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2015年10月

2015年10月27日 (火)

第76回菊花賞(GI)の勝ち馬。

キタサンブラック 牡 鹿毛 2012.3.10生 日高・ヤナガワ牧場生産 馬主・(有)大野商事 栗東・清水久詞厩舎

キタサンブラック(2012.3.10)の4代血統表
ブラックタイド
黒鹿毛 2001.3.29
種付け時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
シュガーハート
鹿毛 2005.3.6
仔受胎時活性値:1.50
サクラバクシンオー
鹿毛 1989.4.14
種付け時活性値:1.75
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
テスコボーイ 1963
アンジェリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
ノーザンテースト 1971.3.15
クリアアンバー 1967.5.8
オトメゴコロ
栗毛 1990.4.18
仔受胎時活性値:1.50
ジャッジアンジェルーチ
栗毛 1983.2.22
種付け時活性値:1.50
Honest Pleasure 1973.3.28
Victorian Queen 1971.3.24
ティズリー
鹿毛 1981.4.27
仔受胎時活性値:2.00
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.75
Tizna
鹿毛 1969
仔受胎時活性値:0.625

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×4、Northern Dancer5×5×5>

キタサンブラック(2012.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブラックタイド
(Halo系)
サクラバクシンオー
(Princely Gift系)
ジャッジアンジェルーチ
(Bold Ruler系)
◆Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サクラバクシンオー
(スターハイネス)
5.625 4代母はチリ産で米GI3勝
(No.9-g)
3番仔
(2連産目)

*

第76回菊花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 キタサンブラック 牡3 57 北村宏司 3:03.9    35.0 530
[-2]
清水久詞 5
2 11 リアルスティール 牡3 57 福永祐一 3:03.9 クビ 35.1 500
[-4]
矢作芳人 2
3 17 リアファル 牡3 57 C.ルメール 3:04.0 1/2 35.3 506
[0]
音無秀孝 1
4 3 タンタアレグリア 牡3 57 蛯名正義 3:04.2 1 1/4 35.3 478
[+6]
国枝栄 6
5 2 サトノラーゼン 牡3 57 岩田康誠 3:04.4 1 1/4 35.3 460
[-2]
池江泰寿 3

冠名「キタサン」、黒い帽子に「黒、茶三本輪」の勝負服をまとった北村宏司騎手、北島三郎さんの夢も乗せて、キタサンブラック。出入りの激しい競馬を見せた道中、唯一落ち着いているように見えたのは、キタサンブラックと北村騎手。馬群が外に膨らむ京都芝外回りコースの最後の直線、我慢比べを耐えたキタサンブラックは、北村騎手の鼓舞に応えて、最内から鋭く伸びました。鹿毛の流星、530kgの大柄な馬体から繰り出される大きなストライドが跳ねて、キタサンブラック。粘るリアファル(2012.2.5)を交わした後、最後の1冠は譲れないとばかりに伸びたリアルスティール(2012.3.1)の強襲を「クビ」だけ抑えたところが、栄光のゴールでした。

終わってみれば、セントライト記念(GII)の勝ち馬にして皐月賞(GI)3着馬、神戸新聞杯(GII)2着の皐月賞2着馬という、1着2着。だから「トライアルの好走馬は軽視するな」と^_^;。自分の予想傾向は分かっているのに、血統背景から「淀の芝3000mは……」と切ってしまった2頭の決着でしたから、「恐れ入りました」と、神戸ならぬこうべを垂れるほかありません。近年の菊花賞の結果を見るにつけ、「母父が短距離血統だから」とか「母系が軽快だから」とか、もはや関係ないというところです。母父サクラバクシンオーでも、曾祖母Miesque(1984.3.14)でも、強いものは距離を超える。改めて、虚心坦懐に相対していきたいと思います。

