土曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万平場戦2クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦8クラ、合計15レース。
第41回京王杯2歳S(GII)。
1着デンシャミチ(2003.4.9)。絶好のスタートをいったん中団に控え、直線は少し早めに抜け出して、差し合戦を制しました。良い末脚でしたね。今年の2歳戦は、牝馬のコスモミール(2003.4.4)と合わせて、ホースメンテスコ(1976.2.29)の子孫が頑張っていますね。それにしても、電車ですか。誰ですか「電車路、来たー!!」と叫んでいるのは(笑)。
2着イースター(2003.2.10)。惜しいレースでしたが、それでも2着で賞金加算ができました。エルコンドルパサー(1995.3.17)のラストクロップ、楽しみな仔です。ただ、母系がちょっとツメが甘いのが、気になります。
3着コイウタ(2003.2.24)。牡牝混合重賞でよく頑張りました。一番外から追い込んできたのですから、かなり良い脚を使っています。次走も注目です。
「あー、また結果を見たら第41回で4-1だよ。しかも、4番人気と1番人気って(笑)」と思った、第41回京王杯2歳Sの結果でした。
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東京の500万平場戦(ダート1300m)を制したのはタガノエクリプス(2003.4.8)。以下に9月10日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>阪神の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)タガノエクリプス(2003.4.8、牡、青毛)。栗東・川村禎彦厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×ヘクタープロテクター×★ノーザンテースト×ヒッティングアウェー』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Tourbillon系』の配合です。5代血統表内ではクロスはありません。タガノエクリプスの牝系はファンシミン(1967.4.21)を日本の基礎繁殖とする9号族。祖母ダイナマイン(1980.4.30)はJRA7勝を挙げ新潟記念、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)の勝ちました。同牝系馬にアドマイヤマックス(1999.4.9)、ラインクラフト(2002.4.4)、ダイナシュート(1982.5.13)、ブロードマインド(1988.4.17)など。タガノエクリプスは母サマープロテクター(1994.5.24)が4連産目の4番仔。
京都の500万平場戦(芝1200m)を制したのはフィールドカイザー(2003.5.19)。以下に10月2日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。
<再掲分>阪神の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはフィールドカイザー(2003.5.19、牡、栗毛)。栗東・山内研二厩舎の所属。その4代血統構成は『クロコルージュ×ロドリゴデトリアーノ×Seattle Slew×Mr.Prospector』で『Blushing Groom系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Raise a Native系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)5×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5(父方)のクロスがあります。フィールドカイザーの牝系は米国で受け継がれている3号族。叔父に中央3勝ですみれS(OP)を制したサスガ(1999.2.21)、エリカ賞を制した時にはクラシック候補と思われた中央2勝のヒダカサイレンス(1997.2.14)がいます。また、4代母Davona Dale(1976)は米11勝を挙げ米国3歳牝馬王者になった名牝です。その主な勝ち鞍にケンタッキーオークス(GI)、ファンタジーS(GI)、そしてエイコーンS(GI)、マザーグースS(GI)、CCAオークス(GI)の「ニューヨーク牝馬3冠」があります。Davona Daleの功績はたたえられ、米国では毎年2月に3歳牝馬限定のGII戦としてダヴォナデールSが行われています。フィールドカイザーは母シンモーション(1996.2.4)が3連産目の3番仔。
東京の新馬戦(ダート1600m)を勝ち上がったのはモンサラーシュ(2003.3.2、牡、栗毛)。美浦・清水利章厩舎の所属。その4代血統構成は『チーフベアハート×★カコイーシーズ×Vaguely Noble×In Reality』で『Danzig系×Alydar系×Aureole系×Intent系』の配合です。うーむ、なかなかの構成ですね。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×4(父方)のクロスがあります。モンサラーシュの牝系は米国で受け継がれている8号族。モンサラーシュは母アンテリージェ(1995.3.16)が3連産目の3番仔。 なお、馬名のモンサラーシュ(Monsaraz)の由来は、「ポルトガルで最も美しい村の一つ」ということです。
