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2011年11月

2011年11月27日 (日)

第31回ジャパンカップ(GI)の勝ち馬。

ブエナビスタ 牝 鹿毛 2006.3.14生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・松田博資厩舎

ブエナビスタ(2006.3.14)の4代血統表
スペシャルウィーク[A]
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.50

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
セントクレスピン 1956
ミスアシヤガワ 1964.5.24
ビワハイジ
青鹿毛 1993.3.7
仔受胎時活性値:1.00
Caerleon[A]
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Foreseer
黒鹿毛 1969.4.12
Round Table 1954.4.6
Regal Gleam 1964.3.17
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle[A]
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord 1959.2.12
Sticky Case 1958
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano[C]
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Nijinsky4×3、Hail to Reason4×5、Turn-to5×5>

ブエナビスタ(2006.3.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
スペシャルウィーク
(Halo系)
Caerleon
(Nijinsky系)
Lord Gayle
(Sir Gaylord系)
Luciano
(Owen Tudor系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Caerleon 4.00 母が阪神3歳牝馬Sの勝ち馬
(No.16-c)
6番仔
(3連産目)

*

では、以下にブエナビスタのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、JRA重賞の「Jpn」は「G」にしています。

アグサン 1985.3.23 英0勝
|ジョーンズギフト 1990.2.1 英0勝
||Tomori 1999.1.9 独伊1勝 独1000ギニー(GII)2着 独ダービー(GI)3着ほか伊GII3着1回独GIII3着1回
|ビワハイジ 1993.3.7 中央4勝 阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)含む重賞3勝
||アドマイヤジャパン 2002.4.16 中央2勝 京成杯(GIII) 菊花賞(GI)2着
||アドマイヤオーラ 2004.2.19 中央4勝 京都記念(GII) 弥生賞(GII) シンザン記念(GIII) 日本ダービー(GI)3着
||ブエナビスタ 2006.3.14 (本馬) ジャパンカップ(GI) 天皇賞・秋(GI) オークス(GI) 桜花賞(GI) ヴィクトリアマイル(GI) 阪神JF 京都記念 チューリップ賞(GIII)
||トーセンレーヴ 2008.3.21 現役 アイルランドT(OP) プリンシパルS(OP) 青葉賞(GII)3着 毎日杯(GIII)3着

*

第31回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ブエナビスタ 牝5 55 岩田康誠 2:24.2    33.9 464
[+2]
松田博資 2
2 16 トーセンジョーダン 牡5 57 C.ウィリアムズ 2:24.2 クビ 34.3 478
[0]
池江泰寿 6
3 1 ジャガーメイル 牡7 57 四位洋文 2:24.5 1 3/4 34.0 484
[-6]
堀宣行 14
4 5 トレイルブレイザー 牡4 57 武豊 2:24.6 1/2 34.6 488
[-2]
池江泰寿 11
5 12 ウインバリアシオン 牡3 55 安藤勝己 2:24.7 3/4 35.0 512
[-4]
松永昌博 7

父と同じように「凱旋門賞馬が1番人気、自身が2番人気」で挑んだジャパンカップ。見事に昨年の忘れ物を取り戻しました、ブエナビスタ。久しぶりに見えた勝利の絶景。ゴールで待っていたのは、今度こその、史上2組目の「ジャパンカップ父仔制覇」。女王、衰えるところ微塵もなし。ただただ、お見事でした。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「ブエナビスタ!!」と叫び拍手をするオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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2011年11月26日 (土)

第31回ジャパンカップ(GI)の出走予定馬について。

第31回ジャパンカップ(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 ジャガーメイル
(2004.5.8)
[1-w]
7番仔
(4連産目)
ジャングルポケット サンデーサイレンス ノーザンテースト ★First Landing
2 ブエナビスタ
(2006.3.14)
[16-c]
6番仔
(3連産目)
スペシャルウィーク Caerleon Lord Gayle Luciano
3 ローズキングダム
(2007.5.10)
[1-w]
3番仔
(3連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス Shirley Heights Lyphard
4 オウケンブルースリ
(2005.2.24)
[13-c]
6番仔+
(3連産目)
ジャングルポケット Silver Deputy Northern Jove Ribot
5 トレイルブレイザー
(2007.3.15)
[22-b]
7番仔
(4連産目)
ゼンノロブロイ フォーティナイナー Nijinsky Riverman
6 トゥザグローリー
(2007.2.16)
[9-f]
4番仔
(2連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス ◆Nureyev ★Sharpen Up
7 ペルーサ
(2007.3.20)
[6-a]
4番仔
(3連産目)
ゼンノロブロイ Candy Stripes Propicio Samos
8 ヴィクトワールピサ
(2007.3.31)
[8-d]
7番仔
(不受胎後)
ネオユニヴァース Machiavellian Bustino Lorenzaccio
9 サラリンクス
(2007.4.18)
[1-k]
2番仔?
(2連産目?)
モンジュー デインヒル ★Caerleon Mill Reef
10 キングトップガン
(2003.4.24)
[12 ビューチフルドリーマー系]
5番仔
(5連産目)
マヤノトップガン マルゼンスキー アローエクスプレス チャイナロック
11 ミッションアプルーヴド
(2004.1.30)
[9-c]
3番仔?
(前年産駒なし後?)
With Approval Fortunate Prospect Spectacular Bid Grey Dawn
12 ウインバリアシオン
(2008.4.10)
[19-c]
8番仔
(3連産目)
ハーツクライ Storm Bird Time for a Change Dancing Count
13 デインドリーム
(2008.5.7)
[14]
5番仔?
(5連産目?)
Lomitas デインヒル High Top Violon d'Ingres
14 シャレータ
(2008.5.8)
[22-d]
6番仔?
(6連産目?)
Sinndar Barathea Darshaan ★Nijinsky
15 エイシンフラッシュ
(2007.3.27)
[8-a]
3番仔
(3連産目)
King's Best プラティニ Sure Blade Konigsstuhl
16 トーセンジョーダン
(2006.2.4)
[9-a]
5番仔
(5連産目)
ジャングルポケット ノーザンテースト Crafty Prospector ★Secretariat

招待馬4頭を含む16頭の優駿が府中芝2400mの舞台で競います、第31回ジャパンカップ。

  1. ブエナビスタ
  2. デインドリーム
  3. エイシンフラッシュ
  4. トーセンジョーダン
  5. ヴィクトワールピサ
  6. ウインバリアシオン

ドイツ血統持ちを内枠から順番に上位3頭としました。狂った歯車を元に戻すのは大変なことは承知でブエナビスタ、もう一度、勝利の絶景を。デインドリーム、ロンシャンで見せたあの瞬発力は只者ではありません。斤量53kgでドイツ、イタリアの馬場でも勝ち鞍あり。フツーに勝ち負けではないでしょうか。エイシンフラッシュ。ダービー馬、輝きを取り戻すならば、府中芝2400mの舞台。あとはジャパンカップ父仔制覇を狙う天皇賞・秋(GI)の勝ち馬、久々となるドバイWC(GI)勝ち馬、そしてただ1頭の3歳牡馬としました。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月25日 (金)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の十)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。ついに最終回となる10回目は第28回から第30回。

スクリーンヒーロー 牡 栗毛 2004.4.18生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 美浦・鹿戸雄一厩舎

スクリーンヒーロー(2004.4.18)の4代血統表

グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
種付け時活性値:0.00
Silver Hawk
鹿毛 1979.4.20
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Gris Vitesse
芦毛 1966.3.2
Amerigo 1955
Matchiche 1956
Ameriflora
鹿毛 1989.1.29
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Graceful Touch
鹿毛 1978.4.13
His Majesty 1968.4.15
Pi Phi Gal 1973.3.11
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
仔受胎時活性値:0.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.50
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ダイナアクトレス
鹿毛 1983.5.4
仔受胎時活性値:0.25
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962.2.20
モデルスポート
黒鹿毛 1975.2.23
仔受胎時活性値:1.75
モデルフール
黒鹿毛 1963.4.2
種付け時活性値:0.75
マジックゴディス
栗毛 1968
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Hail to Reason4×4>

スクリーンヒーロー(2004.4.18)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
★グラスワンダー
(Roberto系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
モデルフール
(Tom Fool系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Mignon)
4.00 祖母ダイナアクトレス
(No.1-s)
5番仔
(3連産目)
第28回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 スクリーンヒーロー 牡4 57 M.デムーロ 2:25.5    34.0 486
[+2]
鹿戸雄一 9
2 9 ディープスカイ 牡3 55 四位洋文 2:25.6 1/2 33.8 518
[+8]
昆貢 1
3 4 ウオッカ 牝4 55 岩田康誠 2:25.7 3/4 34.3 488
[-2]
角居勝彦 2
4 13 マツリダゴッホ 牡5 57 蛯名正義 2:25.7 アタマ 34.4 492
[+2]
国枝栄 5
5 1 オウケンブルースリ 牡3 55 内田博幸 2:25.8 クビ 34.2 482
[-2]
音無秀孝 4

2008年の第28回。第7回ジャパンカップで9番人気ながら日本馬最先着の3着を果たしたダイナアクトレス。その直孫が同じ9番人気で今度は1着となりました。ミルコ・デムーロ騎手の落ち着いた手綱捌きに導かれて、スクリーンヒーロー。

この第28回ジャパンカップは「別路線からの挑戦者」というのを久しぶりに思ったレースでもありました。ジャパンカップの3ヶ月前は1000万特別を勝ったばかりだったスクリーンヒーロー。まだ準オープンにも出走できるのに、格上挑戦で挑んだアルゼンチン共和国杯で勝利を収めて、そうして挑んだ初めのGIレースがジャパンカップ。並み居るGI馬たちを向こうに回しても怯むところなし。最後、馬場中央の外側を堂々と抜け出して、追い込んで来たディープスカイ(2005.4.24)に2分の1馬身差。結果としては番狂わせでしたが、先行5番手から自力で勝ち切った姿は、スクリーンヒーローの能力の確かさを、ただただ見せ付けるものでした。

そして、スクリーンヒーローは父グラスワンダー。「左回りのGIレース」を勝つことが出来なかった父の無念を晴らすかのように、仔はジャパンカップで勝利を収めました。また、勝つことはできませんでしたが、この2008年のジャパンカップ以来の府中出走となった2009年の天皇賞・秋(GI)では2着に踏ん張りました。その結果として、スクリーンヒーロー、府中の申し子ウオッカに対して、出走機会2回で2回とも先着したのでした。なんでも、ウオッカと同い年の牡馬で2回先着したのはスクリーンヒーローだけだったそうな(→参考)。しかも、東京競馬場で、ですからね。

このあたりの血統の不思議さ。中島理論的には「グラスワンダーが満8歳時の0交配だからだろ」ということになってしまいますが(^_^;)

*

ウオッカ 牝 黒鹿毛 2004.4.4生 静内・カントリー牧場生産 馬主・谷水雄三氏 栗東・角居勝彦厩舎

ウオッカ(2004.4.4)の4代血統表
タニノギムレット
鹿毛 1999.5.4
種付け時活性値:1.00
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
タニノクリスタル
栗毛 1988.4.4
クリスタルパレス
芦毛 1974.3.25
Caro 1967.4.11
Hermieres 1958.4.10
タニノシーバード
栗毛 1972.4.27
Sea-Bird 1962.3.8
Flaxen 1968.5.15
タニノシスター
栗毛 1993.3.22
仔受胎時活性値:0.50
ルション
黒鹿毛 1981.4.10
種付け時活性値:0.75
Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend 1960.3.15
River Lady 1963.5.17
ベルドリーヌ
黒鹿毛 1977.3.15
★Marshua's Dancer 1968.4.15
Palsy Walsy 1960
エナジートウショウ
鹿毛 1987.4.22
仔受胎時活性値:1.25
トウショウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:1.25
テスコボーイ 1963
ソシアルバターフライ 1957.4.13
コーニストウショウ
栗毛 1977.6.12
仔受胎時活性値:0.25
ダンディルート
鹿毛 1972.5.10
種付け時活性値:1.00
ローズトウショウ
鹿毛 1965.4.13
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Graustark4×5(父方)>

ウオッカ(2004.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
タニノギムレット
(Roberto系)
ルション
(Riverman系)
トウショウボーイ
(Princely Gift系)
ダンディルート
(Luthier系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
トウショウボーイ
(タニノシスター)
2.75 大叔母シスタートウショウ
(No.3-l フロリースカップ系)
4番仔
(2連産目)
第29回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 ウオッカ 牝5 55 C.ルメール 2:22.4    34.8 494
[-4]
角居勝彦 1
2 10 オウケンブルースリ 牡4 57 内田博幸 2:22.4 ハナ 34.1 482
[0]
音無秀孝 2
3 6 レッドディザイア 牝3 53 四位洋文 2:22.6 1.1/2 34.7 478
[-2]
松永幹夫 6
4 16 コンデュイット 牡4 57 R.ムーア 2:22.8 1.1/4 35.0 466
[不明]
M.スタウト 3
5 3 エアシェイディ 牡8 57 後藤浩輝 2:23.0 1.1/4 35.0 494
[0]
伊藤正徳 11

2009年の第29回。前々年の第27回で4着、前年の第28回で3着。この府中芝2400mというコースでの勝利を渇望していたウオッカ。府中の申し子が果たした「三度目の正直」。テン乗りとなったクリストフ・ルメール騎手。自信を持って先行4、5番手で推し進め、最後の最後、オウケンブルースリ(2005.2.24)と内田博幸騎手の追い込みをわずかに2cmだけ封じて、GI7勝目。この勝利により、ウオッカは「牝馬初のJRAGI7勝」「日本生産調教の牝馬として初めてのジャパンカップ勝利」「東京競馬場で施行される古馬GIの完全制覇」を果たしたのでした。

結果的にウオッカの日本での最後のレースとなった第29回ジャパンカップ。掲示板に載った他の馬たちは、軒並み道中後方にいた馬たちでした。ウオッカは1頭だけ先行して粘り込み、それでいてメンバー中3番目となる上り3F34秒8を繰り出しました。恐るべしは、その天賦の才と、鍛錬によって高められた身体能力。そして鞍上のルメール騎手にとっては、4年前の第25回にてハーツクライ(2001.4.15)でハナ差届かなかった勝利を、ハナ差でお返ししたのでした。

ウオッカ。性差を超えたもの凄い馬でした。2歳冬の阪神JF(GI)を1分33秒1の2歳JRAレコード勝ち。3歳春の日本ダービー(GI)では64年ぶりとなった牝馬によるダービー制覇。4歳春の安田記念(GI)ではGI格付け以降最大着差となる3と2分の1馬身差勝ち。4歳秋の天皇賞・秋(GI)では同期のもう1頭の女傑ダイワスカーレット(2004.5.13)をやはり2cm差で抑えて1分57秒2のレコード勝ち。5歳春のヴィクトリアマイル(GI)では役者が違いすぎた7馬身差勝ち、続いて連覇を果たした安田記念ではクソほど厳しいレースになりながら最後にはディープスカイ(2005.4.24)を4分の3馬身差し切り。そして、5歳秋のジャパンカップ制覇。どれも魂が打ち震えるようなレースばかり。大きな故障もなく、よくぞ4年連続で、我々の前に元気で強い姿を見せ続けてくれたものです。

谷水雄三オーナーの言葉を借りれば、「ウオッカは天からの授かりもの」。

天からの授かりもの走りを目の当たりにできた我々は、やはり、幸せだったのでしょう。

*

ローズキングダム 牡 黒鹿毛 2007.5.10生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・橋口弘次郎厩舎

ローズキングダム(2007.5.10)の4代血統表
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
種付け時活性値:1.25
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン
鹿毛 1983.5.9
トライマイベスト 1975.4.28
Mill Princess 1977.5.21
Pilot Bird
鹿毛 1983.2.9
★Blakeney 1966.3.28
The Dancer 1977.3.31
ローズバド
青毛 1998.4.29
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.75
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ロゼカラー
鹿毛 1993.2.15
仔受胎時活性値:1.00
Shirley Heights
鹿毛 1975
種付け時活性値:0.25
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
ローザネイ
栗毛 1988.2.9
仔受胎時活性値:1.00
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:0.50
Riviere Doree
栗毛 1980.4.11
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Mill Reef5×4、Northern Dancer5・5×5>

ローズキングダム(2007.5.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
キングカメハメハ
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Shirley Heights
(Mill Reef系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
キングカメハメハ
(マンファス)
5.75 or 3.75 母と祖母がJRA重賞勝ち馬
(No.1-w)
3番仔
(3連産目)
第30回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ローズキングダム 牡3 55 武豊 2:25.2 34.2 462
[-2]
橋口弘次郎 4
2 16 ブエナビスタ 牝4 55 C.スミヨン 2:24.9 (1位降着) 33.5 462
[+6]
松田博資 1
3 2 ヴィクトワールピサ 牡3 55 M.ギュイヨン 2:25.2 ハナ 34.4 510
[0]
角居勝彦 8
4 8 ジャガーメイル 牡6 57 R.ムーア 2:25.3 3/4 33.7 484
[0]
堀宣行 7
5 7 ペルーサ 牡3 55 安藤勝己 2:25.3 クビ 33.5 510
[+8]
藤沢和雄 3

2010年の第30回。第5回の勝ち馬であるシンボリルドルフ(1981.3.13)が30回の記念として東京競馬場に来場しました。当年とって29歳とは思えない若々しい姿に「サスガはルドルフ」という声も多く寄せられたそうな。そんなルドルフ来場に合わせたのか、ブエナビスタ(2006.3.14)が父スペシャルウィーク(1995.5.2)と共に「ルドルフとテイオーに続く2例目の父仔制覇」を遂げたかに見えたゴール直後。府中の杜に住まいし神様は、姫の斜行をよしとせず、意外な結末をもたらしました。ジャパンカップ史上初の1位降着、2着馬の繰り上がり優勝。

果たして、その忘れ物を取り返すことが出来るのか。絶景の物語の続きは、2011年11月27日日曜日の15時20分に。

*

という訳で、

  1. ジャパンカップの30年を辿る(其の壱)
  2. ジャパンカップの30年を辿る(其の弐)
  3. ジャパンカップの30年を辿る(其の参)
  4. ジャパンカップの30年を辿る(其の四)
  5. ジャパンカップの30年を辿る(其の五)
  6. ジャパンカップの30年を辿る(其の六)
  7. ジャパンカップの30年を辿る(其の七)
  8. ジャパンカップの30年を辿る(其の八)
  9. ジャパンカップの30年を辿る(其の九)
  10. ジャパンカップの30年を辿る(其の十)

と10回に渡り、お届けして参りました。

記事のストックが全くない状態で、思い付きで始めたら、エライしんどかった(苦笑)。でも、なんとか完遂しました。皆様、本当に有り難うございましたm(__)m

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月23日 (水)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の九)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その9回目は第25回から第27回。

ジャパンカップウィークに入って息切れ加減で、やはりゴメンナサイ。まま、残りは近6年のレースですのでm(__)m

アルカセット 牡 鹿毛 2000.2.19生 米国・クロヴェリーファームズ生産 馬主・M.チャールトン 英国・L.クマーニ厩舎

アルカセット(2000.2.19)の4代血統表
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:0.25
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
▲Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Pasadoble
鹿毛 1979.4.1
▲Prove Out 1969.3.15
Santa Quilla 1970
チェサプラナ
鹿毛 1989.3.10
仔受胎時活性値:0.50
Niniski
鹿毛 1976.2.15
種付け時活性値:1.00
★Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Virginia Hills
鹿毛 1971.3.15
★Tom Rolfe 1962.4.14
Ridin' Easy 1967.4.5
Top of the League
黒鹿毛 1982.4.5
仔受胎時活性値:1.50
High Top
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.00
Derring-Do 1961
Camenae 1961
Home and Away
栗毛 1977.5.19
仔受胎時活性値:1.00
Home Guard
黒鹿毛 1969.3.5
種付け時活性値:1.75
Garden of Eden
栗毛 1967
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Thong(♀)=Ridan5×5、Forli5×5>

アルカセット(2000.2.19)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Kingmambo
(Mr.Prospector系)
Niniski
(Nijinsky系)
High Top
(Dante系)
Home Guard
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Home Guard
(Bold Ruler)
3.25 母が独GI2着馬
(No.10-c)
4番仔
(4連産目)
第25回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 アルカセット 牡5 57 L.デットーリ 2:22.1 日本
レコード
34.8 496
[不明]
L.クマーニ 3
2 16 ハーツクライ 牡4 57 C.ルメール 2:22.1 ハナ 34.4 496
[+6]
橋口弘次郎 2
3 8 ゼンノロブロイ 牡5 57 K.デザーモ 2:22.4 1.3/4 34.7 508
[+8]
藤沢和雄 1
4 5 リンカーン 牡5 57 武豊 2:22.4 ハナ 35.0 472
[-2]
音無秀孝 9
5 6 ウィジャボード 牝4 55 K.ファロン 2:22.4 クビ 35.3 456
[不明]
E.ダンロップ 5

2005年の第25回。不滅と思われた「2分22秒2」を0秒1だけ打ち破ったのは、「ジャパンカップで勝利を収める時はハナ差勝ち」のフランキーマジックの3度目を発動した、ランフランコ・デットーリ騎手騎乗のアルカセット。アラビア語で「意志」という意味のアルカセット、勝利への強い意志を以てして、同じ496kgの鹿毛馬をわずかに抑えて、芝2400mの走破時計「2分22秒1」という金字塔を打ち立てました。

そんな訳で、アルカセットが制した第25回と、ホーリックス(1983.10.7)が制した第9回のラップタイムを比較してみたいと思います。

第25回ジャパンカップ(GI)の1F毎のラップタイムとラップの累計タイム
1F毎の
ラップ
12.5-10.7-11.5-11.8-11.8-11.9-12.0-11.8-11.8-11.9-12.0-12.4
ラップの
累計タイム
12.5-23.2-34.7-46.5-58.3-1:10.2-1:22.2-1:34.0-1:45.8-1:57.7-2:09.7-2:22.1
第9回ジャパンカップ(GI)の1F毎のラップタイムとラップの累計タイム
1F毎の
ラップ
13.0-11.1-11.5-11.4-11.5-12.0-12.0-11.6-11.7-12.2-11.9-12.3
ラップの
累計タイム
13.0-24.1-35.6-47.0-58.5-1:10.5-1:22.5-1:34.1-1:45.8-1:58.0-2:09.9-2:22.2

第25回はタップダンスシチー(1997.3.16)、第9回はイブンベイ(1984.3.22)と、速いペースで逃げた馬の功績が光ります。また、タップダンスシチーが2分23秒1、イブンベイが2分23秒2と、共に勝ち馬から1秒しか負けていないのも凄い。ただ、タップダンスシチーは10着、イブンベイは6着と、間に割り込んできた馬の数が違うところで、「最後の差し比べ」「先行逃げ粘り」と、その様相の違いが見て取れます。

