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2013年8月31日 (土)

トウカイテイオー(1988.4.20~2013.8.30)。

トウカイテイオー 牡 鹿毛 1988.4.20生~2013.8.30没 新冠・長浜牧場生産 馬主・内村正則氏 栗東・松元省一厩舎

トウカイテイオー(1992.4.20)の4代血統表
シンボリルドルフ
鹿毛 1981.3.13
種付け時活性値:1.50
パーソロン
鹿毛 1960
Milesian
鹿毛 1953
My Babu 1945
Oatflake 1942
Paleo
鹿毛 1953
★Pharis 1936
Calonice 1940
スイートルナ
栗毛 1972.5.4
★スピードシンボリ
黒鹿毛 1963.5.3
ロイヤルチャレンヂャー 1951
スイートイン 1958
ダンスタイム
鹿毛 1957
Palestine 1947
Samaritaine 1949
トウカイナチュラル
鹿毛 1982.5.20
仔受胎時活性値:1.25
ナイスダンサー
鹿毛 1969.3.6
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Nice Princess
栗毛 1964.3.23
Le Beau Prince 1952
Happy Night 1957
トウカイミドリ
鹿毛 1977.3.20
仔受胎時活性値:1.00
ファバージ
鹿毛 1961.4.19
種付け時活性値:1.75
Princely Gift 1951
Spring Offensive 1943
トウカイクイン
鹿毛 1966.4.17
仔受胎時活性値:0.50
アトランテイス
鹿毛 1959
種付け時活性値:1.50
トップリュウ
黒鹿毛 1959.4.1
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Milesian3×5>

トウカイテイオー(1988.4.20)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリルドルフ
(My Babu系)
ナイスダンサー
(Northern Dancer系)
ファバージ
(Princely Gift系)
アトランティス
(Djebel系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ファバージ
(トウカイナチュラル)
4.25 伯母トウカイローマン
(No.19-b 星友系)
2番仔
(2連産目)

*

3歳新馬(中京芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 トウカイテイオー 牡2 54 安田隆行 1:52.9    37.9 460
[0]
松元省一 1
2 4 カラーガード 牡2 54 内山正博 1:53.6 4 38.5 444
[+2]
小林稔 4
3 1 カシマトウショウ 牡2 54 本田優 1:53.8 1.1/2 39.1 458
[0]
星川薫 2
4 8 ウエスタンマガジン 牡2 54 西園正都 1:53.9 3/4 39.2 468
[0]
柳田次男 11
5 5 ニシオウィナー 牡2 53 塩村克己 1:54.7 5 38.7 482
[0]
鹿戸明 12

トウカイテイオーのデビュー戦は1990年12月1日。この日、鞍上の安田隆行騎手(現調教師)は「1日6勝」という当時のJRA新記録を打ち立てられました。

*

シクラメンS(OP。京都芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 トウカイテイオー 牡2 54 安田隆行 2:03.8    47.7 460
[0]
松元省一 3
2 7 イイデサターン 牡2 55 猿橋重利 2:04.1 2 48.4 490
[-4]
大久保正陽 1
3 4 ダンディアンバー 牡2 54 村本善之 2:04.4 2 48.1 480
[-2]
福島信晴 2
4 3 トーアメンデス 牡2 54 増井裕 2:04.5 クビ 48.3 412
[-8]
白井寿昭 9
5 2 ユウキミネルバ 牝2 53 田島信行 2:04.8 1.3/4 48.4 420
[+2]
佐山優 6

*

若駒S(OP。京都芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 トウカイテイオー 牡3 55 安田隆行 2:01.4    48.5 460
[0]
松元省一 1
2 4 イイデサターン 牡3 55 河内洋 2:01.8 2.1/2 48.9 488
[-2]
大久保正陽  2
3 7 ナイスネイチャ 牡3 55 松永昌博 2:02.5 4 49.4 472
[-2]
松永善晴 5
4 2 シンホリスキー 牡3 55 南井克巳 2:02.6 3/4 49.7 518
[-2]
岩元市三 3
5 5 ミスタースペイン 牡3 55 田島信行 2:02.9 2 49.4 476
[-6]
橋口弘次郎 4

『3歳1月に京都芝2000mを2分1秒4は速い』と思い調べてみれば、トウカイテイオーの後、若駒Sで2分1秒4を上回る時計で勝ったのは、2013年現在、唯1頭だけでした。ディープインパクト(2002.3.25)。彼が2005年に記録した2分0秒8だけでした。

