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2012年2月

2012年2月28日 (火)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の五)-ウイニングチケット(1990.3.21)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現3歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しも皐月賞(GI)トライアル・弥生賞(GII)の開催週ということで、19年前の勝ち馬にして日本ダービー馬をご紹介致します。

ウイニングチケット 牡 黒鹿毛 1990.3.21生 静内・藤原牧場生産 馬主・太田美實氏 栗東・伊藤雄二厩舎

ウイニングチケット(1990.3.21)の4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970.4.30
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
パワフルレディ
黒鹿毛 1981.5.27
仔受胎時活性値:2.00
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.50
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
シル
鹿毛 1970.4.22
Buckpasser 1963.4.28
Quill 1956.2.24
ロッチテスコ
鹿毛 1975.2.16
仔受胎時活性値:1.25
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
種付け時活性値:0.75
Princely Gift 1951
Suncourt 1952
スターロッチ
鹿毛 1957.4.16
仔受胎時活性値:0.25
★ハロウェー
黒鹿毛 1940
種付け時活性値:0.00
コロナ
栗毛 1943.4.20
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5、Nasrullah5×5>

ウイニングチケット(1990.3.21)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
テスコボーイ
(Princely Gift系)
★ハロウェー
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン 4.75 半弟ロイヤルタッチ
(No.11-c クレイグダーロッチ系)
6番仔
(6連産目)

*

第60回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ウイニングチケット 牡3 57 柴田政人 2:25.5    36.2 458
[-2]
伊藤雄二 1
2 7 ビワハヤヒデ 牡3 57 岡部幸雄 2:25.6 1/2 36.3 474
[-4]
浜田光正 2
3 1 ナリタタイシン 牡3 57 武豊 2:25.8 1.1/4 35.9 430
[+4]
大久保正陽 3
4 4 ガレオン 牡3 57 杉浦宏昭 2:26.1 2 37.0 476
[-2]
二本柳俊夫 8
5 5 マイシンザン 牡3 57 田原成貴 2:26.1 アタマ 36.8 514
[+2]
山本正司 4

「皇太子殿下御成婚奉祝」をサブタイトルとした第60回東京優駿。サスガ、皇室との関わり合いを強調するJRA。戦前の単勝人気はウイニングチケット3.6倍、ビワハヤヒデ(1990.3.10)3.9倍、ナリタタイシン(1990.6.10)4.0倍と三強が人気を分けあいました。終わってみれば、その通りにウイニングチケット、ビワハヤヒデ、ナリタタイシンで決着。ファンはよく知っています。

レースは、ウイニングチケットは道中中段やや後方の内々でじっと我慢して徐々に進出、4コーナーでポッカリと空いた内ラチ沿いから抜け出し。逆に先行集団にいたビワハヤヒデは、4コーナーで2番手に付けていたドージマムテキ(1990.3.31)がヨレたことにより外に振られる形になりました。ナリタタイシンは唯我独尊といった感じでほぼ最後方から直線一気。そうして、ラスト1ハロンを切ってからは3頭の競馬。

最後、勝負を分けたのは、柴田政人騎手(現調教師)のダービー制覇への執念だったように思います。「鬼気迫る」とは、まさにあの時の柴田騎手の形相と追いっぷりの為にあるのではないでしょうか。CX系の通常中継のVTRを見ると、声を出して吠えられているようにも見えます。そんなマサトさんの魂の咆哮にも鼓舞されて、ウイニングチケット。府中芝2400mの決勝点、その名の通りに勝利への切符を蹄中に収めました。

大願、宿願、念願、悲願。いろんな願いがありますが、馬に携わる人にとって、ホースマンの誰しもが思い馳せるダービー制覇は、その最たるものでしょう。ウイニングチケットは藤原牧場、伊藤雄二調教師、太田美實オーナー、そして柴田騎手、いずれもに日本ダービー初制覇を贈りました。

*

第30回弥生賞(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ウイニングチケット 牡3 55 柴田政人 2:00.1 レース
レコード
35.0 466
[+10]
伊藤雄二 1
2 9 ナリタタイシン 牡3 55 武豊 2:00.4 2 35.4 422
[+4]
大久保正陽 2
3 7 ステージチャンプ 牡3 55 蛯名正義 2:00.4 クビ 35.5 450
[-2]
矢野進 11
4 1 ツジユートピアン 牡3 55 田原成貴 2:00.6 1 35.7 502
[-2]
伊藤修司 6
5 11 サンエイキッド 牡3 55 加藤和宏 2:00.6 ハナ 35.5 454
[0]
古川平 7

この弥生賞が実はトニービン産駒の重賞初勝利でした。ウイニングチケット、満2歳時の新馬戦、葉牡丹賞、ホープフルS(OP)に続いて4連勝目をレースレコードで飾りました。勝ち時計2分0秒1は当時の皐月賞(GI)レコードよりも速く、現在でもレースレコードとして残っています。この時点でウイニングチケットは中山芝2000m3戦3勝。「皐月賞はこの馬で決まり」と誰しもが思ったでしょう。そりゃそうです。けれど、1ヶ月後の本番では2着のナリタタイシンが逆襲を見せました。そしてまた、この時はまだまだ知られていなかった「トニービン産駒は府中でこそ」。ウイニングチケットの本領は晩春の東京競馬場で発揮されたのでした。

