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2008年6月

2008年6月30日 (月)

ちょこちょこっと更新。

プリティポリーS、プロミシングリードがG1初制覇(netkeiba.com)

14号族C分枝の開祖Pretty Polly(1904)を名前に頂くレースであるプリティポリーS(愛GI)を制したのはPromising Lead(2004.3.6)。今回がGI初制覇となりました。

そんなPromising Leadの4代血統表を示しておきますと、

Promising Lead 牝 鹿毛 2004.3.6生 英国・ジャドモントファーム生産 馬主・カリド・アブドゥラ殿下 英国・マイケル・スタウト厩舎

Promising Lead(2004.3.6)の4代血統表
デインヒル[A]
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:0.25

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral's Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty
鹿毛 1968.4.15
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Spring Adieu
鹿毛 1974.5.10
▲Buckpasser 1963.4.28
Natalma 1957.3.26 ♀
Arrive
鹿毛 1998.3.6
仔受胎時活性値:1.25
Kahyasi[A]
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.00
イルドブルボン
黒鹿毛 1975.5.23
Nijinsky 1967.2.21
Roseliere 1965
Kadissya
鹿毛 1979.3.19
Blushing Groom 1974.4.8
Kalkeen 1974.2.18
Kerali
栗毛 1984.3.4
仔受胎時活性値:1.25
High Line[C]
栗毛 1966
種付け時活性値:0.25
★ハイハット 1957
Time Call 1955
Sookera
黒鹿毛 1975.5.15
仔受胎時活性値:2.00
Roberto[A]
鹿毛 1969.3.16
種付け時活性値:1.25
Irule
芦毛 1968.3.15
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×5、Natalma(♀)4×4(父方)>

Promising Lead(2004.3.6)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Roberto 6.00 いとこにGI馬4頭
(No.11)
2番仔
(2連産目)

Promising Leadの母Arriveは先日ご紹介したHasili(1991.3.12)の全妹です。Hasiliはデインヒル(1986.3.26)との交配で3頭のGI馬、2頭のGII馬を輩出しましたが、Arriveもデインヒルとの交配でGI勝ち馬を送り込みました。

同一牝系馬の連動する活躍」は洋の東西を問わずに顕著ですけれど、Hasili、Arriveの母であるKerariからの分枝馬は、まさに現在「活性中」と言えるでしょう。さらに詳しく確認されたい方はあさ◎コラム様の「最高の繁殖牝馬Kerali」というエントリをご参照ください。むぅ、それにしても、いつも素晴らしい記事群です。サスガ。

ではでは、今日はこのへんで。

#追記。今週もちょいちょい更新する予定です。明日は第143回愛ダービー(GI)について。

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2008年6月29日 (日)

第49回宝塚記念(GI)。

1着エイシンデピュティ(2002.4.9)。鮮やかだった金鯱賞(GII)勝ちの勢いそのままに、満6歳馬の逃げ切り勝ち。テン乗りとなる内田博幸騎手の積極的な騎乗により、エイシンデピュティは見事にGI初制覇となりました。前に行くものがレースを支配する。鞍下の気持ちに合わせた、テン乗りとは思えない冴えた騎乗、サスガでした。

そんな内田騎手の好騎乗を持って、管理される野元昭調教師は1991年のリンデンリリー(1988.3.16)のエリザベス女王杯(現JpnI)以来17年ぶり、平井豊光オーナーは国内GIではエイシンチャンプ(2000.3.23)による2002年の朝日杯FS(現JpnI)以来6年ぶり、栄進牧場産馬としては1990年のエイシンサニー(1987.3.29)のオークス以来18年ぶりとなるジーワン制覇となりました。そして、内田騎手は昨年のピンクカメオ(2004.4.24)によるNHKマイルカップ(JpnI)以来、JRA所属騎手となってからは初のGI制覇となりました。皆様、おめでとうございました。

エイシンデピュティの今年に入ってからの充実ぶりには目を見張るものがあります。秋もまた主役の1頭としてガンバって欲しいものです。

2着メイショウサムソン(2003.3.7)。Lyphard(1969.5.10)系を4代血統構成に持ち、母が前年産駒無し後の仔というデータ。サムソンが頑張ったおかげで前者は4年連続、後者は9年連続と連対成績が延伸しました。

けれど、果たして、メイショウサムソンはもっと前に行けなかったのでしょうか?アサクサキングス(2004.3.23)ぐらいの位置にいて、もっと早めに、前を行く馬をつぶしにかかる競馬ができなかったのでしょうか?武豊騎手はエイシンデピュティのことを「恐がりな馬」と、武豊TVでおっしゃっていましたけれど、ひるませるような騎乗ができなかったのでしょうか?

武豊騎手の恐ろしいまでのヘッドワークは今までの数々のレースで見て取れます。そんな彼ですら「SS産駒症候群」から脱却するのに時間が掛かっているように見受けました。かつて、父君である武邦彦調教師が「今のユタカはレースを後ろから進めすぎではないか(大意)」と提言をされていたように思います。けれど、それはSS産駒の驚異的な瞬発力という特性に合わせた騎乗で大レースを制してきたのですから、致し方ないのでしょう。

彼ほどの天才をして、その身体に染み付いたものを取り払うのは容易ではない。今日の宝塚記念で、改めてそう思いました。

#あるいは腰の具合が思わしくないのでしょうか、ね……。いや、サムソンがズブくなっているのか……。

3着インティライミ(2002.4.6)。前走からマイナス10kgの仕上げ、464kgでの出走。父スペシャルウィーク(1995.5.2)とも共通していえることは「馬体細化している(ように見える)時に好走する」ということでしょうか。常に蹄の具合が気になる馬ですけれど、雨の中よく頑張りました。また、パトロールビデオを見ると、直線でアサクサキングスにかなり寄られていましたね。ひるまずによく突っ込んだものです。エライ。でも、やはり本当はお日様の下で走りたかったのではないでしょうか。「太陽の祭り」だけにね。

前哨戦の勝ち馬と天皇賞・春(GI)の最先着馬が1、2着を占め、そして現JpnI2着馬が3着に入るという結果だった宝塚記念。結局、中島理論的には現在の飽和血脈となりつつあるSSを持たない馬が1、2着で、SSの0遺伝を持つ馬が3着でした。

私の予想傾向は「前哨戦の勝ち馬を抜かしてシルシを打つ」ということに尽きますが、もっと冷静に考えれば良かったと思うことがしきりにあります(苦笑)。まま、改めて、秋に頑張りましょう。

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/29 17:33追記。ロックドゥカンブ(2004.9.29)、大丈夫でしょうか。左後脚のつなぎから先の部分が気になりましたが……。

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2008年6月27日 (金)

第49回宝塚記念(GI)の馬柱。

blogにて、ひと足早く馬柱を掲載しておきます。

第49回宝塚記念(GI)の馬柱

馬名
(生年月日 性齢)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
騎手
重量(kg)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
1 インティライミ
(2002.4.6 牡6)
スペシャルウィーク[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.50)
ガーサント[G]
(1.50)
Red God[A●]
(0.75)
佐藤哲三
58
スペシャルウィーク 5.75 半姉オーバーザウォール
(No.19)
10番仔
(4連産目)
2 メイショウサムソン
(2003.3.7 牡5)
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
武豊
58
オペラハウス 5.00 or 3.00 高祖母ガーネット
(No.3-L フロリースカップ系)
初仔
3 フォルテベリーニ
(2002.4.1 牡6)
ヘクタープロテクター[x]
(1.25)
トニービン[A]
(0.50)
ノーザンテースト[A]
(1.25)
ガーサント[G]
(1.50)
鮫島良太
58
ガーサント
(エアベリーニ)
6.00 or 4.00 近親インティライミ
(No.19)
3番仔
(3連産目)
4 アルナスライン
(2004.2.18 牡4)
アドマイヤベガ[A]
(1.75)
★El Gran Senor[A]
(0.00)
Graustark[B]
(1.75)
Raise a Native[x]
(0.50)
和田竜二
58
アドマイヤベガ 4.50 半姉ツルマルグラマー
(No.9-C)
8番仔以降の仔
(2連産目)
5 サクラメガワンダー
(2003.3.25 牡5)
グラスワンダー[A]
(1.75)
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
Quadrangle[F]
(1.25)
福永祐一
58
グラスワンダー
(Silver Hawk)
5.00 伯父サクラチトセオー
(No.13-C)
初仔
6 アドマイヤオーラ
(2004.2.19 牡4)
アグネスタキオン[A]
(1.25)
Caerleon[A]
(1.00)
Lord Gayle[A]
(0.75)
Luciano[C]
(0.00)
安藤勝己
58
アグネスタキオン 3.50 母ビワハイジ
(No.16)
5番仔
(不受胎後)
7 アドマイヤフジ
(2002.3.1 牡6)
アドマイヤベガ[A]
(1.25)
Be My Guest[A]
(0.25)
★Ela-Mana-Mou[A]
(0.00)
Val de Loir[F]
(1.00)
川田将雅
58
アドマイヤベガ 4.25 半兄アドマイヤホープ
(No.1-L)
4番仔
(4連産目)
8 ロックドゥカンブ
(2004.9.29 牡4)
Red Ransom[A]
(0.125)
Fairy King[A●]
(1.00)
Ela-Mana-Mou[A]
(1.50)
Sir Gaylord[A]
(0.75)
岩田康誠
58
Ela-Mana-Mou
(Wake Island)
3.375 近親ピルサドスキー
(No.11)
5番仔
(5連産目)
9 エイシンデピュティ
(2002.4.9 牡6)
フレンチデピュティ[A]
(0.25)
Woodman[x]
(0.75)
Green Dancer[A]
(0.75)
Sir Gaylord[A]
(0.50)
内田博幸
58
Woodman 4.25
(No.5-G)
2番仔?
10 ドリームパスポート
(2003.3.14 牡5)
フジキセキ[A]
(0.50)
トニービン[A]
(1.50)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
蛯名正義
58
ノーザンテースト
(Lady Victoria)
4.25 or 2.25 伯父ステイゴールド
(No.1-T)
初仔
11 アサクサキングス
(2004.3.23 牡4)
ホワイトマズル[A]
(1.25)
サンデーサイレンス[A]
(0.25)
What Luck[A]
(1.75)
Tentam[D]
(1.75)
四位洋文
58
What Luck
(クルーピアレディー)
5.00 伯父ジェニュイン
(No.4-G)
2番仔
(2連産目)
12 カンパニー
(2001.4.24 牡7)
ミラクルアドマイヤ[A]
(1.25)
ノーザンテースト[A]
(0.50)
Crafty Prospector[x]
(1.25)
★Secretariat[A]
(0.00)
横山典弘
58
ミラクルアドマイヤ 3.00 半兄レニングラード
(No.9-A)
6番仔
(6連産目)
13 アサカディフィート
(1998.3.26 せん10)
★パラダイスクリーク[A]
(0.00)
Alydar[x]
(1.25)
Knightly Manner[B]
(1.75)
Barbizon[x]
(1.50)
小牧太
58
Knightly Manner
(Buchan)
5.00 or 3.00
(No.16)
11番仔
(3連産目)
14 エアシェイディ
(2001.2.20 牡7)
サンデーサイレンス[A]
(1.50)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
★Well Decorated[A]
(0.00)
Gleaming[C]
(1.50)
後藤浩輝
58
ノーザンテースト
(エアデジャヴー)
5.00 全妹エアメサイア
(No.4-R)
初仔

先日注目した血を持ち合わせている馬をピックアップしておくと、

  1. Lyphard系(ここ3年連続連対中)
    1. メイショウサムソン(+母の初仔)
    2. アサクサキングス
  2. Hampton系(総じて相性良し)
    1. アドマイヤオーラ(+母が不受胎後の仔)
    2. ドリームパスポート(+母の初仔)
    3. エアシェイディ(+母の初仔)
  3. Roberto系(非根幹距離GIといえば)
    1. サクラメガワンダー(+母の初仔)
    2. ロックドゥカンブ

以上の7頭となります。

むぅ、拾い出してきて改めて思ったのですが、この7頭の中に、今回の宝塚記念出走馬における「母が非連産の仔」5頭がすべて含まれてますやん(笑)。特にHampton(1872)系を持ち合わせている3頭はいずれも直父系がSS系であり、母体の充実を持ってして活力の後押しを受けているように見受けます。

