« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

2013年4月28日 (日)

第147回天皇賞・春(GI)の勝ち馬。

フェノーメノ 牡 青鹿毛 2009.4.20生 平取・追分ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・戸田博文厩舎

フェノーメノ(2009.4.20)の4代血統表
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
ディクタス
栗毛 1967.4.11
Sanctus 1960.2.28
Doronic 1960.3.25
ダイナサッシュ
鹿毛 1979.3.16
ノーザンテースト 1971.3.15
ロイヤルサッシュ 1966
ディラローシェ
鹿毛 1999.3.17.
仔受胎時活性値:0.25
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Sea Port
鹿毛 1980.5.13
仔受胎時活性値:0.50
★Averof
黒鹿毛 1971
種付け時活性値:0.00
Sing Sing 1957
Argentina 1957
Anchor
栗毛 1966
仔受胎時活性値:1.25
Major Portion
栗毛 1955
種付け時活性値:0.50
Ripeck
黒鹿毛 1959
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Ribot5×5(母方)、Natalma(♀)5×5(母方)>

フェノーメノ(2009.4.20)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ステイゴールド
(Halo系)
デインヒル
(Danzig系)
Averof
(Owen Tudor系)
Major Portion
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ステイゴールド
(サンデーサイレンス)
3.50 伯父インディジェナス
(No.11-d)
5番仔+
(5連産目+)

*

では、以下にフェノーメノのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Anchor 1966 英2勝 ネルグウィンS(GIII)
|Sea Anchor 1972 英5勝 キングエドワード7世S(GII) ヘンリー2世S(GIII) ドンカスターC(GIII)他
|Killick 1975 不出走
||Cavalry 1983.10.12 豪6勝 ブラックダグラスS(GIII)
|Sea Harrier 1978.3.29 英0勝
||Water Boatman 1984.4.6 豪英愛11勝 アデレードS(豪GI) レインラヴァープレート(豪GIII) チェルトナムC(GIII) ウエストエンドエクスポートS(豪GIII)
||Hill Hopper 1991.3.22 英4勝 クライテリオンS(GIII)
|||Nannina 2003.2.9 英愛仏5勝 コロネーションS(英GI) フィリーズマイル(英GI) ウィンザーフォレストS(英GII) プレスティージS(GIII)他
||Castara Beach 1996.3.11 英0勝
|||Steinbeck 2007.2.9 愛英米香5勝 ソロナウェーS(愛GIII)他
|Sea Port 1980.5.13 英愛0勝
||インディジェナス 1993.4.25 海外16勝+中央0勝 香港国際ヴァーズ(当時GII。現香港ヴァーズ、GI) ジャパンカップ(GI)2着他
||ディラローシェ 1999.3.17 愛米2勝
|||フェノーメノ 2009.4.20 (本馬) 天皇賞・春(GI) 日経賞(GII) セントライト記念(GII) 青葉賞(GII)他

今回の天皇賞・春におけるNHKのテレビ中継の解説は白井寿昭調教師が担当されていましたが、彼の管理馬であったスペシャルウィーク(1995.5.2)が制した1999年ジャパンカップの2着馬が、インディジェナスでしたね。

*

第147回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 フェノーメノ 牡4 58 蛯名正義 3:14.2    36.2 496
[+2]
戸田博文 2
2 1 トーセンラー 牡5 58 武豊 3:14.4 1 1/4 36.4 460
[0]
藤原英昭 3
3 13 レッドカドー せん7 58 G.モッセ 3:14.7 2 36.5 482
[前走不明]
E.ダンロップ 6
4 7 アドマイヤラクティ 牡5 58 岩田康誠 3:15.0 1 3/4 36.4 486
[+6]
梅田智之 4
5 8 ゴールドシップ 牡4 58 内田博幸 3:15.1 クビ 37.0 502
[0]
須貝尚介 1

ステイゴールドの仔が破れても、ステイゴールドの仔が勝つ。青鹿毛の馬体よろしく、フェノーメノ。日本ダービー(GI)2着、天皇賞・秋(GI)2着、ジャパンカップ(GI)5着と、後一歩届かなかったGI勝利を、淀3200mの大一番で果たしました。ただただ、お見事でした。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

自分と同じ年に生まれた馬を辿る(其の拾壱)-ケイキロク(1977.4.28)-。

今年2013年の春は、自分と同じ年に生まれた馬を誕生日順に辿ろうという企画でございます。その第11回はケイキロク。

ケイキロク 牝 鹿毛 1977.4.28生~2011.5.24没 千葉・東牧場生産 馬主・内田敦子氏 栗東・浅見国一厩舎

ケイキロク(1977.4.28)の4代血統表
ラディガ
鹿毛 1969.5.18
種付け時活性値:1.75
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot
鹿毛 1952.2.27
Tenerani 1944
Romanella 1943
Flower Bowl
鹿毛 1952
Alibhai 1938
Flower Bed 1946
Celia
黒鹿毛 1960.4.3
Swaps
栗毛 1952.3.1
★Khaled 1943
Iron Reward 1946
Pocahontas
黒鹿毛 1955.2.19
Roman 1937
How 1948
ケイスパーコ
芦毛 1970.3.3
仔受胎時活性値:1.50
キノー
栗毛 1958.2.21
種付け時活性値:0.75
Helioscope
鹿毛 1951
Heliopolis 1936
War Flower 1938
Rivaz
鹿毛 1943
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
シルヴァーファー
芦毛 1962
仔受胎時活性値:1.75
Abernant
芦毛 1946
種付け時活性値:1.75
Owen Tudor 1938
Rustom Mahal 1934
Moyo
芦毛 1956
仔受胎時活性値:1.25
Tourment
鹿毛 1944
種付け時活性値:0.75
Fragrant Nymph
芦毛 1950
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Hyperion5・5×5・5、Beau Pere5×5(父方)、Mumtaz Mahal(♀)5×5(母方)>

ケイキロク(1977.4.28)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ラディガ
(Ribot系)
キノー
(Hyperion系)
Abernant
(Owen Tudor系)
Tourment
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ラディガ 5.75 母がCBC賞の勝ち馬
(No.1-w)
初仔

*

第41回オークス(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 10 ケイキロク 牝3 55 岡部幸雄 2:32.3    422 浅見国一 10
2 5 リックサンブル 牝3 55 加賀武見 2:33.1 5 454 庄野穂積 6
3 9 ミョウガミネ 牝3 55 河内洋 2:33.5 2.1/2 426 武田作十郎 13
4 3 ジュウジアロー 牝3 55 安田富男 2:33.9 2.1/2 420 加藤朝治郎 3
5 7 タマモコトブキ 牝3 55 田島良保 2:34.0 1/2 446 吉永猛 5

キロク、もとい、記録を辿ると、満2歳夏の小倉の新馬戦8着から挑んだ小倉3歳S(現小倉2歳S、GIII)で6着、そして休養明けとなった暮れの中京の葉牡丹賞で初勝利という戦歴を持っているケイキロク。未勝利戦を走らせなかった伯楽・浅見国一師、自身が管理しCBC賞(現GIII)の勝ち馬となったケイスパーコの初仔に、期待するところがあったのでしょう。

明けた満3歳。牡牝混合の京都4歳特別(旧GIII)3着から挑んだレースが、第41回オークス。浅見厩舎からは同馬主の2頭出しとなり、主戦的存在であった武邦彦騎手が、同じ東牧場の生産で同じ父ラディガのケイシャープ(1977.4.29)に騎乗することになった為、浅見師はケイキロクの鞍上として、関東の岡部幸雄騎手に白羽の矢を立てられました。レースの当日になってケイキロクに初騎乗となった岡部騎手でしたが、見事なエスコートを見せられました。レース前までの雨が残した重馬場の一戦、走路の悪化を嫌った馬人たちが外々を回る中、ケイキロクと岡部騎手は直線で内を突くと、あれよあれよとばかりに先頭に立ち、気が付けば独走。決勝点ではリックサンブル(1977.3.8)に5馬身差の大楽勝。422kgの小柄な鹿毛の馬体に赤い頭巾のケイキロク、黄色の帽子に「白、青星散」の勝負服をまとった岡部騎手を背に、クラシックホースの栄冠を蹄中に収めたのでした。

確認してみれば、第41回オークスが行われた日付は1980年5月18日。その日はケイキロクの父であるラディガ満11歳の誕生日でした。競走馬のふるさと案内所の記事より、彼女の生産者である東牧場・出羽龍雄氏の談話から引いておきますと、

「母のケイスパーコも当牧場の生産馬で、オークスにも出走した馬でした。そのときはシンガリ負けでしたが、4歳になってCBC賞を勝ってくれました。ケイキロクは、その初仔です」という。ケイスパーコの父キノーは出羽さんの父親卓次郎さんが輸入し、ラディガは龍雄さんが購入を決めた。ケイキロクは出羽ファミリーのホームブレッドホースなのだ。

第41回オークスは、母がシンガリに敗れたレースを娘が1着で仕返した、という図式でもあったのですね。父の誕生日を祝い、母の無念を晴らしたケイキロク。父母にとって、まさに愛娘だったのでしょう。そしてまた、東牧場さんにとっても、初めてのクラシック勝利が、父子2代の導入種牡馬の血が流れている馬によるものだったというのは、とても嬉しいことだったのでしょう。

時は駆け、血は巡ります。

*

ケイキロクというと、彼女の長寿に触れない訳にはいけません。晩年は最長寿クラシック勝ち馬として過ごしていましたが、2011年の第72回オークスを見届けるかのようにして、その2日後に逝きました。

2011年5月24日に老衰で永眠。満34歳と26日の大往生でした。

ケイキロクが小さな身体に秘めた、大きな生命力。

その生命力のDNAを受け継いだ子孫が、また大舞台で活躍してくれることを、心から祈りたいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

余談其の壱。浅見国一厩舎の冠名「ケイ」の馬というと、ケイウーマン(1990.2.13)を思い出すのですが、彼女が制した京都4歳特別当日は1993年5月9日。その父ラストタイクーン(1983.5.9)、満10歳の誕生日でした。懐かしの逃げ切り勝ち、鞍上はユタカさん。

余談其の弐。ケイキロクの近親には、ユーセイフェアリー(1987.3.23)、ナリタタイシン(1990.6.10)姉弟がいますけれど、彼女らも小柄な馬たちでした。ユーセイフェアリーが阪神牝馬特別(当時GIII。現阪神牝馬S、現GII)を制した折は414kg、ナリタタイシンが皐月賞(GI)を制した折は426kg(=皐月賞史上最軽量勝利)。小さな馬が活躍する血統、ということなのでしょうか。また、中島理論ユーザー向けに書くと、アズマハンター(1979.2.11)の仔ユーセイフェアリーは、中島国治氏の配合馬だったそうです。

余談其の参。ケイキロクの長寿を上回った同期生は、メジロチェイサー(1977.3.2)でした。彼女は2011年10月2日に満34歳7ヶ月で亡くなりました。メジロチェイサーはメジロティターン(1978.3.22)の半姉にして、メジロフルマー(1984.5.3)、メジロライアン(1987.4.11)姉弟の母ですね。思えば、アンバーシャダイ(1977.3.10)との仔であるメジロライアンは、同期生どうしのカップルにより送り出されたGI勝ち馬でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月27日 (土)

