ニホンピロアワーズ 牡 青鹿毛 2007.5.3生 新ひだか・片岡牧場生産 馬主・小林百太郎氏 栗東・大橋勇樹厩舎
★ ホワイトマズル 鹿毛 1990.3.21 種付け時活性値:0.00 |
ダンシングブレーヴ 鹿毛 1983.5.11 |
Lyphard 鹿毛 1969 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Goofed 1960.3.29 | |||
Navajo Princess 鹿毛 1974.3.31 |
Drone 1966.4.1 | ||
Olmec 1966 | |||
Fair of the Furze 鹿毛 1982.6.15 |
Ela-Mana-Mou 黒鹿毛 1976.2.28 |
ピットカーン 1971.3.20 | |
Rose Bertin 1970 | |||
Autocratic 鹿毛 1974.4.22 |
Tyrant 1966.3.23 | ||
Flight Table 1965.2.13 | |||
ニホンピロルピナス 青毛 2002.4.5 仔受胎時活性値:1.00 |
アドマイヤベガ 鹿毛 1996.3.12 種付け時活性値:1.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ベガ 鹿毛 1990.3.8 |
トニービン 1983.4.7 | ||
アンティックヴァリュー 1979.2.25 | |||
ニホンピロタイラ 青鹿毛 1996.5.15 仔受胎時活性値:1.25 |
Theatrical 鹿毛 1982.3.13 種付け時活性値:1.25 |
Nureyev 1977.5.2 | |
ツリーオブノレッジ 1977.3.2 | |||
ミルカレント 栗毛 1992.4.16 仔受胎時活性値:0.75 |
Little Current 栗毛 1971.4.5 種付け時活性値:1.00 |
||
Marston’s Mill 黒鹿毛 1975.5.31 仔受胎時活性値:2.00 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5・5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★ホワイトマズル (Lyphard系) |
アドマイヤベガ (Halo系) |
Theatrical (Nureyev系) |
Little Current (Sea-Bird系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
アドマイヤベガ (Priddy Fair) |
.5.00 |
フジキセキと同牝系 (No.22-d) |
初仔 |
*
では、以下にニホンピロアワーズのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。
ミルカレント 1992.4.16 不出走 |ニホンピロタイラ 1996.5.15 中央2勝 ||ニホンピロルピナス 2002.4.5 中央0勝 |||ニホンピロアワーズ 2007.5.3 (本馬) ジャパンカップダート(GI) 名古屋グランプリ(JpnII) 名古屋大賞典(JpnIII) 白山大賞典(JpnIII)ほか |ニホンピロニール 1997.5.24 中央6勝 種牡馬 |ニホンピロファイブ 2003.4.15 中央5勝 障害OP1勝
大叔父のニホンピロニールは500万下から準オープンまで5連勝を飾った素質馬で、いかにも伊藤雄二厩舎という使われ方の馬でした。
ニホンピロアワーズの世代交代で特筆すべきは、祖母ニホンピロタイラ、母ニホンピロルピナス、そしてニホンピロアワーズと、3代続けて「母の初仔」であることでしょうか。ニホンピロアワーズと同様に、「3代続けて母が前年産駒無し後の仔」でGI勝ち馬となった近年の活躍馬というと、ローレルゲレイロ(2004.5.3)を思い出します。気が付けば、ニホンピロアワーズとローレルゲレイロは共に5月3日生まれ、共にダンシングブレーヴの直孫、そして共に父から0交配を受けたGI馬です。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ニホンピロアワーズ | 牡5 | 57 | 酒井学 | 1:48.8 |
レース レコード |
36.0 |
536 [0] |
大橋勇樹 | 6 |
2 | 12 | ワンダーアキュート | 牡6 | 57 | 和田竜二 | 1:49.4 | 3 1/2 | 36.4 |
522 [+21] |
佐藤正雄 | 3 |
3 | 9 | ホッコータルマエ | 牡3 | 56 | 幸英明 | 1:49.5 | 1/2 | 36.8 |
488 [-2] |
西浦勝一 | 9 |
4 | 10 | ローマンレジェンド | 牡4 | 57 | M.デムーロ | 1:49.8 | 2 | 36.6 |
510 [+4] |
藤原英昭 | 1 |
5 | 13 | グレープブランデー | 牡4 | 57 | C.ルメール | 1:49.9 | 1/2 | 36.8 |
526 [-2] |
安田隆行 | 11 |
直線半ば、1頭だけ他馬とまったく違う手応え。青鹿毛の巨漢馬、ニホンピロアワーズ。橙の帽子に「白、緑玉霰、黄袖緑縦縞」の勝負服を乗せ、余裕しゃくしゃくで抜け出した姿は、6番人気馬のそれではありませんでした。先行4番手から上がり3ハロンをメンバー最速の36秒0で駆け、終わってみれば2着のワンダーアキュート(2006.3.14)に3と2分の1馬身差の圧勝。レースレコードのオマケまで付きました。ただただ、強かった。
ニホンピロアワーズ、生産者、調教師、そして騎手に、初めてのGI勝利をプレゼントしました。そしてまた、「ニホンピロ」の冠名でお馴染みの小林百太郎オーナーにとっても、JRAGIはニホンピロウイナー(1980.4.27)による1985年のマイルCS(GI)以来、統一GIを含めるとニホンピロジュピタ(1995.5.3)による1999年のマイルCS南部杯(JpnI)以来となるジーワン勝利でした。併せて気が付けば、志半ばに逝ったジュピタも、アワーズと同じ5月3日生まれ。私達の宝物が、皆に、幸せを届けたのでした。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。