*

若葉S(OP。中山芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 トウカイテイオー 牡3 56 安田隆行 2:03.6    35.4 460
[0]
松元省一 1
2 2 アサキチ 牡3 56 横山典弘 2:03.9 2 35.8 470
[0]
田中良平 4
3 6 シャコーグレイド 牡3 56 柴田善臣 2:04.1 1 35.9 458
[-6]
矢野照正 2
4 7 アルハンブラハイ 牡3 56 河内洋 2:04.8 4 36.0 452
[-4]
松山吉三郎 8
5 3 モンタミール 牡3 56 篠原茂 2:05.1 1.3/4 36.4 466
[-4]
藤本晋 5

*

第51回皐月賞(GI。中山芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 18 トウカイテイオー 牡3 57 安田隆行 2:01.8    36.7 456
[-4]
松元省一 1
2 2 シャコーグレイド 牡3 57 蛯名正義 2:02.0 1 36.4 456
[-2]
矢野照正 16
3 13 イイデセゾン 牡3 57 田島良保 2:02.2 1.1/4 36.4 452
[-6]
大久保正陽  5
4 11 イブキマイカグラ 牡3 57 南井克巳 2:02.3 3/4 36.7 446
[0]
中尾正 2
5 10 ダンスダンスダンス 牝3 55 的場均 2:02.3 クビ 37.0 434
[+2]
柄崎孝 15

今は懐かしき単枠指定、ピンクの帽子唯1頭だったトウカイテイオー。見れば勝ち時計2分1秒8は、中山で行われた皐月賞史上2位の好時計。稍重の馬場で叩き出したのですから、サスガにトウカイテイオー。なお、当時の皐月賞レコードは父シンボリルドルフが持っていた2分1秒1でした。

また、2着に連れてやって来たのがミスターシービー(1980.4.7)の仔、シャコーグレイド(1988.3.27)。日本の3冠馬の仔どうしでのワンツーフィニッシュでした。

#シャコーグレイド満6歳秋の東京スポーツ杯(OP)も忘れ難きレースです。2歳時の葉牡丹賞以来、3年10ヶ月ぶりの勝利は、1994年10月23日の日曜日、トウカイテイオーの引退式当日でした。

*

第58回東京優駿(GI。東京芝2400m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 20 トウカイテイオー 牡3 57 安田隆行 2:25.9    36.0 460
[+4]
松元省一 1
2 11 レオダーバン 牡3 57 岡部幸雄 2:26.4 3 36.2 492
[+4]
奥平真治 2
3 13 イイデセゾン 牡3 57 柴田政人 2:26.6 1.1/4 36.2 462
[+6]
大久保正陽 4
4 12 コガネパワー 牡3 57 田原成貴 2:26.8 1.1/4 36.2 480
[+4]
鶴留明雄 7
5 14 ソーエームテキ 牡3 57 的場均 2:26.8 ハナ 35.9 480
[-2]
土門一美 5

皐月賞に続いて、ピンクの帽子唯1頭のトウカイテイオー。日本ダービー史上に残る大楽勝は父仔2代による無敗の2冠達成の瞬間でした。勝ち時計2分25秒9は、前年のアイネスフウジン(1987.4.10)の2分25秒3に次ぐ、史上2頭目の2分25秒台の好時計でした。

彼が日本ダービーを制したのは、1991年5月26日。不肖オオハシ、満14歳の誕生日でした。当時は競馬を知る由もなく。 

*

第36回産經大阪杯(GII。阪神芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 トウカイテイオー 牡4 58 岡部幸雄 2:06.3    47.3 480
[+20]
松元省一 1
2 3 ゴールデンアワー 牡5 57 岡潤一郎 2:06.6 1.3/4 47.9 504
[-2]
安藤正敏 6
3 5 マミーグレイス 牝4 54 田島信行 2:06.9 1.3/4 47.3 486
[0]
橋本寿正 5
4 8 イクノディクタス 牝5 55 村本善之 2:06.9 ハナ 48.3 446
[-6]
福島信晴 7
5 1 ホワイトストーン 牡5 58 柴田政人 2:07.0 3/4 47.9 456
[0]
高松邦男 3

左後脚の骨折明けとなった一戦。10ヶ月ぶりも、プラス20キロも関係なく、楽々とトウカイテイオー。父仔に騎乗することになった岡部幸雄騎手曰く、「地の果てまでも走れそう」。

*

第105回天皇賞・春(GI。京都芝3200m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 メジロマックイーン 牡5 58 武豊 3:20.0    48.2 490
[-2]
池江泰郎 2
2 7 カミノクレッセ 牡5 58 田島信行 3:20.4 2.1/2 48.2 498
[+2]
工藤嘉見 4
3 8 イブキマイカグラ 牡4 58 南井克巳 3:21.3 5 48.6 444
[-8]
中尾正 3
4 3 ホワイトアロー 牡5 58 田原成貴 3:21.5 1 49.2 492
[-4]
小野幸治 11
5 14 トウカイテイオー 牡4 58 岡部幸雄 3:21.7 1.1/4 49.7 480
[0]
松元省一 1