しっかし、レースを見直すと、ゴール前の脚色でハーツクライ(2001.4.15)が差し切れなかったのが、不可思議と言いますか、なんと言いますか。まま、それこそがフランキーマジックなのでしょう。師匠であったルカ・クマーニ調教師の管理馬ということもあり、「勝利を収めたい」というデットーリ騎手の「意志」が、まさにアルカセットに伝わったのでしょうか。最後は師弟愛の結実という大団円でした。

そしてまた思えば、クリストフ・ルメール騎手はこの第25回ジャパンカップまでは、日本のGIで随分悔しい思いをされたことでしょう。ハーツクライの次走なった有馬記念(GI)で、ディープインパクト(2002.3.25)を抑えてJRAGI初勝利を収め、溜飲を下げる事になりましたけれど。ジャパンカップでも4年後の2009年、逆にハナ差凌ぐ勝利を挙げることになりますが、それはまた別のお話。

*

ディープインパクト 牡 鹿毛 2002.3.25生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人氏→金子真人ホールディングス(株) 栗東・池江泰郎厩舎

ディープインパクト(2002.3.25)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.75

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
仔受胎時活性値:0.50
Alzao
鹿毛 1980.2.28
種付け時活性値:0.50
Lyphard
鹿毛 1969
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Lady Rebecca
鹿毛 1971.2.28
Sir Ivor 1965.5.5
Pocahontas 1955.2.19
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
仔受胎時活性値:1.25
Busted
鹿毛 1963
種付け時活性値:1.25
★Crepello 1954
Sans Le Sou 1957
Highclere
鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.25
Queen's Hussar
鹿毛 1960
種付け時活性値:0.50
Highlight
鹿毛 1958
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

ディープインパクト(2002.3.25)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
Alzao
(Lyphard系)
Busted
(Blenheim系)
Queen's Hussar
(Fairway系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
サンデーサイレンス
(Wishing Well)
4.00 母がドイツGI勝ち馬
(No.2-F)
7番仔
(7連産目)
第26回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ディープインパクト 牡4 57 武豊 2:25.1    33.5 436
[不明]
池江泰郎 1
2 7 ドリームパスポート 牡3 55 岩田康誠 2:25.4 2 34.1 466
[0]
松田博資 5
3 3 ウィジャボード 牝5 55 L.デットーリ 2:25.5 1/2 33.9 466
[不明]
E.ダンロップ 3
4 10 コスモバルク 牡5 57 五十嵐冬樹 2:25.7 1 34.9 510
[+10]
田部和則 6
5 8 フサイチパンドラ 牝3 53 福永祐一 2:25.9 1.1/2 34.8 502
[0]
白井寿昭 8

2006年の第26回。「6枠6番から発進したディープインパクト、JRA騎手登録番号666番の武豊騎手を鞍上に、6回目のGI勝利を達成し、6枠2頭で決着した」、2006年11月26日に行われた第26回ジャパンカップでした。

↑再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。Flashプレイヤー自体にはボリュームは付いておりません。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

*

アドマイヤムーン 牡 鹿毛 2003.2.23生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・近藤利一氏 栗東・松田博資厩舎

アドマイヤムーン(2003.2.23)の4代血統表
エンドスウィープ
鹿毛 1991.5.31
種付け時活性値:0.75
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
File
栗毛 1976.4.30
Tom Rolfe 1962.4.14
Continue 1958.2.23
Broom Dance
鹿毛 1979.4.10
Dance Spell
鹿毛 1973.3.29
Northern Dancer 1961.5.27
Obeah 1965.4.15
Witching Hour
鹿毛 1960.3.31
Thinking Cap 1952
Enchanted Eve 1949
マイケイティーズ
黒鹿毛 1998.5.18
仔受胎時活性値:1.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.75
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ケイティーズファースト
鹿毛 1987.3.6
仔受胎時活性値:0.50
Kris
栗毛 1976.3.23
種付け時活性値:0.50
Sharpen Up 1969.3.17
Doubly Sure 1971.5.3
Katies
黒鹿毛 1981.4.22
仔受胎時活性値:1.25
ノノアルコ
鹿毛 1971.4.6
種付け時活性値:0.25
Mortefontaine
鹿毛 1969.4.21
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Nearctic5×5>

アドマイヤムーン(2003.2.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
エンドスウィープ
(Mr.Prospector系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Kris
(エタン系)
ノノアルコ
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
エンドスウィープ 3.50 近親ヒシアマゾン
(No.7-f)
2番仔
(2連産目)
第27回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 アドマイヤムーン 牡4 57 岩田康誠 2:24.7    33.9 480
[+8]
松田博資 5
2 2 ポップロック 牡6 57 O.ペリエ 2:24.7 アタマ 33.9 502
[+6]
角居勝彦 4
3 10 メイショウサムソン 牡4 57 武豊 2:24.7 クビ 33.9 518
[0]
高橋成忠 1
4 11 ウオッカ 牝3 53 四位洋文 2:24.9 1 33.6 488
[-4]
角居勝彦 2
l5 18 デルタブルース 牡6 57 川田将雅 2:25.1 1.1/4 34.4 526
[+2]
角居勝彦 14

2007年の第27回。アドマイヤムーンの4歳初戦となった雨中の京都記念(GII)。59kgを背負いながら制した際、「あぁ強いなぁ」と、単純に思ったのでした。その時のタイム差なしの2着がポップロック(2001.3.19)。9ヶ月後、今度は舞台を晴天の府中芝2400mに移しましたが、やっぱりタイム差なしで1着、2着となりました。3歳時は良家のお坊ちゃん然とした感じだったアドマイヤムーンに、凌ぎ切る強さが、加わっていました。

そしてまた、内枠を利して、2400mを2400mとして走らせた岩田康誠騎手の好騎乗も光りました。上位3頭は4コーナーの位置が同じ4番手あたりでしたが、同じ上がり3ハロン33秒9の鋭脚を使っても、同じ2分24秒7の走破時計でも、内を通った順に1着、2着、3着となったのでした。終わってみれば、「アタマ」「クビ」の勝負だけに、オリビエ・ペリエ騎手、武豊騎手は悔しい思いをされたのではないでしょうか。

併せて、角居勝彦厩舎は3頭出しで2着、4着、5着。勝つことは出来なかったものの、いずれもが頑張り、すべて掲示板に乗りました。後のジャパンカップにつながるということでは、やはりウオッカ(2004.4.4)。出走メンバー中最速の上り3F33秒6で詰め寄りましたが4着まで。全戦績を辿ると東京芝12戦6勝、2着3回、3着2回という府中の申し子が、唯一府中で複勝圏に入ることが出来なかったレース。それがこの第27回ジャパンカップでした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月22日 (火)

第31回ジャパンカップ(GI)に出走予定の外国馬について(簡単に)。

第31回ジャパンカップ(GI)に出走予定の外国馬について(簡単に)

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 シャレータ
(2008.5.8)
[22-d]
6番仔?
(6連産目?)
Sinndar Barathea Darshaan ★Nijinsky
2 サラリンクス
(2007.4.18)
[1-k]
2番仔?
(2連産目?)
モンジュー デインヒル ★Caerleon Mill Reef
3 デインドリーム
(2008.5.7)
[14]
5番仔?
(5連産目?)
Lomitas デインヒル High Top Violon d'Ingres
4 ミッションアプルーヴド
(2004.1.30)
[9-c]
3番仔?
(前年産駒なし後?)
With Approval Fortunate Prospect Spectacular Bid Grey Dawn

むほほ。肝心のジャパンカップの週に入って息切れ気味ですよ(笑)

シャレータとサラリンクスは配されている位置が違いますが、

  • シャレータ
    →Danzig系×Sadler's Wells系×Mill Reef系×★Nijinsky系
  • サラリンクス
    Sadler's Wells系×Danzig系×★Nijinsky系×Mill Reef系

と4代の父系で用いられている系統は同じです。丁寧にNijinsky(1967.2.21)系の0まで一緒。

デインドリームについては、凱旋門賞(仏GI)勝ちを収めた際に詳しく記しました。よろしければご覧ください。Dane Dream(2008.5.7)

ミッションアプルーヴドは曾祖母父にGrey Dawn(1956)が現れるという、なかなかに乙な配合です。ただ、やっぱり満7歳馬だけに。ジュピターアイランド(1979.2.23)に続けるか。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月21日 (月)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の八)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その8回目は第22回から第24回。

ちょっとね、ジャパンカップウィークに入って、息切れ加減でゴメンナサイ。まま、残りは21世紀に入ってからのレースですのでm(__)m

ファルブラヴ 牡 鹿毛 1998.2.28生 愛国・フランチェスカ農場生産 馬主・スキュデリアランカティ社 伊国・L.ダウリア厩舎

ファルブラヴ(1998.2.28)の4代血統表
Fairy King
鹿毛 1982.3.4
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason
鹿毛 1968.4.8
Hail to Reason 1958.4.18
Lalun 1952
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Gift of the Night
黒鹿毛 1990.2.7
仔受胎時活性値:1.75
Slewpy
黒鹿毛 1980.3.28
種付け時活性値:0.25
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
Bold Reasoning 1968.4.29
My Charmer 1969.3.25
Rare Bouquet
栗毛 1963.5.10
Prince John 1953.4.6
Forest Song 1958.5.16
Little Nana
栗毛 1975.3.18
仔受胎時活性値:1.50
Lithiot
鹿毛 1965.4.5
種付け時活性値:0.25
Ribot 1952.2.27
Lithia 1959.3.8
Nenana Road
栗毛 1970.4.4
仔受胎時活性値:1.00
★Kirkland Lake
栗毛 1961.4.20
種付け時活性値:0.00
Sena
栗毛 1951
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:なし>

ファルブラヴ(1998.2.28)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Fairy King
(Northern Dancer系)
Slewpy
(Bold Ruler系)
Lithiot
(Ribot系)
Kirkland Lake
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Fairy King
(Djebel)
4.75
(No.4-i)
4番仔
(4連産目)
第22回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 ファルブラヴ 牡4 57 L.デットーリ 2:12.2    35.6 538
[不明]
L.ダウリア 9
2 8 サラファン せん5 57 C.ナカタニ 2:12.2 ハナ 35.3 516
[不明]
N.ドライスデール 11
3 7 シンボリクリスエス 牡3 55 O.ペリエ 2:12.3 クビ 35.7 536
[+6]
藤沢和雄 1
4 15 マグナーテン せん6 57 岡部幸雄 2:12.5 1.1/2 36.3 518
[+10]
藤沢和雄 8
5 10 ジャングルポケット 牡4 57 武豊 2:12.5 ハナ 35.3 478
[+4]
渡辺栄 3

2002年の第22回。東京競馬場の改修工事により、史上初めて中山競馬場の芝2200mで行われたジャパンカップ。勝利を収めたのはイタリア代表馬のファルブラヴ。その鞍上にはイタリアが産んだ天才、ランフランコ・デットーリ騎手。「ジャパンカップで勝利を収める時はハナ差勝ち」のフランキーマジックが発揮された2度目の回でした。

ファルブラヴの血統を初めて見た時、「エリシオのモノマネ配合やなぁ」と、単純に思ってしまいました。「父Fairy King×母父Slewpy牝馬」の組み合わせで、ファルブラヴの生まれが1998年ですから、生産者さんの意図の中に、1996年の凱旋門賞を制したエリシオ(1993.1.24)が全く無かったとは言えないでしょう。果たせるかなファルブラヴ、ジャパンカップ、クイーンエリザベス二世S(英GI)、インターナショナルS(英GI)、エクリプスS(英GI)、イスパーン賞(仏GI)、ミラノ大賞(伊GI)、共和国大統領賞(伊GI)、香港カップ(GI)とGI8勝を挙げて、エリシオに勝るとも劣らないFairy Kingの代表産駒となりました。端的なニックの好例と思います。

また2着のサラファン(1997.5.9)。平時は競馬場が左回りばかりの米国馬が、苦もなく右回りをこなしたことに驚きましたが、英国所属だった時代には右回りも経験していたのでした。そしてまた、彼はRoberto(1969.3.16)直仔のLear Fan(1981.2.2)産駒。「非根幹距離はRoberto系」。同じ中山コース、暮れのグランプリで何度も目の当たりにしたことでしたね。まま、このレースでは3着だったシンボリクリスエス(1999.1.21)が3歳時、4歳時とそれを見せ付けてくれました(^_^;)

*

タップダンスシチー 牡 鹿毛 1997.3.16生 米国・エコーヴァレーホースファーム生産 馬主・(株)友駿ホースクラブ 栗東・佐々木晶三厩舎

タップダンスシチー(1997.3.16)の4代血統表
Pleasant Tap
鹿毛 1987.5.8
種付け時活性値:0.25

Pleasant Colony
黒鹿毛 1978.5.4
His Majesty
鹿毛 1968.4.15
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Sun Colony
鹿毛 1968.2.25
★Sunrise Flight 1959.5.9
Colonia 1959
Never Knock
黒鹿毛 1979.5.10
Stage Door Johnny
栗毛 1965
Prince John 1953.4.6
Peroxide Blonde 1960.4.23
Never Hula
黒鹿毛 1969.4.21
★Never Bend 1960.3.15
Hula Hula 1952
All Dance
鹿毛 1978.4.2
仔受胎時活性値:0.50

Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.00
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
All Rainbows
鹿毛 1973
仔受胎時活性値:1.00
★Bold Hour
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Bold Ruler 1954.4.6
Seven Thirty 1958.5.14
Miss Carmie
鹿毛 1966.2.21
仔受胎時活性値:1.50
★T.V.Lark
鹿毛 1957.2.12
種付け時活性値:0.00
Twice Over
黒鹿毛 1956.5.13
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Nasrullah5×5、Polynesian5×5>

タップダンスシチー(1997.3.16)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Pleasant Tap
(Ribot系)
★Northern Dancer
(Nearctic系)
★Bold Hour
(Bold Ruler系)
★T.V.Lark
(Nasrullah系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pleasant Tap 3.25 叔母Winning Colors
(No.23-b)
12番仔
(3連産目)
第23回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 1 タップダンスシチー 牡6 57 佐藤哲三 2:28.7    37.4 502
[0]
佐々木晶三 4
2 10 ザッツザプレンティ 牡3 55 安藤勝己 2:30.2 9 38.0 496
[+4]
橋口弘次郎 5
3 5 シンボリクリスエス 牡4 57 O.ペリエ 2:30.3 3/4 37.1 540
[+6]
藤沢和雄 1
4 8 ネオユニヴァース 牡3 55 M.デムーロ 2:30.3 アタマ 37.0 488
[-4]
瀬戸口勉 2
5 11 アクティブバイオ 牡6 57 武幸四郎 2:30.5 1.1/4 38.1 500
[+2]
崎山博樹 15

2003年の第23回。府中芝2400mの神様は、時折、毅然とした「逃げ」でGIレースに挑む人馬に対して、微笑みかけます。平成に入ってから印象に残る人馬を振り返ると、中野栄治とアイネスフウジン(1987.4.10)、松永幹夫とイソノルーブル(1988.3.13)、小島貞博とミホノブルボン(1989.4.25)、大西直宏とサニーブライアン(1994.4.23)。そしてまた、神様に微笑まれた佐藤哲三とタップダンスシチー。いずれもが、透徹した意思を持って、しっかりと逃げ切った人馬でした。

一途な情熱に、神様は少しの花を贈ってくれるのかもしれませんね。

-月刊「優駿」、2000年10月号、P112、河村清明「生産者として、さらには経営者として」より抜粋。-

上の引用は、ビッグレッドファーム代表・岡田繁幸さんが、ユーワファルコン(1997.4.7)の中日スポーツ賞4歳S(現ファルコンS、GIII)制覇の際、生産者であるミルファーム代表・清水敏さんに対して贈られた言葉です。素敵な言葉だと思い、覚えています。

府中芝2400mを逃げ切るという至難の業。けれど、敢えてそれを選択した挑戦者の一途な思いに対して、府中芝2400mの神様が少しの花を贈ってくれた。カツラギエース(1980.4.24)のジャパンカップ(GI)制覇を見て、騎手への憧れをより一層強くされたという佐藤哲三騎手。それから19年経って、自身初騎乗となったジャパンカップ。1枠1番、意を決しての逃走。かつて自分が憧れた西浦勝一とカツラギエースと同じように、後続を引き離しての一人旅。3角から4角、一瞬鈍ったかのように見えた脚色。しかし、直線。思うように伸びない後続勢を、あざ笑うかのように、独走。彼のゴール後、1.5秒後にやっと2着馬ザッツザプレンティ(2000.5.26)がゴール。そうして着けた9馬身差は、ジャパンカップ勝ち馬として史上最大の着差でした。

強いものは強い。努力を重ねてタップダンスシチー、6歳秋に花開きました。CX系列の中継で塩原恒夫アナは「まんまと逃げ切りました」と叫ばれましたが、9馬身差は、「まんまと」と言うには着差がつき過ぎました。日本のGIレース史上に残る、圧勝劇でした。レース後、検量室前で愛馬を迎えた際の、佐々木晶三先生の嬉しそうな笑顔も良かった。曇天の府中に日本人の笑顔の花が咲いたのは、外国勢の皆さんには申し訳ないのですが、やっぱり日本人として嬉しかった。

競馬の神様は、時折、競馬者に対して、微笑みかけます。そうして、競馬者のこころを、ひきつけてやまないのです。

*

ゼンノロブロイ 牡 黒鹿毛 2000.3.27生 白老・白老ファーム生産 馬主・大迫忍氏 美浦・藤沢和雄厩舎

ゼンノロブロイ(2000.3.27)の4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ローミンレイチェル
鹿毛 1990.4.18
仔受胎時活性値:0.25
マイニング
栗毛 1984.4.4
種付け時活性値:1.25
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
I Pass
鹿毛 1978.4.8
Buckpasser 1963.4.28
Impish 1972.5.19
One Smart Lady
鹿毛 1984.5.3
仔受胎時活性値:1.25
Clever Trick
黒鹿毛 1976.3.10
種付け時活性値:1.75
Icecapade 1969.4.4
Kankakee Miss 1967.4.16
Pia's Lady
鹿毛 1971.4.11
仔受胎時活性値:1.00
Pia Star
鹿毛 1961.4.20
種付け時活性値:0.25
Plucky Roman
鹿毛 1954.4.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:なし>

ゼンノロブロイ(2000.3.27)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
マイニング
(Mr.Prospector系)
Clever Trick
(Nearctic系)
Pia Star
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Clever Trick
(ローミンレイチェル)
4.50 母が米GI勝ち馬
(No.2-b)
5番仔
(5連産目)
第24回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 ゼンノロブロイ 牡4 57 O.ペリエ 2:24.2    34.3 502
[+4]
藤沢和雄 1
2 10 コスモバルク 牡3 55 C.ルメール 2:24.7 3 35.3 492
[+6]
田部和則 2
3 7 デルタブルース 牡3 55 安藤勝己 2:24.8 クビ 34.6 512
[-14]
角居勝彦 7
4 1 ポリシーメイカー 牡4 57 S.パスキエ 2:24.8 アタマ 35.1 454
[不明]
E.ルルーシュ 14
5 4 ナリタセンチュリー 牡5 57 柴田善臣 2:24.9 1/2 34.9 460
[-4]
藤沢則雄 4

2004年の第24回。実は名うてのサウスポーだったゼンノロブロイが、前走の天皇賞・秋(GI)に続いてジャパンカップでも勝利を収めました。良馬場発表のジャパンカップでは現在でも2着との最大着差となる3馬身差の快勝。3歳秋から4歳春までの甘さはどこへやら、ジャパンカップの次走となった有馬記念(GI)も2分29秒5の日本レコードで勝利を収め、秋の古馬中長距離GI3連勝を遂げ、SS産駒として初めてJRA年度代表馬となりました。

「実は名うてのサウスポーだった」と書きましたが、彼の戦歴を辿ると、左回りでは[3-3-1-0]と3着を外したことはなかったのです。7戦の内6戦がGI、残りの1戦がGII。5歳時の英インターナショナルS(GI)ではElectrocutionist(2001.2.24)のクビ差の2着でした。まま、上述した有馬記念のレコード勝ちや3歳秋の神戸新聞杯(GII)で圧勝を収めた姿を思い出すにつけ、もちろん右回りでも強かったのですが。

また2着のコスモバルク(2001.2.10)。この2004年から始まる、道営のエースの6年連続ジャパンカップ出走。結局、もっとも成績が良かったのはこの3歳時の2着でした。3歳秋のコスモバルクは迫力がありましたね。特にセントライト記念(GII)の芝2200m2分10秒1の日本レコード勝ち。現在もまだ、燦然と日本レコードとして輝いています。

あと。「日本馬に騎乗した外国人騎手のワンツーフィニッシュ」は、この第24回が初めてのことでした。馬と人との組み合わせの多様性が増したのは良いことです。けれども、強い日本馬には日本人騎手が乗っていて欲しいと思うのは、ナチュラリズム(1988.10.19)ならぬナショナリズムの現れでしょうか(^_^;)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月20日 (日)

第28回マイルチャンピオンシップ(GI)の勝ち馬。

エイシンアポロン 牡 栗毛 2007.1.22生 米国・シルクアンドスカーレットシンジケート生産 馬主・平井豊光氏 栗東・松永昌博厩舎

エイシンアポロン(2007.1.22)の4代血統表
Giant's Causeway
栗毛 1997.2.14
種付け時活性値:0.25
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
Northern Dancer 1961
South Ocean 1967.4.8
Terlingua
栗毛 1976.2.7
Secretariat 1970.3.30
Crimson Saint 1969.3.15
Mariah's Storm
鹿毛 1991.4.1
Rahy
栗毛 1985.2.18
Blushing Groom 1974.4.8
Glorious Song 1976.4.22
イメンス
鹿毛 1979.3.17
▲Roberto 1969.3.16
Imsodear 1967.3.16
Silk and Scarlet
鹿毛 2002.3.20
仔受胎時活性値:1.00
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Danilova
栗毛 1990.4.10
仔受胎時活性値:0.75
Lyphard
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer 1961.5.27
Goofed 1960.3.29
Ballinderry
栗毛 1981.2.26
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Irish River
栗毛 1976.4.2
種付け時活性値:1.00
Miss Manon
鹿毛 1970.4.1
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3・4、Hail to Reason5×5>

エイシンアポロン(2007.1.22)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Giant's Causeway
(Storm Cat系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
Lyphard
(Northern Dancer系)
Irish River
(Riverman系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Fairy Bridge 4.25 or 2.25 母が愛GII勝ち馬
(No.1-l)
初仔

*

では、以下にエイシンアポロンのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Ballinderry 1981.2.26 英仏2勝 リブルズデイルS(英GII) ヨークシャーオークス(英GI)3着
|Sanglamore 1987.3.1 仏英4勝 仏ダービー(GI) イスパーン賞(仏GI) ダンテS(英GII) "キング・ジョージ"(英GI)2着ほか
|Danilova 1990 不出走
||Silk and Scarlet 2002.3.20 愛英仏米2勝 デビュタントS(愛GII)
|||エイシンアポロン 2007.1.22 (本馬) マイルCS(GI) 京王杯2歳S(GII) 富士S(GIII)ほか
|||Master of Hounds 2008.3.4 現役? UAEダービー(GII)2着 レーシングポストトロフィー(英GI)3着