*

第41回京都新聞杯(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ウイニングチケット 牡3 57 柴田政人 2:13.3    34.4 466
[+8]
伊藤雄二 1
2 6 マイヨジョンヌ 牡3 57 武豊 2:13.3 クビ 35.0 454
[0]
畠山重則 2
3 9 トーヨーリファール 牡3 57 松永昌博 2:13.4 1/2 35.0 468
[0]
松永善晴 3
4 1 ロイヤルフェロー 牡3 57 村本善之 2:13.8 2.1/2 35.2 480
[+2]
柴田政見 8
5 2 ユウキダイオー 牡3 57 田島裕和 2:13.9 3/4 35.1 486
[0]
福島勝 5

振り返れば、当時の京都新聞杯は本番と同斤量で行なわれていたのですね。そんな菊花賞トライアルは、ウイニングチケット、関西馬なのに関西のレースの初見参でした。レースは逃げたマイヨジョンヌ(1990.4.8)と2番手で続いたトーヨーリファール(1990.5.10)の決着になるかと思われました。いま見直すと、ウイニングチケット、けっこう絶望的な感じの4コーナーから直線の入り口。けれど、それでも最後の最後、本当に最後の最後で「クビ」だけ交わし切ったのは、ダービー馬の底力。先行馬2頭が出走馬中2番目に速い上がり3ハロン35秒0の脚を使っているのに対して、それを0秒6も上回る34秒4の切れ味もサスガでした。

#余談。見れば、ウイニングチケットが制した2つのGIIレースの2着は、共に川上悦夫さんが生産されたリヴリア(1982.4.20)産駒でした。なお、マイヨジョンヌは2歳暮れのホープフルSでも2着に下しています。

*

現在は、うらかわ優駿ビレッジAERUにて余生を過ごしているウイニングチケット。2010年の函館競馬場における、ビワハヤヒデとの共同のお披露目の動画を見たのですが、本当に若々しい馬体。黒鹿毛は真に美しいまま。

ウイニングチケットという馬は、何故か「青春」という単語で思い起こすことが多いのですけれど、「一生青春」でいて欲しいものです。

まぶたを閉じれば、黄色の帽子、「赤、水色一本輪、袖黄縦縞」の勝負服、鞍上の思いも乗せた黒鹿毛の疾走が、私自身の青春と共によぎります。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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2012年2月26日 (日)

忘れえぬ馬々(其の弐)-コスモサンビーム(2001.3.28)-。

コスモサンビーム 牡 青鹿毛 2001.3.28生~2006.2.26没 新冠・ヤマオカ牧場生産 馬主・岡田美佐子氏 栗東・佐々木晶三厩舎

コスモサンビーム(2001.3.28)の4代血統表
ザグレブ
鹿毛 1993.5.14
種付け時活性値:1.75
Theatrical
鹿毛 1982.3.13
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
ツリーオブノレッジ
鹿毛 1977.3.2
Sassafras 1967.2.19
Sensibility 1971
Sophonisbe
黒鹿毛 1981.2.28
ウオロー
黒鹿毛 1973.3.15
★Wolver Hollow 1964
Wichuraiana 1963
Southern Seas
黒鹿毛 1975.2.15
ジムフレンチ 1968.4.26
Schonbrunn 1966.4.6
ロビースレインボウ
鹿毛 1991.3.20
仔受胎時活性値:0.25
Rainbow Quest
鹿毛 1981.5.15
種付け時活性値:0.25
Blushing Groom
栗毛 1974
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
I Will Follow
鹿毛 1975.4.29
▲Herbager 1956
Where You Lead 1970.4.23
Mary Martin
栗毛 1983.5.13
仔受胎時活性値:1.75
★Be My Guest
栗毛 1974.4.12
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer 1961.5.27
What a Treat 1962.5.22
Centre Piece
鹿毛 1970
仔受胎時活性値:1.00
トンピオン
黒鹿毛 1957.2.24
種付け時活性値:1.00
Table Rose
鹿毛 1964.4.8
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4>

コスモサンビーム(2001.3.28)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ザグレブ
(Nureyev系)
Rainbow Quest
(Blushing Groom系)
★Be My Guest
(Northern Dancer系)
トンピオン
(Tom Fool系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ザグレブ
(ウオロー)
4.25
(No.1-h)
6番仔
(6連産目)

*

第48回スワンS(GII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 コスモサンビーム 牡4 57 本田優 1:21.5    35.2 492
[-2]
佐々木晶三 11
2 1 サイドワインダー 牡7 57 福永祐一 1:21.6 1/2 35.1 506
[+4]
北橋修二 1
3 18 ウインクリューガー 牡5 58 藤岡佑介 1:21.6 クビ 34.1 494
[+6]
松元茂樹 13
4 9 マイネルハーティー 牡3 56 安藤勝己 1:21.6 ハナ 33.7 482
[0]
中村均 9
5 10 ビッグプラネット 牡3 55 池添謙一 1:21.7 1/2 35.9 460
[0]
南井克巳 7

