競馬(展望)

2005年11月12日 (土)

土曜日の2歳戦の結果(2005/11/12分)。

土曜日の2歳戦の回顧です。重賞1クラ、500万平場戦2クラ、新馬戦4クラ、未勝利戦8クラ、合計15レース。

第41回京王杯2歳S(GII)。

1着デンシャミチ(2003.4.9)。絶好のスタートをいったん中団に控え、直線は少し早めに抜け出して、差し合戦を制しました。良い末脚でしたね。今年の2歳戦は、牝馬のコスモミール(2003.4.4)と合わせて、ホースメンテスコ(1976.2.29)の子孫が頑張っていますね。それにしても、電車ですか。誰ですか「電車路、来たー!!」と叫んでいるのは(笑)。

2着イースター(2003.2.10)。惜しいレースでしたが、それでも2着で賞金加算ができました。エルコンドルパサー(1995.3.17)のラストクロップ、楽しみな仔です。ただ、母系がちょっとツメが甘いのが、気になります。

3着コイウタ(2003.2.24)。牡牝混合重賞でよく頑張りました。一番外から追い込んできたのですから、かなり良い脚を使っています。次走も注目です。

「あー、また結果を見たら第41回で4-1だよ。しかも、4番人気と1番人気って(笑)」と思った、第41回京王杯2歳Sの結果でした。

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東京の500万平場戦(ダート1300m)を制したのはタガノエクリプス(2003.4.8)。以下に9月10日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)(市)タガノエクリプス(2003.4.8、牡、青毛)。栗東・川村禎彦厩舎の所属。その4代血統構成は『フジキセキ×ヘクタープロテクター×★ノーザンテースト×ヒッティングアウェー』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Tourbillon系』の配合です。5代血統表内ではクロスはありません。タガノエクリプスの牝系はファンシミン(1967.4.21)を日本の基礎繁殖とする9号族。祖母ダイナマイン(1980.4.30)はJRA7勝を挙げ新潟記念、牝馬東京タイムズ杯(現府中牝馬S、GIII)の勝ちました。同牝系馬にアドマイヤマックス(1999.4.9)ラインクラフト(2002.4.4)、ダイナシュート(1982.5.13)、ブロードマインド(1988.4.17)など。タガノエクリプスは母サマープロテクター(1994.5.24)が4連産目の4番仔。

京都の500万平場戦(芝1200m)を制したのはフィールドカイザー(2003.5.19)。以下に10月2日に未勝利戦を勝ち上がった際のコメントを再掲しておきます。

<再掲分>阪神の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのはフィールドカイザー(2003.5.19、牡、栗毛)。栗東・山内研二厩舎の所属。その4代血統構成は『クロコルージュ×ロドリゴデトリアーノ×Seattle Slew×Mr.Prospector』で『Blushing Groom系×Northern Dancer系×Bold Ruler系×Raise a Native系』の配合です。5代血統表内ではRaise a Native(1961)5×5、Nasrullah(1940.3.2)5×5(父方)のクロスがあります。フィールドカイザーの牝系は米国で受け継がれている3号族。叔父に中央3勝ですみれS(OP)を制したサスガ(1999.2.21)、エリカ賞を制した時にはクラシック候補と思われた中央2勝のヒダカサイレンス(1997.2.14)がいます。また、4代母Davona Dale(1976)は米11勝を挙げ米国3歳牝馬王者になった名牝です。その主な勝ち鞍にケンタッキーオークス(GI)、ファンタジーS(GI)、そしてエイコーンS(GI)、マザーグースS(GI)、CCAオークス(GI)の「ニューヨーク牝馬3冠」があります。Davona Daleの功績はたたえられ、米国では毎年2月に3歳牝馬限定のGII戦としてダヴォナデールSが行われています。フィールドカイザーは母シンモーション(1996.2.4)が3連産目の3番仔。

東京の新馬戦(ダート1600m)を勝ち上がったのはモンサラーシュ(2003.3.2、牡、栗毛)。美浦・清水利章厩舎の所属。その4代血統構成は『チーフベアハート×★カコイーシーズ×Vaguely Noble×In Reality』で『Danzig系×Alydar系×Aureole系×Intent系』の配合です。うーむ、なかなかの構成ですね。5代血統表内ではNasrullah(1940.3.2)5×5、Bold Ruler(1954.4.6)5×4(父方)のクロスがあります。モンサラーシュの牝系は米国で受け継がれている8号族。モンサラーシュは母アンテリージェ(1995.3.16)が3連産目の3番仔。 なお、馬名のモンサラーシュ(Monsaraz)の由来は、「ポルトガルで最も美しい村の一つ」ということです。

