« 2016年5月 | トップページ

2016年6月

2016年6月26日 (日)

更新停止のご案内。

弊ブログ「中島理論コラムの裏ページ」について、諸事情により、先の「第57回宝塚記念(GI)の勝ち馬」の投稿を以て、更新停止といたします。

閲覧者の皆様のおかげで、ここまで続けて来られました。記事にコメントをいただく機会も多かったのですが、お返しできず、大変申し訳ございませんでした。

ブログ自体はWEBに残しておきますので、よろしければ、何かの折に、ご笑覧ください。

11年以上の長きに渡り、ご愛顧、本当に有り難うございました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。そして、皆様に幸多からんことを。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

第57回宝塚記念(GI)の勝ち馬。

マリアライト 牝 黒鹿毛 2011.2.19生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・久保田貴士厩舎

マリアライト(2011.2.19)の4代血統表

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
クリソプレーズ
黒鹿毛 2002.4.7
仔受胎時活性値:2.00
エルコンドルパサー
鹿毛 1995.3.17
種付け時活性値:1.50
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
サドラーズギャル
鹿毛 1989.4.29
Sadler's Wells 1981.4.11
Glenveagh 1986.3.9
キャサリーンパー
青鹿毛 1987.4.22
仔受胎時活性値:1.50
Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.25
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
Regal Exception
鹿毛 1969.5.22
仔受胎時活性値:0.25
★Ribot
鹿毛 1952.2.27
種付け時活性値:0.00
Rajput Princess
栗毛 1961
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

マリアライト(2011.2.19)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
エルコンドルパサー
(Mr.Prospector系)
Riverman
(Never Bend系)
Ribot
(Havresac系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
エルコンドルパサー
(Bold Reason)
5.50 半兄クリソライト&半弟リアファル
(No.16-a)
3番仔
(3連産目)

*

第57回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 マリアライト 牝5 56 蛯名正義 2:12.8    36.3 438
[0]
久保田貴士 8
2 9 ドゥラメンテ 牡4 58 M.デムーロ 2:12.8 クビ 36.1 498
[前計不]
堀宣行 1
3 3 キタサンブラック 牡4 58 武豊 2:12.8 ハナ 36.8 536
[+12]
清水久詞 2
4 7 ラブリーデイ 牡6 58 C.ルメール 2:13.0 1 1/4 36.7 486
[-4]
池江泰寿 4
5 8 ステファノス 牡5 58 戸崎圭太 2:13.4 2 1/2 36.9 484
[-2]
藤原英昭 7

昨年2015年の京都芝2200mのエリザベス女王杯(GI)勝ちの後。有馬記念(GI)4着、日経賞(GII)3着、目黒記念(GII)2着と牡牝混合の芝2500mの3戦で着順をひとつずつ上げて挑んだのが、阪神芝2200mの大一番。直線、先を行くキタサンブラック(2012.3.10)、後から追うドゥラメンテ(2012.3.22)と、4歳の超一線級を相手に臆するところなく、マリアライト。桃の帽子、「緑、白二本輪、白袖赤一本輪」の勝負服をまとった蛯名正義騎手の鼓舞に応えて、出走17頭中最軽量となる438kgの小柄な黒鹿毛が、父娘制覇とともに、2005年のスイープトウショウ(2001.5.9)以来11年ぶり3頭目の牝馬勝利を遂げました。お見事でした。

2着入線後、ミルコ・デムーロ騎手が下馬してしまったドゥラメンテ。「どうか無事でありますように」と、ただただ、祈るばかりです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月12日 (日)

2016年の米牡馬クラシックの勝ち馬たち。

第142回ケンタッキーダービー(米GI)の勝ち馬。

Nyquist 牡 鹿毛 2013.3.10生 米国・Summerhill Farm生産 馬主・Reddam Racing LLC 米国・Doug F. O'Neill厩舎

