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2011年5月 2日 (月)

スペシャルウィーク(1995.5.2)。

スペシャルウィーク 牡 黒鹿毛 1995.5.2生 門別・日高大洋牧場生産 馬主・臼田弘義氏 栗東・白井寿昭厩舎

スペシャルウィーク(1995.5.2)の4代血統表

サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.00

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparnasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
仔受胎時活性値:1.75
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
シル
鹿毛 1970.4.22
Buckpasser 1963.4.28
Quill 1956
レディーシラオキ
鹿毛 1978.4.3
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
セントクレスピン
栗毛 1956
種付け時活性値:1.25
Aureole 1950
Neocracy 1944
ミスアシヤガワ
鹿毛 1964.5.24
仔受胎時活性値:1.25
ヒンドスタン
鹿毛 1946
種付け時活性値:0.25
シラオキ
栗毛 1946.4.7
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Harina(♀)=プリメロ5×5(母方)>

スペシャルウィーク(1995.5.2)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
セントクレスピン
(Angelola)
5.25 or 3.25 日本の誇るシラオキ系
(No.3-L フロリースカップ系)
5番仔
(5連産目)

最強世代の一角を担った内国産馬、スペシャルウィーク。武豊騎手に日本ダービーとジャパンカップ、2つのGIにおいて初制覇をプレゼントしたことでも印象に残ります。

この記事を書くにあたり、「あぁ、僕は、スペシャルウィーク、好きやったんやなぁ」と思いました。

本当に強い馬だったのですが、折々に現れるライバルたちもまた強力で、勝ったり負けたりしながら、そんな中で満4歳で現役を引くまでにGI4勝は立派でした。

サンデーサイレンス産駒の最強馬というと、これはもう「ディープインパクト」の名前が挙がるでしょうけれど、能力の総合力ならばスペシャルウィークもそう負けないように感じます。

まま、たとえ、判官贔屓でも、その父サンデーサイレンスの0交配、そして日本の誇る小岩井の3号族フロリースカップ(1904)系という血統背景から、応援したくなるのも止む無しです(^_^;) 

という訳で、今回は彼が勝利を収めた4つのGIについて、戦績を記しておきます。

*

第65回日本ダービー(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 5 スペシャルウィーク 牡3 57 武豊 2:25.8    35.3 468
[-8]
白井寿昭 1
2 16 ボールドエンペラー 牡3 57 河内洋 2:26.7 5 36.1 452
[+4]
中村均 14
3 15 ダイワスペリアー 牡3 57 菊沢隆徳 2:26.8 1/2 36.6 460
[+8]
二ノ宮敬宇 15
4 12 セイウンスカイ 牡3 57 横山典弘 2:26.8 ハナ 36.8 470
[-2]
保田一隆 3
5 11 ミツルリュウホウ 牡3 57 南井克巳 2:27.0 1 1/4 36.1 416
[-4]
松元茂樹 10

ユタカさんをしてムチを落としてしまった最後の直線。それでもメンバー中最速の上がりを繰り出して、5馬身差圧勝。ゴール後、ユタカさんの嬉しそうなこと。競馬社会に生きる人にとって、ダービーがやはり「特別なもの」であることが、改めて分かった瞬間でした。

*

第119回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 スペシャルウィーク 牡4 58 武豊 3:15.3    34.2 476
[0]
白井寿昭 1
2 10 メジロブライト 牡5 58 河内洋 3:15.4 1/2 34.0 466
[-4]
浅見秀一 3
3 8 セイウンスカイ 牡4 58 横山典弘 3:15.8 2 1/2 34.8 474
[-2]
保田一隆 2
4 11 シルクジャスティス 牡5 58 藤田伸二 3:15.8 ハナ 34.3 456
[-4]
大久保正陽 5
5 2 ステイゴールド 牡5 58 熊沢重文 3:16.2 2 1/2 34.8 430
[+8]
池江泰郎 6

1999年5月2日。自身満4歳の誕生日を自ら祝った天皇賞・春。勝ち時計3分15秒3は、マヤノトップガン(1992.3.24)の3分14秒4に続く歴代2位(当時)の好タイムでした。私、淀の現地で観ていたんですよね。ゴール後、「サスガに誕生日!!」って、叫んでいました。

