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2011年12月

2011年12月31日 (土)

第57回東京大賞典(GI)の勝ち馬。

スマートファルコン 牡 栗毛 2005.4.4生 静内・岡田スタッド生産 馬主・大川徹氏 栗東・小崎憲厩舎

スマートファルコン(2005.4.4)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
(スマートファルコンは初年度産駒)
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
リラクタントゲスト
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
ケイシュウハーブ
芦毛 1988.3.6
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

ミシシッピアン
鹿毛 1971.5.16
種付け時活性値:0.00(2.00)
Vaguely Noble
鹿毛 1965.5.15
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Gazala
鹿毛 1964
Dark Star 1950
Bell Angevine 1957
キョウエイシラユキ
芦毛 1980.4.17
仔受胎時活性値:1.75
クラウンドプリンス
栗毛 1969.1.31
種付け時活性値:0.50
Raise a Native 1961.4.18
Gay Hostess 1957.4.9
アリアーン
芦毛 1968
仔受胎時活性値:0.75
シルバーシャーク
芦毛 1963
種付け時活性値:1.00
Nucciolina
鹿毛 1957
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Vaguely Noble5×3>

スマートファルコン(2005.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
ミシシッピアン
(Vaguely Noble系)
クラウンドプリンス
(Raise a Native系)
シルバーシャーク
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール 5.00 or 3.00 半兄ワールドクリーク
(No.9-c)
10番仔
(5連産目)

*

以下にゴールドアリュールのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

アリアーン 1968 不出走
|キョウエイシラユキ 1980.4.17 中央3勝
||ケイシュウハーブ 1988.3.6 地方2勝
|||ワールドクリーク 1995.4.25 中央7勝+地方7勝 東京大賞典(現GI) トパーズS(OP)
|||スマートファルコン 2005.4.4 (本馬) 東京大賞典2回 JBCクラシック(JpnI)2回 帝王賞(JpnI)含む重賞18勝
||キョウエイコロナ 1991.5.18 中央3勝 フェニックス賞(OP) 小倉3歳S(現小倉2歳S、GIII)2着
|インターネイテイブ 1982.5.5 中央8勝 道新杯(OP)

半兄ワールドクリークは満4歳時に5連勝で東京大賞典までぶち抜きました。翌5歳時にはドバイWC(UAEGI)に挑戦してDubai Millennium(1996.3.20)の6着と頑張りました。

*

第57回東京大賞典(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 12 スマートファルコン 牡6 57 武豊 2:01.8    38.2 513
[+3]
小崎憲 1
2 4 ワンダーアキュート 牡5 57 和田竜二 2:01.8 ハナ 38.0 508
[-10]
佐藤正雄 3
3 11 テスタマッタ 牡5 57 岩田康誠 2:02.2 2 38.4 496
[-4]
村山明 4
4 2 シビルウォー 牡6 57 吉田豊 2:02.8 3 37.7 474
[0]
戸田博文 5
5 10 メダリアビート 牡5 57 藤田伸二 2:02.8 アタマ 37.7 473
[+9]
岡田稲男 8

国際GIに認定された初回の東京大賞典。JRAのジーワン勝利については「23年連続」で記録が途絶えてしまったユタカさんでしたけれど、3.5センチ差の辛勝とはいえ、年末の大一番を勝ち切られたところが、紅白歌合戦の締めに回る演歌歌手のようでした。なんだ言いながら、僅差でも退ける技。かの第一人者の矜持を見せられた思いが致しました。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。今年2011年もお世話になりました。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

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2011年12月25日 (日)

第56回有馬記念(GI)の勝ち馬。

オルフェーヴル 牡 栗毛 2008.5.14生 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・池江泰寿厩舎

オルフェーヴル(2008.5.14)の4代血統表
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
種付け時活性値:1.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
ディクタス
栗毛 1967.4.11
Sanctus 1960.2.28
Doronic 1960.3.25
ダイナサッシュ
鹿毛 1979.3.16
ノーザンテースト 1971.3.15
ロイヤルサッシュ 1966
オリエンタルアート
栗毛 1997.5.12
仔受胎時活性値:0.50
メジロマックイーン
芦毛 1987.4.3
種付け時活性値:0.25
★メジロティターン
芦毛 1978.3.22
メジロアサマ 1966.2.23
シェリル 1971.5.15
メジロオーロラ
栗毛 1978.3.8
リマンド 1965.2.16
メジロアイリス 1964.4.8
エレクトロアート
栗毛 1986.3.29
仔受胎時活性値:0.50
ノーザンテースト
栗毛 1971
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer 1961
Lady Victoria 1962
グランマスティーヴンス
栗毛 1977.2.9
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Lt.Stevens
鹿毛 1961
種付け時活性値:1.75
Dhow
芦毛 1968.3.21
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:ノーザンテースト4×3>

オルフェーヴル(2008.5.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ステイゴールド
(Halo系)
メジロマックイーン
(Djebel系)
◆ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Lt.Stevens
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Lt.Stevens
(エレクトロアート)
5.00 or 3.00 全兄ドリームジャーニー
(No.8-c)
5番仔
(5連産目)

*

以下にオルフェーヴルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

グランマスティーヴンス 1977.2.9 米1勝
|エレクトロアート 1986.3.29 中央4勝
||シュペルノーヴァ 1995.3.11 中央4勝
||オリエンタルアート 1997.5.12 中央3勝
|||ドリームジャーニー 2004.2.24 中央9勝 有馬記念(GI) 宝塚記念(GI) 朝日杯FS(現GI)含む重賞7勝
|||オルフェーヴル 2008.5.14 (本馬) 日本ダービー(GI) 菊花賞(GI) 皐月賞(GI) 有馬記念(GI) 神戸新聞杯(GII) スプリングS(GII)

*

第56回有馬記念(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 オルフェーヴル 牡3 55 池添謙一 2:36.0    33.3 462
[-4]
池江泰寿 1
2 5 エイシンフラッシュ 牡4 57 C.ルメール 2:36.1 3/4 33.6 488
[-4]
藤原英昭 7
3 7 トゥザグローリー 牡4 57 福永祐一 2:36.1 クビ 33.3 536
[+12]
池江泰寿 9
4 14 ルーラーシップ 牡4 57 I.メンディザバル 2:36.2 3/4 33.2 504
[+6]
角居勝彦 11
5 10 トーセンジョーダン 牡5 57 C.ウィリアムズ 2:36.3 クビ 33.9 482
[+4]
池江泰寿 3

オルフェーヴル、スローペースのヨーイドンの競馬でもまったく隙を見せず、上がり3ハロン33秒3の鋭脚を以てして、古馬を打ち破りました。全兄ドリームジャーニー(2004.2.24)と同じ6枠9番からの発進、ゴールで待っていたのは史上初の有馬記念兄弟制覇と、ナリタブライアン(1991.5.3)以来となる3歳牡馬3冠馬による有馬記念制覇でした。

やんちゃくれの3冠馬オルフェーヴル、来年の最大目標は凱旋門賞(仏GI)であることを池添騎手が言及されていました。オルフェーヴルの持つ破天荒さが、もしかしたら、ロンシャン芝2400mに新しい歴史を刻んでくれるかも知れません。

今は、ただただ、新しいヒーローの行く末を楽しみにしたいと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「おぅら、ここで来るんか、エイシン」と悲しくつぶやくオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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2011年12月22日 (木)

