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2013年5月22日 (水)

自分と同じ年に生まれた馬を辿る(其の拾弐)-ハワイアンイメージ(1977.5.22)-。

今年2013年の春は、自分と同じ年に生まれた馬を誕生日順に辿ろうという企画でございます。その第12回、掉尾を飾るのはハワイアンイメージ。

ハワイアンイメージ 牡 黒鹿毛 1977.5.22生~1990.10.14没 新冠・明和牧場生産 馬主・(株)大関 美浦・鈴木勝太郎厩舎

ハワイアンイメージ(1977.5.22)の4代血統表
ファーザーズイメージ
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:1.25
Swaps
栗毛 1952.3.1
★Khaled
鹿毛 1943
Hyperion 1930.4.18
Eclair 1930
Iron Reward
鹿毛 1946
Beau Pere 1927
Iron Maiden 1941
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb
黒鹿毛 1944
Pharamond 1925
Banish Fear 1932
Almahmoud
栗毛 1947
Mahmoud 1933
Arbitrator 1937
ハワイアンドーン
黒鹿毛 1969.5.10
仔受胎時活性値:1.75
カウアイキング
黒鹿毛 1963.4.3
種付け時活性値:1.25
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942
Geisha 1943
Sweep In
鹿毛 1942
Blenheim 1927
Sweepesta 1925
Irish Chorus
鹿毛 1960
仔受胎時活性値:2.00
Ossian
青鹿毛 1952
種付け時活性値:1.75
Royal Charger 1942
Prudent Polly 1944
Dawn Chorus
栗毛 1951
仔受胎時活性値:2.00
★ライジングライト
鹿毛 1942
種付け時活性値:0.00
Duke's Delight
栗毛 1946
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Blenheim=His Grace5×4・5、Hyperion4×5、Selene(♀)5×5(父方)>

ハワイアンイメージ(1977.5.22)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ファーザーズイメージ
(Khaled系)
カウアイキング
(Native Dancer系)
Ossian
(Royal Charger系)
ライジングライト
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ossian
(Irish Chorus)
6.75 半姉メイワキミコ
(No.14-F)
3番仔
(2連産目)

*

第40回皐月賞(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 10 ハワイアンイメージ 牡3 57 増沢末夫 2:10.2    514 鈴木勝太郎 4
2 11 オペックホース 牡3 57 郷原洋行 2:10.3 クビ 442 佐藤勇 3
3 5 ハワイアンジュエル 牡3 57 石神富士雄 2:10.5 1.1/2 490 中村広 13
4 1 モンテプリンス 牡3 57 吉永正人 2:11.1 3.1/2 480 松山吉三郎 5
5 2 サーペンプリンス 牡3 57 谷原義明 2:11.1 ハナ 462 大久保末吉 2

ドロドロの不良馬場で行われた第40回皐月賞。514kgの重戦車ハワイアンイメージが、442kgの小柄なオペックホースの追撃をクビだけ封じて、明和牧場産馬初のクラシックホースとなりました。

ハワイアンイメージは名より実を取ったクラシックホースでした。皐月賞馬として挑んだ日本ダービー(現GI)で14着と沈んだ後、彼が主戦場として選んだのは、福島でした。ラジオたんぱ賞(現ラジオNIKKEI賞、GIII)、福島民友C(OP)、福島記念(現GIII)と、いわゆる裏街道を3連勝。結果、1980年は皐月賞を含めて6勝を挙げ、年間最多賞金獲得馬となったのでした。

自分の身の丈をよく知っていたハワイアンイメージとその陣営。満4歳以降も地道に勝利を積み重ね、満7歳春で引退した折には通算39戦11勝。獲得賞金は2億円を超えた馬主孝行の馬でした。

*

ハワイアンイメージ。中島理論使いとしては、やはり、故・中島国治氏の配合馬として意識する馬ですね。手許にある「血とコンプレックス」から、父母の交配時のエピソードを引いておきます。

