空胎後に名馬あり(2007年版)-其の壱-。

という訳で昨年から引き続いて、受胎条件によるGI(JpnI含む)出走馬のチェック記事です。

ここまで2007年のJRAGI(JpnI含む)は3レースが行われました。↑のタイトルに沿って、ここまでのGIレースの複勝圏に絡んだ馬の、母の受胎条件を抜き出してみると、

2007年春のJRAGI(JpnI含む)3レースの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
フェブラリーS(GI) サンライズバッカス 空胎後の8番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ビッググラス 3連産目の3番仔
高松宮記念(GI) スズカフェニックス 2連産目の2番仔 ペールギュント 3連産目の5番仔 プリサイスマシーン 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) ダイワスカーレット 4連産目の10番仔 ウオッカ 2連産目の2番仔 カタマチボタン 2連産目の3番仔

という結果です。昨年から行っている受胎条件による仕分けをして気付くことは、

  • 牝馬限定レースは、牡牝混合レース(牡馬のみの出走レースも含む)ほど、受胎条件を強く意識する必要はない
  • レースの距離が伸びると、受胎条件のバックボーンに依る割合が大きくなる

という2点でした。必ずしも当てはまる訳ではありませんが、結果を確認すると、その傾向が強いように思います。

また、昨年は牡馬クラシック戦線において、以下の結果になっていたことを併せてご案内しておきます。

2006年のJRA牡馬クラシックの複勝圏馬における母の受胎条件
レース名 1着馬 母の受胎条件 2着馬 母の受胎条件 3着馬 母の受胎条件
皐月賞 メイショウサムソン 初仔 ドリームパスポート 初仔 フサイチジャンク 少なくとも6連産目以降の仔
日本ダービー メイショウサムソン 初仔 アドマイヤメイン 3連産目の3番仔 ドリームパスポート 初仔
菊花賞 ソングオブウインド 初仔 ドリームパスポート 初仔 アドマイヤメイン 3連産目の3番仔

春の2冠馬、菊花賞(GI)馬、皐月賞(GI)2着&菊花賞2着&ダービー(GI)3着馬が「初仔」でした。もちろん上記は昨年の結果ですが、SSの直仔がいない今、そしてSS2世種牡馬の仔があふれる今、些細ではあるものの、差異を見出すのが予想の手助けになるのではないかと思います。

という訳で、今年の皐月賞出走予定馬のうち、受胎条件が良い馬を確認すると……

21頭の登録馬中、上記8頭について、母の受胎条件が良いことが分かりました。ただし、エーシンピーシー(2004.4.27)のみ、受胎条件が分かりかねました。あいすみません。

上に挙げた8頭を見直すと、皐月賞と同じ中山2000m重賞である弥生賞(JpnII)の複勝圏馬と京成杯(JpnIII)の連対馬が、受胎条件の良い馬であることにふと気付きますね(笑)。また、弥生賞1着馬アドマイヤオーラの直牝系と、弥生賞2着馬ココナッツパンチ&京成杯2着馬のメイショウレガーロの父マンハッタンカフェ(1998.3.5)の直牝系が近親です。独国の名牝系16号族。

弥生賞の勝ち馬アドマイヤオーラ。母ビワハイジ(1993.3.7)、半兄アドマイヤジャパン(2002.4.16)。そして今回も引き続き武豊騎手の騎乗。さらにはシンザン記念(JpnIII)で負かしたダイワスカーレットが桜花賞馬に輝きました。むぅ、やはり皐月賞は武兄様ですか(苦笑)。まま、無敗馬フサイチホウオー(2004.2.16)との直接対決をしていないというだけでも、普通に外せませんね。

こんな辺境ブログをチェックする方は当然気になされているであろう、京成杯の勝ち馬サンツェッペリン。やっぱり、雰囲気がオースミブライト(1996.4.10)っぽいんですよね(笑)。斉藤誠調教師と松岡正海騎手という、前田禎調教師の弟子コンビで挑む皐月賞。果たしてどんな手に出るのか。「母父オーガイジャン」を思うと、やっぱり「逃げ先行」の手かなと思います。

まま、今日はこんなところで。ではでは♪

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