第44回京都大賞典(GII)の勝ち馬。

オウケンブルースリ 牡 栗毛 2005.2.24生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・福井明氏 栗東・音無秀孝厩舎

オウケンブルースリ(2005.2.24)の4代血統表
ジャングルポケット[A]
鹿毛 1998.5.7
種付け時活性値:1.50
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
ダンスチャーマー
黒鹿毛 1990.4.18
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Skillful Joy
栗毛 1979.4.8
Nodouble 1965.3.4
Skillful Miss 1974.1.23
シルバージョイ
栗毛 1993.3.26
仔受胎時活性値:0.75
Silver Deputy[A]
鹿毛 1985.2.25
種付け時活性値:1.75
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Silver Valley
栗毛 1979.3.30
★Mr. Prospector 1970.1.28
Seven Valleys 1972.4.5
Joy of Myrtlewood
鹿毛 1984.6.7
仔受胎時活性値:2.00
Northern Jove[A]
芦毛 1968.2.14
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer 1961.5.27
Junonia 1961.5.11
Myrtlewood Lass
鹿毛 1972.3.7
仔受胎時活性値:0.75
Ribot[B]
鹿毛 1952.2.27
種付け時活性値:0.75
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28 ♀
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×4、Gold Digger(♀)5×4(母方)>

オウケンブルースリ(2005.2.24)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Silver Deputy
(シルバージョイ)
3.75 Mr.Prospectorと同牝系
(No.13-C)
6番仔以降の仔
(3連産目)
第44回京都大賞典(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 オウケンブルースリ 牡4 59 内田博幸 2:24.3    34.1 490
[+6]
音無秀孝 3
2 3 スマートギア 牡4 57 福永祐一 2:24.4 3/4 33.8 460
[+4]
佐山優 4
3 1 トーセンキャプテン 牡5 57 四位洋文 2:24.7 1 3/4 34.8 490
[+2]
角居勝彦 7
4 8 ジャガーメイル 牡5 57 石橋脩 2:24.7 クビ 34.8 478
[+2]
堀宣行 1
5 7 モンテクリスエス 牡4 57 安藤勝己 2:24.9 1 1/4 35.1 556
[+6]
松田国英 6
第44回京都大賞典(GII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7-10.9-11.0-12.2-12.3-12.1-12.1-12.0-11.9-12.3-12.8-12.0
上り 4F 49.0-3F 37.1

ハナを主張して譲らなかった今年の日経新春杯(GII)の勝ち馬テイエムプリキュア(2003.4.8)。1周目のホームストレッチで懸命に押して逃げると、1000mの通過は「59秒1」と10分後に行われた毎日王冠(GII)の「60秒0」よりも速い流れ。ジーワンホースが引っ張り、淀みなく流れた淀芝2400mの戦い。根幹距離のGII戦、最後にモノをいったのは、やはり「格」でした。別定59kgを背負った、昨年の菊花賞(JpnI)馬オウケンブルースリ。レース全体の上がり3ハロンが37秒1という中で、自身は上がり34秒1の豪脚を発揮して、外からまとめて差し切りました。2005年生まれ世代の牡馬クラシックホース、復権の叫び高らかに。「アチョー!!」。

……また、音無秀孝厩舎は毎日王冠のカンパニー(2001.4.24)と合わせて、東西でGII勝利という結果でした。厩舎のエース格2頭の競演、お見事でした。そしてまた、気が付けばオウケンブルースリ、カンパニー共にトニービンの直孫で、共に非サンデーサイレンス(1986.3.25)の血統構成ですね。

では、以下にオウケンブルースリのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Myrtlewood Lass 1972.3.7 北米2勝
|Amelia Bearhart 1983.5.17 北米1勝
||Memorized 1988.5.25 北米11勝 ヴィジルS(加GII)2着ほか加GIII3着1回
||Explosive Red 1990.5.13 北米6勝 ハリウッドダービー(米GI)ほかGII1勝GIII1勝
||Ruby Ransom 1992.2.1 北米2勝 オンタリオコリーンH(加GIII)
|||Sacred Song 1997.3.13 英4勝 ランカシャーオークス(英GIII)ほか英GIII1勝英GI2着1回
|||Strut the Stage 1998.3.11 北米10勝 ディキシーS(米GII)ほか加GII3勝加GIII2勝
||チーフベアハート 1993.2.1 北米12勝 BCターフ(米GI)ほか北米GI2勝
||Sundown Serenade 1994.1.27 北米1勝 シェイディウェルS(加GIII)2着
|Joy of Myrtlewood 1984.6.7 北米1勝
||シルバージョイ 1993.3.26 北米4勝 ムスコカS(加GIII)2着
|||オウケンブルースリ 2005.2.24 (本馬) 菊花賞(JpnI) 京都大賞典(GII)

オウケンブルースリの曾祖母Myrtlewood Lassは大種牡馬Mr.Prospectorの半妹ですね。そのMyrtlewood Lassの孫に日本で成功種牡馬となったチーフベアハートが見えます。今回の京都大賞典にも出走していた天皇賞・春(GI)馬マイネルキッツ(2003.3.18)、朝日杯FS(現JpnI)の勝ち馬マイネルレコルト(2002.5.10)、先日のスプリンターズS(GI)で2着だったビービーガルダン(2004.3.10)等の父ですね。

閑話休題。気の早い話ですけれど、競走馬としての能力はもちろんのこと、血統背景からは種牡馬となった時のオウケンブルースリにも期待がかかりますね。名繁殖族かつ非サンデーサイレンスの血、現代日本で重宝されそうです。

ジーワンホースの復活により今秋のGI戦線の楽しみが増しました。直父系や距離適正からすると、やはりジャパンカップ(GI)がメイチの勝負となりますでしょうか。オウケンブルースリの4歳秋、JC父仔制覇が見られれば、幸いです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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