Nyquist(2013.3.10)の4代血統表
Uncle Mo
鹿毛 2008.3.10
種付け時活性値:1.00
Indian Charlie
鹿毛 1995.3.27
In Excess
黒鹿毛 1987.4.8
Siberian Express 1981.1.25
Kantado 1976.3.23
Soviet Sojourn
鹿毛 1989.4.4
Leo Castelli 1984.3.13
Political Parfait 1984.2.19
Playa Maya
黒鹿毛 2000.4.16
Arch
黒鹿毛 1995.1.31
Kris S.1977.4.25
Aurora 1988.5.15
Dixie Slippers
黒鹿毛 1995.2.5
Dixieland Band 1980.3.20
Cyane's Slippers 1983.4.6
Seeking Gabrielle
栗毛 2007.2.14
仔受胎時活性値:1.25
Forestry
鹿毛 1996.5.9
種付け時活性値:0.50
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Shared Interest
鹿毛 1988.1.30
▲Pleasant Colony 1978.5.4
Surgery 1976.4.16
Seeking Regina
栗毛 1992.2.25
仔受胎時活性値:1.50
Seeking the Gold
鹿毛 1985.4.7
種付け時活性値:1.50
Mr.Prospector 1970.1.28
Con Game 1974.3.20
Fulbright Scholar
栗毛 1985.6.2
仔受胎時活性値:1.50
Cox's Ridge
鹿毛 1974.4.4
種付け時活性値:0.50
Matriculation
栗毛 1972.2.7
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

Nyquist(2013.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Uncle Mo
(フォルティノ系)
Forestry
(Storm Cat系)
Seeking the Gold
(Mr.Prospector系)
Cox's Ridge
(Turn-to系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Seeking the Gold
(Seeking Regina)
5.25 祖母が米GII勝ち馬
(No.6-f)
初仔
(不受胎後)

*

デビュー以来8連勝で第142回ケンタッキーダービーを制したのは、Nyquist。番手先行からの押し切り、正に米国競馬の強者の走り。

しかし、このNyquistの直父系は、一子相伝的に、しぶとく世代交代を果たしていますね。

  1. Siberian Express(1981.1.25)
    →仏2000ギニー(GI)とモルニ賞(仏GI)の勝ち馬。仏2000ギニーはその父Caro(1967.4.11)との父仔制覇
  2. In Excess(1987.4.8)
    →メトロポリタンH(米GI)、サバーバンH(当時米GI)、ホイットニーH(米GI)、ウッドワードS(米GI)と米GI4連勝
  3. Indian Charlie(1995.3.27)
    →サンタアニタダービー(米GI)の勝ち馬。ケンタッキーダービーはReal Quiet(1995.3.7)の3着
  4. Uncle Mo(2008.3.10)
    →ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)の勝ち馬

日本にも縁のあるフォルティノの子孫でもあるNyquist。気の早いお話ですが、父系継承の使者として、次代にどんな仔を送り込んでくれるのか楽しみです。

*

第141回プリークネスS(米GI)の勝ち馬。

Exaggerator 牡 黒鹿毛 2013.2.5生 米国・Joseph B. Murphy生産 馬主・Big Chief Racing, LLCほか 米国・J. Keith Desormeaux厩舎

Exaggerator(2013.2.5)の4代血統表

Curlin
栗毛 2004.3.25
種付け時活性値:0.00
Smart Strike
鹿毛 1992.5.21
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Classy 'n Smart
鹿毛 1981.5.20
Smarten 1976.4.17
No Class 1974.3.30
Sherriffs Deputy
鹿毛 1994.3.6
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Barbarika
鹿毛 1985.3.9
Bates Motel 1979.5.17
War Exchange 1972.3.24
Dawn Raid
黒鹿毛 2005.5.25
仔受胎時活性値:1.75
Vindication
黒鹿毛 2000.1.28
種付け時活性値:1.00
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
Bold Reasoning 1968.4.29
My Charmer 1969.3.25
Strawberry Reason
黒鹿毛 1992.3.17
Strawberry Road 1979.9.28
Pretty Reason 1971.3.18
Embur Sunshine
黒鹿毛 1993.4.26
仔受胎時活性値:0.75
★Bold Ruckus
黒鹿毛 1976.2.6
種付け時活性値:0.00
Boldnesian 1963.4.14
Raise a Ruckus 1965
Vevila
鹿毛 1984.4.25
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
The Minstrel
栗毛 1974.3.11
種付け時活性値:0.25
Bon Debarras
鹿毛 1975.4.6
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Raise a Native4×5、Northern Dancer5×5、Boldnesian5×4>

Exaggerator(2013.2.5)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Curlin
(Mr.Prospector系)
Vindication
(Seattle Slew系)
★Bold Ruckus
(Bold Ruler系)
The Minstrel
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Vindication
(Pretty Reason)
6.50 or 4.50 or 2.50 叔母が加国古馬牝馬王者
(No.3-g)
3番仔?
(前年産駒なし後?)

