でした。が、懸命に走った代償は骨折。芦毛のクラシックホースの活躍は、また来年を楽しみに待ちましょう。
という訳で、今週末は第137回天皇賞・春が行われます。では、毎度おなじみではありますけれど、懲りずにやってみましょうか。
- アイポッパー(2000.3.21)
→母の初仔 - アドマイヤジュピタ(2003.3.1)
→母が不受胎後の3番仔 -
シルクネクサス(2002.2.19)
→母が不受胎後の初仔 - トウカイエリート(2000.5.2)
→母が空胎後の12番仔 -
ドリームパスポート(2003.3.14)
→母の初仔 -
メイショウサムソン(2003.3.7)
→母が流産後の初仔
と、以上の6頭が母の受胎条件が良い馬として挙げられます。阪神大賞典(GII)の2着、1着、大阪-ハンブルクC(OP)の1着、星友(1923)系の末えい、一昨年の菊花賞(現JpnI)2着馬、そして昨年の天皇賞・春勝ち馬。むぅ、食指が動きそうな馬が結構いますね。昨年の天皇賞・春はメイショウサムソン、エリモエクスパイア(2003.5.12)という「母の初仔」ワンツーフィニッシュでした。
*
さて、Phalaris(1913)系の4代累代配合馬は、過去20年の天皇賞・春での連対における必要条件として、母が前年産駒無し後の仔であることが挙げられます。
馬名 (生年月日)[受胎条件] |
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細) | |||
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父 (活性値) |
母父 (活性値) |
祖母父 (活性値) |
曾祖母父 (活性値) |
|
ステージチャンプ (1990.5.17)[初仔] |
リアルシャダイ[A] (0.50) |
ノーザンテースト[A] (0.75) |
モデルフール[y] (0.75) |
Red God[A●] (1.25) |
テイエムオペラオー (1996.3.13)[不-7] |
オペラハウス[A●] (1.75) |
Blushing Groom[A●] (0.25) |
Key to the Kingdom[A] (1.75) |
Drone[A] (1.00) |
メイショウドトウ (1996.3.25)[3-8] |
Big Stone[A] (1.25) |
★Affirmed[x] (0.00) |
Nijinsky[A] (0.25) |
First Landing[A] (1.25) |
サンライズジェガー (1998.5.19)[不-2] |
リアルシャダイ[A] (0.50) |
トウショウボーイ[A●] (0.50) |
ノーザンテースト[A] (0.50) |
エルセンタウロ[A] (1.875) |
ビッグゴールド (1998.3.21)[4?-4?] |
ブライアンズタイム[A] (1.00) |
Mr.Prospector[x] (1.75) |
Raise a Cup[x] (1.75) |
Tim Tam[y] (0.75) |
リンカーン (2000.3.18)[初仔] |
サンデーサイレンス[A] (1.25) |
トニービン[A] (0.50) |
Sadler’s Wells[A●] (1.50) |
★イングリッシュプリンス[A] (0.00) |
メイショウサムソン (2003.3.7)[初仔] |
オペラハウス[A●] (1.50) |
ダンシングブレーヴ[A] (1.25) |
サンプリンス[A●] (1.25) |
フォルティノ[A] (1.00) |
いわゆる、Sickle(1924)分枝系のアメリカンダミーを4代血統構成に持っていない馬は、いずれも母が前年産駒無し後の仔ですね。字面上一本調子の配合馬は、母体の活力の後押しに頼らざるを得ないのかも知れません。
あとは、共通となる因子を確認すると、やはりRoberto(1969)系、Sadler’s Wells(1981.4.11)系ということになりますでしょうか。
Robertoの血を持ち合わせている3頭。「淀の長距離戦はリアルシャダイ(1979.5.27)」の格言の通り、直仔であるステージチャンプ、サンライズジェガーの2頭。そして、日本のRoberto系種牡馬の代表となったブライアンズタイム(1985.5.28)の仔であるビッグゴールド。
Sadler’s Wellsの血を持ち合わせている3頭。テイエムオペラオー、リンカーン、メイショウサムソン。3頭に共通するのは、いずれも最優性先祖にSadler’s Wells系-Sadler’s Wells自身、あるいはオペラハウス(1988.2.24)-を持ってきているところです。Sadler’s Wellsのダミー説を安易に鵜呑みにしてはいけませんけれど、中島理論的な観点からは、3頭の芝長距離に対する適性は、そのあたりに帰結するのかも知れませんね。