第147回天皇賞・春(GI)の出走予定馬について。

第147回天皇賞・春(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 トーセンラー
(2008.4.21)
[17-b]
2番仔+
(2連産目+)
ディープインパクト Lycius Sadler's Wells Vaguely Noble
2 サトノシュレン
(2008.5.17)
[3-l フロリースカップ系]
5番仔
(5連産目)
ステイゴールド エルハーブ アローエクスプレス ネプテューヌス
3 デスペラード
(2008.2.27)
[8-k]
3番仔
(3連産目)
ネオユニヴァース トニービン ブライアンズタイム Northern Dancer
4 ジャガーメイル
(2004.5.8)
[1-w]
7番仔
(4連産目)
ジャングルポケット サンデーサイレンス ノーザンテースト ★First Landing
5 マイネルキッツ
(2003.3.18)
[10-e]
初仔
(不受胎後)
チーフベアハート サッカーボーイ Crimson Satan Rattle Dancer
6 フェノーメノ
(2009.4.20)
[11-d]
5番仔+
(5連産目+)
ステイゴールド デインヒル Averof Major Portion
7 アドマイヤラクティ
(2008.2.20)
[8-f]
2番仔
(2連産目)
ハーツクライ エリシオ ★Caveat ★Nijinsky
8 ゴールドシップ
(2009.3.6)
[16-h 星旗系]
5番仔
(流産後)
ステイゴールド メジロマックイーン プルラリズム トライバルチーフ
9 ユニバーサルバンク
(2008.4.16)
[2-u]
7番仔
(2連産目)
ネオユニヴァース ドクターデヴィアス Luthier Sir Ribot
10 メイショウカンパク
(2007.5.15)
[8-h]
4番仔
(4連産目)
グラスワンダー ダンスインザダーク クリスタルグリッターズ ノーザンアンサー
11 トウカイトリック
(2002.2.26)
[5-g]
5番仔
(5連産目)
エルコンドルパサー Silver Hawk Explodent Bolero
12 フォゲッタブル
(2006.4.3)
[8-f パロクサイド系]
7番仔
(7連産目)
ダンスインザダーク トニービン ★ノーザンテースト ガーサント
13 レッドカドー
(2006.3.6)
[9-e]
2番仔+ Cadeaux Genereux パントレセレブル ダンシングブレーヴ Blushing Groom
14 コパノジングー
(2005.4.24)
[16-h 星旗系]
初仔 アグネスタキオン ★トニービン アスワン ダイハード
15 カポーティスター
(2009.2.22)
[14]
4番仔
(4連産目)
ハーツクライ Capote Fabulous Dancer Saint Cyrien
16 トウカイパラダイス
(2007.4.12)
[7-c アストニシメント系]
12番仔
(不受胎後)
ゴールドアリュール マルゼンスキー ファラモンド ネヴァービート
17 レッドデイヴィス
(2008.2.22)
[3-d]
4番仔
(2連産目)
アグネスタキオン トニービン Dixieland Band Alleged
18 ムスカテール
(2008.4.18)
[16-a]
2番仔
(2連産目)
マヤノトップガン サンデーサイレンス Top Ville Reliance

春の盾に挑む18頭の優駿の戦い、第147回天皇賞・春。

  1. ゴールドシップ
  2. フェノーメノ
  3. トーセンラー
  4. デスペラード
  5. フォゲッタブル
  6. レッドデイヴィス

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年4月25日 (木)

エアグルーヴ(1993.4.6~2013.4.23)。

エアグルーヴ 牝 鹿毛 1993.4.6生~2013.4.23没 早来・社台ファーム早来生産 馬主・吉原毎文氏 栗東・伊藤雄二厩舎厩舎

エアグルーヴ(1993.4.6)の4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.25
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970.4.30
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
仔受胎時活性値:1.00

ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
シャダイフェザー
鹿毛 1973.2.20
仔受胎時活性値:1.50
ガーサント
鹿毛 1949.4.5
種付け時活性値:1.75
Bubbles 1925
Montagnana 1937
パロクサイド
栗毛 1959
仔受胎時活性値:1.25
Never Say Die
栗毛 1951
種付け時活性値:1.75
Feather Ball
栗毛 1952
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5、Nasrullah5×5、Lady Angela(♀)4×5(母方)>

エアグルーヴ(1993.4.6)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
★ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
ガーサント
(Hermit系)
Never Say Die
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ガーサント
(Neil Gow)
5.25 母仔2代のオークス馬
(No.8-f パロクサイド系)
4番仔
(2連産目)

*

では、以下にエアグルーヴのごく簡単でも豪華な近親牝系図を示しておきます。

ダイナカール 1980.5.10 中央5勝 オークス(現GI) ターコイズS(OP) 3歳牝馬S(OP)ほか
|カーリーエンジェル 1990.6.1 中央0勝
||エガオヲミセテ 1995.5.27 中央4勝 マイラーズC(GII) 阪神牝馬特別(現阪神牝馬S、GII)ほか
||アドマイヤハッピー 1998.6.1 中央4勝
|||ウォータクティクス 2005.2.6 中央6勝 アンタレスS(GIII) アルデバランS(OP)
|||キタサンアミーゴ 2006.3.10 中央5勝 小倉記念(GIII)2着 ダイヤモンドS(GIII)3着
||オレハマッテルゼ 2000.1.16 中央9勝 高松宮記念(GI) 京王杯SC(GII) キャピタルS(OP)ほか
||エノク 2004.4.16 中央7勝 太秦S(OP)2回 カペラS(GIII)3着
||トゥリオンファーレ 2006.2.22 中央4勝 ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)3着
|セシルカット 1992.4.4 中央5勝
||オーバルカット 2000.2.8 不出走
|||ホワイトピルグリム 2005.5.4 中央5勝 金鯱賞(GII)3着
||セシルブルース 2003.3.4 中央0勝
|||アイムユアーズ 2009.1.15 現役 フィリーズレビュー(GII) クイーンS(GIII) ファンタジーS(GIII)ほか
|エアグルーヴ 1993.4.6 (本馬) 中央9勝 天皇賞・秋(GI) オークス 札幌記念(GII)2回 大阪杯(GII) マーメイドS(GIII) チューリップ賞(GIII)ほか
||アドマイヤグルーヴ 2000.4.30 中央8勝 エリザベス女王杯(GI)2回 阪神牝馬S ローズS(GII) マーメイドSほか
|||アドマイヤセプター 2008.3.14 現役 京阪杯(GIII)2着 スワンS(GII)3着 札幌2歳S(GIII)3着 フェアリーS(GIII)3着
||ポルトフィーノ 2005.3.14 中央3勝 エルフィンS(OP)
||フォゲッタブル 2006.4.3 現役 ステイヤーズS(GII) ダイヤモンドS 菊花賞(GI)2着 阪神大賞典(GII)3着 セントライト記念(GII)3着
||ルーラーシップ 2007.5.15 日香8勝 クイーンエリザベスII世C(香GI) 日経新春杯(GII) AJCC(GII) 金鯱賞 鳴尾記念(GIII)ほか
||グルヴェイグ 2008.5.11 中央5勝 マーメイドS
|カーリーパッション 1994.5.23 中央1勝
||フラムドパシオン 2003.5.6 中央5勝+UAE0勝 ヒヤシンスS(OP) UAEダービー(GII)3着
||ダートムーア 2008.2.12 現役 エンプレス杯(JpnII)3着
|モノポライザー 1999.4.4 中央5勝+地方9勝 若駒S(OP) ポートアイランドS(OP)

実に4頭の重賞勝ち馬の母となった名牝エアグルーヴ。愛娘アドマイヤグルーヴ、愛息ルーラーシップの2頭により、母仔3代GI級制覇の偉業を遂げました。

*

第57回オークス(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 15 エアグルーヴ 牝3 55 武豊 2:29.1    34.8 460
[+8]
伊藤雄二 1
2 1 ファイトガリバー 牝3 55 田原成貴 2:29.3 1.1/2 34.4 474
[+4]
中尾謙太郎 4
3 18 リトルオードリー 牝3 55 佐藤哲三 2:29.4 クビ 34.5 438
[+8]
小林稔 8
4 12 ロゼカラー 牝3 55 藤田伸二 2:29.4 ハナ 34.8 416
[+2]
橋口弘次郎 7
5 7 マックスロゼ 牝3 55 柴田善臣 2:29.7 1/2 35.1 478
[+4]
伊藤雄二 9

熱発で桜花賞(GI)を回避したエアグルーヴ。3月2日のチューリップ賞(GIII)以来85日ぶりのレースとなったオークスでした。1番人気に押されたエアグルーヴは、初の2400mの距離も何も関係無く、集団前方でピタリと折り合い、直線を力強く抜け出して来ました。末脚勝負に賭けた桜花賞馬ファイトガリバー(1993.3.17)の追撃を、1馬身半差押さえた所がゴールでした。母ダイナカールとの母仔2代オークス制覇の偉業達成の瞬間でした。

非常に個人的な思い出となりますが、エアグルーヴがオークスを制した1996年5月26日に、私は19歳を迎えました。「5月の最終週の日曜日に、誕生日が巡る人は幸せである」と、競馬者として、つくづく思います。そして今年2013年も、その思いを強くするのです。

*

第116回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 エアグルーヴ 牝4 56 武豊 1:59.0    34.7 478
[+8]
伊藤雄二 2
2 7 バブルガムフェロー 牡4 58 岡部幸雄 1:59.0 クビ 35.1 486
[+6]
藤沢和雄 1
3 1 ジェニュイン 牡5 58 田中勝春 1:59.9 5 35.6 498
[+6]
松山康久 3
4 2 ロイヤルタッチ 牡4 58 蛯名正義 1:59.9 ハナ 35.6 454
[+6]
伊藤雄二 6
5 8 グルメフロンティア 牡5 58 加藤和宏 1:59.9 クビ 35.7 530
[+4]
田中清隆 15

紅一点のエアグルーヴが、 並み居る牡馬を蹴散らして、見事に17年ぶりの牝馬の天皇賞制覇を遂げました。しかし、改めてレースを見ると、エアグルーヴのなんという強さ。バブルガムフェロー(1993.4.11)を外からねじ伏せての勝利、ですからね。恐るべきは平成の女帝、エアグルーヴ。

*

昨年、愛娘が逝った時も記事を書きました。そして、母が逝った時にも記事を書くのですから、やはり、忘れ難き馬たちということなのでしょう。

エアグルーヴという馬は、いつでも全力で、ひたむきに走っていました。その懸命な姿が心を揺さぶった、大好きな馬でした。

本当にそうそうには出会えない、名牝中の名牝、エアグルーヴ。

永遠に忘れじ、君の面影。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月24日 (水)

ディープスカイ(2005.4.24)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年2013年も毎週水曜日にお届けしたいと思いました。「自分と同じ年に生まれた馬を辿る」記事もありますが、こちらも併せてお届け致します。その第8回は「第75代日本ダービー馬」を。