馬主である有限会社大野商事、つまりは北島三郎さんは、馬主歴50年超で初めてのGI級レースの勝利でした。レース後の本当に嬉しそうなお姿、見ているこちらも嬉しくなる様でした。有限会社大野商事の勝負服は、キタサンテイオー(1990.4.8)、キタサンフドー(1994.3.9)、キタサンチャンネル(1998.2.27)、キタサンヒボタン(1999.3.13)の4きょうだいが走っていた頃は「紫、白二本輪、白袖」の勝負服でしたが、近年は「黒、茶三本輪」の渋い色合いの勝負服ですね。また、北島さんの持ち馬の中ではキタサンサイレンス(1992.2.27)も忘れてはいけません。瞬く間に日本の馬産を席巻してしまったサンデーサイレンスに、JRA初勝利をもたらした産駒こそ、キタサンサイレンスでした。

そしてまた、管理される清水久詞調教師は、13回目のGI挑戦で初勝利となりました。厩舎に重賞初勝利をプレゼントしてくれたトウケイヘイロー(2009.4.22)が故障引退してしまった後、厩舎のエース格のバトンを受け継いだキタサンブラックが、見事に戴冠。ひと夏を越えて成長し、菊花賞を制したキタサンブラックの姿を見て、競走馬としてのタイプは違うものの、清水調教師の師匠である浜田光正・元調教師が管理されたビワハヤヒデ(1990.3.10)を思い出しました。そうして気付けば、ビワハヤヒデとキタサンブラックは同じ3月10日生まれ。師匠と弟子にGI初勝利を届けてくれた馬どうし、同じ生まれ日であったのも、不思議な縁だったのかも知れません。

「強い馬が勝つ」菊花賞を制したキタサンブラック。この後は、有馬記念(GI)か香港国際競走を目標にされる模様。どちらに回るにせよ、日本の3歳の大将格として、やはり強い姿を見せて欲しいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

  

#余談。2011年以降の3歳GIにおいて、3月10日生まれの馬が目立っています。エリンコート(2008.3.10)ロゴタイプ(2010.3.10)ショウナンパンドラ(2011.3.10)、そしてキタサンブラックと4頭の勝ち馬が現れています。牡馬2頭について見れば、ロゴタイプの父はローエングリン(1999.6.8)、キタサンブラックの父はブラックタイドと、それぞれの父が「GI未勝利であるものの血統背景から種牡馬繋養された」という共通点があります。そういえば、ビワハヤヒデの父シャルード(1983.4.15)も、米GII勝ちまでの馬でした。牝馬2頭について見れば、エリンコートは父デュランダル(1999.5.25)が満8歳時の0交配、ショウナンパンドラは父ディープインパクト(2002.3.25)が満8歳時の0交配。近い代で先祖を減らすという、牝馬が走るパターンです。まま、たまたまではありますが^_^;

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2015年10月26日 (月)

第20回秋華賞(GI)の勝ち馬。

ミッキークイーン 牝 鹿毛 2012.2.8生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・野田みづき氏 栗東・池江泰寿厩舎

ミッキークイーン(2012.2.8)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
▲Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ミュージカルウェイ
栗毛 2002.5.9
仔受胎時活性値:0.25
Gold Away
鹿毛 1995.1.27
種付け時活性値:1.50
★Goldneyev
黒鹿毛 1986.1.29
★Nureyev 1977.5.2
Gold River 1977.1.11
Blushing Away
栗毛 1987.3.12
Blushing Groom 1974.4.8
スイートリベンジ 1978.5.5
Mulika
鹿毛 1987.4.4
仔受胎時活性値:1.50
Procida
黒鹿毛 1981.3.23
種付け時活性値:1.25
Mr.Prospector 1970.1.28
With Distinction 1973.5.5
Gazelia
鹿毛 1981.4.20
仔受胎時活性値:1.25
Icecapade
芦毛 1969.4.4
種付け時活性値:0.75
Dols Jaminque
栗毛 1975.3.31
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ミッキークイーン(2012.2.8)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Gold Away
(Nureyev系)
Procida
(Mr.Prospector系)
Icecapade
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Gold Away
(Away)
4.25 母が仏重賞3勝
(No.2-s)
3番仔
(3連産目)

*

第20回秋華賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 18 ミッキークイーン 牝3 55 浜中俊 1:56.9 レース
レコード
34.6 434
[-4]
池江泰寿 1
2 9 クイーンズリング 牝3 55 M.デムーロ 1:56.9 クビ 34.1 458
[+8]
吉村圭司 5
3 6 マキシマムドパリ 牝3 55 幸英明 1:57.1 1 1/4 35.0 460
[-6]
松元茂樹 8
4 12 アンドリエッテ 牝3 55 川田将雅 1:57.2 クビ 34.7 448
[-2]
牧田和弥 7
5 17 アースライズ 牝3 55 川須栄彦 1:57.2 アタマ 34.4 448
[+4]
矢作芳人 16