第56回有馬記念(GI)の出走予定馬について。

第56回有馬記念(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ブエナビスタ
(2006.3.14)
[16-c]
6番仔
(3連産目)
スペシャルウィーク Caerleon Lord Gayle Luciano
2 ヴィクトワールピサ
(2007.3.31)
[8-d]
7番仔
(不受胎後)
ネオユニヴァース Machiavellian Bustino Lorenzaccio
3 ヒルノダムール
(2007.5.20)
[4-i]
2番仔
(2連産目)
マンハッタンカフェ ラムタラ L'Emigrant Brigadier Gerard
4 ペルーサ
(2007.3.20)
[6-a]
4番仔
(3連産目)
ゼンノロブロイ Candy Stripes Propicio Samos
5 エイシンフラッシュ
(2007.3.27)
[8-a]
3番仔
(3連産目)
King's Best プラティニ Sure Blade Konigsstuhl
6 キングトップガン
(2003.4.24)
[12 ビューティフルドリーマー系]
5番仔
(5連産目)
マヤノトップガン マルゼンスキー アローエクスプレス チャイナロック
7 トゥザグローリー
(2007.2.16)
[9-f]
4番仔
(2連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス ◆Nureyev ★Sharpen Up
8 ローズキングダム
(2007.5.10)
[1-w]
3番仔
(3連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス Shirley Heights Lyphard
9 オルフェーヴル
(2008.5.14)
[8-c]
5番仔
(5連産目)
ステイゴールド メジロマックイーン ◆ノーザンテースト Lt.Stevens
10 トーセンジョーダン
(2006.2.4)
[9-a]
5番仔
(5連産目)
ジャングルポケット ノーザンテースト Crafty Prospector ★Secretariat
11 ジャガーメイル
(2004.5.8)
[1-w]
7番仔
(4連産目)
ジャングルポケット サンデーサイレンス ノーザンテースト ★First Landing
12 アーネストリー
(2005.5.17)
[3-n]
4番仔
(3連産目)
グラスワンダー トニービン ノーザンテースト ★エルセンタウロ
13 レッドデイヴィス
(2008.2.22)
[3-d]
4番仔
(2連産目)
アグネスタキオン トニービン Dixieland Band Alleged
14 ルーラーシップ
(2007.5.15)
[8-f パロクサイド系]
8番仔
(8連産目)
キングカメハメハ トニービン ★ノーザンテースト ガーサント
  1. オルフェーヴル
  2. ブエナビスタ
  3. アーネストリー
  4. ヴィクトワールピサ
  5. トーセンジョーダン
  6. レッドデイヴィス

奇をてらわずに。牡馬3冠馬が3歳時に有馬記念に出走した際は[2-1-0-0]。単純に同世代王者にして古馬への挑戦者でもあります。あとは、イイ女、非根幹距離はRoberto(1969.3.16)系、中山芝[4-0-0-0]馬、中山芝[3-0-0-1]馬、別路線からのチャレンジャーです。ホントは最後はルーラーシップだったのですが、武豊原理主義故にレッドデイヴィスに変えました(笑)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年12月20日 (火)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の参)-ナリタタイシン(1990.6.10)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現2歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しもラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)の開催週ということで、19年前のラジオたんぱ杯3歳Sの勝ち馬にして、18年前の皐月賞(GI)馬をご紹介致します。

ナリタタイシン 牡 鹿毛 1990.6.10生 新冠・川上悦夫氏生産 馬主・山路秀則氏 栗東・大久保正陽厩舎

ナリタタイシン(1990.6.10)の4代血統表
リヴリア
鹿毛 1982.4.20
種付け時活性値:1.75
Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940.3.2
Lalun 1952
River Lady
鹿毛 1963.5.17
Prince John 1953.4.6
Nile Lily 1954.3.23
Dahlia
栗毛 1970.3.25
Vaguely Noble
鹿毛 1965.5.15
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Charming Alibi
栗毛 1963.3.7
Honeys Alibi 1952
Adorada 1947
タイシンリリィ
芦毛 1981.5.27
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ラディガ
鹿毛 1969.5.18
種付け時活性値:0.75
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Celia
黒鹿毛 1960.4.3
Swaps 1952.3.1
Pocahontas 1955.2.19
インターラーケン
芦毛 1966.2.9
仔受胎時活性値:1.50
サミーデイヴィス
黒鹿毛 1960
種付け時活性値:1.25
Whistler 1950
Samaria 1955
シルヴァーファー
芦毛 1962
仔受胎時活性値:0.75
Abernant
芦毛 1946
種付け時活性値:1.75
Moyo
芦毛 1956
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Alibhai5×5、Roman5×5、Nearco5×5(父方)>

ナリタタイシン(1990.6.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リヴリア
(Riverman系)
ラディガ
(Ribot系)
サミーデイヴィス
(The Boss系)
Abernant
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
リヴリア 5.50 or 3.50 半姉ユーセイフェアリー
(No.1-w)
4番仔
(4連産目)

*

第53回皐月賞(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 ナリタタイシン 牡3 57 武豊 2:00.2 レース
レコード
34.6 426
[+4]
大久保正陽 3
2 18 ビワハヤヒデ 牡3 57 岡部幸雄 2:00.3 クビ 35.4 478
[-4]
浜田光正 2
3 1 シクレノンシェリフ 牡3 57 松永幹夫 2:00.5 アタマ
+1.1/4
35.6 482
[-2]
小林稔 4
4 4 ウイニングチケット 牡3 57 柴田政人 2:00.6 1/2 35.4 460
[-6]
伊藤雄二 1
5 6 アンバーライオン 牡3 57 田所秀孝 2:00.8 1.1/2 36.1 432
[-10]
鹿戸幸治 16

思えば、私の武豊原理主義はこのレースから始まったのかも知れません。まさに武マジックが発動したかのような、決勝点における「クビ」だけ差し切り。

もちろん、鞍上に応えた鞍下のナリタタイシンが、いちばん褒められなければなりません。ラストの直線半ばで、ガレオン(1990.4.25)が外に斜行したアオリをもろに受けながらも、怯むことなく鞍上の鼓舞に応えて、最後の最後まで脚を伸ばしました。2番目に速い上がりを記録した9着のマイシンザン(1990.3.7)を0秒6も上回る、上がり3ハロン34秒6という極上の切れ味。かつて「しなやかな鬼脚」と形容しましたが、柔らさかと強靭さを併せ持った、見事な末脚でした。

そんなナリタタイシン、ライバル17頭をまさに切って捨て、シンボリルドルフ(1981.3.13)が持っていた2分1秒1という皐月賞レコードを0秒9塗り替えて、牡馬3冠のひとつ目を奪取しました。また、馬体重426kgによる勝利は、現在でも皐月賞史上最軽量の優勝馬記録です。

*

第9回ラジオたんぱ杯3歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、GIII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ナリタタイシン 牡2 54 清水英次 2:05.8    49.7 422
[+6]
大久保正陽 5
2 4 マルカツオウジャ 牡2 54 河内洋 2:05.9 1/2 49.7 460
[+6]
田中耕太郎 2
3 6 サンエイキッド 牡2 54 安田隆行 2:06.2 2 50.0 460
[+6]
古川平 8
4 12 エアマジック 牡2 54 角田晃一 2:06.4 1.1/4 50.0 438
[-2]
渡辺栄 7
5 3 ファンドリリヴリア 牡2 54 村本善之 2:06.4 ハナ 50.4 440
[0]
高橋成忠 10

ナリタタイシン、ラストの追い上げがちょっと尋常ではない感じですね。という訳で、「同一牝系馬の連動する活躍」。まま見られる現象ですけれど、このラジオたんぱ杯3歳Sの前週、ナリタタイシンの半姉ユーセイフェアリー(1987.3.23)が、阪神牝馬特別(当時GIII。現阪神牝馬S、GII)を16頭立て16番人気(!!)で制しています。「阪神芝2000mのGIIIレース」という施行コース、グレードも同じでした。なお、このラジオたんぱ杯3歳Sが、故・清水英次騎手の最後の重賞勝利でもありました。

