2016年のクラシック候補生を確認する(牡馬編・其の弐)。

2016年のクラシックで覇を競う2013年生まれ世代の馬たちは、稀に見るハイレベルの様相を呈していますね。そんな訳でじわじわとご案内して行こうと思います。

ハートレー 牡 鹿毛 2013.4.11生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎

ハートレー(2013.4.11)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
▲Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ウィキッドリーパーフェクト
芦毛 2008.2.27
仔受胎時活性値:1.00
Congrats
鹿毛 2000.3.13
種付け時活性値:1.75
A.P.Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Praise
鹿毛 1994.3.18
Mr.Prospector 1970.1.28
Wild Applause 1981.5.4
Wickedly Wise
芦毛 2001.4.10
仔受胎時活性値:1.50
Tactical Cat
芦毛 1996.5.7
種付け時活性値:1.00
Storm Cat 1983.2.27
Terre Haute 1989.2.23
Winter Display
芦毛 1986.4.8
仔受胎時活性値:1.50
Cold Reception
黒鹿毛 1975.4.25
種付け時活性値:0.50
Show Off
芦毛 1966.5.1
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5、Secretariat5×5>

ハートレー(2013.4.11)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Congrats
(Seattle Slew系)
Tactical Cat
(Storm Bird系)
Cold Reception
(Secretariat系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Congrats
(Gold Digger)
4.75 母が米GI勝ち馬
(No.2-d)
2番仔
(2連産目)

新馬勝ちから挑んだ2015年末のホープフルS(GII)を制したハートレー。その馬名の意味は「探査機ディープインパクトが観測した太陽系の彗星名より」ということです。年明け初戦の共同通信杯(GIII)では、どうしたことか大負けしてしまいましたが、全体的にヤンキー気質の母方からは「世話ぁ無い。惨敗しても巻き返すぜ」という感も窺えます。

ハートレーの母ウィキッドリーパーフェクトはアルキビアデスS(米GI)、ソレントS(米GIII)を勝ちデビュターントS(米GI)2着と、2歳戦のみの出走でした。また最優性先祖の母父Congratsは、サンパスカルH(米GII)勝ち馬。A.P.Indyは、現代の米国のBold Ruler(1954.4.6)~Seattle Slew系における「サイアーオブサイアーズ」であり、子孫はGI勝ち馬でなくとも、良い種牡馬になっている印象があります。何と言っても、A.P.Indy~Pulpit(1994.2.15)~Lucky Pulpit(2001.2.10)~California Chrome(2011.2.18)ですからね。

*

ディーマジェスティ 牡 鹿毛 2013.3.24生 新ひだか・服部牧場生産 馬主・嶋田賢氏 美浦・二ノ宮敬宇厩舎

ディーマジェスティ(2013.3.24)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
▲Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
エルメスティアラ
鹿毛 1998.2.18
仔受胎時活性値:1.50
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.00
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley’s Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
シンコウエルメス
鹿毛 1993.4.1
仔受胎時活性値:1.00
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Doff the Derby
鹿毛 1981.5.13
仔受胎時活性値:0.75
★Master Derby
栗毛 1972.4.24
種付け時活性値:0.00
Margarethen
黒鹿毛 1962.4.3
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4、Northern Dancer5×4>

ディーマジェスティ(2013.3.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Sadler’s Wells
(Northern Dancer系)
★Master Derby
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブライアンズタイム 3.75 曾祖母の仔にジェネラス
(No.4-n)
9番仔
(不受胎後)

ディーマジェスティ、上述のハートレーが制したホープフルSをフレグモーネで出走取消したものの、その秘めたる能力を出世レースの共同通信杯で見せ付けました。これで府中は2戦2勝のディーマジェスティ、見れば曾祖母がDoff the Derbyということで、英ダービー(GI)馬ジェネラス(1988.2.8)、武幸四郎騎手の初勝利マイラーズC(GII)勝ちのお相手オースミタイクーン(1991.3.23)、そして英オークス(GI)馬Imagine(1998.2.20)兄妹等が近親ですね。

ディーマジェスティを管理される二ノ宮敬宇調教師はエルコンドルパサー(1995.3.17)、ショウナンアルバ(2005.2.13)、ナカヤマナイト(2008.3.24)に続いて4回目、鞍上の蛯名正義騎手はショウナンアルバ、ハンソデバンド(2007.2.13)、イスラボニータ(2011.5.21)に続いて4回目となる、共同通信杯の勝利でした。4勝は、調教師、騎手共に、共同通信杯における最多勝利ということです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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