ディープスカイ 牡 栗毛 2005.4.24生 浦河・笠松牧場生産 馬主・深見敏男氏 栗東・昆貢厩舎

ディープスカイ(2005.4.24)の4代血統表
アグネスタキオン
栗毛 1998.4.13
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アグネスフローラ
鹿毛 1987.6.18
ロイヤルスキー
栗毛 1974.5.24
Raja Baba 1968.4.5
Coz o'Nijinsky 1969.4.27
アグネスレディー
鹿毛 1976.3.25
リマンド 1965.2.16
イコマエイカン 1967.5.18
アビ
栗毛 1995.5.5
仔受胎時活性値:
Chief's Crown
鹿毛 1982.4.7
種付け時活性値:1.00
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Six Crowns
栗毛 1976.4.21
Secretariat 1970.3.30
Chris Evert 19712.14
Carmelized
鹿毛 1990.4.9
仔受胎時活性値:
Key to the Mint
鹿毛 1969.3.9
種付け時活性値:1.00
Graustark 1963.4.7
Key Bridge 1959.4.10
Carmelize
鹿毛 1972.4.23
仔受胎時活性値:
Cornish Prince
黒鹿毛 1962.3.29
種付け時活性値:0.25
Miss Carmie
鹿毛 1966.2.21 ♀
仔受胎時活性値:

<5代血統表内のクロス:Bold Ruler5×5・5、Miss Carmie(♀)5×4(母方)>

ディープスカイ(2005.4.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アグネスタキオン
(Halo系)
Chief's Crown
(Danzig系)
Key to the Mint
(Ribot系)
Cornish Prince
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
アグネスタキオン
(アグネスフローラ)
2.75 近親活躍馬多数
(No.23-b)
4番仔
(不受胎後)

*

では、以下にかつて作成した、割合にディープな、ディープスカイの近親牝系図を示しておきます。

Miss Carmie 1966.2.21 米3勝
|Chris Evert 1971.2.14 米10勝 CCAオークス(GI)などNY牝馬3冠
||Six Crowns 1976.4.21 米5勝 レディースH(GI)3着
|||Chief's Crown 1982.4.7 米12勝 BCジュベナイル(GI)含む重賞9勝(うちGI8勝)
|||クラシッククラウン 1985.4.30 米5勝 フリゼットS(GI) ガゼルH(GI)
|||Tribunal 1997.3.16 米3勝 サンタアニタH(GI)3着 サンベルナルディノH(GII)3着
||Nijinsky Star 1980.5.3 不出走
|||Hometown Queen 1984.2.23 米5勝 ケンタッキーオークス(GI)2着 ヘンプステッドH(GI)2着
|||リバッサー 1989.5.19 米伊仏3勝 タイダルH(米GII)
|||Viviana 1990.6.9 米仏3勝 プシシェ賞(仏GIII)2着
|Carmelize 1972.4.23 米6勝 シープスヘッドベイH(GII)3着
||Carmelized 1990.4.9 北米1勝
|||アビ 1995.5.5 英1勝
||||ディープスカイ 2005.4.24 (本馬) 中央5勝 日本ダービー(GI) NHKマイルC(GI) 神戸新聞杯(GII) 毎日杯(GIII)
|||Royal Dragon 1998.3.20 独仏伊6勝 独2000ギニー(GII)含む独GII4勝
|All Rainbows 1973 米7勝 オープンファイアS(GIII)2着 デラウェアオークス(GI)3着
||All Dance 1978.4.2 米仏1勝
|||Carezza 1989.3.3 米仏5勝 ヴァイオレットH(米GIII)2着
|||タップダンスシチー 1997.3.16 日仏12勝 ジャパンカップ(GI) 宝塚記念(GI)含む重賞7勝
||Winning Colors 1985.3.14 米8勝 ケンタッキーダービー(GI)含むGI3勝
|||ゴールデンカラーズ 1993.4.20 中央3勝 フローラS(旧OP) クイーンC(GIII)2着
||||チアフルスマイル 2000.4.9 中央8勝 キーンランドC(GIII)ほかにGIII2着2回3着2回
||Shareek 1990.5.12 英1勝 ジェフリーフリアS(GII)2着 ゴードンS(GIII)2着
|Center Court Star 1981.5.9 米0勝
||Lyfestar 1986.4.8 米2勝 ミスグリリョS(GII)2着
||Lambent Light 1993.3.1 南ア6勝 シャープエレクトロニクスC(GI)
|Barbara Schurgin 1974.4.25 不出走
||Paristo 1978.3.29 米3勝 イリノイダービー(GIII) プリークネスS(GI)3着
|Social Column 1976.5.3 不出走
||ツータイミング 1986.3.7 米英3勝 プリンスオブウェールズS(英GII)
|Charmie Carmie 1979.4.4 米0勝
||Himmah 1987.4.30 英3勝
|||Mutawwaj 1995.3.26 米英伊仏3勝 伊ダービー(GI)3着
||Faaz 1989.2.10 ペルーチリ英12勝 ペルーGI3勝ほか
|アンスチュアート 1980.4.19 不出走
||Ann Alleged 1985.3.31 英5勝 ビウィッチS(GIII)3着
||Secret Obsession 1986.3.18 英1勝
|||Obsessive 1993.3.4 愛英1勝 ミュージドラS(英GIII)3着
||Beyton 1989.3.18 米英独5勝 キングエドワード7世S(英GII)
|Missed the Wedding 1985.5.28 米0勝
||Missed the Storm 1990.1.23 米6勝 テストS(GI) アスタリタS(GII)
||Green Means Go 1992.2.4 米9勝 レキシントンS(GIII) ヒルプリンスS(GIII)
|Whisper Who Dares 1986.6.6 米1勝
||Confessional 1996.5.7 米4勝 フリゼットS ロイヤルノースH(GIII)2回

図中に見えるクラシッククラウンの孫にリーチザクラウン(2006.2.5)もいます。また、ディープスカイの母父Chief's Crownも見えますね。結果、ディープスカイはMiss Carmie5×4の牝馬クロスを母方に持ち合わせています。

*

第13回NHKマイルカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ディープスカイ 牡3 57 四位洋文 1:34.2    33.9 508
[0]
昆貢 1
2 5 ブラックシェル 牡3 57 後藤浩輝 1:34.5 1.3/4 34.6 526
[-4]
松田国英 3
3 14 ダノンゴーゴー 牡3 57 藤岡佑介 1:34.8 1.3/4 34.2 456
[-2]
橋口弘次郎 14
4 7 ドリームシグナル 牡3 57 吉田隼人 1:35.4 3.1/2 35.1 464
[0]
西園正都 13
5 15 ファリダット 牡3 57 武豊 1:35.5 1/2 34.9 468
[+2]
松元茂樹 2

第13回NHKマイルカップ。勝ったのは前走毎日杯を制してやって来た、初勝利まで6戦掛かった叩き上げ馬ディープスカイ。生産の笠松牧場さん、馬主の深見敏男さん、管理される昆貢調教師の3者いずれもジーワン初勝利となりました。特に深見敏男オーナーは個人名義の所有馬3頭目でのジーワン制覇で、初めて持たれたディープサマー(2002.3.18)もクリスタルC(旧GIII)の勝ち馬という引きの強さはお見事。

*

第75回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ディープスカイ 牡3 57 四位洋文 2:26.7    34.2 514
[+6]
昆貢 1
2 7 スマイルジャック 牡3 57 小牧太 2:26.9 1.1/2 35.5 472
[0]
小桧山悟 12
3 3 ブラックシェル 牡3 57 武豊 2:27.0 3/4 34.7 526
[0]
松田国英 6
4 9 マイネルチャールズ 牡3 57 松岡正海 2:27.1 クビ 35.0 454
[+4]
稲葉隆一 2
5 10 レインボーペガサス 牡3 57 安藤勝己 2:27.1 クビ 35.4 484
[+4]
鮫島一歩 5

直線、内を行くスマイルジャック(2005.3.8)が粘る姿を見て「すわ、15号族の馬がGIを、ましてやダービーを勝ってしまうのか!?」と思ったことが、懐かしい思い出です。スマイルジャック、いまも現役で頑張っていますね。

そんな第75回日本ダービーを制したのは、ディープスカイ。皐月賞(GI)馬キャプテントゥーレ(2005.4.5)不在の一戦、ファンは出走馬唯一のジーワン勝ち馬、前走のNHKマイルカップを1番人気で応えたディープスカイを1番人気に支持しました。1枠1番からの発走、白い帽子に「青、白玉霰、白袖青二本輪」の勝負服を背にした栗毛馬は、道中、悠然と後方4、5番手を進みました。決勝点手前、上述したスマイルジャックが頑張り切るのかと思われた瞬間。ある意味四位洋文騎手らしく、大外に持ち出していたディープスカイが、ものすごい脚色で捉え、しっかり1馬身2分の1差し切ったところがゴールでした。混戦と目された2008年春の牡馬クラシック戦線、終わってみれば「変則2冠馬の誕生」、そして鞍上の四位騎手が「史上2人目の日本ダービー連覇」という結末でした。

*

netkeiba.comの矢野吉彦さんの記事「4月24日は何の日かご存知ですか?」に触発されて、そしてまた「ディープスカイ産駒の白毛馬誕生、祖父は日本初の白毛馬ハクタイユー」という記事もあり、第75代日本ダービー馬について触れてみました。

ディープスカイ、毎日杯で表舞台に立ったと思ったら、勢いそのままにNHKマイルカップとダービーを連勝するというキングカメハメハ(2001.3.20)コースを辿ったのでした。そう、気付いてみれば、彼らは毎日杯、NHKマイルカップ、日本ダービー、そして神戸新聞杯と連勝で制した重賞4つが同じで、結果的に神戸新聞杯が最後の勝利になったのも同じですね。

ともあれ、ディープスカイ。早世した父アグネスタキオンの後継種牡馬として掛かる期待は大きいものですし、栗毛三白の大柄な馬体に大作という目立ついでたちも、生産者さんに好まれるのではないでしょうか。SS3世種牡馬の戦いもこれからが本番という感もありますし、今年2013年にデビューする仔どもたちの活躍を期待したいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月17日 (水)

ハクタイセイ(1987.4.17)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年2013年も毎週水曜日にお届けしたいと思いました。「自分と同じ年に生まれた馬を辿る」記事もありますが、こちらも併せてお届け致します。その第7回は「白いハイセイコー」を。

ハクタイセイ 牡 芦毛 1987.4.17生 三石・土田農場生産 馬主・渡辺重夫氏 栗東・布施正厩舎

ハクタイセイ(1987.4.17)の4代血統表

ハイセイコー
黒鹿毛 1970.3.6
種付け時活性値:0.00

チャイナロック
栃栗毛 1953
Rockefella
黒鹿毛 1941
Hyperion 1930.4.18
Rockfel 1935
May Wong
栗毛 1934
Rustom Pasha 1927
Wezzan 1924
ハイユウ
黒鹿毛 1961.4.1
カリム
鹿毛 1953
Nearco 1935.1.24
Skylarking 1947
ダルモーガン
黒鹿毛 1950.8.12
Beau Son 1938
Reticent 1941
ダンサーライト
芦毛 1982.5.25
仔受胎時活性値:1.00

ダンサーズイメージ
芦毛 1965.4.10
種付け時活性値:0.00
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
Polynesian 1942
Geisha 1943
Noors Image
鹿毛 1953.5.4
Noor 1945
Little Sphinx 1943
ネバアーライト
栗毛 1966.5.5
仔受胎時活性値:1.75
ネヴァービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:1.25
★Never Say Die 1951
Bride Elect 1952
ミスフォール
鹿毛 1953.6.2
仔受胎時活性値:1.00
★クモハタ 1936.3.4
種付け時活性値:0.00
スターライト
鹿毛 1936.2.19
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5(母方)>

