アグネスタキオン 牡 栗毛 1998.4.13生 千歳・社台ファーム生産 馬主・渡辺孝男氏 栗東・長浜博之厩舎
サンデーサイレンス[A] 青鹿毛 1986.3.25 |
★ Halo 黒鹿毛1969.2.17 |
Hail to Reason 黒鹿毛 1958.4.18 |
Turn-to 1951 |
Nothirdchance 1948 | |||
Cosmah 鹿毛 1953.4.4 |
★Cosmic Bomb 1944 | ||
Almahmoud 1947 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 栗毛 1963.2.17 |
★Promised Land 1954.3.31 | |
Pretty Ways 1953.3.21 | |||
Mountain Flower 鹿毛 1964.3.23 |
Montparnasse 1956 | ||
Edelweiss 1959.2.15 | |||
アグネスフローラ 鹿毛 1987.6.18 |
ロイヤルスキー[A] 栗毛 1974.5.24 |
Raja Baba 鹿毛 1968.4.5 |
Bold Ruler 1954.4.6 |
Missy Baba 1958.5.13 | |||
Coz o’Nijinsky 栗毛 1969.4.27 |
★Involvement 1960.4.12 | ||
Gleam 1952 | |||
アグネスレディー 鹿毛 1976.3.25 |
リマンド[F] 栗毛 1965.2.16 |
▲Alcide 1955 | |
Admonish 1958 | |||
イコマエイカン 鹿毛 1967.5.18 |
Sallymount[C] 栗毛 1956 |
||
ヘザーランズ 鹿毛 1957 |
<5代血統表内のクロス:なし>
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
---|---|---|---|
ロイヤルスキー (アグネスフローラ) |
3.25 |
全兄アグネスフライト (No.1-L ヘザーランズ系) |
5番仔 (4連産目) |
皐月賞(JpnI)ウィークに紹介するのはやはり皐月賞勝ち馬でしょう。その圧倒的な走りがそのまま伝説となったアグネスタキオン。今回は生涯4戦すべての成績を示しておきます。
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 | 調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | アグネスタキオン | 牡2 | 54 | 河内洋 | 2:04.3 | 33.8 | 500 | 長浜博之 | 3 | |
2 | 6 | リブロードキャスト | 牡2 | 54 | 松永幹夫 | 2:04.9 | 3 1/2 | 34.6 | 542 | 山本正司 | 2 |
3 | 5 | メイショウラムセス | 牡2 | 54 | J.ベイリー | 2:05.2 | 1 3/4 | 34.6 | 440 | 伊藤雄二 | 4 |
4 | 10 | インビジブルタッチ | 牡2 | 54 | 四位洋文 | 2:06.2 | 6 | 35.0 | 464 | 星川薫 | 6 |
5 | 3 | ボーンキング | 牡2 | 54 | O.ペリエ | 2:06.3 | 1/2 | 35.4 | 508 | 松田国英 | 1 |
1F毎の ラップ |
12.9-12.4-13.2-13.3-13.4-13.1-12.0-11.7-11.3-11.0 |
上り | 4F 46.0-3F 34.0 |
デビュー戦のパドックを生で見ていた私は、大柄な栗毛馬が持つ雰囲気から「サスガに超良血馬」というものを感じました。眼光鋭く周回を重ねた彼と一瞬だけ目が合ったように記憶しています。果たせるかな、まさか中央未勝利で終わると思わなかったロジータ(1986.5.26)の息子や、後の重賞勝ち馬2頭を相手にせず「圧勝」で初勝利を遂げました。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | アグネスタキオン | 牡2 | 54 | 河内洋 | 2:00.8 | 34.1 |
500 [0] |
長浜博之 | 2 | |
2 | 4 | ジャングルポケット | 牡2 | 54 | 角田晃一 | 2:01.2 | 2 1/2 | 34.5 |
466 [0] |
渡辺栄 | 3 |
3 | 5 | クロフネ | 牡2 | 54 | 松永幹夫 | 2:01.4 | 1 1/4 | 34.8 |
514 [+6] |
松田国英 | 1 |
4 | 6 | エーピーウィザード | 牡2 | 54 | 武豊 | 2:02.2 | 5 | 35.2 |
508 [-4] |
佐山優 | 5 |
5 | 1 | マイネルエスケープ | 牡2 | 54 | 幸英明 | 2:02.2 | クビ | 35.9 |
504 [-2] |
佐々木晶三 | 4 |
1F毎の ラップ |
12.7-11.6-13.0-12.4-12.1-12.1-12.3-12.0-11.2-11.4 |
上り | 4F 46.9-3F 34.6 |