東京の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(父)ルビーレジェンド(2003.3.5、牝、栗毛)。美浦・萩原清厩舎の所属。その4代血統構成は『アグネスタキオン×Rubiano×★Dixieland Band×In Reality』で『Halo系×Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Intent系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer(1961.5.27)5×4(母方)、In Reality(1964)5×4(母方)のクロスがあります。ルビーレジェンドの牝系は米国で受け継がれている9号族。ルビーレジェンドは母ルビア(1995.1.24)が3連産目の3番仔と推定。

京都の新馬戦(ダート1200m)を勝ち上がったのはヤマニンエマイユ(2003.5.18、牝、鹿毛)。栗東・浅見秀一厩舎の所属。その4代血統構成は『ホワイトマズル×トニービン×★Danzig×Creme dela Creme』で『Lyphard系×ゼダーン系×Northern Dancer系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×4のクロスがあります。ヤマニンエマイユの牝系は米国で受け継がれている10号族。母ヤマニンザナドゥ(1994.5.25)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)3着、祖母ワンオブアクライン(1986.4.15)は米2勝でオークリーフS(GI)の勝ち馬、曾祖母Barely Even(1969)は米17勝でアシュランドS(現GI)、アスタリタS(現GII)、パッカーアップS(現GIII)等の勝ち馬です。ヤマニンエマイユは母が流産後の3番仔。

京都の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がったのは(市)フサイチパンドラ(2003.2.27、牝、栗毛)。栗東・白井寿昭厩舎の所属。その4代血統構成は『★サンデーサイレンス×Nureyev×Buckpasser×Traffic Judge』で『Halo系×Northen Dancer系×Tom Fool系×Hyperion系』の配合です。5代血統表内ではAlmahmoud(1947)4×5の牝馬クロスがあります。フサイチパンドラの牝系は米国で受け継がれている8号族。伯父El Gran Senor(1981)は英愛7勝で愛ダービー(GI)、英2000ギニー(GI)、デューハーストS(英GI)の勝ち馬、同じく伯父トライマイベスト(1975.4.28)は英4勝でデューハーストSの勝ち馬、伯母Solar(1976)は英3勝でレイルウェイS(GIII)の勝ち馬です。言わずもがなの良牝系ですね。フサイチパンドラは母ロッタレース(1992.3.3)が3連産目の6番仔と推定。輸入後ずっとサンデーサイレンス(1986.3.25)を配合されてきたロッタレース、0交配となるSSラストクロップで、ついに大物を輩出したようです。角田晃一騎手も、乗り替わりにならないように頑張って。

東京の未勝利戦(ダート1300m)を勝ち上がったのはメジロファルカル(2003.5.27、牡、鹿毛)。美浦・栗田博憲厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×Fairy King×Caerleon×タップオンウッド』で『Roberto系×Northern Dancer系×Nijinsky系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer4×3×5、Hail to Reason(1958)4×5、Nearco(1935.1.24)5×5のクロスがあります。メジロファルカルの牝系は欧州で受け継がれている13号族。メジロファルカルは母タフラ(1996.5.26)が3連産目の3番仔と推定。

東京の未勝利戦(芝1600m)を勝ち上がったのは(父)マダムメガミ(2003.5.3、牝、鹿毛)。美浦・和田正道厩舎の所属。その4代血統構成は『マヤノトップガン×★テュデナムキング×ヴェンチア×Sicambre』で『Roberto系×Owen Tudor系×Relic系×Prince Bio系』の配合です。うーむ、全体の構成もシブいのですが、母父テュデナムキング(1980.6.4)の0交配が輪をかけてシブいですね。5代血統表内にはクロスはありません。また、『Northern Dancer&Native Danceer Free』の血統構成でもあります。マダムメガミの牝系は3代母である白国(ベルギー)産の牝馬フェアリーテイル(1961.5.21)を日本の基礎繁殖とする4号族。祖母ホクセーミドリ(1976.3.24)は中央4勝でラジオたんぱ賞(現GIII)の勝ち馬でオークス(現GI)3着もあります。また、従姉アインブライド(1995.4.14)は中央3勝で阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)の勝ち馬です。マダメメガミは母ホクセイファースト(1989.5.29)が5連産目の9番仔。