初めての2400m超級のレースは、1歳年上のメジロマックイーン(1987.4.3)との「世紀の対決」。パーソロンの子孫どうしの頂上決戦の結果は、「どんなもんだい」とばかりに、メジロマックイーンが史上初となる2年連続の天皇賞・春制覇を遂げたのでした。

三度の大外ピンク帽子でのGI出走となったトウカイテイオーは、8戦目にして初の敗北。レース後には右前脚の剥離骨折が判明し、再びの休養と相成りました。

*

第106回天皇賞・秋(GI。東京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 レッツゴーターキン 牡5 58 大崎昭一 1:58.6    36.6 452
[-2]
橋口弘次郎 11
2 12 ムービースター 牡6 58 武豊 1:58.8 1.1/2 36.6 428
[-2]
坪憲章 5
3 7 ヤマニングローバル 牡5 58 河内洋 1:58.9 1/2 37.3 510
[+4]
浅見国一 15
4 11 ナイスネイチャ 牡4 58 松永昌博 1:59.0 1/2 37.6 498
[-2]
松永善晴 2
5 10 ホワイトストーン 牡5 58 柴田政人 1:59.1 1/2 37.3 454
[-2]
高松邦男 6
6 13 ヌエボトウショウ 牝5 56 角田晃一 1:59.1 ハナ 37.2 496
[+4]
渡辺栄 7
7 15 トウカイテイオー 牡4 58 岡部幸雄 1:59.1 アタマ 38.0 472
[-8]
松元省一 1
8 6 ダイタクヘリオス 牡5 58 岸滋彦 1:59.2 1/2 38.4 474
[0]
梅田康雄 3

勝負は内のSB対決ではなく、大外一気にレッツゴーターキン(1987.4.26)と大崎昭一騎手。トウカイテイオーは、メジロパーマー(1987.3.21)とダイタクヘリオス(1987.4.10)の逃げ勝負の後ろ、3番手からよく粘りましたが0秒5差の7着。天皇賞・春に続く連敗は、着順掲示板にも載れないという結果でした。

*

第12回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 トウカイテイオー 牡4 57 岡部幸雄 2:24.6    36.3 470
[-2]
松元省一 5
2 7 ナチュラリズム 牡4 57 L.ディットマン 2:24.7 クビ 36.6 440
[不明]
D.L.フリードマン 2
3 9 ディアドクター 牡5 57 C.アスムッセン 2:24.8 1/2 36.1 478
[不明]
J.ハモンド 4
4 6 レガシーワールド せん3 55 小谷内秀夫 2:25.4 3.1/2 37.6 482
[+2]
戸山為夫 10
5 13 ヒシマサル 牡3 55 武豊 2:25.5 3/4 37.0 490
[-6]
佐山優 8

1992年の第12回、この年から国際GIとして認められたジャパンカップ。11月末、極東の冬枯れのターフに世界から強豪が集まりました。それにしても豪華メンバーですね。この年の外国招待馬7頭を記してみると、

  1. ユーザーフレンドリー(1989.2.4)
    →1992年の欧州年度代表馬にして、英セントレジャー(GI)、英オークス(GI)、愛オークス(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)勝ち馬
  2. ナチュラリズム(1988.10.19)
    →当年のAJCダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)の勝ち馬
  3. レッツイロープ(1987.11.20)
    →1991年~1992年シーズンの豪州年度代表馬。その期間にメルボルンC(豪GI)、コーフィールドC(豪GI)、マッキノンS(豪GI)、オーストラリアンS(豪GI)勝ち
  4. ディアドクター(1987.5.12)
    →当年のアーリントンミリオン(米GI)の勝ち馬
  5. クエストフォーフェイム(1987.2.15)
    →1990年の英ダービー(GI)馬。当年のハリウッドターフH(現チャールズウィッティンガムメモリアルH、米GI)勝ち馬
  6. ドクターデヴィアス(1989.3.10)
    →当年の英ダービー、愛チャンピオンS(GI)勝ち馬。他にデューハーストS(英GI)勝ち
  7. ヴェールタマンド(1988.1.26)
    →ジャパンカップ出走時点では仏GII1勝、仏GIII1勝も、翌1993年にガネー賞(仏GI)を勝つ

むぅ、こんなメンバーはもう集まってくれないような気がします……。ちなみに、レッツイロープ(Let's Elope)は「駆け落ちしよう」という意味ですが、当時CX系の深夜のスポーツ番組に出演されていた東ちづるさんが、「良い名前ですね」とおっしゃっていたことを思い出します(←アホ)。

  

