日曜日の2歳戦の結果(2005/11/06分)。

日曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、オープン特別1クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦8クラ、合計14レース。ははは、ちょっと大変かも(笑)。

第10回ファンタジーS(GIII)。

1着アルーリングボイス(2003.1.23)。大外を豪快に駆けましたねぇ。ユタカマジックだけでは、なかなか4連勝はできません。出世レースを制して、いざ行かん阪神JF(GI)。母アルーリングアクト(1997.2.20)の初仔、あと1ハロンの距離延長が、勝負の分かれ目です。

2着ラッシュライフ(2003.5.17)。伊坂幸太郎さんの小説のタイトルを馬名にしたのかなと、たまに思うことがあります。蛯名正義騎手の攻めの騎乗で勝ちに行きましたが、最後の最後で交わされました。でも、これが3戦目ということを考えれば、この馬はかなりの能力を秘めているのでしょう。次走以降も楽しみです。

3着ニシノタカラヅカ(2003.2.10)。おお、来たなニシノフラワー(1989.4.19)の妹。母デュプリシト(1985.5.7)が空胎後に生まれたサンデーサイレンス(1986.3.25)の0交配馬。血統的には注目の1頭ですね。

*** *** *** *** *** *** *** *** *** 

福島の福島2歳S(芝1200m)を制したのはプラチナローズ(2003.5.13)。クロフネ(1998.3.31)の娘、頑張りました。お母さんもスギノキューティー(1995.5.24)ですから、血統馬ですね。後ほど血統表もアップしますが、まずは6月19日に新馬戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の勝ち馬、プラチナローズ(2003.5.13、♀)。浅見秀一厩舎所属。その4代血統構成は『クロフネ×Majestic Light×Raja Baba×ヴァイスリーガル』。母はフラワーC(GIII)を勝ちNHKマイルC(GI)3着のスギノキューティー(1995.5.24)。父は今年2歳が初年度産駒のクロフネ(1998.3.31)。昨日のメイショウドトウ(1996.3.25)に続き、クロフネも初年度首位種牡馬の争いで良いスタートダッシュを見せました。

#この再掲分を見ると、初期に比べると、コメントもどんどん詳細になっているのが分かりますね(笑)。

東京の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(市)モンテチェリー(2003.4.24、牝、鹿毛)。美浦・小島茂之厩舎の所属。その4代血統構成は『ホワイトマズル×スティールハート×テスコボーイ×★インディアナ』で『Lyphard系×Habitat系×Princely Gift系×Sayajirao系』の配合です。5代血統表内ではSir Gaylord(1959)5×4のクロス、Dante(1942)とSayajirao(1944)5×5(母方)の全兄弟クロスがあります。モンテチェリーの牝系は4代母である英国産の牝馬テーシルダ(1963)を日本の基礎繁殖とする16号族。そのテーシルダの仔にタイテエム(1969.4.17)。同馬は中央8勝で天皇賞・春(現GI)、京都新聞杯(現GII)、神戸新聞杯(現GII)、スプリングS(現GII)、マイラーズC(現GII)の勝ち馬です。モンテチェリーは母ルベールターフ(1987.4.7)が5連産目の11番仔。

東京の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)リネンアピール(2003.3.17、せん、鹿毛)。美浦・南田美知雄厩舎の所属。その4代血統構成は『★サニーブライアン×ミルジョージ×Nijinsky×Hoist the Flag』で『Roberto系×Mill Reef系×Northern Dancer系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4、Ribot(1952.2.27)5×5のクロスがあります。リネンアピールの牝系は米国で受け継がれている1号族。4代母Continue(1958)の仔に米11勝でワイドナーH(GI)、クラークH(GIII)の勝ち馬で輸入種牡馬のヤマニン(1972.5.14)がいます。リネンアピールは母リネンサプライ(1996.4.20)の初仔

京都の新馬戦(芝2000m)を勝ち上がったのはマジックアワー(2003.3.14、牡、青鹿毛)。栗東・山本正司厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Seeking the Gold×Nureyev×Graustark』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではBuckpasser(1963.4.28)4×5(母方)のクロスがあります。マジックアワーの牝系は米国で受け継がれている1号族、La Troiene(1926)系Numbered Account(1969)分枝。曾祖母Secret Asset(1977)の仔アサティス(1985.3.28)は英仏伊日6勝でジョッキークラブ大賞(伊GI)、ハードウィックS(英GII)2回を勝ち輸入種牡馬。他の近親にはPrivate Account(1976)やリズム(1987.3.31)がいる活力ある牝系です。マジックアワーは母フランカ(1997.3.5)が少なくとも2連目以上の2番仔以降の仔。

