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2012年5月30日 (水)

カミノクレッセ(1987.5.30)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思いました。その13回目、今年2012年の最終回は、20年前に春の古馬GI3走連続銀メダルの離れ業を演じた彼を。

カミノクレッセ 牡 鹿毛 1987.5.30生 浦河・昭和牧場 馬主・野上政次氏 栗東・工藤嘉見厩舎

カミノクレッセ(1987.5.30)の4代血統表
アンバーシャダイ
鹿毛 1977.3.10
種付け時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
▲Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
クリアアンバー
黒鹿毛 1967.5.8
★Ambiopoise
鹿毛 1958.5.6
Ambiorix 1946
Bull Poise 1948
One Clear Call
鹿毛 1960.5.21
Gallant Man 1954
Europa 1949
シヨウワロマン
鹿毛 1981.3.2
仔受胎時活性値:1.25
コインドシルバー
黒鹿毛 1974.4.19
種付け時活性値:1.50
Herbager
鹿毛 1956
Vandale 1943
Flagette 1951
Silver Coin
黒鹿毛 1965.3.10
Never Bend 1960.3.15
Silver Spoon 1956.3.6
ヒデシヤイン
栗毛 1967.3.1
仔受胎時活性値:1.25
ボウプリンス
栃栗毛 1952
種付け時活性値:1.50
★Prince Chevalier 1943
Isabelle Brand 1943
ジヤンダーク
黒鹿毛 1956.5.25
仔受胎時活性値:0.50
シマタカ
鹿毛 1944.2.27
種付け時活性値:0.75
トートレル
黒鹿毛 1949
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Lady Angela(♀)4×5(父方)、Bull Lea5×5(父方)>

カミノクレッセ(1987.5.30)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アンバーシャダイ
(Northern Dancer系)
コインドシルバー
(Herbager系)
ボウプリンス
(Prince Chevalier系)
シマタカ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
コインドシルバー
(Lalun)
4.50 全弟カミノクレモナ&甥エアガッツ
(No.11-e)
3番仔
(3連産目)

*

第39回日経新春杯(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 カミノクレッセ 牡5 57 南井克巳 2:15.2    47.1 494
[+8]
工藤嘉見 2
2 1 ホワイトアロー 牡5 57 田原成貴 2:15.5 2 47.2 492
[0]
小野幸治 1
3 4 エリモパサー 牡5 57 猿橋重利 2:15.7 1.1/4 47.8 514
[0]
沖芳夫 8
4 12 ダンディスピリット 牡5 57 加用正 2:15.7 ハナ 47.6 456
[+16]
北橋修二 12
5 7 ナイスナイスナイス 牡6 57 河内洋 2:15.8 1/2 47.6 490
[0]
長浜博之 4

カミノクレッセ、満5歳の始動は伝統のGII、日経新春杯からでした。天皇賞・秋(GI)4位入線3着から3カ月ぶりの実戦、先行策から押し切ってJRA重賞初制覇と共に芝の初勝利を遂げました。サスガの充実ぶりでした。けれど、まさか最後の勝利になってしまうとは……。

*

第40回阪神大賞典(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 メジロマックイーン 牡5 59 武豊 3:13.5    48.9 492
[0]
池江泰郎 1
2 5 カミノクレッセ 牡5 58 南井克巳 3:14.3 5 49.5 496
[+2]
工藤嘉見 2
3 6 ポーカーフェイス 牡6 57 岡潤一郎 3:15.7 9 50.7 484
[-6]
安藤正敏 6
4 3 エリモパサー 牡5 57 猿橋重利 3:15.7 ハナ 51.2 516
[-2]
沖芳夫 4
5 1 ミスターアダムス 牡7 57 本田優 3:16.1 2.1/2 51.3 474
[-2]
星川薫 3

少頭数6頭立ての戦いは、2頭の一騎打ちと見られていました。単勝1.3倍の1番人気馬メジロマックイーン(1987.4.3)と単勝2.6倍の2番人気馬カミノクレッセ。カミノクレッセ、必死に食らいついたものの、結果5馬身差の2着。連続銀メダル走の始まりは、ここからでした。

*

第105回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 メジロマックイーン 牡5 58 武豊 3:20.0    48.2 490
[-2]
池江泰郎 2
2 7 カミノクレッセ 牡5 58 田島信行 3:20.4 2.1/2 48.2 498
[+2]
工藤嘉見 4
3 8 イブキマイカグラ 牡4 58 南井克巳 3:21.3 5 48.6 444
[-8]
中尾正 3
4 3 ホワイトアロー 牡5 58 田原成貴 3:21.5 1 49.2 492
[-4]
小野幸治 11
5 14 トウカイテイオー 牡4 58 岡部幸雄 3:21.7 1.1/4 49.7 480
[0]
松元省一 1

「世紀の対決」と目された1992年の春の天皇賞。無敗の7連勝のトウカイテイオー(1988.4.20)対防衛王者メジロマックイーン。そんなパーソロン(1960)の直系子孫どうしの対決は、両雄並び立たず、「どんなもんだい」とメジロマックイーンが快勝。後を追ったのは、メジロマックイーンと同じ最速の上がり4ハロン48秒2の脚を使って伸びた、カミノクレッセ。前走阪神大賞典の5馬身差を、半分の2と2分の1馬身に詰めたものの、2着に終わりました。