あと、上の7頭以外ではベタにアルナスラインを。4代血統構成は「ホエールボーン・バージョン」で申し分なく、その力量も昨年の菊花賞(JpnI)2着、前々走のメトロポリタンS(OP)ぶっちぎりで見て取れます。ただ、今回は馬の要素よりも、鞍上の和田竜二騎手を応援したくなりました。今週の週刊競馬ブック誌上における、講談師・太平洋さんの「おもひでの名勝負」の記事が秀逸。素直に心打たれます。という訳で、2000年のテイエムオペラオー(1996.3.13)以来の宝塚記念制覇を目指して、頑張れ竜二-実は私と同い年-。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月26日 (木)

女王陛下の2歳馬。

ロイヤルアスコット観戦記(netkeiba)

↑の合田直弘さんの記事で

3つめのハイライトは、最終日の第1Rに組まれた、2歳馬による距離7Fの準重賞チェシェイムSで見られた。このレースを、エリザベス女王が生産・所有するフリーエージェント(父ドクターフォング)が優勝。ロイヤル開催で女王の馬が勝つのは、99年のデュークオブエディンバラSをブループリントが制して以来、9年振り20度目のことだった。

女王が優勝馬主として表彰台に上がられた時の歓声たるや、まるでクラシックレースかと思わせる大きさだった。

とありましたので、女王陛下の愛馬Free Agent(2006.5.13)の血統を確認してみました。まだ2歳のFree Agentは当然の如くPedNetに未登録でした。故に久しぶりに登録をしてみました。さかのぼると6代母Amicable(1960)以前の先祖しか登録されていませんでしたので、5代母Example(1968.2.29)からFree Agentまで順に登録しました。それにしても夜間のデータ登録はサーバレスポンスに時間が掛かりすぎ(苦笑)

Free Agent 牡 鹿毛 2006.5.13生 英国・エリザベス女王生産 馬主・エリザベス女王 英国・R.ハノン厩舎

Free Agent(2006.5.13)の4代血統表
Dr.Fong[A]
栗毛 1995.4.6
種付け時活性値:0.50

Kris S.
黒鹿毛 1977.4.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Sharp Queen
鹿毛 1965.4.19
★Princequillo 1940
Bridgework 1955.3.23
Spring Flight
鹿毛 1987.3.21
★Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Coco La Investment
黒鹿毛 1975.1.19
Coco La Terreur 1968.4.23
Great Investment 1968.4.20
Film Script
鹿毛 1997.2.8
仔受胎時活性値:0.00(2.00)
Unfuwain[A]
鹿毛 1985.3.5
種付け時活性値:0.75
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Height of Fashion
鹿毛 1979.4.14
Bustino 1971
Highclere 1971
Success Story
芦毛 1991.5.2
仔受胎時活性値:1.25
シャルード[A]
芦毛 1983.4.15
種付け時活性値:1.75
Caro 1967.4.11
Angel Island 1976.5.4
Starlet
鹿毛 1986.5.18
仔受胎時活性値:1.00
Teenoso[z]
黒鹿毛 1980.4.7
種付け時活性値:1.25
Pas De Deux
栗毛 1974
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Nearctic5×4>

Free Agent(2006.5.13)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
シャルード
(フォルティノ)
3.00 or 5.00 5代母から女王陛下の自家生産馬
(No.1-L)
4番仔
(少なくとも2連産目以降の仔)

Free Agent、祖母父シャルード(1983.4.15)ですやん。つまりはビワハヤヒデ(1990.3.10)のお父さん、まさか女王陛下の愛馬の血統表を作成する時に出くわすとは。しかも、中島理論的にはちゃっかり最優性先祖です(笑)。恐れながら陛下、よくぞシャルードを種付けなされたものです。

Free Agentの配合は中島理論的に見所があります。上の4代血統表に示したとおり、父Dr.FongがFree Agentに対して活性値「0.50」、直祖父Kris S.がDr.Fongに対して活性値「0.25」の受け渡しで、Kris S.の時点で乗算活性値「0.125」となり、Kris S.以前の先祖がイエロー0化されています。なお、父Dr.Fong自身が結構仕掛けられた配合です。母父Miswakiが満8歳時の0交配、曾祖母父Saidam(1959.3.22)も同じく満8歳時の0交配と、4系のうち2系にグリーン0を持っています。また、Free Agentの曾祖母父はTeenoso。同馬は英ダービー(GI)勝ち馬として知られていますが、その直父系を辿るとYouth(1973.4.12)、Ack Ack(1966.2.24)、Battle Joined(1959.3.21)の通り、米国伝来の血脈であるHimyar(1875)系で、アメリカンダミーとして知られる父系ですね。

ついで、中島理論的な見方ではありませんが、Free Agentの母父Unfuwainの祖母がHighclereで、同牝馬は女王陛下のオーナーブリード馬として英1000ギニー(GI)、 仏オークス(GI)を制した名牝ですね。って、Highclereについては、今の競馬ファンには「ディープインパクト(2002.3.25)の曾祖母」というほうが通りが良いですか(笑)

また、牝系について確認してみたところ、Free Agentの曾祖母Starletは7勝を挙げ独GII-Team Trophy Der Volksbanken Und Raiffeisenbanken-を勝ち、ナッソーS(現英GI、当時英GII)とサンチャリオットS(現英GI、当時英GII)2着があります。また、5代母Exampleは「牝馬版セントレジャー」ことパークヒルS(英GII)、ジャンドショードネイ賞(仏GII)の勝ち馬です。……非力な私はここまでしか調べられませんでした。あいすみません。

御身82歳を迎えられても壮健であらせられる女王陛下。馬主として英国の五大クラシックレースで残されたタイトルは「The Derby」のみ。Free Agent、果たして女王陛下にダービーオーナーの称号をプレゼントできるでしょうか。伸び行く若駒のこれからに期待しましょう。

ではでは、今日はこのへんで♪

<Web Resource>

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2008年6月25日 (水)

過去10年の宝塚記念(GI)連対馬について。

という訳で表題件について簡単に確認しておきます。

過去10年の宝塚記念(GI)連対馬について。
年次 馬名
(生年月日 性齢)
[上が1着、下が2着]

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
騎手
重量(kg)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
2007年 アドマイヤムーン
(2003.2.23 牡4)
エンドスウィープ[x]
(0.75)
サンデーサイレンス[A]
(0.75)
Kris[x]
(0.50)
ノノアルコ[A]
(0.25)
岩田康誠
58
エンドスウィープ 3.50 曾祖母Katies
(No.7-F)
2番仔
(2連産目)
メイショウサムソン
(2003.3.7 牡4)
オペラハウス[A●]
(1.50)
ダンシングブレーヴ[A]
(1.25)
サンプリンス[A●]
(1.25)
フォルティノ[A]
(1.00)
石橋守
58
オペラハウス 5.00 or 3.00 高祖母ガーネット
(No.3-L フロリースカップ系)
流産後の初仔
2006年 ディープインパクト
(2002.3.25 牡4)
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
Alzao[A]
(0.50)
Busted[F]
(1.25)
Queen's Hussar[A]
(0.50)
武豊
58
サンデーサイレンス
(Wishing Well)
4.00 母が独国GI勝ち馬
(No.2-F)
7番仔
(7連産目)
ナリタセンチュリー
(1999.3.20 牡7)
トニービン[A]
(1.75)
ノーザンテースト[A]
(1.00)
Vaguely Noble[C]
(1.75)
Sir Ivor[A]
(1.25)
田島裕和
58
トニービン 3.50
(No.3-C)
初仔
2005年 スイープトウショウ
(2001.5.9 牝4)
エンドスウィープ[x]
(0.25)
ダンシングブレーヴ[A]
(0.25)
トウショウボーイ[A●]
(0.75)
ダンディルート[E]
(1.25)
池添謙一
56
ダンディルート 6.25 祖母サマンサトウショウ
(No.5-J セヴァイン系)
3番仔
(3連産目)
ハーツクライ
(2001.4.15 牡4)
サンデーサイレンス[A]
(1.50)
トニービン[A]
(1.50)
Lyphard[A]
(1.25)
Bupers[z]
(1.25)
横山典弘
58
サンデーサイレンス 5.50 母がGIII2勝
(No.6-A)
5番仔
(5連産目)
2004年 タップダンスシチー
(1997.3.16 牡7)
Pleasant Tap[B]
(0.25)
★Norhern Dancer[A]
(0.00)
★Bold Hour[A]
(0.00)
★T.V.Lark[A]
(0.00)
佐藤哲三
58
Pleasant Tap 3.25 近親Winning Colors
(No.23-B)
12番仔
(3連産目)
シルクフェイマス
(1999.4.8 牡5)
マーベラスサンデー[A]
(1.50)
Caerleon[A]
(1.25)
Roberto[A]
(0.75)
Vaguely Noble[C]
(1.25)
四位洋文
58
マーベラスサンデー 3.75 4代母Quill
(No.5-G)
初仔
2003年 ヒシミラクル
(1999.3.31 牡4)
サッカーボーイ[C]
(1.25)
シェイディハイツ[A]
(1.75)
ラナーク[A]
(1.75)
フィダルゴ[A]
(1.25)
角田晃一
58
シェイディハイツ 4.75 近親オサイチジョージ
(No.16-C ヘレンサーフ系)
3番仔
(3連産目)
ツルマルボーイ
(1998.3.5 牡5)
ダンスインザダーク[A]
(1.00)
サッカーボーイ[C]
(1.25)
アローエクスプレス[A]
(0.50)
ダイハード[A●]
(0.50)
横山典弘
58
サッカーボーイ
(ツルマルガール)
3.50 母ツルマルガール
(No.6-A エスサーディー系)
初仔
2002年 ダンツフレーム
(1998.4.19 牡4)
ブライアンズタイム[A]
(1.00)
サンキリコ[A]
(1.00)
ネヴァービート[A●]
(1.00)
ロムルス[B]
(1.50)
藤田伸二
58
ロムルス
(モンテマリア)
7.25 or 5.25 モンテプリンスと同牝系
(No.21-A)
3番仔
(3連産目)
ツルマルボーイ
(1998.3.5 牡4)
ダンスインザダーク[A]
(1.00)
サッカーボーイ[C]
(1.25)
アローエクスプレス[A]
(0.50)
ダイハード[A●]
(0.50)
横山典弘
58
サッカーボーイ
(ツルマルガール)
3.50 母ツルマルガール
(No.6-A エスサーディー系)
初仔
2001年 メイショウドトウ
(1996.3.25 牡5)
Bigstone[A]
(1.25)
★Affirmed[x]
(0.00)
Nijinsky[A]
(0.25)
First Landing[A]
(1.25)
安田康彦
58
Bigstone 4.50 半兄伊GIII勝ち馬
(No.4-P)
8番仔
(3連産目)
テイエムオペラオー
(1996.3.13 牡5)
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
和田竜二
58
オペラハウス 4.50 半姉チャンネルフォー
(No.4-M)
7番仔
(不受胎後の仔)
2000年 テイエムオペラオー
(1996.3.13 牡4)
オペラハウス[A●]
(1.75)
Blushing Groom[A●]
(0.25)
Key to the Kingdom[A]
(1.75)
Drone[A]
(1.00)
和田竜二
58
オペラハウス 4.50 半姉チャンネルフォー
(No.4-M)
7番仔
(不受胎後の仔)
メイショウドトウ
(1996.3.25 牡4)
Bigstone[A]
(1.25)
★Affirmed[x]
(0.00)
Nijinsky[A]
(0.25)
First Landing[A]
(1.25)
河内洋
58
Bigstone 4.50 半兄伊GIII勝ち馬
(No.4-P)
8番仔
(3連産目)
1999年 グラスワンダー
(1995.2.18 牡4)
Silver Hawk[A]
(1.75)
Danzig[A]
(0.75)
His Majesty[B]
(0.25)
Raise a Native[x]
(0.75)
的場均
58
Silver Hawk
(Mat de Cocagne)
3.75 全妹Wonder Again
(No.12-C)
2番仔
(2連産目)
スペシャルウィーク
(1995.5.2 牡4)
サンデーサイレンス[A]
(0.00)
マルゼンスキー[A]
(1.00)
セントクレスピン[C]
(1.25)
ヒンドスタン[B]
(0.25)
武豊
58
セントクレスピン
(Angelola)
5.25 or 3.25 高祖母シラオキ
(No.3-L フロリースカップ系)
5番仔
(5連産目)
1998年 サイレンススズカ
(1994.5.1 牡4)
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
★Miswaki[x]
(0.00)
Ack Ack[z]
(1.50)
Never Bend[A]
(1.25)
南井克巳
58
サンデーサイレンス 4.50 叔父Benny the Dip
(No.9-A)
2番仔
(2連産目)
ステイゴールド
(1994.3.24 牡4)
サンデーサイレンス[A]
(1.75)
ディクタス[C]
(1.00)
ノーザンテースト[A]
(1.75)
Princely Gift[A●]
(1.50)
熊沢重文
58
サンデーサイレンス 6.25 or 4.25 or 2.25 伯父サッカーボーイ
(No.1-T)
2番仔
(2連産目)