東京の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのはエルカミニート(2003.5.25、牡、栗毛)。美浦・田中清隆厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×★セクレト×Key to the Mint×★On-and-On』で『Mr.Prospector系×Northern Dancer系×Ribot系×Nasrullah系』の配合です。5代血統表内ではNasrullah5×5×5、Native Dancer(1950.3.27)4×5、Ribot(1952.2.27)4×5のクロスがあります。エルカミニートの牝系は米国で受け継がれている9号族。曾祖母Sweet Tooth(1965)の仔にAlydar(1975.3.23)がいます。同馬は米14勝でトラヴァーズS(GI)、フロリダダービー(GI)、フラミンゴS(GI)、ブルーグラスS(GI)、サプリングS(GI)、シャンペンS(GI)など重賞10勝です。エルカミニートは母イクテリーナ(1990.5.15)が空胎後の5番仔と推定。

京都の未勝利戦(ダート1400m)を勝ち上がったのは(父)ゼンノグッドウッド(2003.3.23、牡、鹿毛)。栗東・武邦彦厩舎の所属。その4代血統構成は『エアジハード×ホワイトマズル×◆ノーザンテースト×Secretariat』で『Princely Gift系×Lyphard系×Northern Dancer系×Bold Ruler系』の配合です。5代血統表内ではノーザンテースト(1971.3.15)4×3、Northern Dancer5×5×4、Bold Ruler(1954.4.6)5×5のクロスがあります。ゼンノグッドウッドの牝系は曾祖母メッシーナ(1975.3.25)を日本の基礎繁殖とする5号族。叔父テレグノシス(1999.5.11)は現役でNHKマイルカップ(GI)、毎日王冠(GII)、京王杯SC(GII)の勝ち馬。ゼンノグッドウッドは母ブレスマイスターズ(1996.5.17)の初仔

京都の未勝利戦(ダート1200m)を勝ち上がったのは(父)(市)キーンゲイル(2003.4.13、牡、黒鹿毛)。栗東・太宰義人厩舎の所属。その4代血統構成は『スペシャルウィーク×グルームダンサー×ノーザンテースト×Crimson Satan』で『Halo系×Blushing Groom系×Northern Dancer系×Black Toney系』の配合です。5代血統表内ではNorthern Dancer5×5×4のクロスがあります。 キーンゲイルの牝系は曾祖母である米国産の牝馬スカーレットインク(1971.5.5)を日本の基礎繁殖とする4号族。祖母スカーレットリボン(1985.6.4)は中央3勝で4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)の勝ち馬です。近親にはダイワメジャー(2001.4.8)ダイワルージュ(1998.5.4)、スカーレットブーケ(1988.4.11)などがいます。キーンゲイルは母グレイトグレイス(1997.3.8)が2連産目の2番仔。

京都の未勝利戦(芝1800m)を勝ち上がったのはサクラメガワンダー(2003.3.25、牡、栗毛)。栗東・友道康夫厩舎の所属。その4代血統構成は『グラスワンダー×サンデーサイレンス×ノーザンテースト×Quadrangle』で『Roberto系×Halo系×Northern Dancer系×Blenheim系』の配合です。5代血統表内ではHail to Reason4×4、Northern Dancer4×4のクロスがあります。サクラメガワンダーの牝系は曾祖母である米国産の牝馬クレアーブリッジ(1967.4.16)を日本の基礎繁殖とする13号族。伯父サクラチトセオー(1990.5.11)は中央9勝で天皇賞・秋(GI)、中山記念(GII)、AJCC(GII)、京王杯AH(現京成杯AH、GIII)の勝ち馬、伯母サクラキャンドル(1992.4.9)は中央5勝でエリザベス女王杯(GI)、クイーンS(GIII)、府中牝馬S(GIII)の勝ち馬です。サクラメガワンダーは母サクラメガ(1998.4.6)の初仔

福島の未勝利戦(芝1200m)を勝ち上がったのは(市)ダイワパッション(2003.5.14、牝、鹿毛)。美浦・増沢末夫厩舎の所属。その4代血統構成は『フォーティナイナー×シェイディハイツ×Northern Dancer×ピットカーン』で『Mr.Prospector系×Mill Reef系×Nearctic系×Fairway系』の配合です。5代血統表内ではNative Dancer4×5、Nasrullah5×5のクロスがあります。ダイワパッションの牝系は欧米で受け継がれている1号族。ダイワパッションは母サンルージュ(1992.5.3)が8連産目の8番仔(死産含む)。

