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2011年5月 3日 (火)

第143回天皇賞・春(GI)の勝ち馬。

ヒルノダムール 牡 鹿毛 2007.5.20生 新ひだか・橋本牧場生産 馬主・蛭川正文氏 栗東・昆貢厩舎

ヒルノダムール(2007.5.20)の4代血統表

マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998.3.5
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
サトルチェンジ
黒鹿毛 1988
Law Society
黒鹿毛 1982
Alleged 1974
Bold Bikini 1969
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
Luciano 1964
Suleika 1954
シェアエレガンス
鹿毛 1998.4.3
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ラムタラ
栗毛 1992.2.2
種付け時活性値:1.25
★Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Snow Bride
栗毛 1986
Blushing Groom 1974.4.8
Awaasif 1979
メアリーリノア
黒鹿毛 1986.2.5
仔受胎時活性値:0.75
L'Emigrant
黒鹿毛 1980
種付け時活性値:1.25
The Minstrel 1974
Suprina 1970
Marie Noelle
鹿毛 1978
仔受胎時活性値:1.75
Brigadier Gerard
鹿毛 1968.3.5
種付け時活性値:0.25
Marike
1971
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5(母方)>

ヒルノダムール(2007.5.20)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ラムタラ
(Snow Knight)
6.00 or 4.00 祖母が仏GI勝ち馬
(No.4-I)
2番仔
(2連産目)

*

以下にヒルノダムールのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

Marie Noelle 1978 仏米4勝 グロット賞(仏GIII)2着
|Leocadia 1984 仏1勝
||Tatham 1990 豪出走
|||General's Dynasty 2001 豪4勝 ザジャンス(GIII)
|メアリーリノア 1986.2.5 仏3勝 マルセルブサック賞(GI) オマール賞(GIII)
||Miss Daisy 1991 仏出走
|||Mary Louhana 2003 仏米3勝 ミネルヴ賞(仏GIII)2着 ヒルズバラS(米GIII)2着
||Marrast 1993 仏9勝 アンドレバボワン賞(GIII)3着
||シェアエレガンス 1998.4.3 中央2勝
|||ヒルノダムール 2007.5.20 (本馬) 天皇賞・春(GI) 大阪杯(GII)
|Tapis Rouge 1989 英4勝 ダービートライアルS(GIII)2着

*

第143回天皇賞・春(GI)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 2 ヒルノダムール 牡4 58 藤田伸二 3:20.6    35.3 474
[0]
昆貢 7
2 15 エイシンフラッシュ 牡4 58 内田博幸 3:20.7 1/2 35.2 490
[-2]
藤原英昭 3
3 3 ナムラクレセント 牡6 58 和田竜二 3:20.9 1 1/2 36.3 502
[+2]
福島信晴 5
4 7 マカニビスティー 牡4 58 小牧太 3:21.1 1 1/4 35.4 476
[-2]
矢作芳人 17
5 14 トウカイトリック 牡9 58 川田将雅 3:21.1 クビ 35.1 454
[+2]
野中賢二 18

実にシーマー(1944.3.22)、タカオー(1951.3.8)の組み合わせ以来56年ぶりとなった天皇賞・春父仔2代制覇。父マンハッタンカフェが9年前に制した淀芝3200mの舞台、大一番でその真価を発揮したのは、愛息ヒルノダムールでした。

歴戦の古馬が揃う一戦としては珍しく、ゲシュタルト(2007.2.25)、コスモヘレノス(2007.5.6)、トゥザグローリー(2007.2.16)、ナムラクレセント(2005.4.22)と、先頭を行く馬の入れ替わりの激しい競馬を制することが出来たのは、どんなレースでも好戦してきた経験が生きたのでしょうか。 ヒルノダムール、道中は内々をじっと我慢して静かに折り合っていました。3角から4角、周りが我先に行かんと躍起に追い出す中でも、ただただ冷静に、じっくりと脚を溜めていました。勝ったからそう見える部分もあるのでしょうけれど、気合の入った競馬ファンは、ヒルノダムールと藤田伸二騎手の手応えの良さを感じ取られていたのではないでしょうか。

そうして、直線。ステイヤーの血を開花させたナムラクレセントと和田竜二騎手が必死に逃げ込みを図り、2年前の王者の矜持を見せんと粘るマイネルキッツ(2003.3.18)と松岡正海騎手が先を行くところで、ヒルノダムールと藤田騎手が内寄りの馬場中央を猛然と駆けました。一気呵成の末脚でゴールに向かいましたが、やはり、そこは敵もさる者。外から負けじと追い込んできたのは、ダービー馬エイシンフラッシュ(2007.3.27)と内田博幸騎手。最後、激しい一騎打ちとなった末に、軍配はわずかに2分の1馬身差でヒルノダムールに上がりました。1番人気と2番人気が沈んでも、結局はハイレベルの4歳世代の2頭による決着。改めて、この世代の馬たちの強さを見せつける結果となりました。

皐月賞(GI)2着、鳴尾記念(GIII)2着、日経新春杯(GII)2着、京都記念(GII)3着と重賞を好戦するも、あと一歩届かなかったタイトル。そんなヒルノダムールが天皇賞の前哨戦となる大阪杯(GII)で見事に重賞制覇。仁川芝2000mの勝ち時計1分57秒8はコースレコードタイムのおまけまで付いてきました。そうして、ひとつ重賞を制して憑き物が落ちたのか、ヒルノダムール。主に中距離で良績を残してきた故に7番人気に甘んじてしまいましたが、その評価をあざ笑うかのように、GIタイトルを奪取しました。馬主歴20年目での初GIとなった蛭川正文オーナー、自身を見出してくれた昆貢調教師、そしてデビュー以来ずっと変わらずその背にまたがる藤田騎手。周りにいてくれる人間の「愛」に対する恩返しの舞台が、古馬の最高峰の決戦でした。

その名に戴くように、すべて、愛されていました。

曇天にも負けず、稍重の馬場にも負けず、ヒルノダムール。ただただ、見事な天皇賞・春制覇でした。

  

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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競馬(血統)」カテゴリの記事

コメント

SS系連産馬でも、0交配なら大丈夫、ということ、ですかね。
この点は、前からどうなんだろう、と思っていたのですが…

投稿: ゴリ | 2011年5月 3日 (火) 23時07分

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