前走富士S(GIII)9着からの連闘策で挑んだスワンS。当時は土曜日も出勤日だった私は、帰宅した後にコスモサンビームの勝利をJRAのサイトで知りました。「おお、コスモサンビーム、やったがな!!」。とても嬉しく思ったものです。

*

2006年2月26日は、いのちの光と影を思った日でした。

いのちの光の部分。その日が騎手引退の日であった松永幹夫騎手(現調教師)。最後の重賞騎乗を、単勝11番人気馬で制してJRA通算1399勝。そして、最後の騎乗となる最終12Rにて後の川崎記念(JpnI)馬フィールドルージュ(2002.4.27)できっちりJRA通算1400勝。サスガはミッキー、引き際まで男前。

いのちの陰の部分。「日光」を馬名に頂く日輪の仔は、陽の光の差さない曇り空の日、光を求めて、宇宙に帰りました。忘れはしません。2歳王者に輝いた時の、勝負強さを。4歳秋に見せた、復活の差し脚を。ただ、手を合わせることしかできずに、ごめんね。だから、都度、思い出すようにします。

コスモサンビーム。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年2月20日 (月)

第29回フェブラリーS(GI)の勝ち馬。

テスタマッタ 牡 鹿毛 2006.3.19生 米国・ウォーターフォードファーム生産 馬主・吉田和美氏 栗東・村山明厩舎

テスタマッタ(2006.3.19)の4代血統表
Tapit
芦毛 2001.2.27
種付け時活性値:1.00
Pulpit
鹿毛 1994.2.15
A.P.Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew 1974.2.15
Weekend Surprise 1980.4.8
Preach
鹿毛 1989.3.26
Mr.Prospector 1970.1.28
Narrate 1980.4.6
Tap Your Heels
芦毛 1996.2.16
★Unbridled
鹿毛 1987.3.5
Fappiano 1977.5.19
Gana Facil 1981.2.9
Ruby Slippers
芦毛 1982.3.18
Nijinsky 1967.2.21
Moon Glitter 1972.3.30
ディフィカルト
鹿毛 1999.5.18
仔受胎時活性値:1.50
Concern
鹿毛 1991.2.14
種付け時活性値:1.75
Broad Brush
鹿毛 1983.4.16
★Ack Ack 1966.2.24
Hay Patcher 1973.5.4
Fara's Team
栗毛 1985.3.18
★Tunerup 1976.4.4
Specialization 1980.2.25
Wings of Jove
芦毛 1980.5.23
仔受胎時活性値:0.50
Northern Jove
芦毛 1968.2.14
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer 1961.5.27
Junonia 1961.5.11
Regatela
鹿毛 1973.2.17
仔受胎時活性値:1.50
Dr.Fager
鹿毛 1964.4.6
種付け時活性値:0.00
Metatela(ARG)
鹿毛 1960
仔受胎時活性値:0.875

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Mr.Prospector4×5(父方)>

テスタマッタ(2006.3.19)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Tapit
(Seattle Slew系)
Concern
(Ack Ack系)
Northern Jove
(Northern Dancer系)
Dr.Fager
(Rough'n Tumble系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Concern
(Broad Brush)
4.375 祖母が米GI勝ち馬
(No.6-a)
3番仔
(3連産目)

*

では、以下にテスタマッタのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Regatela 1973.2.17 米9勝
|Wings of Jove 1980.5.23 米3勝 メイトロンS(GI) アスタリタS(GII) ソロリティS(GI)3着
||Broad Smile 1992.2.13 米10勝 コランビアS(GIII)
||ディフィカルト 1999.5.18 米1勝
|||テスタマッタ 2006.3.19 (本馬) フェブラリーS(GI) ジャパンダートダービー(JpnI) マーチS(GIII) フェブラリーS2着ほか
|Dash Dance 1987 北米1勝
||Impardonnable 1999.11.30 伯9勝 パラナ大賞(GI)ほか伯GII5勝伯GIII1勝

*

第29回フェブラリーS(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 テスタマッタ 牡6 57 岩田康誠 1:35.4    35.7 504
[+2]
村山明 7
2 3 シルクフォーチュン 牡6 57 藤岡康太 1:35.7 2 35.7 470
[0]
藤沢則雄 4
3 10 ワンダーアキュート 牡6 57 和田竜二 1:35.8 3/4 36.4 520
[+12]
佐藤正雄 2
4 11 ダノンカモン 牡6 57 福永祐一 1:35.8 ハナ 36.6 532
[+2]
池江泰寿 5
5 9 エスポワールシチー 牡7 57 武豊 1:36.0 1 36.8 500
[-6]
安達昭夫 3

岩田康誠騎手の言葉を借りるならば、「やってまった」テスタマッタ。思えば、ジャパンダートダービーの勝ち馬で一昨年のフェブラリーS2着馬。勝っても全くおかしくはなかった実力馬が、道中後方3番手から大外一気の差し切りを見せて、最後はやはり追い込んで来たシルクフォーチュンに2馬身差を着けて見事に勝利を収めました。

