日曜日の2歳戦の結果(2005/10/09分)。

日曜日の2歳戦の回顧です。500万特別1クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦4クラ、計9レースです。

京都のりんどう賞(芝1400m)を3番人気で制しましたクリノスペシャル(2003.3.4)。以下に9月11日に未勝利戦を勝ち上がった際のlogを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)(市)クリノスペシャル(2003.3.4、牝、青鹿毛)。栗東・橋口弘次郎厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×ヘクタープロテクター×ダイアトム×チャイナロック』で『Halo系×Mr.Prospector系×Prince Bio系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではBuckpasser(1963.4.28)5×5のクロスがあります。クリノスペシャルの牝系は9号族コランディア(1958)系。伯母ルイジアナピット(1985.3.31)は阪神牝馬特別(現阪神牝馬S、GII)、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)などJRA6勝、伯父ダイカツリュウセイ(1987.3.19)は新潟3歳S(現新潟2歳S、GIII)などJRA2勝。先日の函館2歳S(GIII)で2着だったラッシュライフ(2003.5.17)も同牝系です。クリノスペシャルは母ペパーミントグラス(1995.3.24)が2連産目の2番仔。

東京の新馬戦(芝1600m)を勝ち上がったのはユノブラッキー(2003.2.16、牝、黒鹿毛)。美浦・伊藤正徳厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Private Account×Danzig×Sir Ivor』で『Halo系×Damascus系×Northern Dancer系×Sir Gaylord系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ユノブラッキーは米国で受け継がれているアメリカンファミリーの4号族。4代母Courtly Dee(1968)の分枝から多数の活躍馬が輩出されている活気ある牝系です。ユノブラッキーの近親としては3代母Foreign Courier(1979)の仔にジュライC(英GI)を勝ち名種牡馬となったGreen Desert(1993)がいます。ユノブラッキーは母マチカネハツシマダ(1995.3.1)が3連産目の3番仔。

東京の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(外)ジャリスコライト(2003.2.22、牡、栗毛)。美浦・藤沢和雄厩舎の所属。その4代血統構成は『Fantastic Light×★Chief’s Crown×Alleged×Wild Risk』で『Blushing Groom系×Danzig系×Ribot系×Rabelais系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)4×4のクロス、Runaway Bride(1962)4×3の牝馬クロスがあります。ジャリスコライトの牝系は欧米で受け継がれている22号族。半兄アグネスデジタル(1997.5.15)は日本11勝、海外1勝で香港C(GI)、天皇賞・秋(GI)、安田記念(GI)、マイルCS(GI)、フェブラリーS(GI)、マイルCS南部杯(GI)とGI6勝の超絶活躍馬。同じく半兄シェルゲーム(2001.1.30)は中央現役で巴賞(OP)を勝ち、毎日杯(GIII)2着、青葉賞(GII)3着と頑張っています。また、3代母がRunaway Brideという事で、直父系3代父Blushing Groom(1974.4.8)とも近親に当たります。ジャリスコライトは母Chancey Squaw(1991)が4連産目の6番仔。なお、新種牡馬Fantastic Light(1996.2.13)は産駒初のJRA勝利となりました。という訳で、今日のポッドキャスティングを聞いて頂かなくても、ジャリスコライトに関する内容は文章で分かってしまいました(笑)。

京都の新馬戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはフォルテピアノ(2003.2.24、牝、栗毛)。栗東・橋口弘次郎厩舎の所属。その4代血統構成は『フレンチデピュティ×ノーザンテースト×Crafty Prospector×★Secretariat』で『Deputy Minister系×Northern Dancer系×Mr.Prospector系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3、Bold Ruler(1954.4.6)4×5のクロス、Victoriana(1952)5×5、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。フォルテピアノの牝系は米国で受け継がれている9号族。母キョウエイフォルテは中央6勝でシリウスS(GIII)3着があります。また、伯父ビッグショウリ(1991.4.5)は中央7勝、地方3勝でマイラーズC(GII)の勝ち馬、叔父ビッグテースト(1998.3.9)は中央6勝で中山グランドジャンプ(J・GI)の勝ち馬、さらに叔父スパイキュール(2000.4.4)は中央7勝でベテルギウスS(OP)までダート戦は7戦7勝で引退しました。さらにさらに、中央3勝の伯母ブリリアントベリー(1990.4.11)の直仔に、中央4勝でアルゼンチン共和国杯(GII)の勝ち馬レニングラード(1999.4.29)、現役馬のニューベリー(1998.5.8)、カンパニー(2001.4.24)がいます。祖母クラフティワイフ(1985.1.17)は極めて優れた繁殖牝馬で、直仔は現時点で中央45勝を挙げています。近年の繁殖牝馬では産駒勝利の最多勝ではないでしょうか。フォルテピアノは母が2連産目の2番仔。

京都の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)オースミタキオン(2003.4.2、牡、栗毛)。栗東・南井克巳厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×Caerleon×Lyphard×Royal Match』で『Halo系×Nijinsky系×Northern Dancer系×Grey Sovereign系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason(1958)4×5、Northern Dancer4×4(母方)のクロスがあります。オースミタキオンの牝系は欧米で受け継がれている6号族。3代母Happy Bride(1978)は英愛仏米で9勝を挙げ、プリティポリーS(愛GII)、サンタアナH(米GII)の勝ち馬です。オースミタキオンは母サムソンレッド(1993.2.27)が2連産目の3番仔。他の新馬戦勝ち馬はガツンと書けましたが、オースミタキオンについては地味にしか書けませんでした。ごめんね、勉強不足で。