*

第142回ケンタッキーダービー2着からの巻き返しに成功したExaggerator。Nyquistとの4度目の対決にして、ようやく、先着。泥田のような馬場を駆け抜けた先にあったのは、父CurlinとのプリークネスS父仔制覇でした。ちなみに、Exaggeratorとは「大げさに言う人」という意味だそうです。

これでReal Quiet、Big Brown(2005.4.10)に続いて3度目のプリークネスS制覇となったケント・デザーモ騎手。日本でもおなじみのデザーモ騎手ですけれど、今回の勝利は格別だったのではないでしょうか。と言いますのも、Exaggeratorを管理されるのは、実兄であるキース・デザーモ調教師。兄弟で勝ち取った米クラシック勝利でした。

*

第148回ベルモントS(米GI)の勝ち馬。

Creator 牡 芦毛 2013.3.30生 米国・Mt.Brilliant Broodmares I LLC生産 馬主・WinStar Farm LLC and Flay, Bobby 米国・Steven M. Asmussen厩舎

Creator(2013.3.30)の4代血統表
Tapit
芦毛 2001.2.27
種付け時活性値:0.75
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
A.P.Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Preach
鹿毛 1989.3.26
Mr.Prospector 1970.1.28
Narrate 1980.4.6
Tap Your Heels
芦毛 1996.2.16
★Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Ruby Slippers
芦毛 1982.3.18
Nijinsky 1967.2.21
Moon Glitter 1972.3.30
Morena
黒鹿毛 2004.8.27
仔受胎時活性値:1.875
Privately Held
鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.375
▲Private Account
鹿毛 1976.4.26
Damascus 1964.4.14
Numbered Account 1969.4.8
Aviance
栗毛 1982.5.6
Northfields 1968.3.6
Minnie Hauk 1975.4.5

Charytin
鹿毛 1991.6.7
仔受胎時活性値:1.00+α

Summing
鹿毛 1978.4.16
種付け時活性値:1.00
Verbatim 1965.2.10
Sumatra 1969.5.15
Crownit
鹿毛 1982.3.25
仔受胎時活性値:0.00+α
King of Macedon
鹿毛 1974.6.5
種付け時活性値:1.75
Queens Up
鹿毛 1969.4.19
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector4×5、Northern Dancer5×5>

Creator(2013.3.30)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Tapit
(Seattle Slew系)
Privately Held
(Damascus系)
Summing
(Princequillo系)
King of Macedon
(Sicambre系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
King of Macedon 3.875+α 母がペルー重賞4勝
(No.2-o)
2番仔?
(2連産目?)

*

2頭出しだったTapitの芦毛の産駒が1着、3着。前走第142回ケンタッキーダービー13着からのリベンジを果たしたのは、大外13番枠からの出走となったCreator。どこかで聞いたような馬名ですが、それとは別のCreatorが、番手から粘ったDestin(2013.4.16)を決勝点でわずかに差し切り、第148回ベルモントSの覇者となりました。

「出来れば、3着に来たほうが1着ならば」と願いましたが、それでも米牡馬クラシックを皆勤して9着、5着、3着と、走る度に着順を上げて行ったのは、立派の一言。今回のベルモントSは、距離が伸びて追走しやすくなったのは瞭然でしたね。良い走りでした。本当にお疲れ様でした、ラニ(2013.2.22)と陣営の皆様。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2016年6月 5日 (日)

第66回安田記念(GI)の勝ち馬。

ロゴタイプ 牡 黒鹿毛 2010.3.10生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 美浦・田中剛厩舎

