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2012年3月

2012年3月28日 (水)

アドラーブル(1989.3.28)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その4回目はノーザンテースト産駒最後の平地GI勝ち馬を。

アドラーブル 牝 栗毛 1989.3.28生~2005.4.23没 千歳・社台ファーム生産 馬主・根岸治男氏 栗東・小林稔厩舎

アドラーブル(1989.3.28)の4代血統表
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.25

Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944 ♀
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park
鹿毛 1957.5.10
★Chop Chop 1940
Victoriana 1952
Lady Angela
栗毛 1944 ♀
Hyperion 1930.4.18
Sister Sarah 1930
エコルシュ
黒鹿毛 1982.1.31
仔受胎時活性値:1.50
Big Spruce
黒鹿毛 1969.4.5
種付け時活性値:1.00
Herbager
鹿毛 1956
Vandale 1943
Flagette 1951
Silver Sari
鹿毛 1961.3.20
Prince John 1953.4.6
Golden Sari 1956.4.27
Idmon
栗毛 1975.3.15
仔受胎時活性値:1.50
Dr.Fager
鹿毛 1964.4.6
種付け時活性値:0.50
Rough'n Tumble 1948
Aspidistra 1954.3.25
Arachne
栗毛 1967.4.3
仔受胎時活性値:1.75
Intentionally
青毛 1956.4.2
種付け時活性値:0.50
Molecombe Peak
栗毛 1950
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Nearco4×5、Lady Angela(♀)3×4(父方)>

アドラーブル(1989.3.28)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Big Spruce
(Herbager系)
Dr.Fager
(Himyar系)
Intentionally
(Man o' War系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Big Spruce
(Silver Sari)
6.75 or 4.75 全弟ノーザンレインボー
(No.14-c)
初仔

*

1991年7月13日の新馬戦(新潟3R。芝1000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 アドラーブル 牝2 53 塩村克己 0:57.9    34.7 424
[]
小林稔 2
2 1 ユニオンボーイ 牡2 53 増沢末夫 0:58.9 6 35.8 428
[]
尾形充弘 3
3 6 マーメイドタバン 牡2 50 長峰一弘 0:59.2 2 35.4 440
[]
和田正道 5
4 7 アイキューベスト 牡2 52 田中勝春 0:59.5 2 36.0 454
[]
古賀史生 7
5 2 ハヤテカナディアン 牡2 53 堀井雅広 0:59.9 2.1/2 36.0 400
[]
前田禎 4

小雨、芝不良で行われたデビュー戦。馬主の根岸治男オーナーにとっては、初めての持ち馬が初めての出走で勝利を収めた、という結果でした。左回りの今も右回りの昔も速い時計を思う新潟ですが、不良馬場で芝1000m57秒9は速く、かつ6馬身差の圧勝は素質の確かさを示すには充分の一戦だったのではないでしょうか。

*

チューリップ賞(現GIII。当時OP)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 アドラーブル 牝3 54 村本善之 1:38.5    49.7 412
[-6]
小林稔 3
2 8 ニシノフラワー 牝3 54 佐藤正雄 1:39.1 3.1/2 50.7 432
[+8]
松田正弘 1
3 12 タケノベルベット 牝3 54 河内洋 1:39.6 3 51.2 434
[-4]
小林稔 6
4 9 ジュピターガール 牝3 54 郷原洋行 1:39.7 クビ 50.6 444
[-12]
小林常泰 11
5 6 スーパートドロキ 牝3 54 斉藤博美 1:40.0 2 51.5 438
[0]
斉藤義美 7

雨、芝稍重で行われた一戦。2歳戦を4戦4勝で終えたニシノフラワー(1989.4.19)が単勝1.2倍の圧倒的1番人気に押されましたが、馬込みを捌くのに脚を使っているうちに、アドラーブルが一気に抜け出して勝利を収めました。また、上位3頭を見ればこの年の3歳牝馬GI勝ち馬が名前を連ねています。アドラーブルと同じ小林稔厩舎で轡を並べたタケノベルベット(1989.3.13)は、このレースから丸8ヶ月後のエリザベス女王杯(GI)でアッと言わせたのでした。

*

第53回オークス(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 アドラーブル 牝3 55 村本善之 2:28.9    36.4 410
[+2]
小林稔 4
2 5 サンエイサンキュー 牝3 55 田原成貴 2:29.0 1/2 36.3 426
[-2]
佐藤勝美 6
3 16 キョウワホウセキ 牝3 55 武豊 2:29.1 1/2 36.6 442
[+4]
武邦彦 2
4 12 ヤマニンドリーマー 牝3 55 横山典弘 2:29.2 1/2 36.2 450
[+2]
浅見国一 7
5 17 エルカーサリバー 牝3 55 柴田政人 2:29.3 3/4 36.6 456
[+6]
田中良平 9

晴、芝良で行われた一戦。出走18頭中最軽量の410kgで出走したアドラーブル。道中は内枠を利してジッとラチ沿いで我慢し、直線では馬場中央の外側から鋭く差し脚を伸ばして勝利を収めました。名種牡馬ノーザンテーストの仔としてシャダイアイバー(1979.2.23)、ダイナカール(1980.5.10)に続く3頭目のオークス馬と相成りました。そしてまた、「小さな馬が活躍するオークス」という格言そのままに、1着のアドラーブルとともに、2着のサンエイサンキュー(1989.4.7)も426kgという軽量馬どうしの決着でもありました。

アドラーブルの勝利は不思議と雨を呼び、このオークスでもウィナーズサークルで祝福を受ける頃に、ポツリポツリと降り始めました。 雨も滴るイイ女、アドラーブル。「桃、白襷、袖黄二本輪」の勝負服を背にした、湿り気を帯びた栗毛が、Adorableの名の通り、嬋媛たる姿を見せたのでした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年3月26日 (月)

ヒシアマゾン(1991.3.26)とチョウカイキャロル(1991.3.26)。

ひとつ前のホクトベガ(1990.3.26)の記事の中で、ちらっとヒシアマゾンの名前を出しました。

もうこうなると、中野隆良厩舎の妹分にして、大の仲良しだったという同じ誕生日の名牝について記しておかないといけないでしょう(^^ゞ

そしてまた、この日に生まれた、ヒシアマゾンと同い年のもう1頭の名牝も併せてご紹介しておきます。

という訳で、満21歳の誕生日おめでとうございます。ヒシアマゾンとチョウカイキャロル。

ヒシアマゾン 牝 黒鹿毛 1991.3.26生 米国・M.アベ氏生産 馬主・阿部雅一郎氏 美浦・中野隆良厩舎

ヒシアマゾン(1991.3.26)の4代血統表

Theatrical
鹿毛 1982.3.13
種付け時活性値:0.00
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
ツリーオブノレッジ
鹿毛 1977.3.2
Sassafras
鹿毛 1967.2.19
Sheshoon 1956
Ruta 1960
Sensibility
鹿毛 1971
Hail to Reason 1958.4.18
Pange 1955
Katies
黒鹿毛 1981.4.22
仔受胎時活性値:0.25
ノノアルコ
鹿毛 1971.4.6
種付け時活性値:0.25
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Seximee
栗毛 1966.5.27
Hasty Road 1951
Jambo 1959.3.15
Mortefontaine
鹿毛 1969.4.21
仔受胎時活性値:0.75
ポリック
黒鹿毛 1953.2.14
種付け時活性値:1.75
Relic 1945
Polaire 1947
Brabantia
黒鹿毛 1953
仔受胎時活性値:1.75
Honeyway
黒鹿毛 1941
種付け時活性値:0.75
Porthaven
鹿毛 1943
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Nearctic4×3、Pharos=Fairway5×5(母方)>

ヒシアマゾン(1991.3.26)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Theatrical
(Nureyev系)
ノノアルコ
(Nearctic系)
ポリック
(Relic系)
Honeyway
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ポリック
(Mafubah)
3.00 母が愛1000ギニー馬&妹2頭が重賞勝ち馬
(No.7-f)
5番仔
(5連産目)

*

ヒシアマゾン。いかつい名前にその絶対能力の高さと豪脚の凄さよりも、何故だか、私には「良家のお嬢様」というイメージが強いのです。見れば、愛らしい顔立ち。黒鹿毛は気品にあふれていました。

