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2009年10月28日 (水)

第12回富士S(GIII)の勝ち馬。

アブソリュート 牡 黒鹿毛 2004.3.7生 千歳・社台ファーム生産 馬主・薗部博之氏 美浦・宗像義忠厩舎

アブソリュート(2004.3.7)の4代血統表
タニノギムレット[A]
鹿毛 1999.5.4
種付け時活性値:1.00
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark 1963.4.7
Golden Trail 1958.3.5
タニノクリスタル
栗毛 1988.4.4
クリスタルパレス
芦毛 1974.3.25
Caro 1967.4.11
Hermieres 1958.4.10
タニノシーバード
栗毛 1972.4.27
Sea-Bird 1962.3.8
Flaxen 1968.5.15
プライムステージ
黒鹿毛 1992.3.25
仔受胎時活性値:0.75
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ダイナアクトレス
鹿毛 1983.5.4
仔受胎時活性値:2.00
ノーザンテースト[A]
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer 1961.5.27
Lady Victoria 1962.2.20
モデルスポート
黒鹿毛 1975.2.23
仔受胎時活性値:1.50
モデルフール[A]
黒鹿毛 1963.4.2
種付け時活性値:0.75
マジックゴデイス
栗毛 1968
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×4、Graustark4×5(父方)>

アブソリュート(2004.3.7)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
サンデーサイレンス
(プライムステージ)
5.75 4代連続中央重賞勝ち
(No.1-S)
6番仔
(3連産目)
第12回富士S(GIII)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 上り
3F
馬体重
[前走比]
調教師
1 3 アブソリュート 牡5 57 田中勝春 1:33.3    34.2 474
[+8]
宗像義忠 6
2 17 マルカシェンク 牡6 56 柴山雄一 1:33.3 ハナ 33.7 490
[-10]
河内洋 11
3 10 マイケルバローズ 牡8 56 勝浦正樹 1:33.4 3/4 33.7 502
[-4]
藤沢則雄 15
4 12 リザーブカード 牡6 56 北村宏司 1:33.4 ハナ 34.0 496
[0]
栗田博憲 12
5 16 ザレマ 牝5 55 内田博幸 1:33.4 ハナ 34.5 540
[+14]
音無秀孝 3
第12回富士S(GIII)のラップタイム
1F毎の
ラップ
11.9-10.8-11.7-12.0-11.9-11.5-11.6-11.9
上り 4F 46.9-3F 35.0

早稲田ジャージを思わせる「海老、黒三本輪」の勝負服を乗せたアブソリュート。道中9番手あたりでじっと我慢し、直線でようやく馬群を割って抜け出し。そこを猛然と追い詰めたのは、大きく立ち後れたものの最後方一気で腹をくくったマルカシェンク(2003.3.19)。内外離れた勝負。そこは、やはりスムーズにレースを運んだものの強みなのか、最後は内のアブソリュートが「ハナ」だけ先着していました。

しかし、どうもアブソリュートを見ていると、同馬主、同厩舎、そして同主戦だった個性派GII大将のバランスオブゲーム(1999.4.22)を思い出してしまいますね。470kg位という中背の鹿毛の馬体と、鼻面の流星の感じからか、姿形もよく似ている感じがします。ついで、ポン駆けするところまで似てきたということならば、なおのこと。まま、そばにいる人たちが一緒ならば、自ずと似ていくものなのかも知れません(^^;)

また、マルカシェンクはよく追い込んで来ましたね。妹のザレマ(2004.3.21)をビックリさせたかったのでしょうか。いや、そりゃ隣枠にいて気になったのかも知れませんが、派手に出遅れて最後は豪快に追い込む。「兄貴だってまだまだ重賞でやれるぜ」と勢い込んだのか、マルカシェンク。2歳から3歳にかけては、正統派のキャラやったのになぁ(^^;)