見難い表で申し訳ない。まま、それでも、我慢してご覧頂ければ幸いです。なお、表中の年齢はすべて満年齢による表記です。

以下、表を見て気付いたことをつらつらと述べておきます。

最初に中島理論的な観点から申し上げると、開催が開幕2週目に繰り上がった2000年以後について、

  • 8年のうち7年で母が前年産駒無し後の牡馬が連対を果たしている

ということが言えますね。唯一連対を果たせなかった2005年はスイープトウショウがエイトクラウン(1962.4.21)以来39年ぶりの牝馬制覇を遂げた年でした。

また、連対各馬の4代血統構成を見直すと「気になる血脈」が見えます。

まず、ここ3年の連対馬に目立つのは

  • 4代血統構成にLyphard系が配されている馬がよく連対している

ということです。昨年2007年2着のメイショウサムソンの母父系、2006年1着のディープインパクトの母父系、2005年1着のスイープトウショウの母父系、同年2着のハーツクライの祖母父にLyphard(1969.5.10)の血が配されています。単純な考えですが、開幕週や2週目の生育の良い馬場では硬質なスピードを伝えるLyphard系を持つ馬が良く走る印象を持っています。

今週の週刊競馬ブックの有力馬考課表の上位3頭。メイショウサムソン、アサクサキングス(2004.3.23)カワカミプリンセス(2003.6.5)。よく見てみれば、いずれもダンシングブレーヴ(1983.5.11)の孫ですね。知ってか知らずか上位評価の有力馬にLyphardの血を持つ馬が揃ったのでした。

#残念ながらカワカミプリンセスは筋肉痛で出走回避とのこと。けれど、サムソン、キングスの両馬にとっては、近い血を持つ強い牝馬の回避が奏功するのではないかと思っています。

また、異系持ちの馬という観点からは、

  • Hampton系を持つ馬が総じてよく連対を果たしている

という印象を持ちます。

特に目立つのはやはりサッカーボーイ(1985.4.28)の血でしょう。2003年1着ヒシミラクルの父、2002年&2003年2着のツルマルボーイの母父、少し視点を変えれば1998年2着のステイゴールドの伯父がサッカーボーイですね。こうして見るとナリタトップロード(1996.4.4)を一度仁川の芝2200mで走らせてみたかったものです。サッカーボーイ、ステイゴールドと書いて、そういえば今回、両馬の近親が出走しますね。ドリームパスポート(2003.3.14)。現5歳世代屈指の実力馬、果たしてこの舞台で復活となりますでしょうか。

2006年2着のナリタセンチュリー、2004年2着のシルクフェイマスは共にVaguely Noble(1965)を持っています。かたや京都の代替開催とはいえ力のいる馬場となった雨で稍重のレース、こなたタップダンスシチーがお得意の力任せに先行抜け出しを図ったレース。共にある種のタフネスさが要求されたレースでしたけれど、Vaguely Nobleの血が生きたのかも知れません。まま、ナリタセンチュリー、シルクフェイマス共に2200mの京都記念(GII)勝ちがあり「距離適性があった」といってしまえばそれまでですが(笑)

あと、近年はあまり意識しない感じではありますが、

  • 非根幹距離GIに強いRoberto

も念の為に忘れずに。どうもRoberto(1969.3.16)系の呼吸は、2200mおよび2500mの非根幹距離のグランプリレースに合致するようですので、ね。グラスワンダーがスペシャルウィークを徹底マークして3馬身差で圧勝した1999年。レースを現地で見ていましたけれど、いや、強かったですね。1週目のホームストレッチで「あ、グラスにやられる」と思ったくらいでした。って、そういえば、今年は息子が出て来ますね。サクラメガワンダー(2003.3.25)。初めての2200mがどうか、ということですけれど、実は「色気あり」と思っていたりします(笑)

2002年1着のダンツフレームは「直父系Roberto系×母父系Lyphard系」と今回の記事によく合致する血統構成を持っていた馬でした。ブライアンズタイム(1985.5.28)産駒にまま見られる太鼓腹体型、いつでも一所懸命に走るその姿を思い出します。

最後に、上の表を見ると、

  • SSの直孫牡馬は2着まで。しかも母が非連産の仔であることが必要な模様

という感じでしょうか。宝塚記念だけではなく、これまでのJRAジーワンの結果を見ると、SSの直孫牡馬はJRAの古馬ジーワンでは母の活力の助けが必要なようです。手前味噌となりますが「直祖父SSのJRA平地ジーワン勝ち馬を見直す。」という記事も、よろしければどうぞ。

ざっくりと書いてしまいましたが、私が気付いたことはこれくらいでした。ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月23日 (月)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の九-。

という訳で、毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI)  アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) エイジアンウインズ 3連産目の3番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 ブルーメンブラット 5連産目の9番仔以降の仔
オークス(JpnI) トールポピー 4連産目の5番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 レジネッタ 4連産目の4番仔
日本ダービー(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 スマイルジャック 2連産目の2番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔
安田記念(GI) ウオッカ 2連産目の4番仔 アルマダ 空胎後の5番仔 エイシンドーバー 報告なし後の仔
(前年産駒なし後?)

ここまでの結果を見ると、芝の国際GIでは母が前年産駒なし後の仔が必ず連対を果たしていますね。

では、第49回宝塚記念(GI)の出走予定馬における母の連産状況を確認すると、

  1. アドマイヤオーラ(2004.2.19)
    →母が不受胎後の4番仔
  2. エアシェイディ(2001.2.20)
    →母の初仔
  3. サクラメガワンダー(2003.3.25)
    →母の初仔
  4. ドリームパスポート(2003.3.14)
    →母の初仔
  5. メイショウサムソン(2003.3.7)
    →母が流産後の初仔

以上の5頭が母が非連産で生産された馬であることが確認できました。秋には海外遠征を目指す主役候補を筆頭に実力馬たちが名を連ねます。

ではでは、今日はこのへんで。

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2008年6月22日 (日)

良い仕事をされていますね。

下総御料牧場の基礎輸入牝馬(Wikipedia)

ちょっと前から知っていたのですけれど、小岩井農場の基礎輸入牝馬(Wikipedia)と並んで、良い仕事ですね。

故・吉田善哉氏の「星」繁殖牝馬たちへのエピソードが、私にはグッと来ます。

また、手前味噌ながら、中島理論使いの方のためには、

なども当blogでご用意しております(笑)

ではでは、今日はこのへんで。

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2008年6月20日 (金)

応援したい2008年度新種牡馬といえば。

まずはサニングデール(1999.4.1)ということになりますでしょうか。

(市)サニングデール 牡 黒鹿毛 1999.4.1生 静内・タイヘイ牧場生産 馬主・後藤繁樹氏 栗東・瀬戸口勉厩舎

サニングデール(1999.4.1)の4代血統表
ウォーニング[D]
青鹿毛 1985.4.13
種付け時活性値:1.25
Known Fact
鹿毛 1977.3.15
In Reality
鹿毛 1964.3.1
Intentionally 1956.4.2
My Dear Girl 1957.2.17
Tamerett
黒鹿毛 1962.2.17
Tim Tam 1955.4.19
Mixed Marriage 1952
Slightly Dangerous
鹿毛 1979.4.8
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Where You Lead
栗毛 1970.4.23
★Raise a Native 1961.4.18
Noblesse 1960
カディザデー
黒鹿毛 1988.5.23
仔受胎時活性値:0.50
Darshaan[A]
鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:1.50
Shirley Heights
鹿毛 1975
Mill Reef 1968.2.23
Hardiemma 1969
Delsy
黒鹿毛 1972.3.20
Abdos 1959.5.18
Kelty 1965.2.28
Kadissya
鹿毛 1979.3.15
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Blushing Groom[A●]
栗毛 1974
種付け時活性値:1.00
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Kalkeen
鹿毛 1974.2.18
仔受胎時活性値:1.00
Sheshoon[D]
栗毛 1956
種付け時活性値:0.25
Gioia
鹿毛 1959
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

サニングデール(1999.4.1)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Darshaan
(カディザデー)
5.00 or 3.00 伯父Kahyasi
(No.5-E)
6番仔
(不受胎後)

先日取り上げたKahyasi(1985.4.2)の甥。貴重なMatchem(1748)系種牡馬として頑張って欲しいものです。ただ、もしかしたら、伯父同様にフィリーサイアーっぽく、母方に入って良い仕事をするタイプかも知れません。ましてや、母父Darshaanですしね。

初年度産駒27頭のうち密かに頑張って欲しいのは、エルカーサリバー(1989.4.7)との間にできたアドバンスベイブ(2006.5.18)。「Matchem系とSt.Simon(1981)系のニック」「母が満16歳時交配」の2点でなんとかならないものでしょうか(笑)

続いてノーリーズン(1999.6.4)

ノーリーズン 牡 鹿毛 1999.6.4生 新冠・ノースヒルズマネジメント生産 馬主・前田晋二氏 栗東・池江泰郎厩舎

ノーリーズン(1999.6.4)の4代血統表
ブライアンズタイム[A]
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.25
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
アンブロジン
鹿毛 1988.2.13
仔受胎時活性値:0.50
Mr.Prospector[x]
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:0.25
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
バラダ
栗毛 1982.5.19
仔受胎時活性値:1.25
Damascus[G]
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:0.25
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Courtly Dee
黒鹿毛 1968.3.8
仔受胎時活性値:1.25
Never Bend[A]
鹿毛 1960.3.15
種付け時活性値:1.75
Tulle
黒鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.25

<5代血統表内のクロス:Nashua4×4、Nasrullah5×5×5>

ノーリーズン(1999.6.4)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Never Bend
(バラダ)
3.25 近親ヤマニンパラダイス
(No.A4)
5番仔
(空胎後)

彼の牝系は名繁殖族ですから意外な一発を放ってくれるように思っています。ノースヒルズマネジメントさんのバックアップがあって欲しいと願います。

最後に1990年代末期の米国の名馬シルバーチャーム(1994.2.22)

シルバーチャーム 牡 芦毛 1994.2.22生 フロリダ州・M.L.ウートン牧場生産 馬主・ボブ・ルイス夫妻 米国・B.バファート厩舎

シルバーチャーム(1994.2.22)の4代血統表
Silver Buck[y]
芦毛 1978.3.17
種付け時活性値:1.75
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
Menow 1935
Gaga 1942
Busanda
青毛 1947
War Admiral 1934.5.2
Businesslike 1939
Silver True
芦毛 1964.3.13
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Silver Fog
芦毛 1944
Mahmoud 1933
Equilette 1938
Bonnie's Poker
黒鹿毛 1982.3.30
仔受胎時活性値:0.75
Poker[B]
鹿毛 1963.3.20
種付け時活性値:0.50
★Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Glamour
鹿毛 1953.4.2
Nasrullah 1940.3.2
Striking 1947
What a Surprise
鹿毛 1968.2.24
仔受胎時活性値:1.25
Wise Margin[z]
鹿毛1950
種付け時活性値:0.25
Market Wise 1938
One Ripple 1942
Militant Miss
黒鹿毛 1951
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Faultless[A]
青鹿毛(?) 1944
種付け時活性値:1.50
Miss Militant
栗毛 1939
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:War Admiral4×5>

シルバーチャーム(1994.2.22)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Silver Buck 4.75 or 2.75 姪が米GIII勝ち馬
(No.3-L)
5番仔以降の仔

