その身に御霊を携えて。

netkeiba.comの記事によりますと、ホッカイドウ競馬の2歳戦(ダート1000m)において、新種牡馬カリブカフェ(1995.5.22)の仔が勝ち上がったとの事。その名もホッカイカフェ(2003.4.6)。所属は北海道・村上正和厩舎。父カリブカフェ、母カリーノカフェ(1998.3.9)という「カフェ」メイドによる産駒の勝ち上がりとなりました。

ホッカイカフェの4代血統構成は『カリブカフェ×ハートレイク×サンシャインボーイ×スパニッシュエクスプレス』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Princely Gift系×Grey Sovereign系』の配合です。5代血統表内にRaise a Native(1961)4×5、Prince John(1953)5×5のクロスがあります。牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。3代母マリンエクスプレス(1969.3.12)の仔に、桜花賞(現GI)を制した『金襴緞子』ブロケード(1978.3.16)がいます。ホッカイカフェは母の初仔。

さて、ホッカイカフェの父カリブカフェはJRA5勝。その内訳は900万下2勝、500万下2勝、あと新馬戦勝ち。初年度産駒(2003年産)は7頭、2年度産駒(2004年産)は11頭、2004年度の種付頭数は7頭で、2004年をもって用途変更となっています。

カリブカフェについて引いておくと、

西川 この馬は5勝もしてくれた、大変思い入れが深い馬でして、頼んで種牡馬にしてもらったんです。馬格からも成績からもとても種牡馬にはなれないんですが、父親がガルチですしね。
杉本 それは楽しみですね。
西川 それで、カリーノカフェという1勝した牝馬がいるんですが、この馬を繁殖に上げまして、二人でハネムーンに行きました(笑)。

-月刊『優駿』(2002年2月号)、P59、『杉本清の競馬談義』より抜粋。-

ホッカイカフェのお母さんの名前も出て来ました。オーナーの愛情をもってして生まれた馬が、ホッカイカフェだったんですね。西川清オーナーは今月9日に逝去されましたけれど、ホッカイカフェの勝ち上がりを知られたら、どんなに喜ばれたでしょう。

ホッカイカフェ、その身にオーナーの御霊を携えて、これからも走り続けます。

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