*

第42回安田記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 18 ヤマニンゼファー 牡4 57 田中勝春 1:33.8    36.5 454
[+2]
栗田博憲 11
2 8 カミノクレッセ 牡5 57 南井克巳 1:33.9 3/4 35.8 504
[+6]
工藤嘉見 5
3 2 ムービースター 牡6 57 武豊 1:34.0 クビ 35.8 426
[0]
坪憲章 10
4 14 マルマツエース 牡4 57 的場均 1:34.0 クビ 35.7 526
[+4]
仲住芳雄 12
5 17 ダイナマイトダディ 牡4 57 加藤和宏 1:34.1 1/2 36.1 458
[0]
鈴木康弘 2

芝3200mの天皇賞・春から、半分の距離となった芝1600mの安田記念。チャレンジャーのローテーションで挑んだカミノクレッセ、上がり3ハロン35秒8というメンバー中2番目の鋭脚を繰り出して追い込んだものの、決勝点で0秒1差、先に抜け出して我慢し切った馬がいました。さながら紅顔の美少年、ヤマニンゼファー(1988.5.27)。この安田記念を含めてGI3勝を遂げた名馬でしたが、当時は重賞未勝利どころか芝未勝利という11番人気の伏兵でした。

*

第33回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 メジロパーマー 牡5 57 山田泰誠 2:18.6    52.2 470
[+2]
大久保正陽 9
2 6 カミノクレッセ 牡5 57 南井克巳 2:19.1 3 52.3 498
[-6]
工藤嘉見 1
3 5 ミスタースペイン 牡4 56 石橋守 2:19.8 4 52.0 486
[+4]
橋口弘次郎 3
4 2 オースミロッチ 牡5 57 松本達也 2:20.6 5 53.8 498
[+4]
中尾正 12
5 3 ダイタクヘリオス 牡5 57 岸滋彦 2:20.6 アタマ 54.0 474
[+2]
梅田康雄 2

阪神大賞典、天皇賞・春、安田記念と3走連続2着で臨んだ宝塚記念。「今度こそ」と、ファンはカミノクレッセを単勝2.0倍という1番人気に押しました。けれど、悲しいかな、またもや1頭、先んじた馬がいました。後になって語り継がれるメジロの1987年生まれ世代、3年連続メジロ勢の優勝となった2年目、阪神芝2200mを逃げ切ったのは、メジロパーマー(1987.3.21)。どうしても、どうしても、どうしても。カミノクレッセの前に、1頭だけ立ちはだかったのでした。

*

1992年の春の古馬GI3連戦。カミノクレッセにとっては、メジロマックイーン、ヤマニンゼファー、メジロパーマーと、後で振り返るといずれも複数GIを勝つ馬との勝負となったのは、「不運だった」としか言いようがありません。

けれどそれでも、砂ぼこりも舞った淀芝3200m、当時歴代2位タイの高速決着となった府中芝1600m、今となっては尋常ではない重さの洋芝だった仁川芝2200mと、まったく条件の違うコース、距離のGIレースで、よくぞ3走連続2着と好走を続けられたものです。それは、取りも直さず、カミノクレッセの能力の高さを示しています。

そしてまた、全9勝のうち実は8勝がダート戦であり、ブリーダーズゴールドカップ(現JpnII)を大圧勝しているように、現在のようなダート路線があれば、砂街道の主役だったかも知れません。まま、同期にナリタハヤブサ(1987.4.28)もいましたが(^^ゞ

ともあれ、人々の記憶に残る名脇役だったカミノクレッセ。満25歳と老境を迎えても、元気に過ごしているようです。同い年の同じアンバーシャダイ産駒メジロライアン(1987.4.11)と共に、長命のNorthern Dancer~ノーザンテースト系らしく、健やかに長生きして欲しいと願うばかりです。

<Web Resource>

*

という訳で、2012年は

  1. ビワハイジ(1993.3.7)
  2. ブエナビスタ(2006.3.14)
  3. メジロパーマー(1987.3.21)
  4. アドラーブル(1989.3.28)
  5. ナリタトップロード(1996.4.4)
  6. メジロライアン(1987.4.11)
  7. パーシャンボーイ(1982.4.18)
  8. ミホノブルボン(1989.4.25)
  9. サクラスターオー(1984.5.2)
  10. スイープトウショウ(2001.5.9)
  11. カンファーベスト(1999.5.16)
  12. タマモクロス(1984.5.23)
  13. カミノクレッセ(1987.5.30)

と、13頭の誕生日を辿って参りました。

毎年、春が巡る度に、思い馳せられる馬がいるということは、競馬者として幸せなことです。

また来年2013年も、きっと、別の馬たちの誕生日を辿ることになります。

その際も、お付き合い頂ければ、幸いです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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コメント

ローズキングダムのことで、カミノクレッセを思い出していたところでした。
よしだみほ氏の「馬なり1ハロン」が懐かしいです。
今回のローズキングダムも、まさにチャレンジャー。本命にしようと企んでいるところです(2着なんてオチはやめて…)。

投稿: ゴリ | 2012年6月 1日 (金) 00時32分

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