古馬開放初年度、1996年の第21回エリザベス女王杯。中野隆良厩舎の名牝2頭、生涯初めての揃い踏みでした。かたやダートの女王、こなた前年の最優秀古馬牝馬、そのまた前年の最優秀3歳牝馬、そのまた前年の最優秀2歳牝馬(笑)。
ホクトベガ、ダートの女王は芝GI馬でもあります。5着入線でしたが、上がり3ハロン33秒7の鬼脚は、出走馬中最速の上がりでした。記録によると、この上がりタイムは、全レースにおけるホクトベガ自身の最速上がりタイムでした。
ヒシアマゾン、初めての揃い踏みが嬉しかったのでしょうか。ゲートにもぐりこんで、外枠発走。それでも、キッチリと「2着入線」を果たしました。レース前からアピールを続けて、女王はしっかりと女王であり続けました。
厩舎にいる時は、鼻面を並べ、いっしょに水浴びをしていた両頭。放牧に出された時は、くつわを並べ、いっしょに並足で歩みを進めた両頭。すごい2頭が、時を同じくして、よくぞ同じ厩舎にいたものです。
皆様お気付きですよね、ホクトベガとヒシアマゾン、両頭は同じ3月26日生まれでもあります。仲良しだったという名牝2頭は、生まれ日から結び付きがありました。