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2011年6月17日 (金)

Darshaan(1981.4.18)の甥、プリンスオブウェールズS(英GI)を制す-Rewilding(2007.2.23)-。

Rewilding 牡 鹿毛 2007.2.23生 英国・ウォーターシップダウンスタッド生産 馬主・ゴドルフィン UAE・マームード・アル・ザルーニ厩舎

Rewilding(2007.2.23)の4代血統表
タイガーヒル
鹿毛 1995.4.11
種付け時活性値:0.75

デインヒル
鹿毛 1986.3.26
★Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
The Filly
芦毛 1981.3.14
Appiani
鹿毛 1963
Herbager 1956
Angela Rucellai 1954
Tigress Silver
芦毛 1973.3.1
★St.Chad 1964
Templeogue 1965
Darara
黒鹿毛 1983.5.11
仔受胎時活性値:1.75
Top Ville
鹿毛 1976.4.5
種付け時活性値:1.50
High Top
黒鹿毛 1969
Derring-Do 1961
Camenae 1961
Sega Ville
栗毛 1968.5.1
Charlottesville 1957
La Sega 1959
Delsy
黒鹿毛 1972.3.20
仔受胎時活性値:0.50
Abdos
黒鹿毛 1959.5.18
種付け時活性値:1.00
Arbar 1944
Pretty Lady 1942
Kelty
鹿毛 1965.2.28
仔受胎時活性値:1.50
ヴェンチア
黒鹿毛 1957
種付け時活性値:1.75
マリラ
栗毛 1957.3.23
仔受胎時活性値:1.75 

<5代血統表内のクロス:Natalma(♀)5×5(父方)>

Rewilding(2007.2.23)の中島理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
タイガーヒル
(Danzig系)
Top Ville
(Dante系)
Abdos
(Djebel系)
ヴェンチア
(Relic系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ヴェンチア 5.50 半姉Dar Re Mi
(No.13-C)
12番仔?

*

以下にRewildingのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Delsy 1972.3.20 仏1勝 ポモーヌ賞(GIII)3着
|Darshaan 1981.4.18 仏英5勝 仏ダービー(GI) オカール賞(仏GII) グレフュール賞(仏GII) クリテリウムドサンクルー(仏GII)ほか
|Darara 1983.5.11 仏米3勝 ヴェルメイユ賞(仏GI) プシケ賞(仏GIII)
||Dariyoun 1988.4.24 仏西7勝 エドゥーヴィル賞(仏GII)2着 リュティス賞(仏GII)2着 カドラン賞(仏GI)3着
||Dararita 1991.4.26 仏1勝
|||Darasim 1998.5.7 英愛仏独11勝 グッドウッドC(英GII) ケルゴルレイ賞(仏GII)ほか
||Darazari 1993.5.27 豪仏香3勝 ランヴェットS(豪GI) モーリスドニュイユ賞(仏GII)ほか
||Kilimanjaro 1995.2.18 英1勝 キングエドワード7世S(英GII)2着
||Rhagaas 1996.3.31 英仏独UAE1勝 リュティス賞(仏GIII)2着 仏ダービー3着
||River Dancer(Diaghilev) 1999.5.5 香仏英愛4勝 クイーンエリザベス2世C(香GI) ラフォルス賞(仏GIII)ほか
||Dar Re Mi 2005.5.15 UAE英愛仏米 ドバイシーマクラシック(UAEGI) ヨークシャーオークス(英GI) プリティポリーS(愛GI)ほか
||Rewilding 2007.2.23 (本馬) プリンスオブウェールズS(英GI) ドバイシーマクラシック グレートヴォルティジュールS(英GII)
|Dalara 1991.5.3 仏3勝 ロワイヤリュー賞(GII) ベルトゥー賞(GIII)2着 ロワイヤルオーク賞(GI)3着
||Daliapour 1996.3.10 英愛独加香豪UAE7勝 コロネーションC(英GI) 香港ヴァーズ(GI) 英ダービー(GI)2着ほか
||Dalampour 1997.4.5 英3勝 クイーンズヴァーズ(英GIII) グレートヴォルティジュールS3着ほか

近親が豪華。母Dararaは自身もヴェルメイユ賞を制したGI馬でしたが、直仔にDarazari、River Dancer、Dar Re Mi、そしてRewildingと4頭のGI勝ち馬を送り込むなど繁殖牝馬としても大成功を収めました。

タイトルでわざとらしく「Darshaanの甥」と書きましたけれど、まま、現在ならば「Dar Re Miの弟」ですか。姉弟によるドバイシーマクラシック制覇は「お見事」のひとことです♪