#余談。中島理論ユーザー向けに書くと、ユーセイフェアリーは中島氏の配合馬とのことです。父アズマハンター(1979.2.11)に、母父ラディガですから、東牧場御用達とも言うべき血統ですね。かくいうアズマハンターも、仲住芳雄厩舎の所属馬で、母ハンティングボックス(1970.3.27)が満8歳時交配の仔、母父Quadrangle(1961.4.16)の0交配、祖母父Abernantが最優性先祖と、中島氏関連馬っぽくはあるのですが(^^ゞ

*

第108回目黒記念(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 ナリタタイシン 牡4 58.5 武豊 2:34.0    34.7 446
[+14]
大久保正陽 2
2 6 ダンシングサーパス 牡4 53 熊沢重文 2:34.0 アタマ 35.1 478
[-6]
内藤繁春 3
3 2 シャンソニエール 牝5 51 田面木博公 2:34.1 クビ 35.6 462
[-4]
伊藤竹男 7
4 13 ステージチャンプ 牡4 57 岡部幸雄 2:34.2 3/4 35.4 460
[-4]
矢野進 1
5 4 アイビーシチー 牡4 51 蛯名正義 2:34.3 クビ 35.9 476
[0]
河野通文 9

2月開催の目黒記念も今となっては懐かしいですね。このレースはよく覚えています。ちょうどひな祭り前ということで、実家でひな壇の飾り付けをしていたのです。ええ、私、全妹が5人いますので(^^ゞ。で、その飾り付けの合間に見たのでした。ステージチャンプ(1990.5.17)が圧倒的な1番人気だったのですが、クラシックホースの底力を見せて、ナリタタイシンが大外から捲り切りました。58.5kgのトップハンデものかは、満3歳秋に発症した肺出血からの見事な復活劇でした。そしてまた、当時の月刊「優駿」における武豊騎手のコメント「タイシンの本来の切れはこんなものではありません(大意)」というのも、嬉しかったものです。完調でなくとも格が違う。GI馬の矜持が、そこにはありました。

*

現在は、日高にあるベーシカル・コーチング・スクールで余生を過ごしているナリタタイシン。詳しくは下に記すWeb Resourceのリンク先の記事に譲りますが、元気に過ごしているようです。ちなみに、現在の馬体重は550kgとのこと。あらま、えらい大きくならはって(^^)

そしてまた、壮年から、やがて老境を迎えようとしている彼のいまの顔を見ると、齢重ねた年月を思います。ナリタタイシン21歳、これからもどうか息災に。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

  

<Web Resource>

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2011年12月18日 (日)

第63回朝日杯FS(GI)の勝ち馬。

アルフレード 牡 鹿毛 2009.4.11生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 美浦・手塚貴久厩舎

アルフレード(2009.4.11)の4代血統表
シンボリクリスエス
黒鹿毛 1999.1.21
種付け時活性値:0.25
Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Tee Kay
黒鹿毛 1991.2.9
★Gold Meridian
黒鹿毛 1982.4.14
Seattle Slew 1974.2.15
Queen Louie 1968.4.9
Tri Argo
黒鹿毛 1982.5.18
Tri Jet 1969.4.3
Hail Proudly 1969.3.5
プリンセスカメリア
栗毛 2001.2.19
仔受胎時活性値:1.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.50
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ラトラヴィアータ
栗毛 1994.4.7
仔受胎時活性値:1.50
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
種付け時活性値:0.75
テスコボーイ 1963
アンジェリカ 1970.3.29
サクラハゴロモ
鹿毛 1984.4.13
仔受胎時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.00
クリアアンバー
鹿毛 1967.5.8
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4>

アルフレード(2009.4.11)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリクリスエス
(Roberto系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
サクラユタカオー
(Princely Gift系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Montparnasse)
5.50 大伯父サクラバクシンオー
(No.4-m クリアアンバー系)
2番仔
(2連産目)

*

では、以下にアルフレードのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

サクラハゴロモ 1984.4.13 中央2勝
|サクラバクシンオー 1989.4.14 中央11勝 スプリンターズS(GI)2回 スワンS(GII) ダービー卿CT(GIII) クリスタルC(旧GIII)
|スプリングコート 1991.3.14 中央4勝 中山牝馬S(GIII)3着
||フローリッドコート 1998.3.1 中央0勝
|||ミッキードリーム 2007.2.5 現役 朝日CC(GIII) 毎日杯(GIII)2着 毎日王冠(GII)3着
||パーシャンブルー 1999.3.20 中央0勝
|||アドマイヤベルナ 2007.2.16 現役
|ラトラヴィアータ 1994.4.7 中央5勝
||プリンセスカメリア 2001.2.19 中央1勝
|||アルフレード 2009.4.11 (本馬) 朝日杯FS
||アルフォンシーヌ 2002.3.21 中央1勝 フラワーC(GIII)3着

曾祖母サクラハゴロモの初仔がサクラバクシンオーですね。1400m以下12戦11勝。充実の満5歳時ならば、世界のどこで走ってもスプリント戦では負けなかったのではないでしょうか。

*

第63回朝日杯FS(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 アルフレード 牡2 55 C.ウィリアムズ 1:33.4 タイ
レコード
35.3 524
[+4]
手塚貴久 1
2 4 マイネルロブスト 牡2 55 蛯名正義 1:33.7 2 35.4 492
[+8]
高橋裕 4
3 15 レオアクティブ 牡2 55 横山典弘 1:33.8 1/2 34.9 456
[+8]
杉浦宏昭 8
4 12 トウケイヘイロー 牡2 55 後藤浩輝 1:33.8 クビ 35.8 474
[-4]
清水久詞 9
5 16 ダローネガ 牡2 55 佐藤哲三 1:34.0 1 1/4 35.5 490
[+4]
佐々木晶三 3

混戦と叫ばれた第63回朝日杯FSでしたが、終わってみれば1番人気のアルフレードが1分33秒4というタイレコードで、2着マイネルロブスト(2009.3.11)に2馬身差を付けての完勝。3戦3勝、文句なしの2歳王者の誕生でした。しっかし、3着のレオアクティブ(2009.2.22)、最終的には8番人気だったんですね。8枠15番の不利も響いたのでしょうけれど、前走京王杯2歳S(GII)勝ちから挑んだのに、これはちょっと舐められましたね(^^ゞ

レースのラップを見れば1000m通過が57秒8の快時計。自身好スタートから速い流れを先行3、4番手で進めて、最内をロスなく回ったとはいえ、上がり3ハロンを35秒3でまとめたのですから、これは能力が高い。アルフレード、来年が一気に楽しみになりましたし、牝系も成長力が自慢のクリアアンバー系ですから、先々まで活躍してくれそうです。

また、なかなか芝の大物に恵まれなかった種牡馬シンボリクリスエスにとって、ついに芝のGI馬が現れましたね。こちらもおめでとうございました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「速い。タイレコード」と最後につぶやくオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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2011年12月17日 (土)