京都芝内回り2000mというトリッキーなコースで引き当てた枠順は大外8枠18番。女王の更なる戴冠を阻むかに見えた要素も、裏を返せば「最後の枠入れとなり、ゲートで待たされない」という側面を持ち合わせていました。立ち遅れだけが心配された女王は、観衆に最も近い枠から無事に発馬。ノットフォーマル(2012.3.17)の玉砕的な逃げで生まれたペースは1000m通過が57秒4。その速い流れの中、道中8番手あたりを追走した女王は、4角手前で手が動き始めたものの、直線で見せた根性が素晴らしかった。桃色の帽子に「白、赤星散、白袖」の勝負服、浜中俊騎手の激励に応えるべく434kgの小柄な鹿毛が懸命に伸びて、ミッキークイーン。最後は外から鋭脚を発揮したクイーンズリング(2012.5.25)を「クビ」だけ抑えたところが、牝馬2冠の達成の瞬間。共にクイーンを名前に持つ2頭の勝負は、春に第76回優駿牝馬(GI)を制していた女王に軍配が上がりました。

ミッキークイーンが淀芝2000mで刻んだ1分56秒9は、昨年2014年にショウナンパンドラ(2011.3.10)が計時した1分57秒0を0秒1塗り替えるレースレコードでした。鞍上の浜中騎手は秋華賞連覇となり、秋晴れにさわやかな男前の笑顔が2年連続で見られた、という結果と相成りました。また、優駿牝馬と秋華賞の2冠を達成したのは、メジロドーベル(1994.5.6)、カワカミプリンセス(2003.6.5)、メイショウマンボ(2010.2.25)に続いて4頭目のことでした。3歳牝馬の3冠路線の最終戦が淀芝2400mの旧来のエリザベス女王杯(GI)だった折は、3冠牝馬メジロラモーヌ(1983.4.9)を除いて、優駿牝馬との2冠牝馬は現れませんでしたが、秋華賞が創設されてからは5回に1回は優駿牝馬との2冠牝馬が現れている計算です。

2012年生まれ世代の女王であることを見せ付けたミッキークイーン。管理される池江泰寿調教師によれば、今後は「エリザベス女王杯か、ジャパンカップか、あるいは年内休養か」の3択の模様。デビュー以来連対を外したことがないミッキークイーン、古馬との戦いでどんな走りを見せてくれるのか。強さと速さと根性を兼ね備えた女王の、更なる高みを目指す姿を楽しみにしたいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年10月24日 (土)