母方の世代交代が遅いのが気掛かりではありますが、日本ではおいそれとは見られないBuckpasser(1963.4.28)の直系、ぜひとも頑張ってください。また既報の通り、

新種牡馬シルバーチャーム産駒が勝ち上がり(netkeiba.com)

すでにホッカイドウ競馬では勝ち上がりを収めた仔もいます。中央でも期待しましょう。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月18日 (水)

ユキチャン(2005.3.28)。

ユキチャン、白毛馬初の重賞V!(netkeiba.com)

うぉ、史上初の白毛馬の重賞制覇、成りました。クロフネ(1998.3.31)の仔、8馬身差の圧勝ですか。これはお見事でした、ユキチャンと武豊騎手。お父さんのジャパンカップダート(GI)の走りを思い出しましたよ。

ユキチャン 牝 白毛 2005.3.28生 早来・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス株式会社 美浦・後藤由之厩舎

ユキチャン(2005.3.28)の4代血統表
クロフネ[A]
芦毛 1998.3.31
種付け時活性値:1.50
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ブルーアヴェニュー
芦毛 1990.2.15
Classic Go Go
鹿毛 1978.2.11
Pago Pago 1960.8.1
Classic Perfection 1972.4.22
Eliza Blue
芦毛 1983.4.11
Icecapade 1969.4.4
コレラ 1978.2.18
シラユキヒメ
白毛 1996.4.4
仔受胎時活性値:2.00
サンデーサイレンス[A]
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:0.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウェイブウインド
黒鹿毛 1991.1.28
仔受胎時活性値:1.00
★Topsider[A]
鹿毛 1974.3.15
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer 1961.5.27
Drumtop 1966.5.4
Storm and Sunshine
黒鹿毛 1983.2.3
仔受胎時活性値:1.75
Star de Naskra[A]
黒鹿毛 1975.2.15
種付け時活性値:1.75
Sea Drone
黒鹿毛 1974.4.2
仔受胎時活性値:2.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Nearctic5×5>

ユキチャン(2005.3.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Star de Naskra
(シラユキヒメ)
6.75 曾祖母が米GII勝ち馬
(No.2-W)
3番仔
(3連産目)

配合は字面上Phalaris(1913)系4代累代配合。同系の累代ですが各父の活性値は別数値となっています。それに、母父がサンデーサイレンスだけに、ね。

母シラユキヒメは優れた繁殖牝馬となる後ろ盾は見えます。父父Haloが満16歳時の0遺伝、母父Topsiderも満16歳時の0と、祖父の代にグリーン0を2つ持つことにより、直父から0遺伝を受けるのと同様の効果を得ています。

料的遺伝値については、受け渡しが何気にべらぼうな感じです(笑)。中島理論的には母シラユキヒメのクレジットが「4.75」と高いため体力のある仔が期待でき、牝系4代の世代交代もいずれも満8歳までになされているので活力があると見受けます。

突然変異の白毛1代目となったシラユキヒメは、その母ウェイブウインドの初仔ということです。青鹿毛の父と黒鹿毛の母から白毛の仔が生まれたのですから、生産場のノーザンファームのスタッフさんはビックリされたでしょうね(笑)

では、以下に簡単な近親牝系図を示しておきます。

Sea Drone 1974.4.2 米6勝 ディスタフH(GIII)2着
|Storm and Sunshine 1983.2.3 米10勝 テストS(当時GII、現GI)1着 ポストデブS(GIII)1着
||ウェイブウインド 1991.1.28 不出走
|||シラユキヒメ 1996.4.4 中央0勝
||||ユキチャン 2005.3.28 (本馬) 現役 関東オークス(JpnII)1着
||Halo Sunshine 1993.2.5 米2勝 サンラファエルS(GII)2着 アーカンソーダービー(GII)3着
||Montecito 1994.2.17 米5勝 レイルバードS(GII)3着他GII3着2回
||Smile Again 1995.2.22 米6勝 ベルエアH(GII)1着 ベンアリS(GIII)2着

曾祖母が米10勝を挙げた上級競走馬で近親にもブラックタイプが見えます。活力はあります。

合わせて、今日は最後に母シラユキヒメの繁殖記録について確認できた範囲でご案内しておきます。まま、何かの参考になれば。

シラユキヒメ(1996.4.4)の繁殖記録
年次 産駒生月日など 性別 毛色 産駒名 産駒父 産駒の競走成績
2003 2.20 白毛 シロクン ブラックホーク 中央5戦0勝
2004 3.18 白毛 ホワイトベッセル クロフネ 中央3勝(現役)
2005 3.28 白毛 ユキチャン クロフネ 中央および地方3勝(現役)
2006 流産 (ブラックホーク)
2007 3.4 芦毛 馬名未登録 クロフネ
2008 2.28 白毛 クロフネ

ブラックホーク(1994.5.14)、クロフネと金子真人オーナーご自慢のGI馬を配されていますね。しかし、父が「黒鷹」「黒船」なのに仔どもは白毛というのが、何ともはや、素敵な感じです。あと、2007年産の牝馬は、今のところ、きょうだい唯一の芦毛馬ですね。まま、彼女とて、いずれは白くなっていきますけれど(苦笑)

ではでは、今日はこのへんで。

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2008年6月17日 (火)

Kahyasi(1985.4.2)-BMSとして力を発揮した英ダービー(GI)馬-。

カラジの父、カヤージが死亡(netkeiba.com)

中山グランドジャンプ(J・GI)3連覇の偉業を達成したカラジ(1995.2.20)の父として知られるKahyasi。「カラジの父」。今となってはそちらの通りが良いのは仕方ありませんね(苦笑)

ただ、それでも、私にとってはNijinsky(1967.2.21)系種牡馬のうち、最も好きなイルドブルボン(1975.5.23)の最良産駒であることには今もって変わりありません。ええ、わたしゃメモリージャスパー(1991.5.5)を応援していた訳ですよ(笑)

念の為、Kahyasiの競走成績を辿ると[5-1-0-1]。その主な勝ち鞍に英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)、ダービートライアルS(英GIII)。デビューから愛ダービーまでは5戦5勝の無敗で通過しています。秋になってニエユ賞(仏GII)2着、凱旋門賞(仏GI)6着と敗れて、3歳で引退しました。なお、敗れた凱旋門賞の勝ち馬はトニービン(1983.4.7)です。

では、以下にKahyasiの4代血統表を示しておきます。

Kahyasi 牡 鹿毛 1985.4.2生 愛国・アガ・カーン殿下生産 馬主・アガ・カーン殿下 英国・L.クマーニ厩舎

Kahyasi(1985.4.2)の4代血統表
イルドブルボン[A]
黒鹿毛 1975.5.23
種付け時活性値:0.25
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.21
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Roseliere
黒鹿毛 1965
Misti
黒鹿毛 1958
Medium 1946
Mist 1953
Peace Rose
芦毛 1959
Fastnet Rock 1947
La Paix 1951
Kadissya
鹿毛 1979.3.15
仔受胎時活性値:1.25
Blushing Groom[A●]
栗毛 1974
種付け時活性値:1.00
Red God
栗毛 1954.2.15
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Kalkeen
鹿毛 1974.2.18
仔受胎時活性値:1.00
Sheshoon[D]
栗毛 1956
種付け時活性値:0.25
Precipitation 1933
Noorani 1950
Gioia
鹿毛 1959
仔受胎時活性値:1.50
Crepello[F]
栗毛 1954
種付け時活性値:1.00
Bara Bibi
鹿毛 1951
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Nearco5×5×5、Menow5×5>

Kahyasi(1985.4.2)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Blushing Groom
(Runaway Bride)
5.50 甥サニングデール
(No.5-E)
初仔?

母Kadissyaは仏2勝と競走歴があるため、恐らく、Kahyasiは初仔ではないかと推測します。また、Kahyasiの3歳年下の半妹がカディザデー(1988.5.23)で、彼女の不受胎後の6番仔が高松宮記念(GI)の勝ち馬サニングデール(1999.4.1)です。また、4代血統表では見えませんが、Kahyasiの5代母はMasaka(1945)です。Masakaの孫が輸入種牡馬のシルバーシャーク(1963)ですね。この5号族、生粋のアガ・カーン自家生産牝系のひとつと言えると思います。

Kahyasiは「Nijinsky系種牡馬×Blushing Groom牝馬」というニックで生産されています。Kahyasi自身も無敗の英ダービー馬ですが、このニックからは後年同じく無敗で英ダービーを制するラムタラ(1992.2.2)も輩出されています。代を経た馬では今年の英オークス(GI)馬Look Here(2005.2.28)、返しニックではファンタスティックライト(1996.2.13)などが思い当たりますね。って、パッと思い当たる馬が少なすぎますか。エライすみません(苦笑)

中島理論的に見た時に、Kahyasiの最優性先祖は母父Blushing Groomと推定します。Blushing Groomを最優性先祖に持ってきたことで、Kahyasiの繁殖成績はフィリーサイアー寄りになり、そしてまた「母方に入って底力アップ」という要素が増したように見受けます。って、父、母父、祖母父、曾祖母父と、いずれも「母方に入って(も)良い仕事をするタイプ」ということも言えますが(苦笑)

フィリーサイアー寄りということで、私がカラジ以前のKahyasiの仔ということで想起した馬は、仏オークス(GI)馬Vereva(1994.5.11)-同馬はKahyasi満8歳時の0交配馬。また母父Mill Reef(1968.2.23)も満16歳時の0交配-、同じく仏オークス馬Zainta(1995.5.3)-同馬の曾祖母がZahra(1974.4.7)で今年の仏2冠牝馬Zarkava(2005.3.31)と同牝系-と、やはり牝馬でした。

まま、繁殖成績を見直すと圧倒的に母方に入って良い仕事をしているKahyasi。その最たる代表馬をご紹介しておきましょう。

Hasili 牝 鹿毛 1991.3.12生 愛国・ジャドモントファーム生産 馬主・カリド・アブドゥラ殿下 仏国・H-A.パントール厩舎

Hasili(1991.3.12)の4代血統表
Kahyasi[A]
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.25
イルドブルボン
黒鹿毛 1975.5.23
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Roseliere
黒鹿毛 1965
Misti 1958
Peace Rose 1959
Kadissya
鹿毛 1979.3.15
Blushing Groom
栗毛 1974
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Kalkeen
鹿毛 1974.2.18
Sheshoon 1956
Gioia 1959
Kerali
栗毛 1984.3.4
仔受胎時活性値:1.50
High Line[C]
栗毛 1966
種付け時活性値:0.25
★ハイハット
栗毛 1957
Hyperion 1930.4.18
Madonna 1945
Time Call
鹿毛 1955
Chanteur 1942
Aleria 1949
Sookera
黒鹿毛 1975.5.15
仔受胎時活性値:2.00
Roberto[A]
鹿毛 1969.3.16
種付け時活性値:1.25+α
Hail to Reason 1958.4.18
Bramalea 1959.4.12
Irule
芦毛 1968.3.15
仔受胎時活性値:1.50
Young Emperor[A]
芦毛 1963
種付け時活性値:1.00
Iaround
鹿毛 1961.5.9
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:なし>

Hasili(1991.3.12)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Roberto
(Kerali)
6.50 直仔にGI勝ち馬4頭
(No.11)
?
(3連産目以降の仔)

思わずゴシック体にしてしまいましたけれど、現在のところ、Hasiliは直仔にGI勝ち馬が4頭もいます。そしてGIを勝てなかったものの種牡馬として功名を遂げた仔もいます。

さて、繁殖牝馬としてのHasiliについて、中島理論的に目に付くのは「料的遺伝値のクレジットが5.00もある」ということです。Hasili自身「6.50」と強大な遺伝値を誇りますけれど、Hasiliまでの牝系4代の世代交代がいずれも満6歳から満8歳で行われており、活力のある体力の受け渡しがなされています。

では、Hasiliの驚嘆すべき繁殖成績を以下に示しておきます。

Hasili(1991.3.12)の産駒について
馬名
(生年月日)