第63回朝日杯FS(GI)の出走予定馬について。

第63回朝日杯FS(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 サドンストーム
(2009.4.14)
[6-a]
2番仔+
(2連産目+)
ストーミングホーム Green Desert Beau Genius Mr.Leader
2 ローレルブレット
(2009.3.9)
[4-d プロポンチス系]
初仔 サムライハート テンビー ★サクラユタカオー ダンディルート
3 アルフレード
(2009.4.11)
[4-m クリアアンバー系]
2番仔
(2連産目)
シンボリクリスエス サンデーサイレンス サクラユタカオー ノーザンテースト
4 マイネルロブスト
(2009.3.11)
[3-l メダリオン系]
8番仔
(不受胎後)
ゼンノエルシド ★メジロライアン トウショウペガサス マルゼンスキー
5 ネオヴァンクル
(2009.5.12)
[3-e]
4番仔
(4連産目)
★フレンチデピュティ ティンバーカントリー Halo Understanding
6 スノードン
(2009.4.13)
[A5]
2番仔+
(2連産目+)
アドマイヤムーン Lemon Drop Kid Woodman It's Freezing
7 クラレント
(2009.3.2)
[9-f]
2番仔
(空胎後)
ダンスインザダーク ダンシングブレーヴ テスコボーイ Vaguely Noble
8 ショウナンラムジ
(2009.1.17)
[6 フェアペギー系]
6番仔
(6連産目)
ダンスインザダーク ホワイトマズル スプレンディドモーメント ロイヤルスキー
9 ニンジャ
(2009.3.8)
[1-n]
2番仔
(2連産目)
グラスワンダー アドマイヤベガ ラムタラ Mr.Prospector
10 ジョウノバッカス
(2009.2.26)
[1-b セレタ系]
5番仔
(5連産目)
アグネスタキオン ウォーニング ★トウショウボーイ トピオ
11 マコトリヴァーサル
(2009.3.7)
[4-d プロポンチス系]
5番仔
(5連産目)
タヤスツヨシ サクラバクシンオー コリムスキー クラウンドプリンス
12 トウケイヘイロー
(2009.4.22)
[9-f ファンシミン系]
9番仔
(4連産目)
ゴールドヘイロー ★ミルジョージ ノーザンテースト Determine
13 ハクサンムーン
(2009.2.14)
[18 ミスブゼン系]
初仔 アドマイヤムーン サクラバクシンオー シェイディハイツ モガミ
14 ヒシワイルド
(2009.4.24)
[3]
初仔 ゴールドアリュール ★トニービン Fairy King ★Vaigly Great
15 レオアクティブ
(2009.2.22)
[3-l フロリースカップ系]
初仔 アドマイヤムーン オペラハウス プリンスオブバーズ コインドシルバー
16 ダローネガ
(2009.5.4)
[19]
3番仔
(3連産目)
ダイワメジャー ホワイトマズル キタノカチドキ Busted
  1. レオアクティブ
  2. クラレント
  3. マイネルロブスト
  4. ローレルブレット
  5. ヒシワイルド
  6. ハクサンムーン
  7. アルフレード

よく分からないので母が前年産駒無し後の産駒6頭と2戦2勝馬にしておきました(^_^;)。母が前年産駒無し後の産駒6頭については、重賞勝ち馬2頭、オープン勝ち馬、500万勝ち馬2頭、7枠13番の1戦1勝馬と、なんだ言いながら注目されるメンバーとなりました。上位2頭は重賞勝ち馬としましたが、マイネルロブストは過日記事で取り上げたスエヒロジョウオー(1990.4.16)の孫ですから、頑張って欲しいものです。また、2戦2勝馬はクリアアンバー(1967.5.8)の子孫というところがポイントでした。近親の代表馬を思えば、アンバーシャダイ(1977.3.10)、イブキマイカグラ(1988.2.24)、サクラバクシンオー(1989.4.14)。見れば中山得手の牝系という感じです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#2011/12/17 23:35追記。マイネルロブストを訂正。ご指摘頂き、誠に有り難うございました。ようやっと記事の誤りにツッコミをしてくださる方が。これで安心して来年ブログを休めますm(__)m

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2011年12月14日 (水)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の弐)-エルウェーウィン(1990.2.24)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現2歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しも朝日杯フューチュリティステークス(GI)の開催週ということで、其の弐は彼の紹介を。

エルウェーウィン 牡 黒鹿毛 1990.2.24生 愛国・Ermine Holdings生産 馬主・雑古隆夫氏 栗東・坪憲章厩舎

エルウェーウィン(1990.2.24)の4代血統表
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.25
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Regal Gleam
鹿毛 1964.3.17
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953.6.1
Rustic Lace
芦毛 1981.1.20
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Rusticaro
芦毛 1975.5.14
種付け時活性値:1.25
Caro
芦毛 1967.4.11
フォルティノ 1959.4.19
Chambord 1955
Rustica
芦毛 1966
Ribot 1952.2.27
Ruthin 1955
Lacey Brief
鹿毛 1973.5.5
仔受胎時活性値:1.75
★Roi Dagobert
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Sicambre 1948
Dame d'Atour 1955
Mizzen
黒鹿毛 1965.2.22
仔受胎時活性値:1.75
★New Providence
鹿毛 1956.5.10
種付け時活性値:0.00(2.00)
Reply
鹿毛 1951
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Bull Page4×5>

エルウェーウィン(1990.2.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Caerleon
(Nijinsky系)
Rusticaro
(フォルティノ系)
Roi Dagobert
(Sicambre系)
New Providence
(Teddy系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Rusticaro
(フォルティノ)
6.75 or 4.75 ジェニュインと同牝系
(No.4-g)
4番仔

*

第44回朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 エルウェーウィン 牡2 54 南井克巳 1:35.5    35.2 430
[+4]
坪憲章 3
2 7 ビワハヤヒデ 牡2 54 岸滋彦 1:35.5 ハナ 35.5 478
[+2]
浜田光正 1
3 9 ホクトフィル 牡2 54 柴田政人 1:35.7 1.1/2 35.2 478
[+2]
中野隆良 8
4 1 インターマイウェイ 牡2 54 的場均 1:35.7 クビ 35.3 450
[0]
中村均 6
5 8 ニホンピロスコアー 牡2 54 岡部幸雄 1:35.8 1/2 35.8 500
[+2]
伊藤雄二 2

単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されたビワハヤヒデ(1990.3.10)。新馬戦1.7秒差の大差圧勝の後、もみじS(OP)1分34秒3、デイリー杯3歳S(現デイリー杯2歳S、GII)1分21秒7と連続レコード勝ちならば、致し方なし。彼の真価は、実は満3歳秋以降に見せ付けられるのですが、それはまた、別のお話。

本稿の主役エルウェーウィンは、新馬戦をタイム差なしのハナ差勝ち、京都3歳S(現京都2歳S、OP)をマルカツオウジャ(1990.5.4)と同着で1着。3戦3勝の芦毛馬と2戦2勝の黒鹿毛馬の背には、共に岸滋彦騎手(現調教助手)の姿がありました。平成初頭の4年を見ると、1989年にサンドピアリス(1986.5.17)のエリザベス女王杯(GI)、1990年にエイシンサニー(1987.3.29)のオークス(GI)、1991年と1992年にダイタクヘリオス(1987.4.10)によるマイルCS(GI)連覇と、GIレースにおいて、キシキシュの活躍がまま見られたのです。故に良馬が彼に集まってくるのも止むなし。そして、この満2歳王者決定戦での騎乗馬において天秤に掛けた時、ビワハヤヒデを選んだのは、その勝ちっぷりからも当然でした。

背が空いたエルウェーウィンの新しい鞍上に据えられたのは南井克巳騎手(現調教師)。彼に白羽の矢が立ったのは、後の奇縁を思う時に必然だったのでしょうか。

迎えた第44回朝日杯3歳S。レースは、シュアリーウィン(1990.5.9)が果敢な逃げを見せて始まり、ビワハヤヒデは王者の競馬をすべく3番手、エルウェーウィンはそれを見るように6番手の集団に位置しました。そうして、直線。

