土曜日の2歳戦の回顧です。新馬戦のみ合計3レース。
【函館・新馬戦(ダート1000m)の勝ち馬】
(市)チアズウイナー 牡 栗毛 2004.3.19生 新冠・武田牧場生産 馬主・北村キヨ子氏 栗東・山内研二厩舎
- 4代血統構成(各父):『フォーティナイナー×Star de Naskra×Cornish Prince×War Admiral』
- 4代血統構成(父系):『Mr.Prospector系×Nasrullah系×Bold Ruler系×Man o’War系』
- 5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5×5×5、Double Jay4×5
- 牝系:米国で継承されている5号族 半兄サウスヴィグラスはGI1勝、GIII7勝で重賞8勝
- 母の何番仔?:10番仔(3連産目)
[Notes]2006年最初のダートのJRA新馬戦を勝ったのは、ダートスプリント王サウスヴィグラス(1996.4.19)の弟、チアズウイナーでした。チアズウイナーの血統構成で印象に残るのは、曾祖母父War Admiral(1934.5.2)ですね。現在の競馬において、曾祖母父にWar Admiralを持つ馬はそうそういません。また、中島理論的には形相の対象もWar Admiralです。異系を形相の対象にしているのは良い感じですね。
合わせて、チアズウイナーは新冠の武田牧場さんの生産馬なんですね。「ハイセイコー(1970.3.6)の武田牧場さん」、というよりも、私にとっては、「マイシンザン(1990.3.7)の武田牧場さん」です(笑)。武田牧場さんの生産というだけで、この血統馬、激しく応援したくなります(わはは)。いずれにせよ、ダートスプリント王の弟のこれから、楽しみにしましょう。
【福島・新馬戦(ダート1000m)の勝ち馬】
(外)トロピカルライト 牡 芦毛 2004.2.19生 米国・ジェームス・M・ヘルベナーJr.生産 馬主・臼田浩義氏 美浦・二ノ宮敬宇厩舎
- 4代血統構成(各父):『Mizzen Mast×★セクレト×Distant Day×Jig Time』
- 4代血統構成(父系):『フォルティノ系×Northern Dancer系×Nasrullah系×Native Dancer系』
- 5代血統表内のクロス:Prince John4×5、Native Dancer5×5
- 牝系:米国で継承されている1号族 半兄エコルプレイスは統一GIII1勝、GIII2着2回
- 母の何番仔?:少なくとも6番仔(3連産目以降の仔)
[Notes]2006年の福島最初のダート新馬戦を8馬身差でぶっちぎりました、トロピカルライト。半兄エコルプレイス(2000.3.9)は中央4勝、地方1勝でグランシャリオC(統一GIII)、欅S(OP)、バイオレットS(OP)を勝ち、アーリントンC(GIII)2着、シリウスS(GIII)2着があります。
【京都・新馬戦(ダート1200m)の勝ち馬】
(市)エイシンイッテン 牡 黒鹿毛 2004.3.20生 門別・戸川牧場生産 馬主・平井豊光氏 栗東・藤岡健一厩舎
- 4代血統構成(各父):『キャプテンスティーヴ×アラジ×Mr.Prospector×Liroy』
- 4代血統構成(父系):『Damascus系×Blushing Groom系×Raise a Native系×Bold Ruler系』
- 5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Nashua5×5、Native Dancer5×5
- 牝系:南北米で継承されている7号族 曾祖母So Gladは亜オークス馬
- 母の何番仔?:2番仔(2連産目)
[Notes]2006年の京都最初のダート新馬戦を5馬身差ちぎりました、エイシンイッテン。曾祖母So Glad(1981)は亜5勝で亜オークス(GI)、エンリケアセバル賞(GI)、銀杯大賞(GI)、4歳牝馬大賞(GI)とGI4勝で亜国最優秀3歳牝馬となりました。So Gladの直仔ワレンダー(1990.4.24)は米7勝を挙げスーパーダービー(当時GI、現GII)等重賞4勝を挙げ、輸入種牡馬。また、So Gladの全兄I’m Glad(1978)は亜米6勝でカルロスペレグリーニ大賞(亜GI)、ナシオナル大賞(亜GI)等を勝ち、亜国最優秀3歳牡馬に選出されました。この両馬の活躍により、エイシンイッテンの4代母にあたるGlad(1965)は、1982年と1985年の亜国最優秀繁殖牝馬に選ばれました。
今日はこのぐらいで。ではでは♪