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2012年1月 9日 (月)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の四)-ベガ(1990.3.8)-。

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年2012年もよろしくお願い致します。

という訳で、私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現3歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しも正月開催でもあり、19年前の1月9日の新馬戦でデビューした、2冠牝馬にして名繁殖牝馬をご紹介致します。

ベガ 牝 鹿毛 1990.3.8生~2006.8.16没 早来・社台ファーム生産 馬主・吉田和子氏 栗東・松田博資厩舎

ベガ(1990.3.8)の4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970.4.30
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Moonscape
鹿毛 1967.3.12
仔受胎時活性値:0.75
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
種付け時活性値:0.25
Menow 1935
Gaga 1942
Brazen
鹿毛 1961.5.2
仔受胎時活性値:1.25
Bold Ruler
鹿毛 1954.4.6
種付け時活性値:1.50
Amoret
鹿毛 1952
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Hyperion4×5、Nasrullah5×5>

ベガ(1990.3.8)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Tom Fool
(Menow系)
Bold Ruler
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン 4.50 or 2.50 初仔アドマイヤベガ
(No.9-f)
5番仔
(2連産目)

*

第53回桜花賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 ベガ 牝3 55 武豊 1:37.2    49.8 436
[-2]
松田博資 1
2 2 ユキノビジン 牝3 55 安田富男 1:37.2 クビ 49.5 460
[-4]
久保田敏夫 5
3 11 マックスジョリー 牝3 55 柴田政人 1:37.3 クビ 49.7 460
[-12]
伊藤雄二 2
4 3 ヤマヒサローレル 牝3 55 猿橋重利 1:37.5 1.1/4 49.8 484
[+2]
湯浅三郎 3
5 16 ホクトベガ 牝3 55 加藤和宏 1:37.7 1.1/4 49.6 484
[-8]
中野隆良 6

芝1800mの新馬戦2着、芝2000mの新馬戦1着、そして芝1600mのチューリップ賞(現GIII、当時OP)1着と来て、4戦目。単勝2.0倍の1番人気で挑んだ桜花賞。抜群のスタートから終始マザートウショウ(1990.4.11)-桜花賞当日が満3歳の誕生日-の番手に付け、4コーナーで抜け出し。最後、ユキノビジン(1990.3.10)にクビまで詰め寄られましたが、凌ぎ切ったところが決勝点。西の一等星ベガ、まずは桜冠を奪取しました。

*

第54回オークス(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ベガ 牝3 55 武豊 2:27.3    35.2 438
[+2]
松田博資 1
2 9 ユキノビジン 牝3 55 安田富男 2:27.6 1.3/4 35.6 464
[+4]
久保田敏夫 3
3 6 マックスジョリー 牝3 55 柴田政人 2:27.6 アタマ 35.3 450
[-10]
伊藤雄二 2
4 7 デンコウセッカ 牝3 55 小島貞博 2:27.8 1.1/4 35.4 422
[-4]
戸山為夫 8
5 1 グランドクロス 牝3 55 岡部幸雄 2:27.9 1/2 35.4 446
[-2]
二本柳俊一 6

桜花賞快勝からひと月半後に挑んだオークスは単勝3.4倍の1番人気。あれれ、距離が伸びて却って人気が下がっています。CX系の中継で解説をされていた故・大川慶次郎さんも、レース後に「桜花賞の最後の1ハロン13秒2の脚が云々」とおっしゃっていましたけれど、距離が伸びてどうかと思われる向きが、一部にはあったのです。

けれど、陣営は「むしろ距離が2400mに伸びてこそ」と思われていました。まま、そうでなければ新馬戦で1800m、2000mは出走しませんよね(^^ゞ。武豊騎手も「これは自信がありました。桜花賞は他にもスピードがある馬がいますけれど、オークスはたぶん力が抜けているんじゃないかと」と武豊TV!でおっしゃっていました。果たせるかな、ベガ。先行4番手から推し進めながら、出走18頭中最速となる上がり3ハロン35秒2の鋭脚をもってして、2着のユキノビジンに1と4分の3馬身差の完勝を収め、「西の一等星は東の空にも輝いた!!」と、フジテレビの三宅正治アナに叫ばせました。

なお、ベガ、ユキノビジン、そしてマックスジョリー(1990.4.26)と、桜花賞の3着馬までが桜花賞の着順のままオークスでも3着までを占めましたが、これはオークス史上初のことでした。

#余談。桜花賞1~3着までが、桜花賞の着順のままオークスでも1~3着を占めた例は、2009年のブエナビスタ(2006.3.14)、レッドディザイア(2006.4.19)、ジェルミナル(2006.3.10)が続きます。松田博資厩舎の後輩が勝ったレースですね。また、余談の余談となりますが、両オークスの4着は、ベガのレースではデンコウセッカ(1990.6.16)、ブエナビスタのレースではブロードストリート(2006.3.28)と、スイートピーS(OP)の勝ち馬が4着だったのも同じでした。