かたや、ここまで楽な勝ちっぷりだったビワハヤヒデ。初めて自身に喰らい付いて来た馬に面食らったのでしょうか。こなた、ここまでハナ差、同着と意地でも勝利を収めて来たエルウェーウィン。最後は南井騎手の豪腕と気迫の力も借りて、やはりタイム差なしのハナ差で、強敵を打ち破りました。エルウェーウィン、この勝利を以てして、当年1992年のJRA最優秀3歳(現2歳)牡馬に選出されたのでした。

*

このエルウェーウィンの朝日杯が、エルウェーウィン、シンコウラブリイ(1989.2.2)、ビワハイジ(1993.3.7)、フサイチコンコルド(1993.2.11)、ゼンノエルシド(1997.3.26)と5頭のJRAGIホースを送り込むことになった名種牡馬Caerleonにとって、初めてのJRAGI勝ちでもありました。いずれも思い出深い馬たちですが、やはり私にとっては、「愛国からのベストマイラー」シンコウラブリイが、この5頭中では筆頭にあがります。

シンコウラブリイ 牝 鹿毛 1989.2.2生 愛国・ファイアーストーン夫妻生産 馬主・安田修氏 美浦・藤沢和雄厩舎

シンコウラブリイ(1989.2.2)の4代血統表

Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:0.00(2.00)
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Regal Gleam
鹿毛 1964.3.17
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953.6.1
ハッピートレイルズ
鹿毛 1984.5.29
仔受胎時活性値:1.00
ポッセ
栗毛 1977.5.15
種付け時活性値:1.50
Forli
栗毛 1963.8.10
Aristophanes 1948
Trevisa 1951
In Hot Pursuit
鹿毛 1971.5.12
★Bold Ruler 1954.4.6
Lady Be Good 1956.3.9
ロイコン
鹿毛 1975.3.4
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
High Top
黒鹿毛 1969
種付け時活性値:1.25
Derring-Do 1961
Camenae 1961
Madelon
黒鹿毛 1970
仔受胎時活性値:1.00
セントクレスピン
栗毛 1956
種付け時活性値:1.25
Azurine
鹿毛 1957
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

シンコウラブリイ(1989.2.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★Caerleon
(Nijinsky系)
ポッセ
(Forli系)
High Top
(Dante系)
セントクレスピン
(Aureole系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ポッセ
(Riot)
5.00 or 3.00 半弟タイキマーシャル
(No.4-d)
初仔

シンコウラブリイ、去る12月5日に蹄葉炎で逝ってしまった、とのこと。オメメぱっちりの美人さんが、夕映えの府中芝1800mで叩き出した1分45秒5の日本レコード、土砂降りにも負けなかった引退レースのマイルCS。シンコウラブリイ、名伯楽・藤沢和雄調教師が手掛けた初めての重賞勝ち馬にして、初めてのGI勝ち馬でした。

*

閑話休題。3戦3勝の無敗で朝日杯を制したエルウェーウィンでしたが、満3歳以降は思うような結果が出せず、もがいていました。そんな彼が、驚くべき一撃を放ったのが、満6歳秋のアルゼンチン共和国杯(GII)でした。

第34回アルゼンチン共和国杯(GII)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 エルウェーウィン 牡6 53 南井克巳 2:31.8    35.7 432
[-6]
坪憲章 14
2 8 トウカイパレス 牡4 56 佐藤哲三 2:32.0 1.1/2 35.4 476
[-6]
中村均 3
3 16 カミノマジック 牡5 57 菊沢隆仁 2:32.3 1.3/4 36.5 448
[+4]
工藤嘉見 2
4 15 シグナスヒーロー 牡4 52 蛯名正義 2:32.3 クビ 36.0 494
[+4]
田中清隆 9
5 6 オースミベスト 牡4 55 藤田伸二 2:32.4 3/4 36.7 454
[-12]
小林稔 1

53kgのハンデは、満2歳時の朝日杯以来、3年11ヶ月も勝利から見放されていた馬に対して妥当なハンデだったのでしょう。その朝日杯でもパートナーを務めた南井騎手が、軽いハンデも味方にして、エルウェーウィンの眠っていた末脚を復活させました。エルウェーウィンのキャリアを辿れば、2000m超級のレースの出走は、満3歳時の有馬記念(GI)以来のことでした。まったく新しい顔ぶれの中に入ったエルウェーウィン。気持ちがリフレッシュしたのか、チャレンジャーの闘志を持って、見事に勝利を収めたのでした。

なお、このアルゼンチン共和国杯のレース当日である1996年11月16日には、東京競馬場でナリタブライアン(1991.5.3)の引退式もありました。エルウェーウィン、朝日杯では兄ビワハヤヒデから主役の座を奪い、アルゼンチン共和国杯の開催日には弟ナリタブライアンから(一応)主役の座を奪いましたね。南井騎手も、朝日杯ではエルウェーウィンで兄を負かし、負かした相手の弟で朝日杯連覇を果たし、その弟の引退式当日に再びエルウェーウィンで勝利を収める、という連環でした。馬と人、いのちは巡ります。

そしてまた、エルウェーウィンの勝利はこのアルゼンチン共和国杯だけで終わらず、翌1997年3月には中山芝2200mで行われたブラッドストーンS(OP)でも、2着馬に2と2分の1馬身差の快勝を収めました。

1997年のブラッドストーンS(OP)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 7 エルウェーウィン 牡7 57 的場均 2:16.2    35.9 442
[0]
坪憲章 3
2 6 インターフラッグ 牡4 55 南井克巳 2:16.6 2.1/2 36.2 424
[0]
工藤嘉見 1
3 2 ステージプリマ 牝5 54 坂本勝美 2:16.8 1 36.8 512
[-4]
野平祐二 4
4 8 アドマイヤラピス 牝5 54 岡部幸雄 2:16.8 アタマ 36.6 432
[-10]
橋田満 2
5 4 フライトスズカ 牡5 56 横山典弘 2:17.0 1.1/4 37.1 486
[0]
橋田満 5

こうして見ると、「自分を袖にした騎手が上位人気馬に騎乗した時にエルウェーウィンの闘志に火が付いた」、という感じも無きにしも非ず。なお、このレースは出走8頭中最も重い57kgを背負っての勝利でした。エルウェーウィン、自力の確かさを改めて見せたのです。

いずれにせよ、満6歳秋から満7歳春にかけて、2度の勝利を収めて復活を見せた2歳王者エルウェーウィン。転んでも、転びっぱなしで終わらなかったのは、ただただお見事でした。

現在はホースガーデンしらおいで余生を送っているエルウェーウィン。小柄な黒鹿毛は、老いても美しさを損なわず、元気に過ごしているようです。どうぞ息災に。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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2011年12月11日 (日)

第63回阪神JF(GI)の勝ち馬。

ジョワドヴィーヴル 牝 鹿毛 2009.5.13生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田博資厩舎

ジョワドヴィーヴル(2009.5.13)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971
ビワハイジ
青鹿毛 1993.3.7
仔受胎時活性値:1.75
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table 1954.4.6
Regal Gleam 1964.3.17
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord 1959.2.12
Sticky Case 1958
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Hail to Reason4×5、Turn-to5×5>

ジョワドヴィーヴル(2009.5.13)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(Halo系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Lord Gayle
(Sir Gaylord系)
Luciano
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ディープインパクト
(サンデーサイレンス)
4.75 半姉ブエナビスタ
(No.16-c)
9番仔
(6連産目)

*

では、以下にジョワドヴィーヴルのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、JRA重賞の「Jpn」は「G」にしています。