第19回エリザベス女王杯(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ヒシアマゾン 牝3 55 中舘英二 2:24.3 レース
レコード
34.8 480
[0]
中野隆良 1
2 17 チョウカイキャロル 牝3 55 小島貞博 2:24.3 ハナ 34.9 462
[+6]
鶴留明雄 2
3 16 アグネスパレード 牝3 55 河内洋 2:24.4 クビ 35.1 472
[-4]
長浜博之 4
4 10 メモリージャスパー 牝3 55 角田晃一 2:24.7 2 34.8 478
[-4]
渡辺栄 7
5 8 ゴールデンジャック 牝3 55 四位洋文 2:25.3 3.1/2 35.4 452
[0]
北橋修二 3

同じ1991年3月26日生まれの2頭による勝負は、わずかに「ハナ」だけ、ヒシアマゾンが先んじました。1着が重賞6連勝を果たしたこの世代の最強牝馬、2着以降にオークス(GI)の1着から4着までが順番は違えど掲示板を占めるという、終わってみればの結果。このエリザベス女王杯では、3着のアグネスパレード(1991.5.9)も先に抜け出して頑張りました。

*

チョウカイキャロル 牝 栗毛 1991.3.26生 浦河・谷川牧場生産 馬主・新田嘉一氏 栗東・鶴留明雄厩舎

チョウカイキャロル(1991.3.26)の4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
ウイットワタースランド
鹿毛 1981.2.12
仔受胎時活性値:0.25
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.50
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Sleek Belle
鹿毛 1972.3.11
仔受胎時活性値:2.00
Vaguely Noble
鹿毛 1965
種付け時活性値:1.50
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Sleek Dancer
鹿毛 1968.3.16
仔受胎時活性値:0.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:1.50
Victorine
鹿毛 1962.4.25
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Nashua4×4>

チョウカイキャロル(1991.3.26)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Roberto系)
Mr.Prospector
(Raise a Native系)
Vaguely Noble
(Aureole系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Vaguely Noble
(Sleek Belle)
4.25 母が米GIII勝ち馬
(No.9-f)
5番仔
(3連産目)

*

チョウカイキャロル。栗毛の流星、美しさにかけては私がライブで見たオークス馬の中では1番かもしれません。そのオークス、直線での我慢比べを精一杯に粘り切りました。

第55回オークス(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 チョウカイキャロル 牝3 55 小島貞博 2:27.5    37.7 450
[-2]
鶴留明雄 2
2 15 ゴールデンジャック 牝3 55 四位洋文 2:27.6 3/4 37.1 444
[+6]
北橋修二 6
3 11 アグネスパレード 牝3 55 河内洋 2:27.6 ハナ 37.3 466
[+4]
長浜博之 4
4 5 メモリージャスパー 牝3 55 角田晃一 2:27.7 クビ 37.9 456
[0]
渡辺栄 5
5 7 マイネマジック 牝3 55 加藤和宏 2:27.7 クビ 37.6 490
[+10]
小西一男 12

谷川牧場の同期生2頭が直線内外で抜け出しに掛かり、大外からゴールデンジャック(1991.3.31)とアグネスパレードが追い込む。最後は内ラチ沿いの最短距離を行った忘れな草賞(OP)の勝ち馬が、2着馬を4分の3馬身抑えての勝利でした。

*

ホクトベガ、ヒシアマゾン、チョウカイキャロル。3頭いずれも、私の競馬者としての最初期に触れた、忘れ難き名牝たち。

繰り返しになりますが、3月26日の誕生花は「さくら草」、その花ことばは「初恋」。

鹿毛の砂の女王、黒鹿毛の舶来娘、栗毛の流星。気が多い私の、言わば、初恋の馬たちでした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の七)-ホクトベガ(1990.3.26)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現3歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(^^ゞ

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しも3月26日、存命であれば22歳を迎えていた、東の1等星にして砂の女王を。

ホクトベガ 牝 鹿毛 1990.3.26生~1997.4.3没 浦河・酒井牧場生産 馬主・金森森商事(株) 美浦・中野隆良厩舎

ホクトベガ(1990.3.26)の4代血統表

ナグルスキー
鹿毛 1981.1.27
種付け時活性値:0.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.21
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Deceit
黒鹿毛 1968.5.3
Prince John
栗毛 1953.4.6
Princequillo 1940
Not Afraid 1948
Double Agent
黒鹿毛 1959.4.30
Double Jay 1944
Conniver 1944
タケノファルコン
黒鹿毛 1982.5.8
仔受胎時活性値:1.75
フィリップオブスペイン
黒鹿毛 1969.2.16
種付け時活性値:1.00
Tudor Melody
黒鹿毛 1956
Tudor Minstrel 1944
Matelda 1947
Lerida
鹿毛 1961
マタドア 1953
Zepherin 1945
クールフェアー
栗毛 1978.4.12
仔受胎時活性値:0.75
イエローゴッド
栗毛 1967
種付け時活性値:0.50
Red God 1954.2.15
Sally Deans 1947
シヤークスキン
鹿毛 1969
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
シルバーシャーク
芦毛 1963
種付け時活性値:1.25
Atrevida
芦毛 1958.4.30
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:なし>

ホクトベガ(1990.3.26)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★ナグルスキー
(Nijinsky系)
フィリップオブスペイン
(Owen Tudor系)
イエローゴッド
(Red God系)
シルバーシャーク
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
シルバーシャーク
(Palsaka)
5.00 or 3.00
(No.9-c)
3番仔
(2連産目)

*

第18回エリザベス女王杯(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ホクトベガ 牝3 55 加藤和宏 2:24.9 レース
レコード
35.3 482
[-4]
中野隆良 9
2 14 ノースフライト 牝3 55 角田晃一 2:25.1 1.1/2 35.7 474
[-8]
加藤敬二 5
3 12 ベガ 牝3 55 武豊 2:25.4 2 36.0 438
[0]
松田博資 2
4 13 ノーブルメロディー 牝3 55 柴田政人 2:25.5 クビ 35.6 466
[-8]
増沢末夫 12
5 10 ベストダンシング 牝3 55 安田隆行 2:25.5 クビ 36.2 446
[-2]
沖芳夫 7

「東の1等星」ホクトベガ。春のクラシックでは桜花賞(GI)5着、オークス(GI)6着とあと一歩の成績でしたが、3歳牝馬GIの最終戦で見事に戴冠しました。TV中継で「ベガはベガでもホクトベガ!!」と関西テレビの馬場鉄志アナウンサーに叫ばれましたが、この勝利がフロックで無かったことは、「砂の女王」へと成長したことで証明されました。レースの2着には、後の「美しきマイル女王」ノースフライト(1990.4.12)。牝馬3冠の期待がかかった「西の1等星」ベガ(1990.3.8)は3着でした。ちなみに、馬番連勝の配当は25650円の万馬券でした。1、2着馬の後の戦績を考えると……、つき過ぎですね(^^ゞ

エリザベス女王杯の後、満4歳以降。

4歳。夏の札幌日経オープン(OP)と札幌記念(現GII。当時GIII)を連勝したところは流石でしたけれど、その他のレースでは善戦するものの勝利を挙げることが出来ませんでした。

5歳。「障害入り」「繁殖入り」も考えられましたが、年明けのAJC杯(GII)2着で自力を示し、春には京王杯SC(GII)3着、安田記念(GI)5着と善戦した後、ホクトベガ陣営は交流重賞である川崎のエンプレス杯(現JpnII)を次の目標に選びました。このレースが、彼女の分水嶺となりました。4歳初めの平安S(GIII)10着以来1年半ぶりのダート戦で、彼女は2着馬を3秒6-着差にして18馬身-もぶっちぎる快走を見せました。