ロゴタイプ(2010.3.10)の4代血統表
ローエングリン
栗毛 1999.6.8
種付け時活性値:0.50
シングスピール
鹿毛 1992.2.25
In the Wings
鹿毛 1986.1.19
Sadler's Wells 1981.4.11
ハイホーク 1980.3.17
Glorious Song
鹿毛 1976.4.22
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
カーリング
黒鹿毛 1992.2.17
Garde Royale
黒鹿毛 1980.3.24
Mill Reef 1968.2.23
Royal Way 1969.4.29
Corraleja
鹿毛 1982.3.9
Carvin 1962
Darling Dale 1976.3.30
ステレオタイプ
鹿毛 2002.2.16
仔受胎時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.75
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
スターバレリーナ
鹿毛 1990.5.8
仔受胎時活性値:0.75
Risen Star
黒鹿毛 1985.3.25
種付け時活性値:1.00
Secretariat 1970.3.30
Ribbon 1977.4.9
ベリアーニ
鹿毛 1985.4.11
仔受胎時活性値:1.00
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.75
Eleven Pleasures
栗毛 1970.3.17
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Halo4×3、Northern Dancer5×5>

ロゴタイプ(2010.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ローエングリン
(Sadler's Wells系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Risen Star
(Bold Ruler系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Montparnasse)
5.00 祖母がローズS勝ち馬
(No.8-k)
初仔

*

第66回安田記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ロゴタイプ 牡6 58 田辺裕信 1:33.0    33.9 496
[-2]
田中剛 8
2 8 モーリス 牡5 58 T.ベリー 1:33.2 1 1/4 34.0 514
[-4]
堀宣行 1
3 10 フィエロ 牡7 58 内田博幸 1:33.2 ハナ 33.5 500
[-8]
藤原英昭 6
4 7 サトノアラジン 牡5 58 川田将雅 1:33.2 クビ 33.6 526
[0]
池江泰寿 3
5 9 イスラボニータ 牡5 58 蛯名正義 1:33.3 1/2 33.9 476
[0]
栗田博憲 4

第66回安田記念を制したのは、馬番6番の6歳馬、ロゴタイプでした。ロゴタイプ、田辺裕信騎手の積極果敢な逃げ戦法に応えて、絶対王者モーリス(2011.3.2)の追撃を1と4分の1馬身抑えて、ロゴタイプ自身3度目のGI優勝。2013年の第73回皐月賞(GI)以来、3年2ヶ月ぶりの勝利を以て、復権を遂げました。好騎乗を見せた田辺騎手は2014年のフェブラリーS(GI)以来2度目、管理される田中剛調教師はロゴタイプと同じく2013年の皐月賞以来5度目、そして生産者である社台ファームは今年2016年のジュエラー(2013.1.16)による第76回桜花賞(GI)以来のGI勝利となりました。 それぞれにおめでとうございました。

府中芝1600mの2歳レコードであった1分33秒6を持っていたロゴタイプですけれど、確認してみれば、今回が初めての安田記念出走。皐月賞でも1分58秒0のレースレコードで駆けたスピード能力を活かせる舞台は、府中の根幹距離で行われる、この一戦だったのかもしれません。そしてそれは、安田記念に4回出走したものの勝てず、そのうち2回は1番人気で敗れてしまった父ローエングリンの、無念を晴らす勝利でもありました。

ロゴタイプの馬名の意味は「文字を組み合わせて個性的な書体に図案化したもの」。父ローエングリンからは馬名の頭文字「L」を受け継ぎ、そして母ステレオタイプからの連想でもあるのでしょう。2歳王者となり、皐月賞を勝ち、そして6歳で安田記念を制する。ロゴタイプ、近年の2歳王者としては珍しい、個性的な、息の長い名馬となりました。高齢になっても能力の減退が無く、一線級で走り続けることが出来るのは、シングスピールの子孫らしさの現れなのでしょう。

ロゴタイプ、絶対王者を破ったことにより箔も付きましたし、是非とも、後世に血を残してほしいと願うばかりです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

#余談。血統はぜんぜん違うのですが、父が栗毛のGII勝ち馬、仔が黒鹿毛のGI複数勝利馬と言いますと、ビゼンニシキ(1981.4.26)とダイタクヘリオス(1987.4.10)父仔を思い出しました。ビゼンニシキは3歳秋に故障により早期引退しましたが、ダイタクヘリオスは2歳から能力の高さを見せ、高齢になっても一線級でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年5月 | トップページ