しかし、いまレースを見直してみると、ユタカさん、厳しい攻めの騎乗をされています。道中のセイウンスカイ(1995.4.26)のマークは、サンデーセイラ(1995.4.24)を利用して突いているのが見て取れます。そして最後の直線、後ろから来たメジロブライト(1994.4.19)の脚色が勝るかと思いきや、詰められればその分だけ伸びる。永遠の2分の1馬身差は、先行3番手からの完勝。鞍上の意図にたやすく応える、鞍下の能力。簡単なように見えて、簡単では無い。改めて、スペシャルウィークの能力の凄みを最も感じたレースでした。

そしてまた、この天皇賞・春は弔い合戦でもありました。スペシャルウィークの生まれ故郷である日高大洋牧場が、前年末に火災に遭い死傷馬が出ていたのです。スペシャルウィーク、その身に御霊を携えて走りました。

*

第120回天皇賞・秋(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 9 スペシャルウィーク 牡4 58 武豊 1:58.0 レコード 34.5 470
[-16]
白井寿昭 4
2 6 ステイゴールド 牡5 58 熊沢重文 1:58.1 クビ 35.2 420
[-2]
池江泰郎 12
3 1 エアジハード 牡4 58 蛯名正義 1:58.2 3/4 35.6 498
[+4]
伊藤正徳 5
4 11 スティンガー 牝3 54 岡部幸雄 1:58.3 1/2 35.2 450
[0]
藤沢和雄 8
5 7 セイウンスカイ 牡4 58 横山典弘 1:58.3 クビ 35.0 480
[-2]
保田一隆 1

京都大賞典(GII)7着と、初めて複勝圏を外した前哨戦から臨んだ天皇賞・秋。更に前走比マイナス16kgという馬体減も懸念されたのか4番人気。けれど、この馬体減は「ダービーの頃の馬体重に戻せば、闘志が戻るのではないか」という陣営の意図があったそうな。果たせるかな、後方から一気の大外強襲を決めたスペシャルウィーク、見事な天皇賞春秋連覇。その勝ち時計1分58秒0は天皇賞・秋のレコードタイム。巷間、不安説が流れたのは、いったい何だったのでしょうか(^^;)

*

第19回ジャパンカップ(GI)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 13 スペシャルウィーク 牡4 57 武豊 2:25.5    35.9 468
[-2]
白井寿昭 2
2 7 インディジェナス セ6 57 D.ホワイト 2:25.7 1 1/2 36.2 456
[]
I.アラン 12
3 12 ハイライズ 牡4 57 L.デットーリ 2:25.7 ハナ 36.2 446
[]
S.ビン・スルール 7
4 14 モンジュー 牡3 55 M.キネーン 2:25.8 3/4 36.0 484
[]
J.ハモンド 1
5 6 ラスカルスズカ 牡3 55 柴田善臣 2:26.5 4 36.7 474
[-4]
橋田満 4

凱旋門賞(GI)でエルコンドルパサー(1995.3.17)を負かしたモンジュー(1996.4.4)が1番人気。しかし、府中の舞台ならば、スペシャルウィーク。直線、馬場中央を堂々と抜け出して、快勝。夕映えのターフに、橙の帽子と「紫、白鋸歯形」の勝負服、そして黒鹿毛の流星が弾みました。

*

改めて振り返ると、スペシャルウィークという馬は、国内で最強馬の称号を得る為に進むべき路線を、満3歳冬の有馬記念(GI)を除いて、ただひたすらに走っていたのだということが見て取れました。

牡馬クラシック3冠を皆勤して3着、1着、2着。3歳秋にジャパンカップに挑み3着。古馬となってからは中長距離路線のGIにはすべて出走して天皇賞・春1着、宝塚記念(GI)2着、天皇賞・秋1着、ジャパンカップ1着、有馬記念2着。

レースにも、ライバルにも、逃げることなく立ち向かい、ある時は勝利を収め、ある時は敗北の辛酸をなめ……。

けれどそれでも、自身に課せられた業を、ただ愚直なまでに果たそうとした、スペシャルウィーク。

いつでも、どんな戦いの折も、鞍上の意に添うように懸命であった、スペシャルウィーク。

どなたかの言葉を借りれば、王者でありながら挑戦者だった、スペシャルウィーク。

生涯、忘れ得ない名馬です。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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