日曜日の2歳戦の結果(2005/09/11分)。

えーと、2歳戦の回顧だけで長くなりましたので、いったん先に投稿します。500万戦1クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦3クラ。

札幌の500万戦(芝1200m)を制したのは[地]フェイクフェイス(2003.4.10、牡、鹿毛)。北海道・山田和久厩舎の所属。その4代血統構成は『スターオブコジーン×サクラユタカオー×ノーザンテースト×ロイヤルスキー』で『フォルティノ系×Princely Gift系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5のクロスがあります。フェイクフェイスの牝系は米国産の牝馬マッチレスネイティヴ(1968.4.1)を日本の基礎繁殖とする2号族。3代母ロイヤルコスマー(1982.4.8)はオパールS(OP)などJRA3勝を挙げ、桜花賞(GI)2着、4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)2着があります。フェイクフェイスは母マヤノクリオネ(1997.4.25)が2連産目の2番仔。なお、この500万戦は14頭立てで行われましたが、14頭すべてがカク地馬でした。

札幌の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(外)アキノレッドスター(2003.2.26、牡、栗毛)。栗東・藤岡健一厩舎の所属。その4代血統構成は『Swain×Green Desert×Luthier×◆Ribot』で『Blushing Groom系×Danzig系×Clarion×Havresac系』の配合です。5代血統表内ではRibot(1952.2.27)5×4、Nasrullah5×5、Nearctic(1954.2.21)5×5のクロスがあります。アキノレッドスターの牝系は欧米で受け継がれている1号族La Troienne(1926)系Striking(1947)分枝。アキノレッドスターの母Absurde(1989)はグロット賞(仏GIII)の勝ち馬ということです。

#アキノレッドスターは外国産馬の為、母の詳しい繁殖記録が分かりかねます。その代わりといってはなんですが、アキノレッドスターの血統表や新馬戦勝ちから思った事を2点挙げておきます。アキノレッドスターの牝系は、曾祖母Artistically(1968)、祖母Absolute(1979)、母Absurdeと馬名の頭文字が「A」で始まる世代交代がなされています。穐吉正孝オーナーは冠名「アキノ」ですが、上手いこと「A」で始まる馬名が4代目につながりました。独国牝系馬みたいですね。もし、意識して馬選びをなされたのであれば、ナイス。また、アキノレッドスターは千田輝彦騎手が騎乗して「第2回札幌開幕週の新馬戦、芝1800m、6番人気」という組み合わせで勝ち上がりました。千田輝彦騎手が騎乗して、よく似た組み合わせで新馬戦勝ちを収めた馬として、「第2回函館開幕週の新馬戦、芝1800m、6番人気」のメジロブライト(1994.4.19)、「第2回札幌開幕週の新馬戦、芝1800m、5番人気」のジャングルポケット(1998.5.7)がいます。はは、どちらも後にクラシックをにぎわしてGIを制していますね(笑)。果たして、アキノレッドスターの未来やいかに。

中山の新馬戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(父)メジロボンズ(2003.3.17、牡、黒鹿毛)。美浦・大久保洋吉厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×モガミ×シャトーゲイ×◆ネヴァービート』で『Princely Gift系×Lyphard系×Khaled系×Never Say Die系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4、ネヴァービート(1960)4×4のクロスがあります。メジロボンズの牝系は7号族アストニシメント(1902)系アサマユリ(1959.3.17)分枝。主な近親活躍馬にはマーキュリーC(統一GIII)などJRA5勝と地方1勝を挙げたパリスナポレオン(1991.3.25)、JRA4勝でNHKマイルC(GI)3着のショウナンナンバー(1994.4.2)などがいます。また、3代母メジロハリマ(1967.3.19)からの別分枝馬には先日の新潟2歳S(GIII)を圧勝したショウナンタキオン(2003.3.8)がいます。メジロボンズは母メジロロベルタ(1988.5.3)が2連産目の9番仔。今回のメジロボンズのように、メジロの馬はアサマユリとか、シェリル(1971.5.15)とか、アマゾンウォリアー(1960.5.6)とか、牧場伝来の牝系から勝ち馬を輩出してほしいものです。