テスタマッタを管理されている村山明調教師は嬉しいJRAGI初勝利。JRAのサイトの調教師名鑑における写真で、素敵な笑顔を見せられている村山師についての記憶を辿った時、関西テレビの競馬BEATのアドバイザーである坂口正大元調教師の姿と共に、「あれ、キンセンアラシって、坂口正大厩舎やなかったっけ」と、村山師の騎手時代の重賞初制覇である中京障害Sを思い出しました。で、確認したら、キンセンアラシ(1990.4.27)、確かに坂口正大厩舎の所属でした。うぉ、気持ち悪っ、よう覚えていたなぁ(^^ゞ。また、今回対峙したエスポワールシチー(2005.4.22)は安達昭夫厩舎の所属馬ですが、安達厩舎のシチー馬の先輩といえば、大沢真調教師の勇退に伴う転厩だったものの、サンフォードシチー(1995.5.9)。大沢厩舎時代、主戦は所属騎手でもあった村山師でした。そのサンフォードシチーでは2001年のフェブラリーSで1番人気4着と悔しい思いをされた村山師、11年越しに騎手時代の雪辱を晴らされました。そう、不思議と、印象に残る騎手だったのです、村山師は。他にも松元省一厩舎のフラワーパーク(1992.5.8)やトウカイタロー(1990.5.9)等も。な、懐かしい……。

テスタマッタは村山師に調教師としての初勝利、重賞初勝利、そしてJRAGI初勝利をも贈った馬となりました。村山師にとって、きっと忘れ得ない馬であろうテスタマッタ、これからも「やってまった」を、どんどん見せてほしいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年2月18日 (土)

第29回フェブラリーS(GI)の出走予定馬について。

第29回フェブラリーS(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ナイキマドリード
(2006.5.17)
[23]
4番仔+
(4連産目+)
ワイルドラッシュ Salt Lake ジャッジャー Hail to Reason
2 タガノロックオン
(2008.5.4)
[3]
4番仔
(4連産目)
★ロックオブジブラルタル Saint Ballado Winrightt Rajab
3 シルクフォーチュン
(2006.2.14)
[4-r]
3番仔
(3連産目)
ゴールドアリュール Alwuhush Wolf Power True Knight
4 スマイルジャック
(2005.3.8)
[15-a]
2番仔
(2連産目)
タニノギムレット サンデーサイレンス マルゼンスキー セントクレスピン
5 ヒラボクワイルド
(2006.4.12)
[16-c]
2番仔+
(2連産目+)
ワイルドラッシュ Seattle Slew Storm Cat Alydar
6 ケイアイテンジン
(2006.2.23)
[4-p]
4番仔
(4連産目)
★アグネスデジタル フォーティナイナー Lt.Stevens The Axe
7 ヤマニンキングリー
(2005.5.16)
[3-c]
7番仔
(4連産目)
アグネスデジタル サンデーサイレンス Bold Forbes Graustark
8 セイクリムズン
(2006.3.13)
[7-c アストニシメント系]
12番仔
(5連産目)
エイシンサンディ ★サウスアトランティック ノーザンアンサー ムーティエ
9 エスポワールシチー
(2005.4.22)
[4-m チップトップ系]
初仔 ゴールドアリュール ブライアンズタイム ブレイヴェストローマン トラフイック
10 ワンダーアキュート
(2006.3.14)
[1-a]
5番仔
(2年連続
不受胎後)
カリズマティック Pleasant Tap Petrone Grand Central
11 ダノンカモン
(2006.2.8)
[3-d]
7番仔
(流産後)
シンボリクリスエス オジジアン Reflected Glory Dusty Canyon
12 ライブコンサート
(2004.4.8)
[9-e]
初仔 シングスピール Kingmambo Mt.Livermore Bold Forbes
13 グランプリボス
(2008.3.28)
[8-c]
7番仔
(7連産目)
サクラバクシンオー サンデーサイレンス Secretariat Nervous Energy
14 トウショウカズン
(2007.2.15)
[5-j セヴァイン系]
4番仔
(4連産目)
★クロフネ フジキセキ ダンシングブレーヴ トウショウボーイ
15 トランセンド
(2006.3.9)
[A4]
6番仔
(空胎後)
ワイルドラッシュ トニービン スリルショー Hawaii
16 テスタマッタ
(2006.3.19)
[6-a]
3番仔
(3連産目)
Tapit Concern Northern Jove Dr.Fager
  1. トランセンド
  2. ワンダーアキュート
  3. エスポワールシチー
  4. グランプリボス
  5. シルクフォーチュン
  6. ケイアイテンジン

JCD(GI)の1着馬~3着馬、左回り2戦2勝のダート替わりGI馬、前哨戦の勝ち馬、前走OP特別勝ち馬。難しく考えずに終わり(^^ゞ

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年2月 7日 (火)

スリープレスナイト(2004.2.7)。

スリープレスナイト号が死亡(JRAニュース)

スリープレスナイト 牝 鹿毛 2004.2.7生~2012.2.2没 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・橋口弘次郎厩舎

