大変遅ればせながら、先週の日曜日の2歳戦の回顧です。新馬戦のみ3クラ。
【函館・新馬戦(芝1800m)の勝ち馬】
(外)ローブデコルテ 牝 芦毛 2004.4.28生 米国・LDウイリアムズ夫妻生産 馬主・前田幸治氏 栗東・松本茂樹厩舎
- 4代血統構成(各父):『Cozzene×Seeking the Gold×Northern Dancer×Creme dela Creme』
- 4代血統構成(父系):『フォルティノ系×Mr.Prospector系×Nearctic系×Hyperion系』
- 5代血統表内のクロス:Native Dancer5×5(母方)
- 牝系:米国で継承されている10号族 従姉スティルインラブ、従兄ビッグバイアモン、伯父キョウワアリシバ
- 母の何番仔?:4番仔以降の仔(4連産目以降)
[Notes]函館の芝1800mの新馬戦を勝ち上がりました、Cozzene(1980.5.8)牝駒ローブデコルテ。
ローブデコルテの牝系は米国で受け継がれている10号族。従姉スティルインラブ(2000.5.2)は中央5勝で桜花賞(GI)、オークス(GI)、秋華賞(GI)と史上2頭目の「牝馬3冠」を成し遂げた名牝です。また、従兄ビッグバイアモン(1993.4.16)は中央3勝でラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞、GIII)の勝ち馬です。3歳初夏に中山芝1800mを1分46秒0のコースレコードで駆けたビッグバイアモン。無事に行っていれば、下河辺牧場さんのGI初勝利は彼が成すはずでした。あと、伯父キョウワアリシバ(1990.3.31)は中央5勝で朝日CC(GIII)3着があります。
【新潟・新馬戦(芝1600m)の勝ち馬】
(父)(市)マイネルハーバード 牡 栗毛 2004.3.26生 伊達・宮井孝典氏生産 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 美浦・斎藤誠厩舎
- 4代血統構成(各父):『ニューイングランド×ノーザンテースト×Proudest Roman×Porterhouse』
- 4代血統構成(父系):『Halo系×Northern Dancer系×Never Bend系×Phalaris系』
- 5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×3、Almahmoud(♀)5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)
- 牝系:米国で継承されている2号族 同牝系Langfuhr
- 母の何番仔?:10番仔(空胎および流産後)
[Notes]新潟のマイル戦を勝ち上がりました、ニューイングランド(1997.4.4)牡駒マイネルハーバード。
マイネルハーバードの牝系は米国で受け継がれている2号族。4代母Brouhaha(1954)の曾孫Sweet Briar Too(1986)は北米4勝でプリンセスエリザベスS(加GI)の勝ち馬、Sweet Briar Tooの仔Langfuhr(1992)は北米9勝でヴォスバーグS(米GI)、メトロポリタンH(米GI)、カーターH(米GI)、フォアゴーH(米GI)の勝ち馬です。マイネルハーバードにより近しいところは地味に継承されているようです。なお、母ダイナレアリティー(1984.3.4)は2004年9月に用途変更となっており、マイネルハーバードが最後の仔です。
【小倉・新馬戦(芝1200m)の勝ち馬】
(外)エーシンマリポーサ 牝 栗毛 2004.3.13生 米国・ウインチェスターファーム生産 馬主・平井宏承氏 栗東・坂口正則厩舎
- 4代血統構成(各父):『Pulpit×Gone West×Riverman×Daryl’s Joy』
- 4代血統構成(父系):『Seattle Slew系×Mr.Prospector系×Never Bend系×Hyperion系』
- 5代血統表内のクロス:Mr.Prospector3×3、Secretariat4×4
- 牝系:米国で継承されているA13号族
- 母の何番仔?:4番仔以降の仔(4連産目以降)
[Notes]小倉の新馬戦を勝ち上がりましたエーシンマリポーサ。「マリポーサ(Mariposa)」とは、米国のカリフォルニア州の地名とのことです。キン肉マンのキャラクターではないようです(笑)。
エーシンマリポーサの牝系は米国で受け継がれているアメリカンファミリーの13号族。母エイシンマリアンナ(1996.3.17)は中央3勝でシクラメンS(OP)の勝ち馬です。祖母Dramatic Joy(1987)は北米4勝でヴァレホS、ベリーサトルセールズSという2つのステークスを制しています。また、Dramatic Joyの半兄Savoureux(1985)は愛3勝でバリーマクモイS(愛GIII)2着があります。合わせて、4代母Art Teacher(1958)からの別分枝には、北米7勝でGI4勝を挙げ米国最優秀2歳牝馬のSmart Angle(1977)、北米11勝でオハイオダービー(米GII)など重賞5勝のSmarten(1976)、北米6勝でカウディンS(米GII)の勝ち馬Quadratic(1975)等がいます。なお、Quadratic、Smarten、Smart Angleの3頭は、いずれも母Smartaire(1962)の仔です。3頭の活躍によりSmartaireは1979年の米国最優秀繁殖牝馬に選ばれました。
まま、こんなところで。今日7月29日の2歳戦の回顧も行わないといけませんね(笑)。ではでは♪
コメント
ビッグバイアモン
生涯で5戦しか出走しなかった・・・ でも、ラジオたんぱ賞(GⅢ)を、1分46秒0という、レコードタイム(当時)で勝った時は、本当に強い馬だと思いました! ビッグバイアモンが勝った、10年前のラジオたんぱ賞は、福島競馬場が改修工事だった為、中山競馬場で行……