閑話休題。さながら「世界最速の選手権距離王者を決めるレース」。そんな様相を呈した、国際GIとして初回の第12回ジャパンカップ。

勝ったのは、我が国のトウカイテイオーでした。

こんな豪華メンバーでも、戦前5番人気でも、なんにも関係なし。勝つ時はいつでもサラっと、鮮やかすぎるくらい、鮮やかに。

第5回を制したお父さんと同じく大外から発進して、ジャパンカップ史上初の父仔制覇。併せて、岡部騎手には史上初のジャパンカップ2勝目をプレゼント。

鹿毛の流星、目もと涼やか、脚並みも軽やかに、トウカイテイオー。その鞍上には桃色の帽子に「白、青山形一本輪、桃袖」の勝負服の岡部騎手。

馬と人、その綺麗さが渾然一体となって、今もまぶたの裏に、蘇ります。

*

第37回有馬記念(GI。中山芝2500m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 メジロパーマー 牡5 56 山田泰誠 2:33.5    37.3 474
[-4]
大久保正陽 15
2 6 レガシーワールド せん3 55 小谷内秀夫 2:33.5 ハナ 34.8 482
[0]
戸山為夫 5
3 1 ナイスネイチャ 牡4 57 松永昌博 2:33.7 1.1/4 34.8 496
[+2]
松永善晴 4
4 7 レッツゴーターキン 牡5 56 大崎昭一 2:33.7 クビ 34.8 454
[0]
橋口弘次郎 10
5 9 オースミロッチ 牡5 56 松本達也 2:33.8 1/2 35.2 502
[+6]
中尾正 11
6 12 ムービースター 牡6 56 南井克巳 2:33.8 アタマ 34.7 432
[-2]
坪憲章 9
7 11 イクノディクタス 牝5 54 村本善之 2:34.1 1.3/4 35.0 470
[-4]
福島信晴 16
8 16 ライスシャワー 牡3 55 的場均 2:34.1 クビ 35.1 446
[+8]
飯塚好次 2
9 14 ヒシマサル 牡3 55 武豊 2:34.5 2.1/2 34.9 490
[0]
佐山優 3
10 2 ホワイトストーン 牡5 56 柴田政人 2:34.5 ハナ 35.4 460
[+6]
高松邦男 6
11 5 トウカイテイオー 牡4 57 田原成貴 2:34.8 1.3/4 35.5 460
[-10]
松元省一 1
12 8 ダイタクヘリオス 牡5 56 岸滋彦 2:34.8 クビ 38.6 476
[0]
梅田康雄 7

第12回ジャパンカップの結果を受けて、やはりトウカイテイオーこそ最強という評価を改めて得て出走した、第37回有馬記念。

けれど、馬という生き物の難しさが出てしまったのか、生涯最低の11着と大敗。

ドラマは、三度の骨折となった左前脚の骨折休養明け、翌年の第38回有馬記念を待つことになります。

しかし、1992年の有馬記念の出走メンバーを改めて見ると、血統のバラエティが豊かだなと思いますね。

*

第38回有馬記念(GI。中山芝2500m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 トウカイテイオー 牡5 56 田原成貴 2:30.9    35.0 474
[+14]
松元省一 4
2 13 ビワハヤヒデ 牡3 55 岡部幸雄 2:31.0 1/2 35.3 482
[+2]
浜田光正 1
3 12 ナイスネイチャ 牡5 56 松永昌博 2:31.6 3.1/2 35.5 496
[-4]
松永善晴 10
4 8 マチカネタンホイザ 牡4 57 柴田善臣 2:31.6 アタマ 34.9 486
[-4]
伊藤雄二 13
5 9 レガシーワールド せん4 57 河内洋 2:31.7 クビ 35.9 496
[0]
森秀行 2

競馬を見て大泣きした初めてのレースでした、1993年の第38回有馬記念。鹿毛の流星、両前脚が高く上がり、中山のオーバーシードを蹴る度に、芦毛の新王者との差を詰めて、最後は2分の1馬身先着していました。前年の有馬記念を1番人気11着と凡走して以来、中363日の長期休養明けをものともしない、見事な勝利でした。

トウカイテイオーは、自身の持ち得る最大限の能力に人気が及んでいない時、「さもありなん」と勝利を収め、良い意味で人々を裏切ったのです。

前年のジャパンカップ然り、この有馬記念然り。

熱血系の美男子は、齢重ねて骨折を繰り返す度、その代わりに、反骨心を得ていたのかも知れませんね。

*

トウカイテイオー。

口ずさめば、その甘美な響きとともに、鹿毛の流星を思い起こします。

彼ほどに人心をつかむことの出来る馬は、そうそう現れません。

  

美しさと強さと、儚さと脆さと。

  

トウカイテイオーという馬は、その意味で、唯一無二です。

今は、ただただ、合掌。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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