第76回菊花賞(GI)の出走予定馬について。

第76回菊花賞(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ミコラソン
(2012.3.13)
[13-a]
9番仔
(流産後)
ダイワメジャー トニービン ◆Northern Dancer Damascus
2 サトノラーゼン
(2012.3.13)
[13-c]
2番仔+
(2連産目+)
ディープインパクト Intikhab ★Caerleon Iron Duke
3 タンタアレグリア
(2012.3.29)
[16-e]
4番仔+
(4連産目)
ゼンノロブロイ Stuka Stagecraft Mocito Guapo
4 キタサンブラック
(2012.3.10)
[9-g]
3番仔
(2連産目)
ブラックタイド サクラバクシンオー ジャッジアンジェルーチ ◆Lyphard
5 ベルーフ
(2012.1.21)
[1-t]
5番仔
(5連産目)
ハービンジャー サンデーサイレンス ディクタス ノーザンテースト
6 レッドソロモン
(2012.3.24)
[7]
6番仔
(3連産目)
メイショウサムソン サンデーサイレンス Gulch Nijinsky II
7 スティーグリッツ
(2012.2.2)
[4-d]
3番仔
(3連産目)
ハービンジャー アグネスタキオン ノーザンテースト ポッセ
8 ミュゼエイリアン
(2012.2.1)
[1-l]
3番仔
(3連産目)
スクリーンヒーロー エルコンドルパサー Bluebird Irish River
9 アルバートドック
(2012.1.21)
[11-g]
2番仔+
(2連産目+)
ディープインパクト Unusual Heat Crested Wave Imposing
10 ブライトエンブレム
(2012.4.6)
[3-c]
2番仔
(2連産目)
ネオユニヴァース ウォーエンブレム ヘクタープロテクター Vaguely Noble
11 リアルスティール
(2012.3.1)
[20]
3番仔+
(3連産目+)
ディープインパクト Storm Cat Mr.Prospector Nureyev
12 ワンダーアツレッタ
(2012.5.16)
[14-a フオーテリング系]
9番仔
(2連産目)
エンパイアメーカー ★キンググローリアス ミルジョージ シプリアニ
13 マサハヤドリーム
(2012.3.17)
[2-s]
2番仔
(2連産目)
メイショウサムソン アグネスタキオン Antheus Fabulous Dancer
14 マッサビエル
(2012.5.3)
[10-d デヴオーニア系]
6番仔
(6連産目)
ハービンジャー サンデーサイレンス メジロライアン パーソロン
15 ジュンツバサ
(2012.4.15)
[9-f]
4番仔
(不受胎後)
ステイゴールド アフリート Storm Cat Assagai Jr.
16 タガノエスプレッソ
(2012.2.12)
[9-f]
2番仔
(空胎後)
ブラックタイド キングカメハメハ ★トニービン ◆Nureyev
17 リアファル
(2012.2.5)
[16-a]
4番仔
(4連産目)
ゼンノロブロイ エルコンドルパサー Riverman Ribot
18 スピリッツミノル
(2012.3.7)
[2-s]
6番仔
(不受胎後)
ディープスカイ ラムタラ Storm Cat Key to the Mint

2015年のクラシック最終戦、第76回菊花賞。

  1. ワンダーアツレッタ
  2. リアファル
  3. スティーグリッツ
  4. サトノラーゼン
  5. ミュゼエイリアン
  6. マッサビエル

18頭中唯一のSSフリー馬ワンダーアツレッタ。1972年の2冠牝馬アチーブスター(1969.4.15)のひ孫、2連勝の勢いを買って。後は芝に転じて2連勝の神戸新聞杯(GII)の勝ち馬リアファル、やはり2連勝の勢いがあり別路線からの挑戦者であるスティーグリッツ、京都新聞杯(GII)の勝ち馬にして東京優駿(GI)2着のサトノラーゼン、淀の長距離戦といえばRoberto(1969.3.16)の血ということでミュゼエイリアン、そして淀上手だった祖母メジロドーベル(1994.5.6)を思いマッサビエルまで。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2015年10月13日 (火)

第94回凱旋門賞(仏GI)の勝ち馬+α。

Golden Horn 牡 鹿毛 2012.3.27生 英国・ハスクーム&ヴァリアントスタッド生産 馬主・A.オッペンハイマー氏 英国・J.ゴスデン厩舎

Golden Horn(2012.3.27)の4代血統表
Cape Cross
鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:0.25

Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Foreign Courier
鹿毛 1979.4.11
Sir Ivor 1965.5.5
Courtly Dee 1968.3.8
Park Appeal
黒鹿毛 1982.4.9
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
Lorenzaccio 1965
Helen Nichols 1966
Balidaress
芦毛 1973.4.22
Balidar 1966
Innocence 1968
Fleche d'Or
鹿毛 2006.5.21
仔受胎時活性値:1.25
Dubai Destination
鹿毛 1999.2.10
種付け時活性値:1.50
★Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Mysterial
鹿毛 1994.1.27
Alleged 1974.5.4
Mysteries 1986.2.26
Nuryana
鹿毛 1984.5.8
仔受胎時活性値:1.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Loralane
鹿毛 1977.5.7
仔受胎時活性値:1.50
Habitat
鹿毛 1966.5.4
種付け時活性値:0.50
Lora
鹿毛 1972
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Sir Gaylord5×5、Lorenzaccio4×5、Nureyev5×3>

Golden Horn(2012.3.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cape Cross
(Danzig系)
Dubai Destination
(Mr.Prospector系)
◆Nureyev
(Northern Dancer系)
Habitat
(Sir Gaylord系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dubai Destination
(Princess Pout)
5.00 伯母に英GI勝ち馬
(No.9-c)
2番仔?