スリープレスナイト(2004.2.7)の4代血統表
クロフネ
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:1.25
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.15
Classic Go Go
鹿毛 1978.2.18
Pago Pago 1960
Classic Perfection 1972.4.22
Eliza Blue
芦毛 1983.4.11
Icecapade 1969.4.4
コレラ 1978.2.18
ホワットケイティーディド
鹿毛 1989.3.18
仔受胎時活性値:1.50
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Katies
黒鹿毛 1981.4.22
仔受胎時活性値:1.75
ノノアルコ
鹿毛 1971.4.6
種付け時活性値:0.25
Nearctic 1954.2.11
Seximee 1966.5.27
Mortefontaine
鹿毛 1969.4.21
仔受胎時活性値:0.75
ポリック
黒鹿毛 1953.2.14
種付け時活性値:1.75
Brabantia
黒鹿毛 1953
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×3、Nearctic5×4・4>

スリープレスナイト(2004.2.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
クロフネ
(Deputy Minister系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
ノノアルコ
(Nearctic系)
ポリック
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ポリック
(Katies)
5.75 叔母ヒシアマゾン
(No.7-f)
7番仔?
(2連産目)

*

以下にスリープレスナイトの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、重賞の格付けは施行当時のもので、JRA重賞の「Jpn」は「G」にしています。

Katies 1981.4.22 愛英4勝 愛1000ギニー(GI) コロネーションS(英GII)
|ケイティーズファースト 1987.3.6 英仏4勝
||ゴーステディ 1997.4.10 中央6勝 中山金杯(GIII)3着
||マイケイティーズ 1998.5.18 不出走
|||アドマイヤムーン 2003.2.23 日UAE香10勝 ジャパンカップ(GI) ドバイデューティーフリー(UAEGI) 宝塚記念(GI)含む重賞8勝
|||サブミーカー 2005.1.24 不出走 種牡馬
|ホワットケイティーディド 1989.3.18 英仏独3勝
||スリープレスナイト 2004.2.7 (本馬) スプリンターズS(GI) CBC賞(GIII) 北九州記念(GIII)
|ヒシアリダー 1990.3.30 中央5勝 種牡馬
|ヒシアマゾン 1991.3.26 中央10勝 エリザベス女王杯(GI) 阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)含む重賞9勝
|ヒシナイル 1994.4.15 中央2勝 フェアリーS(GIII) フラワーC(GIII)3着
|ヒシピナクル 1996.3.17 中央4勝 ローズS(GII) 秋華賞(GI)3着

*

第42回スプリンターズS(GI)の結果(上位7頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 スリープレスナイト 牝4 55 上村洋行 1:08.0    33.9 494
[-8]
橋口弘次郎 1
2 15 キンシャサノキセキ 牡5 57 岩田康誠 1:08.2 1.1/4 34.0 488
[+2]
堀宣行 2
3 13 ビービーガルダン 牡4 57 安藤勝己 1:08.2 クビ 34.2 492
[-6]
領家政蔵 6
4 11 スズカフェニックス 牡6 57 横山典弘 1:08.3 1/2 33.9 460
[0]
橋田満 4
5 1 アポロドルチェ 牡3 55 勝浦正樹 1:08.3 アタマ 34.3 462
[+4]
堀井雅広 12
6 9 トウショウカレッジ 牡6 57 池添謙一 1:08.4 1/2 33.7 548
[-8]
池添兼雄 9
7 7 カノヤザクラ 牝4 55 小牧太 1:08.4 クビ 33.8 504
[-2]
橋口弘次郎 5

1番人気に応えて5連勝での戴冠。上村洋行騎手にデビュー17年目のGI初勝利をプレゼントしたスリープレスナイト。そしてまた、スプリンターズSが行われた2008年10月5日は、管理された橋口弘次郎調教師の満63歳のお誕生日でした。

この2008年10月5日のスプリンターズSは、私にとっても、忘れ得ないレースです。その日は、勤務していた会社の、創業社長とお会いした最後の日でした。社長のご自宅に伺った時、ちょうど、スプリンターズSの中継が放映されていました。団らんの中でテレビは点いているだけという感じでしたけれど、レースの瞬間だけ、私はその画面に目が行ったものです。前々走のCBC賞で上村騎手に10年ぶりの重賞制覇を贈ってくれたスリープレスナイトが、そのままGI初勝利をも贈ってくれたことが、ただただ、嬉しかった。

ウオッカ(2004.4.4)世代の速い牝馬たち。アストンマーチャン(2004.3.5)、カノヤザクラ(2004.3.31)、そしてスリープレスナイト。ほんの少し前に走っていたのに、彼女たちは、もうすでに虹の橋の向こう側。なにも、馬生まで速く駆けて行かなくてもいいのに……。振り返れば、2008年の夏から秋にかけては、CBC賞、北九州記念、スプリンターズSをスリープレスナイト、アイビスSD(GIII)、セントウルS(GII)をカノヤザクラと、この2頭が短距離戦で大活躍。そんなスリープレスナイトとカノヤザクラは同厩舎。現役当時、よしだみほさんの連載漫画で友情物語として題材に取り上げられていたのを思い出します。