母Silk and Scarletは愛2歳GIIであるデビュタントSの勝ち馬。彼女の戦歴を辿ったところ、結果的に引退レースとなったのが2005年のアメリカンオークス招待S(GI)11着。勝ち馬は「Japanese superstar Cesario!!」でお馴染みのシーザリオ(2002.3.31)でした。時は流れます。

*

第28回マイルチャンピオンシップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 エイシンアポロン 牡4 57 池添謙一 1:33.9    34.9 506
[+6]
松永昌博 5
2 1 フィフスペトル 牡5 57 横山典弘 1:33.9 クビ 35.1 454
[-4]
加藤征弘 11
3 13 サプレザ 牝6 55 C.ルメール 1:34.1 1 1/2 34.7 452
[不明]
Rd.コレ 4
4 2 ダノンヨーヨー 牡5 57 北村友一 1:34.2 クビ 35.0 518
[-2]
音無秀孝 12
5 8 リアルインパクト 牡3 56 福永祐一 1:34.3 3/4 35.1 508
[0]
堀宣行 1

終わってみれば今秋のマイルGIII勝ちのあった、朝日杯FS(GI)2着馬の1着2着でした、第28回マイルチャンピオンシップ。鞍上の池添謙一騎手は今年GI5勝目。オルフェーヴル(2008.5.14)による牡馬3冠、カレンチャン(2007.3.31)のスプリンターズS、そしてこのエイシンアポロンのマイルCS。田辺裕信騎手の騎乗停止による乗り替わりという背景もありましたが、元々はエイシンアポロンの主戦だったのです。巡り合わせはあると思いますが、まだ1ヶ月残っているものの、今年2011年は池添騎手にとって最高の1年となったのではないでしょうか。

それにしても。血統はすべてを教えてくれる訳ではありませんが、群れの有り様を示唆してくれるものだと、改めて思いました。ボスになろうと旺盛な血、勝負に行って喘ぐ血。今しばらく、この見方を以て、相対したいものです。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月19日 (土)

第28回マイルチャンピオンシップ(GI)の出走予定馬について。

第28回マイルチャンピオンシップ(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 フィフスペトル
(2006.5.22)
[19-b]
4番仔
(不受胎後)
キングカメハメハ Bahri ★Roberto ◆Nijinsky
2 ダノンヨーヨー
(2006.4.7)
[18]
2番仔
(2連産目)
ダンスインザダーク フォーティナイナー Affirmed Never Bend
3 シルポート
(2005.3.24)
[3-n]
2番仔
(2連産目)
ホワイトマズル サンデーサイレンス ★Woodman Danzig
4 ライブコンサート
(2004.4.8)
[9-e]
初仔 シングスピール Kingmambo Mt.Livermore Bold Forbes
5 エイシンアポロン
(2007.1.22)
[1-l]
初仔 Giant's Causeway Sadler's Wells Lyphard Irish River
6 エーシンフォワード
(2005.2.16)
[16-a]
初仔 Forest Wildcat Cure the Blues Morning Bob Mac Diarmida
7 イモータルヴァース
(2008.5.1)
[8-c]
5番仔?
(4連産目?)
Pivotal Sadler's Wells ★Mill Reef Sayajirao
8 リアルインパクト
(2008.5.14)
[5-h]
9番仔
(9連産目)
ディープインパクト Meadowlake In Reality Crozier
9 マルセリーナ
(2008.2.17)
[9-f]
3番仔
(3連産目)
ディープインパクト Marju Distant Relative Final Straw
10  スマイルジャック
(2005.3.8)
[15-a]
2番仔
(2連産目)
タニノギムレット サンデーサイレンス マルゼンスキー セントクレスピン
11  グランプリボス
(2008.3.28)
[8-c]
7番仔
(7連産目)
サクラバクシンオー サンデーサイレンス Secretariat Nervous Energy
12  ミッキードリーム
(2007.2.5)
[4-m]
4番仔
(2連産目)
キングカメハメハ サンデーサイレンス トニービン ノーザンテースト
13  サプレザ
(2005.2.11)
[11-a]
3番仔?
(産駒なし後?)
Sahm Pleasant Tap Jolie Jo Olden Times
14  レインボーペガサス
(2005.3.30)
[4-r ソネラ系]
初仔 アグネスタキオン デインヒル ミルジョージ ポリック
15  ブリッツェン
(2006.3.4)
[1-k]
5番仔
(流産後)
スペシャルウィーク Caerleon ラストタイクーン Connaught
16 クレバートウショウ
(2006.4.16)
[12-f ロイヤルアグリーメント系]
9番仔
(3連産目)
フジキセキ トウショウボーイ ノーザンテースト ★エルセンタウロ
17 リディル
(2007.5.8)
[9-f デプス系]
初仔 アグネスタキオン ダンシングブレーヴ テスコボーイ Vaguely Noble
18 キョウワジャンヌ
(2008.3.15)
[17-b]
8番仔
(空胎後)
ハーツクライ Seeking the Gold Nijinsky ◆Buckpasser

外国馬2頭を含む精鋭18頭で競われます、第28回マイルチャンピオンシップ。

  1. リディル
  2. グランプリボス
  3. リアルインパクト
  4. イモータルヴァース
  5. サプレザ
  6. エイシンアポロン
  7. フィフスペトル

京都の芝コースで良いところを見せる9号族デプス(1970.4.15)系。半弟クラレント(2009.3.2)、伯母エリモシック(1993.3.19)、大伯父パッシングサイアー(1979.4.11)、近親エリモダンディー(1994.5.11)。そして自身もスワンS(GII)、デイリー杯2歳S(GII)と重賞2勝で淀4戦3勝、2着1回。ならば、ここはリディル。その名剣の切れ味、GIのここでも見せて欲しいものです。いざGIに行っての勝負強さを思うグランプリボスを対抗、「父初年度産駒」「3種父系を用いた良配合」を背にしてどれだけ戦えるか楽しみなリアルインパクトを単穴、あとは非SSで勢いの良さそうなところを。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の七)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その7回目は第19回から第21回。

スペシャルウィーク 牡 黒鹿毛 1995.5.2生 門別・日高大洋牧場生産 馬主・臼田弘義氏 栗東・白井寿昭厩舎

スペシャルウィーク(1995.5.2)の4代血統表

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.00

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
仔受胎時活性値:1.75
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
シル
鹿毛 1970.4.22
Buckpasser 1963.4.28
Quill 1956.2.24
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
セントクレスピン
栗毛 1956
種付け時活性値:1.25
Aureole 1950
Neocracy 1944
ミスアシヤガワ
鹿毛 1964.5.24
仔受胎時活性値:1.25
ヒンドスタン
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.25
シラオキ
栗毛 1946.4.7
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Harina(♀)=プリメロ5×5(母方)>

スペシャルウィーク(1995.5.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Halo系)
マルゼンスキー
(Nijinsky系)
セントクレスピン
(Aureole系)
ヒンドスタン
(Bois Roussel系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
セントクレスピン
(Angelola)
5.25 or 3.25 日本の誇るシラオキ系
(No.3-L フロリースカップ系)
5番仔
(5連産目)
第19回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 スペシャルウィーク 牡4 57 武豊 2:25.5    35.9 468
[-2]
白井寿昭 2
2 7 インディジェナス せん6 57 D.ホワイト 2:25.7 1.1/2 36.2 456
[不明]
I.アラン 12
3 12 ハイライズ 牡4 57 L.デットーリ 2:25.7 ハナ 36.2 446
[不明]
S.ビン・スルール 7
4 14 モンジュー 牡3 55 M.キネーン 2:25.8 3/4 36.0 484
[不明]
J.ハモンド 1
5 6 ラスカルスズカ 牡3 55 柴田善臣 2:26.5 4 36.7 474
[-4]
橋田満 4

1999年の第19回。その年の凱旋門賞(GI)でエルコンドルパサー(1995.3.17)を半馬身負かしたモンジュー(1996.4.4)が1番人気。けれども、府中の舞台ならば、スペシャルウィーク。自身前年3着の借りを返すべく、直線、馬場中央を堂々と抜け出して、快勝。夕映えのターフに、橙の帽子と「紫、白鋸歯形」の勝負服、そして黒鹿毛の流星が弾みました。

スペシャルウィークの鞍上であった武豊騎手にとっても初めてのジャパンカップ制覇。スペシャルウィークは、ユタカさんに日本ダービーとジャパンカップ、2つの大レースの初勝利をプレゼントした馬でした。武豊TVで「あの馬はホントに強かった」と、しみじみとおっしゃっていたので、やっぱり強かったのでしょう。そしてまた、「大好きな馬でした」 ともおっしゃっていました。

このジャパンカップでは位置取り云々よりも折り合いに専念されたそうな。向こう正面、道中のユタカさんの手綱をよくよくご覧頂くと「ぶらーん」とした状態になっています。ユタカさん曰く「この状態になると、この馬は強いんですよ」とのこと。リラックスして走れていて「あぁ、良いなぁ。こうなると、この馬は強いから」と思われたそうです。で、直線は後ろから凱旋門賞馬が追ってくるのは分かっていても、大丈夫、大丈夫。日本総大将、見事な勝ちっぷりでした。

スペシャルウィーク。私も、数多いるSS産駒のGI馬の中では、1番好きな馬でした。どこが好きだったかというと、彼は王者でありながら、挑戦者でもあったところだと思います。

立ち向かう相手がいたのは、しんどくはありますが、幸せなことだったのではないでしょうか。

*

テイエムオペラオー 牡 栗毛 1996.3.13生 浦河・杵臼牧場生産 馬主・竹園正繼氏 栗東・岩元市三厩舎

テイエムオペラオー(1996.3.13)の4代血統表
オペラハウス
鹿毛 1988.2.24
種付け時活性値:1.75
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Colorspin
鹿毛 1983.3.16
High Top
黒鹿毛 1969
Derring-Do 1961
Camenae 1961
Reprocolor
栗毛 1976.5.14
Jimmy Reppin 1965
Blue Queen 1967
ワンスウェド
栗毛 1984.3.18
仔受胎時活性値:0.75
Blushing Groom
栗毛 1974
種付け時活性値:0.25
Red God
栗毛 1954.2.15
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Noura
黒鹿毛 1978.3.25
仔受胎時活性値:1.25
Key to the Kingdom
黒鹿毛 1970.3.12
種付け時活性値:1.75
Bold Ruler 1954.4.6
Key Bridge 1959.4.10
River Guide
栗毛 1971.3.16
仔受胎時活性値:1.50
Drone
芦毛 1966.4.1
種付け時活性値:1.00
Blue Canoe
鹿毛 1958.4.13
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Nearco5×5、Nasrullah4×5(母方)>

テイエムオペラオー(1996.3.13)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
オペラハウス
(Sadler's Wells系)
Blushing Groom
(Red God系)
Key to the Kingdom
(Bold Ruler系)
Drone
(Sir Gaylord系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
オペラハウス 4.50 半姉チャンネルフォー
(No.4-m)
7番仔
(不受胎後)
第20回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 テイエムオペラオー 牡4 57 和田竜二 2:26.1    35.2 476
[+4]
岩元市三 1
2 13 メイショウドトウ 牡4 57 安田康彦 2:26.1 クビ 35.4 504
[-4]
安田伊佐夫 5
3 10 ファンタスティックライト 牡4 57 L.デットーリ 2:26.1 ハナ 35.0 472
[不明]
S.ビン・スルール 2
4 1 エラアシーナ 牝4 55 O.ペリエ 2:26.4 1.3/4 35.4 482
[不明]
M.ジャービス 7
5 4 ダイワテキサス 牡7 57 蛯名正義 2:26.6 1.1/2 35.8 480
[0]
増沢末夫 15

2000年の第20回。第5回のシンボリルドルフ(1981.3.13)以来となる「1番人気の日本馬による勝利」。成し遂げたのは、ルドルフと同じ「3月13日生まれの母が不受胎後の仔」である、テイエムオペラオー。

デットーリ騎手曰く「Crazy strong!!」。かのフランキーにそう言わしめたからには、やっぱりアホほど強かった。

まずレースに出走すること。勝つための必要絶対条件を、骨折が癒えた後の満3歳初戦からから引退する満5歳の有馬記念(GI)まで、丸3年間もこなし続けたテイエムオペラオーとその陣営。馬も人も讃えられるべきです。

当たり前と思うことが一番難しい。その当たり前のことを、真に当たり前として、なおのこと勝利を重ね、覇王であり続けたテイエムオペラオー。彼は世紀末歌劇の主役を張り続け、脇役に回った馬たちもまた、いつでも当たり前のように、そこにいました。

栗毛に白い星ひとつ、中背中肉の馬体が跳ねて、テイエムオペラオー。悔しいが、強かった。特に2000年は、憎たらしいほどに、強かった。それ故に、このジャパンカップも忘れられません。

だからもう1回、私からも言ってやる。この「クレイジーストロング」め。なんやねん、その最後まで頑張ろうとする姿は。なんやねん、その決勝点で勝ち切ってしまう勝負根性は。恐れ入谷の鬼子母神もビックリやわ、ホンマに(^_^;)。

*

ジャングルポケット 牡 鹿毛 1998.5.7生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・齊藤四方司氏 栗東・渡辺栄厩舎

ジャングルポケット(1998.5.7)の4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970.4.30
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
ダンスチャーマー
黒鹿毛 1990.4.18
仔受胎時活性値:1.75
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Skillful Joy
栗毛 1979.4.8
仔受胎時活性値:0.50
Nodouble(USA)
栗毛 1965.3.4
種付け時活性値:1.25
Noholme(AUS) 1956.10.6
Abla-Jay 1955.4.3
Skillful Miss
鹿毛 1974.1.23
仔受胎時活性値:1.00
Daryl's Joy(NZ)
青鹿毛 1966.9.1
種付け時活性値:1.625
Poliniss
鹿毛 1961.4.8
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

ジャングルポケット(1998.5.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Nodouble
(Hyperion系)
Daryl's Joy
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Daryl's Joy
(ダンスチャーマー)
4.25 祖母が米GII勝ち馬
(No.11-g)
4番仔
(4連産目)
第21回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 ジャングルポケット 牡3 55 O.ペリエ 2:23.8    34.9 470
[0]
渡辺栄 2
2 4 テイエムオペラオー 牡5 57 和田竜二 2:23.8 クビ 35.1 480
[+10]
岩元市三 1
3 10 ナリタトップロード 牡5 57 渡辺薫彦 2:24.4 3.1/2 35.3 490
[-2]
沖芳夫 5
4 8 ステイゴールド 牡7 57 武豊 2:24.5 クビ 35.8 428
[0]
池江泰郎 4
5 1 メイショウドトウ 牡5 57 安田康彦 2:24.6 3/4 35.8 508
[-2]
安田伊佐夫 3

2001年の第21回。21世紀最初のジャパンカップ。象徴的なレースとなりました。↑の結果にもあるとおり、上位5番人気までを日本馬が占め、なおかつ5番人気馬までで掲示板を独占してしまいました。ある意味で、ジャパンカップがジャパンカップになり、ジャパンカップがジャパンカップでなくなったレース、とも言えるのではないでしょうか。

そんな第21回を勝ったのは、ジャングルポケット。逃げたティンボロア(1996.5.7)を向こう正面で後方から進出したトゥザヴィクトリー(1996.2.22)が交わすという、出入りの激しい乱ペースとなったこのレース。道中は中段やや後ろを進んだジャングルポケット、惑わされず落ち着いて走らせたのは、サスガに名手オリビエ・ペリエ。直線、先に抜け出したのは前年第20回の勝ち馬テイエムオペラオー(1996.3.13)。先行して息の入りが難しかったはずなのに、この強心臓馬は「さもありなん」と抜け出しにかかり、史上初となる同一競走馬によるジャパンカップ連覇を目指して、雄々しく馬場中央を駆けました。「すわっ、初めてのJRAGI8勝目が成されるのか!?」。そう思った瞬間、1頭だけ外から強襲を見せた鹿毛馬がいました。ジャングルポケット。フランスのトップジョッキーの左ムチに鼓舞されて、一歩一歩、詰め寄るようにして鋭伸。ゴールが近づくにつれ、前を行った栗毛馬との差は縮まって行き、最後の最後、本当に最後の最後で「クビ」だけ差し切ったところが決勝点でした。少しの差ではありましたが、差し切ったのは確か。ゴール後、ペリエ騎手が右手で握りこぶしを作った後、一本指を高々と挙げました。「日本産の3歳馬」として初めてジャパンカップ勝利を収めたジャングルポケットは、共同通信杯(GIII)、日本ダービー(GI)、そしてジャパンカップと東京芝3戦3勝。まさに府中の申し子。第8回でレース中の故障もあり5着に敗れた父トニービンの無念を晴らした、会心の勝利でした。

2着に敗れた防衛王者テイエムオペラオー。当年の秋1番とも言える強いレースぶりでしたが、若武者の差し脚にわずかに屈してしまいました。この世紀末覇王は、勝ったGIレースが「僅差」「時計が掛かった」「雨が降った」と、難癖を付けられたことにより、正当に評価をされなかった感があります。ジャングルポケット以外の馬を完全に引き離したこのレースが、テイエムオペラオーの強さを再認識させたことは、ともすれば、皮肉なことではありました。連戦連勝だった満4歳時、ハイペースの逃げ先行の我慢比べで勝利を収めていたら、彼の評価はもっと高まったのではないでしょうか。悲しいかな、多くのファンからすれば、シャッポを脱ぎ切れなかった。真の強者であったのに、見抜いてもらえなかった。ターフを去って10年、こうして振り返ってみて、ようやく、彼の偉大さが身に染みました。あんなに真摯な馬はそうそう現れません。本当に強かった。テイエムオペラオー。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月18日 (金)

第28回マイルCS(GI)に出走予定の外国馬を確認(其の弐)。

イモータルヴァース 牝 鹿毛 2008.5.1生 愛国・キルフラッシュスタッド生産 馬主・R.C.ストロース氏 仏国・ロベール・コレ厩舎

イモータルヴァース(2008.5.1)の4代血統表
Pivotal
栗毛 1993.1.19
種付け時活性値:1.00
Polar Falcon
黒鹿毛 1987.6.1
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Marie d'Argonne
栗毛 1981.3.21
Jefferson 1967
Mohair 1974.3.8
Fearless Revival
栗毛 1987.3.3
Cozzene
芦毛 1980.5.8
Caro 1967.4.11
Ride the Trails 1971.5.28
Stufida
鹿毛 1981.3.12
Bustino 1971
Zerbinetta 1970
Side of Paradise
鹿毛 1998.4.14
仔受胎時活性値:0.25

Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28 ♀
Mill Princess
鹿毛 1977.5.21
仔受胎時活性値:1.00
★Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00
Never Bend 1960.3.15
Milan Mill 1962.2.10
Irish Lass
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:1.50
Sayajirao
黒鹿毛 1944
種付け時活性値:0.25
Scollata
鹿毛 1952
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3、Special(♀)4×4、Lalun(♀)5×5(母方)、Nearco5×5(母方)>

イモータルヴァース(2008.5.1)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Pivotal
(Nureyev系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
★Mill Reef
(Never Bend系)
Sayajirao
(Nearco系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Pivotal
(Cozzene)
3.00 伯父ラストタイクーン
(No.8-c)
5番仔?
(4連産目?)

*

では、以下にイモータルヴァースの簡単な近親牝系図を示しておきます。重賞の格付け等は施行当時のものです。

Mill Princess 1977.5.21 仏1勝
|ラストタイクーン 1983.5.9 英米仏8勝 BCマイル(米GI) スプリントチャンピオンシップ(英GI) キングズスタンド(英GI)ほか
|Astronef 1984.4.19 伊独仏英4勝 メルトン賞(伊GII) ゴルデネパイチェ(独GIII)2回ほか
|Save Me the Waltz 1986.5.8 仏1勝
||Valentine Waltz 1996.2.14 仏英愛3勝 仏1000ギニー(GI) ネルグウィンS(英GIII)ほか
||Sense of Style 2002.3.5 米3勝 メイトロンS(GI) スピナウェイS(GII)ほか
|The Perfect Life 1988.2.5 仏2勝 ボワ賞(GIII) ロベールパパン賞(GII)3着
||Najiya 1993.1.15 英2勝 チェヴァリーパークS(GI)3着
||Rabah 1995.1.25 英米5勝 ゴードンS(英GIII) グレートヴォルティジュールS(英GII)2着ほか
|Zelda 1990.5.26 仏1勝
||Zelding 1995.2.6 仏英独3勝 ボワ賞 グロシェーヌ賞(仏GII)3着ほか
||Zipping 1999.2.15 仏英香3勝 ロベールパパン賞 リゾランジ賞(仏GIII)ほか
||Nipping 2002.2.18 仏英香3勝 プティクヴェール賞(仏GIII) リゾランジ賞2着ほか
|Moon Flower 1994.4.8 愛2勝
||Fantastic Love 2000.1.14 豪英UAE4勝 クイーンエリザベスS(豪GII) サンダウンクラシック(豪GII)2着
|Tender is Thenight 1996.4.23 仏1勝
||Tie Black 2003.3.18 仏4勝 仏1000ギニー アスタルテ賞(GI)3着
|Side of Paradise 1998.4.14 仏伊2勝 フィユドレール賞(仏GIII)2着
||イモータルヴァース 2008.5.1 (本馬) ジャックルマロワ賞(仏GI) コロネーションS(英GI) サンドリンガム賞(仏GII)ほか

祖母Miil Princessとなると、サスガに豪華な近親となります。やはり伯父ラストタイクーンが馴染み深いですね。日本での種牡馬供用時にアローキャリー(1999.3.1)、オースミブライト(1996.4.10)、サダムブルースカイ(1999.4.26)の3頭、マル外馬としてオースミタイクーン(1991.3.23)、ケイウーマン(1990.2.13)の2頭、都合5頭のJRA重賞勝ち馬を送り込みました。懐かしいのはケイウーマン。現在は「モンテクリスエスの母」と言ったほうが通りが良いであろう彼女は、ユタカさんを背に、今はなき京都4歳特別(旧GIII)を逃げ切りました。レースの開催日を見れば1993年5月9日、お父さんが満10歳の誕生日でした。

*

仏英でGI2勝の3歳牝馬がマイルCSに挑みます、イモータルヴァース。ジャックルマロワ賞ではかのGoldikova(2005.3.15)、そしてサプレザ(2005.2.21)を抑えて勝利を収めました。

