日曜日の2歳戦の結果(2005/12/25分)-其の弐-。

遅ればせながら2005年12月25日に行われた2歳未勝利戦8レース分の回顧です。

中山の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(市)イッツソークール(2003.3.31、牡、青鹿毛)。美浦・小島茂之厩舎の所属。その4代血統構成は『ヘクタープロテクター×カコイーシーズ×ノーザンディクテイター×シルバーシャーク』で『Mr.Prospector系×Alydar系×Northern Dancer系×Relic系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)4×4、Northern Dancer(1961.5.27)5×4、Tom Fool(1949.3.31)5×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。イッツソークールの牝系は小岩井の1号族フラストレート(1900)系。祖母ウメノローザ(1986.5.28)は地方6勝で大井のグランドチャンピオン2000の勝ち馬、伯母ウメノファイバー(1996.5.5)は中央4勝でオークス(GI)、京王杯3歳S(現京王杯2歳S、GII)、クイーンC(GIII)の勝ち馬です。イッツソークールは母ウメノキーパー(1997.4.22)が3連産目の3番仔。

中山の未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がったのは(父)(市)キャスティング(2003.4.11、牡、鹿毛)。美浦・河野通文厩舎の所属。その4代血統構成は『★サニーブライアン×ジェイドロバリー×タイテエム×ダイハード』で『Roberto系×Mr.Prospector系×Aureole系×Never Say Die系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5、Nashua(1952.4.14)5×5のクロスがあります。キャスティングの牝系は5代母である米国産の牝馬テイプトン(1950.5.26)を日本の基礎繁殖とする1号族。母系を確認しましたら、かなり地味に世代交代がなされているようです。キャスティングは母フミノプロキオン(1994.5.12)が3連産目の3番仔。

中山の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(父)トウショウシロッコ(2003.4.23、牡、黒鹿毛)。美浦・大久保洋吉厩舎の所属。その4代血統構成は『アドマイヤベガ×ニッポーテイオー×Riverman×Droll Role』で『Halo系×Lyphard系×Never Bend系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5のクロスがあります。トウショウシロッコの牝系は米国で受け継がれている23号族。叔父トウショウリープ(1997.4.18)は中央6勝で、その6勝の内5勝を東京芝1400mで挙げたコース限定馬でした。また、曾祖母Family Fame(1976)の仔Classic Fame(1986)は愛米英8勝でナショナルS(愛GI)を含む重賞5勝の活躍馬。トウショウシロッコは母スパークトウショウ(1993.4.24)が不受胎後の2番仔。

阪神の未勝利戦(ダート1800m)を勝ち上がったのは(市)グッドフロマージュ(2003.5.2、牡、鹿毛)。栗東・宮徹厩舎の所属。その4代血統構成は『コマンダーインチーフ×スルーザドラゴン×ミルジョージ×マダング』で『Lyphard系×Seattle Slew系×Mill Reef系×Habitat系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。グッドフロマージュの牝系は4号族チップトップ(1900)系。祖母ロジータ(1986.5.26)は地方10勝で川崎記念(現統一GI)、東京大賞典(現統一GI)、東京ダービー、東京王冠賞、羽田盃等を勝った名牝。ロジータの仔、孫も期待に違わず活躍しており仔カネツフルーヴ(1997.4.26)は中央6勝、地方4勝で帝王賞(統一GI)、川崎記念を含む重賞4勝、仔イブキガバメント(1996.4.20)は中央8勝で鳴尾記念(GIII)、朝日CC(GIII)の勝ち馬、仔アクイレジア(2001.5.23)は現役で端午S(OP)を勝ちジャパンダートダービー(統一GI)2着、仔オースミサンデー(1994.4.25)は中央2勝で弥生賞(GII)2着。また、孫レギュラーメンバー(1997.6.6)は中央3勝、地方3勝でJBCクラシック(統一GI)、川崎記念、ダービーグランプリ(統一GI)の勝ち馬です。グッドフロマージュは母シスタースルー(1992.5.15)が8連産目の8番仔。

阪神の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはダイナミックターン(2003.4.7、牡、栗毛)。栗東・目野哲也厩舎の所属。その4代血統構成は『El Prado×ヘネシー×★Irish River×Roberto』で『Sadler’s Wells系×Storm Bird系×Riverman系×Hail to Reason系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer3×5、Hail to Reason(1958)5×5のクロス、Almahmoud(1947)5×5の牝馬クロスがあります。ダイナミックターンの牝系は北米で受け継がれている2号族。伯父エイシンガイモン(1993.3.22)は中央7勝(平地6勝+障害1勝)で関屋記念(GIII)2回、セントウルS(現GII、当時GIII)の勝ち馬です。牝系をたどると、4代母Bubbling Beauty(1961)の仔に名種牡馬Arctic Tern(1973)、5代母が言わずと知れたAlmahmoudです。ダイナミックターンは母リヴァーカフェ(1998.4.2)の初仔

阪神の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(市)アドマイヤジュピタ(2003.3.1、牡、栗毛)。栗東・友道康夫厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×リアルシャダイ×Assert×Mount Hagen』で『Deputy Minister系×Roberto系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5のクロスがあります。アドマイヤジュピタの牝系は欧州で受け継がれている1号族。伯母プロモーション(1994.3.30)は中央3勝でクイーンS(GIII)、BSNオープン(OP)の勝ち馬です。伯母プロモーションということは、いとこアドマイヤメイン(2003.3.13)ですね。アドマイヤジュピタは母ジェイズジュエリー(1995.4.13)が不受胎後の3番仔。

中京の未勝利戦(ダート1000m)を勝ち上がったのは(父)(市)ブロードチャンネル(2003.5.19、せん、鹿毛)。栗東・飯田雄三厩舎の所属。その4代血統構成は『カリスタグローリ×ニチドウタロー×ボールドコンバタント×チャイナロック』で『Never Bend系×Fairway系×Bold Ruler系×Hyperion系』の配合です。組み合わせがシブいですね。5代血統表内ではNever Bend(1960)3×4、Nasrullah4×5×5×5のクロスがあります。ブロードチャンネルの牝系は小岩井の12号族ビューチフルドリーマー(1903)系。4代母マーヴェラス(1951.4.22)からの別分枝馬にタケフブキ(1969.4.13)、タケホープ(1970.3.24)姉弟がいます。ブロードチャンネルは母ミスカイキョー(1983.5.20)が2連産目の14番仔。なお、母は2003年11月に用途変更されており、ブロードチャンネルが最後の仔です。

中京の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)ソリッドプラチナム(2003.4.30、牝、黒鹿毛)。栗東・田中章博厩舎の所属。その4代血統構成は『★ステイゴールド×★クリエイター×Be My Guest×Busted』で『Halo系×Mill Reef系×Northern Dancer系×Blenheim系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×4のクロスがあります。ソリッドプラチナムの牝系は欧州で受け継がれている2号族。叔父ウインクリューガー(2000.2.13)は現役でNHKマイルC(GI)、アーリントンC(GIII)の勝ち馬です。祖母インヴァイト(1986.2.4)はウインドインハーヘア(1991.2.20)の半姉です。ディープインパクト(2002.3.25)ブラックタイド(2001.3.29)、レディブロンド(1998.3.20)、オンファイア(2003.3.26)等が近親ということですね。ソリッドプラチナムは母リザーブシート(1995.4.11)が3連産目の3番仔。

やっとこさ、2005年に中央の2歳戦を勝ち上がったすべての馬の回顧が終了致しました。2005年6月からスタートして、よく続けてこられたものです。閲覧者の皆様にはお付き合い頂き、誠にありがとうございました。

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