大柄な鹿毛の馬体に、星ひとつ。瞳も美しく、スリープレスナイト。1200m戦では[9-3-0-0]と連対を外さなかった、速さと強さと安定感を兼ね備えた名スプリンター。眠るには本当に早すぎましたけれど、ディープインパクト(2002.3.25)との間に出来た、2011年1月27日生まれの初仔の牝馬、2012年1月23日生まれの2番仔の牡馬が、お母さんの名前を更に高めてくれるよう、走ってくれることを祈るのみです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2012年2月 5日 (日)

78分の4。

カントリー牧場が閉場 ウオッカなど活躍馬生産【新ひだか】

タニノハローモア 牡 黒鹿毛 1965.4.23生~1985.10.15没 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水信夫氏 栗東・戸山為夫厩舎

タニノハローモア(1965.4.23)の4代血統表

ハロウェー
黒鹿毛 1940
種付け時活性値:0.00
Fairway
鹿毛 1925
Phalaris
黒鹿毛 1913
Polymelus 1902
Bromus 1905
Scapa Flow
栗毛 1914
Chaucer 1900
Anchora 1905
Rosy Legendj
黒鹿毛 1931
★Dark Legend
黒鹿毛 1914
Dark Ronald 1905
Golden Legend 1907
Rosy Cheeks
黒鹿毛 1919
St.Just 1907
Purity 1903
ジョオー
栗毛 1954.3.31
仔受胎時活性値:0.50
Borealis
栗毛 1941
種付け時活性値:1.00
Brumeux
鹿毛 1925
Teddy 1913
La Brume 1917
Aurora
栗毛 1936
Hyperion 1930.4.18
Rose Red 1924
ダーバリー
鹿毛 1946
仔受胎時活性値:1.75
Scottish Union
黒鹿毛 1935
種付け時活性値:0.50
Cameronian 1928
Trustful 1924
Chaser
鹿毛 1940
仔受胎時活性値:1.25
Foxhunter
栗毛 1929
種付け時活性値:0.50
Blanquette
黒鹿毛 1925
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Fairway=Pharos2×5>

タニノハローモア(1965.4.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★ハロウェー
(Fairway系)
Borealis
(Teddy系)
Scottish Union
(Pharos系)
Foxhunter
(Son-in-Law系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Borealis
(La Brume)
5.00
(No.12-f)
7番仔?
(7連産目?)

*

第35回日本ダービー(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 調教師
1 1 タニノハローモア 牡3 57 宮本悳 2:31.1    戸山為夫 9
2 15 タケシバオー 牡3 57 森安弘明 2:31.9 5 三井末太郎 2
3 5 アサカオー 牡3 57 加賀武見 2:32.1 1.1/2 中村広 3
4 20 マーチス 牡3 57 保田隆芳 2:32.2 クビ 伊藤修司 1
5 7 ジンライ 牡3 57 笹倉武久 2:32.7 3 田中和夫 6

1968年7月7日に行われた第35回日本ダービー。この年の日本ダービーは、東京競馬場のスタンド改築工事に伴い、7月7日の七夕に行われたのでした。そんな七夕ダービーで、マーチス(1965.5.11)、タケシバオー(1965.4.23)、アサカオー(1965.5.12)の3強対決に「待った」を掛けるかのように逃げ切ったのが、タニノハローモア。皐月賞馬マーチスと同じカントリー牧場の第1期生から、日本ダービー馬が送り込まれたのでした。

タニノハローモアを管理されたのは、当時36歳、開業5年目の戸山為夫調教師。谷水信夫オーナーと共に、鍛錬を積み重ねて強い馬を作るという理念を具現化されました。谷水信夫オーナーの、所謂「スパルタ調教」に応えたタニノハローモアやマーチス、後のタニノムーテイエ(1967.5.9)&タニノチカラ(1969.4.14)兄弟等の活躍については、「開場間もないカントリー牧場の若い土地の力が寄与した(大意)」ということを、戸山師の本で読んだ記憶があります。

閑話休題。タニノハローモアは、実は相当に強い馬で、満2歳8月のデビューから満4歳3月の引退までで通算30戦を戦い[9-5-5-11]。18戦目で初の重賞制覇となった日本ダービー以降も朝日CC(現GIII)、京都杯(現京都新聞杯、GII)、中京記念(現GIII)と重賞勝ちを収めています。また、11回の着外も4着7回、5着2回、6着2回。6着2回は皐月賞(現GI)、菊花賞(現GI)。ほとんどのレースで掲示板を外すことのない、堅実な強豪だったのです。

そしてまた、ウソかホンマか分かりませんが、谷水信夫オーナーは、サラブレッドの配合について、かのリディア・テシオに教えを請うたそうな(→参考)。中島理論的には、ハロウェー満24歳時の0交配によって生み出されたのが、タニノハローモアでした。

*

タニノムーテイエ 牡 栗毛 1967.5.9生~1991.2.9没 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水信夫氏 栗東・島崎宏厩舎

