土曜日の3歳戦の結果(2006/03/04分)。

遅ればせながら土曜日の3歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万特別戦2クラ、500万平場戦3クラ、新馬戦2クラ、計8レース。

第13回チューリップ賞(GIII)。

1着アドマイヤキッス(2003.2.8)。むう、半年ぶりのレースを快勝とはやるな。それにしても今年の松田博資厩舎は、3歳馬の駒の揃い具合が良いですね。アドマイヤムーン(2003.2.23)ドリームパスポート(2003.3.14)サンヴィクトワール(2003.2.22)、そしてアドマイヤキッス。いずれも有力なGI候補です。近日4代血統表をアップしますが、まずは2005年9月4日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>札幌の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(市)アドマイヤキッス(2003.2.8、牝、栗毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×ジェイドロバリー×Lyphard×Riva Ridge』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Turn-to系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4のクロスがあります。アドマイヤキッスの牝系は米国で受け継がれている20号族。母キッスパシオン(1993.2.24)はJRA3勝を挙げ札幌3歳S(現札幌2歳S、GIII)2着、叔父キスミーテンダー(1996.4.28)はJRA6勝を挙げマイラーズC(GII)2着、京王杯SC(GII)2着があります。8月20日の未勝利戦を勝ち上がったシアワセナンダッケ(2003.3.17)はいとこです。アドマイヤキッスは母が不受胎後の3番仔。うーむ、サンデーサイレンス(1986.3.25)のラストクロップ、現在のところ4頭がJRAの2歳戦を勝ち上がっていますが、母がお腹を空けた後の仔どもが3頭勝ち上がっています。アドマイヤキッスをはじめ、タガノアイガー(2003.2.26)、マツリダゴッホ(2003.3.15)。0交配に受胎条件が伴えば、中島理論的には鬼に金棒ですが(苦笑)。

#と書いていたら、アドマイヤムーンが弥生賞(GII)を勝ちました。はは、どんだけ前哨戦を勝つねん(笑)。

2着シェルズレイ(2003.5.23)。クロフネ(1998.3.31)とオイスターチケット(1998.3.27)の仔、よく頑張りました。こちらは松田国英厩舎の所属馬。厩舎は「松田-松田」で決まった、チューリップ賞でしたね。

3着ウインシンシア(2003.3.18)。故あってこの馬を応援しているのですが、重賞3着は立派。これからも頑張って。

◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△× ◎○▲△×

中山の黄梅賞(芝1600m)を制したのはマイネルスケルツィ(2003.2.17)。きさらぎ賞(GIII)3着馬、そう簡単には負けられません。グラスワンダーの仔、徐々にその真価を発揮しつつあるのかもしれません。案外、マイル路線が良かったりして。というか、稲葉隆一先生も、そう思われているようですが……。以下に2005年12月4日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>中山の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(市)マイネルスケルツィ(2003.2.17、牡、鹿毛)。美浦・稲葉隆一厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×Machiavellian×Shirley Heights×★Nijinsky』で『Roberto系×Mr.Prospector系×Mill Reef系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer4×5、Raise a Native(1961)5×4、Nashua(1952.4.14)5×5のクロス、Natalma(1957)5×5の牝馬クロスがあります。マイネルスケルツィの牝系は欧米で受け継がれている5号族。4代母Fairy Bridge(1975)の仔にSadler’s Wells(1981.4.11)、Fairy King(1982.3.4)という大成功種牡馬がいます。マイネルスケルツィは母アラデヤ(1997.4.12)が3連産目の3番仔と推定。岡田総帥の秘蔵っ子、ついに勝ち上がりました。父グラスワンダー(1995.2.18)の形相を受けたマイネルスケルツィ、父が得意とした中山の舞台で初勝利を収めたのは、中島理論的には当然と思えますね。

中京のあざみ賞(芝1800m)を制したのは(父)(市)マイネルポライト(2003.5.31、牡、鹿毛)。栗東・西浦勝一厩舎の所属。その4代血統構成は『アドマイヤベガ×Blushing Groom×Nijinsky×Forli』で『Halo系×Red God系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内にはNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロスがあります。マイネルポライトの牝系は米国で受け継がれている1号族。曾祖母Continuation(1971)の孫Shadeed(1982)は英米4勝で英2000ギニー(GI)など重賞3勝、曾孫に中央3勝でNHKマイルカップ3着のサマーキャンドル(1998.3.18)、現役でかしわ記念(統一GI)など重賞4勝のストロングブラッド(1999.3.13)姉弟がいます。また、4代母Continue(1958)の孫Swale(1981)は米9勝でケンタッキーダービー(GI)、ベルモントS(GI)の米2冠馬、同じく孫フォーティナイナー(1985.5.11)は米11勝でトラヴァーズS(GI)などGI4勝で言わずもがなの名種牡馬です。マイネルポライトは母モデスティイトセルフ(1986.3.2)が不受胎後の10番仔以降の仔。アドマイヤベガ(1996.3.12)の仔、頑張って。合わせて、角田晃一騎手も頑張って。