そして、迎えた6歳。周囲の同期生たちは皆繁殖入りしていく中、彼女は主戦場を交流重賞のダート戦としました。1月の川崎記念(現JpnI)、2着馬に1秒差をつける圧勝。2月のフェブラリーS(現GI。当時GII)、2着アイオーユー(1990.5.15)に0秒6差をつけ楽勝。3月のダイオライト記念(現JpnII)、2着馬に0秒5差つけてこれまた楽勝。4月はひと休み。5月の群馬記念(旧GIII)、ダート1500m1分33秒6のレコード勝ち。6月の帝王賞(現JpnI)、2着はフェブラリーSと同じアイオーユーで、0秒4差つけ完勝。7月のエンプレス杯、前年よりも着差をつけられなかったものの、2着馬に1秒5差の圧勝。暑い8月、9月はお休み。10月のマイルチャンピオンシップ南部杯(現JpnI)、ダート1600m1分38秒3のレコード勝ち。11月、ホクトベガは古牝馬に開放されたエリザベス女王杯に出走しました。11ヶ月ぶりの芝レースでしたが、ここは4着でした。同厩舎のもう1頭の名牝、誕生日の日付が同じヒシアマゾン(1991.3.26)との生涯初めての揃い踏みでした。12月の浦和記念(現JpnII)、2着に強豪キョウトシチー(1991.5.3)を従えて、0秒2差での勝利でした。その後、6歳の最終戦をグランプリ有馬記念(GI)としたホクトベガは9着に終わりました。

明けて7歳。1月、ベガやノースフライトがお産の準備に勤しむ中、ホクトベガは前年に引き続き川崎記念に出走。2着のキョウトシチーに0秒6差をつけて優勝し、ダート交流重賞10連勝が達成されました。夢が、遥か遠いドバイの空に向けられた瞬間でした。

*

「客死」という響きは、普段耳慣れないものです。旅行先で逝去してしまうことをそう言います。

ホクトベガはドバイへ戦いに出向きました。だから、本当は「戦死」という表現が適当なのかもしれません。

ホクトベガは、戦いのさなかで、死にゆく運命を、誰も望んでいないのに、いち早く、自らに引き寄せてしまいました。

ホクトベガの、あの強さが「死」を呼び込んでしまったのならば、勝負の神様は意地悪としか言いようがありません。

  

ホクトベガの誕生日は3月26日。3月26日の誕生花は「さくら草」、その花ことばは「初恋」--。

  

ありし日には1度も恋を成就できず、異国の空の下に散ったホクトベガの命。空の上では、せめて幸せな初恋を、と願います。

そしてまた、ドバイの地で後輩たちが走る姿、空の上から、見守っていて欲しいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年3月25日 (日)

第42回高松宮記念の勝ち馬。

カレンチャン 牝 芦毛 2007.3.31生 千歳・社台ファーム生産 馬主・鈴木隆司氏 栗東・安田隆行厩舎

カレンチャン(2007.3.31)の4代血統表

クロフネ
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:0.00
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.25
Classic Go Go
鹿毛 1978.2.11
Pago Pago 1960
Classic Perfection 1972.4.22
Eliza Blue
芦毛 1983.4.11
Icecapade 1969.4.4
コレラ 1978.2.18
スプリングチケット
黒鹿毛 1997.5.7
仔受胎時活性値:0.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.25
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
カズミハルコマ
青鹿毛 1984.4.18
仔受胎時活性値:1.00
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:0.25
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
センシュータカラ
青鹿毛 1976.3.27
仔受胎時活性値:1.75
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:0.50
シャダイウイング
黒鹿毛 1968.3.25
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

カレンチャン(2007.3.31)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★クロフネ
(Deputy Minister系)
トニービン
(ゼダーン系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
ヴェンチア
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン
(Campanette)
4.75 半兄スプリングソング
(No.13-c フォルカー系)
4番仔
(4連産目)

*

以下にカレンチャンのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

センシュータカラ 1976.3.27 中央2勝+地方3勝
|カズミハルコマ 1984.4.18 中央4勝
||スプリングチケット 1997.5.7 中央6勝
|||スプリングソング 2005.2.27 中央6勝 京阪杯(GIII) セントウルS(GII)2着 京阪杯2着
|||カレンチャン 2007.3.31 (本馬) 高松宮記念(GI) スプリンターズS(GI) 阪神牝馬S(GII) 函館SS(GIII) キーンランドC(GIII)
||タケミカヅチ 2005.4.9 中央2勝 ダービー卿CT(GIII) 皐月賞(GI)2着 デイリー杯2歳S(GII)2着 共同通信杯(GIII)2着

ともすれば近年の輸入牝馬に目が行きがちですけれど、社台さんは古くからの牝系も大切に継承されています。13号族c分枝のフォルカー(1948.4.2)系。

*

第42回高松宮記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 カレンチャン 牝5 55 池添謙一 1:10.3 基準
タイム
35.5 482
[0]
安田隆行 2
2 17 サンカルロ 牡6 57 吉田豊 1:10.3 クビ 34.7 504
[-6]
大久保洋吉 3
3 1 ロードカナロア 牡4 57 福永祐一 1:10.4 1/2 35.4 500
[0]
安田隆行 1
4 15 ダッシャーゴーゴー 牡5 57 横山典弘 1:10.4 クビ 35.4 536
[+6]
安田隆行 6
5 12 マジンプロスパー 牡5 57 浜中俊 1:10.6 3/4 35.7 504
[-8]
中尾秀正 5

ビリーヴ(1998.4.26)以来となる「秋春スプリント女王」を奪取したカレンチャン。直線の入り口から半ばは、いずれにせよ安田隆行厩舎の馬たちの追い比べ。その中でも終始先行2番手からレースを進めたカレンチャンは、同厩舎の男馬たちの追撃を振り切り、最後は外から強襲してきたサンカルロ(2006.2.5)を「クビ」だけ抑えました。ただただ、お見事でした。

思えば、昨年のスプリンターズS(GI)の折と同じ、5枠10番、黄色の帽子。「黒、白縦縞、袖赤一本輪」の勝負服を乗せた芦毛馬が、可憐に舞って、カレンチャン。2011年のJRA賞最優秀短距離馬、サスガの底力を見せてくれました。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「おぅら、安田厩舎、なんにせよ安田厩舎」とつぶやくオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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2012年3月24日 (土)

第42回高松宮記念(GI)の出走予定馬について。

第42回高松宮記念(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ロードカナロア
(2008.3.11)
[2-s]
6番仔
(6連産目)
キングカメハメハ Storm Cat Cormorant In Reality
2 サンダルフォン
(2003.3.25)
[1-w ソシアルバターフライ系]
初仔 サクラバクシンオー ジェイドロバリー コインドシルバー チャイナロック
3 アグネスウイッシュ
(2008.5.11)
[1-l ヘザーランズ系]
4番仔
(4連産目)
サクラバクシンオー ダンスインザダーク イルドブルボン リマンド
4 レジェトウショウ
(2006.6.10)
[5-j セヴァイン系]
2番仔
(不受胎後)
キングヘイロー ジェイドロバリー トウショウボーイ ダンディルート
5 エーシンリジル
(2007.3.8)
[8-f]
3番仔
(2連産目)
フレンチデピュティ サンデーサイレンス トウショウボーイ Jacinto
6 ベイリングボーイ
(2004.4.2)
[10]
5番仔
(5連産目)
メイショウオウドウ Bering Damascus Snow Ball
7 アポロフェニックス
(2005.3.5)
[16-g]
6番仔+
(2連産目)
アフリート Caerleon Dominion Kashmir
8 ツルマルレオン
(2008.4.30)
[3-j]
2番仔+
(2連産目)
ハーツクライ Kingmambo Silver Hawk San Feliou
9 エーシンダックマン
(2007.3.6)
[3-d]
2番仔
(2連産目)
サクラバクシンオー スピニングワールド Fappiano Caucasus
10 カレンチャン
(2007.3.31)
[13-c フォルカー系]
4番仔
(4連産目)
★クロフネ トニービン マルゼンスキー ヴェンチア
11 サクラゴスペル
(2008.4.4)
[13-c]
7番仔
(2連産目)
サクラプレジデント Cure the Blues Seattle Slew Prince John
12 マジンプロスパー
(2007.3.7)
[6-e]
2番仔
(2連産目)
アドマイヤコジーン バブルガムフェロー Isopach Cure the Blues
13 タマモナイスプレイ
(2005.4.24)
[1-t]
8番仔
(7連産目)
フジキセキ ノーザンテースト ディクタス Princely Gift
14 グランプリエンゼル
(2006.3.16)
[22-b]
6番仔
(2年連続
不受胎後)
★アグネスデジタル サンデーサイレンス ノーザンテースト パーソロン
15 ダッシャーゴーゴー
(2007.3.22)
[18]
7番仔+
(7連産目+)
サクラバクシンオー Miswaki Key to the Mint Halo
16 ジョーカプチーノ
(2006.4.11)
[2-f]
初仔 マンハッタンカフェ フサイチコンコルド トウショウボーイ フォルティノ
17 サンカルロ
(2006.2.5)
[23-b]
2番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス Crafty Prospector セクレト Olden Times
18 トウカイミステリー
(2006.5.10)
[2-d]
9番仔
(不受胎後)
キングカメハメハ Green Forest Known Fact Nearctic

