第146回独ダービー(GI)の勝ち馬。

Nutan 牡 鹿毛 2012.2.27生 愛国・J.イム氏生産 馬主・ストールニッツァ 独国・P.シールゲン厩舎

Nutan(2012.2.27)の4代血統表
Duke of Marmalade
鹿毛 2004.3.12
種付け時活性値:1.75
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Love Me True
栗毛 1998.2.7
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
Lassie’s Lady
鹿毛 1981.3.18
Alydar 1975.3.23
Lassie Dear 1974.5.2
Neele
栗毛 2004.5.21
仔受胎時活性値:1.75
パントレセレブル
栗毛 1994.3.17
種付け時活性値:0.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Peinture Bleue
栗毛 1987.4.7
Alydar 1975.3.23
Petroleuse 1978.5.13
Night Teeny
栗毛 1997.4.25
仔受胎時活性値:1.50
プラティニ
栗毛 1989.2.19
種付け時活性値:1.75
Surumu 1974.2.26
Prairie Darling 1984.3.16
Nightrockette
鹿毛 1983.4.7
仔受胎時活性値:1.25
Rocket
鹿毛 1968
種付け時活性値:1.50
Nightlife
鹿毛 1977.5.30
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Natalma5×5×5、Buckpasser5×5、Raise a Native5×5×5、Nureyev5×3、Alydar4×4>

Nutan(2012.2.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Duke of Marmalade
(Danzig系)
パントレセレブル
(Nureyev系)
プラティニ
(Birkhahn系)
Rocket
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Duke of Marmalade 5.75 半姉に独GI馬Nymphea
(No.4-r)
3番仔?

*

デビュー戦が2015年4月19日のケルン芝2200mで2着、2戦目が2015年5月10日のケルン芝2200m戦で1着、3戦目が2015年6月14日のケルン芝2200mの第180回ウニオンレネン(独GII)で3着。そうして迎えた4戦目が、2015年7月5日のハンブルク芝2400mの第146回独ダービー。年明け3歳4月のデビューで、月1走で間に合う7月の独ダービー、趣きがあって良いですね。Nutan、見事に5馬身差の快勝を見せたのでした。

独国の名門ペーター・シールゲン厩舎は、Boreal(1998.4.19)-ボルジア(1994.4.4)の半弟-、Schiaparelli(2003.3.25)、Kamsin(2005.4.7)、Lucky Speed(2010.4.18)に続いて5回目の独ダービー制覇となりました。鞍上のアンドレアシュ・シュタルケ騎手は、Robertico(1995.4.4)、Samum(1997.3.21)、Next Desert(1999.2.25)、Schiaparelli、Kamsin、Lucky Speedに続いて7回目の独ダービー勝利となりました。共にサスガですね。

この両者、シールゲン師とシュタルケ騎手のコンビで日本に馴染み深いところでは、やはりデインドリーム(2008.5.7)ですね。3歳秋の凱旋門賞(仏GI)を2分24秒49のレコードで勝ち、4歳夏の”キング・ジョージ”(英GI)を勝つ。2015年現在、凱旋門賞と”キング・ジョージ”を共に制した牝馬は、デインドリーム唯1頭です。 

*

Nutanの半姉Nymphea(2009.2.19)は、2013年のベルリン大賞(独GI)の勝ち馬。ベルリン大賞を制した折の鞍上は、シールゲン調教師の実子である当時18歳のデニス・シールゲン氏でしたが、デニス氏は学生を本業とするアマチュア騎手だったのです。欧州GIの歴史の中でも、アマチュア騎手がGIを勝つのは、恐らく、初めてのことだったそうな。そう言えばちょいと話題になっていたと、改めて思い出しました。

美しい栗毛の素晴らしい逃げっぷりです。事のついでにご案内しておきますと、Nymphea&Nutan姉弟は、シュタルケ騎手の3回目の独ダービー勝利の相棒であるNext Desertと同牝系です。独国の馬名命名法は、馬名の頭文字のアルファベットがボトムラインに現れる馬と同じになりますので、「もしかして」と思いやすくて、良いですね^^

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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