京都の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(父)ナムラオシリス(2003.5.3、牡、鹿毛)。栗東・矢作芳人厩舎の所属。その4代血統構成は『フサイチコンコルド×ブレイヴェストローマン×Topsider×Graustark』で『Nijinsky系×Never Bend系×Northern Dancer系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4×4、Round Table(1954.4.6)4×5、Hail to Reason(1958)5×5のクロスがあります。ナムラオシリスの牝系は米国で受け継がれている4号族。5代母がGolden Trail(1958)ですから、ブライアンズタイム(1985.5.28)やサンシャインフォーエバー(1985.3.14)等と同牝系ですね。ナムラオシリスは母フジミソレント(1995.3.26)が3連産目の3番仔。

東京の未勝利戦(ダート1600m)を勝ち上がったのはスズカイエロー(2003.3.22、牡、鹿毛)。美浦・伊藤圭三厩舎の所属。その4代血統構成は『スキャッターザゴールド×パークリージェント×★トウショウボーイ×Never Say Die』で『Mr.Prospector系×Vice Regent系×Princely Gift系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4、Nasrullah(1940.3.2)5×5のクロス、Victoriana(1952)5×5(母方)の牝馬クロスがあります。スズカイエローの牝系は4代母である英国産の牝馬ルーシーロケット(1958)を日本の基礎繁殖とする16号族。母イエローブルーム(1989.3.13)は中央2勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)2着、半姉ホワイトカーニバル(2000.3.6)は中央2勝でフェアリーS(GIII)の勝ち馬です。スズカイエローは母が5連産目の8番仔。

東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(外)ブラックバースピン(2003.4.6、牡、青毛)。美浦・手塚貴久厩舎の所属。その4代血統構成は『Put It Back×Dixieland Band×Pleasant Colony×Sir Ivor』で『Intent系×Northern Dancer系×Ribot系×Sir Gaylord系』の配合です。In Reality(1964)系の直父系、ナイス。5代血統表内にはクロスはありません。ブラックバースピンの牝系は米国で受け継がれている13号族。ジャージーアクトの対象牝系としても知られる、Frizette(1905)の系統ですね。半兄Southern Image(2000.4.7)は米6勝でサンタアニタH(GI)、ピムリコスペシャル(GI)、マリブS(GI)の勝ち馬です。ブラックバースピンは母Pleasant Dixie(1995)の少なくとも4番仔以降の仔。

東京の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったのは(父)ネヴァブション(2003.2.19、牡、黒鹿毛)。美浦・伊藤正徳厩舎の所属。その4代血統構成は『マーベラスサンデー×★Mill Reef×Vaguely Noble×ガンボウ』で『Halo系×Never Bend系×Aureole系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNearco(1935.1.24)5×5のクロスがあります。ネヴァブションの牝系は欧米で受け継がれている14号族。半兄オラクルハワイアン(1992.5.18)は平地5勝、障害4勝で中央9勝。ハワイアンイメージ(1977.5.22)等の馬主としても知られる(株)大関の最後の活躍馬でした。曾祖母Pistol Packer(1968)は仏オークス(GI)、ヴェルメイユ賞(仏GI)、サンタラリ賞(仏GI)の勝ち馬です。ネヴァブションは母パールネックレース(1985.3.28)が不受胎後の10番仔と推定(死産含む)。

京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(外)ワンダールビアノ(2003.3.5、牡、芦毛)。栗東・領家政蔵厩舎の所属。その4代血統構成は『Rubiano×Caerleon×Riverman×★Sir Ribot』で『Mr.Prospector系×Nijinsky系×Never Bend系×Ribot系』の配合です。5代血統表内ではNijinsky(1967.2.21)3×3のクロスがあります。ワンダールビアノの牝系は欧米で受け継がれている2号族。従兄ゴールデンキャスト(2000.3.1)は現役でセントウルS(GIII)を連覇しています。ワンダールビアノの母クリヨン(1988.4.22)はマル外馬として中央4勝を挙げた後、日本で繁殖入り。3番仔までは日本で産み、1997年11月に渡米しました。ワンダールビアノは母が少なくとも2連産目以上で7番仔以降の仔。

