大変遅ればせながら、日曜日の3歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万特別戦1クラ、500万平場戦2クラ、新馬戦2クラ、計6レース。
第40回フィリーズレビュー(GII)。
1着ダイワパッション(2003.5.14)。1989年のコクサイリーベ(1986.5.14)以来、17年ぶりとなる関東馬による勝利。増沢末夫厩舎所属馬の鞍上には、関西の若手売り出し騎手である長谷川浩大騎手の姿がありました。乗せ続けるまっさんがエライし、期待に応え続ける長谷川騎手もエライ。でも、1番エライのは、これで4連勝となったダイワパッション自身ですね。桜花賞(GI)も頑張って。
2着ユメノオーラ(2003.4.24)。今回の2着で阪神芝1400mの成績が[1-3-0-0]となりました。距離とコースが、ユメノオーラの呼吸に合うのでしょう。改めて、距離とコースの適正が大切と思わせてくれました。
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中京の沈丁花賞(ダート1700m)を制したのはマンノレーシング(2003.3.19、牡、鹿毛)。栗東・松元茂樹厩舎の所属。その4代血統構成は『マヤノトップガン×Nureyev×◆Roberto×Klairon』で『Roberto系×Northern Dancer系×Hail to Reason系×Clarion系』の配合です。5代血統表内ではRoberto(1969)3×3のクロスがあります。マンノレーシングの牝系は欧米で受け継がれている13号族。曾祖母Monade(1959)は欧米11勝で英オークス(現GI)、ヴェルメイユ賞(現仏GI)、ポモーヌ賞(現仏GII)、メゾンラフィット賞(現仏GII)、ペネロープ賞(現仏GIII)等を勝ち、1962年の全欧最優秀3歳牝馬、1963年の仏最優秀古馬牝馬の名牝です。マンノレーシングは母マリエンマ(1990.4.12)が不受胎後の7番仔以降の仔。
中山の500万平場戦(芝1800m)を制したのはマツリダゴッホ(2003.3.15)。札幌2歳S(GIII)で2番人気を集めた素質馬、3歳初戦となる5ヶ月ぶりの復帰戦を制しました。以下に2005年8月21日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>札幌の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのはマツリダゴッホ(2003.3.15、牡、鹿毛)。美浦・国枝栄厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Bel Bolide×Affirmed×Never Bend』で『Halo系×Bold Ruler系×Raise a Native×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5(母方)のクロスがあります。マツリダゴッホの牝系は米国で受け継がれている18号族。叔父にナリタトップロード(1996.4.4)、グリーンプレゼンス(1995.3.22)、叔母にフローラルグリーン(1998.6.12)がいます。活力あり。マツリダゴッホは母ペイパーレイン(1991.3.23)が空胎後の3番仔と推定。サンデーサイレンス(1986.3.25)の0交配を受けたラストクロップ、7馬身差勝ち、トップロードの近親、併せて母が空胎後の仔ですか。出世レースとして知られる札幌芝1800mの新馬戦から、今年も楽しみな馬が生まれたようです。
阪神の500万平場戦(ダート1800m)を制したのはタガノマーシャル(2003.5.4)。野路菊S(OP)2着以来約6ヶ月ぶりのレースを、マクリ一発で快勝しました。以下に2005年8月21日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>小倉の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはタガノマーシャル(2003.5.4、牡、黒鹿毛)。栗東・中尾秀正厩舎の所属。その4代血統構成は『コマンダーインチーフ×フジキセキ×Proper Reality×Buckpasser』で『Lyphard系×Halo系×Intent系×Tom Fool系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、In Reality(1964)5×4(母方)のクロスがあります。タガノマーシャルの牝系は米国で受け継がれている9号族。叔父にオープン特別4勝でエルムS(GIII)3着の現役馬タガノフォーティ(1998.5.31)がいます。タガノマーシャルは母タガノブルードレス(1996.4.8)が2連産目の2番仔。ちなみに、タガノマーシャルの牝系をたどると、4代母がBayou(1954)という牝馬です。このBayouの別分枝から、エリモシック(1993.3.19)、エリモピクシー(1998.4.6)、ディーエスハリアー(2002.5.14)姉弟が出ています。この3頭の血統を見れば、ダンシングブレーヴ(1983.5.11)の仔が2頭、コマンダーインチーフ(1990.5.18)の仔が1頭です。タガノマーシャルもコマンダーインチーフの仔ですし、もしかしたら、牝系とダンシングブレーヴの系統との相性が良いのかもしれませんね。
#マツリダゴッホ、タガノマーシャル共に2005年8月21日に初勝利を収めていることに気付きますね。あと、過去の自分の記事を読み返すと、結構まともなことを書いているなぁと思いました(笑)。
中山の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのはウエスタンミリオン(2003.3.12、牝、栗毛)。美浦・斎藤宏厩舎の所属。その4代血統構成は『マヤノトップガン×イルドブルボン×ネヴァービート×ヒンドスタン』で『Roberto系×Nijinsky系×Never Say Die系×Bois Roussel系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。ウエスタンミリオンの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系リンダセニョリータ(1966)分枝。リンダセニョリータ分枝といえば、サンエイソロン(1978.5.5)、ミサキネバアー(1979.4.22)、サマニベッピン(1990.4.15)、ダンツキッチョウ(2002.2.25)、ミスズシャルダン(1995.3.11)等がこの分枝から輩出されています。ウエスタンミリオンは母ビューティシラオキ(1991.3.28)が4連産目の5番仔。
阪神の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのはイナズマイージス(2003.4.26、牝、黒鹿毛)。栗東・松元茂樹厩舎の所属。その4代血統構成は『コマンダーインチーフ×トウショウペガサス×マルゼンスキー×インファチュエイション』で『Lyphard系×Luthier系×Nijinsky系×Nearco系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×5のクロスがあります。イナズマイージスの牝系は3号族メダリオン(1942)系。母スエヒロジョウオー(1990.4.16)は中央3勝で阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)の勝ち馬。母の初仔で全兄のスエヒロコマンダー(1995.3.25)は中央7勝で鳴尾記念(当時GII、現GIII)、小倉大賞典(GIII)の勝ち馬です。イナズマイージスは母が9連産目の9番仔。
マヤノトップガン(1992.3.24)の仔が2勝、コマンダーインチーフの仔が2勝を挙げた、日曜日の3歳戦の結果でした。
コメント
新進気鋭の調教師
週末は,多数の魅力的なレースが行われるのだが,毎日杯の馬券を購入しようと思っている。私は非常に多忙な部類の人間だと自負している(週休1日で1日平均10時間以上は働いている)。このため,予想に多くの時間を割くことはできない。しかし,競馬新聞の予想家の印と長年の勘だけに頼る「おじさん方式」の予想だけは絶対にしたくない。また,最初から何点かは外れてしまうことを前提とした「流し馬券」も嫌いだ。出走馬の血統・馬体・持ち時計・コース実績・近走の内容・調教師・騎手・馬場状態等を綿密に検証した上で,「当たる」と確…