*

「競走成績の良い牝馬は繁殖牝馬になって難しい」。競馬界ではよくよく言われ、そのようなケースも見られます。けれど、ベガは繁殖牝馬としても、やはり一等星でした。

アドマイヤベガ 牡 鹿毛 1996.3.12生~2004.10.29没 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・橋田満厩舎

アドマイヤベガ(1996.3.12)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ベガ
鹿毛 1990.3.8
仔受胎時活性値:1.25
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Moonscape
鹿毛 1967.3.12
仔受胎時活性値:0.75
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
種付け時活性値:0.25
Brazen
鹿毛 1961.5.2
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Almahmoud(♀)4×5>

アドマイヤベガ(1996.3.12)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
 サンデーサイレンス
(Halo系)
トニービン
(ゼダーン系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Tom Fool
(Menow系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トニービン
(Campanette)
3.75 母が2冠牝馬
(No.9-f)
初仔
第66回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 アドマイヤベガ 牡3 57 武豊 2:25.3 タイ
レコード
34.4 454
[+10]
橋田満 2
2 11 ナリタトップロード 牡3 57 渡辺薫彦 2:25.4 クビ 35.0 484
[+4]
沖芳夫 1
3 14 テイエムオペラオー 牡3 57 和田竜二 2:25.6 1.1/4 35.3 468
[+4]
岩元市三 3
4 9 オースミブライト 牡3 57 蛯名正義 2:26.0 2.1/2 35.3 444
[+8]
中尾正 4
5 1 ブラックタキシード 牡3 57 的場均 2:26.3 1.3/4 36.1 430
[-6]
尾形充弘 6

母が通った府中芝2400mのビクトリーロード、初仔アドマイヤベガも続きました。1999年6月6日に行われた第66回日本ダービー。鞍上には母と同じくJRA騎手登録番号666番の武豊騎手の姿がありました。なお、ユタカさんはこのアドマイヤベガの勝利により、史上初の「日本ダービー2年連続制覇」を遂げられました。

*

アドマイヤドン 牡 鹿毛 1999.5.17生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・松田博資厩舎

アドマイヤドン(1999.5.17)の4代血統表
ティンバーカントリー
栗毛 1992.4.14
種付け時活性値:1.50

Woodman
栗毛 1983.2.17
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
プレイメイト
栗毛 1975.4.12
Buckpasser 1963.4.28
Intriguing 1964.2.16
Fall Aspen
栗毛 1976.3.9
Pretense
黒鹿毛 1963.4.19
Endeavour 1942
Imitation 1951
Change Water
栗毛 1969.4.7
Swaps 1952.3.1
Portage 1952
ベガ
鹿毛 1990.3.8
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Moonscape
鹿毛 1967.3.12
仔受胎時活性値:0.75
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
種付け時活性値:0.25
Brazen
鹿毛 1961.5.2
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Tom Fool5×4、Hyperion5×5、Native Dancer5×5、Swaps4×5(父方)>

アドマイヤドン(1999.5.17)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ティンバーカントリー
(Mr.Prospector系)
トニービン
(ゼダーン系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
◆Tom Fool
(Menow系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ティンバーカントリー 4.50 or 2.50 母が2冠牝馬
(No.9-f)
3番仔
(空胎後)
第53回朝日杯FS(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 アドマイヤドン 牡2 55 藤田伸二 1:33.8    35.5 460
[+8]
松田博資 1
2 10 ヤマノブリザード 牡2 55 四位洋文 1:33.9 3/4 34.9 496
[-6]
藤沢和雄 2
3 13 スターエルドラード 牡2 55 M.デムーロ 1:34.0 1/2 35.5 470
[+12]
森秀行 9
4 14 バランスオブゲーム 牡2 55 木幡初広 1:34.1 クビ 35.4 468
[+14]
宗像義忠 4
5 3 アグネスソニック 牡2 55 横山典弘 1:34.1 ハナ 35.9 482
[+6]
森秀行 5

3連勝で朝日杯FSを制したアドマイヤドン。長じてからは父ティンバーカントリーの血が騒いだのかJRAでフェブラリーS(GI)、地方でJBCクラシック(JpnI)3連覇、帝王賞(JpnI)、マイルCS南部杯(JpnI)とダートジーワン6勝を挙げました。

*

ベガの直仔の牝馬はヒストリックスター(2005.4.16)ただ1頭ですが、その初仔ピュアソウル(2009.2.25)が昨年10月にJRAで初勝利を収めました。サスガに一等星の血。代を経ても優秀さに揺るぎなし。ヒストリックスターの2番仔は2010年4月2日生まれのネオユニヴァース(2000.5.21)の牝馬、3番仔は2011年4月24日生まれのディープインパクト(2002.3.25)の牝馬と、枝葉は日本に根を下ろして行きます。

  

ベガ、今はもう本物の織姫星となってしまいましたが、空の上から、子孫たちの活躍をどうか見守ってあげてください。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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