今にして思えば、なんという豪華なジースリー戦。よくぞ豊かな才能が同じ1998年生まれに集結したものです。そんな中でもアグネスタキオン、後にジーワン2勝を挙げる2頭を相手に楽勝を収めました。2分0秒8はレースレコードタイムでした。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | アグネスタキオン | 牡3 | 55 | 河内洋 | 2:05.7 | 38.2 |
492 [-8] |
長浜博之 | 1 | |
2 | 3 | ボーンキング | 牡3 | 55 | 武豊 | 2:06.5 | 5 | 39.6 |
498 [-8] |
松田国英 | 2 |
3 | 4 | ミスキャスト | 牡3 | 55 | 横山典弘 | 2:06.8 | 2 | 38.6 |
488 [-6] |
加藤敬二 | 4 |
4 | 7 | マンハッタンカフェ | 牡3 | 55 | 蛯名正義 | 2:06.8 | アタマ | 38.4 |
472 [-20] |
小島太 | 5 |
5 | 8 | ダイイチダンヒル | 牡3 | 55 | 柴田善臣 | 2:07.5 | 4 | 38.7 |
448 [-2] |
伊藤雄二 | 3 |
6 | 5 | デルマポラリス | 牡3 | 55 | 村田一誠 | 2:07.5 | クビ | 41.0 |
430 [-2] |
前田禎 | 6 |
1F毎の ラップ |
13.1-11.6-12.5-12.4-12.1-12.2-12.6-13.0-12.2-14.0 |
上り | 4F 51.8-3F 39.2 |
不良馬場もまったく関係なし。跳ねるように駆けて「モノの違い」をまざまざと見せ付けました。本格化前とはいえやはり後にジーワン3勝を遂げる同期生も下しています。
#余談。このレースだけ6着まで成績を記載していますけれど、もちろんデルマポラリス(1998.5.14)がメジロパーマー(1987.3.21)の仔だからです(笑)。「デルマ(皮膚の意)」の冠名で知られる浅沼廣幸オーナーは非常にシブい血統馬をお持ちになることが多いですね。そんな浅沼オーナーと知己にある女性と、何故か飲み仲間のオオハシです(^_^.)
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | アグネスタキオン | 牡3 | 57 | 河内洋 | 2:00.3 | 35.5 |
492 [0] |
長浜博之 | 1 | |
2 | 14 | ダンツフレーム | 牡3 | 57 | 藤田伸二 | 2:00.5 | 1 1/2 | 35.2 |
486 [+4] |
山内研二 | 3 |
3 | 1 | ジャングルポケット | 牡3 | 57 | 角田晃一 | 2:00.6 | 1/2 | 35.3 |
474 [0] |
渡辺栄 | 2 |
4 | 13 | シンコウカリド | 牡3 | 57 | 田中勝春 | 2:00.8 | 1 1/2 | 35.8 |
514 [0] |
宗像義忠 | 7 |
5 | 2 | ダービーレグノ | 牡3 | 57 | 幸英明 | 2:00.9 | 1/2 | 35.3 |
450 [+4] |
高橋成忠 | 12 |
1F毎の ラップ |
12.5-11.5-11.8-12.3-11.8-12.2-12.4-12.4-11.5-11.9 |
上り | 4F 48.2-3F 35.8 |
やはり後にジーワン勝ちを収める同期生を振り切ってジーワン勝ち馬となったアグネスタキオン。超高速粒子のジーワン伝説が幕を開いたかに見えた一戦でした。
けれど、この天賦の才の塊をもってしても「屈腱炎」には勝てず。真の頂点を極める前に、4戦4勝の無敗のままで、わずか5ヶ月あまりの短い競走生活を終えました。
*
では、以下にアグネスタキオンの本当にごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。
アグネスレディー 1976.3.25 中央5勝 オークス(現JpnI)含む重賞3勝 |アグネスフローラ 1986.6.18 中央5勝 桜花賞(現JpnI) ||アグネスフライト 1997.3.2 中央4勝 日本ダービー(現JpnI) 京都新聞杯(現GII。当時GIII) ||アグネスタキオン 1998.4.13 (本馬) 中央4勝 皐月賞(現JpnI)含む重賞3勝
やはりこの4頭だけで充分でっしゃろ(笑)。この牝系から菊花賞(JpnI)を制する馬が出れば「5大クラシック完全制覇」となります。
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種牡馬としてもその才を余すところ伝えているアグネスタキオン。SS2世種牡馬として初めてダービー勝ち馬を送り込んだ昨年2008年は、ついにJRAの首位種牡馬に輝きました。内国産馬がJRAの首位種牡馬を獲得したのは1957年のクモハタ(1936.3.4)以来51年ぶりの快挙だったそうです。
ダイワスカーレット(2004.5.13)の突然の引退は残念でしたけれど、ディープスカイ(2005.4.24)やキャプテントゥーレ(2005.4.5)、リトルアマポーラ(2005.1.24)など楽しみな産駒たちが今年もターフを沸かせてくれるでしょう。
アグネスタキオン、これからも良い仔を送り込み続けてくださいね。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。