中京競馬場の新装開催の掉尾を飾ります、第42回高松宮記念。

  1. ロードカナロア
  2. カレンチャン
  3. ジョーカプチーノ
  4. サンカルロ
  5. マジンプロスパー
  6. アグネスウィッシュ

勝ちっぱなしの馬、GI馬2頭、GII勝ち馬にして昨年の2着馬、前哨戦のGIII勝ち馬、別路線からの挑戦者。つまりは上位人気馬たちというベタな感じになりました(^^ゞ

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年3月21日 (水)

メジロパーマー(1987.3.21)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。その3回目はメジロ牧場威信の逃げ馬を。

メジロパーマー 牡 鹿毛 1987.3.21生 伊達・メジロ牧場生産 馬主・(有)メジロ牧場 栗東・大久保正陽厩舎

メジロパーマー(1987.3.21)の4代血統表
メジロイーグル
鹿毛 1975.5.2
種付け時活性値:0.75
メジロサンマン
鹿毛 1963.3.26
Charlottesville
鹿毛 1957
Prince Chevalier 1943
Noorani 1950
パラディシア
鹿毛 1957
Aureole 1950
Chenille 1940
アマゾンウォリアー
鹿毛 1960.5.6
★Khaled
鹿毛 1943
Hyperion 1930.4.18
Eclair 1930
War Betsy
栗毛 1948
War Relic 1938
Betsy Ross 1939
メジロファンタジー
黒鹿毛 1981.2.18
仔受胎時活性値:1.25
ゲイメセン
黒鹿毛 1975.5.16
種付け時活性値:1.25
Vaguely Noble
鹿毛 1965
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Gay Missile
鹿毛 1967.3.27
Sir Gaylord 1959.2.12
Missy Baba 1958.5.13
プリンセスリファード
鹿毛 1975.2.5
仔受胎時活性値:1.25
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
ノーラック
黒鹿毛 1968.4.25
仔受胎時活性値:1.50
Lucky Debonair
鹿毛 1962.5.2
種付け時活性値:1.25
No Teasing
黒鹿毛 1957.4.7
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Aureole4×5、Nearco5×5、Hyperion4×5(父方)>

メジロパーマー(1987.3.21)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
メジロイーグル
(Prince Chevalier系)
ゲイメセン
(Vaguely Noble系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
Lucky Debonair
(Swynford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゲイメセン 4.50 大叔父モガミ
(No.1-s)
2番仔
(2連産目)

父メジロイーグルは中央19戦7勝で京都新聞杯(現GII)を勝ち、菊花賞(現GI)3着、有馬記念(現GI)3着、皐月賞(現GI)4着、宝塚記念(現GI)4着、日本ダービー(現GI)5着と活躍した逃げ馬。種牡馬として稼働年数12年で種付け総数97頭、産駒総数52頭。唯一の重賞勝ち産駒が、孝行息子となったメジロパーマーでした。

「競馬最強の法則」での記事だった記憶していますが、故・中島国治氏が「メジロイーグルを付けさせて欲しい牝馬がいる」と、故・北野豊吉氏に依頼されたところ「よその牝馬には付けさせない。1頭でも仔が増えたらウチの馬が走らなくなる」と言って、断られたことがあったそうな。むぅ。恐るべしはメジロ牧場創始者の信念。

*

第33回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 メジロパーマー 牡5 57 山田泰誠 2:18.6    52.2 470
[+2]
大久保正陽 9
2 6 カミノクレッセ 牡5 57 南井克巳 2:19.1 3 52.3 498
[-6]
工藤嘉見 1
3 5 ミスタースペイン 牡4 56 石橋守 2:19.8 4 52.0 486
[+4]
橋口弘次郎 3
4 2 オースミロッチ 牡5 57 松本達也 2:20.6 5 53.8 498
[+4]
中尾正 12
5 3 ダイタクヘリオス 牡5 57 岸滋彦 2:20.6 アタマ 54.0 474
[+2]
梅田康雄 2

宝塚記念が「メジロ記念」となった、1987年生まれの同期生3頭による、1991年から1993年までの1着のリレー。その2番手を担ったメジロパーマーは、前走新潟大賞典(GIII)4馬身差勝ちから挑んだ勢いそのままに、13頭立て9番人気をあざ笑うかのように独走でGI初勝利を収めたのでした。また、中島氏の配合馬であるカミノクレッセ(1987.5.30)は、今に語り継がれる「春の古馬GIレース3戦連続2着」という銀字塔(!?)を打ち立てのでした。

*

第37回有馬記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 メジロパーマー 牡5 56 山田泰誠 2:33.5    37.3 474
[-4]
大久保正陽 15
2 6 レガシーワールド せん3 55 小谷内秀夫 2:33.5 ハナ 34.8 482
[0]
戸山為夫 5
3 1 ナイスネイチャ 牡4 57 松永昌博 2:33.7 1.1/4 34.8 496
[+2]
松永善晴 4
4 7 レッツゴーターキン 牡5 56 大崎昭一 2:33.7 クビ 34.8 454
[0]
橋口弘次郎 10
5 9 オースミロッチ 牡5 56 松本達也 2:33.8 1/2 35.2 502
[+6]
中尾正 11

春のグランプリ制覇がフロック視されたメジロパーマー。けれど、伊達や酔狂でGI勝ち馬になれるものではありません。自身を信じてくれた鞍上の期待に応えて、メジロパーマー。道中ダイタクヘリオス(1987.4.10)に突っつかれ加減になったものの、気分は損ねず、決勝点まで粘り切ったのでした。しっかし、最後の最後、内から凄い脚で伸びて来たレガシーワールド(1989.4.23)に交わされたのかと思いきや、しっかりハナだけ抑え切っていたのは「サスガ」としか言えません。

*

第41回阪神大賞典(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 メジロパーマー 牡6 59 山田泰誠 3:09.2 レコード 50.2 474
[0]
大久保正陽 3
2 2 タケノベルベット 牝4 56 武豊 3:09.3 1/2 48.9 448
[+4]
小林稔 2
3 7 ナイスネイチャ 牡5 58 南井克巳 3:09.4 クビ 49.5 506
[+8]
松永善晴 1
4 9 エリモパサー 牡6 57 猿橋重利 3:10.2 5 50.6 520
[0]
沖芳夫 8
5 11 レッツゴーターキン 牡6 59 大崎昭一 3:11.2 6 51.5 454
[0]
橋口弘次郎 4

阪神大賞典は、いつの時代も、強い馬が何かしらの記憶を残してくれるレースです。もしかしたら、もう見られないかも知れない、別定GIIにおける斤量59kg。GI馬の証である斤量を背負ったメジロパーマー、大逃げを打ち、最後の直線でナイスネイチャ(1988.4.16)に競りかけられたものの退け、タケノベルベット(1989.3.13)の追撃も許さず、3分9秒2という、馬場が重かった当時の阪神芝3000mのレコードタイムでの勝利を収めました。

*

真に強くなければ、GI2勝、GII1勝、GIII2勝の重賞5勝は果たせません。名コンビだった山田泰誠騎手(現調教助手)の言のとおり「パーマーは本当に強い馬なんです」。結果的に引退レースとなった満7歳の日経新春杯(GII)でも、60.5kgの斤量を背負いながら、ちゃんと2着に踏ん張っていました。強いものは強い。メジロパーマー、私が競馬者としての最初期に出会った、印象深い名馬の1頭です。

今は、名前は変わったものの、生まれ故郷の洞爺で余生を過ごしている、メジロパーマー。僚馬メジロライアン(1987.4.11)と共に、メジロマックイーン(1987.4.3)の分も、いつまでも元気に長生きして欲しいと願います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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2012年3月14日 (水)

