土曜日の2歳戦の結果(2005/10/08分)。

休日出勤帰りのかろむわんでございます。それでは、土曜日の2歳戦の回顧をば。500万特別1クラ、新馬戦2クラ、未勝利戦5クラの計8レースが行われました。

東京のプラタナス賞(ダート1400m)を1分23秒1のレコードで大差勝ちを収めたユーワハリケーン(2003.2.13)。8月14日に未勝利戦勝ちを収めた際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>新潟の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(外)ユーワハリケーン(2003.2.13、牡、栗毛)。美浦・武藤善則厩舎の所属。その4代血統構成は『Mt.Livermore×★Two Punch×Secretariat×トンピオン』で『Blushing Groom系×Mr.Prospector系×Bold Ruler系×Tom Fool系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah4×5のクロス、Raise a Native(1961)とToast of the Town(1965)-ユーワハリケーンの4代母-4×4(母方)の全兄妹クロスがあります。ユーワハリケーンの牝系は米国で受け継がれている8号族。前述どおり、ユーワハリケーンの4代母がRaise a Nativeの全妹ですから、Raise a Nativeとは遠縁にあたるということですね。ユーワハリケーンの半兄に現役のアンクルリーサム(2001.5.15)がいます。なお、ダート1200mの勝ち時計1分11秒9は新潟競馬場の2歳タイレコードとのこと。

東京の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(外)アポロノサトリ(2003.4.10、牡、芦毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『Cozzene×Dixieland Band×Fappiano×Great Above』で『フォルティノ系×Northern Dancer系×Mr.Prospector系×Himyar系』の配合です。曾祖母父Great Above(1972)がナイスですね。5代血統表内にはクロスはありません。アポロノサトリの牝系は米国で受け継がれている1号族。母Mississippi Queen(1995)は米3勝でミスグリロS(GIII)2着、曾祖母Nany(1980)は米14勝でGIII2勝を挙げている模様。アポロノサトリは母が少なくとも2連産以上の仔。

京都の新馬戦(芝1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)ロジック(2003.3.17、牡、黒鹿毛)。栗東・橋口弘次郎厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×サクラユタカオー×シンザン×トサミドリ』で『Halo系×Princely Gift系×Bois Roussel系×Blandford系』の配合です。祖母父シンザン(1961.4.2)、曾祖母父トサミドリ(1946.5.20)とは泣かせます。5代血統表内にはクロスはありません。ロジックの牝系は豪州産の牝馬スイートヘレン(1951.11.14)を日本の基礎繁殖とする2号族。母エイプリルドラマ(1989.4.17)は中央4勝。祖母ファインドラマ(1974.4.15)の分枝からは中央で堅実に勝ち上がる産駒が多く出ているようです。ロジックは母が2連産目の7番仔。

東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)(市)マイネルメロス(2003.2.22、牡、栗毛)。美浦・堀井雅広厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×A.P. Indy×Danzig×Alydar』で『Halo系×Seattle Slew系×Northern Dancer系×Raise a Native系』の配合です。5代血統表内ではBold Ruler(1954.4.6)5×5のクロスがあります。マイネルメロスの牝系は米国で受け継がれている8号族。曾祖母I’m Sweets(1983)は米8勝を挙げデモワゼルS(GI)、ガーデニアS(GII)など重賞4勝の活躍馬です。マイネルメロスは母スウィートインディ(1994.2.12)が4連産目の4番仔と推定。

東京の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのはブローオブサンダー(2003.4.27、牝、鹿毛)。美浦・堀宣行厩舎の所属。その4代血統構成は『クロフネ×Theatrical×★Storm Bird×High Line』で『Deputy Minister系×Nureyev系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4×4、Nearctic(1954.2.11)5×5×5のクロスがあります。ブローオブサンダーの牝系は欧米で受け継がれている11号族。伯父サンダーガルチ(1992.5.23)は米9勝でケンタッキーダービー(GI)、ベルモントS(GI)、トラヴァーズS(GI)、フロリダダービー(GI)など重賞7勝、同じく伯父バトルライン(1993.5.20)は日本9勝でプロキオンS(GIII)、エルムS(GIII)など重賞4勝。また、曾祖母Shoot a Line(1977.4.2)は英愛独米で7勝を挙げ、愛オークス(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)など重賞5勝の名牝です。ブローオブサンダーは母ピールオブサンダー(1994.5.17)が4連産目の4番仔。

