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2012年5月 2日 (水)

サクラスターオー(1984.5.2)。


春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その9回目はまばゆく燦めいた一等星を。



サクラスターオー 牡 黒鹿毛 1984.5.2生~1988.5.12没 静内・藤原牧場生産 馬主・(株)さくらコマース 美浦・平井雄二厩舎





































































サクラスターオー(1984.5.2)の4代血統表



サクラショウリ

鹿毛 1975.3.1

種付け時活性値:0.00

パーソロン

鹿毛 1960

Milesian

鹿毛 1953

My Babu 1945

Oatflake 1942

Paleo

鹿毛 1953

★Pharis 1936

Calonice 1940

シリネラ

芦毛 1968

フォルティノ

芦毛 1959.4.19

Grey Sovereign 1948

Ranavalo 1954

Shirini

青毛 1961

Tehran 1941

Confection 1948

サクラスマイル

鹿毛 1978.3.11

仔受胎時活性値:1.25

インターメゾ

黒鹿毛 1966

種付け時活性値:0.75

Hornbeam

栗毛 1953

Hyperion 1930.4.18

Thicket 1947

Plaza

鹿毛 1958

Persian Gulf 1940

Wild Success 1949

アンジェリカ

黒鹿毛 1970.3.29

仔受胎時活性値:1.75

ネヴァービート

栃栗毛 1960

種付け時活性値:0.25

★Never Say Die 1951

Bride Elect 1952

スターハイネス

鹿毛 1964.3.10

仔受胎時活性値:1.25

ユアハイネス

栗毛 1958

種付け時活性値:1.25

スターロッチ

鹿毛 1957.4.16

仔受胎時活性値:1.50


<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5・5、Avena(♀)=Choclo(♀)5×5(父方)>































サクラスターオー(1984.5.2)の中島理論的総括



母父

祖母父

曾祖母父

サクラショウリ
(Milesian系)

インターメゾ
(Hyperion系)

ネヴァービート

(Never Say Die系)

ユアハイネス

(Hurry On系)

形相の遺伝

料の遺伝

牝系

母の何番仔?

ユアハイネス

(Chamossaire)

5.75

叔父サクラユタカオー

(No.11-c クレイグダーロッチ系)

初仔


*



























































































第24回弥生賞(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)









馬名

性齢





騎手

走破

時計

着差

上り

3F

馬体重

[前走比]

調教師





1

1

サクラスターオー

牡3

55

東信二

2:02.1

  

36.2

456

[-4]

平井雄二

6

2

6

ビュウーコウ

牡3

55

増沢末夫

2:02.2

クビ

36.8

464

[-6]

尾形盛次

4

3

5

マイネルダビテ

牡3

55

田原成貴

2:02.2

クビ

36.8

470

[0]

栗田博憲

2

4

7

ホクトヘリオス

牡3

55

河内洋

2:02.8

3.1/2

37.0

464

[-4]

中野隆良

1

5

11

ユキノシラギク

牡3

55

中野栄治

2:03.0

1

37.4

454

[-4]

仲住達弥

7


この弥生賞からサクラスターオーと東信二騎手のコンビが始まりました。レースは、中団位置からまくり一発、メンバー最速の鋭い差し脚を見せて、重賞初制覇を遂げました。



*



























































































第47回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)









馬名

性齢





騎手

走破

時計

着差

上り

3F

馬体重

[前走比]

調教師





1

6

サクラスターオー

牡3

57

東信二

2:01.9

  

36.7

450

[-6]

平井雄二

2

2

19

ゴールドシチー

牡3

57

本田優

2:02.3

2.1/2

36.9

478

[-4]

清水出美

11

3

1

マティリアル

牡3

57

岡部幸雄

2:02.3

アタマ

37.0

490

[-4]

田中和夫

1

4

15

モガミヤシマ

牡3

57

小島太

2:02.3

アタマ

37.6

494

[-6]

古山良司

9

5

4

スーパーファントム

牡3

57

柴田政人

2:02.4

クビ

36.9

466

[-10]

中村貢

12


道中は内のマティリアル(1984.4.4)を見るような形で後方に位置したサクラスターオー。馬群の外側を徐々に進出し、4コーナーを回って直線に向くと、大外から一気に抜け出しました。2着に追い込んだゴールドシチー(1984.4.16)との差は2と2分の1馬身。勝ち時計2分1秒9は中山で行われた皐月賞ではシンボリルドルフ(1981.3.13)の2分1秒1に続く、当時史上2位の好タイムでした。



*



























































































第48回菊花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)









馬名

性齢





騎手

走破

時計

着差

上り

4F

馬体重

[前走比]

調教師





1

9

サクラスターオー

牡3

57

東信二

3:08.0

  

49.7

446

[-4]

平井雄二

9

2

2

ゴールドシチー

牡3

57

河内洋

3:08.1

1/2

49.5

486

[+2]

清水出美

2

3

12

ユーワジェームス

牡3

57

安田富男

3:08.2

1/2

49.4

462

[0]

新関力

11

4

4

メグロアサヒ

牡3

57

飯田明弘

3:08.3

1/2

49.7

444

[-6]

境勝太郎

16

5

10

サニースワロー

牡3

57

大西直宏

3:08.4

3/4

50.3

464

[+4]

中尾銑治

7


弥生賞、皐月賞と連勝を収めて「いざ、父仔2代のダービー制覇」と息上がったのも束の間、繋靭帯炎により回避を余儀なくされました。そんなサクラスターオーの次のレースが、皐月賞以来、中202日で臨んだ菊花賞でした。



5枠9番、9番人気での出走。思えば、菊色の帽子に、重陽の数字。「菊の季節に桜が満開」という関西テレビの杉本清アナウンサーの名調子も飛び出した決勝点。常識を覆した皐月賞馬による、見事な2冠達成の瞬間。



そしてまた、父サクラショウリが敗れた皐月賞、菊花賞を勝利したことにより、父仔で合わせて牡馬クラシック3冠を勝ち取ったのでした。



*



サクラスターオーが、本当の星になってから早25年。黒鹿毛の疾走も、四半世紀以上前のこととなりました。昭和は遠くになりにけり。



それでも、時が流れても、褪せることのない輝き。



まばゆく燦めいた一等星、サクラスターオー。



彼の走っていた姿は、競馬者の心の中で、ずっと、光を放ち続けます。



  



では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。




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