第27回中山牝馬S(GIII)の勝ち馬。
キストゥヘヴン 牝 鹿毛 2003.3.25生 門別・正和山本牧場生産 馬主・吉田和子氏 美浦・戸田博文厩舎
アドマイヤベガ[A] 鹿毛 1996.3.12 種付け時活性値:1.50 | サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 | ★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 | Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 | Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
ベガ 鹿毛 1990.3.8 | トニービン 鹿毛 1983.4.7 | カンパラ 1976.2.19 | |
Severn Bridge 1965 | |||
アンティックヴァリュー 鹿毛 1979.2.25 | Northern Dancer 1961.5.27 | ||
Moonscape 1967.3.12 | |||
ロングバージン 栗毛 1987.5.6 仔受胎時活性値:1.75 | ノーザンテースト[A] 栗毛 1971.3.15 種付け時活性値:1.75 | Northern Dancer 鹿毛 1961.5.27 | Nearctic 1954.2.11 |
Natalma 1957.3.26 | |||
Lady Victoria 黒鹿毛 1962.2.20 | Victoria Park 1957.5.10 | ||
Lady Angela 1944 ♀ | |||
スイーブ 栗毛 1968.2.23 仔受胎時活性値:0.50 | テューダーペリオッド[C] 栃栗毛 1957 種付け時活性値:0.50 | Owen Tudor 1938 | |
Cornice 1944 | |||
ゴールデンドラゴン 鹿毛 1959.5.5 仔受胎時活性値:2.00 | ヒンドスタン[B] 黒鹿毛 1946 種付け時活性値:1.00 | ||
第五カナデアンガール 栗毛 1941.4.21 仔受胎時活性値:0.25 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×3、Hyperion5×5(母方)、Almahmoud(♀)5×5、Lady Angela(♀)5×4(母方)>
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 何番仔? |
---|---|---|---|
ノーザンテースト (ロングバージン) | 4.50 | 伯母ロンググレイス (No.2-R) | 12番仔 (2連産目) |
着 順 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤 量 | 騎手 | 走破 時計 | 着差 | 上り 3F | 馬体重 [前走比] | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | キストゥヘヴン | 牝6 | 56.5 | 横山典弘 | 1:49.1 | 35.7 | 434 [-4] | 戸田博文 | 4 | |
2 | 7 | ピンクカメオ | 牝5 | 54 | 後藤浩輝 | 1:49.3 | 1 | 36.3 | 488 [+10] | 国枝栄 | 15 |
3 | 12 | ダンスオールナイト | 牝6 | 53 | 三浦皇成 | 1:49.5 | 1 1/4 | 35.6 | 454 [-4] | 加藤征弘 | 11 |
4 | 1 | ザレマ | 牝5 | 55 | 安藤勝己 | 1:49.5 | アタマ | 36.3 | 526 [+2] | 音無秀孝 | 1 |
5 | 2 | マイネカンナ | 牝5 | 53 | 松岡正海 | 1:49.5 | クビ | 35.8 | 436 [-2] | 国枝栄 | 14 |
1F毎の ラップ | 12.4-11.4-12.1-12.2-12.4-12.5-12.1-11.5-12.5 |
上り | 4F 48.6-3F 36.1 |
*
では、以下にキストゥヘヴンのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。
スイーブ 1968.2.23 中央0勝
|ロングアッシュ 1974.4.5 地方0勝
||ラッキーオカメ 1982.5.28 中央4勝 北九州記念(GIII) サファイヤS(旧GIII)2着
|トーキード 1975.4.8 中央2勝
||マチカネオイデヤス 1985.4.28 中央1勝
|||マチカネヤマビコ 1993.4.22 中央4勝 北九州記念2着
||マチカネポッペア 1989.6.17 中央4勝
|||セフティーエンペラ 1999.3.27 中央6勝 福島記念(GIII) 小倉大賞典(GIII)2着
|ロングイーグル 1978.4.8 3勝 京都新聞杯(現JpnII)2着 金杯(現京都金杯、GIII)2着 菊花賞(現JpnI)3着
|ロンググレイス 1980.4.17 中央6勝 エリザベス女王杯(現GI) ローズS(現JpnII) 金杯(現京都金杯)
|ファイアーダンサー 1981.4.20 中央3勝 京都牝馬特別(現京都牝馬S、GIII) 4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、JpnII)2着
|ロングシンホニー 1986.4.28 中央4勝 若草S(OP)
|ロングバージン 1987.5.6 中央1勝
||キストゥヘヴン 2003.4.25 (本馬) 桜花賞(現JpnI) 京成杯AH(GIII) 中山牝馬S(GIII) フラワーC(GIII)
|ロングチアーズ 1989.6.6 中央0勝
||ファイトコマンダー 1996.5.13 中央7勝 札幌日経オープン(OP) 札幌記念(現JpnII)2着
スイーブの子孫が21世紀も変わらぬ底力を示してくれています。日本における牝系祖カナデアンガールは1923年生まれ。4分の3世紀を超えても連綿と受け継がれる牝系、日本の生産者の皆様は誇りに思われても良いはずです。
*
「キストゥヘヴン」という馬名は「天国にいる父アドマイヤベガと母の父ノーザンテーストにキスが届くように」という願いを込められて付けられたと、彼女が桜花賞を制した時、関西テレビのドリーム競馬の司会だった宮川一郎太さんがおっしゃっていました。
そんなキストゥヘヴン、自身の引退レースを飾った3月15日は、↑の血統表のとおり、母の父ノーザンテーストの誕生日でした。また、父アドマイヤベガも3月12日生まれ。天国にいる父と祖父の生まれ日を祝うために届けた最後のキス、ただただお見事でした。
また、横山典弘騎手とのコンビで挑んだ中山芝1800m重賞。ああ、彼女の初めての重賞制覇は、やはり横山騎手とのコンビによる中山芝1800m重賞のフラワーC(GIII)でしたね。昨年3着、一昨年5着に敗れていた中山牝馬Sですが、いずれも重いハンデを背負わされたものの、小差で敗れていたでした。最後の最後、自身の引退レースは譲れない。トップハンデも何のその、桜花賞馬の意地、ただただサスガでした。
キストゥヘヴン、繁殖牝馬として良い仔を送り出して欲しいものです。鹿毛の流星を受け継いだ仔を競馬場で見られた時、きっと、応援することでしょう。
では、以上オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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