最後、ラチから内に切れ込みながら豪脚を発揮。むぅ、3歳牝馬らしからぬ、しっかりした脚色で伸びたもの。やるな。

中島理論的な見解からすると、イモータルヴァースは「Pivotal×★Sadler's Wells×★Mill Reef×Sayajirao」と、4代血統構成のうち母父、祖母父と2回の0交配を用い、先祖を減らして資質の固定化を図っています。また、字面上Phalaris(1913)4系の累代配合ですが、0遺伝を複数回用いるなどして先祖を減らした同系交配は、牝馬の場合、成功するパターンも見られます。って、欧州芝型種牡馬のSadler's WellsをNorthern Dancerの仔として考えた場合ですが。併せて、曾祖母父Sayajirao。母方の世代交代の進展が遅い為、21世紀も10年たった今でも、Nearco(1935.1.24)直仔のSayajiraoが現れたという構図です。今となっては、4代血統構成にSayajiraoを持つ馬はなかなか見当たりません。差し詰め、かつて中島氏がおっしゃったところの「アンティーク」でしょうか。ちなみに、Sayajirao自身は「★Nearco×★Dark Legend×St.Just×★Gallinule」と4回の世代交代の内、3回でミニモが用いられています。また、Sayajiraoは満16歳時の0交配で英セントレジャー馬インデイアナ(1961)を送り込みました。そう、タケホープ(1970.3.24)やカミノスミレ(1978.4.30)の父ですね。あ、いま名前を挙げた2頭もインデイアナの0遺伝馬でした(^_^;)。

なんだか、今日のイモータルヴァースと一昨日のサプレザは、久しぶりに中島理論的な見方をしたという感じが致します。やっぱり欧米の生産馬は、ガツンとはまると中島理論チックな馬も見られますので、ね。

#余談。Sayajiraoの名前を出したら、その全兄Dante(1942)にもチラと触れておきますか。英ダービー(現GI)馬Danteは、満8歳時の0遺伝で英2000ギニー(GI)馬Darius(1951)を輩出しました。Dante、Darius、Derring-Do(1961)、ハンターコム(1967)、ダイナコスモス(1983.3.25)、そしてトロットサンダー(1989.5.10)とつながります。

*

あと。イモータルヴァースを管理されるのはロベール・コレ調教師、そしてサプレザを管理されるのはロドルフ・コレ調教師。イモータルヴァースとサプレザ、コレは実は親子対決でもあります。果たして、どちらに軍配が上がるのか。コレも今回のマイルCSの楽しみのひとつですね。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月17日 (木)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の六)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その6回目は第16回から第18回。

シングスピール 牡 鹿毛 1992.2.25生 愛国・シェイク・モハメド生産 馬主・シェイク・モハメド 英国・M.R.スタウト厩舎

シングスピール(1992.2.25)の4代血統表
In the Wings
鹿毛 1986.1.17
種付け時活性値:1.25
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968
Special 1969.3.28
ハイホーク
鹿毛 1980.3.17
Shirley Heights
鹿毛 1975
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Sunbittern
芦毛 1970
シーホーク 1963.3.16
Pantoufle 1964
Glorious Song
鹿毛 1976.4.22
仔受胎時活性値:1.75
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
種付け時活性値:1.50
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947
Ballade
黒鹿毛 1972.3.10
仔受胎時活性値:0.75
Herbager
鹿毛 1956
種付け時活性値:1.75
Vandale 1943
Flagette 1951
Miss Swapsco
鹿毛 1965.2.25
仔受胎時活性値:1.50
Cohoes
鹿毛 1954.4.9
種付け時活性値:0.50
Soaring
栗毛 1960.1.27
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Herbager5×3、Hail to Reason5×3、Almahmoud(♀)5×4、Mahmoud5×5(母方)>

シングスピール(1992.2.25)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
In the Wings
(Sadler's Wells系)
Halo
(Hail to Reason系)
Herbager
(Son-in-Law系)
Cohoes
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Herbager
(Ballade)
5.00 母が米古馬牝馬王者
(No.12)
8番仔
(2年連続流産後)
第16回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 シングスピール 牡4 57 L.デットーリ 2:23.8    35.8 464
[不明]
M.スタウト 4
2 4 ファビラスラフイン 牝3 53 松永幹夫 2:23.8 ハナ 36.0 450
[-8]
長浜博之 7
3 1 ストラテジックチョイス 牡5 57 R.クィン 2:24.0 1.1/4 36.2 544
[不明]
P.コール 10
3 9 エリシオ 牡3 55 O.ペリエ 2:24.0 同着 36.3 490
[不明]
E.ルルーシュ 1
5 10 アワッド 牡6 57 C.マッキャロン 2:24.1 クビ 35.8 436
[不明]
D.ドンク 8

1996年の第16回。名手ランフランコ・デットーリの、ジャパンカップ勝ちにおける「ハナ差マジック」が発揮された初めての回でした。あの僅差での競り合いで負けない技術の恐ろしさ。それはもちろん、鞍上に応える鞍下あってのこと。シングスピール。ジャパンカップ前まで10戦連続で連対を果たしており、この年の9月のカナディアン国際S(加GI)でGI初勝利を収めた後、10月のBCターフ(米GI)では同い年のステーブルメイトだったピルサドスキー(1992.4.23)の2着、そうして挑んだのが11月のジャパンカップ。来日直後、シングスピールは輸送熱を出して体調を崩してしまったそうですが、10日後のレース当日には見事に立ち直っていました。

そんなシングスピール、レースは先行6番手あたりから進め、ケヤキ(本当はエノキ)の向こう側あたりから追い出していたにもかかわらず、直線ではその鋭くかき込む走法で脚を伸ばしました。外から順にストラテジックチョイス(1991.3.4)、凱旋門賞(仏GI)馬エリシオ(1993.1.24)、シングスピール、ファビラスラフイン(1993.4.13)の競り合い。直線に入るまでは馬なりで楽な感じだったはずのエリシオ、間を縫って来たシングスピールの迫力に気圧されたのか、ストラテジックチョイスとの3着争いに後退。勝ち負けはと見れば、ハイペースを3番手で進めていた満3歳牝馬ファビラスラフインが恐るべき粘りを見せて、シングスピールに応酬。しかし、最後は牡馬の意地を見せたのか、シングスピール。激しい競り合いでも追いっぷりにまったくブレが見えないデットーリ騎手に促されて、ハナだけ先んじて決勝点に飛び込みました。ゴール後、大きな喜びのアクションを見せたフランキー、馬人一体となった会心の勝利だったのでしょう。併せて、馬主のシェイク・モハメドにとっても、第3回で1番人気に押されながら13着に敗れたハイホークの借りを、ハイホークの血が流れる孫で返せました。

わずかに差されてしまいましたが、ファビラスラフインと松永幹夫騎手の頑張りも見事でした。日本調教の3歳馬によるジャパンカップ連対は初めてのこと。それを牝馬で成し遂げたファビラスラフイン、スピードとスタミナを兼ね備えた名華でした。彼女はお母さんのMercalle(1986.2.12)がフランスの伝統GIである4000mのカドラン賞の勝ち馬であったことから、エリシオは敗れたものの、フランスのプレス担当者さんたちもその走りを喜ばれたとか。

ジャパンカップは、世界の血を日本でちゃんと活かしているということを、証明するためのレースでもあります。

*

ピルサドスキー 牡 鹿毛 1992.4.23生 愛国・バリマコルスタッド生産 馬主・ウェインストック卿 英国・M.R.スタウト厩舎

ピルサドスキー(1992.4.23)の4代血統表
Polish Precedent
鹿毛 1986.3.16
種付け時活性値:1.25

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral's Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Past Example
栗毛 1976.4.23
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Bold Example
鹿毛 1969.4.28
ボールドラッドUSA 1962.4.23
Lady Be Good 1956.3.9
Cocotte
鹿毛 1983.2.21
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Troy
鹿毛 1976.3.25
種付け時活性値:1.50
Petingo
鹿毛 1965
Petition 1944
Alcazar 1957
La Milo
栗毛 1963
Hornbeam 1953
Pin Prick 1955
Gay Milly
鹿毛 1977.4.5
仔受胎時活性値:1.25
★Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00
Never Bend 1960.3.15
Milan Mill 1962.2.10
Gaily
黒鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.25
Sir Gaylord
鹿毛 1959.2.12
種付け時活性値:0.75
Spearfish
黒鹿毛 1963.4.27
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Petition5×4>

ピルサドスキー(1992.4.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Polish Precedent
(Danzig系)
Troy
(Fairway系)
★Mill Reef
(Never Bend系)
Sir Gaylord
(Turn-to系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Troy
(Cocotte)
6.25 or 4.25 半妹ファインモーション
(No.11)
5番仔
(5連産目)
第17回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 ピルサドスキー 牡5 57 M.キネーン 2:25.8    34.6 502
[不明]
M.スタウト 3
2 9 エアグルーヴ 牝4 55 武豊 2:25.8 クビ 34.8 472
[-6]
伊藤雄二 2
3 13 バブルガムフェロー 牡4 57 岡部幸雄 2:26.0 1.1/4 34.9 490
[+4]
藤沢和雄 1
4 12 カイタノ 牡3 55 A.シュタルケ 2:26.1 クビ 34.7 460
[不明]
B.シュッツ 6
5 1 シルクジャスティス 牡3 55 藤田伸二 2:26.2 クビ 34.6 466
[+4]
大久保正陽 4

1997年の第17回。レース前から主役は決まっていたようなものでした。下見所で「ぶらーん」と馬っ気を出していたのは、お茶目な重戦車、ピルサドスキー。戦前までバーデン大賞(独GI)、BCターフ(米GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(愛GI)、チャンピオンS(英GI)と、欧米の中距離主要GI5勝の実績馬のその姿に、ファンはちょっと、いえだいぶん心配を覚えたのです。

けれど、ピルサドスキー、本番ではサスガの集中力を見せました。レースは中段やや後方に待機し、スローペースの流れの中で内々を徐々に進出。そして直線、エアグルーヴが先に抜け出したところを、内から猛然と襲い掛ったのが、ピルサドスキー。ええ、大和撫子の尻を追ったイングリッシュジェントルマンという構図(^_^;)。472kgのイイ女に迫った502kgの鹿毛馬がクビを低く伸ばし、赤い帽子にウェインストック卿の白い勝負服をまとった鞍上の右ムチに応え、「ダテに種牡馬にはなりません!!」とCX系の中継では堺正幸アナウンサーに叫ばせて、最後は1着でゴールイン。欧米で戦ってきた相手が超一線級ならば、ピルサドスキー自身も超一線級。世界の最前線で戦ってきた馬のプライドが、そこには見えました。そして、この勝利により、前年第16回のシングスピール(1992.2.25)に続き、「Sir」マイケル・スタウト調教師は、調教師として初めてとなるジャパンカップ連覇にして2勝目となりました。

2着に敗れたエアグルーヴ。実はかつて1回だけ、彼女にキネーン騎手が騎乗されたことがありました。1995年の阪神3歳牝馬S(現阪神JF、GI)。ビワハイジ(1993.3.7)の2着となった際の鞍上が、キネーン騎手だったのです。「その1回の騎乗でマイケル・キネーンという騎手はエアグルーヴを知ってしまった。それがあのジャパンカップで仇となった」。なんてことを伊藤雄二調教師のインタビュー記事で見かけたような。馬に携わるプロの凄さを思ったものです。また、血統的な奇縁が巡り、後に伊藤雄二調教師と武豊騎手とのコンビでGIを2勝する、ピルサドスキーの半妹が現れます。ご存知ファインモーション(1999.1.27)。エアグルーヴでピルサドスキーに敗れた人々が、ピルサドスキーの半妹をGI馬に育てる。ピルサドスキーとエアグルーヴを巡り、人も馬も、不思議な因縁があったものです。

ピルサドスキーとファインモーション。私にとっても強烈な印象を残してくれた兄妹でした。しかし、悲しいかな、「世代を重ねる」となった時、兄妹共に、その能力の高さを伝えられなかったのが、ただただ残念なことでした。

*

エルコンドルパサー 牡 黒鹿毛 1995.3.17生 米国・タカシ・ワタナベ氏生産 馬主・渡邊隆氏 美浦・二ノ宮敬宇厩舎

エルコンドルパサー(1995.3.17)の4代血統表
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
種付け時活性値:1.00
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28 ♀
Pasadoble
鹿毛 1979.4.1
Prove Out 1969.3.15
Santa Quilla 1970
サドラーズギャル
鹿毛 1989.4.29
仔受胎時活性値:1.25
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28 ♀
Glenveagh
鹿毛 1986.3.9
仔受胎時活性値:0.50
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
種付け時活性値:0.75
Bold Reasoning 1968.4.29
My Charmer 1969.3.25
Lisadell
鹿毛 1971.4.9
仔受胎時活性値:1.50
Forli
栗毛 1963.8.10
種付け時活性値:1.625
Thong
鹿毛 1964.4.23 ♀
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Special(♀)=Lisadell(♀)4×4×3、Northern Dancer4×3、Native Dancer4×5>

エルコンドルパサー(1995.3.17)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Kingmambo
(Mr.Prospector系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
Seattle Slew
(Bold Ruler系)
Forli
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Sadler's Wells
(Fairy Bridge)
4.75 世界的名牝系
(No.5-H)
2番仔
(2連産目)
第18回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 エルコンドルパサー 牡3 55 蛯名正義 2:25.9    35.0 472
[+2]
二ノ宮敬宇 3
2 1 エアグルーヴ 牝5 55 横山典弘 2:26.3 2.1/2 35.1 472
[-6]
伊藤雄二 2
3 9 スペシャルウィーク 牡3 55 岡部幸雄 2:26.4 1/2 35.3 470
[-6]
白井寿昭 1
4 6 チーフベアハート 牡5 57 J.A.サントス 2:26.7 2 35.0 460
[不明]
M.R.フロスタッド 4
5 5 マックスジーン 牝5 55 C.アスムッセン 2:26.7 ハナ 35.0 504
[不明]
T.スキフィントン 9

1998年の第18回。それまでの17回では1番人気から3番人気までに必ず1頭は外国馬が推されていたのです。ところが、この第18回でついに日本馬が上位3番人気までを占めました。そして結果も、日本馬で上位3頭を独占。ジャパンカップ史上初めて外国招待馬が馬券圏内に入れなかったレース。それが第18回ジャパンカップでした。

そんなレースの勝ち馬は、エルコンドルパサー。今となっては笑い種ですが、当時のエルコンドルパサーには「距離不安」を叫ぶ声もありました。まま、仕方がないですよね。それまでのレース経験は1800mまでで、2400mは初めてでしたから。しかし、いざレースになったら、まぁ、強いこと(^_^;)。先行3番手から抜群の手応えで直線に向き、おいでおいでで追い出しに掛かると、ゴールした時にはエアグルーヴ(1993.4.6)に2と2分の1馬身差を着けていました。「誰や、距離不安なんて言ったのは」。世界的名牝系の多重クロス馬、思えば母父Sadler's Wells-中島理論的には最優性先祖-。絶対能力の違いをまざまざと見せた結果が、史上初の日本調教の3歳馬によるジャパンカップ制覇、そして当時の史上最大着差による勝利でした。

2年連続で2着に敗れたエアグルーヴ。それでも、2歳年下の日本ダービー(GI)馬に先着を許さなかったのは最強古馬牝馬の威厳だったのでしょう。2011年現在はブエナビスタ(2006.3.14)、ほんの少し前ならばウオッカ(2004.4.4)、ダイワスカーレット(2004.5.13)と牡馬を牛耳る強さを持った牝馬も珍しくない時代です。けれど、本当はこの20世紀末のジャパンカップにおいて、いまの時代の予見がされていたのかも知れません。振り返れば、

  1. 第15回ジャパンカップ → 2着ヒシアマゾン
  2. 第16回ジャパンカップ → 2着ファビラスラフイン
  3. 第17回ジャパンカップ → 2着エアグルーヴ
  4. 第18回ジャパンカップ → 2着エアグルーヴ

と、4年連続で日本調教の牝馬が連対を果たしていたのです。女傑ヒシアマゾン(1991.3.26)、芦毛の快速馬ファビラスラフイン(1993.4.13)、そして女帝エアグルーヴ。1990年代中盤から後半にかけて現れた強い牝馬たちの走り、今もなお、脳裏をよぎります。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月16日 (水)

第28回マイルCS(GI)に出走予定の外国馬を確認(其の壱)。

サプレザ 牝 鹿毛 2005.2.11生 米国・D.O.マッキンタイア生産 馬主・吉田照哉氏 仏国・ロドルフ・コレ厩舎

サプレザ(2005.2.11)の4代血統表
Sahm
黒鹿毛 1994.2.16
種付け時活性値:0.50
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Salsabil
鹿毛 1987.1.18
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Flame of Tara
鹿毛 1980.4.20
アーテイアス 1974.2.26
Welsh Flame 1973
Sorpresa
黒鹿毛 1996.3.2
仔受胎時活性値:2.00

Pleasant Tap
鹿毛 1987.5.8
種付け時活性値:0.00
★Pleasant Colony
黒鹿毛 1978.5.4
His Majesty 1968.4.15
Sun Colony 1968.2.25
Never Knock
黒鹿毛 1979.5.10
Stage Door Johnny 1965
Never Hula 1969.4.21
Dubiously
鹿毛 1987.4.6
仔受胎時活性値:2.00
Jolie Jo
鹿毛 1967.5.24
種付け時活性値:0.75
Round Table 1954.4.6
Jolie Deja 1954.3.29
Skeptic Lady
鹿毛 1972.5.25
仔受胎時活性値:1.50
Olden Times
鹿毛 1958.3.6
種付け時活性値:1.25
Mysterious Lady
栗毛 1964.3.31
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Round Table5×4>

サプレザ(2005.2.11)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Sahm
(Mr.Prospector系)
Pleasant Tap
(Ribot系)
Jolie Jo
(Round Table系)
Olden Times
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Olden Times
(Skeptic Lady)
7.25 伯父ファイブポインター
(No.11-a)
3番仔?
(前年産駒無し後の仔?)

*

では、以下にサプレザのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。重賞の格付け等は施行当時のものです。

Skeptic Lady 1972.5.25 海外7勝
|Bill E. Shears 1985.3.17 米11勝 ポリネシアンH(GIII) オーシャンポートH(GIII) サルヴェイターマイル(GIII)
|Dubiously 1987.4.6 海外2勝
||ファイブポインター 1995.2.14 中央5勝 阪神SJ(J・GII) ききょうS(OP)
||Sorpresa 1996.3.2 米3勝
|||サプレザ 2005.2.11 (本馬) サンチャリオットS(英GI)3連覇 パン賞(仏GIII) パレロワイヤル賞(仏GIII)

伯父ファイブポインターというのが泣かせます。1999年にジャンプレースのグレード制が導入された折、最初に施行されたジャンプ重賞が、彼の制した阪神SJでした。岡冨俊一騎手(現調教助手)が激しくガッツポーズされていたように思います。まさか、2走後にその馬生を閉じてしまうとは思いもよりませんでした。

*

サンチャリオットS3連覇を遂げて3年連続でマイルCSに挑むサプレザ、果たして三度目の正直となりますでしょうか。一昨年0秒2差の3着、昨年タイム差なしの4着と本当に僅差で勝利に届いていませんが、関係者曰く過去2年は「外枠が仇となった」ということ。好枠を引いて、悲願達成と行きたいところですね。

中島理論的な見解からすると、サプレザの料的遺伝値は「7.25」とベラボウに大きな数字となっています。特に祖母から母、母からサプレザと2代続けて「2.00」の数値が渡されています。気の早い話ですが、いずれサプレザが繁殖牝馬となった時、そのクレジットは「5.50」と3代だけで強大な数値となっています。また、こんな辺境ブログをご覧の方には言わずもがなで、「x B B」と、「ホエールボーン・バージョン」を実践できる父系構成持ちでもあります。恐らく、千歳の社台ファームで供用されて、SS系種牡馬と配合をされるのでしょう。数多いるSS系種牡馬の受け皿となる牝馬の用意も怠られないのが、大社台。サスガ。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

<Web Resource>

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2011年11月15日 (火)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の五)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その5回目は第13回から第15回。

レガシーワールド せん 鹿毛 1989.4.23生 静内・へいはた牧場生産 馬主・(株)ホースタジマ 栗東・森秀行厩舎

レガシーワールド(1989.4.23)の4代血統表
モガミ
青鹿毛 1976.5.18
種付け時活性値:1.00
Lyphard
鹿毛 1969
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Goofed
栗毛 1960.3.29
Court Martial 1942
Barra 1950
ノーラック
黒鹿毛 1968.4.25
Lucky Debonair
鹿毛 1962.5.2
Vertex 1954.4.16
Fresh as Fresh 1957.5.14
No Teasing
黒鹿毛 1957.4.7
Palestinian 1946
No Fiddling 1945
ドンナリディア
栗毛 1983.6.12
仔受胎時活性値:1.25
ジムフレンチ
鹿毛 1968.4.26
種付け時活性値:1.50
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Dinner Partner
鹿毛 1959.5.27
Tom Fool 1949.3.31
Bluehaze 1945
ダイゴハマイサミ
栗毛 1966.6.14
仔受胎時活性値:2.00
チャイナロック
栃栗毛 1953
種付け時活性値:1.00
Rockefella 1941
May Wong 1934
ハマイサミ
栗毛 1957.4.14
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ヴィーノーピュロー(ARG)
栗毛 1934.7.27
種付け時活性値:1.50
ミスヒガシ
鹿毛 1943.4.11
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:なし>

レガシーワールド(1989.4.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
モガミ
(Lyphard系)
ジムフレンチ
(Ribot系)
チャイナロック
(Hyperion系)
ヴィーノーピュロー
(The Tetrarch系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ジムフレンチ 6.50 or 4.50 祖母が阪神障害Sの勝ち馬
(No.4-d プロポンチス系)
2番仔
(2連産目)
第13回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 8 レガシーワールド せん4 57 河内洋 2:24.4    36.1 496
[+6]
森秀行 6
2 7 コタシャーン 牡5 57 K.デザーモ 2:24.6 1.1/4 35.7 470
[不明]
R.マンデラ 1
3 2 ウイニングチケット 牡3 55 柴田政人 2:24.6 アタマ 35.9 460
[-10]
伊藤雄二 4
4 4 プラティニ 牡4 57 M.E.リマー 2:24.7 クビ 35.9 488
[不明]
B.シュッツ 14
5 3 スターオブコジーン 牡5 57 J.A.サントス 2:24.9 1.1/4 35.6 462
[不明]
M.A.ヘニグ 3

1993年の第13回。いま思えば「アーバンシーがよく日本で走ってくれたなぁ」と思います。当年の凱旋門賞(GI)を制していたアーバンシー(1989.2.18)、ジャパンカップでは10番人気8着でした。そんな彼女の真価は、Galileo(1998.3.30)、Sea The Stars(2006.4.6)、Black Sam Bellamy(1999.4.21)、My Typhoon(2002.5.7)と、英ダービー(GI)馬2頭を含む4頭のGI勝ち馬を産んだ繁殖牝馬として発揮されたのですが、それはまた、別の話。

