第39回エリザベス女王杯(GI)の勝ち馬。

ラキシス 牝 鹿毛 2010.1.31生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・大島昌也氏 栗東・角居勝彦厩舎

ラキシス(2010.1.31)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
マジックストーム
黒鹿毛 1999.2.3
仔受胎時活性値:0.50
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:1.75
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Foppy Dancer
鹿毛 1990.6.3
仔受胎時活性値:2.00
Fappiano
鹿毛 1977.5.19
種付け時活性値:1.00
Mr.Prospector 1970.1.28
Killaloe 1970.3.17
Water Dance
栗毛 1977.2.2
仔受胎時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:0.25
Luiana
栗毛 1963.4.27
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4・5>

ラキシス(2010.1.31)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Fappiano
(Mr.Prospector系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト 4.75 母が米GII勝ち馬
(No.16-h)
5番仔+
(空胎後)

*

では、以下にラキシスのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Water Dance 1977.2.22 米英6勝 ロングルックH(米GII)
|Sutter's Prospect 1985.4.6 米4勝 エクワポイズマイル(GIII)3着
|Foppy Dancer 1990.6.3 米1勝
||マジックストーム 1999.2.3 米3勝 モンマスオークス(GII) スピナウェイS(GI)3着 アディロンダックS(GII)3着
|||ラキシス 2010.1.31 (本馬) エリザベス女王杯(GI)1着1回、2着1回 中日新聞杯(GIII)2着
|||サトノアラジン 2011.2.16 現役 共同通信杯(GIII)3着 ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)3着
||Cat Dancer 2002.3.25 米1勝
|||Drill 2009.3.1 現役 デルマーフューチュリティ(米GI) サンヴィセンテH(米GII) ラサロバレラメモリアルS(米GIII)ほか

母が米GII勝ち馬で従兄が米GI馬という、近親にブラックタイプが見える活力ある16号族。ラキシスの全弟であるサトノアラジンにも期待が掛かりますね。

*

第39回エリザベス女王杯(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ラキシス 牝4 56 川田将雅 2:12.3    33.4 458
[+2]
角居勝彦 3
2 5 ヌーヴォレコルト 牝3 54 岩田康誠 2:12.3 クビ 33.6 444
[-4]
斎藤誠 1
3 15 ディアデラマドレ 牝4 56 藤岡康太 2:12.5 1 1/4 33.1 450
[+6]
角居勝彦 6
4 2 フーラブライド 牝5 56 酒井学 2:12.6 クビ 33.4 484
[-4]
木原一良 10
5 3 キャトルフィーユ 牝5 56 C.ルメール 2:12.6 アタマ 33.8 470
[0]
角居勝彦 8

終わってみれば、秋のJRAGIで5戦連続となった「重賞未勝利馬のGI勝利」。「勝負事には流れがある」と、改めて思った一戦。

勝ったのは、昨年2着だった、ラキシス。2013年は大外8枠18番からの発進で負けた借りを、2014年は最内1枠1番からの発進で返しました。1番人気馬をクビだけ差し切ったそのレースぶり、川田将雅騎手渾身の追いを全霊に受けて応えたラキシス、お見事でした。

そうして見れば、角居勝彦厩舎は、3頭出しで3頭いずれも掲示板に載るという素晴らしさ。こちらもサスガでした。

ラキシスの配合を見ると、「ディープインパクト×Storm Cat牝馬」の組み合わせになっていますね。この配合はニックの様相を呈しており、日本ダービー(GI)馬キズナ(2010.3.5)、桜花賞(GI)馬アユサン(2010.2.21)、そしてラキシスと3頭のGI馬を輩出しています。3頭いずれも2010年生まれの同期生ですが、この世代には青葉賞(GII)を制したヒラボクディープ(2010.4.26)もいます。また、1歳年下の世代ですが、先日のアイルランドT(OP)を制した際のパフォーマンスでも注目された、5戦無敗の新星エイシンヒカリ(2011.5.3)も同じ組み合わせです。エイシンヒカリは、ディープインパクトが満8歳時の0交配も受けており、中島理論的にも注目ですね。

お話をラキシスに戻すと、次走は暮れの有馬記念(GI)の模様。これまでの全4勝中3勝が芝2200mで、芝2200mのGI2着1回、GII2着1回と非根幹距離を得意としている印象もありますので、中山芝2500mの舞台でも侮りがたし、というところでしょうか。果たして、ラキシスの更なる挑戦の結果や、如何に。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

コメント

  1. ゴリ より:

    清水成駿氏が「角居厩舎の5人娘」という内容で、見事な予想をされていたのが印象に残っていますが、角居先生の、馬の適性を見極めて、長期的なスパンでローテーションを組み、結果を出していく手腕は、これも見事というほかありません。厩舎スタッフ全員で、所属馬すべてをみる、という独自のシステムをとって、スタッフと議論し、調教メニューやローテーションを考える、という方法だからこそ、可能なのでしょう。ラキシスも、1年以上にわたる道のりでの目標達成でした。

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