土曜日の3歳戦の結果(2006/02/04分)。

土曜日の3歳戦の回顧です。オープン特別1クラ、500万特別戦1クラ、500万平場戦1クラ、新馬戦3クラ、あと未勝利戦1クラ。今日は計7レース。

京都のエルフィンS(芝1600m)を制したのはサンヴィクトワール(2003.2.22)。出世レースを制したのは、ヴィクトリーバンクの娘でした。勝ち時計1分34秒8は芝1600mで行われたエルフィンSで最も速い勝ち時計です。血統表も近くアップしますが、まずは2005年12月11日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのはサンヴィクトワール(2003.2.22、牝、栃栗毛)。栗東・松田博資厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×ドクターデヴィアス×Luthier×Sir Ribot』で『Halo系×Ahonoora系×Clarion系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではKlairon(1952)5×4のクロスがあります。サンヴィクトワールの牝系は欧米で受け継がれている2号族。母ヴィクトリーバンク(1994.3.30)は中央5勝で道新杯(OP)を勝ち、マーメイドS(GIII)2着、中京記念(GIII)3着があります。ヴィクトリーバンクが現役で走っていた当時、「あー、Luthier(1965)系の同系配合を行うとは、社台さんはやるなぁ」と思ったものです。サンヴィクトワールは母が3連産目の3番仔。

#なお、このエルフィンSにて13番人気で2着に入り450万円馬券を演出した馬の1頭となったユメノオーラ(2003.4.24)。彼女も2005年12月11日に未勝利戦を勝ち上がっています。

東京の春菜賞(芝1400m)を制したのはロランラムール(2003.5.21)。ムタファーウエク(1996.2.21)の初年度産駒にして母父ウインドストース(1983.3.24)の馬が、新馬、500万特別と連勝を収めました。以下に2005年12月17日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>中山の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのはロランラムール(2003.5.21、牝、栃栗毛)。美浦・坂本勝美厩舎の所属。その4代血統構成は『ムタファーウエク×ウインドストース×シャトーゲイ×ティエポロ』で『Roberto系×Princely Gift系×Swaps系×Fairway系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ロランラムールの牝系は小岩井の7号族アストニシメント(1902)系。4代母エドヒメ(1955.3.10)は中央7勝で目黒記念・秋の勝ち馬です。ロランラムールは母オーミスズラン(1990.6.13)が不受胎後の9番仔。なお、母は2004年11月に用途変更となっており、ロランラムールが最後の仔です。

京都の500万平場戦(ダート1800m)を制したのは(市)ナイアガラ(2003.3.29、牡、芦毛)。栗東・池江泰郎厩舎の所属。その4代血統構成は『Fantastic Light×Highest Honor×バイアモン×★Green Dancer』で『Blushing Groom系×ゼダーン系×Blushing Groom系×Nijinsky系』の配合です。5代血統表内ではBlushing Groom(1974.4.8)3×4、Nijinsky(1967.2.21)3×5、Sir Gaylord(1959)5×5(母方)のクロスがあります。ナイアガラの牝系は仏国で受け継がれている1号族。母レーヴドスカー(1997.4.24)は仏伊日1勝でサンタラリ賞(仏GI)の勝ち馬です。ナイアガラの父であるFantastic Light(1996.2.13)とは、2000年のジャパンカップ(GI)で一緒に走った仲です。レーヴドスカーは7着、Fantastic Lightは3着でした。ナイアガラは母が2連産目の2番仔。

東京の新馬戦(ダート1300m)を勝ち上がったのは(父)クリスティイモン(2003.2.21、牝、鹿毛)。美浦・根本康広厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×★トウショウボーイ×イエローゴッド×Charlottown』で『Princely Gift系×Princely Gift系×Red God系×Prince Chevalier系』 の配合です。5代血統表内ではテスコボーイ(1963)3×3、Nasrullah(1940.3.2)5×5×5のクロスがあります。クリスティイモンの牝系は曾祖母である英国産の牝馬ミスコウ(1973.1.18)を日本の基礎繁殖とする9号族。クリスティイモンは母ティーアイリス(1990.4.26)が2連産目の7番仔。なお、母は2003年10月に用途変更となっており、クリスティイモンが最後の仔です。最後に残した仔が、新馬戦を8馬身差で圧勝デビューしました。