レースは、その年の5月に鬼籍に入られた戸山為夫調教師の遺産が世界を制した、という結果でした。その名もまさにレガシーワールド、日本で調教された「せん馬」として、初めてJRAGIで勝利を収めました。終始先行2番手から積極的に推し進め、後続勢の追い込みを封じました。ただ、せっかくの優勝にちょっとケチが付いてしまったのは、2着のコタシャーン(1988.5.4)にラスト100mで「ゴール板誤認事件」があったこと。それでも、事件があってもなくても、レガシーワールドが凌いでいたのではないかと思います。満3歳秋から満4歳時のレガシーワールドからは、勝負に行って、鬼気迫るものが発せられていました。

勝ち戻るレガシーワールドに対して、CX系の中継で解説をされていた故・大川慶次郎さんが、「勝ったから言う訳じゃあないんですけど、いま日本で一番強い馬です」と、おっしゃっていたのを覚えています。それだけ、能力を買われていたのですね。

自分から勝ちに行く競馬が出来たレガシーワールド、絶頂期には本当に強い馬でした。

*

マーベラスクラウン せん 栗毛 1990.3.19生 新冠・早田牧場新冠支場生産 馬主・笹原貞生氏 栗東・大沢真厩舎

マーベラスクラウン(1990.3.19)の4代血統表
Miswaki
栗毛 1978.2.22
種付け時活性値:0.75
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Hopespringseternal
栗毛 1971.5.27
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Rose Bower
栗毛 1958.3.24
Princequillo 1940
Lea Lane 1952
モリタ
栗毛 1978.10.30
仔受胎時活性値:0.625

Harbor Prince(USA)
栗毛 1969.5.2
種付け時活性値:0.125
Prince John
栗毛 1953.4.6
Princequillo 1940
Not Afraid 1948
Hornpipe
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Sugar Bun 1946
Cathmoi
栗毛 1972
仔受胎時活性値:1.25
Alvaro
鹿毛 1965
種付け時活性値:1.50
Rockefella 1941
Aldegonde 1955
Untried
栗毛 1964
仔受胎時活性値:1.75
The Summit
青鹿毛 1951
種付け時活性値:1.00
Cordial
鹿毛 1957
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Princequillo4×4、Count Fleet5×5、Nasrullah5×5(父方)、Hyperion5×5(母方)>

マーベラスクラウン(1990.3.19)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Miswaki
(Mr.Prospector系)
Harbor Prince
(Princequillo系)
Alvaro
(Hyperion系)
The Shummit
(Son-in-Law系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Alvaro 5.125 母が新オークス馬
(No.13-a)
5番仔
(2連産目)
第14回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 マーベラスクラウン せん4 57 南井克巳 2:23.6    36.2 486
[+6]
大沢真 6
2 3 パラダイスクリーク 牡5 57 P.デイ 2:23.6 ハナ 35.9 542
[不明]
W.モット 2
3 15 ロイスアンドロイス 牡4 57 横山典弘 2:23.8 1.1/4 36.1 500
[0]
松山康久 8
4 12 エルナンド 牡4 57 C.アスムッセン 2:24.0 1.1/4 36.0 436
[不明]
F.ブータン 4
5 10 サンドピット 牡5 57 C.S.ナカタニ 2:24.0 クビ 36.8 544
[不明]
R.マンデラ 1

1994年の第14回。この年のレースでは、密かに2組の兄弟対決がなされていたのです。まず1組目はリュパン賞(旧仏GI)の勝ち馬ヨハンクアッツ(1989.2.22)と仏ダービー(GI)馬エルナンド(1990.2.8)というGI兄弟。結果は兄が12着、弟が4着。そして2組目がハリウッドターフH(現チャールズウィッティンガムメモリアルH、米GI)の勝ち馬グランドフロティラ(1987.2.25)と、京都大賞典(GII)勝ちから挑んで来た「せん馬」マーベラスクラウン。結果は兄が8着同着、弟が1着。2組の兄弟対決は、共に弟に軍配が上がるという結果でした。

ファンは、叶うのならば、日本の最強兄弟の対決を見たかったのかも知れません。ビワハヤヒデ(1990.3.10)とナリタブライアン(1991.5.3)。ただ、両馬がいなくとも、ジャパンカップを制したのが「早田牧場生産の13号族馬」だったというのは、当時の勢いを思うところです。そんな「我が世の春」を桜花、もとい、謳歌した牧場が、思わぬ転落を見せたのは、もっと後のことでした。

話を元に戻すと、マーベラスクラウン、前年の第13回を制したレガシーワールドと同様、「ジャパンカップを6番人気で挑み北米芝王者をわずかに抑えてGI初勝利を収めたせん馬」ということになりますでしょうか。悲しいかな、両馬共に「ジャパンカップが競走生活最後の勝利」になってしまったところも共通しています。

とはいえ、マーベラスクラウンがパラダイスクリーク(1989.2.4)を「ハナ」だけ凌いで、2分23秒6という当時の史上3番目の好タイムで制した記憶が、私の中で薄れることはありません。この年は戦前までGI勝ち馬が1頭もおらず、例年にも増して「小粒」と評価された日本勢でしたが、なんのなんの。栗毛の暴れん坊、赤メンコも鮮やかに、マーベラスクラウン。赤い帽子に「桃、紫袖」の勝負服をまとった南井克巳騎手を背にしたその姿は、まるで炎のよう。果たせるかなマーベラスクラウン、決勝点で勝利の女神は彼に微笑んでいたのです。そうして、史上初の日本馬によるジャパンカップ3年連続勝利が成されたのでした。

*

ランド 牡 鹿毛 1990.1.23生 独国・イットリンゲン牧場生産 馬主・イットリンゲン牧場 独国・H.イエンチ厩舎

ランド(1990.1.23)の4代血統表
Acatenango
栗毛 1982.4.13
種付け時活性値:1.75
Surumu
栗毛 1974.2.26
★Literat
鹿毛 1965
Birkhahn 1945
Lis 1960 ♀
Surama
黒鹿毛 1970.3.6
Reliance 1962.4.11
Suncourt 1952
Aggravate
鹿毛 1966
Aggressor
鹿毛 1955
Combat 1944
Phaetonia 1945
Raven Locks
青毛 1945
Mr.Jinks 1926
Gentlemen's Relish 1926
Laurea
鹿毛 1983.4.10
仔受胎時活性値:1.50
Sharpman
栗毛 1976.4.4
種付け時活性値:1.50
Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
エタン 1961.3.14
Rocchetta 1961
Miss Manon
鹿毛 1970.4.1
ボンモー 1963.3.12
Miss Molly 1965.4.11
Licata
鹿毛 1973.2.8
仔受胎時活性値:0.25
Dschingis Khan
鹿毛 1961
種付け時活性値:0.75
★Tamerlane 1952
Donna Diana 1956
Liberty
鹿毛 1966.2.22
仔受胎時活性値:1.50
Birkhahn
鹿毛 1945
種付け時活性値:1.00
Lis
鹿毛 1960 ♀
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Literat=Liberty(♀)3×3>

ランド(1990.1.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Acatenango
(Bay Ronald系)
Sharpman
(エタン系)
Dschingis Khan
(Blandford系)
Birkhahn
(Bay Ronald系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Acatenango 4.50 半弟Larocheも独ダービー馬
(No.7-b)
2番仔
(不受胎後)
第15回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ランド 牡5 57 M.ロバーツ 2:24.6    34.8 478
[不明]
H.イエンチ 6
2 12 ヒシアマゾン 牝4 55 中舘英二 2:24.8 1.1/2 34.7 484
[0]
中野隆良 2
3 10 エルナンド 牡5 57 C.アスムッセン 2:24.8 クビ 34.7 438
[不明]
J.ハモンド 7
4 9 タイキブリザード 牡4 57 岡部幸雄 2:24.8 ハナ 35.5 534
[-2]
藤沢和雄 4
5 13 アワッド 牡5 57 E.メイプル 2:25.0 1.1/4 34.8 440
[不明]
D.ドンク 5

1995年の第15回。振り返れば、この年から「冬枯れのターフ」ではなくなりました。府中の冬枯れのターフもまた、風情があったのですが……。ともあれ、レースは世界4ヶ国を転戦してやって来た独ダービー(GI)馬ランドが、上がり3ハロン34秒8の末脚を繰り出し、ドイツ代表馬として初めてジャパンカップを制しました。日本勢はナリタブライアン(1991.5.3)、ヒシアマゾン(1991.3.26)という2枚看板でジャパンカップ4年連続勝利を目指しましたけれど、戦前まで芝2400mのGIレース6勝の強豪の前に後塵を拝してしまいました。さながら、芝2400mのプロフェッショナルともいうべきランド。鞍上のマイケル・ロバーツ騎手が「ランドは日本の芝に合うはず。ジャパンカップに行こう」と進言された結果、見事に東洋の地で芝2400mのGIレース7勝目を挙げたのでした。そんなランドの鞍上の姿を見れば、赤の帽子に、白と赤の勝負服。ドイツ代表なのに日の丸カラー。レース当時、妙に親近感を覚えたものでした(^^)

  

話題はランドから逸走してしまうのですが、今年2011年の第31回ジャパンカップにおける外国招待馬の目玉は、なんと言っても凱旋門賞(仏GI)馬にしてドイツ代表馬のデインドリーム(2008.5.7)です。彼女の血統については以前のエントリで記しましたけれど、彼女は凱旋門賞の他にベルリン大賞(独GI)、バーデン大賞(独GI)、伊オークス(伊GII)と、ドイツとイタリアの上級レースも制しています。この「ドイツとイタリアの馬場への適正」というのは、日本で走る際、重要と思います。特にドイツ、イタリアの2000mから2400mのレースは、ですね。

ジャパンカップを勝った馬や、注目された馬、と言いますか私の記憶にある馬だけを述べることになりますが、

  1. ルグロリュー(1984.2.18)
    →第7回を3番人気で1着。ベルリン大賞(独GI)のほか独GII、独GIIIを1勝ずつ。またワシントンDCインターナショナル(米GI)の勝ち馬
  2. トニービン(1983.4.7)
    →第8回を1番人気で5着。凱旋門賞のほかはミラノ大賞(伊GI)2回、共和国大統領賞(伊GI)2回、ジョッキークラブ大賞(伊GI)と伊GI5勝
  3. ホワイトマズル(1990.3.21)
    →第13回を2番人気13着。伊ダービー(当時GI、現GII)を2分24秒5のレースレコード勝ち
  4. ランド
    →第15回を6番人気で1着。独ダービー、バーデン大賞2回、メルクフィンク銀行賞(現ベルリン大賞)、ジョッキークラブ大賞、ミラノ大賞と独伊でGI6勝
  5. ファルブラヴ(1998.2.28)
    →第22回を9番人気で1着。ミラノ大賞、共和国大統領賞と伊GI2勝。特に共和国大統領賞は1分57秒8のレコード勝ち。翌2003年には欧州最優秀古馬に成長

トニービンはジャパンカップを勝てなかったものの、日本で種牡馬として大成功しました。また、ホワイトマズルもGI勝ち馬4頭を出すなど、現在も種牡馬として活躍しています。

欧州馬の場合、日本のトラックコースに近い馬場で活躍をしている、という事実はやはり大切なのでしょうね。

#余談。ほかにも第13回で14番人気4着だったプラティニ(1989.2.19)もドイツ代表馬でした。「ドイツ代表なのにプラティニ」と、サッカーファンでもある明石家さんまさんがおっしゃっていたように思います。そんなプラティニは、後にエイシンフラッシュ(2007.3.27)の母父として改めて脚光を浴びました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月14日 (月)

Workforce(2007.3.14)。

凱旋門賞馬ワークフォース、社台購入 - 競馬 - SANSPO.COM

Workforce 牡 鹿毛 2007.3.14生 英国・ジャドモントファーム生産 馬主・ハーリド・ビン・アブドゥラー 英国・M.R.スタウト厩舎

Workforce(2007.3.14)の4代血統表
King's Best
鹿毛 1997.1.24
種付け時活性値:0.25
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Miesque
鹿毛 1984.3.14
Nureyev 1977.5.2
Pasadoble 1979.4.1
Allegretta
栗毛 1978.3.10
▲Lombard
栗毛 1967
Agio 1955
Promised Lady 1961
Anatevka
栗毛 1969
▲Espresso 1958
Almyra 1962
Soviet Moon
鹿毛 2001.4.8
仔受胎時活性値:1.25
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28 ♀
Eva Luna
鹿毛 1992.5.9
仔受胎時活性値:2.00
Alleged
鹿毛 1974.5.4
種付け時活性値:0.25
Hoist the Flag 1968.3.31
Princess Pout 1966.3.29
Media Luna
鹿毛 1981.4.14
仔受胎時活性値:0.50
Star Appeal
鹿毛 1970.5.12
種付け時活性値:0.50
Sounion
鹿毛 1961
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×3、Special(♀)5×4、Native Dancer5×5>

Workforce(2007.3.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
King's Best
(Mr.Prospector系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
Alleged
(Ribot系)
Star Appeal
(Herbager系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Sadler's Wells 4.50 or 2.50 祖母がパークヒルSの勝ち馬
(No.14-c)
3番仔
(3連産目)

*

では、以下にWorkforceのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。重賞の格付けは施行当時のものです。

Media Luna 1981.4.14 英仏1勝 英オークス(GI)2着 モーリス・ド・ニュイユ賞(仏GII)2着 オークストライアル(英GIII)3着
|Rougeur 1989.3.6 米仏2勝 オーキッドH(米GII)2着 イエルバブエナH(米GIII)3着
||Flute 1998.2.1 米4勝 ケンタッキーオークス(GI) アラバマS(GI) ベルデイムS(GI)2着 サンタアニタオークス(GI)2着
||Rouwaki 1999.2.16 米0勝
|||Rerouted 2008.2.28 現役? タタソールズS(英GIII)
|Eva Luna 1992.5.9 英愛4勝 パークヒルS(英GIII) ヘンリー2世S(英GIII)2着 セントサイモンS(英GIII)3着 英国最優秀古馬牝馬
||Moon Search 1999.2.25 仏4勝 ロワイヤリュー賞(GII)
||Brian Boru 2000.3.16 英愛仏加独香4勝 セントレジャーS(英GI) レーシングポストトロフィー(英GI) 愛セントレジャー(GI)2着ほか
||Soviet Moon 2001.4.8 不出走
|||Workforce 2007.3.14 (本馬) 英仏4勝 英ダービー(GI) 凱旋門賞(仏GI) ブリガディアジェラードS(英GIII) "キング・ジョージ"(英GI)2着 エクリプスS(英GI)2着 ダンテS(英GII)2着
||Kushnarenkovo 2003.5.5 愛1勝 ノーブレスS(GIII)2着
||Sea Moon 2008.3.6 現役 グレートヴォルティジュールS(英GII) BCターフ(米GI)2着 セントレジャーS3着

見れば近親に活躍馬多数の活力のある牝系です。Workforce自身もそうですが、祖母、おじおばを見ても2400m超級のレースでの活躍が目立ちますね。つい先日も叔父のSea MoonがBCターフで2着でした。

*

2010年の英ダービーを2分31秒33のレコード勝ち、ナカヤマフェスタ(2006.4.5)をアタマ差凌いだ凱旋門賞勝利など、その活躍が記憶に新しいWorkforceを社台さんが種牡馬として輸入されるとのこと。こいつは驚きました。

背景をチラっと見れば、ダンシングブレーヴ(1983.5.11)、ウォーニング(1985.4.13)、デインヒル(1986.3.26)、コマンダーインチーフ(1990.5.18)など日本に縁が深いアブドゥラー殿下の持ち馬。そして、なおかつ社台さんが大好きな14号族のc分枝、種牡馬供用されたガーサント(1949.4.5)、ハンターコム(1967)、ノーザンテースト(1971.3.15)、キャロルハウス(1985.3.5)であるとか、オークス(GI)馬アドラーブル(1989.3.28)であるとか、つまりはPretty Polly(1901)系。なるほど。

まま、同父系のキングカメハメハ(2001.3.20)の活躍もあり、単純にSS系牝馬のお相手として、眼鏡に適ったというところでしょうか。

って、同じ父King's Bestである、エイシンフラッシュ(2007.3.27)の立場はどうなりますのん、社台さん。彼もエエ種牡馬になれそうでっせ(^_^;)

ともあれ、Workforceの種牡馬としての活躍も期待しましょう。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月13日 (日)

第36回エリザベス女王杯(GI)の勝ち馬。

スノーフェアリー 牝 鹿毛 2007.2.12生 愛国・ウインドフラワー・オーバーシーズ・ホールディングス生産 馬主・アナモイン社 英・E.ダンロップ厩舎

スノーフェアリー(2007.2.12)の4代血統表
Intikhab
鹿毛 1994.5.8
種付け時活性値:1.00
Red Ransom
鹿毛 1987.3.31
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
アラビア
鹿毛 1977.5.6
Damascus 1964.4.14
Christmas Wind 1967.5.3
Crafty Example
栗毛 1987.4.11
Crafty Prospector
栗毛 1979.4.7
Mr.Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
Zienelle
鹿毛 1983.5.12
Danzig 1977.2.12
Past Example 1976.4.23
Woodland Dream
黒鹿毛 2002.3.24
仔受胎時活性値:1.00
Charnwood Forest
黒鹿毛 1992.3.17
種付け時活性値:0.25
ウォーニング
鹿毛 1985.4.13
Known Fact 1977.3.15
Slightly Dangerous 1979.4.8
Dance of Leaves
鹿毛 1987.3.8
Sadler's Wells 1981.4.11
Fall Aspen 1976.3.9
Fantasy Girl
黒鹿毛 1994.1.29
仔受胎時活性値:1.75
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
種付け時活性値:1.25
ラストタイクーン 1983.5.9
Flame of Tara 1980.4.20
Persian Fantasy
黒鹿毛 1989.3.9
仔受胎時活性値:1.00
Persian Bold
黒鹿毛 1975
種付け時活性値:1.25
Gay Fantasy
鹿毛 1981.2.24
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Northern Dancer5×5、In Reality5×5>

スノーフェアリー(2007.2.12)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Intikhab
(Roberto系)
Charnwood Forest
(In Reality系)
Marju
(Northern Dancer系)
Persian Bold
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Marju
(Woodland Dream)
5.50 伯父が独GIII勝ち馬
(No.1-k)
初仔

*

では、以下にスノーフェアリーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Persian Fantasy 1989.3.9 英2勝
|Fantasy Girl 1994.1.29 英0勝
||Big Bad Bob 2000.3.30 独英仏愛8勝 フュルシュテンベルクレネン(独GIII) ディーS(英GIII)2着
||Woodland Dream 2002.3.24 愛1勝
|||スノーフェアリー 2007.2.12 (本馬) 英オークス(GI) 愛オークス(GI) エリザベス女王杯(GI)2回 香港C(GI)

伯父Big Bad Bobは種牡馬として現在アイリッシュナショナルスタッドにて供用されています(→Big Bad Bob)。

*

第36回エリザベス女王杯(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 18 スノーフェアリー 牝4 56 R.ムーア 2:11.6    33.8 472
[不明]
E.ダンロップ 1
2 1 アヴェンチュラ 牝3 54 岩田康誠 2:11.6 クビ 34.2 478
[-4]
角居勝彦 2
3 4 アパパネ 牝4 56 蛯名正義 2:11.8 1 34.7 496
[-6]
国枝栄 4
4 3 ホエールキャプチャ 牝3 54 池添謙一 2:12.0 1 1/2 35.1 456
[-4]
田中清隆 6
5 9 レインボーダリア 牝4 56 川田将雅 2:12.2 1 34.6 454
[-16]
二ノ宮敬宇 17

終わってみれば昨年2010年と同じように末脚を炸裂させたスノーフェアリー。ヒャドかヒャダルコかヒャダインかマヒャドかは分かりませんが、雪の妖精がかけた魔法により、他馬を凍りつかせました。銀世界にはまだ早い秋の淀、今年もひと足先に冬到来というところでした。結果、JRAの平地GIとしては初めて、外国馬による連覇達成となりました。そして、ライアン・ムーア騎手騎乗ではすべてGIレースで5戦5勝。まさに相思相愛の鞍上と鞍下です。

果たして、スノーフェアリーのこの後の進路や如何に。ジャパンカップ(GI)ならば今年の凱旋門賞(仏GI)の1着から3着までが揃い踏み、香港Cならば連覇の期待がかかります。まま、今年は下半期にレースが集中していますから、ゆっくりするのも良いですよね。

という訳で、スノーフェアリーの血統表や牝系図はすでに作成してアップ済みだった為、非常に手の掛からない勝ち馬紹介となり、最近アホみたいに記事更新をしている私に対しても優しい馬でした。有り難う、スノーフェアリー(^^)。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

おまけ。「なんちゅう末脚や」と叫ぶオオハシさん。

注):↓のFlashプレイヤーの再生ボタンをクリックするだけで音声が流れます。PCの音響装置のボリュームにご注意ください。

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ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の四)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。中島みゆきさんの「ヘッドライト・テールライト」を聞きながら記事を作成していると、やはり「ひとりプロジェクトX」という感じです。そんな訳で、その4回目は第10回から第12回。

ベタールースンアップ せん 鹿毛 1985.8.29生 豪州・H.J.マーティン氏生産 馬主・G.ファラー氏ほか 豪州・D.ヘイズ厩舎

ベタールースンアップ(1985.8.29)の4代血統表
Loosen Up(USA)
黒鹿毛 1973.3.26
種付け時活性値:0.875
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Lalun
鹿毛 1952
Djeddah 1945
Be Faithful 1942
Dancing Hostess
栗毛 1964.3.22
Sword Dancer
栗毛 1956.4.24
★Sunglow 1947
Highland Fling 1950
Your Hostess
栗毛 1949
Alibhai 1938
Boudoir 1938
Better Fantasy
黒鹿毛 1975.11.12
仔受胎時活性値:0.25
Better Boy(IRE)
鹿毛 1951
種付け時活性値:1.875
My Babu
鹿毛 1945
Djebel 1937
Perfume 1938
Better So
鹿毛 1944
Mieuxce 1933
Soga 1938
Pure Fantasy
黒鹿毛 1968
仔受胎時活性値:1.50
ニクサー(FR)
栗毛 1962
種付け時活性値:1.25
Le Haar 1954.4.11
Niskampe 1955
Alecon
黒鹿毛 1961
仔受胎時活性値:1.50
Dalray(NZ)
鹿毛 1948
種付け時活性値:1.00
Boot Maid
黒鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Djebel5×4>

ベタールースンアップ(1985.8.29)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Loosen Up
(Never Bend系)
Better Boy
(My Babu系)
ニクサー
(Blandford系)
Dalray
(Tracery系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Better Boy
(Soga)
3.75 甥キタサンチーフ
(No.7-d)
5番仔
(5連産目)
第10回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ベタールースンアップ せん5 57 M.A.クラーク 2:23.2    34.8 462
[不明]
D.ヘイズ 2
2 15 オード 牝4 55 D.ブフ 2:23.2 アタマ 34.8 432
[不明]
E.ルルーシュ 9
3 5 カコイーシーズ 牡4 57 R.コクレーン 2:23.2 アタマ 35.1 520
[不明]
G.ハーウッド 3
4 2 ホワイトストーン 牡3 55 柴田政人 2:23.4 1.1/4 35.2 450
[0]
高松邦男 5
5 8 アルワウーシュ 牡5 57 J.サントス 2:23.5 クビ 34.9 454
[不明]
A.ペンナ 7