*

第94回凱旋門賞(仏GI)の結果(上位5頭)
着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎 手 タイム・着差 調教師
1 16 Golden Horn 牡3 56 L.デットーリ 2.27.23 J.ゴスデン
2 1 Flintshire 牡5 59.5 M.ギュイヨン 2 A.ファーブル
3 13 New Bay 牡3 56 V.シュミノー クビ A.ファーブル
4 9 Treve 牝5 58 T.ジャルネ ハナ C.ヘッド
5 15 Erupt 牡3 56 S.パスキエ 1.5 F.グラファール

Treve(2010.4.7)の3連覇が成されるか否か。大注目の中で行われた第94回凱旋門賞を制したのは、フランキーを背にした第236代英ダービー(GI)馬Golden Hornでした。スタート直後は1頭だけ馬群を離れるように先行して、600mを過ぎた辺りで馬群合流後は、ラビット役のShahah(2012.3.11)の番手でなだめるように我慢。そうして直線、横並びのヨーイドンになったと思ったら、自慢の瞬発力を見せ、外のFlintshire(2010.4.4)、内のNew Bay(2012.2.14)というアブドゥラ殿下の勝負服2頭を置き去りにして、見事に1着でゴールイン。先行2番手からの粘り込み、武豊騎手をして「神騎乗」と言わしめたデットーリ騎手のサスガの手腕に導かれてGolden Horn、英ダービー、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)に続いてのGI4勝目を遂げました。

Golden Horn、近20年の英ダービー馬としては、ラムタラ(1992.2.2)Sinndar(1997.2.27)Sea The Stars(2006.2.4)ワークフォース(2007.3.14)に並んで、5頭目の「英ダービーと凱旋門賞を制覇した馬」となりました。思えば、ラムタラの凱旋門賞も、もう20年前。その鞍上はGolden Hornと同じくデットーリ騎手だった訳ですが、彼の凱旋門賞初制覇が、ラムタラによる第74回でした。また、Cape Cross産駒としては、Sea The Starsに続いての2大レース制覇となりました。両馬の戦歴を辿れば、英ダービー以降、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、そして凱旋門賞とまったく同じレースを走っています。堅良の馬場で自慢のスピードを活かせれば強い。Golden Horn、次に走るとすればブリーダーズカップ・ターフ(米GI)のようですが、良馬場であれば、High Chaparral(1999.3.1)に続く、「英ダービー馬によるBCターフ制覇」が見られるのではないのでしょうか。そうして、もしBCターフを制して現役生活を終えるならば9戦8勝、全勝には1つ足りない惜しい成績となれば、やはりSea The Starsと同様となりますね^_^;

*

3連覇を目指したものの、惜しくも敗れてしまったTreve。それでも、この名花の価値はひとつも下がるものではありません。Corrida(1932)以来77年ぶりとなった「牝馬による凱旋門賞連覇」はもちろんのこと、3歳春に仏オークス(GI)で見せたシャンティイ芝2100mにおける2分3秒77のコースレコード勝利、5歳となった今年2015年は凱旋門賞前まで3戦3勝と強さを重ねたその姿。消長の激しい牝馬であるにもかかわらず、3年連続で2000m超級のGI制覇を遂げたTreveは、2010年代を飾る真の名牝でした。

Treve 牝 鹿毛 2010.4.7生 仏国・ケスネー牧場生産 馬主・ケスネー牧場→シェイク・ジョアン 仏国・C.ヘッド厩舎

Treve(2010.4.7)の4代血統表
Motivator
鹿毛 2002.2.22
種付け時活性値:1.75
モンジュー
鹿毛 1996.4.4
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Floripedes
鹿毛 1985.5.11
★Top Ville 1976.4.5
Toute Cy 1979.5.4
Out West
黒鹿毛 1994.2.8
Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector 1970.1.28
Secrettame 1978.3.15
Chellingoua
鹿毛 1983.1.30
Sharpen Up 1969.3.17
Uncommitted 1974.3.23
Trevise
鹿毛 2000.5.6
仔受胎時活性値:0.25
Anabaa
鹿毛 1992.3.13
種付け時活性値:1.75
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Balbonella
鹿毛 1984
★ゲイメセン 1975.5.16
Bamieres 1978.3.19
Trevillari
鹿毛 1987.2.3
仔受胎時活性値:1.00
Riverman
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.25
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
Trevilla
鹿毛 1981.1.26
仔受胎時活性値:1.25
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.75
Trillion
鹿毛 1974.4.15
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4・5、Riverman3×5(母方)>