ブエナビスタ(2006.3.14)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。1回目の天才少女を受けて、2回目はその愛娘を。

ブエナビスタ 牝 鹿毛 2006.3.14生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田博資厩舎

ブエナビスタ(2006.3.14)の4代血統表
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.50

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
セントクレスピン 1956
ミスアシヤガワ 1964.5.24
ビワハイジ
青鹿毛 1993.3.7
仔受胎時活性値:1.00
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table 1954.4.6
Regal Gleam 1964.3.17
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord 1959.2.12
Sticky Case 1958
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Nijinsky4×3、Hail to Reason4×5、Turn-to5×5>

ブエナビスタ(2006.3.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スペシャルウィーク
(Halo系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Lord Gayle
(Sir Gaylord系)
Luciano
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Caerleon 4.00 母、兄、妹が重賞勝ち馬
(No.16-c)
6番仔
(3連産目)

*

では、以下にブエナビスタのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、JRA重賞の「Jpn」は「G」にしています。

アグサン 1985.3.23 英0勝
|ジョーンズギフト 1990.2.1 英0勝
||Tomori 1999.1.9 独伊1勝 独1000ギニー(GII)2着 独ダービー(GI)3着ほか伊GII3着1回独GIII3着1回
|ビワハイジ 1993.3.7 中央4勝 阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)含む重賞3勝
||アドマイヤジャパン 2002.4.16 中央2勝 京成杯(GIII) 菊花賞(GI)2着
||アドマイヤオーラ 2004.2.19 中央4勝 京都記念(GII) 弥生賞(GII) シンザン記念(GIII) 日本ダービー(GI)3着
||ブエナビスタ 2006.3.14 (本馬) 中央9勝 ジャパンカップ(GI) 天皇賞・秋(GI) オークス(GI) 桜花賞(GI) ヴィクトリアマイル(GI) 阪神JF 京都記念 チューリップ賞(GIII)
||トーセンレーヴ 2008.3.21 現役 アイルランドT(OP) プリンシパルS(OP) 青葉賞(GII)3着 毎日杯(GIII)3着
||ジョワドヴィーヴル 2009.5.13 現役 阪神JF(GI) チューリップ賞(GIII)3着

*

2008年10月26日の新馬戦(京都6R。芝外回り1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 アンライバルド 牡2 55 岩田康誠 1:51.7    33.8 478
[]
友道康夫 3
2 2 リーチザクラウン 牡2 55 小牧太 1:51.9 1.1/4 33.6 520
[]
橋口弘次郎 2
3 4 ブエナビスタ 牝2 54 安藤勝己 1:52.0 3/4 33.5 452
[]
松田博資 1
4 8 スリーロールス 牡2 55 横山典弘 1:52.2 1.1/2 34.3 504
[]
武宏平 8
5 5 エーシンビートロン 牡2 55 内田博幸 1:52.5 1.3/4 35.0 472
[]
西園正都 4

上位4頭が翌年の皐月賞(GI)馬、日本ダービー2着馬、桜花賞&オークス馬、菊花賞馬と、5大クラシックすべての連対馬を輩出した伝説の新馬戦。こんな新馬戦には、そうそうお目にかかれません。

*

第60回阪神JF(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ブエナビスタ 牝2 54 安藤勝己 1:35.2    34.8 450
[0]
松田博資 1
2 2 ダノンベルベール 牝2 54 後藤浩輝 1:35.6 2.1/2 35.6 448
[-8]
国枝栄 3
3 9 ミクロコスモス 牝2 54 鮫島良太 1:35.8 1.1/4 35.2 454
[+2]
角居勝彦 4
4 7 ショウナンカッサイ 牝2 54 幸英明 1:36.0 1.1/4 36.2 440
[-4]
北出成人 10
5 5 イナズマアマリリス 牝2 54 吉田豊 1:36.2 1.1/2 35.9 434
[0]
松元茂樹 8

未勝利戦勝ちから折り返して挑んだ阪神JFは抽選を通り抜けての出走だったものの、単勝2.2倍の1番人気。後方3番手からの競馬で直線弾けて快勝。見事に母仔2代の2歳牝馬王者に輝きました。

*

第16回チューリップ賞(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 ブエナビスタ 牝3 54 安藤勝己 1:36.5    34.7 450
[0]
松田博資 1
2 7 サクラミモザ 牝3 54 藤岡佑介 1:36.7 1.1/4 35.4 458
[-4]
畠山吉宏 7
3 1 ルージュバンブー 牝3 54 小牧太 1:36.9 1.1/4 35.0 488
[-10]
佐藤正雄 8
4 3 ブロードストリート 牝3 54 藤田伸二 1:37.0 3/4 35.1 448
[-8]
藤原英昭 2
5 4 ジェルミナル 牝3 54 福永祐一 1:37.1 クビ 35.0 460
[+2]
藤原英昭 3

母の満16歳の誕生日に捧げた娘の勝利は、単勝1.1倍の圧倒的1番人気に応えた結果でした。母が2着に敗れた雪辱を娘が晴らしました。

*

第69回桜花賞(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ブエナビスタ 牝3 55 安藤勝己 1:34.0    33.3 454
[+4]
松田博資 1
2 18 レッドディザイア 牝3 55 四位洋文 1:34.1 1/2 33.7 478
[+2]
松永幹夫 2
3 15 ジェルミナル 牝3 55 福永祐一 1:34.3 1.1/2 33.8 456
[-4]
藤原英昭 5
4 6 ワンカラット 牝3 55 藤岡佑介 1:34.4 3/4 34.0 486
[-6]
藤岡健一 6
5 14 ルージュバンブー 牝3 55 小牧太 1:34.4 ハナ 34.2 494
[+6]
佐藤正雄 8

遅れてやって来たライバル・レッドディザイア(2006.4.19)との初対戦となった桜花賞。先に抜け出したライバルの外から追い込み、ねじ伏せました。一族悲願のクラシック制覇の瞬間でした。

*

第70回オークス(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ブエナビスタ 牝3 55 安藤勝己 2:26.1    33.6 446
[-8]
松田博資 1
2 3 レッドディザイア 牝3 55 四位洋文 2:26.1 ハナ 34.2 484
[+6]
松永幹夫 2
3 14 ジェルミナル 牝3 55 福永祐一 2:26.6 3 34.4 462
[+6]
藤原英昭 4
4 13 ブロードストリート 牝3 55 藤田伸二 2:26.9 1.3/4 34.7 446
[0]
藤原英昭 6
5 8 ディアジーナ 牝3 55 内田博幸 2:27.1 1.1/2 35.5 486
[+2]
田村康仁 3

このオークスの結果を受けて「歴史は繰り返すのか」と思ってしまいました。1993年に松田博資厩舎の先輩牝馬ベガ(1990.3.8)が2冠を達成した際と同じく、桜花賞1~3着馬が、そのままオークスでも1~3着を占め、そして4着にスイートピーS(OP)の勝ち馬が入るという結末。ベガ、ユキノビジン(1990.3.10)、マックスジョリー(1990.4.26)、デンコウセッカ(1990.6.16)……。おお、我が青春。

*

第103回京都記念(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ブエナビスタ 牝4 55 横山典弘 2:14.4    33.4 458
[+12]
松田博資 1
2 12 ジャガーメイル 牡6 57 C.ルメール 2:14.5 1/2 33.3 480
[-1]
堀宣行 3
3 7 ドリームジャーニー 牡6 59 池添謙一 2:14.7 1.1/2 33.3 438
[+12]
池江泰寿 2
4 1 ホクトスルタン 牡6 57 川田将雅 2:14.8 3/4 34.8 520
[+16]
庄野靖志 6
5 3 セラフィックロンプ 牝6 55 宮崎北斗 2:14.9 1/2 34.4 496
[-2]
武藤善則 13

