2016年の3歳GIで覇を競う2013年生まれ世代の馬たちは、稀に見るハイレベルの様相を呈していますね。タイトルは「2016年のクラシック候補生を確認する」のままですが、距離の長短、芝ダートを問わず、3歳GIを狙う馬たちをじわじわとご案内して行こうと思います。
ビービーバーレル 牝 栗毛 2013.3.25生 浦河・絵笛牧場生産 馬主・坂東勝彦氏 美浦・中舘英二厩舎
パイロ 黒鹿毛 2005.2.19 種付け時活性値:1.75 |
Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P.Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.3.30 | |||
Preach 鹿毛 1989.3.26 |
Mr.Prospector 1970.1.28 | ||
Narrate 1980.4.6 | |||
Wild Vision 鹿毛 1998.5.16 |
Wild Again 黒鹿毛 1980.5.22 |
Icecapade 1969.4.4 | |
Bushel-n-Peck 1958.3.21 | |||
Carol’s Wonder 芦毛 1984.3.15 |
Pass the Tab 1978.3.29 | ||
Carols Christmas 1977.4.10 | |||
ファインディンプル 栗毛 2000.3.4 仔受胎時活性値:1.00 |
Silver Hawk 鹿毛 1979.4.20 種付け時活性値:1.00 |
Roberto 鹿毛 1969.3.16 |
▲Hail to Reason 1958.4.18 |
Bramalea 1959.4.12 | |||
Gris Vitesse 芦毛 1966.3.2 |
Amerigo 1955 | ||
Matchiche 1956 | |||
ファインディッシュ 栗毛 1992.4.9 仔受胎時活性値:1.75 |
Devil’s Bag 鹿毛 1981.2.19 種付け時活性値:0.50 |
Halo 1969.2.7 | |
Ballade 1972.3.10 | |||
Connecting Link 鹿毛 1985.4.9 仔受胎時活性値:1.50 |
Linkage 鹿毛 1979.5.6 種付け時活性値:1.25 |
||
Bev Bev 鹿毛 1977.4.5 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
パイロ (Seattle Slew系) |
Silver Hawk (Roberto系) |
Devil’s Bag (Halo系) |
Linkage (Ribot系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
パイロ (Wild Vision) |
6.00 |
半兄ダブルウェッジ (No.7) |
4番仔 (不受胎後) |
2016年のフェアリーS(GIII)を1分34秒3のレース史上2位の好タイムで逃げ切ったビービーバーレル。騎手時代は「逃げの中舘」で知られた中舘英二調教師、調教師としての重賞初勝利もやはり「逃げ」でした。
ビービーバーレルの最優性先祖である父パイロは現役時代米5勝を挙げ、その主な勝ち鞍にフォアゴーS(GI)、ルイジアナダービー(GII)、ノーザンダンサーS(GIII)、リズンスターS(GIII)があります。ビービーバーレルが初めての中央重賞勝ち馬で、その他の代表産駒には北海道スプリントC(JpnIII)を制したシゲルカガ(2011.4.1)がいます。
*
デンコウアンジュ 牝 黒鹿毛 2013.4.8生 浦河・磯野牧場生産 馬主・田中康弘氏 栗東・荒川義之厩舎
メイショウサムソン 鹿毛 2003.3.7 種付け時活性値:0.25 |
オペラハウス 鹿毛 1988.2.24 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Colorspin 鹿毛 1983.3.16 |
High Top 1969 | ||
Reprocolor 1976.5.14 | |||
マイヴィヴィアン 鹿毛 1997.3.29 |
ダンシングブレーヴ 鹿毛 1983.5.11 |
Lyphard 1969.5.10 | |
Navajo Princess 1974.3.31 | |||
ウイルプリンセス 鹿毛 1983.2.17 |
サンプリンス 1969 | ||
エール 1972.3.28 | |||
デンコウラッキー 鹿毛 2007.4.2 仔受胎時活性値:1.25 |
マリエンバード 鹿毛 1997.5.26 種付け時活性値:0.25 |
★Caerleon 鹿毛 1980.3.27 |
Nijinsky 1967.2.21 |
Foreseer 1969.4.12 | |||
マリエンバド 鹿毛 1991.3.31 |
Darshaan 1981.4.18 | ||
Marie de Fontenoy 1983.2.18 | |||
メイショウユリヒメ 鹿毛 1994.5.25 仔受胎時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:1.75 |
★Halo 1969.2.7 | |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
トウホーダイヤ 黒鹿毛 1984.4.24 仔受胎時活性値:0.25 |
パーソロン 鹿毛 1960 種付け時活性値:1.75 |
||
ハードミドリ 鹿毛 1975.4.17 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
メイショウサムソン (Sadler’s Wells系) |
マリエンバード (Nijinsky系) |
サンデーサイレンス (Halo系) |
パーソロン (My Babu系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
サンデーサイレンス (Montparnasse) |
4.50 or 2.50 |
(No.8-a ステファニア系) |
初仔 (双仔死産後) |
2015年のアルテミスS(GIII)を上がり3ハロン33秒3の鋭脚で差し切り、レース史上2位の1分34秒1で勝利を収めたデンコウアンジュ。後の2歳女王メジャーエンブレム(2013.3.26)に対して最初の敗戦を浴びせた、という結果でした。このデンコウアンジュによるアルテミスSが、メイショウサムソン産駒初の中央重賞制覇でもありました。そしてまた、凱旋門賞(仏GI)馬マリエンバードにとっても、ブルードメアサイアーとして初めての中央重賞勝ち馬でした。デンコウアンジュ、4代血統構成の組み合わせを見ると、確かに府中芝で良さそうな感じです。府中芝2400mの惑星と目していますが、果たして。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。