ハクタイセイ(1987.4.17)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハイセイコー
(Hyperion系)
★ダンサーズイメージ
(Native Dancer系)
ネヴァービート
(Never Say Die系)
クモハタ
(Gainsborough系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ネヴァービート
(Netherton Maid)
5.75 or 3.75 アイネスフウジンと同牝系
(No.4-d プロポンチス系)
2番仔
(2連産目)

*

第30回きさらぎ賞(GIII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 ハクタイセイ 牡3 56 須貝尚介 2:04.1    50.5 452
[-6]
布施正 1
2 1 コガネタイフウ 牡3 56 田原成貴 2:04.3 1.1/4 50.6 436
[+4]
中村好夫 2
3 6 ナリタハヤブサ 牡3 55 武豊 2:04.9 3.1/2 51.2 474
[+4]
中尾謙太郎 3
4 11 シンシノブ 牝3 53 南井克巳 2:04.9 クビ 50.3 450
[0]
吉永忍 7
5 5 プリンスシン 牡3 55 田島良保 2:05.1 1.1/2 50.8 504
[-6]
安田伊佐夫 6

今をときめく須貝尚介調教師の、騎手時代の重賞初勝利がハクタイセイによるきさらぎ賞でした。結果的に須貝騎手のハクタイセイへの騎乗はこのレースが最後になってしまったのですが、不思議な運命の糸は、幾星霜の後、「芦毛の皐月賞馬」を須貝調教師の下に送り届けることになるのでした。まま、それはまた、別のお話。

*

第50回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 15 ハクタイセイ 牡3 57 南井克巳 2:02.2    36.9 450
[-2]
布施正 3
2 2 アイネスフウジン 牡3 57 中野栄治 2:02.2 クビ 37.6 512
[-4]
加藤修甫 1
3 13 メジロライアン 牡3 57 横山典弘 2:02.5 1.3/4 36.7 512
[0]
奥平真治 2
4 4 コガネタイフウ 牡3 57 柴田善臣 2:02.5 ハナ 37.1 430
[-6]
中村好夫 12
5 18 ニチドウサンダー 牡3 57 増井裕 2:02.6 1/2 37.8 444
[+4]
白井寿昭 15

見事に6連勝で父仔皐月賞制覇となりました。「白いハイセイコー」、あるいは同い年のケリーバッグ(1987.4.28)と共に「ハイセイコーの芦毛は走る」。そんなハクタイセイ、スタート直後は持って行かれそうに見えたものの、道中は7番手辺りでうまく折り合いが付きました。そしてまた、直線の入り口から半ばでメジロライアン(1987.4.11)に蓋を被せるようにした、南井克巳騎手の巧さも光りました。最後は逃げ粘るアイネスフウジン(1987.4.10)を一完歩ずつ追い詰めて、決勝点ではクビだけ交わし切っていました。

このハクタイセイの皐月賞勝利を以て、管理された布施正調教師はバンブーアトラス(1979.4.27)の日本ダービー(現GI)、バンブービギン(1986.4.19)の菊花賞(GI)と合わせて、牡馬3冠トレーナーと相成られました。

*

お気付きとは思いますが、4月3日のメジロマックイーン(1987.4.3)4月10日のアイネスフウジン、そして今日4月17日のハクタイセイと、1990年の牡馬クラシックを制した3頭は、ちょうど1週間ずつ誕生日がずれていることにより、3週に渡り紹介することが出来ました。

皐月賞でしのぎを削った小岩井のプロポンチス(1897)系スターライト分枝の同牝系馬であるアイネスフウジン、そして自身と同じ芦毛馬であったメジロマックイーンの2頭は、すでに他界しています。けれど、ハクタイセイは26歳を迎えた今も健在です。また、濃いキャラ揃いだったこの世代は、メジロライアンカミノクレッセ(1987.5.30)というアンバーシャダイ(1977.3.10)産駒2頭を昨年の誕生日の折に紹介しましたが、共にやはり存命中です。平成初頭の競馬ブームのまっただ中に走っていた馬たちも、老境を過ごす年齢ですが、いつまでも元気に過ごして欲しいものです。

ハクタイセイは父ハイセイコーが30歳、同父であるカツラノハイセイコ(1976.5.13)が33歳まで長生きしたという、長命でも知られるHyperion系ですので、これからも息災にと、ただただ願うばかりです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月14日 (日)

第73回皐月賞(GI)の勝ち馬。

ロゴタイプ 牡 黒鹿毛 2010.3.10生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 美浦・田中剛厩舎

ロゴタイプ(2010.3.10)の4代血統表
ローエングリン
栗毛 1999.6.8
種付け時活性値:0.50
シングスピール
鹿毛 1992.2.25
In the Wings
鹿毛 1986.1.19
Sadler's Wells 1981.4.11
ハイホーク 1980.3.17
Glorious Song
鹿毛 1976.4.22
Halo 1969.2.7
Ballade 1972.3.10
カーリング
黒鹿毛 1992.2.17
Garde Royale
黒鹿毛 1980.3.24
Mill Reef 1968.2.23
Royal Way 1969.4.29
Corraleja
鹿毛 1982.3.9
Carvin 1962
Darling Dale 1976.3.30
ステレオタイプ
鹿毛 2002.2.16
仔受胎時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.75
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
スターバレリーナ
鹿毛 1990.5.8
仔受胎時活性値:0.75
Risen Star
黒鹿毛 1985.3.25
種付け時活性値:1.00
Secretariat 1970.3.30
Ribbon 1977.4.9
ベリアーニ
鹿毛 1985.4.11
仔受胎時活性値:1.00
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.75
Eleven Pleasures
栗毛 1970.3.17
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Halo4×3、Northern Dancer5×5>

ロゴタイプ(2010.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ローエングリン
(Sadler's Wells系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Risen Star
(Bold Ruler系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Montparnasse)
5.00 祖母がローズS勝ち馬
(No.8-k)
初仔

*

以下にロゴタイプのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。図中の重賞格付けは施行当時のものです。

ベリアーニ 1985.4.11 米英2勝
|スターバレリーナ 1990.5.8 中央4勝 ローズS(GII) 高松宮杯(GII)2着 セントウルS(GIII)2着 京阪杯(GIII)2着ほか
||グランパドドゥ 1997.4.16 中央3勝 中日新聞杯(GIII) 忘れな草賞(OP)
|||パドトロワ 2007 現役 アイビスサマーダッシュ(GIII) キーンランドC(GIII) スプリンターズS(GI)2着ほか
||アンドゥオール 1999.4.25 中央・地方9勝 東海S(GII) マーチS(GIII) 師走S(OP)ほか
||ステレオタイプ 2002.2.16 中央・地方2勝
|||ロゴタイプ 2010.3.10 (本馬) 皐月賞(GI) 朝日杯FS(GI) スプリングS(GII)
||フレンチウォリアー 2003.2.18 中央・地方3勝 北海道2歳優駿(JpnIII)3着
|アグネスミネルバ 1994.4.5 中央4勝
||アグネスラズベリ 2001.4.20 中央7勝 函館SS(JpnIII) 阪神牝馬S(GII)2着 キーンランドC2着ほか
|オリーブクラウン 1997.5.2 中央2勝 フラワーC(GIII)2着 オークス(GI)3着

ロゴタイプの世代交代で特筆すべきは、祖母スターバレリーナ、母ステレオタイプ、そしてロゴタイプと3代続けて「母が前年産駒無し後の仔」であることでしょうか。祖母が曾祖母の初仔、母が祖母の空胎後の仔、そして自身が母の初仔。世代交代のフレッシュさの効果は、主に牡馬で発現されるように考えています。

*

第73回皐月賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ロゴタイプ 牡3 57 M.デムーロ 1:58.0 コース
レコード
35.3 486
[0]
田中剛 1
2 14 エピファネイア 牡3 57 福永祐一 1:58.1 1/2 35.6 486
[-8]
角居勝彦 2
3 12 コディーノ 牡3 57 横山典弘 1:58.3 1 1/4 35.8 478
[-6]
藤沢和雄 3
4 15 カミノタサハラ 牡3 57 蛯名正義 1:58.5 1 1/4 35.7 518
[+6]
国枝栄 4
5 5 タマモベストプレイ 牡3 57 和田竜二 1:58.5 クビ 35.6 486
[0]
南井克巳 8

2歳王者がライバルたちをねじ伏せて、1分58秒0という皐月賞レコード且つコースレコードで見事に1番人気に応えました。2歳王者の牡馬クラシック制覇は1994年のナリタブライアン(1991.5.3)以来のこと。思えば、ロゴタイプはナリタブライアンと良く似た軌跡を辿っています。函館2歳S(GIII)で負けていたり、朝日杯FSを速いタイムで勝っていたり、スプリングS勝ちから挑んだ皐月賞をコースレコードで勝ってみたり……。ロゴタイプは、近年の2歳王者のステレオタイプを打ち破ってしまいました。これは、外野が思うよりも、ずっと強い馬、ということなのでしょう。抜群の発馬に、持ち合わせたスピードは超一流。後は2ハロンの延長にどう立ち向かうかが焦点ですが、あのクレバーな走りぶりからすると、2冠をかっさらってしまっても、なんらおかしくありません。いえ、むしろそれを望んでいる私がいます(^^;)

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

自分と同じ年に生まれた馬を辿る(其の拾)-キョウエイプロミス(1977.4.14)-。

今年2013年の春は、自分と同じ年に生まれた馬を誕生日順に辿ろうという企画でございます。その第10回はキョウエイプロミス。

キョウエイプロミス 牡 鹿毛 1977.4.14生~2003.1.13没 浦河・三好牧場生産 馬主・松岡正雄氏 美浦・高松邦男厩舎

キョウエイプロミス(1977.4.14)の4代血統表
ボールドリック
黒鹿毛 1961
種付け時活性値:1.75
Round Table
鹿毛 1954
Princequillo
鹿毛 1940
Prince Rose 1928
Cosquilla 1933
Knight's Daughter
黒鹿毛 1941
Sir Cosmo 1926
Feola 1933
Two Cities
鹿毛 1948
Johnstown
鹿毛 1936
Jamestown 1928
La France 1928
Vienna
鹿毛 1941
Menow 1935
Valse 1933
チヨダクイン
栗毛 1970.2.23
仔受胎時活性値:1.50
ネヴァービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:0.25
★Never Say Die
栗毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Singing Grass 1944
Bride Elect
黒鹿毛 1952
Big Game 1939
Netherton Maid 1944
ヴァーヴ
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:1.50
Nearco
黒鹿毛 1935.1.24
種付け時活性値:0.75
Pharos 1920
Nogara 1928
Straight Verse
黒鹿毛 1946
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Straight Deal
鹿毛 1940
種付け時活性値:1.25
Fille de Poete
栗毛 1935
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Sir Gallahad5×5(父方)、Nearco3×5×5(母方)>