半兄アドマイヤオーラとの兄妹制覇となった京都記念。後方からの差し脚自慢から転じて、先行3番手から抜け出すというスマートな競馬で勝利を収めました。

*

第5回ヴィクトリアマイル(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 ブエナビスタ 牝4 55 横山典弘 1:32.4    33.5 448
[]
松田博資 1
2 2 ヒカルアマランサス 牝4 55 内田博幸 1:32.4 クビ 34.3 448
[-8]
池江泰郎 8
3 10 ニシノブルームーン 牝6 55 北村宏司 1:32.5 3/4 33.5 480
[0]
鈴木伸尋 11
4 17 レッドディザイア 牝4 55 四位洋文 1:32.5 ハナ 33.9 476
[]
松永幹夫 2
5 9 ブロードストリート 牝4 55 藤田伸二 1:32.5 アタマ 33.9 446
[-8]
藤原英昭 4

ドバイシーマクラシック(UAEGI)での惜しい2着から挑んだ帰国初戦。久しぶりのマイル戦のペースに戸惑ったのか、後方からの競馬になったものの、最後は矢のように伸びて、2着馬をクビだけ交わし切りました。

*

第142回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ブエナビスタ 牝4 56 C.スミヨン 1:58.2    34.1 456
[-4]
松田博資 1
2 7 ペルーサ 牡3 56 安藤勝己 1:58.5 2 33.6 502
[-4]
藤沢和雄 4
3 12 アーネストリー 牡5 58 佐藤哲三 1:58.7 1.1/2 34.8 530
[0]
佐々木晶三 2
4 5 オウケンサクラ 牝3 54 北村宏司 1:58.9 1.1/4 35.2 492
[-12]
音無秀孝 17
5 14 ネヴァブション 牡7 58 後藤浩輝 1:58.9 クビ 34.7 492
[+6]
伊藤正徳 11

史上初の「父娘制覇」となった天皇賞・秋。私はこのレースを見て、「ブエナビスタという牝馬は、ウオッカとダイワスカーレットを足して2で割ったような感じがする牝馬です。あの剛胆さと安定性の同居は、そんな風にしか表現できない。オメメぱっちりの可愛らしいを顔しているし、華奢な感じもするのですが、ね。しかし、よくもまぁ、立て続けに歴史的名牝に出逢うもの」と、思ったものでした。

*

第31回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ブエナビスタ 牝5 55 岩田康誠 2:24.2    33.9 464
[+2]
松田博資 2
2 16 トーセンジョーダン 牡5 57 C.ウィリアムズ 2:24.2 クビ 34.3 478
[0]
池江泰寿 6
3 1 ジャガーメイル 牡7 57 四位洋文 2:24.5 1.3/4 34.0 484
[-6]
堀宣行 14
4 5 トレイルブレイザー 牡4 57 武豊 2:24.6 1/2 34.6 488
[-2]
池江泰寿 11
5 12 ウインバリアシオン 牡3 55 安藤勝己 2:24.7 3/4 35.0 512
[-4]
松永昌博 7

父と同じように「凱旋門賞馬が1番人気、自身が2番人気」で挑んだジャパンカップ。見事に前年の忘れ物を取り戻しました、ブエナビスタ。久しぶりに見えた勝利の絶景。ゴールで待っていたのは、今度こその、史上2組目の「ジャパンカップ父仔制覇」にして、初の「父娘制覇」。女王、衰えるところ微塵もなし。ただただ、お見事でした。

*

淡々と振り返りましたが、この名牝の凄いところは、[9-8-3-3]という生涯成績に現れるように、「敗れてもなお懸命にトップを目指す」というところに集約されると思います。GI6勝、2着7回、3着2回、着外3回は、ひたすらに駆けた彼女の姿の有り様を示しています。また、4歳春のドバイシーマクラシック以降はGIレースにしか出走していません。常に全力を発揮できるように調整された陣営の手腕もサスガと言うべきです。そして、陰りが見えたかと思われた5歳秋に逆襲のJC勝利を見せたあたりに、ブエナビスタの内に秘めたる闘志を感じたものでした。

泰然自若とした才媛の次のステージ。すでにキングカメハメハ(2001.3.20)の仔を受胎したという報せが届きました。名繁殖系だけに掛かる期待も大きいでしょう。そう、元を辿ればドイツのシュレンダーハン牧場の16号族Sラインに属する牝系。気が付けば、ビワハイジ(Biwa Heidi)、ブエナビスタ(Buena Vista)と、母仔2代で「B」で始まる馬名となっています。ドイツの馬名ルールに倣い、日本発のBラインが継承されるのも、素敵なことではないでしょうか。そして、いずれ世界に血が還って行く。夢は広がります。

星ひとつにつぶらな瞳、薄手の鹿毛の馬体。目を瞑れば、彼女の疾走がよぎります。ブエナビスタ、その絶景の物語は、代を重ねてなお、あまねく、連なって行くはずです。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

  

#余談。社台さんの生産されたGI馬にリトルアマポーラ(2005.1.24)がいますが、彼女も祖母ルイジアナピット(Louisiana Pit)、母リトルハーモニー(Little Harmony)、リトルアマポーラ(Little Amapola)と3代続けて「L」で始まる馬名となっています。先ごろ、リトルアマポーラの初仔の牡馬-父はやはりキングカメハメハ-が生まれたというニュースが流れましたけれど、「Lで始まる馬名にならないかなぁ」、なんて思っています(^^)

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2012年3月10日 (土)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(番外編・其の壱)-ユキノビジン(1990.3.10)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現3歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思い綴っている企画ですが、「最強の兄貴」ビワハヤヒデ(1990.3.10)と同じ誕生日の、美人さんも紹介しておきます。

という訳で、満22歳の誕生日おめでとうございます、ユキノビジン。

ユキノビジン 牝 栗毛 1990.3.10生 新冠・村田牧場生産 馬主・荒井幸勝氏 水沢・阿部時男厩舎→美浦・久保田敏夫厩舎

ユキノビジン(1990.3.10)の4代血統表
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
種付け時活性値:1.75
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Blue Gem 1943
Suncourt
黒鹿毛 1952
Hyperion 1930.4.18
Inquisition 1936
アンジェリカ
黒鹿毛 1970.3.29
ネヴァービート
栃栗毛 1960
★Never Say Die 1951
Bride Elect 1952
スターハイネス
鹿毛 1964.3.10
ユアハイネス 1958
スターロッチ 1957.4.16
ファティマ
栗毛 1983.3.21
仔受胎時活性値:1.50

ロイヤルスキー
栗毛 1974.5.24
種付け時活性値:0.00
Raja Baba
鹿毛 1968.4.5
Bold Ruler 1954.4.6
Missy Baba 1958.5.13
Coz o'Nijinsky
栗毛 1969.4.27
★Involvement 1960.4.12
Gleam 1952
ビユーテイワン
栃栗毛 1975.3.5
仔受胎時活性値:1.75
ダッパーダン
栗毛 1962.2.21
種付け時活性値:1.00
Ribot 1952.2.27
So Chic 1954.3.26
ミスジェーン
栗毛 1965.5.6
仔受胎時活性値:0.25
リンボー
鹿毛 1949.4.23
種付け時活性値:1.75
ジェーン
栗毛 1948.4.25
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4・5×5・5>

ユキノビジン(1990.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サクラユタカオー
(Princely Gift系)
★ロイヤルスキー
(Bold Ruler系)
ダッパーダン
(Ribot系)
リンボー
(Man o' War系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サクラユタカオー 5.50 or 3.50
(No.6-a エスサーディー系)
4番仔
(4連産目)

牝系を辿れば青森の奥羽種馬牧場が輸入した繁殖牝馬エスサーディー(1902)に行き着く、岩手の水沢育ちの美人さんは、名前も確かに、ユキノビジン。その顔を見れば、まさにサクラユタカオーの仔。栗毛の三白流星、白いメンコとお揃いで綺麗に編み込まれた、たてがみの白い馬装。うーむ、いま見直しても、キュートです。そのグッドルッキングに美しい名前もあいまって、とても人気の高い馬でした。 

*

1993年のクロッカスS(OP)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 ユキノビジン 牝3 53 安田富男 1:34.9    35.5 464
[-4]
久保田敏夫 9
2 7 ビコーアルファー 牡3 55 鹿戸雄一 1:35.4 3 35.7 468
[+6]
鹿戸幸治 3
3 2 セノエスワロー 牝3 53 鈴木寿 1:35.6 1.1/2 35.8 464
[-2]
尾形盛次 5
4 5 ニホンピロスコアー 牡3 55 岡部幸雄 1:36.0 2.1/2 36.5 490
[-10]
伊藤雄二 1
5 3 オギサバンナ 牝3 53 田中剛 1:36.1 3/4 36.4 434
[-2]
元石正雄 7