Treve(2010.4.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Motivator
(Sadler's Wells系)
Anabaa
(Danzig系)
◆Riverman
(Never Bend系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Motivator 4.00 トリプティクと同牝系
(No.4-n)
4番仔?
(前年産駒無し後?)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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2015年10月12日 (月)

第49回スプリンターズS(GI)の勝ち馬。

ストレイトガール 牝 鹿毛 2009.3.12生 浦河・岡本牧場生産 馬主・廣崎利洋HD(株) 栗東・藤原英昭厩舎

ストレイトガール(2009.3.12)の4代血統表

フジキセキ
青鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ミルレーサー
鹿毛 1983.5.20
Le Fabuleux
鹿毛 1961
Wild Risk 1940
Anguar 1950
Marston's Mill
黒鹿毛 1975.5.31
In Reality 1964.3.1
Millicent 1969
ネヴァーピリオド
栗毛 2002.5.1
仔受胎時活性値:1.50
タイキシャトル
栗毛 1994.3.23
種付け時活性値:1.75
Devil's Bag
鹿毛 1981.2.19
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
ウェルシュマフィン
鹿毛 1987.3.15
Caerleon 1980.3.27
Muffitys 1982.3.7
フューチャハッピー
鹿毛 1997.4.19
仔受胎時活性値:1.00
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:0.50
★Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
タイセイカグラ
栃栗毛 1988.5.2
仔受胎時活性値:2.00
モーニングフローリック
栃栗毛 1975.4.10
種付け時活性値:1.00
ミリーバード
栗毛 1976.5.11
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Halo3×4>

ストレイトガール(2009.3.12)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
フジキセキ
(Halo系)
タイキシャトル
(Halo系)
デインヒル
(Danzig系)
モーニングフローリック
(Herbager系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
タイキシャトル
(Knight's Daughter)
5.25 叔母オースミコスモ
(No.16-a)
2番仔
(2連産目)

*

第49回スプリンターズS(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ストレイトガール 牝6 55 戸崎圭太 1:08.1    33.1 462
[0]
藤原英昭 1
2 4 サクラゴスペル 牡7 57 横山典弘 1:08.2 3/4 33.4 482
[-10]
尾関知人 11
3 6 ウキヨノカゼ 牝5 55 四位洋文 1:08.3 クビ 32.8 478
[-6]
菊沢隆徳 9
4 13 ミッキーアイル 牡4 57 浜中俊 1:08.3 アタマ 33.8 478
[-2]
音無秀孝 4
5 12 ウリウリ 牝5 55 岩田康誠 1:08.3 クビ 33.1 466
[+2]
藤原英昭 3

結局「ファンはよく知っている」というところで、混戦の中1番人気に推されたストレイトガールが、春のヴィクトリアマイル(GI)に続いてGI2勝目を遂げました。2着に突っ込んできたのは中山芝1200mのオーシャンS(GIII)2勝というコース巧者のサクラゴスペル(2008.4.4)、3着には出走15頭中最速の上がり3ハロン32秒8の鋭脚を繰り出したウキヨノカゼ(2010.3.30)という結果でした。

エイジアンウインズ(2004.3.28)サクセスブロッケン(2005.5.5)エイシンフラッシュ(2007.3.27)トーセンラー(2008.4.21)と、駿馬たちによりジーワン勝ちを収められてきた藤原英昭調教師ですが、1番人気での勝利は、今回のスプリンターズSが初めてのことでした。 ストレイトガール、孝行娘と相成りました。

ストレイトガールは、次走の香港スプリント(GI)で引退となるそうで、国内最後の出走をGI勝利で見事に飾りました。牡牝混合GIの勝馬となったストレイトガール、ラストランでもう一花咲かせてくれことを、ただただ期待しています。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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