(活性値)
母父
(活性値)
祖母父
(活性値)
曾祖母父
(活性値)
主な勝ち鞍

(活性値)
祖母
(活性値)
曾祖母
(活性値)
高祖母
(活性値)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Dansili
(1996.1.27)
デインヒル[A]
(0.25)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
14戦5勝
ミュゲ賞(仏GII)
エドモンブラン賞(仏GIII)
メシドール賞(仏GIII)
他に仏2000ギニー(GI)2着
Hasili
(1.00)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
Roberto 6.00 妹弟活躍馬目白押し
(No.11)
初仔
Banks Hill
(1998.2.24)
デインヒル[A]
(0.75)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
15戦5勝
ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)
BCフィリー&メアターフ(米GI)
コロネーションS(英GI)
他に仏GII1勝
Hasili
(1.50)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
Roberto
(Kerali)
6.50 兄妹弟活躍馬目白押し
(No.11)
2番仔
(前年産駒無し後の仔?)
Heat Haze
(1999.3.12)
Green Desert[A]
(1.75)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
14戦7勝
ビヴァリーD.S(米GI)
メイトリアークS(米GI)
他に米GIII2勝
Hasili
(1.75)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
Green Desert
(Foreign Courier)
6.75 兄妹弟活躍馬目白押し
(No.11)
3番仔
Intercontinental
(2000.3.19)
デインヒル[A]
(1.25)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
22戦13勝
BCフィリー&メアターフ
メイトリアークS
他に米GII3勝、米GIII3勝
Hasili
(2.00 or 0.00)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
Roberto
(Hasili)
7.00 or 5.00 兄姉弟活躍馬目白押し
(No.11)
4番仔
Cacique
(2001.5.2)
デインヒル[A]
(1.50)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
18戦7勝
マンノウォーS(米GI)
マンハッタンH(米GI)
他に仏GII1勝、仏GIII2勝
Hasili
(0.25)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
デインヒル 5.25 兄姉弟活躍馬目白押し
(No.11)
5番仔
Champs Elysees
(2003.3.21)
★デインヒル[A]
(0.00)
Kahyasi[A]
(1.25)
High Line[C]
(0.25)
Roberto[A]
(1.25+α)
16戦3勝(現役)
サンマルコスH(米GII)
エドゥヴィル賞(仏GIII)
他に米GI2着1回、伊GI2着1回
Hasili
(0.75)
Kerali
(1.50)
Sookera
(2.00)
Irure
(1.50)
Roberto
(Bramalea)
5.75 兄姉活躍馬目白押し
(No.11)
6番仔
(前年産駒無し後の仔?)

お、恐るべしは、名繁殖牝馬Hasili。4年連続でGI勝ち馬を送り続けるとは!!生涯で1頭GI勝ち馬を産み出せば十二分に名繁殖牝馬。ところが彼女は4頭も送り出し、勝てないまでもGI連対を果たしGII勝ちを収めた馬も2頭送り込んでいます。なんですか、今のところ産駒の重賞勝ち総数26勝、うちGI9勝って(笑)

なお、上記6頭の父をご確認頂くとお分かりのように、Heat Hazeを除く5頭が父デインヒル(1986.3.26)です。アブドゥラ殿下の宝刀デインヒルを立て続けに配することにより、これらの活躍馬たちが送り込まれました。余談となりますが、改めてアブドゥラ殿下の持ち馬を辿ると、日本に縁のある馬が多いですね。ダンシングブレーヴ(1983.5.11)&コマンダーインチーフ(1990.5.18)父仔、コマンダーインチーフの半兄ウォーニング(1985.4.13)、そしてデインヒルと日本の土地を踏んだ馬が多くいます。

また、Hasiliの初仔であるDansiliの名前を記憶されている血統ファンの方もいらっしゃるでしょう。思わず「ダンジリ?岸和田?」と思ってしまう彼は、凱旋門賞(仏GI)馬Rail Link(2003.3.26)の父としても知られていますね。そう、ディープインパクト(2002.3.25)が挑んだ2006年の凱旋門賞の勝ち馬がRail Linkです。Dansili、名繁殖族の血を種牡馬としていかんなく発揮したのでした。

先ほどZarkavaの名前をチラッと出しましたが、この仏2冠牝馬の母父もKahyasiですね。アガ・カーン殿下のクラシック勝ち馬にKahyasiが現れると、殿下が生産された傑作への愛情が垣間見えます。

という訳で、長くなりましたが、直父系ではなくとも、Kahyasiの血はこれからも脈々とつなげられていくのでしょう。死してなお生き続ける。世代を重ねる意味を深く思います。

ではでは、今日はこのへんで。

<Web Resource>

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2008年6月15日 (日)

米2冠馬についても確認。

第134回ケンタッキーダービー(米GI)。

第133回プリークネスS(米GI)。

遅ればせながら今年の米2冠馬について確認しておきます。4戦4勝でケンタッキーダービーを勝ち、5戦5勝でプリークネスSを制したのはBig Brown(2005.4.10)。3冠最終戦は残念な結果ではありましたが、また元気な姿を見せてほしいものです。

Big Brown 牡 鹿毛 2005.4.10生 米国・モンティクール生産 馬主・IEAHステーブルズ&P.ポンパJr. 米国・R.デュトロウJr.厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):「Boundary(1.50)×Nureyev(1.25)×Lear Fan(0.50)×◆Damascus(1.50)」
  2. 4代血統構成(父系と分類):「Danzig系[A]×Northern Dancer系[A]×Roberto系[A]×Teddy系[G]」
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×3、Damascus3×4、Round Table4×5
  4. 牝系:米国で継承されている5号族 高祖母Friendly Circle(米GIII勝ち馬)
  5. 母の何番仔?:2連産目の2番仔以降の仔

Big Brownの配合を見て気になるのは、やはり

  • Northern Dancer3×3、Damascus3×4、Round Table4×5

の近親交配でしょう。Northern Dancer(1961.5.27)は2代のブルー0、Damascus(1964.4.14)も2代のブルー0、Round Table(1954.4.6)はBig Brownの直系高祖母Friendly Circle(1971.5.9)が満16歳時の0交配を受けているためにオレンジ0とグリーン0となっています。

また、中島理論的な観点からは少しずれますが、

  • Thong(1964.4.23、♀)=Lt.Stevens(1961.3.14、♂)4×5(母方)

の全きょうだいクロスがあります。前者は母父Nureyev(1977.5.2)の祖母、後者は祖母父Lear Fan(1981.2.2)の母父ですね。

この全きょうだいクロスと合わせて、Big Brown自身が「5号族のH分枝」に属していることから、

  • Simon's Shoes(1914)7×8×9

の牝馬クロスも発生しています。遠戚をたどれば名繁殖族でもあるBig Brown。競走成績もさることながら、この5号族というのも「5000万ドルの種牡馬シンジケート」を組む理由になったのかもしれませんね。

それでは、今日は最後にBig Brownの各種まとめを表にして、終わりに致します。

Big Brown(2005.4.10)の4代血統表
Boundary
鹿毛 1990.4.21
種付け時活性値:1.50
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral's Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Edge
栗毛 1978.4.10
Damascus
鹿毛 1964.4.14
Sword Dancer 1956.4.24
Kerala 1958.5.12
Ponte Vecchio
鹿毛 1970.3.18
Round Table 1956.4.6
Terentia 1962.4.27
Mien
鹿毛 1999.4.6
仔受胎時活性値:1.25
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Special
鹿毛 1969.3.28
Forli 1963.8.10
Thong 1964.4.23
Miasma
鹿毛 1992.4.1
仔受胎時活性値:1.50
Lear Fan
鹿毛 1981.2.2
種付け時活性値:0.50
Roberto 1969.3.16
Wac 1969.1.23
Syrian Circle
栗毛 1979.3.9
仔受胎時活性値:1.00
Damascus
鹿毛 1964.4.14
種付け時活性値:1.50
Friendly Circle
鹿毛 1971.5.9
仔受胎時活性値:1.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×3、Damascus3×4、Round Table4×5>

Big Brown(2005.4.10)のB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
10/128 A A A G
(0.75)
7.50   
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Boundary 5.50 高祖母が米GIII勝ち馬
(No.5-H)
2番仔?
(2連産目?)

ではでは、今日はこのへんで。

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2008年6月13日 (金)

無敗のジョッケクルブ賞(仏GI)馬もご紹介。

第168回ジョッケクルブ賞。

改めて今年の仏ダービー勝ち馬について確認しておきます。5戦5勝の無敗で頂点に上り詰めたのはChichicastenango(1998.5.3)の仔、Vision d'Etat(2005.4.20)でした。

Vision d'Etat 牡 鹿毛 2005.4.20生 仏国・G.ジール氏生産 馬主・J.デトレ氏 仏国・E.リボー厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):「Chichicastenango(1.50)×Garde Royale(1.25)×Montevideo(0.50)×Wild Risk(0.25)」
  2. 4代血統構成(父系と分類):「フォルティノ系[A]×Mill Reef系[A]×Fairway系[A]×Rabelais系[B]」
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5(父方)
  4. 牝系:仏国で継承されている1号族 4代母Folie Douceの孫Stage Door Johnny、来孫Shaamit
  5. 母の何番仔?:?

仏国産馬を見ると「ドメスティック・ブラッドに拘った生産をされているなあ」と思う時がありますね。って、諸外国の生産は皆そんな感じですか(笑)

Vision d'Etatについても直父系の父Chichicastenango、祖父Smadoun(1990.2.2)、曽祖父Kaldoun(1975.3.7)といずれも仏国産馬ですし、祖母父Montevideo(1963)、曾祖母父Wild Risk(1940)も仏国産馬、そしてボトムラインも6代母Folle Passion(1931)まで仏国産馬です。

まま、それ故に、それぞれの国の色が出る感じがします。特に父系の継承については、その意を強くします。仏国というとTourbillon(1928)系のLuthier(1965.3.22)分枝、Vision d'Etatの直父系であるフォルティノ(1959.4.19)系はもちろん、近年ではゼダーン(1965)からKalamoun(1970.4.30)、Kenmare(1975.5.5)を経由したGrey Sovereign(1948)系であるHighest Honor(1983.6.15)、Northern Dancer(1961.5.27)系Lyphard(1969.5.10)分枝であるベリファ(1976.2.28)、メンデス(1981.4.2)を経由したLinamix(1987.2.5)と、両芦毛の父系がしっかりとつながっているところが素晴らしい。

という訳で「他の国に無い血(あるいは頻度が少ない血)」というのは、対外国産馬対策に必要なもの。改めて「サスガに欧州、懐が広い」と思う今日この頃です。果たして日本独自の父系は21世紀の世に培われていくのでしょうか。期待しましょう。

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/15追記。よろしければ、Vision d'Etatの4代血統表を。

Vision d'Etat(2005.4.20)の4代血統表
Chichicastenango
芦毛 1998.5.3
種付け時活性値:1.50
Smadoun
芦毛 1990.2.2
Kaldoun
芦毛 1975.3.7
Caro 1967.4.11
Katana 1970.4.22
Mossma
栗毛 1982.5.18
Tip Moss 1972.4.23
Ticma 1968
スマラ
栗毛 1993.2.20
Antheus
鹿毛 1982.3.27
Northern Dancer 1961.5.27
Apachee 1975.3.4
Small Partie
栗毛 1988.4.21
Fabulous Dancer 1976.2.20
Summer Parties 1982.3.22
Uberaba
黒鹿毛 1986.3.23
仔受胎時活性値:0.50
Garde Royale
黒鹿毛 1980.3.24
種付け時活性値:1.25
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
Never Bend 1960.3.15
Milan Mill 1962.2.10
Royal Way
芦毛 1969.4.29
Sicambre 1948
Right Away 1963
Ile d'Amour
鹿毛 1974.4.8
仔受胎時活性値:0.75
Montevideo
青鹿毛(?) 1963
種付け時活性値:0.50
Honeyway 1941
Fair Nicolle 1957
Old England
鹿毛 1958.2.23
仔受胎時活性値:1.75
Wild Risk
鹿毛 1940
種付け時活性値:0.25
Folie Douce
鹿毛 1949
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5(父方)>

Vision d'Etat(2005.4.20)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Chichicastenango 5.00 or 3.00 Stage Door Johnnyと同牝系
(No.1-L)
?