中央への転厩初戦となったクロッカスS。9番人気も止むなしの、初めての芝レースものかは、積極果敢な逃げ先行策により、中山芝1600mを1分34秒9の好時計勝ち。後に長くオープンで活躍したビコーアルファー(1990.4.24)に3馬身差の圧勝でした。

*

第41回クイーンS(GIII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ユキノビジン 牝3 54 安田富男 2:02.3    35.6 468
[+4]
久保田敏夫 1
2 10 ホクトベガ 牝3 54 加藤和宏 2:02.6 2 36.0 496
[+4]
中野隆良 2
3 8 ノーブルメロディー 牝3 54 柴田政人 2:02.7 クビ 35.6 474
[+2]
増沢末夫 11
4 14 カシワズビーナス 牝3 54 岡部幸雄 2:02.8 1/2 35.9 418
[-8]
山内研二 8
5 2 ベルシャルマンテ 牝3 54 横山典弘 2:03.0 1.1/2 35.8 420
[-16]
稗田研二 5

同じ誕生日のビワハヤヒデが、春のクラシックで皐月賞(GI)2着、日本ダービー(GI)2着と惜敗を重ね、秋はトライアル・神戸新聞杯(GII)勝ちから挑んだ菊花賞(GI)を快勝。ユキノビジンも、同じように春のクラシックで桜花賞(GI)2着、オークス(GI)2着と惜敗を重ね、秋はトライアル・クイーンS勝ち。

その次走、鞍上強化でビワハヤヒデと同じ岡部幸雄騎手を据えたエリザベス女王杯(GI)でしたが、残念ながら、3番人気10着と敗れてしまいました。3月10日生まれの2頭の軌跡、同様となること、ままなりませんでした。

*

1993年のターコイズS(OP)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ユキノビジン 牝3 56.5 岡部幸雄 1:49.4    34.4 468
[+4]
久保田敏夫 1
2 8 アルファキュート 牝3 54 松永昌博 1:49.6 1.1/2 34.8 440
[-16]
松永善晴 3
3 2 ホクトベガ 牝3 56 加藤和宏 1:49.8 1.1/4 34.6 484
[+2]
中野隆良 2
4 5 ダンスダンスダンス 牝5 53 的場均 1:50.3 3 34.9 464
[+8]
柄崎孝 5
5 9 ブランドイメージ 牝3 49 中舘英二 1:50.4 クビ 35.3 460
[+4]
小西登 7

雪辱を期すべく挑んだターコイズSは、エリザベス女王杯の勝ち馬ホクトベガを差し置いてトップハンデの56.5kg。そして、単勝1.9倍の1番人気に応えて、見事に快勝。ユキノビジン、その能力の確かさを、まざまざと見せ付けたのでした。

こうして振り返ってみれば、ユキノビジンは中山芝3戦3勝。スマートな逃げ先行策で立ちまわる姿もまた美しかった。そんな彼女が、古馬になってから、中山の芝で走る姿を見てみたかったものです。

*

現在は生まれ故郷の村田牧場で功労馬として過ごしているユキノビジン。現年齢表記3歳のGI戦でしのぎを削り、それぞれで1着となった織姫たちはもう空の上ですけれど、美人さんは、いつまでも美人さんのままで、元気に過ごしてほしいと願います。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の六)-ビワハヤヒデ(1990.3.10)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現3歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

紹介する順番の関係上、彼をこの日に持ってこざるを得なかった。という訳で、満22歳の誕生日おめでとうございます、「最強の兄貴」。

ビワハヤヒデ 牡 芦毛 1990.3.10生 福島・早田牧場新冠支場生産 馬主・(有)ビワ 栗東・浜田光正厩舎

ビワハヤヒデ(1990.3.10)の4代血統表
シャルード
芦毛 1983.4.15
種付け時活性値:1.50
Caro
芦毛 1967.4.11
フォルティノ
芦毛 1959.4.19
Grey Sovereign 1948
Ranavalo 1954
Chambord
栗毛 1955
Chamossaire 1942
Life Hill 1940
Angel Island
黒鹿毛 1976.5.4
Cougar
黒鹿毛 1966
Tale of Two Cities 1951
Cindy Lou 1955
Who's to Know
黒鹿毛 1970.4.16
Fleet Nasrullah 1955.5.8
Masked Lady 1964.4.30
パシフィカス
鹿毛 1981.5.29
仔受胎時活性値:2.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.75
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Pacific Princess
鹿毛 1973.5.10
仔受胎時活性値:1.75
★Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.00
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Fiji
栗毛 1960
仔受胎時活性値:1.00
Acropolis
栗毛 1952
種付け時活性値:1.75
Rififi
栗毛 1954
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5(父方)>

ビワハヤヒデ(1990.3.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シャルード
(フォルティノ系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Damascus
(Teddy系)
Acropolis
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Acropolis
(パシフィカス)
6.00 半弟ナリタブライアン
(No.13-a)
4番仔
(3連産目)

*

第54回菊花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ビワハヤヒデ 牡3 57 岡部幸雄 3:04.7 レコード 34.5 480
[+2]
浜田光正 1
2 15 ステージチャンプ 牡3 57 南井克巳 3:05.6 5 35.3 448
[0]
矢野進 9
3 9 ウイニングチケット 牡3 57 柴田政人 3:05.7 1/2 35.3 470
[+4]
伊藤雄二 2
4 11 キングファラオ 牡3 57 上村洋行 3:05.9 1.1/2 35.5 450
[+12]
清水出美 11
5 17 タマモハイウェイ 牡3 57 土肥幸広 3:06.1 1.1/2 35.8 468
[+6]
吉永忍 13

満2歳冬の朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)2着、明けて満3歳春の共同通信杯4歳S(現共同通信杯、GIII)2着、皐月賞(GI)2着、日本ダービー(GI)2着。つぶさに見れば、敗れたレースでも、ビワハヤヒデは最後の最後までしぶとく伸びています。交わされた後でも、差し返す姿が見えます。本当に一所懸命に走る馬でした。

新馬戦1秒7差の大差圧勝、もみじS(OP)1分34秒3、デイリー杯3歳S(現デイリー杯2歳S、GII)1分21秒7の連続レコード勝ちと、デビュー時の3連勝のインパクトが大きく、朝日杯の敗戦以降は早熟のマイラー説も流れたビワハヤヒデ。けれど、そんな世評をあざ笑うかのように、満3歳夏における栗東での猛稽古により、ついに真価を発揮したのは素面を見せた満3歳秋。

前哨戦である神戸新聞杯(GII)を完勝して単勝2.4倍の1番人気に推されたビワハヤヒデ。前週の天皇賞・秋(GI)の調教後に故障が発覚したメジロマックイーン(1987.4.3)の後を引き継ぐかのように、同じ芦毛の偉大な先輩の後を追うかのように、5馬身差の圧勝を以て菊花賞を勝利しました。その勝ち時計3分4秒7は菊花賞レコード。また、前々年のレオダーバン(1988.4.25)、前年のライスシャワー(1989.3.5)に続いて日本ダービーの2着馬が3年連続で菊花賞を制しました。

なお、ビワハヤヒデが菊花賞を制したのは1993年11月7日です。そしてまた前年、1992年11月7日にはデイリー杯3歳Sを制しています。浪花節的なお話になりますが、この11月7日は、ビワハヤヒデの担当厩務員だった荷方末盛さんのお誕生日。情に厚い馬ビワハヤヒデ、自分を大切に想ってくれる人の為に、2年連続で素敵なプレゼントを贈りました。

*

第109回天皇賞・春(GI)の結果(上位6頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 ビワハヤヒデ 牡4 58 岡部幸雄 3:22.6    36.5 476
[-2]
浜田光正 1
2 6 ナリタタイシン 牡4 58 武豊 3:22.8 1.1/4 36.1 442
[-4]
大久保正陽 2
3 5 ムッシュシェクル 牡6 58 藤田伸二 3:23.2 2.1/2 36.9 472
[-2]
小林稔 3
4 4 ナイスネイチャ 牡6 58 松永昌博 3:23.3 クビ 36.5 500
[-2]
松永善晴 7
5 7 マチカネタンホイザ 牡5 58 柴田善臣 3:23.3 クビ 36.8 492
[+2]
伊藤雄二 5
5 9 ステージチャンプ 牡4 58 南井克巳 3:23.3 同着 36.9 450
[-2]
矢野進 4