キョウエイプロミス(1977.4.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ボールドリック
(Round Table系)
ネヴァービート
(Never Say Die系)
◆Nearco
(Pharos系)
Straight Deal
(Gainsborough系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ボールドリック
(Round Table)
5.50 or 3.50
(No.16)
3番仔
(3連産目)

*

第88回天皇賞・秋(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 2 キョウエイプロミス 牡6 58 柴田政人 3:22.7    482 高松邦男 2
2 11 カミノスミレ 牝5 56 加賀武見 3:23.1 1.1/2 444 中村広 11
3 5 アンバーシャダイ 牡6 58 加藤和宏 3:23.3 1.1/4 474 二本柳俊夫 3
4 7 モンテファスト 牡5 58 吉永正人 3:23.3 アタマ 544 松山吉三郎 6
5 9 リーゼングロス 牝4 56 菅原泰夫 3:23.4 1/2 488 新関力 7

府中芝3200mで行われた最後の天皇賞・秋。30年を経て、今は府中芝3200mの施行条件自体がコースから廃されてしまっています。これはオールドファンは残念に思われているのではないかと、よく思います。

ともあれ、キョウエイプロミスが、満を持して、満6歳の秋に花開いた一戦。1番人気のタカラテンリュウ(1979.5.9)が逃げる展開を、3番手追走。直線では先に抜け出して、追いすがるアンバーシャダイ(1977.3.10)を振り切り、外から差して来たブービー人気のカミノスミレ(1978.4.30)を封じて、見事に秋の盾を蹄中に収めたのでした。

末広がりの八が二つ付いた、第88回天皇賞・秋。キョウエイプロミスの鞍上だった柴田政人騎手にとっても、通算800勝の区切りの勝利でした。

*

第3回ジャパンカップ(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 14 スタネーラ 牝5 55 B.ラウス 2:27.6    510 F.ダン 3
2 6 キョウエイプロミス 牡6 57 柴田政人 2:27.6 アタマ 480 高松邦男 10
3 8 エスプリデュノール 牡3 55 G.ムーア 2:27.6 アタマ 462 J.フェローズ 2
4 4 ハーフアイスト 牡4 57 E.メイプル 2:27.7 1/2 502 S.ホッフ 7
5 15 マクギンティ 牡4 57 R.バンス 2:27.8 クビ 428 C.ジリングス 5

「プロミス!!プロミス!!プロミス!!プロミス!!プロミス!!プロミス!!」という神様の絶叫と共に、キョウエイプロミスが「アタマ」差に迫った第3回ジャパンカップ。日本馬が初めて連対を果たした回を制したのは、前年4着からの巻き返しとなった愛国の牝馬スタネーラ(1978.5.4)。見れば、前年王者ハーフアイスト(1979.3.14)と着順が入れ替わったという結果でした。

ゴール後、スタネーラの鞍上B.ラウス騎手が柴田騎手にタッチを求めようとした時には、キョウエイプロミスの脚が付いていかなかったそうです。「やってしまったな」と、柴田騎手は思われたそうな。レース後、馬場で下馬したキョウエイプロミスに下された診断は、右前脚繋靱帯不全断裂。

自身の右前脚を賭してまでして、勝利を追い、駆けたキョウエイプロミス。このレースの最後の直線を見直す度、胸が熱くなります。

*

1977年生まれ世代の、最後の大物だったキョウエイプロミス。同い年のヒカリデユール(1977.3.6)と共に、「Round Tableの直孫」ということで、その「切れ味の鋭さ」を大舞台でファンの前で見せてくれました。

そしてまた気付いてみれば、キョウエイプロミスもヒカリデユールも、出走したジャパンカップでは日本馬最先着を果たし、最後は現行のGIレースにて脚を痛めて馬場で下馬し、そのまま引退に追い込まれたという共通点がありました。併せて言えば、キョウエイプロミスの父ボールドリック、ヒカリデユールの父デユール(1961)、共に1961年生まれですね。

強さと儚さの同居が、人為的淘汰を繰り返された種の宿命なのでしょうか。それ故に、人の業の深さを考えずにはいられず、そしてまた、人の心を動かすのでしょうか。

その走る姿で感動を与えてくれた、キョウエイプロミスを忘れずにいること。それを、彼との、せめてもの約束としておきたいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月13日 (土)

第73回皐月賞(GI)の出走予定馬について。

第73回皐月賞(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 メイケイペガスター
(2010.1.15)
[9-e]
2番仔
(2連産目)
フジキセキ ブライアンズタイム ★Silver Deputy Buckfinder
2 インパラトール
(2010.1.20)
[23]
7番仔
(3連産目)
ディープインパクト Storm Cat ★Le Nain Jaune Prominer
3 レッドルーラー
(2010.2.12)
[1-o]
8番仔+
(不受胎後)
★キングカメハメハ Garde Royale Magwal サンプリンス
4 ナリタパイレーツ
(2010.4.6)
[5-i]
初仔 ジャングルポケット フジキセキ Woodman ◆Nureyev
5 タマモベストプレイ
(2010.2.28)
[1-t]
11番仔
(2連産目)
フジキセキ ノーザンテースト ディクタス Princely Gift
6 ミヤジタイガ
(2010.2.27)
[11-g]
2番仔
(2連産目)
ネオユニヴァース El Corredor Relaunch Copelan
7 ロゴタイプ
(2010.3.10)
[8-k]
初仔 ローエングリン サンデーサイレンス Risen Star Nureyev
8 コパノリチャード
(2010.4.15)
[6-b]
7番仔
(5連産目)
ダイワメジャー トニービン Caerleon Blushing Groom
9 サトノネプチューン
(2010.1.24)
[1-l]
3番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス エンドスウィープ サンデーサイレンス Sadler's Wells
10 マズルファイヤー
(2010.2.22)
[7-a]
5番仔+
(流産後)
ホワイトマズル Saint Ballado Icecapade Circle Home
11 クリノヒマラヤオー
(2010.5.10)
[9-e]
初仔 ★キングカメハメハ スペシャルウィーク ヘクタープロテクター ダイアトム
12 コディーノ
(2010.2.15)
[4-d]
3番仔
(3連産目)
★キングカメハメハ サンデーサイレンス ポッセ High Top
13 ラブリーデイ
(2010.1.30)
[19 レディチャッター系]
4番仔
(流産後)
★キングカメハメハ ダンスインザダーク トニービン リアルシャダイ
14 エピファネイア
(2010.2.11)
[16-a]
3番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス スペシャルウィーク Sadler's Wells ★Habitat
15 カミノタサハラ
(2010.2.14)
[4-n]
4番仔
(4連産目)
ディープインパクト フレンチデピュティ Caerleon Desert Wine
16 フェイムゲーム
(2010.5.11)
[1-t]
13番仔
(3連産目)
ハーツクライ アレミロード ディクタス ノーザンテースト
17 クラウンレガーロ
(2010.5.6)
[19 レディチャッター系]
3番仔
(不受胎後)
グラスワンダー エンドスウィープ ★パドスール ★ノーザンテースト
18 テイエムイナズマ
(2010.3.31)
[16-g]
3番仔+
(3連産目+)
ブラックタイド Danzig ★Majestic Light Round Table

混戦の中から抜け出すのは果たしてどの馬か、第73回皐月賞。

  1. コディーノ
  2. ロゴタイプ
  3. レッドルーラー
  4. エピファネイア
  5. フェイムゲーム
  6. コパノリチャード

ハッピーパス(1998.6.3)の息子から、2歳王者、日本人騎手が乗った際はまだ負けていない馬、シーザリオ(1999.3.31)の息子、中山で怖い血統馬、別路線からやって来た馬まで。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2013年4月10日 (水)

アイネスフウジン(1987.4.10)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年2013年も毎週水曜日にお届けしたいと思いました。「自分と同じ年に生まれた馬を辿る」記事もありますが、こちらも併せてお届け致します。その第6回は「ナカノコールを呼び起こした馬」を。

アイネスフウジン 牡 黒鹿毛 1987.4.10生~2004.4.5没 浦河・中村幸蔵氏生産 馬主・小林正明氏 美浦・加藤修甫厩舎

アイネスフウジン(1987.4.10)の4代血統表
シーホーク
芦毛 1963.3.16
種付け時活性値:1.75
Herbager
鹿毛 1956
Vandale
鹿毛 1943
Plassy 1932
Vanille 1929
Flagette
栗毛 1951
Escamillo 1939
Fidgette 1939
Sea Nymph
芦毛 1957
★Free Man
鹿毛 1948
Norseman 1940
Fantine 1943
Sea Spray
芦毛 1947
Ocean Swell 1941
Pontoon 1940
テスコパール
栗毛 1976.4.22
仔受胎時活性値:0.50
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
種付け時活性値:1.00
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Blue Gem 1943
Suncourt
黒鹿毛 1952
Hyperion 1930.4.18
Inquisition 1936

ムツミパール
鹿毛 1965.3.25
仔受胎時活性値:0.50

モンタヴァル
鹿毛 1953.1.28
種付け時活性値:0.75
Norseman 1940
Ballynash 1946
マサリュウ
鹿毛 1955.6.7
仔受胎時活性値:0.25
★トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:0.00
ユキツキ
鹿毛 1946.4.26
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Norseman4×4、Blue Peter5×5、Firdaussi5×5(父方)、Nasrullah4×5(母方)>

アイネスフウジン(1987.4.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シーホーク
(Herbager系)
テスコボーイ
(Princely Gift系)
モンタヴァル
(Blandford系)
トサミドリ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シーホーク
(Vandale)
3.25 or 1.25 ハクタイセイと同牝系
(No.4-d プロポンチス系)
7番仔
(7連産目)

*

第41回朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 アイネスフウジン 牡2 54 中野栄治 1:34.4 タイ
レコード
37.4 518
[+8]
加藤修甫 5
2 12 サクラサエズリ 牝2 53 木藤隆行 1:34.8 2.1/2 37.9 446
[0]
境勝太郎 2
3 11 マイネルハイル 牡2 54 横山典弘 1:34.9 クビ 36.6 446
[0]
稗田研二 14
4 5 クロスキャスト 牡2 54 杉浦宏昭 1:34.9 クビ 37.0 494
[+4]
二本柳俊夫 3
5 10 ホワイトストーン 牡2 54 柴田政人 1:35.3 2.1/2 36.4 434
[+2]
高松邦男 4

逃げた牝馬サクラサエズリ(1987.2.27)の叩き出したペースが、800m通過45秒1、1000m通過56秒9のハイラップ。追い駆ける側が大変になる逃げというのは確かに存在しますが、それを番手追走から悠々と捕まえに行ったアイネスフウジン。518kgの雄大な黒鹿毛、同期の桜を2馬身半差振り切った決勝点で刻んだ時計は、1分34秒4。かのマルゼンスキー(1974.5.19)の記録とタイレコードでの快勝でした。

*

第57回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 アイネスフウジン 牡3 57 中野栄治 2:25.3 レース
レコード
36.6 514
[+2]
加藤修甫 3
2 6 メジロライアン 牡3 57 横山典弘 2:25.5 1.1/4 35.6 506
[-6]
奥平真治 1
3 4 ホワイトストーン 牡3 57 田面木博公 2:25.7 1.1/2 35.6 434
[-2]
高松邦男 12
4 16 ツルマルミマタオー 牡3 57 田島信行 2:25.7 クビ 35.4 478
[+4]
橋口弘次郎 10
5 19 ハクタイセイ 牡3 57 武豊 2:25.9 1.1/2 37.1 448
[-2]
布施正 2