アグサン 1985.3.23 英0勝
|ジョーンズギフト 1990.2.1 英0勝
||Tomori 1999.1.9 独伊1勝 独1000ギニー(GII)2着 独ダービー(GI)3着ほか伊GII3着1回独GIII3着1回
|ビワハイジ 1993.3.7 中央4勝 阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)含む重賞3勝
||アドマイヤジャパン 2002.4.16 中央2勝 京成杯(GIII) 菊花賞(GI)2着
||アドマイヤオーラ 2004.2.19 中央4勝 京都記念(GII) 弥生賞(GII) シンザン記念(GIII) 日本ダービー(GI)3着
||ブエナビスタ 2006.3.14 現役 ジャパンカップ(GI) 天皇賞・秋(GI) オークス(GI) 桜花賞(GI) ヴィクトリアマイル(GI) 阪神JF 京都記念 チューリップ賞(GIII)
||トーセンレーヴ 2008.3.21 現役 アイルランドT(OP) プリンシパルS(OP) 青葉賞(GII)3着 毎日杯(GIII)3着
||ジョワドヴィーヴル 2009.5.13 (本馬) 阪神JF

うお、目も眩むような良血です(^_^;)。尊ぶべきは母ビワハイジ。

*

第63回阪神JF(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 ジョワドヴィーヴル 牝2 54 福永祐一 1:34.9    34.1 418
[-2]
松田博資 4
2 11 アイムユアーズ 牝2 54 I.メンディザバル 1:35.3 2 1/2 34.9 452
[-2]
手塚貴久 8
3 18 サウンドオブハート 牝2 54 武豊 1:35.3 ハナ 35.0 460
[0]
松山康久 1
4 8 イチオクノホシ 牝2 54 M.デムーロ 1:35.4 1/2 34.5 432
[+6]
矢野英一 5
5 1 アンチュラス 牝2 54 川田将雅 1:35.4 クビ 34.8 446
[-2]
安田隆行 10

恐るべしは良血馬、ジョワドヴィーヴル。母仔制覇、姉妹制覇、そしてJRA史上初のキャリア1戦馬によるGI制覇。もはや何も言いますまい。これからも「生きる喜び」を示してください。

ふと気付けば、16年前の阪神3歳牝馬Sの結果がフラッシュバックしました。ビワハイジ、エアグルーヴ(1993.4.6)、イブキパーシヴ(1993.4.11)。1995年は4番人気のCaerleon産駒が1着、武豊騎手騎乗の1番人気のCaerleon産駒が3着。代を経て、2011年は4番人気の母父Caerleon馬が1着、武豊騎手騎乗の1番人気の母父Caerleon馬が3着。そして1995年も2011年も、その間に挟まった2着馬が、社台さんが誇る8号族パロクサイド(1959)系のダイナカール(1980.5.10)の子孫。時は駆け、血は巡ります。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「良血!!」と「恐るべし!!」を繰り返し叫ぶオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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2011年12月10日 (土)

第63回阪神JF(GI)の出走予定馬について。

第63回阪神JF(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 アンチュラス
(2009.2.22)
[9-e]
3番仔+
(3連産目+)
ディープインパクト Wild Zone Tour d'Or Honey Jay
2 エイシンキンチェム
(2009.2.16)
[21-a]
初仔 フジキセキ Mr.Greeley Slew o'Gold Northern Dancer
3 アラフネ
(2009.3.24)
[3-l]
3番仔
(不受胎後)
クロフネ サンデーサイレンス Kingmambo Alydar
4 マイネボヌール
(2009.2.19)
[7-c アストニシメント系]
初仔 ロージズインメイ マイネルラヴ グルームダンサー アスワン
5 ファインチョイス
(2009.1.24)
[1-o]
2番仔
(2連産目)
アドマイヤムーン タイキシャトル Capote Envoy
6 スイートスズラン
(2009.3.30)
[4-r]
7番仔
(不受胎後)
シンボリクリスエス Kenmare Fabulous Dancer Abdos
7 レディーメグネイト
(2009.4.17)
[1-p]
4番仔
(4連産目)
ファスリエフ トニービン Nijinsky Stage Door Johnny
8 イチオクノホシ
(2009.4.2)
[1-l]
5番仔
(5連産目)
ゼンノロブロイ Kendor Septieme Ciel ★Irish River
9 ナオミノユメ
(2009.2.7)
[20-a]
初仔 ジャングルポケット クロフネ サンデーサイレンス Mr.Prospector
10 アナスタシアブルー
(2009.1.24)
[20-a]
初仔 ファルブラヴ フレンチデピュティ サンデーサイレンス Mr.Prospector
11 アイムユアーズ
(2009.1.15)
[8-f パロクサイド系]
2番仔
(2連産目)
ファルブラヴ エルコンドルパサー サンデーサイレンス ★ノーザンテースト
12 ラシンティランテ
(2009.3.14)
[9-a]
初仔 アグネスタキオン エンドスウィープ ノーザンテースト Crafty Prospector
13 ジョワドヴィーヴル
(2009.5.13)
[16-c]
9番仔
(6連産目)
ディープインパクト Caerleon Lord Gayle Luciano
14 プレノタート
(2009.3.2)
[4-r]
3番仔
(3連産目)
ジャングルポケット ダンスインザダーク グルームダンサー Lomond
15 トーセンベニザクラ
(2009.3.7)
[1-l]
2番仔
(2連産目)
ダイワメジャー ホワイトマズル リアルシャダイ Danzig
16 エピセアローム
(2009.2.1)
[14]
3番仔
(流産後)
ダイワメジャー Cozzene Fabulous Dancer Saint Cyrien
17 ガーネットチャーム
(2009.1.31)
[9-h]
初仔 ファルブラヴ サンデーサイレンス Nureyev Hostage
18 サウンドオブハート
(2009.2.12)
[3-n]
7番仔
(3連産目)
アグネスタキオン ★Caerleon ★Woodman Danzig
  1. サウンドオブハート
  2. エピセアローム
  3. ジョワドヴィーヴル
  4. ラシンティランテ
  5. アイムユアーズ
  6. スイートスズラン

武豊原理主義者故に大外18番枠でもサウンドオブハートから。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年12月 7日 (水)

初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(其の壱)-スエヒロジョウオー(1990.4.16)-。

私も案外長いこと競馬を見ていることに気付いてしまいました。現2歳の2009年生まれ世代で都合20世代のクラシックを見ることになります。そりゃ、ピチピチの10代やったのに、30代半ばに差し掛かりますわ(笑)

そんな訳で、初めて意識をして見たクラシック世代である、1990年生まれ世代のGI勝ち馬たちを辿ってみたいと思います。

折しも阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の開催週ということで、スタートは彼女から。

スエヒロジョウオー 牝 鹿毛 1990.4.16生 新冠・小泉賢吾氏生産 馬主・小林乙次郎氏 栗東・吉永猛厩舎

スエヒロジョウオー(1990.4.16)の4代血統表
トウショウペガサス
鹿毛 1979.5.16
種付け時活性値:0.50
ダンディルート
鹿毛 1972.5.10
Luthier
黒鹿毛 1965.3.22
Klairon 1952
Flute Enchantee 1950
Dentrelic
栗毛 1965.3.20
Prudent 1959.4.20
Relict 1958
ソシアルトウショウ
黒鹿毛 1972.4.2
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
Relic 1945
Rose o'Lynn 1944
ソシアルバターフライ
鹿毛 1957.4.13
▲Your Host 1947
Wisteria 1948
イセスズカ
青鹿毛 1982.3.20
仔受胎時活性値:1.75
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.75
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
シル
鹿毛 1970.4.22
Buckpasser 1963.4.28
Quill 1956
サリュウエイション
黒鹿毛 1969.2.11
仔受胎時活性値:1.00
インファチュエイション
黒鹿毛 1951
種付け時活性値:0.25
Nearco 1935.1.24
Allure 1937
ミスヤマナカ
栗毛 1961.4.26
仔受胎時活性値:1.75
トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:1.50
ミスイエリュウ
黒鹿毛 1955.2.21
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Relic4×5(父方)>