東京の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)ルビーレジェンド(2003.3.5、牝、栗毛)。美浦・萩原清厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×Rubiano×★Dixieland Band×In Reality』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Intent系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4(母方)、In Reality(1964)5×4(母方)のクロスがあります。ルビーレジェンドの牝系は米国で受け継がれている9号族。ルビーレジェンドは母ルビア(1995.1.24)が3連産目の3番仔と推定。
京都の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはヤマニンエマイユ(2003.5.18、牝、鹿毛)。栗東・浅見秀一厩舎の所属。その4代血統構成は『ホワイトマズル×トニービン×★Danzig×Creme dela Creme』で『Lyphard系×ゼダーン系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。ヤマニンエマイユの牝系は米国で受け継がれている10号族。母ヤマニンザナドゥ(1994.5.25)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)3着、祖母ワンオブアクライン(1986.4.15)は米2勝でオークリーフS(GI)の勝ち馬、曾祖母Barely Even(1969)は米17勝でアシュランドS(現GI)、アスタリタS(現GII)、パッカーアップS(現GIII)等の勝ち馬です。ヤマニンエマイユは母が流産後の3番仔。
京都の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(市)フサイチパンドラ(2003.2.27、牝、栗毛)。栗東・白井寿昭厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Nureyev×Buckpasser×Traffic Judge』で『Halo系×Northen Dancer系×Tom Fool系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではAlmahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。フサイチパンドラの牝系は米国で受け継がれている8号族。伯父El Gran Senor(1981)は英愛7勝で愛ダービー(GI)、英2000ギニー(GI)、デューハーストS(英GI)の勝ち馬、同じく伯父トライマイベスト(1975.4.28)は英4勝でデューハーストSの勝ち馬、伯母Solar(1976)は英3勝でレイルウェイS(GIII)の勝ち馬です。言わずもがなの良牝系ですね。フサイチパンドラは母ロッタレース(1992.3.3)が3連産目の6番仔と推定。輸入後ずっとサンデーサイレンス(1986.3.25)を配合されてきたロッタレース、0交配となるSSラストクロップで、ついに大物を輩出したようです。角田晃一騎手も、乗り替わりにならないように頑張って。
東京の未勝利戦(ダート1300m)を勝ち上がったのはメジロファルカル(2003.5.27、牡、鹿毛)。美浦・栗田博憲厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×Fairy King×Caerleon×タップオンウッド』で『Roberto系×Northern Dancer系×Nijinsky系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3×5、Hail to Reason(1958)4×5、Nearco(1935.1.24)5×5のクロスがあります。メジロファルカルの牝系は欧州で受け継がれている13号族。メジロファルカルは母タフラ(1996.5.26)が3連産目の3番仔と推定。
東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)マダムメガミ(2003.5.3、牝、鹿毛)。美浦・和田正道厩舎の所属。その4代血統構成は『マヤノトップガン×★テュデナムキング×ヴェンチア×Sicambre』で『Roberto系×Owen Tudor系×Relic系×Prince Bio系』の配合です。うーむ、全体の構成もシブいのですが、母父テュデナムキング(1980.6.4)の0交配が輪をかけてシブいですね。5代血統表内にはクロスはありません。また、『Northern Dancer&Native Danceer Free』の血統構成でもあります。マダムメガミの牝系は3代母である白国(ベルギー)産の牝馬フェアリーテイル(1961.5.21)を日本の基礎繁殖とする4号族。祖母ホクセーミドリ(1976.3.24)は中央4勝でラジオたんぱ賞(現GIII)の勝ち馬でオークス(現GI)3着もあります。また、従姉アインブライド(1995.4.14)は中央3勝で阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)の勝ち馬です。マダメメガミは母ホクセイファースト(1989.5.29)が5連産目の9番仔。