中山の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)モエロタケショウ(2003.3.25、せん、黒鹿毛)。美浦・坂本勝美厩舎の所属。その4代血統構成は『サクラバクシンオー×★リアルシャダイ×モンテプリンス×サウンドトラック』で『Princely Gift系×Roberto系×Herbager系×Sir Cosmo系』の配合です。母父リアルシャダイ(1979.5.27)の0交配、祖母父モンテプリンス(1977.4.1)が良いですね。5代血統表内にはクロスはありません。モエロタケショウの牝系は御料の16号族星旗(1924)系。モエロタケショウは母タケショウキララ(1996.5.8)の初仔サクラバクシンオー(1989.4.14)の仔、中山の新馬戦を連勝しました。

阪神の新馬戦(芝2000m)を勝ち上がったのはマルカシェンク(2003.3.19、牡、黒鹿毛)。栗東・瀬戸口勉厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Zafonic×Buckfinder×T.V.Commercial』で『Halo系×Mr.Prospector系×Buckpasser系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内にはクロスはありません。マルカシェンクの牝系は欧米で受け継がれている4号族。母シェンクは伊1000ギニー(GII)など伊3勝です。マルカシェンクは母が3連産目の3番仔。マルカシェンクは瀬戸口勉調教師の期待馬でPOGでも人気だったようですね(←巷間の情報に疎い)。阪神芝2000mの圧勝で未来が広がりました。サンデーサイレンス(1986.3.25)のラストクロップ、これまた楽しみな馬の登場です。

札幌の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはバロンハーバー(2003.4.20、牡、栗毛)。美浦・平井雄二厩舎の所属。その4代血統構成は『★ボストンハーバー×アレミロード×ノノアルコ×エリモシブレー』で『Seattle Slew系×Ribot系×Nearctic系×Northern Dancer系』の配合です。5代血統表内ではBold Reasoning(1968)4×4、Northern Dancer(1961.5.27)4×5、Nearctic(1954.2.11)5×4のクロスがあります。バロンハーバーの牝系は米国産の牝馬ベリートップ(1965.5.9)を日本の基礎繁殖とする3号族。バロンハーバーは母マルカジャンプ(1993.4.21)が6連産目の6番仔。

中山の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのはシルクラズベリー(2003.2.28、牝、栗毛)。美浦・大和田稔厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×★ノーザンテースト×ボールドアンドエイブル×Hasty Road』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Teddy系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah5×5×5、Native Dancer(1950.3.27)4×5、Roman(1937)5×5のクロス、Lady Angela(1944)5×4(母方)の牝馬クロスがあります。シルクラズベリーの牝系は米国産の牝馬ロードマップ(1967.3.20)を日本の基礎繁殖とする4号族。ロードマップからの別分枝馬にデイリー杯3歳S(現デイリー杯2歳S、GII)、ペガサスS(現アーリントンC、GIII)などJRA4勝を挙げ最優秀2歳牝馬(注:新年齢表記)に選出されたノーザンドライバー(1988.4.16)がいます。シルクラズベリーは母シャクヤク(1988.2.23)が6連産目の7番仔。

阪神の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)(市)クリノスペシャル(2003.3.4、牝、青鹿毛)。栗東・橋口弘次郎厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×ヘクタープロテクター×ダイアトム×チャイナロック』で『Halo系×Mr.Prospector系×Prince Bio系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではBuckpasser(1963.4.28)5×5のクロスがあります。クリノスペシャルの牝系は9号族コランディア(1958)系。伯母ルイジアナピット(1985.3.31)は阪神牝馬特別(現阪神牝馬S、GII)、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)などJRA6勝、伯父ダイカツリュウセイ(1987.3.19)は新潟3歳S(現新潟2歳S、GIII)などJRA2勝。先日の函館2歳S(GIII)で2着だったラッシュライフ(2003.5.17)も同牝系です。クリノスペシャルは母ペパーミントグラス(1995.3.24)が2連産目の2番仔。

追記。昨日のコスモス賞(OP)を制したディープエアー(2003.2.12)の4代血統表をアップしました。よろしければご覧ください。

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