スエヒロジョウオー(1990.4.16)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トウショウペガサス
(Luthier系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
インファチュエイション
(Nearco系)
トサミドリ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
マルゼンスキー
(Princequillo)
5.75 初仔スエヒロコマンダー
(No.3-l メダリオン系)
2番仔
(2連産目)

*

第44回阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 スエヒロジョウオー 牝2 53 田面木博公 1:37.9    48.0 390
[+6]
吉永猛 9
2 2 マイネピクシー 牝2 53 村本善之 1:38.1 1 48.6 398
[-2]
福島信晴 12
3 16 カシワズビーナス 牝2 53 P.デイ 1:38.1 クビ 48.3 426
[0]
山内研二 6
4 14 マリアキラメキ 牝2 53 岡部幸雄 1:38.2 クビ 49.1 418
[-2]
稗田研二 3
5 3 マザートウショウ 牝2 53 横山典弘 1:38.2 クビ 49.1 434
[-8]
奥平真治 2

出走16頭中いちばん小さな390kgの馬体もなんのその、大外から一気の末脚を見せたスエヒロジョウオー。2着にも398kgのマイネピクシー(1990.3.26)が頑張り、結果、出走馬の中で2頭しかいなかった「馬体重300kg台の馬」によるワンツーフィニッシュとなりました。9番人気と12番人気、人気薄どうしの決着により馬連配当は120,740円。この配当は、現在でもGIレースの馬連の最高配当記録として残っています。

日本では馬体の小さな馬というのは、総じて、繁殖入りした際に「どうだろうか?」とクエスチョンマークが投げ付けられます。しかし、それでもスエヒロジョウオー、GI勝ち馬の矜持を見せて、初仔スエヒロコマンダー(1995.3.25)が鳴尾記念(当時GII、現GIII)、小倉大賞典(GIII)の重賞2勝を含むJRA7勝を挙げたのを始め、産駒7頭がJRA勝ち、1頭が地方勝ちを収めるなど繁殖牝馬としても成功しました。特に「サスガはスエヒロジョウオー」と思ったのは、イナズマローレル(2001.4.25)がJRA3勝を挙げたことですね。イナズマローレル、netkeiba.comのデータベースによると、父ピルサドスキー(1992.4.25)の牝馬としては最も稼いだ馬でした。

また、日本では「重賞勝ち馬の種牡馬の母」によく知るGI勝ち馬を見付けるのは難しいのですが、スエヒロコマンダーの娘であるイナズマアマリリス(2006.4.25)のファンタジーS(GIII)勝ちにより、そちらも遂げてしまいました。やるなぁ、スエヒロジョウオー。

*

辺境血統ブログとしては、やはり、スエヒロジョウオーの父であるトウショウペガサスにも触れておかないといけませんね。ソシアルトウショウの息子トウショウペガサスは中山記念(GII)、ダービー卿CT(GIII)と重賞2勝を挙げ、マイルCS(GI)2着、朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)2着もあった活躍馬。GI勝ちという金看板を持たずに繁殖入りしたトウショウペガサスでしたが、「トウショウボーイの甥」という血統のポテンシャルの高さを見せたのは、むしろ種牡馬として、でした。

トウショウペガサスの繁殖成績を見ると、全14世代で315頭の種付けに対して、生産頭数193頭、血統登録頭数186頭。特筆すべきは出走頭数145頭に対して勝ち馬頭数が100頭、勝ち上がり率が6割9分。Herod(1758)~Tourbillon(1928)系に加え、駒数の少なさが競走意欲を燃やしたのか、ダンディルートの直孫たち。JRAでオープン勝ち馬となったのは、本稿で取り上げたスエヒロジョウオー、フェブラリーS(GI)と中山金杯(GIII)でダート芝重賞を制して9勝を挙げたグルメフロンティア(1992.4.19)、11戦7勝でパラダイスS(OP)勝ちのある初年度産駒トウショウフリート(1988.4.27)。

ちなみに、トウショウフリートは初年度産駒3頭のうちの1頭で、ソシアルバターフライ3×3の牝馬クロス、母リバートウショウの初仔、更にはトウショウペガサスの0交配、母父ニゾンの0交配と、中島理論的にはツッコミどころ満載の配合馬でした(^_^;)

トウショウフリート 牡 鹿毛 1988.4.27生 静内・トウショウ牧場生産 馬主・トウショウ産業株式会社 美浦・小林常泰厩舎

トウショウフリート(1988.4.27)の4代血統表

トウショウペガサス
鹿毛 1979.5.16
種付け時活性値:0.00
ダンディルート
鹿毛 1972.5.10
Luthier
黒鹿毛 1965.3.22
Klairon 1952
Flute Enchantee 1950
Dentrelic
栗毛 1965.3.20
Prudent 1959.4.20
Relict 1958
ソシアルトウショウ
黒鹿毛 1972.4.2
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
Relic 1945
Rose o'Lynn 1944
ソシアルバターフライ
鹿毛 1957.4.13 ♀
Your Host 1947
Wisteria 1948
リバーストウショウ
栗毛 1984.6.5
仔受胎時活性値:0.75

ニゾン
栗毛 1975.2.21
種付け時活性値:0.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.22
Exit Smiling
栗毛 1970.5.8
Stage Door Johnny 1965
Chandelier 1955
ガールトウショウ
栗毛 1975.4.21
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
チャイナロック
栃栗毛 1953
種付け時活性値:1.25
Rockefella 1941
May Wong 1934
ソシアルバターフライ
鹿毛 1957.4.13 ♀
仔受胎時活性値:0.25
Your Host
栗毛 1947
種付け時活性値:0.25
Wisteria
鹿毛 1948
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:ソシアルバターフライ(♀)3×3、Relic4×5(父方)>

トウショウフリート(1988.4.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トウショウペガサス
(Luthier系)
★ニゾン
(Nijinsky系)
チャイナロック
(Hyperion系)
Your Host
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
チャイナロック
(Dark Ronald)
5.00 or 3.00 泣く子も黙るソシアルバターフライ系
(No.1-w)
初仔

*

ちょっとお話がトウショウペガサスからトウショウフリートに逸走してしまいました。閑話休題。という訳で、スエヒロジョウオー。確認したところ、今年2011年5月27日を以て用途変更で繁殖牝馬を引退したようです。スエヒロコマンダーから始まり13年連続で仔を産んだ後、不受胎、流産と2年連続でお腹が空いて2010年3月14日生まれの14番仔が父アドマイヤムーン(2003.2.23)の娘、最後の2011年3月15日生まれの15番仔が父ディープスカイ(2005.4.24)の息子とのこと。

日本ではあまり見られない「高齢牝馬の前年産駒なし後の重賞勝ち馬」も、「スエヒロジョウオーの娘ならば、もしかしたら」と思わせてくれます。もちろん、最後の息子も「父母の年齢差が15歳あるから。若い種馬の馬力でなんとか」とも思います。

振り返れば、競走馬としても、繁殖牝馬としても一流だったスエヒロジョウオー。これからは、ただただ、健やかに余生を過ごして欲しいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年12月 6日 (火)

