日曜日の3歳戦の結果(2006/03/26分)。

日曜日の3歳戦の回顧です。500万特別戦2クラ、500万平場戦3クラ、合計5レース。

阪神の君子蘭賞(芝1400m)を制したのはカワカミプリンセス(2003.6.5)。テイエムオーシャン(1998.4.9)でも知られる西浦勝一厩舎&本田優騎手のコンビ、キングヘイロー(1995.4.28)の仔で新馬~特別を連勝しました。以下に2月26日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)カワカミプリンセス(2003.6.5、牝、鹿毛)。栗東・西浦勝一厩舎の所属。その4代血統構成は『キングヘイロー×Seattle Slew×Secretariat×Key to the Mint』で『Lyphard系×Bold Ruler系×Bold Ruler系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×4(母方)、Sir Gaylord(1959)5×5(父方)のクロスがあります。カワカミプリンセスの牝系は米国で受け継がれている4号族。祖母Summer Secreatary(1985)は米11勝でボーゲイH(GIII)2回の勝ち馬です。カワカミプリンセスは母タカノセクレタリー(1996.4.16)が3連産目の3番仔。

中京のはなのき賞(芝1200m)を制したのは(外)フサイチダイナソー(2003.3.7、牡、鹿毛)。栗東・森秀行厩舎の所属馬です。その4代血統構成は『Grand Slam×Great Gladiator×Briatic×Neptune』で『Mr.Prospector系×Damascus系×Nearctic系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではNearctic(1954.2.11)5×4、Native Dancer(1950.3.27)5×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×5(父方)のクロスがあります。フサイチダイナソーの牝系は加国と英国で受け継がれている3号族。母Ring Star(1996)は加国4勝でエターナルサーチS、サウスオーシャンSという加国のステークスを制しています。調べた範囲では、近親は加国での出走が多いようで、加国のステークスウイナーが複数出ています。フサイチダイナソーは母が少なくとも2連産目以上の2番仔以降の仔。

中山の500万平場戦(ダート1200m)を制したのは(父)(市)サンデーフラッパー(2003.4.25、牝、鹿毛)。美浦・高橋裕厩舎の所属馬。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×ツータイミング×Roberto×◆T.V.Lark』で『Princely Gift系×Blushing Groom系×Hail to Reason系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5、T.V.Lark(1957)5×4(母方)のクロスがあります。トーシンフラッパーの牝系は米国で受け継がれている2号族。曾祖母Avalanche Lily(1965)の仔メアジードーツ(1976.4.2)は米日12勝でマッチメイカーS(GII)、イエルバブエナH(GIII)2回、ニューヨークH(GIII)の勝ち馬で、言わずと知れた第1回ジャパンカップ(現GI)の勝ち馬です。メアジードーツの府中芝2400mの走破時計2分25秒3は、当時の日本レコードを0秒5更新する驚きのタイムでした。また、4代母Tumbling(1953)の別分枝にはAlleged(1974.5.4)がいます。サンデーフラッパーは母トーシンフラッパー(1994.4.11)が3連産目の3番仔。

中山の500万平場戦(芝1200m)を制したのは(地)スピンオフ(2003.4.12、牡、栗毛)。美浦・高松邦男厩舎の所属馬。その4代血統構成は『フィガロ×Crafty Prospector×パーシャンボーイ×★テスコボーイ』で『Storm Bird系×Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Princely Gift系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。スピンオフの牝系はサンシャイン牧場さんの誇る3号族ソーダストリーム(1953)系。母ラヴィエベル(1997.2.5)は中央2勝でクイーンC(GIII)2着があります。また叔母レディーシップ(1999.5.4)は中央5勝でフラワーC(GIII)3着、同じく叔母ヌーヴァレジェンダ(1998.4.9)も中央5勝です。スピンオフは母の初仔。なお、このスピンオフの勝利により、父フィガロ(1995.3.4)の産駒はJRA初勝利となりました。おめでとうございます。また、残念ながら、母は2004年6月に亡くなっています。

#それにしてもスピンオフは、父フィガロ、母ラヴィエベル、祖母パーシャンフルート(1990.3.4)、祖母父パーシャンボーイ(1982.4.18)、曾祖母サンデーベスト(1980.6.3)と、見事に高松邦男厩舎の所属馬ばかりですね。伊達秀和オーナーの手作りの馬産と共に見る、高松厩舎の歴史というところです。

阪神の500万平場戦(ダート1800m)を制したのはツルマルスリー(2003.3.16、牡、栗毛)。栗東・石坂正厩舎の所属。その4代血統構成は『アフリート×Halo×★Secretariat×Lyphard』で『Mr.Prospector系×Hail to Reason系×Bold Ruler系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではPrincequillo(1940)5×5、Nasrullah5×5のクロスがあります。ツルマルスリーの牝系は欧米で受け継がれている1号族。曾祖母Three Troikas(1976)は仏米7勝で凱旋門賞(仏GI)、仏1000ギニー(GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)、サンタラリ賞(仏GI)、アルクール賞(仏GII)、ヴァントー賞(仏GIII)と重賞6勝を挙げ、1979年の仏年度代表馬、仏最優秀3歳馬となった名牝です。また、Three Troikasは1979年のインターナショナルクラシフィケーションにおいて、「137」という高レートを獲得しています(この値は牝馬が獲得した最高レートのようです)。ツルマルスリーは母スリーソウツ(1992.1.5)が少なくとも6連産目の6番仔以降の仔。

以上でございます。

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