京都の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)ヤマニンファビュル(2003.3.6、牝、栗毛)。栗東・河内洋厩舎の所属。その4代血統構成は『エアジハード×Sadler’s Wells×Blushing Groom×Luthier』で『Princely Gift系×Northern Dancer系×Red God系×Clarion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×3、Nasrullah5×5のクロスがあります。ヤマニンファビュルの牝系は欧米で受け継がれている1号族。叔父Altieri(1998.4.22)は欧州16勝で共和国大統領賞(伊GI)2回、リボー賞(伊GII)、メシドール賞(仏GIII)等を勝ち、2004年の伊国古馬王者です。また、曾祖母Riverqueen(1973)は仏5勝で仏1000ギニー(GI)、サンクルー大賞(GI)、サンタラリ賞を勝った名牝です。ヤマニンファビュルは母マダニナ(1991.3.3)が3連産目の6番仔以降の仔。

小倉の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)パワー(2003.3.16、牡、鹿毛)。栗東・谷潔厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×フィディオン×インターグッド×ヒンドスタン』で『Princely Gift系×Teddy系×Never Say Die系×Bois Roussel系』の配合です。組み合わせがシブいなぁ。5代血統表内ではNever Say Die(1951)5×5のクロスがあります。パワーの牝系は4代母である米国産の牝馬ユーエスプライウッド(1952.1.31)を日本の基礎繁殖とする12号族。伯父イトマンノリョウシ(1987.4.6)は中央6勝です。珍名馬でおなじみの小田切有一オーナー、「パワー」というストレートな馬名をサクラバクシンオー(1989.4.14)の仔に与えました。パワーの兄姉の名前を綴ると、フウライボウ(1994.5.1)、バライロノジンセイ(1995.4.28)、グローバルゼロ(1996.4.29)、オソレイリマス(1997.4.13)、キゼツシソウ(1998.4.21)、ワラワセテ(1999.3.24)、ヨロシク(2000.4.1)、サンドイッチマン(2001.3.25)、ツイニデマシタ(2002.3.9)となります。という訳で、パワーは母ニュートラル(1988.3.15)が10連産目の10番仔。

小倉の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)ユキーナ(2003.4.6、牝、栗毛)。栗東・石坂正厩舎の所属。その4代血統構成は『★ダイタクヤマト×フジキセキ×ニホンピロウイナー×アローエクスプレス』で『ダンディルート系×Halo系×Habitat系×Grey Sovereign系』の配合です。4代の父がいずれも内国産種牡馬という、泣かせる配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ユキーナの牝系は6号族エスサーディー(1902)系。曾祖母エプソムガール(1978.4.18)の仔ツルマルガール(1991.2.21)は中央5勝で朝日CC(GIII)、小倉日経オープン(OP)、スイートピーS(OP)を勝ちました。ツルマルガールは繁殖牝馬としても優れており、初仔ツルマルボーイ(1998.3.5)は中央7勝で安田記念(GI)、金鯱賞(GII)、中京記念(GIII)と重賞3勝、2番仔ツルマルファイター(1999.4.21)はすばるS(OP)を勝ちGIII2着2回、不受胎後の3番仔ツルマルシスター(2001.5.4)は中央2勝で野路菊S(OP)の勝ち馬です。また、ツルマルガールの半弟ツルマルガイセン(1994.3.12)は中央5勝で中日新聞杯(GIII)、カブトヤマ記念(旧GIII)の勝ち馬、ツルマルガールの半兄ツルマルタカオー(1989.4.18)は中央2勝でシンザン記念(GIII)3着です。ユキーナは母ユーワクイーン(1996.3.23)の初仔ダイタクヤマト(1994.3.13)の仔が勝ち上がったからには、このblogで取り上げない訳にはいきません。頑張って、ユキーナ。

新馬戦3クラを勝ち上がったのはいずれもサクラユタカオー(1982.4.29)の直孫という、土曜日の3歳戦の結果でした。

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