第12回ジャパンカップダート(GI)の勝ち馬。

トランセンド 牡 鹿毛 2006.3.9生 新冠・ノースヒルズマネジメント生産 馬主・前田幸治氏 栗東・安田隆行厩舎

トランセンド(2006.3.9)の4代血統表
ワイルドラッシュ
鹿毛 1994.4.15
種付け時活性値:0.75
Wild Again
黒鹿毛 1980.5.22
Icecapade
芦毛 1969.4.4
Nearctic 1954.2.11
Shenanigans 1963.3.17
Bushel-n-Peck
黒鹿毛 1958.3.21
Khaled 1943
Dama 1950
Rose Park
鹿毛 1986.2.7
★Plugged Nickle
鹿毛 1977.3.1
Key to the Mint 1969.3.9
Toll Booth 1971.5.17
Hardship
芦毛 1977.4.26
Drone 1966.4.1
Hard and Fast 1968.4.30
シネマスコープ
栗毛 1993.5.2
仔受胎時活性値:1.00
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.25
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970.4.30
State Pension 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
ブルーハワイ
鹿毛 1989.5.31
仔受胎時活性値:0.75
スリルショー
鹿毛 1983.1.27
種付け時活性値:1.25
Northern Baby 1976.4.1
Splendid Girl 1976.3.18
サニースワップス
鹿毛 1975.4.27
仔受胎時活性値:1.25
Hawaii
鹿毛 1964
種付け時活性値:0.50
アイアンエイジ
黒鹿毛 1962.6.17
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Khaled4×5、Hyperion5×5>

トランセンド(2006.3.9)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ワイルドラッシュ
(Nearctic系)
トニービン
(ゼダーン系)
スリルショー
(Northern Dancer系)
Hawaii
(Dante系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
スリルショー
(ブルーハワイ)
4.00 半姉サンドリオン
(No.A4)
6番仔
(空胎後)

*

では、以下にトランセンドのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

サニースワップス 1975.4.27 不出走
|ダイナスワップス 1979.6.13 中央3勝
||ダンディコマンド 1993.4.12 中央5勝 北九州記念(GIII) クロッカスS(OP)
|サクラサニーオー 1982.4.5 中央6勝 アルゼンチン共和国杯(GII) 京成杯(GIII)ほか
|ブルーハワイ 1989.5.31 不出走
||シネマスコープ 1993.5.2 中央4勝
|||サンドリオン 2003.5.15 中央3勝 紫苑S(OP)
|||トランセンド 2006.3.9 (本馬) ジャパンカップダート(GI)2回 フェブラリーS(GI) マイルCS南部杯(JpnI)ほか現GIII2勝
||パルスビート 1994.6.12 中央3勝 白百合S(OP) 京都新聞杯(GII)2着 北九州記念2着ほか
||ゲヴァルト 2000.3.5 中央4勝 ラジオたんぱ杯2歳S(現ラジオNIKKEI杯2歳S、GIII)3着

このアメリカンファミリーの牝系は、ややもすると「GIでは入着まで」というような印象があったのです。けれど、トランセンド、その名の通りに超越した存在となりました。

*

第12回ジャパンカップダート(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 トランセンド 牡5 57 藤田伸二 1:50.6    37.4 520
[-1]
安田隆行 1
2 9 ワンダーアキュート 牡5 57 和田竜二 1:50.9 2 36.8 518
[+14]
佐藤正雄 5
3 6 エスポワールシチー 牡6 57 佐藤哲三 1:50.9 ハナ 37.6 500
[+2]
安達昭夫 2
4 4 ラヴェリータ 牝5 55 武豊 1:51.0 1/2 37.5 516
[+1]
松元茂樹 10
5 13 ダノンカモン 牡5 57 福永祐一 1:51.1 クビ 37.5 528
[+2]
池江泰寿 4

大外16番枠ものかは、逃げの形に持ち込んで、「来るなら来い」の受けて立つ競馬。そうして、終わってみれば2着馬に2馬身差の完勝。やはり強いものは強かった、トランセンド。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年12月 3日 (土)

第12回ジャパンカップダート(GI)の出走予定馬について。

第12回ジャパンカップダート(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 マカニビスティー
(2007.5.7)
[4-r]
2番仔
(不受胎後)
ゼンノロブロイ ブライアンズタイム Deputy Minister Pleasant Colony
2 ソリタリーキング
(2007.4.11)
[4-d]
6番仔
(3連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス ノーザンテースト Crimson Satan
3 エイシンダッシュ
(2006.3.27)
[4-m]
5番仔+
(2連産目)
ワイルドラッシュ Danzig Fappiano Minnesota Mac
4 ラヴェリータ
(2006.2.14)
[23-b]
4番仔?
(前年産駒なし後?)
Unbridled's Song Gone West ★Seattle Slew Smarten
5 テスタマッタ
(2006.3.19)
[6-a]
3番仔
(3連産目)
Tapit Concern Northern Jove Dr.Fager
6 エスポワールシチー
(2005.4.22)
[4-m チップトップ系]
初仔 ゴールドアリュール ブライアンズタイム ブレイヴェストローマン トラフイック
7 ダイショウジェット
(2003.4.22)
[16-c ヘレンサーフ系]
5番仔
(5連産目)
クリプティックラスカル マグニテュード プロント ネヴァービート
8 バーディバーディ
(2007.2.20)
[1-g]
3番仔+
(3連産目+)
ブライアンズタイム Seeking the Gold Pleasant Colony Nijinsky
9 ワンダーアキュート
(2006.3.14)
[1-a]
5番仔
(2年連続
不受胎後)
カリズマティック Pleasant Tap Petrone Grand Central
10 フリソ
(2006.2.28)
[1-l シスターサリー系]
8番仔+
(5連産目)
ゴールドアリュール モガミ ボールドリック ムーティエ
11 ミラクルレジェンド
(2007.2.17)
[20]
初仔 フジキセキ Awesome Again Storm Bird Coastal
12 ニホンピロアワーズ
(2007.5.3)
[22-d]
初仔 ★ホワイトマズル アドマイヤベガ Theatrical Little Current
13 ダノンカモン
(2006.2.8)
[3-d]
7番仔
(流産後)
シンボリクリスエス オジジアン Reflected Glory Dusty Canyon
14 ヤマニンキングリー
(2005.5.16)
[3-c]
7番仔
(4連産目)
アグネスデジタル サンデーサイレンス Bold Forbes Graustark
15 トウショウフリーク
(2007.5.21)
[5-j セヴァイン系]
7番仔
(3連産目)
キングカメハメハ ダンシングブレーヴ トウショウボーイ ダンディルート
16 トランセンド
(2006.3.9)
[A4]
6番仔
(空胎後)
ワイルドラッシュ トニービン スリルショー Hawaii

気が付けばジャパンカップダートも12回目を迎えました。現行の阪神ダート1800mでは4回目。

  1. エスポワールシチー
  2. トランセンド
  3. ヤマニンキングリー
  4. ワンダーアキュート
  5. ソリタリーキング
  6. ダノンカモン

一昨年の勝ち馬と昨年の勝ち馬の2強対決ムード。迷った末、内枠を利してエスポワールシチー。馬番6番ではこれまで3戦3勝だとか。そういえば、前走みやこS(GIII)も3枠6番で快勝でしたね。大外枠となったトランセンド。絶好調が伝えられます。果たしてレース史上初の「連覇」なりますでしょうか。後はダート替わりがいささか遅かった感もある芝のGII勝ち馬、阪神コースを得手とする牝系馬、兄弟制覇を目指すチャレンジャー、マイルCS南部杯(JpnI)2着馬と致します。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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