*
では、今日のまとめとして、今年の出走予定馬のうち、母の受胎条件が良い6頭の血統構成を記載しておきます。
馬名 (生年月日)[受胎条件] |
4代血統構成(各父名の右の[アルファベット]は父系分類を示す。父系分類区分の詳細) | |||
---|---|---|---|---|
父 (活性値) |
母父 (活性値) |
祖母父 (活性値) |
曾祖母父 (活性値) |
|
アイポッパー (2000.3.21)[初仔] |
サッカーボーイ[C] (1.50) |
サンデーサイレンス[A] (1.75) |
Nijinsky[A] (0.75) |
Jester[y] (1.00) |
アドマイヤジュピタ (2003.3.1)[不-3] |
フレンチデピュティ[A] (0.50) |
リアルシャダイ[A] (1.75) |
Assert[A] (1.75) |
Mount Hagen[A] (1.00) |
シルクネクサス (2002.2.19)[初仔] |
グラスワンダー[A] (1.50) |
スターリフト[A] (0.50) |
Halo[A] (0.25) |
Fire Dancer[A] (1.00) |
トウカイエリート (2000.5.2)[空-12] |
サンデーサイレンス[A] (1.25) |
ナイスダンサー[A] (1.00) |
ファバージ[A●] (1.75) |
アトランティス[E] (1.50) |
ドリームパスポート (2003.3.14)[初仔] |
フジキセキ[A(SS系)] (0.50) |
トニービン[A] (1.50) |
ディクタス[C] (1.00) |
ノーザンテースト[A] (1.75) |
メイショウサムソン (2003.3.7)[初仔] |
オペラハウス[A●] (1.50) |
ダンシングブレーヴ[A] (1.25) |
サンプリンス[A●] (1.25) |
フォルティノ[A] (1.00) |
6頭のうち字面上Phalaris4系累代配合馬は、アドマイヤジュピタ、シルクネクサス、そしてメイショウサムソンの3頭。今回の記事と合わせて見るならば、その中では前哨戦となる阪神大賞典を制したアドマイヤジュピタの「母父リアルシャダイ、活性値1.75ポイント」が気になります。あぁ、そうですか。やっぱり無視してはいけないということですか(笑)
ではでは、今日はこのへんで♪
コメント
オオハシ 様
ご無沙汰しております。
昨秋はいろいろとお世話になりました。
春競馬もいよいよ本番という感じで、ワクワクしてきますね。
今回の天皇賞ですが、是非お考えを伺いたく、記載させて
頂きました。
ポイントは去年天皇賞馬メイショウサムソンの取捨だと考え
ます。
やはり有馬記念・大阪杯は馬のコンプレックスでの敗戦だと
考えています。
(対:ドリームパスポート。有馬では隣の枠・大阪杯はドリー
ムパスポートに並ばれてから急激に失速。ちなみにJCはド
リームパスポートはずーと後ろの位置取りのまま。一昨年の
秋口の敗戦もすべてドリームパスポートと一緒に出走)
したがって私の私論では、消しか、薄めの押さえという事に
しているのですが、、、
オオハシさんはどうお考えになりますか?
武豊騎手の乗り方では(おそらくマクリだろう!?周辺にドリ
ームパスポートがいなければ)もちろん来ることもあるとは思
いますが・・・
◎中島理論は当たる様
こちらこそご無沙汰しておりました。いつもお世話になっております。
>メイショウサムソン
いま、JRAのWebページで出馬表を確認したのですが……、
5枠7番 ドリームパスポート
5枠8番 メイショウサムソン
6枠9番 ドリームパートナー
はは、メイショウサムソン、ドリーム2頭に囲まれて夢馬券か、って、違いますね。
よりにもよって、サムソンにとっては1番嫌な馬が隣に来てしまいました(苦笑)
ホントはですね「なんだ言いながら、本命にしようかなぁ」と思っていたのです。
ダテや酔狂で天皇賞・春を史上2位のタイムで勝っていないのですから。
ただ、本命にする条件として、
(1)メイショウサムソンが得意とする内枠に入ること
(2)コンプレックスの対象馬であろうドリームパスポートがなるだけ遠くにいること
という2点を注意していました。しかし、残念ながら、2点共に後押しの要素として得られませんでした。
まま、それでも、私は対抗にしてしまいそうですが(笑)
馬のコンプレックスを知り尽くしている武豊騎手が果たしてどのような策を講じられるのか。
そのあたりも楽しみな一戦です。
ではでは、わざわざのコメント、誠にありがとうございました♪