京都の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(市)アドマイヤメイン(2003.3.13、牡、栗毛)。栗東・橋田満厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×ヘクタープロテクター×Assert×Mount Hagen』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。アドマイヤメインの牝系は欧州で受け継がれている1号族。母プロモーション(1994.3.30)は中央3勝でクイーンS(GIII)を勝ち、クイーンC(GIII)2着です。ちょっと、ややこしいですね(笑)。また、祖母アサーション(1987.5.7)は愛1勝で愛オークス3着馬です。アドマイヤメインは母が3連産目の3番仔。なお、アドマイヤメインは2003年のセレクトセールで1億3900万円の高馬でした。

京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはポートエレガント(2003.3.17、牡、鹿毛)。栗東・岩元市三厩舎の所属。その4代血統構成は『デヒア×ホスピタリティ×ノーザンネイティヴ×シャミエ』で『Deputy Minister系×Owen Tudor系×Nearctic系×Hurry On系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancerとノーザンネイティヴ(1966.5.2)4×3の全兄弟クロスがあります。ポートエレガントの牝系は小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系第三スターリングモア(1944.3.31)分枝。母ファンドリポポ(1986.3.29)は中央5勝で4歳牝馬特別(現フローラS、GII)、シンザン記念(GIII)、朝日CC(GIII)と重賞3勝の活躍馬です。また、叔父ポートブライアンズ(1994.5.19)は中央6勝で福島記念(GIII)の勝ち馬。併せて半兄ファンドリリョウマ(1993.4.13)は中央8勝で灘S(OP)、関越S(OP)を勝ちました。ちなみに、叔父と半兄は、それぞれブライアンズタイム(1985.5.28)、モガミ(1976.5.18)の0交配馬です。ポートエレガントは母が2連産目の11番仔。

京都の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはビーチフェスタ(2003.2.27、牝、黒鹿毛)。栗東・加用正厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×Boundary×Woodman×Aferd』で『Halo系×Danzig系×Mr.Prospector系×Ribot系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。ビーチフェスタの牝系は米国で受け継がれている14号族。母ビーチフラッグ(1997.2.21)は中央3勝でマーガレットS(OP)、バイオレットS(OP)を勝ち、グランシャリオC(統一GIII)2着、かきつばた記念(統一GIII)2着があります。ビーチフェスタは母の初仔

新馬勝ちを収めた2頭、未勝利戦勝ちの2頭、合わせて4頭の5代アウトクロス馬が勝ち上がった、土曜日の2歳戦の結果でした。

コメント

  1. blandford より:

    接待&休日出勤、お疲れ様です。
    でも忙しそうで何よりですね^^
    明日の府中の新馬戦、マイネルスケルツィとジャリスコライトがどういう競馬するのか、とても楽しみです。4Rにはキングストレイルの妹も出てくるようですね。

    それにしてもユーワハリケーンのレース振りは圧巻でした!濡れたダートに強いというのもあるのでしょうが、2歳馬がダート1400を1分23秒1で走るなんて!うむむかなりありえないですよねー!
    血統の構成見てもぴんと来ないんですが、パドックで見た馬体のバランスのよさはそうとなものでした。
    芝でも走れそうな気がするんですが、どんなもんでしょうね?

  2. かろむわん より:

    ◎blandford様
    コメント、ありがとサンサンです。

    >グラスワンダーの仔とアグネスデジタルの弟(勝手に変換^^;)
    たまたま、今日アップしたポッドキャストで話しております。大した内容ではありませんが、よろしければどうぞ。

    >ユーワハリケーン
    父系の組み合わせだけならば、『Mt.Livermore×Mr.Prospector系牝馬』のマイネルモルゲン、プロストラインがよい先達かも知れませんね。モルゲンは芝で重賞3勝ですが、ダートも走れますしね。プロストライン型であれば、東京得意のダート巧者かもしれませんが。

    Blushing Groom系は元が欧州父系だけに芝をこなしても全くおかしくありませんね。

    #プロストラインの根岸S、59kgを背負ったトモエリージェントを最後に捕らえました。懐かしいレースです。

    >1分23秒1
    速っ!!

    以上でございまーす。

  3. 起床時間 7:30 (10/11) ブローオブサンダー

    ■ ブローオブサンダー
     ・年齢 2才  ・性別 牝馬 ・父 クロフネ ・母 ピールオブサンダー (シアトリカル) ・厩舎 美浦/堀調教師 ・馬主 吉田勝己 ・生産 早来/ノーザンファーム
    10/8(土)東京の未勝利戦(芝1,800m)で初勝利。と言っても、今回が2戦……

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