東京の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)エイシンセイテン(2003.3.11、牡、鹿毛)。美浦・畠山吉宏厩舎の所属。その4代血統構成は『エイシンサンディ×アフリート×Vice Regent×★Slady Castle』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Owen Tudor系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。エイシンセイテンの牝系は米国で受け継がれている1号族。祖母エイシンテネシー(1989.4.3)は中央5勝で金杯(現京都金杯、GIII)の勝ち馬です。1994年の年始を飾る京都金杯を勝った際の鞍上は田原成貴騎手でした。田原騎手は1993年の年末にトウカイテイオー(1988.4.20)で有馬記念(GI)を制しており、「年が変わっても田原か!!」とファンに思わせたものでした。エイシンセイテンは母エイシンリョンサン(1997.5.12)が2連産目の2番仔。

東京の未勝利戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)マジカルスター(2003.4.19、牡、栗毛)。美浦・佐藤吉勝厩舎の所属。その4代血統構成は『ニューイングランド×Stage Door Johnny×★ボールドラッド×★Better Self』で『Halo系×Princequillo系×Bold Ruler系×Black Toney系』の配合です。5代血統表内ではPrincequillo(1940)4×5(母方)のクロスがあります。中島理論的には母方が仕掛けられた配合ですね。マジカルスターの牝系は米国で受け継がれている9号族。祖母Ringing Bells(1971)からの別分枝馬にフォレ賞(仏GI)を勝ち安田記念(GI)3着のドルフィンストリート(1990.2.27)、愛2000ギニー(GI)を勝ち日本で種牡馬となったサフロンウォルデン(1996.3.5)兄弟がいます。マジカルスターは母ペロキサイド(1989.3.14)が少なくとも3連産以上の7番仔以降の仔と推定。なお、新種牡馬ニューイングランド(1997.4.4)は産駒初のJRA勝利となりました。

京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(父)タガノエスペランサ(2003.6.1、牡、鹿毛)。栗東・橋本寿正厩舎の所属。その4代血統構成は『ダンスインザダーク×ノーザンテースト×サクラユタカオー×★ニゾン』で『Halo系×Northern Dancer系×Princely Gift系×Nijinsky系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3、Nijinsky(1967.2.21)3×5のクロス、Almahmoud(1947)5×5、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。タガノエスペランサの牝系は小岩井のフロリースカップ(1904)系第三スターリングモア(1944.3.31)分枝。タガノエスペランサは母タガノスカーレット(1998.4.23)の初仔

京都の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)リメインオブザサン(2003.1.15、牡、鹿毛)。栗東・池江泰寿厩舎の所属。その4代血統構成は『サンプレイス×サンダーガルチ×El Basco×Baldski』で『Halo系×Mr.Prospector系×Grey Dawn系×Nijinsky系』の配合です。5代血統表内ではNijinsky5×5のクロスがあります。リメインオブザサンの牝系は米国と南米で受け継がれている9号族。祖母トコピジャ(1990.10.15)は亜国7勝でコパデプラタ大賞典(GI)、ラミシオン大賞典(GI)など重賞4勝を挙げ亜国古牝馬王者に選出された名牝です。リメインオブザサンは母ヴェイルデラルナ(1998.3.21)が不受胎後の初仔。なお、新種牡馬サンプレイス(1995.5.26)は産駒初のJRA勝利となりました。リメインオブザサンは産駒の中で最も早い1月15日生まれであり、サンプレイスにとって本当の初仔です。サンプレイスは今年の6月20日に疝痛で亡くなってしまいましたが、「太陽の日差しの名残り」が、「太陽の場所」を思い出させてくれるような活躍を見せてくれると嬉しいですね。ちょっと気合の入ったコメントになっていますけれど、実はサンプレイスは私と同じ誕生日なんですよ。池江泰郎厩舎からデビューして2連勝を飾った時、「SSの0交配やし、頑張って」と思いました。結果的に引退レースとなった、雨降りの中で行われた新潟記念(GIII)。1分57秒0の好時計で制したそのレース。芝2000mで行われるJRA重賞競走では最速の勝ち時計として、今も記録が残っています。

未勝利戦4クラを勝ち上がったのはいずれもSS2世種牡馬の仔という、日曜日の2歳戦の結果でした。

コメント

  1. うまなみくん より:

    マイネルの朝日杯筆頭候補・マイネルスケルツィを軽く交わしてしまったジャリスコライト、強い馬ですね。

    配合も凄いです。ND 4X4、RB 4X3は中島理論的にOKとして、さらにAlleged≒Key to the Mint 4X3とは… マル外慣れした無理しない藤澤厩舎ですから、成長力があれば大物に育ってくれるでしょう。

    笠雄二郎氏に著書をいただいたので、最近これを読みつつ同血クロスの勉強をしてます。
    ではまた(セイウンスカイの項にも書き込みしました)。

  2. かろむわん より:

    ◎うまなみくん様
    重ねてのコメント、誠にありがとうございます。

    >ジャリスコライト
    同じBlushing Groom系種牡馬Swainを父に持つ半兄シェルゲームより馬体が雄大でスケールがありそうですから、大事に育ててほしいものです。

    ちなみに、ジャリスコライトの残牡先祖数は『8/128(8/64)』です。4代血統構成は『A A B B』ですから、資質固定指数『0.66』を乗算して『5.28』が潜在能力値と推定します。

    中島理論的には、母Chancey Squawがその父Chief’s Crownの0交配馬であることにより、直仔はいずれも残牡先祖がかなり減りますね。

    >笠雄二郎氏に著書をいただいた
    はー、笠氏とお知り合いなんですね。うらやましい限りです。笠氏の著書もちょこちょこと拝読しますが、中島理論使いにとってもタメになります。

    セイウンスカイの項にもご返答差し上げました。よろしければ、ご覧ください。ではでは。

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