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2011年7月15日 (金)

3冠馬を辿る(壱)-セントライト(1938.4.2)-。

オルフェーヴル、秋は神戸新聞杯から3冠挑戦へ | netkeiba.comニュース

改めて、2011年のJRA牡馬2冠馬であるオルフェーヴル(2008.5.14)の3歳秋の進路は「菊花賞(GI)」、すなわち「3冠」を目指すということです。

という訳で、今回から6回に渡って、間になんやかやの記事をはさみながらと思いますが、日本の中央競馬における牡馬3冠馬を紹介する記事をお届けしたいと思います。

*

セントライト 牡 黒鹿毛 1938.4.2生~1965.2.1没 岩手・小岩井農場生産 馬主・加藤雄策氏 東京・田中和一郎厩舎

セントライト(1938.4.2)の4代血統表
ダイオライト
黒鹿毛 1927
種付け時活性値:0.50
Diophon
栗毛 1921
Grand Parade
青毛 1916
Orby 1904
Grand Geraldine 1905
Donnetta
鹿毛 1900
Donovan 1886
Rinovata 1887
Needle Rock
鹿毛 1915
Rock Sand
黒鹿毛 1900
Sainfoin 1887
Roquebrune 1893
Needlepoint
鹿毛 1908
▲Isinglass 1890
Etui 1902
フリツパンシー
黒鹿毛 1924
仔受胎時活性値:1.25
Flamboyant
鹿毛 1918
種付け時活性値:1.25
★Tracery
黒鹿毛 1909
Rock Sand 1900
Topiary 1901
Simonath
鹿毛 1905
St.Simon 1881
Philomath 1892
Slip
黒鹿毛 1909
仔受胎時活性値:1.50
Robert Le Diable
黒鹿毛 1899
種付け時活性値:0.25
Ayrshire 1885
Rose Bay 1891
Snip
鹿毛 1899
仔受胎時活性値:0.25
Donovan
鹿毛 1886
種付け時活性値:1.00
Isabel
栗毛 1879
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Rock Sand3×4、Donovan4×4、St.Simon5×4、Galopin5×5・5、Orme5×5>

セントライト(1938.4.2)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ダイオライト
(Orby系)
Flamboyant
(Rock Sand系)
Robert Le Diable
(Hampton系)
◆Donovan
(Galopin系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Flamboyant
(Simonath)
3.75 兄弟に大鵬、クリヒカリ、トサミドリ
(No.22-B)
7番仔?
(前年産駒なし後?)

*

以下にセントライトのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。ええ、ごくごく簡単で充分です。

フリツパンシー 1924 海外1勝
|大鵬 1929.4.10 11勝 帝室御賞典・横浜、目黒記念・春
|第参フリッパンシー 1933.3.6 1勝
||ヤシマヒメ 1945.5.23 12勝 優駿牝馬
||アヅマホマレ 1947.4.28 4勝 朝日杯3歳S
|セントライト 1938.4.2 (本馬) 9勝 牡馬3冠
|クリヒカリ 1939.4.10 9勝 横浜農林省賞典四歳呼馬、帝室御賞典・秋ほか
|トサミドリ 1946.5.20 21勝 皐月賞、菊花賞、セントライト記念、東京杯

尊ぶべきは、母フリツパンシー。大鵬、セントライト、クリヒカリ、トサミドリと現GI級レース勝ち馬を4頭も送り込んだ名繁殖牝馬です。しかし、なんという賢兄賢弟の兄弟たちでしょう。ちょっと、目がくらみます(*^_^*)。もし、トサミドリが東京優駿を制していたら、兄弟3冠馬が成っていた訳ですし、ね。なお、JRAの顕彰馬のうち、兄弟で選出されているのはセントライトとトサミドリだけです。

*

最初の3冠馬は、その名をセントライト記念(GII)に残す、セントライト。

デビュー15日後に良馬場の第3回横浜農林省賞典四歳呼馬(=皐月賞)を3馬身差で勝ち、デビュー2ヶ月後に重馬場の第10回東京優駿を8馬身差勝ち、そしてデビュー7ヶ月後に重馬場の第4回京都農林省賞典四歳呼馬(=菊花賞)を2と2分の1馬身差で勝利を収め、日本の競馬史上初の3冠を達成。セントライトはわずか7ヶ月の競走馬生活で12戦9勝、2着2回、3着1回の成績を収め、3冠を手土産として、種牡馬として故郷の小岩井農場へ帰って行きました。

種牡馬としても平和賞(現天皇賞・春、GI)馬オーライト(1943.5.23)、天皇賞・春の勝ち馬オーエンス(1946.4.24)、菊花賞(現GI)馬セントオー(1949.5.27)と3頭のGI級勝ち馬を送り出す活躍を見せました。が、第2次大戦の敗戦のあおりを受け、GHQの命により小岩井農場がサラブレッドの生産から撤退してしまったこともあり、残念ながら晩年は種牡馬成績が低下を辿りました。

そんなセントライトは、自身から23年ぶりに現れた2代目の3冠馬シンザン(1961.4.2)を見届けるかのように、シンザンの3冠達成から2ヶ月半後に息を引き取りました。セントライトとシンザンは、奇しくも共に4月2日生まれ。3冠馬のバトンを同じ誕生日の後輩に渡すかのような最期でした。

*

小岩井農場が送り出したセントライトの3冠達成からちょうど70年目の今年。

直牝系ではありませんが、オルフェーヴルには小岩井の名牝系の血が流れています。

第51代菊花賞馬である母の父メジロマックイーン(1987.4.3)の母系が、小岩井の7号族アストニシメント(1902)系ですね。

その小岩井の血も以てしてオルフェーヴル、史上7頭目の牡馬3冠に挑みます。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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