1990年の第10回。このレースは、なんと言っても、最後の3頭の叩き合いです。先に抜け出して内で懸命に我慢しようとする大柄な牡馬カコイーシーズ(1986.3.7)、それを追う真ん中は黒い浅ブリンカーも鮮やかに中背中肉のせん馬ベタールースンアップ、さらに外から豪快に脚を伸ばす小柄な牝馬オード(1986.5.15)。コクレーン騎手のヨーロピアンアクションによる右ムチ、クラーク騎手の猛烈に猛烈を重ねた風車ムチ、そしてブフ騎手のやはりヨーロピアンスタイルの右ムチ。馬も人も壮絶なせめぎ合いのゴール前。決勝点、恐るべき勝負根性を見せ、「ぐぐぃ」とクビを伸ばしてわずかに先んじたのは、真ん中のベタールースンアップとクラーク騎手。これはシビレます。私、何度も見直しています(^^)

前年の第9回を制した新国馬ホーリックス(1983.10.7)が南半球の馬として初めてジャパンカップを制したと思ったら、第10回も豪州馬ベタールースンアップが続きました。2分22秒2の世界レコード、2分23秒2のジャパンカップ史上2位の好タイム(いずれも当時)。2年連続で勝利を収めた後、オセアニア勢としてジャパンカップを勝った馬は出ていませんが、第11回のシャフツベリーアヴェニュー(1986.9.14)3着、第12回のナチュラリズム(1988.10.19)2着と、平成の初頭はオセアニア勢の活躍が立て続けに見られたものです。ところが、近年は輸送の問題などもあり、オセアニアのチャンピオン馬の出走自体が見られません。

もういちど、オセアニアの強い馬の、強い競馬を、ジャパンカップで見てみたいものです。ジャパンカップこそ、環太平洋の架け橋たるレース、と思っていますので。

*

ゴールデンフェザント 牡 芦毛 1986.4.23生 米国・ケアレーン・ファーム&ヴィンテージ・メドウ・ファーム生産 馬主・B.マクノール氏 米国・C.ウィッティンガム厩舎

ゴールデンフェザント(1986.4.23)の4代血統表
Caro
芦毛 1967.4.11
種付け時活性値:0.50
フォルティノ
芦毛 1959.4.19
Grey Sovereign
芦毛 1948
Nasrullah 1940.3.2
Kong 1933
Ranavalo
鹿毛 1954
★Relic 1945
Navarra 1948
Chambord
栗毛 1955
Chamossaire
栗毛 1942
★Precipitation 1933
Snowberry 1937
Life Hill
鹿毛 1940
▲Solario 1922
Lady of the Snows 1928
Perfect Pigeon
鹿毛 1971.2.18
仔受胎時活性値:1.50

Round Table
鹿毛 1954.4.6
種付け時活性値:0.00
Princequillo
鹿毛 1940
Prince Rose 1928
Cosquilla 1933
Knight's Daughter
黒鹿毛 1941
Sir Cosmo 1926
Feola 1933
Pink Pigeon
芦毛 1964.5.18
仔受胎時活性値:1.50
T.V.Lark
鹿毛 1957.2.12
種付け時活性値:1.50
Indian Hemp 1949
Miss Larksfly 1948
Ruwenzori
芦毛 1956.3.14
仔受胎時活性値:1.75
★Oil Capitol
芦毛 1947
種付け時活性値:0.00
Ruanda
栗毛 1948
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Nasrullah4×5>

ゴールデンフェザント(1986.4.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Caro
(フォルティノ系)
Round Table
(Princequillo系)
T.V.Lark
(Nasrullah系)
Oil Capital
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
T.V.Lark
(Indian Hemp)
6.50 祖母がサンタバーバラHの勝ち馬
(No.3-o)
11番仔?
(11連産目?)
第11回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 ゴールデンフェザント 牡5 57 G.スティーヴンス 2:24.7    34.2 462
[不明]
C.ウィッティンガム 7
2 3 マジックナイト 牝3 53 A.バデル 2:24.9 1.1/2 34.4 414
[不明]
P.ドゥメルキャステル 2
3 11 シャフツベリーアヴェニュー せん5 57 D.W.ガウチ 2:25.1 1.1/2 34.6 500
[不明]
J.カミングス 6
4 5 メジロマックイーン 牡4 57 武豊 2:25.3 1.1/2 34.9 498
[0]
池江泰郎 1
5 13 ラフハビット せん5 57 J.キャシディ 2:25.4 1/2 34.7 430
[不明]
J.ウィーラー 8

1991年の第11回。メジロマックイーン(1987.4.3)が、生涯唯一3着以内に入線できなかったレース。それが、この1991年のジャパンカップです。ジャパンカップと同じ1981年の創設で知られるアーリントンミリオン(米GI)の勝ち馬だったゴールデンフェザント。かのサンデーサイレンス(1986.3.25)とステーブルメイトで、同じ釜の飯、いえ馬ですから同じ桶の飼葉(?)を食んでいた芦毛馬が、最後の直線であっという間の瞬発力を見せて勝利を収めました。2着は3歳牝馬マジックナイト(1988.3.9)-その父Le Nain Jaune(1979)が8歳時交配の0遺伝馬-

しっかし、レース後の勝利騎手インタビューに答えるゲイリー・スティーヴンス騎手が、男前ですねぇ。1991年当時は髪もふさふさでした(←失礼)。サスガ、2003年に米国の「People」誌で「世界でもっとも美しい50人」に選出されただけはあります。また、映画「シービスケット」では「アイスマン」ことジョージ・ウルフ騎手を演じたことでも知られますが、スティーヴンス騎手は同騎手を記念したジョージ・ウルフ記念騎手賞の受賞騎手でもありました。余談となりますけれど、映画「シービスケット」はアドバイザーとしてクリス・マッキャロン騎手も参加されていました。米国の名手お二方、共にウルフ記念騎手賞を受賞し、ジャパンカップを制した経験のある騎手でした。

ところで、ジャパンカップ勝ち馬を最も輩出している「誕生日」は何月何日かご存知でしょうか? 「ゴールデンフェザントの回で書くんだから、『4月23日』だろ」と思われたあなた、正解です。この第11回のゴールデンフェザントを皮切りとして、第13回のレガシーワールド(1989.4.23)、第17回のピルサドスキー(1992.4.23)と3頭の勝ち馬を輩出しています。ちなみに、私は「4月23日生まれの馬は府中芝2400mのGIで強い」と、勝手に思ったりしています。古くは1968年の七夕に行われた日本ダービー(現GI)でワンツーフィニッシュを飾ったタニノハローモア(1965.4.23)とタケシバオー(1965.4.23)、新しくは1997年の日本ダービーを制したサニーブライアン(1994.4.23)を思います。

*

トウカイテイオー 牡 鹿毛 1988.4.20生 新冠・長浜牧場生産 馬主・内村正則氏 栗東・松元省一厩舎

トウカイテイオー(1992.4.20)の4代血統表
シンボリルドルフ
鹿毛 1981.3.13
種付け時活性値:1.50
パーソロン
鹿毛 1960
Milesian
鹿毛 1953
My Babu 1945
Oatflake 1942
Paleo
鹿毛 1953
★Pharis 1936
Calonice 1940
スイートルナ
栗毛 1972.5.4
★スピードシンボリ
黒鹿毛 1963.5.3
ロイヤルチャレンヂャー 1951
スイートイン 1958
ダンスタイム
鹿毛 1957
Palestine 1947
Samaritaine 1949
トウカイナチュラル
鹿毛 1982.5.20
仔受胎時活性値:
ナイスダンサー
鹿毛 1969.3.6
種付け時活性値:
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Nice Princess
栗毛 1964.3.23
Le Beau Prince 1952
Happy Night 1957
トウカイミドリ
鹿毛 1977.3.20
仔受胎時活性値:
ファバージ
鹿毛 1961.4.19
種付け時活性値:1.75
Princely Gift 1951
Spring Offensive 1943
トウカイクイン
鹿毛 1966.4.17
仔受胎時活性値:0.50
アトランテイス
鹿毛 1959
種付け時活性値:1.50
トップリュウ
黒鹿毛 1959.4.1
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Milesian3×5>

トウカイテイオー(1988.4.20)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
シンボリルドルフ
(My Babu系)
ナイスダンサー
(Northern Dancer系)
ファバージ
(Princely Gift系)
アトランティス
(Djebel系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ファバージ
(トウカイナチュラル)
4.25 伯母トウカイローマン
(No.19-b 星友系)
2番仔
(2連産目)
第12回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 14 トウカイテイオー 牡4 57 岡部幸雄 2:24.6    36.3 470
[-2]
松元省一 5
2 7 ナチュラリズム 牡4 57 L.ディットマン 2:24.7 クビ 36.6 440
[不明]
D.L.フリードマン 2
3 9 ディアドクター 牡5 57 C.アスムッセン 2:24.8 1/2 36.1 478
[不明]
J.ハモンド 4
4 6 レガシーワールド せん3 55 小谷内秀夫 2:25.4 3.1/2 37.6 482
[+2]
戸山為夫 10
5 13 ヒシマサル 牡3 55 武豊 2:25.5 3/4 37.0 490
[-6]
佐山優 8

1992年の第12回。この年から国際GIとして認められたジャパンカップ。11月末、極東の冬枯れのターフに世界から強豪が集まりました。いやー、それにしても豪華メンバーですね。この年の外国招待馬7頭を記してみると、

  1. ユーザーフレンドリー(1989.2.4)
    →1992年の欧州年度代表馬にして、英セントレジャー(GI)、英オークス(GI)、愛オークス(GI)、ヨークシャーオークス(英GI)勝ち馬
  2. ナチュラリズム(1988.10.19)
    →当年のAJCダービー(豪GI)、ローズヒルギニー(豪GI)の勝ち馬
  3. レッツイロープ(1987.11.20)
    →1991年~1992年シーズンの豪州年度代表馬。その期間にメルボルンC(豪GI)、コーフィールドC(豪GI)、マッキノンS(豪GI)、オーストラリアンS(豪GI)勝ち
  4. ディアドクター(1987.5.12)
    →当年のアーリントンミリオン(米GI)の勝ち馬
  5. クエストフォーフェイム(1987.2.15)
    →1990年の英ダービー(GI)馬。当年のハリウッドターフH(現チャールズウィッティンガムメモリアルH、米GI)勝ち馬
  6. ドクターデヴィアス(1989.3.10)
    →当年の英ダービー、愛チャンピオンS(GI)勝ち馬。他にデューハーストS(英GI)勝ち
  7. ヴェールタマンド(1988.1.26)
    →ジャパンカップ出走時点では仏GII1勝、仏GIII1勝も、翌1993年にガネー賞(仏GI)を勝つ

むぅ、こんなメンバーはもう集まってくれないような気がします……。ちなみに、レッツイロープ(Let's Elope)は「駆け落ちしよう」という意味ですが、当時CX系の深夜のスポーツ番組に出演されていた東ちづるさんが、「良い名前ですね」とおっしゃっていたことを思い出します(←アホ)。

  

閑話休題。さながら「世界最速の選手権距離王者を決めるレース」。そんな様相を呈した、国際GIとして初回の第12回ジャパンカップ。

勝ったのは、我が国のトウカイテイオーでした。

こんな豪華メンバーでも、戦前5番人気でも、なんにも関係なし。勝つ時はいつでもサラっと、鮮やかすぎるくらい、鮮やかに。

あの熱血系の美男子は、自身の持ち得る最大限の能力に人気が及んでいない時、「さもありなん」と勝利を収め、良い意味で人々を裏切ったのです。このジャパンカップ然り、翌年の有馬記念(GI)然り。

彼ほどに人心をつかむことの出来る馬は、そうそう現れません。美しさと強さと、儚さと脆さと。トウカイテイオーという馬は、その意味で、唯一無二です。

  

第5回を制したお父さんと同じく大外から発進して、ジャパンカップ史上初の父仔制覇。併せて、岡部幸雄騎手には史上初のジャパンカップ2勝目をプレゼント。

鹿毛の流星、目もと涼やか、脚並みも軽やかに、トウカイテイオー。その鞍上には桃色の帽子に「白、青山形一本輪、桃袖」の勝負服の岡部騎手。

馬と人、その綺麗さが渾然一体となって、今もまぶたの裏に、蘇ります。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月12日 (土)

第36回エリザベス女王杯(GI)の出走予定馬について。

第36回エリザベス女王杯(GI)の出走予定馬について

馬名
(生年月日)
[F No.]
母の
何番仔?
4代血統構成
母父 祖母父 曾祖母父
1 アヴェンチュラ
(2008.3.7)
[1-p]
8番仔
(7連産目)
ジャングルポケット サンデーサイレンス El Gran Senor Caro
2 イタリアンレッド
(2006.2.24)
[20-c]
5番仔+
(不受胎後)
ネオユニヴァース Indian Ridge Caerleon Caro
3 ホエールキャプチャ
(2008.2.24)
[12 ビューチフルドリーマー系]
2番仔
(2連産目)
クロフネ サンデーサイレンス Nashwan リマンド
4 アパパネ
(2007.4.20)
[9-f]
3番仔
(3連産目)
キングカメハメハ Salt Lake Spectacular Bid Hard Work
5 ワルキューレ
(2004.4.25)
[14-f]
2番仔
(空胎後)
ステイゴールド ★ジェネラス Apalachee Malicious
6 サンテミリオン
(2007.1.30)
[16-g]
6番仔+
(3連産目)
ゼンノロブロイ ラストタイクーン Garde Royale Sea Break
7 アニメイトバイオ
(2007.4.7)
[19]
初仔 ゼンノロブロイ フレンチデピュティ レインボーアンバー ★ファーストファミリー
8 レーヴディソール
(2008.4.8)
[1-p]
5番仔+
(4連産目)
アグネスタキオン Highest Honor バイアモン ★Green Dancer
9 レインボーダリア
(2007.4.27)
[8-h]
12番仔
(10連産目)
ブライアンズタイム ノーザンテースト Riverman Time Tested
10 フミノイマージン
(2006.3.14)
[7]
4番仔
(3連産目)
マンハッタンカフェ ★Dixieland Band Raise a Man Northfields
11 ブロードストリート
(2006.3.28)
[6-b]
9番仔+
(9連産目+)
アグネスタキオン Cozzene ★Lyphard Gyr
12 シンメイフジ
(2007.2.12)
[4-d]
4番仔
(4連産目)
フジキセキ ティンバーカントリー ★Caerleon ポッセ
13 オールザットジャズ
(2008.2.24)
[1-s]
2番仔
(2連産目)
★タニノギムレット サンデーサイレンス Danzig Speak John
14 ダンシングレイン
(2008.4.24)
[1-t]
7番仔
(7連産目)
Danehill Dancer Indian Ridge Alleged ◆Northern Dancer
15 エリンコート
(2008.3.10)
[1-l]
7番仔
(2連産目)
デュランダル Bluebird Irish River ダンサーズイメージ
16 グルヴェイグ
(2008.5.11)
[8-f]
9番仔
(9連産目)
ディープインパクト トニービン ★ノーザンテースト ガーサント
17 レディアルバローザ
(2007.4.21)
[12-d]
初仔 キングカメハメハ Tejano Run Lord Gaylord Sauce Boat
18 スノーフェアリー
(2007.2.12)
[1-k]
初仔 Intikhab Charnwood Forest Marju Persian Bold

百花繚乱の様相を呈する第36回エリザベス女王杯。今年も18頭のイイ女が揃いました。

  1. スノーフェアリー
  2. ダンシングレイン
  3. イタリアンレッド
  4. アヴェンチュラ
  5. ホエールキャプチャ
  6. エリンコート
  7. レディアルバローザ

上位3頭は母父に非Eclipse(1764.4.1)系を持つ3頭としました。本命はライアン・ムーア騎手騎乗時には4戦4勝の防衛王者、スノーフェアリー。対抗と単穴に「母父Indian Ridge」の2頭、ダンシングレインとイタリアンレッド。4番手は秋華賞(GI)馬アヴェンチュラとして、5、6番手はエリザベス女王にちなんだ馬を。ホエールキャプチャは曾祖母タレンティドガール(1984.4.27)がエリザベス女王杯の勝ち馬、エリンコートはエリザベス女王が今年初めてアイルランドに出向かれたということで(^_^;)。最後は、隠れ武豊原理主義者ゆえに、非SS+母の初仔というレディアルバローザを。そんな訳で、アパパネとレーヴディソールは、来たらゴメンナサイで。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月11日 (金)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の参)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。中島みゆきさんの「地上の星」を聞きながら記事を作成していると、「ひとりプロジェクトX」という感じです。そんな訳で、その3回目は第7回から第9回。

ルグロリュー 牡 鹿毛 1984.2.18生 英国・ペトラブラッドストックエージェンシー社生産 馬主・S.ウォルフ氏 仏国・R.コレ厩舎

ルグロリュー(1984.2.18)の4代血統表
Cure the Blues
鹿毛 1978.4.27
種付け時活性値:1.25
Stop the Music
鹿毛 1970.3.23
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bebopper
鹿毛 1962.3.11
Tom Fool 1949.3.31
Bebop 1957
Quick Cure
栗毛 1971.1.27
Dr.Fager
鹿毛 1964.4.6
Rough'n Tumble 1948
Aspidistra 1954.3.25
Speedwell
鹿毛 1960.2.21
Bold Ruler 1954.4.6
Imperatrice 1938
La Mirande
鹿毛 1972.1.27
仔受胎時活性値:0.75
Le Fabuleux
栗毛 1961
種付け時活性値:0.50
Wild Risk
鹿毛 1940
★Rialto 1923
Wild Violet 1935
Anguar
鹿毛 1950
Verso 1940
La Rochelle 1945
La Magnanarelle
鹿毛 1961.5.17
仔受胎時活性値:0.50
Herbager
鹿毛 1956
種付け時活性値:1.00
Vandale 1943
Flagette 1951
La Malaguena
鹿毛 1954
仔受胎時活性値:1.50
Migoli
芦毛 1944
種付け時活性値:0.25
La Mirambule
鹿毛 1949
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Variete(♀)=Vanille(♀)5×5(母方)>

ルグロリュー(1984.2.18)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cure the Blues
(Hail to Reason系)
Le Fabuleux
(Wild Risk系)
Herbager
(Son-in-Law系)
Migoli
(Bois Roussel系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Cure the Blues 3.75 半弟ルグリエール
(No.11-d)
5番仔?
(前年産駒なし後?)
第7回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 ルグロリュー 牡3 55 A.ルクー 2:24.9 レコード 48.2 410
[不明]
R.コレ 3
2 1 サウスジェット 牡4 57 J-L.サミン 2:25.0 3/4 47.8 476
[不明]
S.A.ディマウロ 11
3 14 ダイナアクトレス 牝4 55 岡部幸雄 2:25.1 1/2 47.3 470
[0]
矢野進 9
4 6 トリプティク 牝5 55 A.S.クルーズ 2:25.4 1.3/4 47.7 492
[0]
P.L.ビアンコーヌ 1
5 12 ムーンマッドネス 牡4 57 P.J.エデリー 2:25.5 1/2 49.0 482
[不明]
J.L.ダンロップ 2

前年1986年の第6回はジュピターアイランド(1979.2.23)が満7歳とは思えないハツラツとした走りで府中芝2400m2分25秒0のレコード勝ちを収めましたが、1987年の第7回は本当に若い満3歳のルグロリューがそのレコードを0秒1破る2分24秒9で勝利を収めました。なお、ルグロリューの出走時の馬体重410kgは、現在も勝利馬の最軽量馬体重記録です-ちゃんと調べていませんが、実はジャパンカップ史上最軽量の出走馬でもあるのかもしれません-。最後の直線、内側で早めに抜け出したルグロリューを見ると、たしかに小さい。鞍上のアラン・ルクー騎手のアクションに応える明るめの鹿毛馬が、ピョコリンピョコリンとピッチ走法で跳ねる姿は、愛らしくもあります。けれど、最後の最後まで粘り切ったのは、サスガにベルリン大賞(独GI)、ワシントンDCインターナショナル(旧米GI)と、それまでに国際GI2勝を挙げていた強豪の矜持。サスガの走りでした。

*

ペイザバトラー 牡 鹿毛 1984.2.20生 米国・クロヴェリーファームズ生産 馬主・E.A.ガン氏 米国・R.フランケル厩舎

ペイザバトラー(1984.2.20)の4代血統表
Val de l'Orne
鹿毛 1972
種付け時活性値:0.75
Val de Loir
鹿毛 1959
Vieux Manoir
鹿毛 1947
Brantome 1931
Vieille Maison 1936
Vali
黒鹿毛 1954.4.6
Sunny Boy 1944
Her Slipper 1936
Aglae
鹿毛 1965.5.28
Armistice
鹿毛 1959.5.5
Worden 1949
Commemoration 1953
Aglae Grace
黒鹿毛 1947
Mousson 1934
Agathe 1936
Princess Morvi
栗毛 1975.3.28
仔受胎時活性値:2.00
Graustark
栗毛 1963.4.7
種付け時活性値:0.75
Ribot
鹿毛 1952.2.27
Tenerani 1944
Romanella 1943
Flower Bowl
鹿毛 1952
Alibhai 1938
Flower Bed 1946
Silana
鹿毛 1965
仔受胎時活性値:0.25
Silnet
鹿毛 1949
種付け時活性値:1.75
Fastnet 1933
Silver Jill 1939
Anabara
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:0.25
Arbar
鹿毛 1944
種付け時活性値:0.50
Flying Carpet
栗毛 1943
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:なし>

ペイザバトラー(1984.2.20)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Val de l'Orne
(Blandford系)
Graustark
(Ribot系)
Silnet
(Pharos系)
Arbar
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Silnet
(Fastnet)
3.25 祖母がロワイヤリュー賞の勝ち馬
(No.9-e)
3番仔?
(2連産目?)
第8回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 16 ペイザバトラー 牡4 57 C.マッキャロン 2:25.5    47.6 464
[不明]
R.フランケル 9
2 5 タマモクロス 牡4 57 南井克巳 2:25.6 1/2 47.6 450
[-2]
小原伊佐美 1
3 8 オグリキャップ 牡3 55 河内洋 2:25.8 1.1/4 47.7 494
[+2]
瀬戸口勉 3
4 7 マイビッグボーイ せん5 57 R.ロメロ 2:25.8 アタマ 48.0 506
[不明]
C.マゴーイ 4
5 6 トニービン 牡5 57 J.リード 2:25.9 1/2 47.9 460
[不明]
L.カミーチ 2