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2008年6月12日 (木)

7週間で帰れ。

どうも。好きな架空馬はヴィップクオリティのオオハシです。ええ、熱い競馬漫画ですね(笑)

という訳で表題の件に関して少しだけ。

カジノドライヴが帰国(netkeiba.com)

今回の米国遠征におけるカジノドライヴの各種日程について
日本を出国した日 ピーターパンS出走日 ベルモントS出走予定日 日本に帰国した日
4月29日 5月10日
(日本では5月11日早朝)
6月7日
(日本では6月8日早朝)
6月11日

出国から帰国まで44日。管理される藤沢和雄調教師、ホンマかウソかは分かりませんが

また、美浦の藤沢和雄調教師は私に、
「中島さんの磁場の記事(『競馬最強の法則』平成10年1月号)が、あと半年早ければ、タイキブリザードを、あのようなローテーションでB.Cには走らせなかった」
と語ってくれたことがあった。その後、師はタイキシャトルを1発勝負でジャックル・マロワ賞に挑戦させ見事制した直後に帰国している。

-中島国治著、サラブレッド0の理論、P59より引用。-

とのことです。この磁場の影響云々については、

サラブレッドは自身が生息している地域の磁場の支配下にある。
同一の磁場の支配地域は経度にして2度以内であり、その範囲で生活するならばなんら支障がない。
しかし、経度2度を超えた場合には脳の視交差上核が元に帰るように指令する。その指令は7週間の間、元の地点の磁場の支配下のままで生きていける。つまり7週間で帰れである。

-中島国治著、サラブレッド0の理論、P60~P61より引用。-

7週間、それは、言わずもがなで49日。間に合うように44日で帰ってこられたのでしょうか?

もし藤沢先生の頭の中で、磁場についての考慮があったならば、中島理論的な考え方も捨てたものではありませんね(笑)

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/15追記。よろしければ、カジノドライヴの4代血統表を。

カジノドライヴ(2005.3.7)の4代血統表
Mineshaft
黒鹿毛 1999.5.17
種付け時活性値:1.25
A.P.Indy
黒鹿毛 1989.3.31
Seattle Slew
黒鹿毛 1974.2.15
Bold Reasoning 1968.4.29
My Charmer 1969.3.25
Weekend Surprise
鹿毛 1980.4.8
Secretariat 1970.3.30
Lassie Dear 1974.5.2
Prospectors Delite
栗毛 1989.3.19
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Up the Flagpole
黒鹿毛 1978.5.12
Hoist the Flag 1968.3.31
The Garden Club 1966.4.17
Better Than Honour
鹿毛 1996.2.27
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
種付け時活性値:0.00
Vice Regent
栗毛 1967.4.29
Northern Dancer 1961.5.27
Victoria Regina 1958.5.18
Mint Copy
黒鹿毛 1970.2.24
★Bunty's Flight 1953.4.26
Shakney 1964
Blush With Pride
栗毛 1979.6.5
仔受胎時活性値:2.00
Blushing Groom
栗毛 1974
種付け時活性値:1.00
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
Best in Show
栗毛 1965.4.29
仔受胎時活性値:1.25
Traffic Judge
栗毛 1952
種付け時活性値:1.00
Stolen Hour
栗毛 1953.4.15
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:なし>

カジノドライヴの中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Mineshaft 6.00 or 4.00 近親活躍馬目白押し
(No.8-F)
5番仔
(5連産目)

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2008年6月11日 (水)

徹底した自家生産馬、サスガにHis Highness。

第160回ディアヌ賞(仏GI)。

5戦5勝の無敗で仏1000ギニー(GI)&仏オークスの2冠を達成したのはZarkava。いや失敬仕りました。これはNatagora(2005.2.18)が英1000ギニー(GI)に向かい、仏ダービー(GI)に矛先を向けるはずです(苦笑)。今年の仏国の3歳牝馬は「2強」という感じでしょうか。

Zarkava 牝 鹿毛 2005.3.31生 愛国・アガ・カーンスタッド生産 馬主・アガ・カーン殿下 仏国・A.ロワイユデュプレ厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):『Zamindar(0.50)×Kahyasi(1.25)×Doyoun(1.50Shernazar(1.25)』
  2. 4代血統構成(父系と分類):『Mr.Prospector系[x]×Nijinsky系[A]×Mill Reef系[A]×Crepello系[F]』
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Flaming Page5×5(♀)
  4. 牝系:欧州で継承されている9号族 5代母Petite Etoile(英2冠牝馬)
  5. 母の何番仔?:2連産目の2番仔以降の仔

Zarkavaの血統表を見て気になる点は、 まず

  • 生産されている馬たちが代々アガ・カーンの生産馬で固められている

ということでしょうか。

ずらり並んだ直牝系の累代、

  • Zarkava(2005.3.31)-Zarkasha(1999.4.8)-Zarkana(1992.2.23)-Zarna(1987.5.18)-Zahra(1974.4.7)-Petite Etoile(1956)-Star of Iran(1949)-Mah Iran(1939)-Mah Mahal(1928)

と、いずれもアガ・カーン-あるいはアリ・カーン-の生産馬ですね。Mah Mahalの母である「Flying Filly」Mumtaz Mahal(1921)は生産ではありませんが、アガ・カーン3世が購入した馬ですね。この9号族の快速牝馬の子孫から、数多の活躍馬が送り込まれているのは言わずもがな。なお、この牝系が属する「9号族のC分枝」については、実は12号族と同じミトコンドリアDNAの情報を持つそうです。そう、この牝系は本来は12号族らしい、ということですね(→9号族12号族。共にWikipediaの記事)。

また、Zarkavaの高祖母はZahra。彼女はアガ・カーン4世のご息女ザーラ姫と同じ名前ですね。ザーラ姫の生年月日は1970年9月18日ですので、Zahraが後に生まれています。「何かいわくつきの名前かな?」と思ったら、なるほど、Petite Etoileは1頭しか牝馬を産まなかったようです。殿下は、名牝の唯一の娘に、実子の名前を分け与えられた訳ですね。

そして、独国の馬名命名法に倣っていらっしゃるのはよくお見受けするところですけれど、Zahraからスタートした頭文字「Z」の馬名の5代目が、Zarkavaですね。

ついで、各父を確認すると、母父Kahyasi(1985.4.2)、祖母父Doyoun(1985.3.8)、曾祖母父Shernazar(1981.5.1)-Shergar(1978.3.3)の半弟-と、いずれもアガ・カーン殿下の生産馬です。自家生産の種牡馬でスタミナを補填して、短距離系の種牡馬を配する順パターン。Zamindar(1994.4.7)-Zafonic(1990.4.1)の全弟-は、近年の生産馬によく用いられるようで、昨年の仏1000ギニー馬Darjina(2004.2.13)の父もZamindarですね。

あと、パッと見たところで気になる点は

  • 父母父The Minstrel(1974.3.11)と母父父父Nijinsky(1967.2.21)の4分の3同血クロス

ですかね。って、これについては中島理論的な解説から離れますので、詳しくは割愛致します(笑)

仏国の強い3歳牝馬2頭の、初めての直接対決はどの舞台になるのでしょうか。仏2冠牝馬と英1000ギニー馬との勝負、これも楽しみにしたいところです。

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/15追記。よろしければ、Zarkavaの4代血統表を。 

Zarkava(2005.3.31)の4代血統表
Zamindar
鹿毛 1994.4.7
種付け時活性値:0.50

Gone West
鹿毛 1984.3.10
Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Secrettame
栗毛 1978.3.15
Secretariat 1970.3.30
Tamerett 1962.2.17
Zaizafon
栗毛 1982.1.18
The Minstrel
栗毛 1974.3.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fleur 1964.4.1
Mofida
栗毛 1974.3.21
Right Tack 1966
Wold Lass 1960
Zarkasha
鹿毛 1999.4.8
仔受胎時活性値:1.25
Kahyasi
鹿毛 1985.4.2
種付け時活性値:1.25
イルドブルボン
黒鹿毛 1975.5.23
Nijinsky 1961.2.21
Roseliere 1965
Kadissya
鹿毛 1979.3.15
Blushing Groom 1974.4.8
Kalkeen 1974.2.18
Zarkana
鹿毛 1992.2.23
仔受胎時活性値:1.50
Doyoun
鹿毛 1985.3.8
種付け時活性値:1.50
Mill Reef 1968.2.23
Dumka 1971
Zarna
芦毛 1987.5.18
仔受胎時活性値:1.00
Shernazar
鹿毛 1981.5.1
種付け時活性値:1.25
Zahra
芦毛 1974.4.7
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Flaming Page(♀)5×5>

Zarkava(2005.3.31)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Doyoun
(Dumka)
4.75 5代母Petite Etoile
(No.9-C)
2番仔?
(2連産目?)

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2008年6月10日 (火)

JRA栗東所属の調教師さんとニアミス。しかし、話しかけられず、無念。

やはり滋賀県と大阪府を往復しているとニアミスする時もあります。

本日6月10日の19時にJR大阪駅を発車した上りの琵琶湖線の新快速電車。私は先頭車両に乗車し、1番前の位置でずっと立っていました。新快速電車は約30分で大阪と京都を結ぶのですが、定刻通り、19時30分の少し前に到着した京都駅。

そこで、先頭車両の1番前の乗降扉、私の目の前にある扉から、テレビや雑誌、Webサイト、あるいは競馬場で直に、何度かお見かけした顔が乗車されてきました。

思わず目を見開いたのは、私こと、オオハシです(笑)

乗車されてきたのは、なんと、ナリタトップロード(1996.4.4)エリモシック(1993.3.19)、シェイクハンド(1992.4.1)、イブキクラッシュ(1990.3.19)、ベストダンシング(1990.3.19)&ベストアルバム(2000.2.8)母仔、バンブーピノ(1993.6.1)などで知られる沖芳夫調教師でした(!!)

#あとは、エリモパサー(1987.5.1)とか、エリモピクシー(1998.4.6)とか、レガシーハンター(1995.4.1)とか、ロングシコウテイ(1993.4.13)とか、このあたりの名前を挙げておけば、良いですか。しかし、改めてみると、沖厩舎の活躍馬は3月19日生まれの馬が多いですね。エリモシック、イブキクラッシュ、ベストダンシングと、名前を挙げただけで3頭いますよ(笑)

沖先生は切れ長の奥目で特徴のあるお顔をされているので見間違いようがありません。ナリタトップロードの頃に比べると額にシワを刻まれた沖先生は、青いヤッケを手に持ち、赤や茶色を基調にしたカジュアルな上着を召して、青いジーンズ、そして「間違いなく厩の人だ」と思わせられた、つま先の尖った黒いブーツを履いていらっしゃいました。沖先生は私の対面の位置で、座席には座らず、立ったままで乗車されました。そして、出発の後、上着の胸ポケットに仕舞っていたメガネを掛けられ、大きめの黒いカバンから取り出された新書を、熱心に読まれていました。

もうね、やっぱりテンションが上がるじゃないですか。わたしゃ、男馬ではマイシンザン(1990.3.7)の次に好きなのはナリタトップロードですから。

『ナ、ナ、ナ、ナリタトップロードが制した菊花賞を京都競馬場で観戦していました。3番人気だった彼の単勝馬券しか購入していませんでした。その節はありがとうございました!!』

とか、頭の中では浮かぶものの、声は掛けられず。

はは、小心者ですねー(苦笑)

実は琵琶湖線では何度か栗東の調教師さんとニアミスしています。伊藤雄二元調教師とか、笹田和秀調教師(当時は調教助手)とか、渡辺栄元調教師とか。

けれど、これだけの至近距離でのニアミスは初めてでした(笑)

そんなこんなで、お顔を拝見して沖先生に間違いないと確信した後は、「たぶん、新快速だったら、草津で降りられるんだろうな」と思っていました。上りだと草津駅の次が栗東駅。しかし、栗東駅には新快速電車は止まりません。つまり、電車で栗東まで帰られるならば、草津で普通電車への連絡が必要になります。また、普通電車への連絡無しであれば、草津からバスで帰られるか、タクシーを飛ばされるか、あるいは所属の渡辺薫彦騎手か高野容輔騎手を迎えに呼ばれているかの、いずれかと思いました(笑)

そうしたら、京都から約20分の乗車の後、案の定、草津駅で降りられました。

……私、思わず、普段は草津駅では降りないのに、後追いの形で降りてしまいましたよ(←ヤバイ奴・笑)