タニノムーテイエ(1967.5.9)の4代血統表

ムーテイエ
栗毛 1958.3.16
種付け時活性値:0.00
Sicambre
黒鹿毛 1948
Prince Bio
鹿毛 1941
Prince Rose 1928
Biologie 1935
Sif
黒鹿毛 1936
Rialto 1923
Suavita 1928
Ballynash
鹿毛 1946
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Ballywellbroke
黒鹿毛 1933
Ballyferis 1927
The Beggar 1916
タニノチエリ
栗毛 1963.6.20
仔受胎時活性値:0.75
テイエポロ
鹿毛 1955.4.17
種付け時活性値:1.75
Blue Peter
栗毛 1936
Fairway 1925
Fancy Free 1924
Trevisana
鹿毛 1945
Niccolo Dell'Arca 1938
Tofanella 1931
シーマン
栗毛 1951
仔受胎時活性値:0.75
Able Seaman
黒鹿毛 1943
種付け時活性値:1.75
Admiral's Walk 1936
Charameuse 1937
Vermah
栗毛 1942
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
★Vermeer
1933
種付け時活性値:0.00
Marheke
栗毛 1934
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Pharos=Fairway5×4、Nogara(♀)5×5>

タニノムーテイエ(1967.5.9)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ムーテイエ
(Sicambre系)
テイエポロ
(Fairway系)
Able Seaman
(Hyperion系)
Vermeer
(Gainsborough系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ティエポロ
(Prestige)
5.25 or 3.25 半弟タニノチカラ
(No.12-g)
初仔

*

第37回日本ダービー(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 調教師
1 10 タニノムーティエ 牡3 57 安田伊佐夫 2:30.0    島崎宏 2
2 5 ダテテンリユウ 牡3 57 宇田明彦 2:30.1 1/2 星川泉士 4
3 9 ホースメンテディ 牡3 57 油木宣夫 2:30.6 3 中村好夫 13
4 21 トレンタム 牡3 57 大和田稔 2:31.2 3.1/2 二本柳俊夫 5
5 14 アローエクスプレス 牡3 57 加賀武見 2:31.2 ハナ 高松三太 1

1970年5月24日に行われた第37回日本ダービー。「AT対決」で日本の競馬界が湧いたのが1970年のことと気付けば、彼らは20世紀最後の英3冠馬Nijinsky(1967.2.21)と同世代なのですね。

タニノムーティエは栗毛の流星が麗しいハンサムボーイ。その美しさに強さが伴って、デイリー杯3歳S(現デイリー杯2歳S、GII)、阪神3歳S(現阪神JF、GI)、きさらぎ賞(現GIII)、弥生賞(現GII)、スプリングS(現GII)、皐月賞、そして日本ダービーと重賞7勝。けれど、まさか日本ダービーが最後の勝利となってしまうとは。「喘鳴症」という病魔には、さしものタニノムーティエでも、打ち克つことが出来ず。彼が最後に挑んだレースである菊花賞の、第4コーナーでマクリ気味に進出する姿を見たファンのどよめきは、印象に残る競馬シーンのひとつです。

「タニノムーティエが喘鳴症を発症していなかったら」と思ったファンも、きっと多かったことでしょう。もしかしたら、西洋のNijinskyに続いて、東洋でも3冠馬が誕生していたかも知れません。そしてまた、彼が無事に古馬を迎えた姿を見られなかったのは、残念な出来事だったのでしょう。そんな兄の無念を晴らすかのように、後に2歳年下の弟タニノチカラが天皇賞・秋(現GI)、有馬記念(現GI)を制しました。しかし、レースの映像を見ると、なんと強い兄弟でしょうか。

ちなみに、私がタニノムーティエを初めて意識したのは、関西テレビでかつて放映された「私の名馬」という番組。現在も舞台や競馬コラムで活躍されている内藤裕敬さんの「私の名馬」が、タニノムーティエでした。

*

タニノギムレット 牡 鹿毛 1999.5.4生 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水雄三氏 栗東・松田国英厩舎

タニノギムレット(1999.5.4)の4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
タニノクリスタル
栗毛 1988.4.4
仔受胎時活性値:0.50
クリスタルパレス
芦毛 1974.3.25
種付け時活性値:1.25
Caro
芦毛 1967.4.11
フォルティノ 1959.4.19
Chambord 1955
Hermieres
栗毛 1958.4.10
Sicambre 1948
Vieille Pierre 1951
タニノシーバード
栗毛 1972.4.27
仔受胎時活性値:1.75
Sea-Bird
栗毛 1962.3.8
種付け時活性値:0.25
Dan Cupid 1956.2.14
Sicalade 1956
Flaxen
栗毛 1968.5.15
仔受胎時活性値:0.75
Graustark
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:1.00
Flavia
鹿毛 1958.3.13
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Graustark3×4、Roman5×5、Sicambre4×5(母方)>

タニノギムレット(1999.5.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Roberto系)
クリスタルパレス
(フォルティノ系)
Sea-Bird
(Native Dancer系)
Graustark
(Ribot系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ブライアンズタイム 3.25 母がOP特別勝ち馬
(No.9-c)
4番仔
(4連産目)