中山の500万平場戦(ダート1800m)を制したのは(外)セレスケイ(2003.3.18、牡、鹿毛)。美浦・和田正道厩舎の所属。その4代血統構成は『Arch×Marquestry×Silver Series×◆Princequillo』で『Roberto系×Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Prince Rose系』の配合です。曾祖母父にPrincequillo(1940)がある馬、今はそうそうお目にかかれないですね。5代血統表内ではPrincequillo4×4、Northern Dancer4×5、Raise a Native(1961)5×5、Never Bend(1960)5×5のクロスがあります。セレスケイの牝系は米国で受け継がれている9号族。祖母Silve in Flight(1980)は米5勝でブラックへレンH(GII)2着、ラプレヴォイアンテH(GIII)3着、スワニーリヴァーH(GIII)3着などがあります。また、4代母Flight Bird(1953)の仔Traffic Cop(1969)は米9勝でロイヤルパームH(GIII)の勝ち馬です。

阪神の500万平場戦(ダート1800m)を制したのはフレンドシップ(2003.5.9、牡、鹿毛)。栗東・角居勝彦厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×Stalwart×★Raise a Native×Nijinsky』で『Deputy Minister系×Ribot系×Native Dancer系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5、Prince John(1953)5×5のクロス、Blue Moon(1948)4×5の牝馬クロスがあります。フレンドシップの牝系は米国で受け継がれているアメリカンファミリーの13号族。母フレンドリービューティ(1992.3.27)は米3勝でアラバマS(GI)2着があります。また、4代母Smartaire(1962)の仔Smart Angle(1977)は米7勝でフリゼットS(GI)などGI4勝で1979年の米2歳牝馬王者、同じく仔Smarten(1976)は米11勝でオハイオダービー(GII)など重賞5勝、同じく仔Quadratic(1975)は米6勝でカウディンS(GII)など重賞2勝です。フレンドシップは母が2連産目の4番仔以降の仔。

阪神の500万平場戦(芝2000m)を制したのはアドマイヤメイン(2003.3.13)。9馬身差勝ちですかぁ。それはお見事です。以下に2005年10月8日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>京都の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(市)アドマイヤメイン(2003.3.13、牡、栗毛)。栗東・橋田満厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター×Assert×Mount Hagen』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。アドマイヤメインの牝系は欧州で受け継がれている1号族。母プロモーション(1994.3.30)は中央3勝でクイーンS(GIII)を勝ち、クイーンC(GIII)2着です。ちょっと、ややこしいですね(笑)。また、祖母アサーション(1987.5.7)は愛1勝で愛オークス3着馬です。アドマイヤメインは母が3連産目の3番仔。なお、アドマイヤメインは2003年のセレクトセールで1億3900万円の高馬でした。

中山の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはリヒター(2003.5.4、牝、鹿毛)。美浦・堀宣行厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×ジェネラス×テスコボーイ×ダラノーア』で『Mr.Prospector系×Nijinsky系×Princely Gift系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5×5のクロスがあります。リヒターの牝系は6号族エスサーディー(1902)系。従兄トーシンブリザード(1998.5.15)は地方9勝でジャパンダートダービー(統一GI)、かしわ記念(現統一GI、当時統一GII)、全日本3歳優駿(現統一GI、当時統一GII)のほか東京ダービー、東京王冠賞、羽田盃などに勝ち、フェブラリーS(GI)2着があります。また、伯父シュアリーウィン(1990.5.9)は中央3勝で東京スポーツ杯(OP)、府中3歳S(旧OP)を勝ち、ステイヤーズS(現GII,当時GIII)2着、ダイヤモンドS(GIII)2着があります。同じく伯父ジェーニオ(1995.3.9)は中央3勝でアンタレスS(GIII)2着があります。リヒターは母ソーインラブ(1998.6.14)が2連産目の2番仔。なお、リヒター(Lichter)とは独語で「光」という意味です。

阪神の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(父)ノープロブレム(2003.3.30、牡、栗毛)。栗東・昆貢厩舎の所属。その4代血統構成は『マーベラスサンデー×ナリタブライアン×クリスタルパレス×ノーザンテースト』で『Halo系×Roberto系×フォルティノ系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4×5、Hail to Reason(1958)4×5のクロスがあります。ノープロブレムの牝系は4代母である米国産の牝馬ナッシングライクアダム(1966.3.16)を日本の基礎繁殖とする17号族。曾祖母シャダイダンサー(1977.4.8)は中央4勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)、京成杯3歳S(現京王杯2歳S、GII)の勝ち馬です。シャダイダンサーの京成杯3歳Sが、ノーザンテースト(1977.3.15)産駒の中央重賞初勝利でした。また、シャダイダンサーの仔イブキテヂカラオー(1991.5.2)は中央3勝ですみれS(OP)の勝ち馬です。ノープロブレムは母ユーワオトメ(1998.4.27)の初仔

以上でございます。

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