京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはエリモインプレス(2003.3.20、牝、鹿毛)。栗東・五十嵐忠男厩舎の所属。その4代血統構成は『エルコンドルパサー×サクラユタカオー×アーティアス×Majestic Prince』で『Mr.Prospector系×Princely Gift系×Round Table系×Raise a Native系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)4×5、Northern Dancer5×4(父方)、Princequillo(1940)5×5(母方)のクロス、Special(1969)とLisadel(1971)5×5×4(父方)の全姉妹クロスがあります。エリモインプレスの牝系は4代母である米国産の牝馬ビーズアンドバード(1962.5.10)を日本の基礎繁殖とする2号族。叔母エリモセントラル(1995.3.30)は中央6勝で京都金杯(GIII)2着、従姉エリモファイナル(2002.5.25)は現役で紅梅S(OP)の勝ち馬です。エリモインプレスは母エリモエキスプレス(1994.3.25)が空胎後の4番仔。なお、母は2003年10月に転売不明となっており、おそらく、エリモインプレスが最後の仔と思います。

京都の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)ラプタル(2003.4.11、牝、鹿毛)。栗東・岡田稲男厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×マルゼンスキー×フロリバンダ×ソロナウェー』で『Princely Gift系×Nijinsky系×Princely Gift系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4、Princely Gift(1951)4×4のクロスがあります。ラプタルの牝系は小岩井のフロリースカップ(1904)系シラオキ(1946.4.7)分枝。半姉シアリアスバイオ(1999.4.17)は現役で秋華賞(GI)3着。ラプタルは母コミニュケーション(1985.4.8)が5連産目の10番仔。

京都の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはドリブン(2003.5.23、牡、黒鹿毛)。栗東・坂口正大厩舎の所属。その4代血統構成は『ウェイオブライト×ドクターデヴィアス×グランディ×フォルティノ』で『Mr.Prospector系×Ahonoora系×Fairway系×Grey Sovereign系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×5、Hoist the Flag(1968)5×5のクロス、Natalma(1957)5×5(父方)の牝馬クロスがあります。ドリブンの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ系健宝(1959.2.20)分枝。曾祖母スノーショット(1973.4.23)の仔シンウルフ(1979.5.5)は中央8勝でスプリンターズS(現GI)の勝ち馬です。ドリブンは母トップバナナ(1994.5.14)が5連産目の5番仔。

福島の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)(市)ダンツバクシンオー(2003.3.4、牡、鹿毛)。美浦・伊藤伸一厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×タケシバオー×フェリオール×イーストパレード』で『Princely Gift系×Hyperion系×Pharos系×Gainsborough系』の配合です。母方の累代種牡馬が現代となってはシブすぎます。5代血統表内ではHyperion(1930.4.18)5×5のクロスがあります。ダンツバクシンオーの牝系は5代母である米国産の牝馬メイビイソウ(1941)を日本の基礎繁殖とする27号族。半兄ロンガーワンダー(1995.3.5)は地方7勝でグランシャリオC(統一GIII)3着があります。また、曾祖母パレーカブト(1955.4.5)の仔にカブトシロー(1962.3.24)。同馬は中央14勝で天皇賞・秋(現GI)、有馬記念(現GI)、カブトヤマ記念(旧GIII)の勝ち馬です。ダンツバクシンオーは母アオイパレー(1988.3.30)が11連産目の11番仔(生後直死含む)。なお、母は祖母ライトパレー(1966.3.28)が不受胎、空胎後の最後の仔です。

#追記。実は、いま寺山修司の著作『馬敗れて草原あり』を読んでおりまして、カブトシローがたびたび文章に登場するんですよね。また、ライトパレーからの別分枝馬にオパキャマラード(1997.3.18)という馬がいます。彼は中央3勝を挙げたにすぎませんが、私にとって初めてのPO馬でした。

長い駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました。ではでは。

コメント

  1. 今週の反省会!二週連続万馬券!

    他の回顧はこちら
    【今週の様子】
    今週JRAは土曜日がダメだったが、日曜日で東京8R馬単
    33,290円的中!二週連続の快挙!マイナー予想炸裂!
    グレードはと言うと最悪の結果・・・なんとかしないと!
    地方競馬はと言うとJBCがスプリント・クラシック
    とも馬……

タイトルとURLをコピーしました