でも、やっぱり、声を掛けることはできませんでした。そこはサスガに、ね。若手の騎手ならばまだしも、調教師さんに声を掛ける一般人のファンはあまりいないでしょう(苦笑)

結局、沖先生は普通電車への連絡という手段は取られず、黒いカバンを背負い、他の乗客の後を追うように改札口への階段を登られて行きました。

私は、ただただ、彼の背中を追って見送るだけでした。

#なお、私の降車駅は普通電車しか止まらないため、どのみち普通電車への連絡乗り換えが必要でした。その連絡乗り換えは、新快速電車だと草津駅の2つ後の駅である野洲駅になるだけで、実際には草津で降りても降車駅への到着時間は同じです。念の為。

10分ほどが経ち、草津駅にやって来た普通電車に乗った後、「あー、やっぱり声を掛けさせてもらえば良かったなぁ」と思ったものの、後の祭り。後悔は先に立ちません。こんな運なんて、そうそう巡っては来ませんからね。

という訳で、皆様が調教師さんと遭遇された際は、ぜひ、声を掛けてみてください。あーあ、惜しかったなぁ(笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月 9日 (月)

Matchem系とSt.Simon系のニック、3冠を阻む。

第140回ベルモントS(米GI)。

カジノドライヴ(2005.3.7)は残念ながら左後脚の挫石で出走取消。他方、期待されたBig Brown(2005.4.10)の3冠はならず、まさかの最下位9着敗退。

そんな2008年のベルモントSを制したのは出走馬9頭中最下位人気だったDa' Tara(2005.4.26)。逃げて主導権を握るとそのまま2着馬に5と4分の1馬身差で快勝しました。

Da' Tara 牡 黒鹿毛 2005.4.26生 米国・ウインスターファーム生産 馬主・ロバート.V.ラペンタ氏 米国・N.ジトー厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):『Tiznow(1.75Pirate's Bounty(0.25)×Salem(0.25)×Quid Pro Quo(1.50)』
  2. 4代血統構成(父系):『In Reality系[D]×Ribot系[B]×Turn-to系[A]×Khared系[C]』
  3. 5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5(父方)
  4. 牝系:米国で継承されている5号族 半姉サウスヒューマー(現役。JRA3勝) 伯母Private Persuasion(米GI馬)
  5. 母の何番仔?:少なくとも3連産目の7番仔以降の仔

Da' Taraの配合で中島理論的に目に付くのは

  1. Matchem(1748)系とSt.Simon(1881)系のニック
  2. 最優性先祖がMatchem系の父Tiznow(1997.3.12)
  3. 4代血統構成を4種父系で構成

というところでしょうか。

1点目のMatchem系とSt.Simon系のニック。中島御大曰く「傑出馬を輩出できる」ニックということ。中島御大の配合馬として知られるクライムカイザー(1973.5.22)もこのニックから輩出されていますね。

2点目の最優性先祖である父Tiznow(1997.3.12)。ブリーダーズカップクラシック(米GI)連覇の偉業を達成した同馬は、珍しい26号族の活躍馬でもあります。また、Tiznowは祖母父にナイスダンサー(1969.3.6)を配されているところが、親近感を持たせます。という訳で、Da' Taraは異系の先祖を最優性に仕向けているのがナイスですね。

3点目の4種父系。サスガに米国産馬、組み合わせが多様。

父から受け継いだであろう勝負強さを3冠最終戦で発揮したDa' Tara。伸び行く3歳馬のこれからに期待します。

ではでは、今日はこのへんで。

2008/06/15追記。よろしければ、Da' Taraの4代血統表を。

Da' Tara(2005.4.26)の4代血統表
Tiznow
鹿毛 1997.3.12
種付け時活性値:1.75
Cee's Tizzy
芦毛 1987.4.21
Relaunch
芦毛 1976.3.16
In Reality 1964.3.1
Foggy Note 1965.3.20
ティズリー
鹿毛 1981.4.27
Lyphard 1969.5.10
Tizna 1969.7.1
Cee's Song
黒鹿毛 1986.3.20
Seattle Song
黒鹿毛 1981.2.19
Seattle Slew 1974.2.15
Incantation 1965
Lonely Dancer
鹿毛 1975.5.29
ナイスダンサー 1969.3.16
Sleep Lonely 1970.2.27
Torchera
黒鹿毛(?) 1993.1.19
仔受胎時活性値:0.75
Pirate's Bounty
黒鹿毛 1975.4.2
種付け時活性値:0.25
Hoist the Flag
鹿毛 1968.3.31
Tom Rolfe 1962.4.14
Wavy Navy 1954.3.9
Bad Seed
黒鹿毛 1969.5.19
▲Stevward 1959.4.14
Rich and Rare 1955
Kaylem Ho
栗毛 1978.4.16
仔受胎時活性値:1.50
Salem
鹿毛 1968.4.25
種付け時活性値:0.25
★Cyane 1959.4.12
Witching Hour 1960.3.31
Kay Ho
栗毛 1973.4.23
仔受胎時活性値:1.00
Quid Pro Quo
鹿毛 1966.2.27
種付け時活性値:1.50
Cloud Ho
栗毛 1968.3.5
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5(父方)>

Da' Taraの中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Tiznow 4.25 伯母が米GI馬
(No.5-I)
7番仔?
(3連産目以降)

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2008年6月 8日 (日)

第58回安田記念(GI)。

1着ウオッカ(2004.4.4)。プラス8kgという馬体が戻った状態を見せた下見所から気配が良く見えました。レースは先行4番手から直線、ラスト400mで内ラチ沿いから抜け出した時の速さ。右ムチを飛ばした後、左ムチに持ち替えた岩田康誠騎手の大きめに振り上げられたアクションよろしく、あっという間の3馬身2分の1差。府中のマイル戦を1分32秒7という好時計勝ち。うぉ、第74代日本ダービー(JpnI)馬、やっぱり強かった。

彼女は、2歳牝馬ジーワンで持ち合わせた天賦の才を垣間見せ、3歳の牡牝混合クラシックでその絶対能力の高さを示し、そして4歳の牡牝混合マイルGIで成長力まで見せつけてしまいました。なんという才媛。恐るべしはタニノギムレット(1999.5.4)の娘、ただただ、驚嘆です。

今更ながら、彼女は、厳しい流れの競馬に自ら乗って、前目でレースをするのが合っているのでしょうね。元々はそういうレースをしていたはずです。後方から行って切れる競馬ではなく、先行して押し切る競馬。実は王道の競馬ができる馬なのでしょう。ただ、やっぱりダービーの上がり3ハロン33秒0の切れ味を見せられると、ね。仕方がない。

この復活の1勝を持ってして、同性の最大のライバルであるダイワスカーレット(2004.5.13)との再戦も楽しみになりました。なにはともあれ、これからもどうか無事に。ウオッカに関わる方々、そしてウオッカ自身、ホントにおめでとうございました。

2着アルマダ(2001.9.25)。先行2番手からの粘り込み。ダグラス・ホワイト騎手が8枠16番から強気の攻めの騎乗で2着に持ってこられました。サスガは香港の7年連続騎手王者。そして、やはりアルマダ自身の地力の確かさを思いました。なお、2つ前のログで述べたとおり、アルマダは母Dance in Time(1990.11.16)が空胎後の仔です。

3着エイシンドーバー(2002.5.15)。6番手集団から脚勢良く追い込みましたが混戦の3番手争いを制するまで。しかし、彼とて昨年の京王杯SC(GII)勝ち馬。この府中の舞台、改めて地力を示してくれました。彼も恐らく母エイシンジョージア(1991.4.27)が空胎か不受胎後の仔と思いますが、果たして。

結局、マイル戦完全連対の2頭で決着し、そしてSS直仔がどんどん少なくなって行く中、上級重賞に求められる質が変わってきたと改めて思い、ウオッカの復活に喜んだ第58回安田記念の結果でした。

ではでは、今日はこのへんで。

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第58回安田記念(GI)の馬柱はお休みです。その代わりに英ダービー(GI)、英オークス(GI)について。

第229回英ダービー(GI)。

シンコウフォレスト(1993.4.29)の半弟、英ダービー制覇、成る。Galileo(1998.3.30)は昨年のAuthorized(2004.2.14)に続いて2年連続で産駒が英ダービーを制しました。また、今年の英クラシックは2着馬の娘が1000ギニー(GI)を制したり、1着馬の弟がダービーを制したり、密かに日本の高松宮記念(GI)に関わりのあるところが頑張っていますね(笑)

New Approach 牡 栗毛 2005.2.18生 愛国・ロッジパークスタッド生産 馬主・ジム・ボルジャー夫人 愛国・ジム・ボルジャー厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):『Galileo(1.50)×Ahonoora(1.75Match(1.75)×Grey Sovereign(0.75)』
  2. 4代血統構成(父系):『Sadler's Wells系[A●]×Clarion系[E]×Teddy系[G]×Nasrullah系[A]』
  3. 5代血統表内のクロス:5代アウトクロス
  4. 牝系:欧州、北米で継承されている19号族 母Park Express、半兄シンコウフォレスト、半姉Dazzling Park
  5. 母の何番仔?:12番仔以降の仔(母の最後の仔?)

New Apporachについて中島理論的見解を行う時、気になる点は2点ほど。

  1. 父Galileoと母Park Express(1983.3.25)の年齢差が15歳と離れている
  2. 母が満21歳時という高齢交配

ですね。

1点目の年齢差のある交配については、トロットサンダー(1989.5.10)についての中島御大の記事を引用しておきます。

配合的な特徴は、繁殖牝馬と種牡馬の世代ギャップである。トロットサンダーはラセーヌワンダが19歳、ダイナコスモスが5歳で生産されていて、その年齢差は14年もある。8代目に登場する種牡馬の平均生年代が1910年、繁殖牝馬のそれが1880年で30年の開きがある。こうした配合はクロスが発生しにくく良馬ができることが多い。たとえばアイネスフウジンがその典型で、父と母の年齢差は13年あった。

-『競馬最強の法則』(KKベストセラーズ)、1996年9月号、P73より抜粋。-

2点目の高齢交配によるGI馬輩出ついては、日本ではなかなかお目にかかれませんね。ただ、彼の国の生産とて、バックボーンとなる要因が潜んでいるように思います。Pedigreequery.comなどで確認した範囲では、母は2004年に仔どもを産んでいないのではないでしょうか。そう、つまりは「前年産駒無し後」による、非連産の交配でNew Approachが輩出されたと推察しています。

距離を克服したNew Approachの行く末や如何に。楽しみにしましょう。

2008/06/15追記。よろしければ、New Approachの4代血統表を。

New Approach(2005.2.18)の4代血統表
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.50

Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967
Anatevka 1969
Park Express
黒鹿毛 1983.3.25
仔受胎時活性値:1.25
Ahonoora
栗毛 1975.4.12
種付け時活性値:1.75
Lorenzaccio
栗毛 1965
Klairon 1952
Phoenissa 1951
Helen Nichols
栗毛 1966
Martial 1957
Quaker Girl 1961
Matcher
黒鹿毛 1966
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
Match
鹿毛 1958
種付け時活性値:1.75
Tantieme 1947
Relance 1952
Lachine
鹿毛 1960
仔受胎時活性値:1.25
Grey Sovereign
芦毛 1948
種付け時活性値:0.75
Loved One
鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.00

<5代血統表内のクロス:なし>

New Approach(2005.2.18)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Ahonoora
(Park Express)
5.50 or 3.50 半兄シンコウフォレスト
(No.19-B)
12番仔以降の仔


第230回英オークス(GI)。

キャリア3戦目で挑んだ英オークス、単勝34倍のロングショットを飛ばして快勝したのはLook Hereでした。父エルナンド(1990.2.8)は現年齢表記4歳時にジャパンカップ(GI)4着、5歳時に同3着と日本でもおなじみですね。4歳時のジャパンカップでは半兄ヨハンクアッツ(1989.2.22)とも対戦しました。

Look Here 牝 鹿毛 2005.2.28生 英国・ローンスタッド生産 馬主・J.H.リッチモンド-ワトソン氏 英国・R.ベケット厩舎

  1. 4代血統構成(各父と活性値):『エルナンド(1.50)×Rainbow Quest(1.25)×ゲイメセン(0.75)×★Green Dancer(0.00)』
  2. 4代血統構成(父系):『Nijinsky系[A]×Blushing Groom系[A●]×Aureole系[C]×Nijinsky系[A]』
  3. 5代血統表内のクロス:Nijinsky3×5、Northern Dancer4×5(父方)、 Raise a Native5×5、Buckpasser5×5(父方)
  4. 牝系:欧米で継承されている1号族 曾祖母Dance Questの仔にPursuit of Love(欧州最優秀短距離馬)、Divine Danse(仏GII馬)
  5. 母の何番仔?:7連産目の7番仔?