東京競馬場に集まった観衆19万6517人は、今を以て世界レコードだそうな。そんな大観衆が見守る中で逃げた、アイネスフウジンと中野栄治騎手。府中の杜に住まいし競馬の神様は、芝2400mに「逃げ」で挑む馬人に、時折、微笑み掛けます。そうして、競馬者の心を、掴んでやまないのです。

この第57回日本ダービーの秘話について、JRA50周年記念サイトのアサカオー(1965.5.12)のページが秀逸ですので、引いておきます。

「アイネスフウジンが5枠の12番だと知ったときには、これは勝てるぞって確信しちゃったよ。なぜならな、中村牧場が出した菊花賞馬のアサカオーはよ、なんと5月12日生まれなんだわさ。おまけによ、アイネスに乗る中野栄治騎手の結婚記念日が5月12日なんだ。これは神さまが用意してくれた馬番だべ」

話にはまだ先があり、

「それがねえ、不思議なんだ。ダービーの日に羽田へ行く飛行機の席が12番で、競馬場の指定席も12番。これはアサカオーが用意してくれたんじゃねえべかって。ダービーで3着だったアサカオーの馬番は5だったな」

と幸蔵さんは笑った。

牧場の先輩が果たせなかった日本ダービー制覇。アイネスフウジン、その2年前にサクラチヨノオー(1985.2.19)が記録したダービーレコードを1秒も塗り替える2分25秒3で、見事に逃げ切りました。前々週の安田記念(GI)ではオグリキャップ(1985.3.27)の1分32秒4、前週のオークス(GI)ではエイシンサニー(1987.3.29)の2分26秒1、そして日本ダービーではアイネスフウジンの2分25秒3と、3週続けてのレースレコード更新でした。馬場状態が良かったという背景があったにせよ、結局、馬場改修が行われた2002年までに、2分25秒3を破るダービー馬は現れませんでした。ついで申し上げれば、オグリキャップとエイシンサニーのレコードも、馬場改修が行われた2002年までに更新する馬は現れませんでした。

*

マイルの2歳王者決定戦をタイレコードで勝ち、クラシックディスタンスの競馬の祭典をレコードで制す。

スピードとスタミナの類まれな融合ぶりを発揮した、アイネスフウジン。

自然発生を見せた「ナカノコール」と共に、競馬ファンの記憶に残って行く、名馬の1頭です。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月 8日 (月)

第73回桜花賞(GI)の勝ち馬。

アユサン 牝 鹿毛 2010.2.21生 日高・下河辺牧場生産 馬主・星野壽市氏 美浦・手塚貴久厩舎

アユサン(2010.2.21)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
バイザキャット
栗毛 1995.2.17
仔受胎時活性値:1.50
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.75
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Buy the Firm
鹿毛 1986.5.12
仔受胎時活性値:2.00
Affirmed
栗毛 1975.2.21
種付け時活性値:0.50
▲Exclusive Native 1965.4.17
Won't Tell You 1962
By the Hand
黒鹿毛 1969.3.31
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Intentionally
青毛 1956.4.2
種付け時活性値:1.00
De Hostess
鹿毛 1955.4.7
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4>

アユサン(2010.2.21)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
Affirmed
(Raise a Native系)
Intentionally
(Intent系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト
(Wishing Well)
6.75 or 4.75 祖母が米GI勝ち馬
(No.9-f)
4番仔+
(4連産目+)

*

では、以下にアユサンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

By the Hand 1969 米2勝
|Kismet 1978.3.19 米0勝
||Kiss the Wind 1988.4.13 米2勝
|||Kissin' Jeb 1996.1.16 米3勝 リーヴシュレージュニアS(GIII)
|By the Letter 1981.3.31 米0勝
||Good Looking Girl 1986.4.15 米1勝
|||Relic Reward 1994.5.12 米12勝 エセックスH(GIII) フィフスシーズンBCS(GIII)2着
|Image of Greatness 1982.3.23 米3勝 サンフェリペH(GI) ジムビームS(GIII)2着
|Buy the Firm 1986.5.12 米12勝 トップフライトH(GI) ロングルックH(GII)ほかGIII3勝
||Storm Broker 1994.2.12 米4勝 ベンアリH(GIII)
||バイザキャット 1995.2.17 米1勝
|||アユサン 2010.2.21 (本馬) 桜花賞(GI) アルテミスS2着 チューリップ賞(GIII)3着

*

第73回桜花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 アユサン 牝3 55 C.デムーロ 1:35.0    35.5 484
[-12]
手塚貴久 7
2 14 レッドオーヴァル 牝3 55 M.デムーロ 1:35.0 クビ 35.1 430
[+4]
安田隆行 2
3 9 プリンセスジャック 牝3 55 福永祐一 1:35.4 2 1/2 35.6 464
[-2]
加用正 14
4 13 クロフネサプライズ 牝3 55 武豊 1:35.4 クビ 36.5 458
[-8]
田所秀孝 1
5 6 ローブティサージュ 牝3 55 秋山真一郎 1:35.6 1 1/2 36.2 436
[-12]
須貝尚介 8

終わってみれば、デムーロ兄弟、そして出走馬中2頭だけだったディープインパクト産駒による、ワンツーフィニッシュでした。恐れ入りましたm(__)m

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2013年4月 6日 (土)

第73回桜花賞(GI)の出走予定馬について。

第73回桜花賞(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ストークアンドレイ
(2010.2.22)
[11-g]
7番仔
(不受胎後)
クロフネ ★Silver Hawk Nodouble Daryl's Joy
2 サマリーズ
(2010.3.26)
[1-s]
? Hard Spun Mr.Prospector ハウスバスター Seattle Slew
3 クラウンロゼ
(2010.3.18)
[5-d シルヴアーフオート系]
3番仔
(3連産目)
ロサード ヒシアケボノ サウスアトランティック テスコボーイ
4 サンブルエミューズ
(2010.1.23)
[7-d シュリリー系]
2番仔
(空胎後)
ダイワメジャー フレンチデピュティ ダンシングブレーヴ ブレイヴェストローマン
5 ウインプリメーラ
(2010.4.4)
[12]
7番仔
(7連産目)
ステイゴールド フォーティナイナー ★Kris S. Marshua's Dancer
6 ローブティサージュ
(2010.1.28)
[8-d]
2番仔
(2連産目)
ウォーエンブレム Singspiel Machiavellian Bustino
7 アユサン
(2010.2.21)
[9-f]
4番仔+
(4連産目+)
ディープインパクト Storm Cat Affirmed Intentionally
8 ティズトレメンダス
(2010.4.9)
[19-b]
? Tiz Wonderful Editor's Note Rollicking Tatan
9 プリンセスジャック
(2010.3.9)
[1-e]
11番仔
(不受胎後)
ダイワメジャー アフリート Danzig Buckpasser
10 シーブリーズライフ
(2010.5.13)
[22-d]
2番仔
(2連産目)
アドマイヤジャパン タイキシャトル Storm Cat Icecapade
11 サウンドリアーナ
(2010.3.26)
[10-d デヴォーニア系]
4番仔
(2連産目)
ケイムホーム ダンシングブレーヴ ボールドリック ボンモー
12 トーセンソレイユ
(2010.1.20)
[2-f]
14番仔
(2連産目)
ネオユニヴァース Alzao Busted Queen's Hussar
13 クロフネサプライズ
(2010.2.25)
[A4]
7番仔
(3連産目)
クロフネ トニービン ニホンピロウイナー ノーザンテースト
14 レッドオーヴァル
(2010.3.7)
[A13]
5番仔+
(2連産目)
ディープインパクト Smart Strike Nijinsky Vaguely Noble
15 ナンシーシャイン
(2010.5.28)
[14-c]
15番仔
(5連産目)
ブラックタキシード ★トウショウボーイ シルバーシャーク Petingo
16 ジーニマジック
(2010.2.25)
[2-f]
2番仔+
(2連産目+)
ダイワメジャー ★Alzao Thatching Busted
17 コレクターアイテム
(2010.2.20)
[9-f]
5番仔+
(5連産目+)
ハーツクライ Storm Bird Geiger Counter ★Irish River
18 メイショウマンボ
(2010.2.25)
[9-c ダイアンケー系]
4番仔
(4連産目)
スズカマンボ グラスワンダー ジェイドロバリー ミルジョージ

咲くも良し、散るもまた良し、さくらばな。18頭の花いくさ、第73回桜花賞。

  1. クロフネサプライズ
  2. メイショウマンボ
  3. ジーニマジック
  4. ローブティサージュ
  5. クラウンロゼ
  6. ティズトレメンダス

2月25日生まれトリオを上位3頭としました。SSフリー馬を筆頭として、SSの0遺伝馬を次点。後は、2歳牝馬女王、3連勝の重賞勝ち馬、最後はなかなかお目に掛かれないMan 'o War(1917.3.29)直系馬まで。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月 4日 (木)

自分と同じ年に生まれた馬を辿る(其の九)-ハギノトップレディ(1977.4.4)-。

今年2013年の春は、自分と同じ年に生まれた馬を誕生日順に辿ろうという企画でございます。その第9回は、桜花賞(GI)ウィークに似つかわしくもある、ハギノトップレディ。

ハギノトップレディ 牝 黒鹿毛 1977.4.4生~2003.11.22没 浦河・荻伏牧場生産 馬主・日隈広吉氏 栗東・伊藤修司厩舎

ハギノトップレディ(1977.4.4)の4代血統表
サンシー
黒鹿毛 1969.3.25
種付け時活性値:1.75

Sanctus
黒鹿毛 1960
Fine Top
黒鹿毛 1949
Fine Art 1939
Toupie 1943
Sanelta
鹿毛 1954
Tourment 1944
Satanella 1941
Wordys
栗毛 1957
Worden
栗毛 1949
★Wild Risk 1940
Sans Tares 1939
Princesse d'Ys
鹿毛 1950
★Prince Bio 1941
Lacodis 1939
イットー
黒鹿毛 1971.4.19
仔受胎時活性値:1.25
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:1.25
Relic
青毛 1945
War Relic 1938
Bridal Colors 1931
Rose o'Lynn
鹿毛 1944
Pherozshah 1934
Rocklyn 1937
ミスマルミチ
鹿毛 1965.4.13
仔受胎時活性値:1.25
ネヴァービート
栃栗毛 1960
種付け時活性値:1.00
★Never Say Die 1951
Bride Elect 1952
キューピット
鹿毛 1957.2.28
仔受胎時活性値:1.75
Nearula
黒鹿毛 1950
種付け時活性値:1.50
マイリー
鹿毛 1953
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5(母方)>

ハギノトップレディ(1977.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンシー
(Fine Top系)
ヴェンチア
(Man o' War系)
ネヴァービート
(Nasrullah系)
Nearula
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンシー 5.00 華麗なる一族
(No.7-E マイリー系)
初仔