福島の未勝利戦(ダート1700m)を勝ち上がったのはスズカイーグル(2003.4.10、牡、栗毛)。美浦・伊藤圭三厩舎の所属。その4代血統構成は『アサティス×Exuberant×Proudest Roman×Admiral Vee』で『Northern Dancer系×Bold Ruler系×Never Bend系×Man o'War系』の配合です。5代血統構成内ではNasrullah5×5×5のクロスがあります。スズカイーグルの牝系は米国で受け継がれている8号族。母ケイジーイグザーベランス(1984.3.1)は米18勝でアスタリタS(GII)、ファーストフライトS(GIII)、インターボローS(GIII)の勝ち馬です。牝系をたどると6代母まではいずれも競走で5勝以上を挙げているようです。スズカイーグルは母が2連産目の8番仔以降の仔と推定。

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2005年10月 1日 (土)

明日は休みだ、競馬が見られるぞ。

な、なんとか第39回スプリンターズSの馬柱表のページにアップできました。いま、表のページと書いて「最近は裏ページが表ページじゃねぇのか」と思った、かろむわんでございます。土曜日の2歳戦の回顧は、また明日に回します。どうもすみません。

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2005年8月 1日 (月)

「函館2歳S(GIII)」と聞くと、マイネルマックス(1994.4.13)を思う。

BGMは「函館の女」のかろむわん...、ウソです、ウソです。すみません。さすがに「キタサン」のオーナーさんの歌は持ち合わせていません。

さて、今年2005年も、早くも函館2歳Sの季節がやってまいりました。今年のJRA2歳戦は、ここまですべてのレースをフォローしておりますので、以下に出走予定11頭の50音順の馬柱を記しておきます。

第37回函館2歳S(GIII)出走予定馬

馬名
(生年月日)

F
No.

4代血統構成
(資質固定指数)

潜在能力値

特記事項

アイアムエンジェル
(2003.3.31)

14

A A x A
(0.66)

4.62
(以下)

父日本供用
初年度産駒

(父)(市)アドマイヤカリブ
(2003.2.13)

1

A x A z
(0.50)

4.50

母が流産後の仔
父サクラバクシンオー

(父)アリババシチー
(2003.4.21)

7

A A x
(0.66)

11.22

父初年度産駒
直祖父SS

(父)グレートキャンドル
(2003.4.2)

16

A A B A
(0.75)

9.75

直祖父SS

(父)シルクドラグーン
(2003.3.23)

16

A A A A
(1.00)

9.00

直祖父SS

チアズガディス
(2003.5.6)

21

A A A A
(1.00)

21.00

母の初仔
母父SS

(父)ディープアイ
(2003.2.27)

4

A x A D
(0.50)

9.00

直祖父SS

(父)(市)[地]モエレジーニアス
(2003.3.10)

23

A A A A
(1.00)

18.00

道営の星

(父)ラッシュライフ
(2003.5.17)

9

A A A B
(0.75)

9.75

コランディア系
父サクラバクシンオー

(市)ラララウィンパル
(2003.2.27)

14

A x A E
(0.33)

3.96

父エリシオは
すでに日本不在

(父)リザーブカード
(2003.2.17)

3

A x A x
(0.66)

7.26

父サクラバクシンオー

サクラバクシンオー(1989.4.14)の仔が3頭も出走の構えを見せていますね。アドマイヤカリブの緒戦は時計も優秀で強い勝ち方でしたが、果たして重賞でどのような走りを見せてくれるのでしょうか。他にも楽しみな馬がそろい、さながら少数精鋭というおもむきの今年の函館2歳S。いずれにせよ、楽しみな1戦です。

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2005年6月22日 (水)

第46回宝塚記念(GI)について(その2)。

TZ対決の春のグランプリ、果たして他の出走馬たちの台頭はあるのでしょうか。

コスモバルク(2001.2.10)。芝2200mの日本レコードホルダー。仁川では2歳時にラジオたんぱ杯2歳S(GIII)を制しています。ここらで何とかしないと。

サンライズペガサス(1998.4.15)。阪神コースは5戦4勝、2着1回。競馬ブックの誌上PHOTOパドックでは、脚のレガースを外していました。天皇賞・春(GI)の大敗により人気が極端に落ちるようならば狙い目か。

