「阪神牝馬S(GII)」と聞くと、メモリージャスパー(1991.5.5)を思う。

当時はレース名が阪神牝馬特別でしたし、距離も2000mでしたが。

自分の文章を引用するのもおかしな話ですけれど、7月16日の記事で以下のように記しています。

上記した産駒のうち、私はメモリージャスパーが好きでした。母バラワキ(1985.1.21)がロベールパパン賞(仏GII)の勝ち馬という良血で、(株)シンザンクラブの馬。ダート1800mの500万条件戦勝ちから挑んだオークストライアル(現フローラS、GII)が2着。勇躍挑んだオークス(GI)では、角田晃一騎手の早仕掛け積極的な騎乗で4着。エリザベス女王杯(GI)4着を経て3歳最終戦の阪神牝馬特別(現阪神牝馬S、GII)で初重賞制覇を飾りました。

阪神牝馬特別での勝利、そして父の血統より、古馬になってからの活躍が見込まれたメモリージャスパー。けれど、4歳4月に放牧先の鹿児島・ジャパントレーニングセンターで急死しました。呼吸不全。あっけない早世でした。

メモリージャスパーの死を知らせる、月刊『優駿』1995年7月号の登録抹消馬一覧の記事。重賞勝ち馬の名前は太字で表記されるはずなのに、彼女の名前は太字になっていませんでした。私は、彼女の名前を、ペンで上からなぞって、そっと、太字にしました。

結果的にはGII1勝の3勝馬。でも、忘れられない馬ですね。鹿毛の毛並みの美しい、綺麗な馬でした。

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