Look Hereの血統表をパッと見て思い付くのは、

  1. Nijinsky系×Blushing Groom系のニック
  2. Nijinskyの0化

の2点でしょうか。やはりNijinsky(1967.2.21)系を受ける肌馬はBlushing Groom(1974.4.8)系というところでしょうか。また、中島理論的にはNijinskyの0化に目が行きます。直祖父Niniski(1976.2.15)がその父Nijinsky満8歳時の0交配、曾祖母Dance Quest(1981.2.16)がその父Green Dancer(1972.4.14)満8歳時の0交配を受けています。故にNijinskyは0化されており、クロスの弊害はないものと判断します。

たとえ低人気でも2着馬に3と4分の3馬身差で勝ったのですから、その地力は確かなのでしょう。Look Hereのこれからに注目しましょう。

2008/06/15追記。よろしければ、Look Hereの4代血統表を。

Look Here(2005.2.28)の4代血統表
Hernando
鹿毛 1990.2.8
種付け時活性値:1.50
Niniski
鹿毛 1976.2.15
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer 1961.5.27
Flaming Page 1959.4.24
Virginia Hills
鹿毛 1971.3.15
Tom Rolfe 1962.4.14
Ridin' Easy 1967.4.5
Whakilyric
鹿毛 1984.2.17
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
リリズム
鹿毛 1979.4.21
Lyphard 1969.5.10
Pass a Glance 1971.5.14
Last Look
栗毛 1995.4.13
仔受胎時活性値:0.25
Rainbow Quest
鹿毛 1981.5.15
種付け時活性値:1.25
Blushing Groom
栗毛 1974
Red God 1954.2.15
Runaway Bride 1962
I Will Follow
鹿毛 1975.4.29
Herbager 1956
Where You Lead 1970.4.23
Derniere Danse
鹿毛 1987.4.4
仔受胎時活性値:1.75
ゲイメセン
黒鹿毛 1975.5.16
種付け時活性値:0.75
Vaguely Noble 1965
Gay Missile 1967.3.27
Dance Quest
鹿毛 1981.2.16
仔受胎時活性値:1.25
★Green Dancer
鹿毛 1972.4.14
種付け時活性値:0.00
Polyponder
栗毛 1974.3.1
仔受胎時活性値:1.50

<5代血統表内のクロス:Nijinsky3×5、Northern Dancer4×5(父方)、Raise a Native5×5、Buckpasser5×5(父方)>

Look Here(2005.2.28)の中島理論的総括
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Hernando 4.75 近親Pursuit of Love
(No.1-L)
7番仔?
(7連産目?)


ではでは、気が付けば「ダービー、オークス共に、父の母父がMisiwaki(1978.2.22)」だった、2008年英国12F10ヤードのクラシックレースの結果でした。

今日の昼間はこのへんで♪

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2008年6月 5日 (木)

空胎後に名馬あり(2008年版)-其の八-。

いつも変わらぬご愛顧ありがとうございます。コメントは徐々にお返ししたいと思います。あいすみません。

という訳で、毎度おなじみの「空胎後に名馬あり」の記事でございます。

2008年のJRAGI(JpnI含む)レースの複勝圏馬における母の連産状況
レース名 1着馬 母の連産状況 2着馬 母の連産状況 3着馬 母の連産状況
フェブラリーS(GI) ヴァーミリアン 3連産目の3番仔 ブルーコンコルド 2連産目の2番仔 ワイルドワンダー 初仔
高松宮記念(GI) ファイングレイン 初仔 キンシャサノキセキ 双子流産後の仔 スズカフェニックス 2連産目の2番仔
桜花賞(JpnI) レジネッタ 4連産目の4番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 ソーマジック 2連産目の3番仔以降の仔
皐月賞(JpnI) キャプテントゥーレ 2連産目の2番仔 タケミカヅチ 2連産目の12番仔 マイネルチャールズ 3連産目の5番仔
天皇賞・春(GI) アドマイヤジュピタ 不受胎後の3番仔 メイショウサムソン 流産後の初仔 アサクサキングス 2連産目の2番仔
NHKマイルカップ(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔 ダノンゴーゴー 2連産目の5番仔以降の仔
ヴィクトリアマイル(JpnI) エイジアンウインズ 3連産目の3番仔 ウオッカ 2連産目の4番仔 ブルーメンブラット 5連産目の9番仔以降の仔
オークス(JpnI) トールポピー 4連産目の5番仔 エフティマイア 3連産目の3番仔 レジネッタ 4連産目の4番仔
日本ダービー(JpnI) ディープスカイ 不受胎後の4番仔 スマイルジャック 2連産目の2番仔 ブラックシェル 不受胎後の3番仔

ここまでの結果を見ると、牡牝混合出走が可能なジーワンでは非連産の牡馬が頑張っている印象が強くなりました。まま、昨年一昨年とあまり変わらない傾向ですね(笑)

という訳で、今回は第58回安田記念(GI)の出走予定馬のうち、母の前年産駒なし後に生産された仔を五十音順に確認したいと思います。

  1. アルマダ(2001.9.25)
    →母が空胎後の5番仔
  2. エアシェイディ(2001.2.20)
    →母の初仔
  3. ドリームジャーニー(2004.2.24)
    →母の初仔
  4. ラッキーブレイク(2001.4.5)
    →母が2年連続不受胎後の5番仔以降の仔
  5. レゴラス(2001.4.21)
    →母が空胎後の3番仔

以上の5頭が母の前年産駒なし後に生産された仔として確認できました。

なお、エイシンドーバー(2002.5.15)は母エイシンジョージア(1991.4.27)が米国に帰国後に生産された馬で、2001年度が「報告なし」の為に連産状況が分かりません。恐らく空胎後の仔か不受胎後の仔かとも思いますが、念の為、上のリストからは排しておきます。

また、「なんでアルマダの母の連産状況が分かるの?」と問われたならば、母Dance in Time(1990.11.16)が新国産馬で、その仔アルマダも新国産のため、ユーザー登録は必要ですけれどNZ RacingのWebページにて調べられるからです(笑)。故に近年の新国産馬の生産状況はフォローできます。良いね、ニュージーランドスタッドブック。有料になる前はオーストラリアンスタッドブックのページも良かったのですが……。

アルマダは母の前年産駒無し後の仔であると同時に、その4代血統構成も気になるところです。

  • 「Towkay(AUS)×Red Tempo(NZ)×★Balmerino(NZ)×▲Copsale(GB)」 
    =「ラストタイクーン系×Tudor Melody系×Brantome系×Fair Trial系」

祖母父までオセアニアの馬のため「誰ですか?」というような父ばかり。かろうじて祖母父Balmerino(1972.9.1)の名前を知っているくらいでしょうか。彼は非欧州調教馬として初めて凱旋門賞(仏GI)で連対を果たした馬ですね。アルマダはそのBalmerinoの0交配、曾祖母父Copsale(1963)の0.125交配により、近い代で先祖の消却を図られています。

#私は「祖母父の0交配+曾祖母父の0交配≒母父の0交配」くらいに思っています。まま、血統表上の色塗りの時に「あー、色を塗る面積がだいたい同じやなぁ」と思ったからですが(笑)。祖母父と曾祖母父の0交配が見られる顕著な馬といえば、トゥザヴィクトリー(1996.2.22)サイレントディール(2000.3.19)、クリスタルウイング(2005.3.18)姉弟というところでしょうか。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月 4日 (水)

北米産馬の生年月日について。

ちょっとした情報源を見つけまして、概ね1960年くらいからの北米産馬であれば、だいたい生年月日が分かるようになりました。

例えば、「Danzig(1977.2.12)」とか、「The Minstrel(1974.3.11)」とか、「Roberto(1969.3.16)」とか、「Raise a Native(1961.4.18)」とか、「Never Bend(1960.3.15)」とか、「Hail to Reason(1958.4.18)」とか、分かりましたよ。

上で挙げたのは牡馬ばかりですが、牝馬についても確認できており、「Kelly's Day(1977.5.11)」とか、「Wishing Well(1975.4.12)」とか、「Special(1969.3.28)」とか、「My Charmer(1969.4.23)」とか、「Lady Victoria(1962.2.20)」とか、「Natalma(1957.3.26)」とか、分かりましたよ。

うひゃひゃ、 これで4代血統表に現れる馬たちの生年月日がけっこう埋まります(笑)

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月 2日 (月)

第168回ジョッケクルブ賞(仏GI)。

#2008/06/03追記。当初、表題の仏ダービーの回数を「第171回」としておりましたが、正しくは「第168回」でした。お詫びの上、訂正致します。

仏ダービー、ナタゴラは3着(netkeiba.com)

という訳で、レース映像を以下に。

いや「あわや勝ち切るか」という感じでしたね。強い。「ディアヌ賞に矛先を向けていたら楽勝だったのでは」と思わされます。

恐るべしはディヴァインライト(1995.5.10)の娘。これからも活躍してくれることを祈りましょう。

ではでは、今日はこのへんで♪

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2008年6月 1日 (日)

第75回日本ダービー(JpnI)。

1着ディープスカイ(2005.4.24)。NHKマイルカップ(JpnI)、日本ダービーの変則2冠、成る。そして、四位洋文騎手の2年連続日本ダービー制覇、成る。道中後方5番手から、四位騎手が力量のある馬に乗った時の得意騎乗「内枠でも大外ブン回し」で見事に勝利を収めました。ディープスカイが繰り出したメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒2の末脚の切れ味は見事なものでした。そして、勝利騎手インタビューにおける、四位騎手の切れっぷりも、なかなかに見事なものでした(^^;)。併せて、JRAさんの音声編集技術も鮮やか。いや、まぁ、色々とあると思いますけれど、ね……。

まま、なにはともあれ、サンデーサイレンス(1986.3.25)の直孫による、初めての日本ダービー制覇となりました。馬は強かった。ディープスカイ陣営の皆様、おめでとうございました。

2着スマイルジャック(2005.3.8)。道中3番手。黒鹿毛が美しい良い姿で伸び伸びと走っていたのが印象的でした。直線でもよく脚を伸ばして頑張り、先行抜け出しの強い競馬をしましたけれど、勝ち馬の切れ味に屈してしまいました。改めて見直せば12番人気。サスガにスプリングS(JpnII)の勝ち馬に対してその低評価はないですね。21世紀に入って初の15号族によるJRAジーワン制覇は次に持ち越されましたが、出世が見込まれる日本ダービー2着馬のこれからに期待しましょう。重賞勝ち馬と分かっていて、軽視してごめんなさい。

タニノギムレット(1999.5.4)は初年度産駒、2年度産駒と続けてダービー連対馬を輩出しました。上級産駒の底力は大したものですね。

3着ブラックシェル(2005.1.31)。これまでマイネルチャールズ(2005.4.27)に対して3戦3敗、ディープスカイにNHKマイルカップであっさり負け。この2点で軽視してしまいました。しかし、3号族フロリースカップ(1904)系、母オイスターチケット(1998.3.27)が不受胎後の仔、中島理論的な最優性先祖は母父ウイニングチケット(1990.3.21)、そして鞍上武豊騎手。この本番で、見事に覆せたんですね。サスガ。

スタートから第1コーナーで3枠の馬に寄られてクビを上げるような仕草を見せていましたが、あれがなければ、もしかしたら、2着馬とはもう少しきわどい勝負になったかも知れませんね。

結局、JpnI勝ち馬、JpnII勝ち馬、JpnI2着馬という、終わってみれば上級重賞で連対経験のある馬たちが上位を占めた、第75回日本ダービーの結果でした。

ではでは、今日はこのへんで♪

2008/06/02 00:26、追記。私の友人がブラックシェル3着固定のフォーメーションで3連単をゲットされました。うーん、お見事でした。

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