東京の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはエルカミニート(2003.5.25、牡、栗毛)。美浦・田中清隆厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×★セクレト×Key to the Mint×★On-and-On』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Ribot系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah5×5×5、Native Dancer(1950.3.27)4×5、Ribot(1952.2.27)4×5のクロスがあります。エルカミニートの牝系は米国で受け継がれている9号族。曾祖母Sweet Tooth(1965)の仔にAlydar(1975.3.23)がいます。同馬は米14勝でトラヴァーズS(GI)、フロリダダービー(GI)、フラミンゴS(GI)、ブルーグラスS(GI)、サプリングS(GI)、シャンペンS(GI)など重賞10勝です。エルカミニートは母イクテリーナ(1990.5.15)が空胎後の5番仔と推定。
京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)ゼンノグッドウッド(2003.3.23、牡、鹿毛)。栗東・武邦彦厩舎の所属。その4代血統構成は『エアジハード×ホワイトマズル×◆ノーザンテースト×Secretariat』で『Princely Gift系×Lyphard系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではノーザンテースト(1971.3.15)4×3、Northern Dancer5×5×4、Bold Ruler(1954.4.6)5×5のクロスがあります。ゼンノグッドウッドの牝系は曾祖母メッシーナ(1975.3.25)を日本の基礎繁殖とする5号族。叔父テレグノシス(1999.5.11)は現役でNHKマイルカップ(GI)、毎日王冠(GII)、京王杯SC(GII)の勝ち馬。ゼンノグッドウッドは母ブレスマイスターズ(1996.5.17)の初仔。
京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(父)(市)キーンゲイル(2003.4.13、牡、黒鹿毛)。栗東・太宰義人厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×グルームダンサー×ノーザンテースト×Crimson Satan』で『Halo系×Blushing Groom系×Northern Dancer系×Black Toney系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×5×4のクロスがあります。 キーンゲイルの牝系は曾祖母である米国産の牝馬スカーレットインク(1971.5.5)を日本の基礎繁殖とする4号族。祖母スカーレットリボン(1985.6.4)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)の勝ち馬です。近親にはダイワメジャー(2001.4.8)、ダイワルージュ(1998.5.4)、スカーレットブーケ(1988.4.11)などがいます。キーンゲイルは母グレイトグレイス(1997.3.8)が2連産目の2番仔。
京都の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのはサクラメガワンダー(2003.3.25、牡、栗毛)。栗東・友道康夫厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×サンデーサイレンス×ノーザンテースト×Quadrangle』で『Roberto系×Halo系×Northern Dancer系×Blenheim系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason4×4、Northern Dancer4×4のクロスがあります。サクラメガワンダーの牝系は曾祖母である米国産の牝馬クレアーブリッジ(1967.4.16)を日本の基礎繁殖とする13号族。伯父サクラチトセオー(1990.5.11)は中央9勝で天皇賞・秋(GI)、中山記念(GII)、AJCC(GII)、京王杯AH(現京成杯AH、GIII)の勝ち馬、伯母サクラキャンドル(1992.4.9)は中央5勝でエリザベス女王杯(GI)、クイーンS(GIII)、府中牝馬S(GIII)の勝ち馬です。サクラメガワンダーは母サクラメガ(1998.4.6)の初仔。
福島の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(市)ダイワパッション(2003.5.14、牝、鹿毛)。美浦・増沢末夫厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×シェイディハイツ×Northern Dancer×ピットカーン』で『Mr.Prospector系×Mill Reef系×Nearctic系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer4×5、Nasrullah5×5のクロスがあります。ダイワパッションの牝系は欧米で受け継がれている1号族。ダイワパッションは母サンルージュ(1992.5.3)が8連産目の8番仔(死産含む)。
福島の未勝利戦(ダート1700m)を勝ち上がったのはスズカイーグル(2003.4.10、牡、栗毛)。美浦・伊藤圭三厩舎の所属。その4代血統構成は『アサティス×Exuberant×Proudest Roman×Admiral Vee』で『Northern Dancer系×Bold Ruler系×Never Bend系×Man o’War系』の配合です。5代血統構成内ではNasrullah5×5×5のクロスがあります。スズカイーグルの牝系は米国で受け継がれている8号族。母ケイジーイグザーベランス(1984.3.1)は米18勝でアスタリタS(GII)、ファーストフライトS(GIII)、インターボローS(GIII)の勝ち馬です。牝系をたどると6代母まではいずれも競走で5勝以上を挙げているようです。スズカイーグルは母が2連産目の8番仔以降の仔と推定。