ビッグゴールド(1998.3.21)。7歳を迎えて驚きの上昇ぶり。脚元がパンとして、しっかりと走れるようになりました。ダテや酔狂で天皇賞・春(GI)2着にはなれません。

トウショウナイト(2001.5.29)。『★ティンバーカントリー×★Java Gold×◆Northern Dancer×New Providence』。久々に出たトウショウ産業さんの牡馬の活躍馬。

リンカーン(2000.3.18)。出来はいつでも良い感じ。GI2着2回もあり、あと一歩なんですけれど。

ハーツクライ(2001.4.15)。横山典弘騎手のお気楽追い込み戦法。やっぱり怖いかなぁ。

他にもアドマイヤグルーヴ(2000.4.30)スイープトウショウ(2001.5.9)スティルインラブ(2000.5.2)の牝馬GI勝ち馬トリオや昨年2着のシルクフェイマス(1999.4.8)もいます。

うーん。多士済々ですね。

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2005年6月21日 (火)

第46回宝塚記念(GI)について(その1)。

えー、来る6月26日に春のグランプリが開催されます。下馬評では「タップダンスシチー(1997.3.16)ゼンノロブロイ(2000.3.27)の一騎討ち」という様相。

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タップダンスシチー、8歳。競馬ブックの誌上PHOTOパドックを見る限り、衰えなどまったく感じさせない、まだまだ若い馬体。大きなオメメが特徴的で、白目の部分が多くて人間みたいな眼ですね。ちょっといかつい感じ。写真からでも、さすがにボスの風格を漂わせています。競馬のレースぶりは、後続にプレッシャーを与えるべく先行抜け出しのパターン。佐藤哲三騎手がよく把握されているのでしょう。Ribot(1952.2.27)系のボス馬は、わんぱくなガキ大将みたいに、ああいう半ば強引な競馬を見せ続けて欲しいものです。

そんなタップダンスシチーの4代血統構成は、『Pleasant Tap×★Northern Dancer×★Bold Hour×★T.V.Lark』。Nearco(1935.1.24)系の0交配を3回重ねられたところで、Ribot系の父が配されました。オーナーサイド、そして佐々木晶三調教師の忍耐が実り、5歳秋に開花。以降、ずっとトップホースであり続けています。若い時にそれほど無理をせずに大成した晩成の名馬ですね。

現在のタップダンスシチーの、叩き2戦目における強さは、皆様ご存知のとおり。「臨戦過程で分がある」という巷間の評判どおり、ここは負けられないところ。彼の良いところは、何より佐々木調教師、佐藤騎手を始めとするスタッフの方々が、本当に自信を持っている事でしょう。佐々木調教師の穏やかな矜持が、彼にさらなる滋養を与えている気がしてなりません。

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ゼンノロブロイ、5歳。昨年秋に天皇賞・秋(GI)、ジャパンカップ(GI)、有馬記念(GI)とGI3連勝。それまで見せていた詰めの甘さがウソのような変身ぶりでした。競馬ブックの誌上PHOTOパドックを見ると、銭形模様の浮き上がる薄い皮膚の馬体が美しいですね。また、涼やかで、かつ思慮深い目をしています。こちらのボスは泰然自若という感じです。ひとつの勝利で、殻が破れたんでしょうね。もっとも、3歳秋の神戸新聞杯(GII)の圧勝で「あー、強いなぁ」と思った私たちにとっては、その開花が遅すぎたくらいですけれど。

さてゼンノロブロイの4代血統構成は、『サンデーサイレンス×マイニング×Clever Trick×Pia Star』。枚挙に暇がないSS産駒のGIホースです。母ローミンレイチェル(1990.4.18)は、バレリーナH(米GI)を制した活躍馬。ゼンノロブロイ自体は、5代アウトクロスのさっぱりしたアウトブリード馬です。Northern Dancer(1961.5.27) Freeで、Native Dancer(1950.3.27)の0化がなされています。

既報ですが、ゼンノロブロイのオーナーである大迫忍氏(→同氏が最高顧問を務めた株式会社ゼンリン)が先日逝去された事もあり、ここは「手向けの一戦」という感じも致します。似たようなケースが、かつて、1993年のスプリンターズS(GI)でありました。ケント・デザーモ騎手も心強く、海外遠征に箔をつけたいところです。鞍上には米国の名手、そして背中を押す「見えざる力」。あとは久々との戦いだけ、ですね。

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上位2頭に関するlogが長くなりましたね。その他の馬については、また明日以降にでも。

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