*

第69回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 タニノギムレット 牡3 57 武豊 2:26.2    34.7 482
[+2]
松田国英 1
2 11 シンボリクリスエス 牡3 57 岡部幸雄 2:26.4 1 35.2 520
[-6]
藤沢和雄 3
3 8 マチカネアカツキ 牡3 57 K.デザーモ 2:26.4 アタマ 35.6 512
[-4]
藤沢和雄 6
4 10 メガスターダム 牡3 57 松永幹夫 2:26.4 アタマ 35.2 490
[-2]
山本正司 9
5 18 ゴールドアリュール 牡3 57 上村洋行 2:26.5 クビ 35.8 498
[-4]
池江泰郎 13

2002年5月26日に行われた第69回日本ダービー。時折巡る「日曜日の5月26日」は、競馬者として幸せな日です。まま、私の誕生日ということですね。この第69回日本ダービー当日は25歳の誕生日でした。

「自分の誕生日の数字、『5』『2』『6』の枠連三角買いで外すことはないやろう」と踏んでいたら、そのとおりの結果。最後、頑張って2着に食い込んでくれたシンボリクリスエス(1999.1.21)に対して、「あぁ、有り難う」と思ったものです。

タニノギムレット。2歳12月の未勝利戦勝ちから挑んだ3歳1月のシンザン記念(GIII)で表舞台に立ち、2月のアーリントンC(GIII)、3月のスプリングS(GII)と重賞3連勝。4月の皐月賞で3着、5月4日自身満3歳の誕生日のNHKマイルC(GI)でも3着。そうして、挑んだレースが日本ダービー。印象に残るブレイズの鹿毛が、直線大外一気で鋭く抜け出し、武豊騎手に史上初の日本ダービー3勝騎手の栄誉を送ると共に、谷水雄三オーナーの代となって初めての日本ダービー制覇をプレゼントしたのでした。

タニノギムレットは太く雄々しく駆けた馬でした。我々の目の前で走ってくれたのはわずかな期間でしたけれど、短いが故に、深く刻まれることもあるものです。そして、短いが故に、つながる物語もあるものです。

*

ウオッカ 牝 黒鹿毛 2004.4.4生 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水雄三氏 栗東・角居勝彦厩舎

ウオッカ(2004.4.4)の4代血統表
タニノギムレット
鹿毛 1999.5.4
種付け時活性値:1.00
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
タニノクリスタル
栗毛 1988.4.4
クリスタルパレス
芦毛 1974.3.25
Caro 1967.4.11
Hermieres 1958.4.10
タニノシーバード
栗毛 1972.4.27
Sea-Bird 1962.3.8
Flaxen 1968.5.15
タニノシスター
栗毛 1993.3.22
仔受胎時活性値:0.50
ルション
黒鹿毛 1981.4.10
種付け時活性値:0.75
Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
ベルドリーヌ
黒鹿毛 1977.3.15
★Marshua's Dancer 1968.4.15
Palsy Walsy 1960
エナジートウショウ
鹿毛 1987.4.22
仔受胎時活性値:1.25
トウショウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:1.25
テスコボーイ 1963
ソシアルバターフライ 1957.4.13
コーニストウショウ
栗毛 1977.6.12
仔受胎時活性値:0.25
ダンディルート
鹿毛 1972.5.10
種付け時活性値:1.00
ローズトウショウ
鹿毛 1965.4.13
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Graustark4×5(父方)>

ウオッカ(2004.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
タニノギムレット
(Roberto系)
ルション
(Riverman系)
トウショウボーイ
(Princely Gift系)
ダンディルート
(Luthier系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トウショウボーイ
(タニノシスター)
2.75 近親シスタートウショウ
(No.3-l フロリースカップ系)
4番仔
(2連産目)

*

第74回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 ウオッカ 牝3 55 四位洋文 2:24.5    33.0 482
[-4]
角居勝彦 3
2 16 アサクサキングス 牡3 57 福永祐一 2:25.0 3 34.9 488
[-6]
大久保龍志 14
3 14 アドマイヤオーラ 牡3 57 岩田康誠 2:25.3 1.3/4 33.7 442
[-2]
松田博資 4
4 12 サンツェッペリン 牡3 57 松岡正海 2:25.3 クビ 35.0 476
[+10]
斎藤誠 9
5 8 ドリームジャーニー 牡3 57 蛯名正義 2:25.4 3/4 33.1 412
[+2]
池江泰寿 8

2007年5月27日に行われた第74回日本ダービー。「天からの授かりもの」ウオッカの強さばかりが目立った最後の直線。クリフジ(1940.3.12)以来64年ぶりの牝馬による日本ダービー制覇。

当日来場されていた徳仁親王のお誕生日である2月23日。2と23という数字。2枠3番。思えば、父タニノギムレットも2枠3番で戴冠しました。「再び、2枠3番」ということだったのでしょうか。また、父が日本ダービーを制した折の馬体重は482kg、娘の馬体重も482kg。ついで思えば、父が制した折には小泉純一郎首相、娘が制した折には安倍晋三首相という、当世の総理大臣の来場。轍は踏まれるものなのでしょうか。

そうして結ばれた、史上初の父娘ダービー制覇という、永劫に受け継がれるであろう結果。

多くの競馬者に幸せな思いを与えてくれた、タニノギムレットとウオッカという父娘。晩春の府中芝2400mが巡る度に、カントリー牧場が送り込んだこの父娘に、思い馳せることになるのでしょう。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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