日曜日の3歳戦の結果(2006/03/19分)。

日曜日の3歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万特別戦1クラ、500万平場戦2クラ、新馬戦2クラ、計6レース。

第50回スプリングS(GII)。

1着メイショウサムソン(2003.3.7)。2006年牡馬クラシック戦線における縁の下の力持ち、ここで初めての重賞制覇となりました。前走のきさらぎ賞(GIII)が納得いかない負け方だったのでしょう。石橋守騎手が積極果敢に攻めての勝利だったように見受けました。いいぞ、マモちゃん、好騎乗。瀬戸口勉厩舎と石橋騎手のコンビは、結構好きです。メイショウサムソンは地味でも、掲示板を外さない強い馬。フロリースカップ(1904)系の底力、やはり侮りがたし。

2着フサイチリシャール(2003.4.6)。前走の共同通信杯(GIII)といい、今回のスプリングSといい、トライアルという乗り方。行き切る形のレースが、向いているように思いますけれど、福永祐一騎手、本番でどのように騎乗されますでしょうか。一昨年のメイショウボーラー(2001.4.16)のイメージで乗られるのかなぁ……。フサイチリシャール自身に関しては、馬体からしてパワフルな印象で、ダートのマイル戦あたりが、もっとも強さを発揮できる舞台ではないのかなぁ、と思ったりしています。

結局は、前走GIIIで斤量57kgを背負って2着だった馬どうしの1、2着という結果でした。

◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×

阪神のさわらび賞(芝1600m)を制したのはアドマイヤディーノ(2003.4.18)。以下に2005年9月3日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>札幌の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはアドマイヤディーノ(2003.4.18、牡、鹿毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×サンデーサイレンス×★Argument×ヴァイスリーガル』で『Vice Regent系×Halo系×Teddy系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではVice Regent(1967.4.29)とヴァイスリーガル(1966.4.4)の全兄弟クロスが3×4であります。アドマイヤディーノの牝系は欧米で受け継がれている11号族。伯父アドマイヤロード(1998.5.27)はJRA4勝を挙げ万葉S(OP)の勝ち馬です。また、叔父カーム(2000.4.9)はセレクトセールで3億2000万円の高額馬。岡田繁幸さんの相馬眼に適った同馬でしたが、故障によりJRAでは3戦0勝。現在は岩手競馬に移籍して現役として頑張っています。アドマイヤディーノは母アドマイヤセラヴィ(1999.5.4)の初仔。

中山の500万平場戦(芝1600m)を制したのはセトウチアポロン(2003.3.1)。以下に2005年10月2日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>中山の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)セトウチアポロン(2003.3.1、牡、栗毛)。美浦・堀宣行厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×Sadler’s Wells×Kris×Graustark』で『Halo系×Northern Dancer系×エタン系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5のクロス、Almahmoud(1947)5×5の牝馬クロスがあります。セトウチアポロンの牝系は欧米で受け継がれている9号族。祖母Oh So Sharp(1982)は英7勝を挙げ、英1000ギニー(GI)、英オークス(GI)、英セントレジャー(GI)の変則3冠を成し遂げた名牝です。セトウチアポロンは母シャープウィッテッド(1994.4.17)が少なくとも3連産以上の連産で生まれた仔。

阪神の500万平場戦(ダート1800m)を制したのはサンライズレクサス(2003.4.5、牡、栗毛)。栗東・石坂正厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×ノーザンテースト×ボールドラッドUSA×Buckpasser』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Tom Fool系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5×5、Native Dancer(1950.3.27)4×5、Princequillo(1940)5×5(母方)のクロス、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。サンライズレクサスの牝系は曾祖母シル(1970.4.22)を日本の基礎繁殖とする5号族。シルの初仔が言わずと知れた『スーパーカー』マルゼンスキー(1974.5.19)ですね。サンライズレクサスのいとこゴウゴウキリシマ(2003.4.21)は現役でシンザン記念(GIII)の勝ち馬です。サンライズレクサスは母プレシャスキール(1995.5.14)が4連産目の4番仔。

中山の新馬戦(ダート1800m)を勝ち上がったのはスズノマグマ(2003.4.25、牡、黒鹿毛)。美浦・加藤征弘厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×Bob Back×Topsider×ラインゴールド』で『Mr.Prospector系×Roberto系×Northern Dancer系×Princely Gift系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4×4、Nashua(1952.4.14)5×5のクロス、Special(1969)とLisadell(1971)5×5×4(父方)の全姉妹クロスがあります。スズノマグマの牝系は欧米で受け継がれている1号族。母レンII(1995.5.13)は伊仏米英3勝でドルメロ賞(伊GIII)の勝ち馬、半姉レンドフェリーチェ(2000.5.19)は中央5勝で紫苑S(OP)の勝ち馬です。スズノマグマは母が少なくとも4連産目の4番仔以降の仔。

阪神の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(市)スカイルミエール(2003.3.22、牡、栗毛)。栗東・清水出美厩舎の所属。その4代血統構成は『★ボストンハーバー×ヘクタープロテクター×Lyphard×★T.V.Lark』で『Seattle Slew系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。スカイルミエールの牝系は米国で受け継がれている23号族。伯父Beyton(1989.3.18)は欧米4勝でキングエドワードVIIS(英GII)の勝ち馬です。また、曾祖母Miss Carmie(1966.2.21)の仔Chris Evert(1971)は米10勝でCCAオークス(GI)、エイコーンS(GI)、マザーグースS(GI)、ゴールデンロッドS(GIII)を制した名牝です。Chris Evertの孫Chief’s Crown(1982)は米12勝で第1回BCジュベナイル(GI)他GI合計8勝の名馬にして名種牡馬です。また、Miss Carmieの孫Wining Colors(1985)は米8勝で牝馬ながらケンタッキーダービー(GI)を制した20世紀最後の馬となりました。合わせて、Miss Carmieの曾孫に我らが国際GI2勝馬タップダンスシチー(1997.3.16)がいます。スカイルミエールは母シャンペンポルカ(1994.5.7)が4連産目の4番仔(生後直死含む)。

以上でございます。

コメント

  1. いたづら より:

    ○オオハシ様

    また遊びに来ました、いや、メイショウサムソンが勝ったのが嬉しくて、嬉しくて。
    ゴール前のリシャールとパスポートを押さえきった根性が素晴らしかったです。
    皐月賞でも、期待大ですね。

  2. オオハシ より:

    ◎いたづら様
    どうもどうも、いつもお世話になっております。

    >メイショウサムソン
    いつにも増して「勝ちたい」という意思が見えたレースでしたね。積極的にレースを推し進めて、見事な重賞初勝利でした。

    フロリースカップ系の底力、母マイヴィヴィアンの初仔。タフなレースが続くクラシックを、乗り切る為のバックボーンはあります。

    まさにサムソンだけに「力持ち」という感じですね。その強力(ごうりき)、本番でも活かされんことを。

    以上でございます♪

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