*

第40回桜花賞(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 5 ハギノトップレディ 牝3 55 伊藤清章 1:36.2    456 伊藤修司 2
2 16 タマモコトブキ 牝3 55 田島良保 1:36.4 1.1/4 446 吉永猛 7
3 17 シャダイダンサー 牝3 55 吉永正人 1:36.4 ハナ 444 松山吉三郎 4
4 11 ラフオンテース 牝3 55 岩元市三 1:36.5 3/4 400 布施正 1
5 6 ヒロノタイフウ 牝3 55 田島日出雄 1:36.7 1.1/4 428 松田由太郎 10

キャリア2戦、1勝馬の身で挑んだ桜花賞。血統馬が、最も華のあるGIとも言える桜花賞で、逃げ切り勝ちを収めました。3戦目での桜花賞勝利は、最少キャリア優勝記録として現在も残っています。

*

第5回エリザベス女王杯(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 18 ハギノトップレディ 牝3 55 伊藤清章 2:27.9 レース
レコード
454 伊藤修司 3
2 10 タケノハッピー 牝3 55 飯田明弘 2:28.0 3/4 470 尾形藤吉 2
3 15 タマモコトブキ 牝3 55 田島良保 2:28.2 1 460 吉永猛 12
4 14 ジュウジアロー 牝3 55 安田富男 2:28.4 1 426 加藤修甫 6
5 3 ラフオンテース 牝3 55 岩元市三 2:28.5 1/2 410 布施正 9

オークス(現GI)17着惨敗から2400mの距離は不適と思われたハギノトップレディ。けれど、不敵に逃げたハギノトップレディ、最後まで先頭を譲ることはありませんでした。距離を意識してかゆっくりした逃げだったものの、淀芝2400mで刻んだ2分27秒9は、前身のビクトリアカップ時代から通じても、レースレコードタイムでした。

*

「華麗なる一族」。私がこのフレーズを覚えたのは山崎豊子さんの作品ではなく、競馬が先でした。着想を得られた詩人の志摩直人さん、これは素晴らしい転用でした。

イットー 1971.4.19 中央7勝 高松宮杯(現高松宮記念、GI) スワンS(現GII)
|ハギノトップレディ 1977.4.4 (本馬) 中央7勝 桜花賞(現GI) エリザベス女王杯(現GI) 高松宮杯 京都牝馬特別(現京都牝馬S) 巴賞(OP)
||ダイイチルビー 1987.4.15 中央6勝 安田記念(GI) スプリンターズS(GI) 京王杯SC(GII) 京都牝馬特別
|||ダイイチシガー 1994.6.4 中央2勝 4歳牝馬特別(現フローラS、GII)2着 オークス(GI)3着 クイーンC(GIII)3着
||ウメノアスコット 1989.4.19 中央1勝
|||ウメノダンサー 1994.5.22 中央4勝
||||サダムイダテン 2005.5.3 中央1勝 ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)2着
|||マイネルセレクト 1999.5.29 日UAE10勝 JBCスプリント(JpnI) 東京盃(JpnII) シリウスS(GIII) ガーネットS(旧GIII) 黒船賞(JpnIII)
|ニッポーハヤテ 1978.4.24 中央7勝 安田記念(現GI)3着
|ハギノカムイオー 1979.4.1 中央8勝 宝塚記念(現GI) 高松宮杯 スワンS 京都新聞杯(現GII) 神戸新聞杯(現GII) スプリングS(現GII)
|アイランドオリーブ 1984.3.28 地方1勝
||オギトゥインクル 1988.5.5 中央1勝
|||オギブルービーナス 1993.5.8 中央2勝
||||ブルーショットガン 1999.5.2 中央7勝 阪急杯(GIII) 函館SS(GIII)3着
|チュニカオー 1985.3.30 中央4勝 すばるS(OP) 阪神大賞典(GII)3着
|カムイイットー 1986.4.27 中央2勝 シンザン記念(GIII)3着
||ドリームクロス 1994.4.27 中央0勝
|||エイムアットビップ 2005.2.26 中央2勝 ファンタジーS(GIII)2着 阪神JF(GI)3着

快速馬の系譜、ですね。なお、ハギノトップレディの半弟ハギノカムイオーは満34歳を迎えた現在も存命中です。黄金の馬は、もしかしたら、来年2014年の夏、シンザン(1961.4.2)の持つ軽種牡馬の長寿記録を塗り替えるかもしれないということで、競馬マスコミを再び賑わすことになるかもしれません。ハギノカムイオーとシンザンは1日違いの誕生日ですから、2014年7月13日を迎えることが出来たら、その時点で新記録となります。

*

現年齢表記2歳の新馬戦で「2歳レコード」を出す馬は数あれど、「古馬も含めた日本レコード」を出せる馬というのは、そうそうお目に掛かれません。ハギノトップレディはデビューとなった1979年8月12日、函館芝1000mで「57秒2」という記録を打ち立てました。それは、それまでの芝1000mの日本レコードを0秒2上回る、空恐ろしい時計でした。その後、芝1000mの日本レコードは更新され続けています。けれど、JRAサイト内の「中央競馬レコードタイム 函館競馬場 -芝コース-」を確認すれば、34年を経ようとしている2013年の今を以て、サラブレッド系2歳のレコードタイムとして、ハギノトップレディの「57秒2」が燦然と輝いています。

その函館の地での戦いといえば、満4歳時の1981年8月2日の巴賞は、オールドファンの記憶に残るオープン特別として語られています。ハギノトップレディVSブロケード(1978.3.16)という、1歳違いの桜花賞馬どうしの名勝負。いつぞやの月刊「優駿」でも取り上げられていました。

よくぞ市井に映像が残っていたものだと感心しますが、それにも増して、ハギノトップレディの粘り腰に感心します。3角から4角、そして直線の走りは、胸が熱くなることしきり。ハギノトップレディ、牝馬ながら59kgを背負ってのレース、ぜひご覧ください。

*

ハギノトップレディは、その豊かなスピードを次世代にも伝えたことにより、真の名花であることを知らしめました。天馬トウショウボーイ(1973.4.15)との間に生まれた愛娘ダイイチルビーは、安田記念、スプリンターズSと古馬牡牝混合GIを2勝。母のスピードを逃げから差しに転換したその様は、祖母の名の由来の通り、一刀両断の切れ味でした。グレード制が施行された後、多数の名牝が現れていますけれど、古馬牡牝混合GI2勝以上を挙げた馬は、ダイイチルビーが最初でした。

近年は、華麗なる一族の活躍が、1990年代初頭までに見られたような、華々しいものではない印象もあります。しかし、それでも、良いものは色褪せない。2004年にハギノトップレディの孫であるマイネルセレクトがJBCスプリントを制した折は、「サスガに華麗なる一族」と思わされたものです。そしてまた、上述した半弟ハギノカムイオーの存命についても、牝系の持つエネルギーの確かさを思わされるものです。

華麗なる一族の牝系祖マイリー(1953)が日本に渡来してから半世紀以上経ちますが、小岩井牝系や御料牝系と同じように、これからも活躍馬を送り続けて欲しいと願い、その本流とも言えるハギノトップレディの子孫たちに期待して、この記事の結びと致します。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月 3日 (水)

メジロマックイーン(1987.4.3)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年2013年も毎週水曜日にお届けしたいと思いました。「自分と同じ年に生まれた馬を辿る」記事もありますが、こちらも併せてお届け致します。その第5回は「史上初の10億円馬」を。

メジロマックイーン 牡 芦毛 1987.4.3生~2006.4.3没 浦河・吉田堅氏生産 馬主・メジロ商事(株) 栗東・池江泰郎厩舎

メジロマックイーン(1987.4.3)の4代血統表

メジロティターン
芦毛 1978.3.22
種付け時活性値:0.00
メジロアサマ
芦毛 1966.2.23
パーソロン
鹿毛 1960
Milesian 1953
Paleo 1953
スヰート
芦毛 1951
First Fiddle 1939
Blue Eyed Momo 1944
シェリル
鹿毛 1971.5.15
スノッブ
鹿毛 1959
Mourne 1954
Senones 1952
Chanel
鹿毛 1961
Pan 1947
Barley Corn 1950
メジロオーロラ
栗毛 1978.3.8
仔受胎時活性値:2.00
リマンド
栗毛 1965.2.16
種付け時活性値:1.00
Alcide
鹿毛 1955
▲Alycidon 1945
Chenille 1940
Admonish
芦毛 1958
Palestine 1947
Warning 1950
メジロアイリス
黒鹿毛 1964.4.8
仔受胎時活性値:1.25
ヒンドスタン
黒鹿毛 1946
種付け時活性値:0.25
▲Bois Roussel 1935
Sonibai 1939
アサマユリ
栗毛 1959.3.17
仔受胎時活性値:1.00
★ボストニアン
栗毛 1950.5.13
種付け時活性値:0.00
トモエ
栗毛 1951.5.8
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:なし>

メジロマックイーン(1987.4.3)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
メジロティターン
(My Babu系)
リマンド
(Blandford系)
ヒンドスタン
(Bois Roussel系)
ボストニアン
(The Tetrarch系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
メジロティターン
(EX.P)
6.00 半兄メジロデュレン
(No.7-c アストニシメント系)
5番仔
(5連産目)

*

第51回菊花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 メジロマックイーン 牡3 57 内田浩一 3:06.2    47.5 484
[+4]
池江泰郎 4
2 1 ホワイトストーン 牡3 57 柴田政人 3:06.4 1.1/4 46.8 450
[0]
高松邦男 2
3 18 メジロライアン 牡3 57 横山典弘 3:06.6 1.1/2 47.4 516
[0]
奥平真治 1
4 9 メルシーアトラ 牡3 57 河内洋 3:06.9 2 47.1 492
[0]
小野幸治 6
5 5 ツルマルミマタオー 牡3 57 田島信行 3:07.3 2.1/2 47.9 482
[+4]
橋口弘次郎 5

兄メジロデュレン(1983.5.1)に続けとばかりに嵐山S(準OP)を制して菊花賞に挑むはずだったメジロマックイーン。その嵐山Sでまさかの2着に敗れたことで、陣営は鞍上の交代も考えられたとか。そんな中、「メジロのおばあちゃん」こと北野ミヤ氏の「1回のミスで交代は可哀相」の一声で、引き続きの鞍上となった内田浩一騎手。意気に感じない訳もなく、その恩に報いた結果が、史上3組目の兄弟菊花賞制覇につながりました。

*

第103回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 15 メジロマックイーン 牡4 58 武豊 3:18.8 タイ
レコード
47.7 482
[-6]
池江泰郎 1
2 9 ミスターアダムス 牡6 58 本田優 3:19.2 2.1/2 47.6 468
[+2]
星川薫 7
3 10 オースミシャダイ 牡5 58 松永昌博 3:19.3 3/4 48.4 462
[-6]
武邦彦 12
4 1 メジロライアン 牡4 58 横山典弘 3:19.3 ハナ 47.7 516
[-6]
奥平真治 2
5 14 キリサンシー 牡6 58 田中勝春 3:19.4 1/2 48.8 466
[-8]
西塚安夫 6

「(メジロ)ティターンの仔で天皇賞を勝て」。メジロ牧場創始者・北野豊吉氏の遺言が果たされたのは、逝去から7年後、1991年の春のこと。祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続いて、史上初の「父仔3代天皇賞制覇」の偉業達成。武豊騎手は口取り式で豊吉氏の遺影を掲げられたのでした。