1988年の第8回。戦前の外国馬の目玉は、その年の凱旋門賞(仏GI)を含むGI6勝馬トニービン(1983.4.7)。後に府中芝2400mを得意とする仔どもたちを送り込んだトニービンでしたが、自身はレース中に骨折していたことも響き、5着。いっぽう、日本馬は芦毛対決の第2ラウンドが注目の的。タマモクロス(1984.5.23)とオグリキャップ(1985.3.27)。彼らは、前走天皇賞・秋(GI)において1と4分の1馬身差で1着、2着だった勝負が、そのまま1と4分の1馬身差で2着、3着にスライド。「ならば勝ち馬は?」と見れば、米国でレッドスミスH(GII)勝ちしかなかった伏兵ペイザバトラー。3角から4角、外を回ったタマモクロスの内1頭分の位置から上がって行くと、直線ではタマモクロスとの競り合いを避けるかのようにして、内々へ切れ込みながら脚を伸ばしました。名手クリス・マッキャロン、自らの騎乗馬とライバルの力量を踏まえ、最善策を取った結果でした。果たせるかな、ペイザバトラー、決勝点では2分の1馬身、タマモクロスに先んじていました。

*

ホーリックス 牝 芦毛 1983.10.7生 新国・G.W.ド・グルシー氏生産 馬主・G.W.ド・グルシー氏 新国・D.J.オサリバン厩舎

ホーリックス(1983.10.7)の4代血統表
Three Legs(GB)
芦毛 1972
種付け時活性値:0.625
Petingo
鹿毛 1965
Petition
黒鹿毛 1944
Fair Trial 1932
Art Paper 1933
Alcazar
栗毛 1957
Alycidon 1945
Quarterdeck 1947
Teodora
芦毛 1963
Hard Sauce
黒鹿毛 1948
Ardan 1941
Saucy Bella 1941
Tellastory
芦毛 1957
Tulyar 1949
King's Story 1950
Malt
黒鹿毛 1978.11.12
仔受胎時活性値:1.00
Moss Trooper(USA)
鹿毛 1972.4.15
種付け時活性値:1.375
Levmoss
鹿毛 1965
Le Levanstell 1957
Feemoss 1960
Forest Friend
青毛 1966
Linacre 1960
Belle Sauvage 1949
Frill
栗毛 1969.10.27
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Agricola(GB)
栗毛 1956
種付け時活性値:1.125
Precipitation 1933
Aurora 1936 ♀
Froth
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:1.50
Faux Tirage(GB)
鹿毛 1946
種付け時活性値:1.875
Home Brew
鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Aurora(♀)5×4、Big Game5×5(母方)>

ホーリックス(1983.10.7)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Three Legs
(Fairway系)
Moss Trooper
(Tourbillon系)
Agricola
(Hurry On系)
Faux Tirage
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Faux Tirage
(Commotion)
6.00 or 4.00 半弟ヒットザマーク
(No.10-d)
初仔
第9回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ホーリックス 牝6 55 L.A.オサリバン 2:22.2 世界
レコード
47.9 492
[不明]
D.J.オサリバン 9
2 3 オグリキャップ 牡4 57 南井克巳 2:22.2 クビ 47.6 496
[0]
瀬戸口勉 2
3 14 ペイザバトラー 牡5 57 C.マッキャロン 2:22.7 3 47.2 460
[不明]
R.フランケル 6
4 6 スーパークリーク 牡4 57 武豊 2:22.7 クビ 48.1 524
[+4]
伊藤修司 1
5 8 ホークスター 牡3 55 R.ベーズ 2:22.9 1 48.8 472
[不明]
R.マッカナリー 3

元号が昭和から平成に変わった1989年、第9回は芝12F2分22秒8というワールドレコードを持っていたホークスター(1986.2.19)の参戦もあり、世界の強豪と日本馬のスピード比べも楽しみとされました。

けれど、まさか芝2400mの世界記録が叩き出されようとは、戦前、誰が想像したでしょうか。いえ、サスガに誰も想像だにしなかったのではないでしょうか。

第9回ジャパンカップ(GI)の1F毎のラップタイムとラップの累計タイム
1F毎の
ラップ
13.0-11.1-11.5-11.4-11.5-12.0-12.0-11.6-11.7-12.2-11.9-12.3
ラップの
累計タイム
13.0-24.1-35.6-47.0-58.5-1:10.5-1:22.5-1:34.1-1:45.8-1:58.0-2:09.9-2:22.2

ジャパンカップ戦前まで4連勝中だったイブンベイ(1984.3.22)が阿呆みたいにブンブン飛ばした結果、1800mの通過が1分45秒8と当時の日本レコードよりも速く、2200mの通過は現在の日本レコードよりも速い2分9秒9というラップになっています。そうして、ゴールに辿り着いてみれば、2枠2頭、芦毛の満6歳牝馬と満4歳牡馬が刻んだ走破時計は「2分22秒2」。それまでの府中芝2400mのレコードが、上述のルグロリューによる2分24秒9。一気に2秒7も縮めてしまった、驚がくかつ超絶の世界レコードでした。

  

南半球のスーパーメアの脅威の粘り腰と、琵琶湖畔におわした日本男子の愚直なまでの誠実な走りと、後に続いた馬たちの懸命な姿。

このレースをライブでご覧になった方は、果たして、どのような感慨を持たれたのでしょうか。

そうか。

それは、ライブでご覧になった方だけの、競馬者としての、「宝物」なのかも知れませんね。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月10日 (木)

第36回エリザベス女王杯(GI)に出走予定の外国馬を確認(其の弐)。

一昨日のダンシングレイン(2008.4.24)に続いて、第36回エリザベス女王杯に出走予定の外国馬を確認してみます。言わずと知れた昨年の勝ち馬、スノーフェアリー。

スノーフェアリー 牝 鹿毛 2007.2.12生 愛国・ウインドフラワー・オーバーシーズ・ホールディングス生産 馬主・アナモイン社 英・E.ダンロップ厩舎

スノーフェアリー(2007.2.12)の4代血統表
Intikhab
鹿毛 1994.5.8
種付け時活性値:1.00
Red Ransom
鹿毛 1987.3.31
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
アラビア
鹿毛 1977.5.6
Damascus 1964.4.14
Christmas Wind 1967.5.3
Crafty Example
栗毛 1987.4.11
Crafty Prospector
栗毛 1979.4.7
Mr.Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
Zienelle
鹿毛 1983.5.12
Danzig 1977.2.12
Past Example 1976.4.23
Woodland Dream
黒鹿毛 2002.3.24
仔受胎時活性値:1.00
Charnwood Forest
黒鹿毛 1992.3.17
種付け時活性値:0.25
ウォーニング
鹿毛 1985.4.13
Known Fact 1977.3.15
Slightly Dangerous 1979.4.8
Dance of Leaves
鹿毛 1987.3.8
Sadler's Wells 1981.4.11
Fall Aspen 1976.3.9
Fantasy Girl
黒鹿毛 1994.1.29
仔受胎時活性値:1.75
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
種付け時活性値:1.25
ラストタイクーン 1983.5.9
Flame of Tara 1980.4.20
Persian Fantasy
黒鹿毛 1989.3.9
仔受胎時活性値:1.00
Persian Bold
黒鹿毛 1975
種付け時活性値:1.25
Gay Fantasy
鹿毛 1981.2.24
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Roberto3×5、Northern Dancer5×5、In Reality5×5>

スノーフェアリー(2007.2.12)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Intikhab
(Roberto系)
Charnwood Forest
(In Reality系)
Marju
(Northern Dancer系)
Persian Bold
(Bold Ruler系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Marju
(Woodland Dream)
5.50 伯父が独GIII勝ち馬
(No.1-k)
初仔

*

では、以下にスノーフェアリーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Persian Fantasy 1989.3.9 英2勝
|Fantasy Girl 1994.1.29 英0勝
||Big Bad Bob 2000.3.30 独英仏愛8勝 フュルシュテンベルクレネン(独GIII) ディーS(英GIII)2着
||Woodland Dream 2002.3.24 愛1勝
|||スノーフェアリー 2007.2.12 (本馬) 英オークス(GI) 愛オークス(GI) エリザベス女王杯(GI) 香港C(GI)

伯父Big Bad Bobは種牡馬として現在アイリッシュナショナルスタッドにて供用されています(→Big Bad Bob)。

ごく簡単な近親だけを見れば、本当に地味な牝系。スノーフェアリーは1歳時のタタソールズのせりで約30万円で主取りになったそうです。けれど、生産者さんにとっては、思わぬ玉となった雪の妖精。

*

  

  

ディフェンディングチャンピオンの威信をかけて、改めての来日となりました、スノーフェアリー。

なんだ言いながら、2000mから12F10ヤードまでの距離成績は[5-3-2-1]。唯一の着外は今年2011年の初戦となったエクリプスS(英GI)4着。今年は未勝利ですが、日本の牝馬ではなかなか背負わない130ポンド(≒58.97kg)前後の斤量で牡馬相手にレースをしていますし、今回の56kgも良いのではないでしょうか。

併せて、鞍上のライアン・ムーア騎手。スノーフェアリーとのコンビでは[4-0-0-0]なんですよね。英オークス、愛オークス、エリザベス女王杯、香港C。すべてGIレースで無敗。

……うーむ、やっぱり本命ですか(^_^;)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月 9日 (水)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の弐)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。1回目をアップした後、「気が触れた」と思いましたけれど、なんとか頑張ってみます(苦笑)。という訳で、その2回目は第4回から第6回。

カツラギエース 牡 黒鹿毛 1980.4.24生 三石・片山専太郎氏生産 馬主・野出一三氏 栗東・土門一美厩舎

カツラギエース(1980.4.24)の4代血統表
ボイズィーボーイ
黒鹿毛 1965.6.4
種付け時活性値:1.50
King's Troop
鹿毛 1957
Princely Gift
鹿毛 1951
Nasrullah 1940.3.2
Blue Gem 1943
Equiria
毛 1946
Atout Maitre 1936
Epona 1937
Rising Hope
黒鹿毛 1951
The Phoenix
鹿毛 1940
Chateau Bouscaut 1927
Fille de Poete 1935
Admirable
黒鹿毛 1942
Nearco 1935.1.24
Silvia 1927
タニノベンチャ
黒鹿毛 1971.2.15
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:1.25
Relic
青毛 1945
War Relic 1938
Bridal Colors 1931
Rose o'Lynn
鹿毛 1944
Pherozshah 1934
Rocklyn 1937
アベイブリッジ
鹿毛 1958
仔受胎時活性値:1.00
Entente Cordiale
鹿毛 1951
種付け時活性値:1.50
Djebel 1937
Herringbone 1940
British Railways
鹿毛 1949
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Umidwar
鹿毛 1931
種付け時活性値:0.25
Euston
鹿毛 1938
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Pharos5×5、Nearco4×5(父方)、Easton5×5(母方)>

カツラギエース(1980.4.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ボイズィーボーイ
(Princely Gift系)
ヴェンチア
(Relic系)
Entente Cordiale
(Tourbillon系)
Umidwar
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ボイズィーボーイ 5.50 or 3.50 or 1.50 半妹ラビットボール
(No.14-c)
5番仔
(5連産目)
第4回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 10 カツラギエース 牡4 57 西浦勝一 2:26.3    508 土門一美 10
2 4 ベッドタイム せん4 57 W.カーソン 2:26.5 1.1/2 -- W.ハーン 2
3 12 シンボリルドルフ 牡3 55 岡部幸雄 2:26.5 アタマ 474 野平祐二 4
4 7 マジェスティーズプリンス 牡5 57 D.マクベス 2:26.5 ハナ -- J.キャンティー 3
5 6 ウイン せん4 57 A.グレール 2:26.8 2 -- S.ベイリー 6

気難しいところがあったというカツラギエースを御するための秘策。それは、長手綱と、初めてのメンコ装着。道中、後続を大きく引き離しての一人旅。フジTVの中継では、「カツラギ逃げが鈍った」と思わず盛山毅アナが口にされた、直線の入り口。あれは息を入れて、脚を溜められていたのでしょう。いったん、馬群を引き寄せての逃げ。いま見れば「西浦騎手、怖くなかったのかなぁ」と思います。けれど、そんな心配をよそに、先頭を譲らなかったカツラギエースの脚は、ゴールに近づくにつれ、鋭さを増しました。西浦勝一騎手の渾身の右ムチに応えて、カツラギエース、堂々の逃げ切り。2分26秒3の勝ち時計、第4回にして初の日本馬の優勝。レース後の勝利騎手インタビューに答えられた西浦騎手の笑顔と、「してやったり」。ただただ、素敵でした。

*

シンボリルドルフ 牡 鹿毛 1981.3.13生 門別・シンボリ牧場生産 馬主・シンボリ牧場 美浦・野平祐二厩舎

シンボリルドルフ(1981.3.13)の4代血統表
パーソロン
鹿毛 1960
種付け時活性値:1.00
Milesian
鹿毛 1953
My Babu
鹿毛 1945
Djebel 1937
Perfume 1938
Oatflake
鹿毛 1942
Coup de Lyon 1930
Avena 1936
Paleo
鹿毛 1953
★Pharis
黒鹿毛 1936
Pharos 1920
Carissima 1923
Calonice
栗毛 1940
Abjer 1933
Coronis 1935
スイートルナ
栗毛 1972.5.4
仔受胎時活性値:2.00

スピードシンボリ
黒鹿毛 1963.5.3
種付け時活性値:0.00
ロイヤルチャレンヂャー
栗毛 1951
★Royal Charger 1942
Skerweather 1936
スイートイン
鹿毛 1958.2.23
ライジングライト 1942
フィーナー 1949
ダンスタイム
鹿毛 1957
仔受胎時活性値:1.50
Palestine
芦毛 1947
種付け時活性値:0.25
Fair Trial 1932
Una 1930
Samaritaine
芦毛 1949
仔受胎時活性値:1.75
Maravedis
鹿毛 1931
種付け時活性値:0.25
Sarita
芦毛 1936
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Pharos=Fairway4×5、Tourbillon5×5(父方)>

シンボリルドルフ(1981.3.13)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
パーソロン
(My Babu系)
★スピードシンボリ
(Royal Charger系)
Palestine
(Fairway系)
Maravedis
(St.Simon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
パーソロン 6.25 全兄シンボリフレンド
(No.11-c)
4番仔
(不受胎後)
第5回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 15 シンボリルドルフ 牡4 57 岡部幸雄 2:28.8    480 野平祐二 1
2 12 ロッキータイガー 牡4 57 桑島孝春 2:29.1 1.3/4 434 泉孝 11
3 8 ザフィルバート せん5 57 G.フィリップス 2:29.3 1 462 D.コーチマン 13
4 9 アリダーズベスト 牝3 53 W.カーソン 2:29.5 1.1/2 446 J.ゴスデン 5
5 4 ドーン 牡4 57 P.ギルソン 2:29.6 3/4 460 T.グリーパー 9

ジャパンカップ史上初の「1番人気馬による勝利」を収めたのは、皇帝シンボリルドルフ。雨も、重馬場も、全くいとやせず。その前走天皇賞・秋(GI)では、府中芝2000mの難しいコース形態もあり、仇となった大外枠。同じく大外枠、ピンクの帽子も府中芝2400mでは問題なし。泥だらけになりながらも、悠然と駆けて、快勝。2着にも南関東・船橋の雄であるロッキータイガー(1981.5.12)が突っ込み、これまたジャパンカップ史上初の「日本馬によるワンツーフィニッシュ」が遂げられたのでした。と同時に、ロッキータイガーにより、日本の地方競馬所属馬による初めてのジャパンカップ連対が果たされたということでもありますね。うぉ、名手・桑島孝春の唸る右腕、水車ムチ。

なお、このレースから7年後、シンボリルドルフはもうひとつジャパンカップ史上初を付け加えることになります。同じく大外枠、ピンクの帽子、岡部幸雄騎手を背にした孝行息子により「父仔制覇」を遂げたのでした。まま、それはまた、次々回の息子の記事でも記しましょうか(^_^;)

*

ジュピターアイランド 牡 鹿毛 1979.2.23生 英国・タビストック侯爵夫妻生産 馬主・タビストック侯爵 英国・C.E.ブリテン厩舎

ジュピターアイランド(1979.2.23)の4代血統表
St.Paddy
鹿毛 1957
種付け時活性値:1.25
Aureole
栗毛 1950
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919
Angelola
鹿毛 1945
Donatello 1934
Feola 1933
Edie Kelly
黒鹿毛 1950
Bois Roussel
黒鹿毛 1935
★Vatout 1926
Plucky Liege 1912
Caerlissa
鹿毛 1935
Caerleon 1927
Sister Sarah 1930
Mrs.Moss
栗毛 1969
仔受胎時活性値:0.25
Reform
鹿毛 1964
種付け時活性値:1.00
★Pall Mall
栗毛 1955
Palestine 1947
Malapert 1946
Country House
黒鹿毛 1955
Vieux Manoir 1947
Miss Coventry 1943
Golden Plate
栗毛 1964
仔受胎時活性値:1.00
Whistler
栗毛 1950
種付け時活性値:1.25
Panorama 1936
Farthing Damages 1939
Good as Gold
栗毛 1955
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
★ニンバス
黒鹿毛 1946
種付け時活性値:0.00
Gamble in Gold
黒鹿毛 1948
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Fair Trial5×5(母方)>

ジュピターアイランド(1979.2.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
St.Paddy
(Aureole系)
Reform
(Fairway系)
Whistler
(The Boss系)
★ニンバス
(Nearco系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
St.Paddy 4.75 or 2.75 半姉が英GII勝ち馬
(No.14)
6番仔?
(6連産目?)
第6回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
4F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 ジュピターアイランド 牡7 57 P.J.エデリー 2:25.0 レコード 46.5 482
[不明]
C.E.ブリテン 8
2 13 アレミロード 牡3 55 G.スターキー 2:25.0 アタマ 47.5 478
[不明]
G.ハーウッド 6
3 6 ミホシンザン 牡4 57 柴田政人 2:25.2 1.1/4 47.3 498
[+6]
田中朋次郎 4
4 11 ラグビーボール 牡3 55 河内洋 2:25.3 3/4 47.1 454
[0]
田中良平 10
5 9 アワウェイバリースター せん4 57 L.A.オサリバン 2:25.4 1/2 46.9 508
[+12]
D.J.オサリバン 2

最後の直線。残り400mを切ったあたりからゴールまで続く、外のジュピターアイランドのエデリー騎手と、内のアレミロード(1983.3.29)のスターキー騎手による、ヨーロピアンスタイルの壮絶な叩き合い。

ここはアレミロードのスターキー騎手、なんとしても意地を見せたかったでしょう。

というのも、この1986年、アレミロードのステーブルメイトであったダンシングブレーヴ(1983.5.11)をめぐる鞍上の争いがあったから。

ダンシングブレーヴの10Fまでの距離のレースではスターキー騎手が全レース騎乗されて6戦6勝だったのです。しかし、12F級のレースでは、肝心の英ダービー(GI)を2着に取りこぼしてしまい、以後、"キング・ジョージ"(英GI)、凱旋門賞(仏GI)、BCターフ(米GI)ではエデリー騎手がダンシングブレーヴに騎乗されたのでした。

そんな騎手どうしの因縁もあり、西洋の12Fの借りを、東洋の2400mで返したかったスターキー騎手。けれど、悲しいかな、府中の杜におわす競馬の神様は、わずかに「アタマ」だけ届かないという結果を与えてしまいました。

勝ったのはエデリー騎手が騎乗した満7歳馬、ジュピターアイランド。引退レースとして選んだ府中芝2400mを2分25秒0のレコードタイムで駆けた彼の勝利は、日本中央競馬会史上初の満7歳馬によるGI制覇でもありました。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。また次回、明後日の「其の参」でお会い致しましょう。

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2011年11月 8日 (火)

第36回エリザベス女王杯(GI)に出走予定の外国馬を確認(其の壱)。

ダンシングレイン 牝 栗毛 2008.4.24生 愛国・スウェッテナムスタッド生産 馬主・L.テイラー氏ほか 英国・W.ハガス厩舎

ダンシングレイン(2008.4.24)の4代血統表
Danehill Dancer
鹿毛 1993.1.30
種付け時活性値:1.50
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Mira Adonde
黒鹿毛 1986.4.19
★Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
エタン 1961.3.14
Rocchetta 1961
Lettre d'Amour
黒鹿毛 1979.4.23
Caro 1967.4.11
Lianga 1971
Rain Flower
栗毛 1997.5.11
仔受胎時活性値:0.50
Indian Ridge
栗毛 1985.3.22
種付け時活性値:0.75
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
▲Lorenzaccio 1965
Helen Nichols 1966
Hillbrow
栗毛 1975
Swing Easy 1968
Golden City 1970
Rose of Jericho
鹿毛 1984.3.14
仔受胎時活性値:1.00
Alleged
鹿毛 1974.5.4
種付け時活性値:0.25
Hoist the Flag 1968.3.31
Princess Pout 1966.3.29
Rose Red
栗毛 1979.4.28
仔受胎時活性値:1.00
Northern Dancer
鹿毛 1961
種付け時活性値:0.25
Cambrienne
鹿毛 1969.2.28
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4、Natalma(♀)5・5×5>

ダンシングレイン(2008.4.24)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Danehill Dancer
(Danzig系)
Indian Ridge
(Ahonoora系)
Alleged
(Ribot系)
◆Northern Dancer
(Nearctic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Danehill Dancer
(Razyana)
2.75 伯父ドクターデヴィアス
(No.1-T)
7番仔
(7連産目)

*

以下にダンシングレインのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Rose Red 1979.4.28 愛1勝
|Rose of Jericho 1984.3.14 不出走
||Archway 1988.2.23 愛英仏3勝 グリーンランズS(愛GIII)ほか
||ドクターデヴィアス 1989.3.10 英愛仏米6勝 英ダービー(GI) 愛チャンピオンS(GI) デューハーストS(英GI)ほか
||シンコウキング 1991.4.24 中央香港8勝 高松宮杯(現高松宮記念、GI) 富士S(当時OP) クリスマスS(OP)
||ローズオブスズカ 1992.4.18 不出走
|||スズカフェニックス 2002.3.29 中央8勝 高松宮記念 阪神C(GII) 東京新聞杯(GIII)ほか
||Royal Court 1993.4.12 英3勝 オーモンドS(GIII)ほか
||Rain Flower 1997.5.11 不出走
|||ダンシングレイン 2008.4.24 (本馬) 英オークス(GI) 独オークス(GI) ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズS(英GII)

伯父や伯母、従兄にカタカナ馬が見えるように、日本に縁のある牝系です。近親を思えば、日本の芝をこなしても全くおかしくないですね。

*

えー、春に書いた記事をそのまま活かす、つまりは焼き直しというパターンでして(^_^;)

そんな訳で、ダンシングレインが勝利を収めた重賞3レースの動画をどうぞ。

  

  

ダンシングレイン、血統構成や牝系や勝ってきたレースを見ると、好勝負してくれそうな感じが致します。エプソム12F10ヤードでは伯父に続いて英クラシック勝ち、右回りの芝2200mのディアナ賞こと独オークスは重馬場で58kgを背負っての勝利、そして前走のアスコット12Fでは2分27秒2の好時計勝ち。芝の晴雨兼用馬、日本の軽い芝でピューッと先行して、そのまま我慢しそうな予感。やはり怖い1頭ですね。