 私たちは種付け所に行かずにファーザーズイメージの放牧場に直行した。もう4カ月になるのに母馬から離れようとしない仔馬を柵の外に押さえておいて、ハワイアンドーンを放牧場の中に放した。ハワイアンドーンはぐるぐると放牧場を回りながらゆっくりとファーザーズイメージに近づいて行き、風を体の横から受けて尾を高く上げた。すなわち、交尾の態勢である。

 ファーザーズイメージは鼻を鳴らして彼女に近づき、じっと動かないでいる彼女の後ろからゆっくりと乗りかかった。人の手のかからない本当の情事であった。

「2頭併せてハワイアンイメージだな」

 私は誰に言うともなく、言った。

生まれた後は、大き過ぎる身体から故障を心配され、中央の調教師さんたちから嫌われたというハワイアンイメージ。父母の愛の結晶は、満5歳時に1度は骨折しましたが、それでも元気に、丸4年以上の現役生活を全うしたのでした。

*

という訳で、

  1. オペックホース(1977.3.5)
  2. サクラシンゲキ(1977.3.5)
  3. ヒカリデユール(1977.3.6)
  4. アンバーシャダイ(1977.3.10)
  5. リンドタイヨー(1977.3.14)
  6. ノースガスト(1977.3.17)
  7. ラフオンテース(1977.3.30)
  8. モンテプリンス(1977.4.1)
  9. ハギノトップレディ(1977.4.4)
  10. キョウエイプロミス(1977.4.14)
  11. ケイキロク(1977.4.28)
  12. ハワイアンイメージ(1977.5.22)

と、私と同じ年に生まれた活躍馬たちを、誕生日ごとに辿って来ました。改めて振り返ると、個性豊かな馬たちが世代の代表を務めたのだなと思います。

この世代の特徴を挙げるならば、「満2歳から満6歳まで、5年間途切れることなく、活躍する馬が出ていた」ということでしょうか。それは、取りも直さず、世代のレベルの高さを示すものと思います。

満2歳時。デビュー戦で芝1000mの日本レコードをマークしたハギノトップレディ、阪神3歳S(現阪神JF、GI)まで5連勝で駆け上がったラフオンテースの名牝2頭。そして、地道に戦績を重ねて世代最初の牡馬王者に輝いたリンドタイヨー。

満3歳時。ハギノトップレディが軽やかに逃げ、ハワイアンイメージが泥田を駆り、ケイキロクが5馬身差で跳ね、オペックホースが一世一代の大勝負を制し、ノースガストがレコード勝ちと、それぞれに燦めいたクラシック戦。

満4歳時。厩舎の大将格の引退レースに水を差す形になったものの、それは自身の強さの証明だったアンバーシャダイの有馬記念(現GI)。

満5歳時。「無冠の王子」モンテプリンスがついに花開いた天皇賞・春(現GI)、宝塚記念(現GI)連勝、世代の強力さを見せ付けてヒカリデユール、アンバーシャダイ、キョウエイプロミスの3頭で上位独占した有馬記念。

満6歳時。2歳年下の菊花賞(現GI)馬に交わされたと思ったらそこから差し返すという底力を見せたアンバーシャダイの天皇賞・春、天皇賞・秋(現GI)を制した勢いで挑み、自らの脚の故障と引き換えでもジャパンカップ(現GI)で日本馬初連対を果たしたキョウエイプロミス。

特に、いま述べた満6歳時の天皇賞春秋勝利は特筆されるべき出来事です。今でこそ、施設の充実で高齢馬の上級条件における活躍は珍しくありませんが、30年ほど前では稀有であり、それぞれが春秋の満6歳時制覇の2例目です。

そんなファンの前で長く走り続けた1977年生まれ世代の活躍馬たち。彼らと同じ年に生まれたことを心から嬉しく思い、この一連の記事群の結びと致します。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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