ニチドウタロー(1976.3.24)が3分18秒7という当時の日本レコードで制したレース以来、15年ぶりに阪神芝3200mで行われた天皇賞・春。最後の直線、同期の皐月賞馬が襲い掛かって来るやいなや、もういちど脚を伸ばして突き放しました。弟ナリタブライアン(1991.5.3)が前週の皐月賞でコースレコード勝ちを収めた翌週のこと。サスガに兄貴も強かった。

*

第35回宝塚記念(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ビワハヤヒデ 牡4 56 岡部幸雄 2:11.2 日本
レコード
35.0 474
[-2]
浜田光正 1
2 8 アイルトンシンボリ 牡5 57 藤田伸二 2:12.0 5 35.6 492
[-4]
畠山重則 8
3 5 ダンシングサーパス 牡4 56 熊沢重文 2:12.2 1.1/4 35.6 466
[-6]
内藤繁春 6
4 2 ナイスネイチャ 牡6 56 松永昌博 2:12.4 1 35.6 494
[-6]
松永善晴 3
5 6 ネーハイシーザー 牡4 56 塩村克己 2:12.6 1.1/2 36.3 496
[-4]
布施正 2

関西テレビの杉本清アナウンサーに「今日も涼しい顔をしたまま」と言わしめて、楽々と勝ったビワハヤヒデ。弟ナリタブライアンの日本ダービー制覇を受けて、兄貴は日本レコードで宝塚記念を勝ち、GI3勝目となりました。1994年前期の2000m以上の牡牝混合GIを、2頭で全部かっさらって行ったことになります。レースの2着には「アイルトンセナ、いや、アイルトンシンボリ」のアイルトンシンボリ(1989.5.1)でした。

*

ビワハヤヒデは、浜田光正調教師、荷方末盛厩務員、岡部幸雄騎手のそれぞれの「愛」に応える形で、自身の内に秘めたる「才能」を徐々に具現化していきました。花開いてからは、まぁ、呆れるほどに強かった。素質だけで走ってGIレースで僅差の勝負ができる馬が真に強くなった時。「馬に実が入った」という事を、彼から学びました。

1400mから3000mまでの幅広い距離でレコード4回。通算16戦10勝、2着5回。オールマイティーな強さと速さと、稀に見る安定性を併せ持った、「最強の兄貴」というのが、彼の真の姿。

満3歳春以降の主戦であった岡部騎手の言を引いておくと、

「いつも自分から積極的に競馬をして、勝ちに行こうとした。ペースの速い、遅いに関係なく、自ら出て行く。そして最後まで手抜きをしない。いま、こういう馬はなかなかいないですよ。すごい名馬だと思いますね」

-月刊「優駿」、2002年11月号、P59より引用。-

本当に「一所懸命に走る馬」というイメージが、ただただ、残っています。白面の王者、ビワハヤヒデ。いつまでも元気で。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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2012年3月 7日 (水)

ビワハイジ(1993.3.7)。

春を迎えると、日々、馬の誕生日を思ってしまうオオハシでございます。という訳で、その日に生まれた馬を辿る企画を、今年は毎週水曜日にお届けしたいと思います。そのスタートを飾るのは天才少女。

ビワハイジ 牝 青鹿毛 1993.3.7生 新冠・早田牧場新冠支場生産 馬主・(有)ビワ 栗東・浜田光正厩舎

ビワハイジ(1993.3.7)の4代血統表
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Regal Gleam
鹿毛 1964.3.17
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953.6.1
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord
鹿毛 1959.2.12
Turn-to 1951
Somethingroyal 1952
Sticky Case
栗毛 1958
Court Martial 1942
Run Honey 1946
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Henry the Seventh 1958
Light Arctic 1954
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50
Ticino
鹿毛 1939
種付け時活性値:1.50
Schwarzblaurot
黒鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Princequillo4×5、Turn-to5×4>

ビワハイジ(1993.3.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Caerleon
(Nijinsky系)
Lord Gayle
(Sir Gaylord系)
Luciano
(Owen Tudor系)
Ticino
(Sterling系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Ticino
(Santa Luciana)
4.50 仔に重賞勝ち馬4頭
(No.16-c)
4番仔
(4連産目)

*

1995年6月10日の新馬戦の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ビワハイジ 牝2 53 武豊 0:58.8    35.5 424
[]
浜田光正 1
2 9 コバルトウインド 牝2 53 山田泰誠 0:58.9 1/2 35.4 422
[]
安藤正敏 5
3 1 キッスパシオン 牝2 53 南井克巳 0:58.9 アタマ 35.3 460
[]
清水出美 2
4 3 セフテーアイランド 牝2 53 藤田伸二 0:59.5 3.1/2 36.4 404
[]
伊藤修司 4
5 7 シンギングメリリー 牝2 53 菊沢隆徳 0:59.5 クビ 36.0 430
[]
柄崎義信 3

1995年6月10日土曜日の札幌第6レースは、1993年生まれ世代最初のJRA新馬戦でした。振り返ればアドマイヤキッス(2003.2.20)のお母さんと人気を分け合っていたのですね。ビワハイジは先行2番手から抜け出し、1番人気に応えて、世代最初のJRA勝ち馬となったのでした。

第30回札幌3歳S(現札幌2歳S、GIII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 ビワハイジ 牝2 53 武豊 1:12.0    37.6 426
[+2]
浜田光正 3
2 9 キッスパシオン 牝2 53 南井克巳 1:12.6 3.1/2 37.8 466
[+4]
清水出美 8
3 13 サイコーセンリ 牡2 53 松永幹夫 1:12.8 1 38.2 448
[-4]
浜田光正 10
4 1 タヤススリリング 牡2 53 四位洋文 1:12.8 クビ 38.4 484
[-10]
山内研二 2
5 7 アグネスハンサム 牡2 53 的場均 1:12.9 3/4 37.7 450
[-6]
上原博之 1

1995年7月30日に行われた1993年生まれ世代の最初のJRA重賞、札幌3歳S。振り返ればアドマイヤキッスのお母さんが2着だったのですね。ビワハイジは、やはり先行2番手から抜け出す競馬で3馬身半差の快勝を収めました。

*

第47回阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ビワハイジ 牝2 53 角田晃一 1:35.3    34.2 434
[+8]
浜田光正 4
2 9 エアグルーヴ 牝2 53 M.キネーン 1:35.4 1/2 34.1 456
[-2]
伊藤雄二 3
3 3 イブキパーシヴ 牝2 53 武豊 1:35.7 1.3/4 34.2 440
[+2]
橋口弘次郎 1
4 10 エイシンビーナス 牝2 53 田原成貴 1:36.0 2 34.6 466
[+2]
野元昭 8
5 4 ロゼカラー 牝2 53 藤田伸二 1:36.0 クビ 34.0 422
[-10]
橋口弘次郎 6

1995年1月17日に起きた阪神大震災から11ヶ月。1995年12月3日に行われた阪神開催のGI戦、阪神3歳牝馬S。レースは、好発から一気にレースの主導を握ったビワハイジが、エアグルーヴ(1993.4.6)、イブキパーシヴ(1993.4.11)、ロゼカラー(1993.2.15)、ゴールデンカラーズ(1993.4.20)といった素質馬たちを尻目に、桜花賞と同じ阪神芝1600mの舞台を逃げ切ったのでした。

結局、ビワハイジは1993年産馬として、JRAの最初の新馬戦に勝ち、最初の重賞である札幌3歳Sを勝ち、最初のGIである阪神3歳牝馬Sまで勝ち切ったのでした。恐るべしは、天才少女、ビワハイジ。

  

けれど、その天才ぶりの真価は、繁殖牝馬として、より発揮されたのでした。

  

続きの物語は、また1週間後、3月14日生まれの愛娘ブエナビスタの記事にて(^^ゞ

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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