という訳で、また明後日は、ディフェンディングチャンピオンであるスノーフェアリー(2007.2.12)を確認してみようと思います。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月 7日 (月)

ジャパンカップ(GI)の30年を辿る(其の壱)。

ふと、ジャパンカップ(GI)の過去30回について、勝ち馬を中心に辿ってみようと思いました。その1回目は第1回から第3回。

メアジードーツ 牝 鹿毛 1976.4.2生 米国・プレストン&パトリック・マッデン生産 馬主・A.P.シェフラー氏 米国・ジョン.W.フルトン厩舎

メアジードーツ(1976.4.2)の4代血統表
Nodouble
栗毛 1965.3.4
種付け時活性値:0.50
Noholme(AUS)
栗毛 1956.10.6
Star Kingdom
栗毛 1946
Stardust 1937
Impromptu 1939
Oceana
鹿毛 1947
Colombo 1931
Orama 1932
Abla-Jay
鹿毛 1955.4.3
Double Jay
黒鹿毛 1944
Balladier 1932
Broomshot 1926
Ablamucha
栗毛 1947
Don Bingo 1939
Sweet Betty 1935
Avalanche Lily
鹿毛 1965.3.23
仔受胎時活性値:0.50
T.V.Lark
鹿毛 1957.2.12
種付け時活性値:1.75
Indian Hemp
栗毛 1949
★Nasrullah 1940.3.2
Sabzy 1943
Miss Larksfly
黒鹿毛 1948
Heelfly 1943
Larksnest 1943
Tumbling
鹿毛 1953
仔受胎時活性値:0.75
War Admiral
黒鹿毛 1934.5.2
種付け時活性値:0.50
★Man o'War 1917.3.29
Brushup 1929
Up the Hill
鹿毛 1938
仔受胎時活性値:1.50
Jacopo
黒鹿毛 1928
種付け時活性値:0.25
Gentle Tryst
鹿毛 1933
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Stardust4×5、Bull Dog=Sir Gallahad5×5(母方)>

メアジードーツ(1976.4.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Nodouble
(Starkingdom系)
T.V.Lark
(Nasrullah系)
War Admiral
(Man o' War系)
Jacopo
(Swynford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
T.V.Lark
(Stardust)
3.75 祖母の曾孫にAlleged
(No.2-s)
5番仔?
(2連産目?)
第1回ジャパンカップ(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 14 メアジードーツ 牝5 55 C.アスムッセン 2:25.3 レコード 450 J.フルトン 5
2 1 フロストキング せん3 55 L.ダフィー 2:25.5 1 516 B.マーコ 9
3 11 ザベリワン 牝6 55 R.ミグリオーレ 2:25.7 1.1/2 426 S.ディマウロ 1
4 3 ペティテート 牡5 57 W.シューメーカー 2:25.7 クビ 458 R.フランケル 8
5 9 ゴールドスペンサー 牡6 57 大西直宏 2:25.8 1/2 442 中尾銑治 4

「このメンバーならば、日本馬でなんとかなるのでは」。しかし、現実は厳しく、米国でGII勝ちがあったに過ぎなかった牝馬メアジードーツに、2分25秒3の日本レコードであっさり勝たれてしまったのでした。鞍上は当時19歳のキャッシュ・アスムッセン騎手。また、1番人気に押された「100万ドル牝馬」ザベリワン(1975.4.1)の鞍上リチャード・ミグリオーレ騎手に至っては当時17歳。いろいろな意味で衝撃の第1回。日本馬の最先着は、南関東・浦和から中央に転じたゴールドスペンサー(1976.5.5)の5着。これまた当時20歳という若き日の大西直宏騎手を背にしていました。

*

ハーフアイスト 牡 黒鹿毛 1979.3.14生 米国・H.A.ジェリー夫人生産 馬主・B.R.ファイアーストーン氏 米国・S.M.ホッフ厩舎

ハーフアイスト(1979.3.14)の4代血統表
Hatchet Man
芦毛 1971.3.30
種付け時活性値:1.75
The Axe
芦毛 1958.5.15
★Mahmoud
芦毛 1933
Blenheim 1927
Mah Mahal 1928
Blackball
鹿毛 1950
Shut Out 1939
Big Event 1938
Bebopper
鹿毛 1962.3.11
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
Menow 1935
Gaga 1942
Bebop
鹿毛 1957
Prince Bio 1941
Cappellina 1940
Winter Memory
黒鹿毛 1972.3.6
仔受胎時活性値:1.50
Olden Times
鹿毛 1958.3.6
種付け時活性値:1.25
Relic
青毛 1945
War Relic 1938
Bridal Colors 1931
Djenne
鹿毛 1950
Djebel 1937
Teza 1945
Clear and Cold
黒鹿毛 1965.3.31
仔受胎時活性値:1.50
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
種付け時活性値:0.50
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Vase
芦毛 1959.4.10
仔受胎時活性値:1.25
★Native Dancer
芦毛 1950.3.27
種付け時活性値:0.00
Vashti
栗毛 1945
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:なし>

ハーフアイスト(1979.3.14)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Hatchet Man
(Blandford系)
Olden Times
(Relic系)
Nearctic
(Nearco系)
★Native Dancer
(Sickle系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Hatchet Man
(Bebopper)
5.50 社台さんのフォルカー系と同系
(No.13-c)
3番仔?
(2連産目?)
第2回ジャパンカップ(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 10 ハーフアイスト 牡3 55 D.マクベス 2:27.1    488 S.ホッフ 6
2 2 オールアロング 牝3 53 G.ムーア 2:27.1 クビ 462 P.ビアンコーヌ 3
3 11 エイプリルラン 牝4 55 C.アスムッセン 2:27.2 クビ 458 F.ブータン 2
4 8 スタネーラ 牝4 55 W.スウィンバーン 2:27.4 1 506 F.ダン 9
5 7 ヒカリデユール 牡5 57 河内洋 2:27.4 アタマ 512 須貝彦三 8

ジョンヘンリー(1975.3.9)とエイプリルラン(1978.4.21)が来てくれたのですから、興行的には大いに褒められるべきでしょう。なんだ言いながら日本中央競馬会の熱意は素晴らしい。レースは、後にはシンコウラブリイ(1989.2.2)の生産者としても知られるようになるファイアーストーン氏の持ち馬、ハーフアイストが勝利。2着は翌1983年の凱旋門賞(仏GI)を勝つオールアロング(1979.4.17)-その父ターゴワイス(1970.4.10)が満8歳時の0交配馬-。日本馬の最先着は、南関東・大井から中央に転じたヒカリデユール(1977.3.6)の5着。純然たる中央勢は第1回、第2回と2年連続で掲示板にも乗ることが出来なかった、という結果でした。

*

スタネーラ 牝 栗毛 1978.5.4生 愛国・モイグレアスタッド生産 馬主・F.ダン 愛国・F.ダン厩舎

スタネーラ(1978.5.4)の4代血統表
Guillaume Tell
栗毛 1972.3.26
種付け時活性値:1.25
Nashua
鹿毛 1952.4.14
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932 ♀
Segula
黒鹿毛 1942
Johnstown 1936
Sekhmet 1929
La Dauphine
鹿毛 1957.4.28
★Princequillo
鹿毛 1940
Prince Rose 1928
Cosquilla 1933
Baby League
鹿毛 1935
Bubbling Over 1923
La Troienne 1926
Lady Aureola
栗毛 1964
仔受胎時活性値:1.25
Aureole
栗毛 1950
種付け時活性値:1.25
Hyperion
栗毛 1930.4.18
Gainsborough 1915.1.24
Selene 1919
Angelola
鹿毛 1945
Donatello 1934
Feola 1933
Lady Godiva
栗毛 1948
仔受胎時活性値:1.75
Royal Charger
栗毛 1942
種付け時活性値:1.25
Nearco 1935
Sun Princess 1937
Princess Toi
黒鹿毛 1939
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
★Scarlet Tiger
鹿毛 1930
種付け時活性値:0.00
Primtoi
黒鹿毛 1921
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Nearco4×4、Mumtaz Begum(♀)4×5、Blenheim5×5>

スタネーラ(1978.5.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Guillaume Tell
(Nasrullah系)
Aureole
(Hyperion系)
Royal Charger
(Nearco系)
★Scarlet Tiger
(Phalaris系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Guillaume Tell 5.25 or 3.25 祖母が愛1000ギニー2着馬
(No.7-e)
5番仔?
(2連産目?)
第3回ジャパンカップ(現GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 馬体重 調教師
1 14 スタネーラ 牝5 55 B.ラウス 2:27.6    510 F.ダン 3
2 6 キョウエイプロミス 牡6 57 柴田政人 2:27.6 アタマ 480 高松邦男 10
3 8 エスプリデュノール 牡3 55 G.ムーア 2:27.6 アタマ 462 J.フェローズ 2
4 4 ハーフアイスト 牡4 57 E.メイプル 2:27.7 1/2 502 S.ホッフ 7
5 15 マクギンティ 牡4 57 R.バンス 2:27.8 クビ 428 C.ジリングス 5

「プロミス!!プロミス!!プロミス!!プロミス!!」という神様の絶叫と共に、キョウエイプロミス(1977.4.14)が自身の右前脚を賭してまでして「アタマ」差に迫った第3回。勝ったのは前年4着からの巻き返しとなった愛国の牝馬スタネーラ。見れば、前年王者ハーフアイストと着順が入れ替わったという結果でした。ジャパンカップの前走で天皇賞・秋(現GI)を制していたキョウエイプロミスは、巷間脚部不安を伝えられたそうですが、10番人気というのはなんともはや。なお、言わずもがなと思いますけれど、キョウエイプロミスが制した1983年の天皇賞・秋が、府中芝3200mで行われた最後の天皇賞・秋でした-2着が中島氏の配合馬であるカミノスミレ(1978.4.30)-

  

……若干「大丈夫か、オオハシ?」と思いながら記事を綴りますが、明後日の「其の弐」に続きます。2日に1回のペースでアップしないと、今年の第31回ジャパンカップまでに終えられませんので(笑)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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さぁ、これでジャパンカップダート(GI)が楽しみになりました。

エスポワールシチー 牡 栗毛 2005.4.22生 門別・幾千世牧場生産 馬主・(株)友駿HC 栗東・安達昭夫厩舎

エスポワールシチー(2005.4.22)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
(エスポワールシチーは初年度産駒)
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
エミネントシチー
鹿毛 1998.5.4
仔受胎時活性値:1.50
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.00
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
ヘップバーンシチー
鹿毛 1990.3.22
仔受胎時活性値:1.75
ブレイヴェストローマン
鹿毛 1972.5.19
種付け時活性値:0.25
Never Bend 1960.3.15
Roman Song 1955.2.24
コンパルシチー
鹿毛 1978.4.3
仔受胎時活性値:0.75
★トラフィック
栗毛 1961.5.14
種付け時活性値:0.00
リンネス
鹿毛 1972.2.13
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4>

エスポワールシチー(2005.4.22)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
ブライアンズタイム
(Roberto系)
ブレイヴェストローマン
(Never Bend系)
トラフィック
(Hyperion系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ゴールドアリュール 5.25 友駿HCの基幹牝系ジーゲリン系
(No.4-m チップトップ系)
初仔

*

以下にエスポワールシチーのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

リンネス 1972.2.13 中央2勝 小倉3歳S(現小倉2歳S、GIII。当時OP)
|コンパルシチー 1978.4.3 中央4勝
||リンカーンシチー 1986.4.27 中央3勝 クリスタルC(旧GIII) 札幌3歳S(現札幌2歳S、GIII)2着
||ヘップバーンシチー 1990.3.22 中央0勝
|||エミネントシチー 1998.5.4 中央2勝+地方1勝
||||エスポワールシチー 2005.4.22 (本馬) ジャパンカップダート(GI) フェブラリーS(GI) かしわ記念(GI)2回 マイルCS南部杯(GI) マーチS(GIII) みやこS(GIII) 名古屋大賞典(GIII)
|イタリアンシチー 1979.3.20 中央1勝
||ゴールドシチー 1984.4.16 中央3勝 阪神3歳S(現阪神JF、GI) 皐月賞(GI)2着 菊花賞(GI)2着
||プラチナシチー 1989.3.12 中央5勝 CBC賞(現GIII、当時GII)3着
||クラウンシチー 1990.3.23 中央7勝 京王杯AH(現京成杯AH、GIII) 七夕賞(GIII)2着

友駿ホースクラブの基幹牝系であるチツプトツプ(1900)系ジーゲリン(1961.4.7)分枝。上で挙げた同牝系馬ではやはりゴールドシチーが目に付きますでしょうか。本田優騎手(現調教師)に初GI制覇をプレゼントした同馬は、1987年当時の東高西低の競馬界において、3歳牡馬クラシックで2着、4着、2着と気を吐きました。サクラスターオー(1984.5.2)が見えると追いかけるようにして走った、ゴールドシチー。四白流星、尾花栗毛の目立つ姿の彼は、歌手・雪村いづみさんのご息女である朝比奈マリアさんの「私の名馬」として、かつて関西テレビの競馬番組で紹介されていました。ゴールドシチー、二科展の入賞経験もある朝比奈さんの絵心を突き動かした、グッドルッキングホースでした。

*

第2回みやこS(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 6 エスポワールシチー 牡6 58 佐藤哲三 1:48.4    36.7 498
[+2]
安達昭夫 1
2 5 トウショウフリーク 牡4 56 池添謙一 1:49.0 3 1/2 37.3 474
[-2]
鶴留明雄 4
3 4 ニホンピロアワーズ 牡4 56 酒井学 1:49.1 1/2 36.7 522
[+3]
大橋勇樹 5
4 8 ワンダーアキュート 牡5 58 和田竜二 1:49.2 1/2 37.1 504
[0]
佐藤正雄 2
5 16 ヒラボクキング 牡4 56 藤岡佑介 1:49.4 1 1/2 37.5 526
[0]
大久保龍志 9

サスガにここでは「戦ってきた相手が違った」というところでしたでしょうか。京都ダート1800mのGIIIというと、かつてお父さんは59kgを背負って8馬身差の圧勝を収めましたが、仔も強い内容でした。

エスポワールシチー。3年前の夏、初ダートとなった小倉ダート1700mの500万下で7馬身差の圧勝を収めた時、何故か気になって調べたのです。(→平地のオープン勝ち馬第1号は同じ生まれ故郷。)

そして、奇縁が巡って知ったところによると、エスポワールシチーは故・中島国治氏が携わった配合馬とのこと。むぅ、日高ニックスを実践されたのでしょう。

さぁ、これでジャパンカップダートは「三つ巴の戦い」となりますでしょうか。スマートファルコン(2005.4.4)、トランセンド(2006.3.9)、そしてエスポワールシチー。3頭が共に良い状態で阪神ダート1800mで競うところを楽しみにしています。ここにフリオーソ(2004.5.1)がいれば、とも思いますが、現状、それは贅沢な要望でしょう。

……ところで、スマートファルコン、ジャパンカップダート、向かいますよね??(^_^;)

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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2011年11月 3日 (木)

2011年のJBCデーの主役たち。

スマートファルコン 牡 栗毛 2005.4.4生 静内・岡田スタッド生産 馬主・大川徹氏 栗東・小崎憲厩舎

スマートファルコン(2005.4.4)の4代血統表
ゴールドアリュール
栗毛 1999.3.3
種付け時活性値:1.25
(スマートファルコンは初年度産駒)
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
リラクタントゲスト
鹿毛 1986.2.21
Hostage 1979.2.13
Vaguely Royal 1974.3.7
ケイシュウハーブ
芦毛 1988.3.6
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

ミシシッピアン
鹿毛 1971.5.16
種付け時活性値:0.00(2.00)
Vaguely Noble
鹿毛 1965.5.15
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Gazala
鹿毛 1964
Dark Star 1950
Bell Angevine 1957
キョウエイシラユキ
芦毛 1980.4.17
仔受胎時活性値:1.75
クラウンドプリンス
栗毛 1969.1.31
種付け時活性値:0.50
Raise a Native 1961.4.18
Gay Hostess 1957.4.9
アリアーン
芦毛 1968
仔受胎時活性値:0.75
シルバーシャーク
芦毛 1963
種付け時活性値:1.00
Nucciolina
鹿毛 1957
仔受胎時活性値:0.50

<5代血統表内のクロス:Vaguely Noble5×3>

スマートファルコン(2005.4.4)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ゴールドアリュール
(Halo系)
ミシシッピアン
(Vaguely Noble系)
クラウンドプリンス
(Raise a Native系)
シルバーシャーク
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ゴールドアリュール 5.00 or 3.00 半兄ワールドクリーク
(No.9-C)
10番仔
(5連産目)
第11回JBCクラシック(JpnI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 10 スマートファルコン 牡6 57 武豊 2.02.1    37.3 510
[+3]
小崎憲 1
2 9 トランセンド 牡5 57 藤田伸二 2.02.3 1 37.3 521
[+3]
安田隆行 2
3 1 シビルウォー 牡6 57 吉田豊 2.03.0 3.1/2 37.2 472
[+7]
戸田博文 3
4 11 グランシュヴァリエ 牡6 57 本橋孝太 2.05.3 大差 36.5 496
[-5]
雑賀正光 8
5 12 テラザクラウド 牡4 57 今野忠成 2.05.4 クビ 37.8 514
[+3]
荒山勝徳 4

「一騎討ち」を制したのは、いつもと変わらず逃げたスマートファルコン。しかし、それでも最後に差を詰め直した番手のトランセンドも強かった。サスガの両雄。また次の対戦が楽しみです。

*

スーニ 牡 鹿毛 2006.2.10生 米国・ハイクレア社生産 馬主・吉田和美氏 栗東・吉田直弘厩舎

スーニ(2006.2.10)の4代血統表
Soto
栗毛 2000.2.27
種付け時活性値:1.25

デヒア
鹿毛 1991.4.13
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Sister Dot
鹿毛 1985.2.11
Secretariat 1970.3.30
Sword Game 1976.3.5
Subtle Fragrance
栗毛 1993.4.18
Crafty Prospector
栗毛 1979.4.7
★Mr.Prospector 1970.1.28
Real Crafty Lady 1975.4.2
My Red Wing
栗毛 1977.2.26
★Wing Out 1968.4.2
Majestic Hostess 1973.4.15
Enabru
鹿毛 1995.3.31
仔受胎時活性値:0.50
Roanoke
黒鹿毛 1987.2.12
種付け時活性値:1.75
★Pleasant Colony
黒鹿毛 1978.5.4
His Majesty 1968.4.15
Sun Colony 1968.2.25
Last Bird
栗毛 1973.3.22
Sea-Bird 1962.3.8
Patelin 1968.4.21
Satin Promise
芦毛 1990.3.28
仔受胎時活性値:1.00
Dixieland Band
鹿毛 1980.3.20
種付け時活性値:0.25
Northern Dancer 1961.5.27
Mississippi Mud 1973.4.29
Soft as Satin
芦毛 1968.4.11
仔受胎時活性値:1.25
Promised Land
芦毛 1954.3.31
種付け時活性値:1.25
Fanciful Miss
鹿毛 1954.4.21
仔受胎時活性値:1.25

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4>

スーニ(2006.2.10)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Soto
(Deputy Minister系)
Roanoke
(Ribot系)
Dixieland Band
(Northern Dancer系)
Promised Land
(Teddy系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Roanoke 4.00
(No.9-F)
3番仔?
(前年産駒なし後?)
第11回JBCスプリント(JpnI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 11 スーニ 牡5 57 川田将雅 1.10.1 レコード 35.5 476
[+1]
吉田直弘 1
2 12 セイクリムズン 牡5 57 幸英明 1.10.3 1.1/4 36.4 513
[+5]
服部利之 2
3 15 ダッシャーゴーゴー 牡4 57 横山典弘 1.10.3 アタマ 36.1 532
[+8]
安田隆行 4
4 6 ラブミーチャン 牝4 55 浜口楠彦 1.10.3 クビ 36.6 514
[-6]
柳江仁 6
5 10 セレスハント 牡6 57 福永祐一 1.10.5 1 36.1 478
[+2]
松永幹夫 5

4頭横一線となったゴール前、最後に抜け出したのは大外、2年ぶりのJBCスプリント制覇となったスーニ。勝ち時計1分10秒1はコースレコードタイムでした。

*

ミラクルレジェンド 牝 栗毛 2007.2.17生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 栗東・藤原英昭厩舎

ミラクルレジェンド(2007.2.17)の4代血統表
フジキセキ
青鹿毛 1992.4.15
種付け時活性値:1.50
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ミルレーサー
鹿毛 1983.5.20
Le Fabuleux
鹿毛 1961
Wild Risk 1940
Anguar 1950
Marston's Mill
黒鹿毛 1975.5.31
In Reality 1964.3.1
Millicent 1969
パーソナルレジェンド
栗毛 2000.1.29
仔受胎時活性値:1.50
Awesome Again
鹿毛 1994.3.29
種付け時活性値:1.25
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Primal Force
鹿毛 1987.4.27
Blushing Groom 1974.4.8
Prime Prospect 1978.3.20
Highland Legend
栗毛 1991.5.28
仔受胎時活性値:2.00
Storm Bird
鹿毛 1978.4.19
種付け時活性値:1.00
Northern Dancer 1961.5.27
South Ocean 1967.4.8
Santella
栗毛 1982.1.18
仔受胎時活性値:0.00(2.00)
Coastal
栗毛 1976.4.6
種付け時活性値:1.25
Santa Quilla
黒鹿毛 1970
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5(母方)>

ミラクルレジェンド(2000.2.17)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
フジキセキ
(Halo系)
Awesome Again
(Deputy Minister系)
Storm Bird
(Northern Dancer系)
Coastal
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
フジキセキ 4.25 or 6.25 母が米GIII勝ち馬
(No.20)
初仔
第1回JBCレディスクラシックの結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 4 ミラクルレジェンド 牝4 55 岩田康誠 1.49.6 レコード 35.9 434
[+2]
藤原英昭 2
2 8 ラヴェリータ 牝5 55 武豊 1.49.7 3/4 36.4 515
[-5]
松元茂樹 1
3 7 カラフルデイズ 牝3 53 福永祐一 1.51.2 7 37.9 437
[-1]
藤原英昭 6
4 5 パールシャドウ 牝5 55 横山典弘 1.51.2 アタマ 36.1 466
[+2]
手塚貴久 4
5 10 ウェディングフジコ 牝7 55 吉田豊 1.51.3 3/4 37.2 466
[+4]
戸田博文 7

栄えある第1回JBCレディスクラシックの勝ち馬となったのはミラクルレジェンド。直線、内から抜け出そうとしたラヴェリータの外から、ねじ伏せるようにして差し切り。勝ち時計1分49秒6はコースレコードタイムでした。

なお、各々のレース動画については、

などをご参照願いますm(__)m

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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