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2011年4月20日 (水)

猫パンチ。


森見登美彦さんの作品では「おともだちパンチ」な訳ですが。



いや、たまたまnetkeiba.comで今週のレースの出走予定馬を見ていたら、メトロポリタンS(OP)に登録しているネコパンチ(2006.3.28)がアサクサキニナル(1999.4.10)、いえ気になる感じになりましてね。



で、彼の血統を調べた時に浦河の大道牧場さんの生産馬であることを知りました。



「おお、懐かしやネーハイシーザーの生産牧場さん」



そう思いながら、netkeiba.comによる、大道牧場産の獲得賞金上位5頭を確認したところ、
































































大道牧場産の獲得賞金上位5頭(2011年4月20日現在)





馬名

(生年月日)

[F No.]

母の

何番仔?

4代血統構成



母父

祖母父

曾祖母父

1

ネーハイシーザー

(1990.4.27)

[6-A エスサーディー系]

6番仔

(5連産目)

★サクラトウコウ

★テスコボーイ

パーソロン

ハタカゼ

2

シンホリスキー

(1988.4.3)

[13-A ミスハンター系]

5番仔

(2連産目)

★ホリスキー

ボンモー

ムーティエ

ヒンドスタン

3

ミスターユニコン

(1997.5.1)

[1-D]

4番仔+

(不受胎後)

★スターオブコジーン

Sassafras

Amerigo

Roman

4

ロングオベリスク

(1999.4.3)

[3-D]

7番仔+

(2連産目)

エルハーブ

Naskra

Hail to Reason

Tom Fool

5

ロングホウウン

(1994.6.8)

[3-D]

4番仔+

(2連産目)

★ナイスダンサー

Naskra

Hail to Reason

Tom Fool


……中島理論チックな生産馬が揃っていますね。その中でもネーハイシーザーは父、母父共に0交配、そして異系であるパーソロンを最優性先祖に持って来るという徹底ぶり。父ホリスキー(1979.4.13)が満8歳時の0遺伝の仔であるシンホリスキー、満3歳春はきさらぎ賞(GIII)、スプリングS(GII)を制してクラシック候補でしたが、満6歳春に中京障害S・春を制して平地とジャンプの重賞勝ち馬となりました。あとは、ロングホウウン、父ナイスダンサー(1969.3.6)満24歳時の0交配って、なかなか無いですよ(^^;)。なお、母父以降の組み合わせからも分かるように、ロングホウウンとロングオベリスクは母アスクザリーズン(1985.4.14)の半兄弟です。



で、ネコパンチなのですが、




























大道牧場産の獲得賞金7位(2011年4月20日現在)のネコパンチ





馬名

(生年月日)

[F No.]

母の

何番仔?

4代血統構成



母父

祖母父

曾祖母父

7

ネコパンチ

(2006.3.28)

[2-F ラダンスーズ系]

3番仔

(2連産目)

ニューイングランド

ダンシングブレーヴ

★テリオス

テスコボーイ


……やっぱり中島理論チックな配合でした。まま、たまたまでも、ね(笑)



現役では大道牧場産馬の稼ぎ頭であるネコパンチ、これからも頑張って、バンバン稼いでください♪



*



という訳で、「府中芝2000mのGI」つながりもあり、ネーハイシーザーについて、ちょこっとだけ。








目にも見よ1800mから2000mでの強さ。ネーハイシーザー、天皇賞・秋(GI)、大阪杯(GII)、毎日王冠(GII)、京阪杯(GIII)、中日スポーツ賞4歳S(現ファルコンS、GIII)と重賞5勝で内3回がレコード勝ち。改めて調べてみると、彼が最も強いと思わせた芝1800mのレースは、中日スポーツ賞4歳Sと毎日王冠しか出走していません。つまり芝1800mの出走機会2回で、2回とも日本レコードで勝利を収めたのでした。中日スポーツ賞4歳S。彗星のように表舞台に立った淀芝1800mの代替開催、満3歳春に1分45秒2の快時計勝ち。毎日王冠。秋の府中の開幕週、サクラバクシンオー(1989.4.14)の逃げを、シンザン(1961.4.2)の孫が競り掛けたところを3番手で進み、直線しっかりと抜け出して快勝。ネーハイシーザー、充実の満4歳秋に叩き出した府中芝1800m1分44秒6は、結局、馬場改修前には更新されませんでした。








生まれ故郷の大道牧場で過ごしていた折りのネーハイシーザー。撮影者であるお登紀さん(加藤登紀子さん)のとぼけた質問も楽しめる動画です。



黒鹿毛の首差しも逞しいネーハイシーザー、目を閉じれば、先行して鮮やかに抜け出すレースぶりが蘇ります。現在は三石の中橋清牧場で余生を過ごしているとのこと。いつまでも息災に過ごして欲しいものです。



では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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コメント

ネーハイシーザー。
カツラギエース、サクラユタカオーと並ぶ日本的中距離スピード馬の代表という位置づけで考えていました。
3頭とも毎日王冠(と大阪杯)を勝っており、Princely Giftを持ちます。どちらも勝っていませんが、ハギノカムイオーを加えて四天王としてもいいです。
ネーハイシーザーを最後にPrincely Giftを持つ毎日王冠を勝ちのGI馬は出ていません(大阪杯勝ちにはドリームジャーニー、メイショウサムソンがいますがイメージが違います)。
時代が終わってしまいました。
あれだけ速かったのにネーハイシーザーは種牡馬としてはずいぶん冷遇されてしまいました。
CPI=0.63、AEI=0.61。普通の種牡馬じゃないですか。普通以下でも繁殖牝馬の質と量で上のランキングに来ている馬もいるのに、
このような日本競馬の結晶のような種牡馬が冷遇されたのは残念と言わざるを得ません。

投稿: much_better | 2011年4月20日 (水) 21時38分

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