1着ヴァーミリアン(2002.4.10)。飛節炎による川崎記念(JpnI)取消もなんのその、1000m通過59秒1の淀みない流れを、外目先行策から悠々と抜け出して来た強い内容でした。これで国内GI(JpnI含む)は5連勝。日本では「もはや敵なし」の状態となった彼が挑むのは、昨年4着の苦汁をなめたドバイワールドカップ(UAEGI)。波に乗る「緋色の一族」4号族スカーレットインク(1971.5.5)の牝系、「強さ」に「速さ」を兼ね備えた今の彼ならば、もしかしたら、快挙を遂げてくれるかも知れません。
2着ブルーコンコルド(2000.4.11)。しぶとく追い上げましたけれど、先を行くヴァーミリアンには及ばず。しかし、それでも、サスガに交流GI(JpnI含む)6勝、8歳を迎えても衰えを知らない古豪の底力を見せつけてくれました。差し脚の若々しさ、素晴らしい。小岩井の7号族アストニシメント(1902)系の末えい、まだまだ頑張ってくれそうです。
3着ワイルドワンダー(2002.3.19)。勝ち馬と同じような位置から手応えよく仕掛けましたが、今回は前の2頭が強かった。まま、息災でいれば、またチャンスがあるはずです。
以前もご案内しましたが、ワイルドワンダーは中島理論的に血統の見所が多い馬ですね。以下に再掲しておきますと、
- 4代血統構成(各父):『★ブライアンズタイム×★サンデーサイレンス×★Mr.Prospector×Northern Dancer』
- 4代血統構成(父系):『Roberto系×Halo系×Raise a Native系×Nearctic系』
- 5代血統表内のクロス:Hail to Reason3×4、Nashua4×5
- 牝系:米国で継承されている12号族 近親Eillo、Flat Fleet Feet
- 母の何番仔?:初仔
ですね。3代連続で0交配が重ねられているあたり、作為的なものを感じます。あとは母の初仔ですね。ただ、男馬の初仔故に、同じ敵に対して続けて敗れてしまうと……、というところも持ち合わせているかも知れません。
あと、上位3頭、併せて4着のロングプライド(2004.3.30)までについては、サンデーサイレンス(1986.3.25)が0化、あるいは無しの馬たちが占めました。果たして、今年のジーワン戦線はどのような結果になるのか、楽しみにしましょう。
ではでは、今日はこのへんで。