*

「3番手から抜け出して快勝」のはずだった、大本命のSo You Think(2006.11.10)とR.ムーア騎手。けれど、1頭、外から追い詰めてくる馬がいました。道中は最後方に構えた鹿毛に白のシャドーロール、青の帽子にロイヤルブルーの勝負服。RewildingとL.デットーリ騎手。一歩、また一歩と差を詰めると、決勝点、クビだけ先んじました。日本のGIでも幾度も見た、接戦に持ち込んだ時のフランキーの勝負強さ。そしてRewilding、サスガに今春のドバイシーマクラシックを3馬身4分の1差の圧勝を収めただけのことはあります。

しっかし、前の2頭は強いですねぇ(*^_^*)

*

Rewildingの血統を見て気になるのは、やはり「母Dararaが満23歳時交配、24歳時出産の仔」というところでしょうか。今の日本ではなかなかお目に掛かれない、母の高齢出産産駒です。

また、Rewildingは父母の年齢差が12歳と大きく開いています。Rewildingのように「父若年×母老年」の組み合わせは、日本ではトロットサンダー(1989.5.10)の父母の年齢差14歳、ダイタクヤマト(1994.3.13)の父母の年齢差12歳等が思い浮かびます。こういうパターンは、時折、名馬を生み出すものです。母方の「古い血」を持っている馬が他に居らず、闘争本能を生み出す源泉となる、というのが中島理論的な解釈ですね。トロットサンダーならば祖母父リンボー(1949.4.23)、曾祖母父アスフォード(1925)、ダイタクヤマトならば祖母父クリノハナ(1949.5.18)、曾祖母父ダイオライト(1927)。そしてRewildingであれば、祖母父Abdos、曾祖母父ヴェンチア。このAbdos、ヴェンチアの異系2本から、欧州馬産の奥深さを感じ、そしてまた畏敬の念を抱きます。

併せて、Rewildingは母Dararaの繁殖記録の詳細が分からないのですが、複数の情報から見たところ、母が前年産駒なし後の仔ではないかと推測します。「父若年×母老年」かつ「母が前年産駒なし後の仔」。名前を挙げたトロットサンダー、ダイタクヤマトは共に母が不受胎後の仔でした。

#余談。「父老年×母若年」の組み合わせの名馬としては、アイネスフウジン(1987.4.10)の父母の年齢差13歳、エイシンプレストン(1997.4.9)の父母の年齢差14歳等が日本で走った名馬として思い浮かびます。そして、この組み合わせの極め付けは、実はラムタラ(1992.2.2)。彼はその父Nijinsky(1967.2.21)が満24歳時交配の0遺伝馬であることばかりに目が行きますが、父母の年齢差は19歳もあります。種付け時に若い英オークス(GI)馬Snow Bride(1986.2.28)に燃える、あるいは萌えるNijinskyの画が、いや、浮かばん浮かばん(笑)

*

ついで、血統構成因子ということでは、今年の欧州のGIでは「Darshaan」がひとつのキーポイントなのかもしれません。って、ずっと重要な構成因子な訳ですが(^^;)。まま、ほうぼうで言われた英ダービー馬Pour Moi(2008.1.10)が「Sadler's Wells系種牡馬×Darshaan牝馬」、仏ダービー馬Reliable Man(2008.3.27)が「Darshaan系種牡馬×Sadler's Wells牝馬」という、ニック(返しニック)であったことはすでにご承知おきの通り。

そして、このプリンスオブウェールズSも1着Rewildingが「Darshaanの甥」であり、2着So You Thinkは父が「Sadler's Wells×Darshaan牝馬」のHigh Chaparral。気が付けば、Rewildingがドバイシーマクラシックで下したRedwood(2006.1.29)も、High Chaparral(1999.3.1)の仔でした。むぅ、High Chaparral産駒キラーやね、Rewildingは(^^;)

最後はちょっと逸走しましたけれど、Darshaan、ひいては彼の母系が、如何に確かな遺伝力を持って現代に息づいているかを、改めて思い知らされました。

*

2410mのドバイシーマクラシック、10ハロンのプリンスオブウェールズSと主要な芝GIを連勝したRewilding。次の目標は同じアスコットで行われる"キング・ジョージ"(英GI)でしょうか。

とはいえ、陣営は「1戦燃焼型」と判断されているのか、十二分にレース間隔をとってレースを選ばれている感もありますので、どこに向かうかが気になるところです。

まま、どのレースに向かうにせよ、この良血馬の、さらなる活躍を期待したいものですね♪

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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