あと、この富士Sは2組のきょうだい出走となっていたんですね。1組は上で触れたマルカシェンクとザレマという兄妹、もう1組はマイネルスケルツィ(2003.2.17)とティアップゴールド(2006.3.7)という兄弟でした。重賞で2組のきょうだい出走って、JRAではいつ以来なんでしょうね。私の印象に残っているのは、遠く1994年の第14回ジャパンカップ(GI)。グランドフロティラ(1987.2.25)とマーベラスクラウン(1990.3.19)、そしてヨハンクアッツ(1989.2.22)とエルナンド(1990.2.8)という2組の兄弟出走を思い出します。いや、懐かしいですね。

では、以下にアブソリュートのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

モデルスポート 1975.2.23 中央7勝 ダービー卿CT(現GIII)ほか現GIII1勝
|ダイナアクトレス 1983.5.4 中央7勝 スプリンターズS(当時GII)ほかGII2勝GIII1勝現JpnIII1勝
||ステージチャンプ 1990.5.17 中央4勝 日経賞(GII) ステイヤーズS(現GII、当時GIII)
||プライムステージ 1992.3.25 中央3勝 フェアリーS(現JpnIII) 札幌3歳S(現札幌2歳S、JpnIII)
|||アブソリュート 2004.3.7 (本馬) 東京新聞杯(GIII) 富士S(GIII)
||ランニングヒロイン 1993.4.8 中央0勝
|||スクリーンヒーロー 2004.4.18 現役 ジャパンカップ(GI) アルゼンチン共和国杯(JpnII)
||トレアンサンブル 1995.3.8 中央0勝
|||マルカラスカル 2002.5.3 現役 中山大障害(J・GI) 中山GJ(J・GI)ほか
|||トリビュートソング 2005.5.23 現役

2006年のマルカラスカルの中山大障害勝ちを端緒として、近年ダイナアクトレスの孫世代の活躍が顕著となりつつあります。そんな中でも、モデルスポート、ダイナアクトレス、プライムステージ、そしてアブソリュートと4代連続して中央重賞勝ち馬となっているこの世代交代は、同牝系のメインストリームとも言えるでしょう。

また、世の中の出来事と競馬のリンクは常々思うところですけれど、2009年10月24日土曜日の東京競馬のメイン、準メインは、共にダイナアクトレスの孫が制したのでした。メインの富士Sを制したのがアブソリュート、そして準メインの南武特別を制したのが↑の近親牝系図でも示したトリビュートソング。ダイナアクトレスの名前の由来のひとつは、同馬の一口馬主でもあった、去る10月21日にお亡くなりになった女優の南田洋子さんでした。

余談となりますが、南田洋子さんといえば、KBS京都がかつて主催していたチャリティーキャンペーン番組「かたつむり大作戦」のメインパーソナリティーを、夫の長門裕之さんと共に長く勤められていました。そんなKBS京都といえば、東海以西の民放テレビ競馬中継「KEIBA ワンダーランド」の制作を担う放送局としておなじみですけれど、かたつむり大作戦の縁からか、南田さんが前身の「競馬中継」にゲストで出演されたことがあり、その時にダイナアクトレスのお話をされていたように記憶しています。

#ホントに余談。南田さんが一口で持たれた他の著名馬ではムービースター(1986.4.9)がいるそうです。これも懐かしいなあ、ムービースター。満7歳、1993年3月の中山記念。私、散髪屋さんでテレビ中継を見ていました。シスタートウショウ(1988.5.25)を抑えて、中山芝1800mを1分47秒0のレコード勝ち。430kgほどの小柄な馬でしたが、その瞬発力は強烈でした。後は同1993年の小倉日経オープン(OP)。強い相手と戦って来た彼にとって斤量56kgは裸同然という4馬身差の圧勝でした。

春は跳ね返されたGI、GIIの壁。けれど、まだまだ底を見せた訳ではないところを、府中のマイル戦で改めて見せ付けました。アブソリュート、果たしてマイル路線の「絶対的なもの」となることができるでしょうか。その父タニノギムレットの初年度産駒、5歳秋のさらなる飛躍に期待します。

では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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