困った時のダービー2着馬。

第68回菊花賞(JpnI)。

1着アサクサキングス(2004.3.23)。終始先行5番手から、直線、いったんは外にヨレながら、2着馬の猛追を振り切って見事に戴冠。きさらぎ賞(現JpnIII)を勝ち、日本ダービー(JpnI)2着、そして菊花賞トライアル2着。その戦績から私の頭によぎったのは、ナリタトップロード(1996.4.4)でした。過去20年の菊花賞勝ち馬の4代血統構成を調べた際にも改めて思いましたが、やはり、なんだ言いながら日本ダービー2着馬は菊花賞で成績を上げています。

  1. 1991年 1着 レオダーバン(1988.4.25)
  2. 1992年 1着 ライスシャワー(1989.3.5)
  3. 1993年 1着 ビワハヤヒデ(1990.3.10)
  4. 1996年 1着 ダンスインザダーク(1993.6.5)
  5. 1999年 1着 ナリタトップロード(1996.4.4)
  6. 2000年 1着 エアシャカール(1997.2.26)

ダービー2着から菊花賞を制した先輩たちに続いて、アサクサキングス、菊花賞馬となりました。そう、トライアルや昨日の富士S(GIII)の結果からも、春の勢力が強いことを意識していたのです。ちゃんと、アサクサキングスを本命にしていたのですが……。

2着アルナスライン(2004.2.18)。中1週のローテーション、540kg超の大型馬、最優性先祖が父アドマイヤベガ(1996.3.12)ドリームジャーニー(2004.2.24)と天秤にかけて、結局、蹴っ飛ばして大失敗(苦笑)。春にすみれS(OP)を制した時点で相当に強いと思い、そして前走の京都大賞典(GII)3着で改めて能力を確認したにも関わらず、蹴っ飛ばすとは。京都大賞典3着時の、私自身のコメントを引用しておくと、

3着アルナスライン(2004.2.18)。骨折休養明けで初の古馬相手の一戦が別定GII。これはよく頑張りました。今回は和田竜二騎手の騎乗でしたが、サスガに柴山雄一騎手が京成杯(現JpnIII)3着の後「どこの競馬場でも乗りに行きますから」と、松元茂樹調教師に懇願されただけはあります。ひと昔前の11月初頭の菊花賞(現JpnI)であれば別路線からの挑戦者ということで重いシルシを回したいところ。中1週で挑まれるかどうかが気になりますが、「妙味あり」とは思います。

……ねぇ、変に直父系のSS系を意識し過ぎたあまりに、「別路線からの挑戦者」ということを抜かしてしまったんですよ。アホですね(笑)。まま、それでもアルナスラインの能力には間違いがありません。これから伸び行く素材、楽しみにしましょう。

3着ロックドゥカンブ(2004.9.29)。レースぶりから、人馬共に一所懸命であることが見て取れました。ロックドゥカンブは、勝ち馬とは6ヶ月、2着馬とは7ヶ月も生まれに差があります。連勝は途切れてしまいましたが、まだまだ、これからの馬です。

結局、Phalaris(1913)系4本掛けの馬はジンクスを打ち破れず。血統構成に異系を組み込むことの重要性を改めて思った、第68回菊花賞の結果でした。

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