*

第105回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 メジロマックイーン 牡5 58 武豊 3:20.0    48.2 490
[-2]
池江泰郎 2
2 7 カミノクレッセ 牡5 58 田島信行 3:20.4 2.1/2 48.2 498
[+2]
工藤嘉見 4
3 8 イブキマイカグラ 牡4 58 南井克巳 3:21.3 5 48.6 444
[-8]
中尾正 3
4 3 ホワイトアロー 牡5 58 田原成貴 3:21.5 1 49.2 492
[-4]
小野幸治 11
5 14 トウカイテイオー 牡4 58 岡部幸雄 3:21.7 1.1/4 49.7 480
[0]
松元省一 1

「世紀の対決」と喧伝された1992年の天皇賞・春。7戦全勝のトウカイテイオー(1988.4.20)VS前年覇者のメジロマックイーン。その結果は、メジロマックイーンが「史上初の天皇賞・春連覇」を果たし、武豊騎手に「天皇賞・春4連覇」をもたらしたのでした。なお、メジロマックイーンが満4歳以降に出走したレースのうち、1番人気を他馬に譲ったのは、この1992年の天皇賞・春だけでした。

*

第34回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 メジロマックイーン 牡6 56 武豊 2:17.7    38.0 494
[-6]
池江泰郎 1
2 2 イクノディクタス 牝6 54 村本善之 2:18.0 1.3/4 37.7 470
[+6]
福島信晴 8
3 1 オースミロッチ 牡6 56 松本達也 2:18.1 1/2 38.6 498
[-6]
中尾正 10
4 9 セキテイリュウオー 牡4 56 南井克巳 2:18.4 1.3/4 38.3 458
[+2]
藤原敏文 9
5 4 アイルトンシンボリ 牡4 56 柴田政人 2:18.5 3/4 38.4 480
[0]
畠山重則 5

天皇賞・春3連覇を阻まれたメジロマックイーンでしたが、その代わりに、同門の同期生であるメジロライアン(1987.4.11)、メジロパーマー(1987.3.21)に続く「メジロ勢宝塚記念3年連続勝利」を果たしました。そしてまた、メジロマックイーン自身「4年連続GI制覇」を遂げたのでした。

*

第28回京都大賞典(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 メジロマックイーン 牡6 59 武豊 2:22.7 コース
レコード
35.7 496
[+2]
池江泰郎 1
2 9 レガシーワールド せん4 58 河内洋 2:23.3 3.1/2 36.3 490
[+4]
森秀行 2
3 10 オースミロッチ 牡6 58 松本達也 2:23.3 アタマ 36.3 490
[0]
中尾正 5
4 6 シャコーグレイド 牡5 57 南井克巳 2:24.2 5 36.4 464
[-4]
矢野照正 6
5 4 トーワナゴン 牝4 55 岸滋彦 2:24.8 3.1/2 37.0 446
[-2]
佐山優 7

王者が迎えた満年齢6歳秋。京都芝2400m、その勝ち時計は2分22秒7。同い年のオースミロッチ(1987.4.20)が持っていたコースレコード2分24秒6を1秒9も縮める大レコード。次走でジャパンカップ(GI)を制するレガシーワールド(1989.4.23)を0秒6差、3馬身2分の1離しての圧勝劇は、それまで叫ばれていた「スピード不足」を払拭するに充分なパフォーマンスでした。

恐るべしは、メジロイズムの結晶。齢重ねて衰えるどころか、なお成長を続けたその様。私は、「最強古馬の姿」というと、夕陽に照らされた白い馬体が淀の緑の芝を悠然と駆けた、1993年の京都大賞典を思い出すばかりです。

*

死して後、その偉大さが再認識されることもあります。厩舎の後輩であるステイゴールド(1994.3.24)が父となり、娘たちとの間にできた仔ら。ドリームジャーニー(2004.2.24)、オルフェーヴル(2008.5.14)、ゴールドシップ(2009.3.6)。言わずもがなのGI馬たち。血統的な見解は色々あれど、端的な「Phalaris系とTourbillon系のニックス」の好例が立て続けに現れています。

世界的にも貴重なTourbillon(1928)系の父系を育てて来られた日本の馬産は、なんだ言いながら、大したものです。日本のホースマンの皆様は、先人から受け継いできた血の積み重ねを、もっともっと、誇りに思って良いのでしょう。惜しむらくは、その日本で育んだTourbillon系の血が、父系としては風前の灯火になったことですが、それもまた、経済動物の定めなのかも知れません。

せめて私にできることは、メジロマックイーンがこの世に生を受け、そして天に召された日に、その記録と記憶を辿ること。競馬者として最初期に出会ったスーパーホース、メジロマックイーン。眼を瞑れば、「白、緑一本輪、緑袖」の勝負服を乗せたまだら模様の芦毛馬が、緑の芝の上を疾走する姿が蘇ります。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年4月 1日 (月)

自分と同じ年に生まれた馬を辿る(其の八)-モンテプリンス(1977.4.1)-。

今年2013年の春は、自分と同じ年に生まれた馬を誕生日順に辿ろうという企画でございます。その第8回はモンテプリンス。

モンテプリンス 牡 鹿毛 1977.4.1生~2002.8.29没 浦河・杵臼斉藤牧場生産 馬主・毛利喜八氏 美浦・松山吉三郎厩舎

モンテプリンス(1977.4.1)の4代血統表
シーホーク
芦毛 1963.3.16
種付け時活性値:1.25
Herbager
鹿毛 1956
Vandale
鹿毛 1943
Plassy 1932
Vanille 1929
Flagette
栗毛 1951
Escamillo 1939
Fidgette 1939
Sea Nymph
芦毛 1957
★Free Man
鹿毛 1948
Norseman 1940
Fantine 1943
Sea Spray
芦毛 1947
Ocean Swell 1941
Pontoon 1940
モンテオーカン
鹿毛 1967.4.28
仔受胎時活性値:0.25
ヒンドスタン
黒鹿毛 1946
種付け時活性値:1.00
Bois Roussel
黒鹿毛 1935
★Vatout 1926
Plucky Liege 1912
Sonibai
鹿毛 1939
★Solario 1922
Udaipur 1929
マリアドロ
黒鹿毛 1957
仔受胎時活性値:0.25
Big Game
鹿毛 1939
種付け時活性値:0.25
Bahram 1932
Myrobella 1930
Golden Marie
鹿毛 1951
仔受胎時活性値:1.25
Goyama
栗毛 1943
種付け時活性値:1.75
Nearly
鹿毛 1940
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Umidwar=Udaipur(♀)5×4、Firdaussi5×5(父方)、Blandford5×5(母方)>

モンテプリンス(1977.4.1)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シーホーク
(Herbager系)
ヒンドスタン
(Bois Roussel系)
Big Game
(Blandford系)
Goyama
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Goyama
(マリアドロ)
2.25 全弟モンテファスト
(No.21-a)
4番仔
(4連産目)

*

第85回天皇賞・春(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 3 モンテプリンス 牡5 58 吉永正人 3:19.2 コース
レコード
512 松山吉三郎 1
2 13 アンバーシャダイ 牡5 58 加藤和宏 3:19.4 1.1/4 468 二本柳俊夫 3
3 16 ゴールドスペンサー 牡6 58 河内洋 3:20.2 5 444 中尾銑治 4
4 10 ミナガワマンナ 牡4 58 菅原泰夫 3:20.3 1/2 492 仲住芳雄 2
5 2 アジシバオー 牡4 58 岩元市三 3:20.3 ハナ 484 新川恵 12

よく知られる「無冠の貴公子に春が訪れてから9年目、無冠のプリンスにも春が訪れました」という杉本清アナウンサーの名調子も飛び出した第85回天皇賞・春。モンテプリンスにとっては6回目、鞍上の吉永正人騎手にとっては54回目の八大競走挑戦で掴んだ栄冠でした。

*

第23回宝塚記念(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 9 モンテプリンス 牡5 57 吉永正人 2:12.6    506 松山吉三郎 1
2 5 カツアール 牡6 56 樋口弘 2:12.8 1.1/2 492 柳田次男 3
3 4 タクラマカン 牡4 56 大崎昭一 2:13.0 1.1/2 514 松山康久 8
4 13 キョウエイプロミス 牡5 57 柴田政人 2:13.2 1.1/2 472 高松邦男 7
5 2 サーペンプリンス 牡5 57 的場均 2:13.2 アタマ 484 大久保洋吉 9

天皇賞・春を制して勝ち運に乗って挑んだ春のグランプリ。それまでの惜敗がウソのように、現在でいうGIレースを連勝。黄色の帽子に「白、赤蛇目散、白袖」の勝負服、そして勝負服に合わせた白メンコを着けた鹿毛馬が、真の強者であることを見せ付けたのでした。

*

「太陽の王子」モンテプリンス。ダービー2勝トレーナーの故・戸山為夫調教師をして、「名馬と言える3頭の中の1頭」と言わしめました。ほかの2頭はシンザン(1961.4.2)、メジロマックイーン(1987.4.3)ということで、モンテプリンスの素養の高さを買われていたそうです。現代の調教施設があれば、いわゆるGI級レース2勝で終わるような馬ではなかった、とも。

それは、取りも直さず、モンテプリンスの敵は、他馬ではなく、実は自分自身だった、ということでしょう。大型馬で脚元の難しいところがあり血行障害や繋靭帯炎などでも悩まされたことや、太陽の王子という渾名の由来にもなった道悪不得手も、自身の蹄、いわゆる蹄底の浅い、ベタな蹄の形に因るところがあったのでしょう。自身の調子はもちろんですが、天候や馬場とも戦わなければならなかったモンテプリンス。どのサラブレッドでも同じではありますが、競馬という勝負に挑むことの難しさが垣間見えます。

ただそれでも、モンテプリンスは、無冠のプリンスで終わらなかったところが、大器たる所以。皐月賞(現GI)4着、日本ダービー(現GI)2着、菊花賞(現GI)2着、天皇賞・秋(現GI)2着、有馬記念(現GI)3着。ここ一番で惜しい競馬が続いたモンテプリンスは、スケールの大きさを信じ続けた陣営やファンに対して、満5歳春の天皇賞・春、宝塚記念を1番人気の連勝で応えてみせたのでした。

大レースを1番人気で勝てる馬というのは、やはり、名馬なのだと思います。それを2回続けたのですから、モンテプリンス、紛うことなく、真の名馬だったのです。

*

モンテプリンスは、繁殖馬としてグレートモンテ(1985.3.4)、サークルショウワ(1985.4.29)という2頭のJRA重賞勝ち馬を送り込みましたが、自身に並ぶようなGI勝ち馬は現れませんでした。グレートモンテが札幌記念(当時GIII。現GII)で叩き出した1分58秒9は、長らく札幌芝2000mの基準タイムかつレコードタイムでしたね。モンテプリンスの仔ということでは、アンジェロパテオ(1992.4.7)がセントライト記念(GII)3着から菊花賞に挑んだことを思い出します。1995年、マヤノトップガン(1992.3.24)が勝利を収めた年でした。

太陽の王子の最期は、茨城県の東大農学部附属牧場で繋養されて、2002年に亡くなりました。満22歳時の1999年まで種付けの記録が残っていますし、若者たちに、きっとずっと、最期まで大切にされたのでしょう。

モンテプリンス、幸せな晩年であったはずです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »